JPH07244788A - 車両の危険走行警報システム及びこれに使用する応答体と警報装置 - Google Patents

車両の危険走行警報システム及びこれに使用する応答体と警報装置

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JPH07244788A
JPH07244788A JP6033465A JP3346594A JPH07244788A JP H07244788 A JPH07244788 A JP H07244788A JP 6033465 A JP6033465 A JP 6033465A JP 3346594 A JP3346594 A JP 3346594A JP H07244788 A JPH07244788 A JP H07244788A
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alarm
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antenna
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山田米数
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宮崎温敏
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 走行車両が走行帯境界線に異常接近したと
き、これを警告するシステムを得ること。 【構成】 車両走行帯の路面4の所定位置に所定間隔で
共振体を有するマーカー2を埋設しておき、車両3に搭
載した警報装置1からマーカー2の励振信号を送出し、
これに応動したマーカー2からの共振信号を上記警報装
置1で受信し、その受信レベルから車両の走行帯境界線
への異常接近を検出して警報を発生する。走行帯境界線
の種別(センターライン5、外側線6)毎に別個の警報
を出す場合は、警報装置1とマーカー2との間の信号の
授受を、アンテナ104Aと104Bとで交互に行なう
ようにし、マーカー2から設定レベルを越える共振信号
を受信したときの信号授受に係ったアンテナがいずれの
ものであったかを識別し、これに基いて走行帯境界線の
種別を判断して、当該種別ごとに別個の表示形態の警報
表示とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行中の車両が道路の
走行帯を外れて走行するのを未然に防止するための警報
システム及び当該システムに使用する応答体と警報装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両の走行を安全に誘導するシステムと
して、従来は速度に関する警報装置や先行車両又は障害
物への異常接近を警告する衝突警報装置等が実用化され
ているが、車両が走行中、路面上の走行帯を外れたこと
を警告するシステムは実用化されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上に鑑み、本発明
は、車両が走行帯を外れて走行するのを未然に防止すべ
く、車両が走行中に走行帯境界線(センターライン、車
両通行帯外側線等)に異常接近したときに警報を発する
システムを得ることを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、共振手段を有し、車両の走行帯の所定個
所に、車両の走行方向に沿って一定間隔で埋設された応
答体と、車両に搭載され、上記応答体の共振手段を励振
するための励振信号を無線により間欠的に送出し、上記
応答体が上記励振信号によって励振されることにより当
該応答体から返送される共振信号を受信して、その受信
レベルが設定レベルに達したとき警報を発生する警報装
置とで危険走行警報システムを構成したものである。
【0005】また、当該危険走行警報システムに使用す
る応答体は、上記警報装置から送出される励振信号の周
波数を共振周波数とする共振振動体と、該共振振動体に
接続され、上記警報装置から送出される励振信号を受領
して上記共振振動体に印加し、及び上記共振振動体の共
振振動によって発生する共振信号を放出するアンテナで
構成したものであり、上記共振振動体としては圧電振動
素子が使用され、圧電振動素子としては水晶振動子が最
適である。
【0006】更に、当該危険走行警報システムに使用す
る警報装置は、アンテナと、高周波信号の発振手段と、
該発振手段が発振した高周波信号を励振信号として上記
アンテナを介して応答体に向けて無線で送出する送信部
と、上記応答体から返送される共振信号を受信する受信
部と、上記アンテナを上記送信部と受信部とに交互に切
替接続する送受切替部と、上記受信部が受信した共振信
号の受信レベルが設定レベルに達したときに警報レベル
検出信号を出力する警報レベル検出部と、該警報レベル
検出部からの警報レベル検出信号により警報を発生する
警報部で構成したものである。
【0007】また、警報装置のアンテナを車両の両側に
設け、警報装置が応答体から設定レベルに達する共振信
号を受信したとき、当該共振信号を受信したアンテナが
上記両側に設けたいずれのアンテナであるかを識別する
ことにより、走行車両が走行帯の右側(すなわち、セン
ターライン側)に異常接近したか、又は走行帯の左側
(すなわち、車両通行帯外側線)に異常接近したかを識
別し、別個の警報を出すことができる。
【0008】
【作用】
警報装置と応答体との間の信号授受動作:警報装置は送
信動作と受信動作を一定周期で交互に繰り返えしてお
り、送信動作時に応答体の共振振動体を励振するための
励振信号をアンテナから送出する。
【0009】応答体が上記励振信号を有効に受領する
と、該応答体の共振振動体はその共振周波数により共振
振動し、この共振振動は、警報装置の動作が受信動作に
切替って上記励振信号の送出が断たれた後も暫時減衰し
ながら持続し(すなわち、励振信号の受領中、共振振動
体に振動エネルギーが蓄積され、振動エネルギーの蓄積
動作の停止と同時に蓄積された振動エネルギーが共振振
動体の減衰振動となって徐々に放出される。)この減衰
振動が共振信号となって当該応答体のアンテナから放出
される。
【0010】応答体が上記共振信号を放出している期間
は警報装置は受信動作期間となっているので、当該応答
体からの共振信号は警報装置によって受信され、その受
信レベルが検出される。
【0011】警報報知動作:走行中の車両に搭載された
警報装置は、前記動作により路面に向けて該路面に埋設
された応答体を励振するための励振信号を常時間欠的に
送出しており、車両が走行帯の中央を走行しているとき
(正常走行時)には、警報装置のアンテナと応答体のア
ンテナとの間は充分に長い間隔に保たれているので、上
記警報装置と上記応答体との間の前記励振信号と共振信
号の授受動作は行なわれないか、又は行なわれたとして
も極めて低いレベルで行なわれている。従って、警報装
置において共振信号の受信レベルは設定レベル以上とは
ならず、警報は発せられない。
【0012】車両が走行中に走行帯の境界線に異常接近
すると(危険走行時)、警報装置と応答体の双方のアン
テナ間の間隔が短かくなって、上記警報装置からの励振
信号は高レベルで上記応答体の共振振動体に印加される
ようになるので、上記応答体からの共振信号も高レベル
で放出されるようになり、上記警報装置において、当該
共振信号の受信レベルが設定レベルに達することとなっ
て警報が発せられる。
【0013】以上の動作は、車両の正常走行時には警報
装置の共振信号受信レベルが低く、車両の危険走行時に
当該受信レベルが上昇するようにしたものであるが、こ
の正常走行時/危険走行時と共振信号受信レベルの低/
高の関係を逆にすることも可能である。
【0014】すなわち、路面への応答体の埋設位置と、
警報装置のアンテナの車両への装着位置の関係を、正常
走行時には双方の間隔が短かく、危険走行時に双方の間
隔が長くなるように設定することが可能であり、このよ
うに設定したときには、車両の正常走行時には、警報装
置と応答体の双方のアンテナ間は充分に短かい間隔に保
たれているので、上記警報装置と上記応答体との間の前
記励振信号と共振信号の授受動作は充分に高いレベルで
行なわれていて、警報装置における共振信号の受信レベ
ルは設定レベル以上に保たれており、これによって警報
は発せられない。
【0015】車両が危険走行を行なうと、上記双方のア
ンテナ間の間隔が充分に長くなり、上記警報装置からの
励振信号は上記応答体の共振振動体に印加されないか、
又は印加されたとしても極めて低いレベルで印加される
ようになるので、上記応答体からは共振信号が放出され
ないか、又は放出されたとしても極めて低いレベルで放
出される。従って警報装置において、当該共振信号の受
信レベルが設定レベル以下となって警報が発せられる。
【0016】走行帯境界線の種別識別動作:警報装置の
アンテナを車両の両側に装着した2本のアンテナとする
ことにより、車両が異常接近した走行帯境界線の種別毎
に別個の警報を発するようにすることができる。
【0017】すなわち、警報装置は切替動作によって上
記それぞれのアンテナと応答体との間で交互に励振信号
と共振信号の前記授受動作を行なっている。
【0018】車両の正常走行時には、警報装置の双方の
アンテナとも応答体との間隔が正常の範囲内に保たれる
ので、警報装置における共振信号の受信レベルが設定レ
ベルを越えて高くなる(又は低くなる)ことはなく、警
報装置からは警報が発せられない。
【0019】車両がセンターラインに異常接近すると、
車両の右側(運転席から走行方向に向けて右側、以下、
同じ)に取付けたアンテナ(以下、第1アンテナとい
う。)により受信された共振信号の受信レベルが車両の
左側(運転席から走行方向に向けて左側、以下同じ)に
取付けたアンテナ(以下、第2アンテナという。)によ
り受信された共振信号の受信レベルより先に設定レベル
を越えて高くなり(又は低くなり)、車両が車両通行帯
外側線に異常接近すると、上記とは逆に第2アンテナに
よる共振信号の受信レベルが第1アンテナによる共振信
号の受信レベルより先に設定レベルを越えることとな
る。
【0020】以上の作用に基づき、警報装置では、共振
信号の受信レベルが設定レベルを越えたときの当該共振
信号の受信アンテナが上記第1アンテナであるか上記第
2アンテナであるかを、当該第1アンテナと第2アンテ
ナとの切替制御タイミングに基づいて判断し、センター
ラインへの異常接近と車両通行帯外側線への異常接近と
では異った警報を発生する。
【0021】
【実施例】図面はいずれも本発明の実施例を説明するも
のであり、図1(A),(B),(C)は路面と応答体
(以下、マーカーという。)の埋設個所との関係を示す
図、図2は走行車両とマーカーの位置関係を示す図で
(A)は側面からみた図、(B)は正面からみた図、図
3及び図4はマーカーの回路図、図5及び図6は警報装
置のブロック図、図7及び図8は実施例の動作を示すタ
イムチャートである。
【0022】図1(A)又は(B)に示すように、片側
1車線道路の場合、通常、その路面4には車両の走行帯
の境界線として、路面中央にセンターライン5が、及び
路肩側に車両通行帯外側線(以下、外側線という。)6
がそれぞれ標記されている。また、図1(C)に示すよ
うに、片側複数車線の道路の場合、車両走行帯の境界線
としては、上記の他各車線相互を分離する車線分離線7
が標記されている。
【0023】本発明は、マーカー2を、図1(A)に示
すように、車両の走行帯の内側で境界線(センターライ
ン5、外側線6、車線分離線7、但し、図1(A)では
車線分離線7は存在しない。)の近傍に車両走行方向に
沿って一定間隔で埋設して実施する方法と、図1
(B),(C)に示すように、各走行帯の中央に車両走
行方向に沿って一定間隔で埋設して実施する方法の2通
りの方法で実施可能である。なお、マーカー2の符号に
ついて、外側線6寄りに埋設したものを“2A”とし、
センターライン5寄りに埋設したものを“2B”とし、
車両走行帯中央に埋設したものを“2C”又は“2C−
1”,“2C−2”とし、相互に区別する必要がないと
きは“2”とする。
【0024】以上のように、路面下に埋設されたマーカ
ー2と、図2(A)又は(B)に示すように、車両3に
搭載された警報装置1との間で信号(警報装置1から送
出される励振信号と、マーカー2から返送される共振信
号)の授受を行ない、警報装置1で受信されるマーカー
2からの共振信号の受信レベルを監視することによって
車両3のセンターライン5、外側線6又は車線分離線7
への異常接近を検出する。
【0025】図3及び図4はそれぞれマーカー2の構成
を示しており、以下にそれぞれの構成を説明する。
【0026】マーカー2の第1実施例は図3に示すよう
に、水晶振動子201とアンテナ202とコンデンサ2
03とが並列に接続されて構成される。
【0027】水晶振動子201は共振振動体として用い
るもので、警報装置1から送出される励振信号の周波数
と等しい(可及的に一致させた)周波数をその共振周波
数とし、該励振信号が印加されると励振されて共振振動
し、この振動によって振動エネルギーが蓄積される。上
記励振信号の印加が断たれると励振動作は停止するが、
それまでに蓄積された振動エネルギーによって共振周波
数による共振振動が減衰しながら暫時継続し、この間に
減衰しながら共振信号を放出する。
【0028】共振振動体としては、一般に圧電振動素子
(水晶振動子の他には、セラミック振動子等がある。)
が使用できるが、その中でも振動エネルギーの蓄積効
率、共振周波数等の条件により水晶振動子が最適であ
る。なお、水晶振動子201の共振周波数は実施例では
10MHZ以上に設定されている。
【0029】アンテナ202は、実施例では多くとも1
0ターン以下のループ型アンテナで構成されており、警
報装置1からの励振信号を受信して水晶振動子201に
印加し、及び励振停止後当該水晶振動子201に残留す
る共振信号を放出する。
【0030】当該アンテナ202は、信号の授受作動に
おいて、隣接する走行帯での信号授受と明確に区別する
必要があることから、車両走行方向と直交する方向に対
して狭指向性を得るために細長く巻回され、マーカー2
を路面4に埋設する際には、当該アンテナ202の長手
方向が路面4の長手方向(車両3の走行方向)に一致
し、かつ当該アンテナ202のループで形成される平面
が路面4と平行となる姿勢で埋設される。
【0031】コンデンサ203は水晶振動子201の共
振調整用であり、必要に応じて設けられる。
【0032】マーカー2の第2実施例は、図4に示すよ
うに、前記第1実施例のマーカー2において、アンテナ
202をループ型のものに代え、ダイポール型のものに
したものであり、当該アンテナ202の線条方向に指向
特性が現われる特徴がある。また、前記第1実施例のよ
うに、アンテナ202及びコンデンサ203(第2実施
例ではコンデンサ203を使用しない)による水晶振動
子201両端子間の短絡経路がないため、当該マーカー
2のQ(キュー)は水晶振動子201自体のQとほぼ等
しく、極めて高い値となる。従って振動エネルギーの蓄
積効率は極めて高く、かつ蓄積エネルギーの消費時間が
長くなるので励振停止後の残留共振時間(共振信号の放
出時間)が前記第1実施例に比べて長くなる。但し、共
振信号の到達距離は前記第1実施例に比べて短かくな
る。
【0033】また、第2実施例のマーカー2は、アンテ
ナ202の線条方向が車両3の走行方向と一致する姿勢
で路面4に埋設される。
【0034】マーカー2は、以上に述べた3素子(第1
実施例)又は2素子(第2実施例)を細長のケースに収
納して構成する。また、このマーカー2の作動エネルギ
ーは警報装置1から供給される励振信号であり、従って
マーカー2自体には、電池等の電源を必要としない。
【0035】図5及び図6はそれぞれ警報装置1の構成
を示しており、以下にそれぞれの構成を説明する。
【0036】警報装置1の第1実施例は、図5に示す各
部で構成され、走行帯境界線の種別(センターライン
5、外側線6、車線分離線7)とは無関係に車両3が当
該走行帯境界線に異常接近したことのみを警告するよう
にしたもの(警報の種類は1種類)である。
【0037】101は発振部で、マーカー2を励振する
ための高周波信号(約10MHZの信号)を発振し、そ
の発振周波数はマーカー2の応動周波数(水晶振動子2
01の共振周波数)と同一に(可及的に近づけて)設定
される。
【0038】102は送信部で、発振部101から入力
された高周波信号を増幅してマーカー2を励振するため
の励振信号を生成する。
【0039】103は受信部で、マーカー2から返送さ
れた共振信号を受信してその受信レベルに比例したレベ
ルの信号(受信レベル信号)を出力する。
【0040】104A及び104Bは、いずれも送信、
受信兼用のアンテナで、送信部102から出力される励
振信号をマーカー2に向けて送出し、及びマーカー2か
ら返送される共振信号を受信する。当該アンテナ104
A及び104Bは車両3のシャーシ両側に設けられる
が、実施例によってはシャーシ中央に設けてその個数を
1個とすることもある(図2(B)の第1アンテナ10
4A、第2アンテナ104B又はアンテナ104を参
照)。
【0041】105は送受切替部で、アンテナ104A
及び104Bを送信部102と受信部103とに一定周
期で交互に切替接続する。
【0042】106は警報レベル検出部で、受信部10
3から出力される受信レベル信号が設定レベルに達した
とき警報レベル検出信号を出力する。この警報レベル検
出信号は、後で述べる動作説明で明らかとなるように、
受信レベル信号が上昇して設定レベルに達したときに出
力されるように構成する場合と、受信レベル信号が下降
して設定レベルに達したときに出力されるように構成す
る場合とがある。
【0043】107は表示部で、警報レベル検出部10
6から警報レベル検出信号を受けて警報を表示する。警
報表示は通常、可視的表示(例えば発光素子を点滅させ
る表示等)と可聴的表示(例えばブザーを鳴動させる表
示、又は音声合成により危険を通告する表示等)とが併
用される。
【0044】108は切替制御部で、前記送受切替部1
05にアンテナ104A及び104Bを送信部102と
受信部103に交互に切替接続する送受切替信号を一定
周期で送出する。
【0045】警報装置1の第2実施例は、図6に示すよ
うに、前記第1実施例の構成各部に加えて、アンテナ1
04A,104Bと送受切替部105の間にアンテナ切
替部109を、及び警報レベル検出部106と表示部1
07との間に表示切替部110をそれぞれ設けて構成し
たものであり、走行帯境界線の種別、すなわち、図1
(A)又は(B)に示す例でいうと、センターライン5
と外側線6とで別個の形態の異常接近警報を発するよう
にしたもの(警報の種類は2種類)である。
【0046】前記第1実施例と異なる各部について説明
する。
【0047】アンテナ切替部109はアンテナ104A
と104Bを送受切替部105に交互に切替接続する。
【0048】表示切替部110は、表示部107への警
報表示を、センターライン5への異常接近時と、外側線
6への異常接近時とで切替える制御を行なう。切替制御
は上記アンテナ切替部109と同期して行なわれる。
【0049】切替制御部108は、前記第1実施例の送
受切替信号に加え、アンテナ切替部109へのアンテナ
切替信号を所定の周期で送出する。
【0050】また、表示部107は、センターライン5
及び外側線6への異常接近をそれぞれ別個に表示する第
1表示部107A及び第2表示部107Bを有してお
り、当該第1表示部107Aと第2表示部107Bとの
表示形態の違いは、例えば可視表示用の発光素子を2個
設けることにより得ることができ、及び可聴表示用の警
報音又は音声合成による警告メッセージを2種類設ける
ことにより得ることができる。
【0051】警報装置1とマーカー2の組合せは、それ
ぞれの2つの実施例のいずれとも組合せることができ、
マーカー2が前記第1実施例のもの(ループ型アンテナ
を有するもの)であるときには、警報装置1のアンテナ
104A,104Bもループ型とすることが好ましく、
また、マーカー2が前記第2実施例のもの(ダイポール
型アンテナを有するもの)であるときには、当該アンテ
ナ104A,104Bもダイポール型とするのが好まし
い。
【0052】また、対向車線(又は隣接車線)を走行中
の他の車両が同じ警報装置1を搭載している場合におい
て、当該他の車両の警報装置1から放出される励振信号
を自車両の警報装置1が直接受信して誤警報が発せられ
るのを防ぐために、警報装置1のアンテナ104A,1
04Bは路面方向にのみ指向性を有する特性が要求され
る。また、マーカー2の埋設個所を図1(A)のように
設定する場合は、同じ様な理由(対向車線の車両によっ
て励振されたマーカー2からの共振信号を受信するのを
防ぐ)で、センターライン5近傍に埋設するマーカー2
Bは、それぞれの車線(走行帯)に必要となる。
【0053】また、警報装置1のアンテナ104A,1
04Bは、図2(A),(B)に示すように、車両3の
前方シャーシ下両側に取付けられる。そして、危険走行
時のマーカー2とアンテナ104A,104Bの位置関
係は、マーカー2の埋設個所を図1(A)に示すように
設定した場合、センターライン5への異常接近時は第1
アンテナ104Aがマーカー2Bに近づき、外側線6へ
の異常接近時は第2アンテナ104Bがマーカー2Aに
近づくこととなり、また、マーカー2の埋設個所を図1
(B)に示すように設定した場合は、上記関係が逆とな
る(図2(B)において、実線で示したマーカー2A,
2B及び破線で示したマーカー2Cと、車両3の第1ア
ンテナ104A及び第2アンテナ104Bの相互位置関
係を参照。)。
【0054】また、警報装置1の前記第1実施例におい
ては、車両3に取付けるアンテナを1個とし、(この場
合のアンテナの符号を104とする。)、車両の巾方向
中央に当該アンテナ104を取付けても本発明を実施す
ることができる。この場合においては、マーカー2の埋
設方法は図1(B)に示す方法とすることが好ましく、
このようにした場合、正常走行時は当該アンテナ104
とマーカー2Cとが接近しており、危険走行時に当該ア
ンテナ104とマーカー2Cとが離れる関係となる。す
なわち、警報装置1のアンテナを車両の両側に設けた2
本とする場合と、車両の中央に設けた1本とする場合と
では、正常走行時と危険走行時のマーカー2Cと警報装
置1との間の信号の授受関係が逆となる(前者は設定レ
ベル以上での信号の授受が開始されて警報が発生するの
に対し、後者は設定レベル以上での信号の授受が断たれ
て警報が発生する。)。
【0055】次に図7及び図8に示すタイムチャートを
参照して実施例の動作を説明する。なお、図7及び図8
は図5及び図6に記したA〜M点の信号波形又は作動状
態を示し、信号波形はエンベローブで示してある。
【0056】最初に、マーカー2の種類が1種類(応動
周波数が全て同じ)で、警報装置1が前記第1実施例
(図5に示したもの)のものであるシステムの動作を説
明する。このシステムは図7に示すタイムチャートのよ
うに動作する。なお、特に言及しない限り、警報装置1
のアンテナは、車両3の両側にそれぞれ1個づつ設けら
れているものとする(前記第1アンテナ104A、第2
アンテナ104B)。
【0057】発振部101は、図7のAに示すように常
時マーカー2の応動周波数(水晶振動子201の共振周
波数)と等しい周波数の高周波信号を発振し、A点に送
出している。なお、ここで周波数が等しいとは、マーカ
ー2の応動周波数と発振部101が発振している高周波
信号の周波数とが可及的に近づけて設定してあることを
意味している。
【0058】送信部102は、上記発振部101からA
点に送出された高周波信号を電力増幅してマーカー2を
励振するための励振信号とし、送受切替部105に送出
する。
【0059】切替制御部108は、B点に図7のBに示
す送受切替信号を周期tにより送出しており、送受切替
部105は図7のCに示すように、当該送受切替信号に
よって周期t毎に送信モードと受信モードの切替制御を
繰り返し、送信モードにおいてはアンテナ104A及び
104Bを送信部102に接続し、受信モードにおいて
はアンテナ104A及び104Bを受信部103に接続
する。
【0060】送信部102から送出されている前記励振
信号は、上記送受切替部105による切替制御により送
信モードとなる毎にアンテナ104A,104Bに印加
され、図7のDに示すように周期2tの間隔でt時間継
続する送信信号としてマーカー2に向けて当該アンテナ
104A,104Bから間欠的に放出される。この送信
信号はマーカー2に対して車両3の接近状況を問い合わ
せる信号であり、以下、この送信信号を質問信号という
こととする。
【0061】マーカー2は上記アンテナ104A又は1
04Bから放出されている質問信号を有効に受信するこ
とにより応動する。
【0062】すなわち、車両3が例えば図2(B)に示
すように外側線6に異常接近すると、マーカー2が図1
(A)に示すように埋設されている場合には、外側線6
寄りのマーカー2Aと第2アンテナ104Bとの間隔が
縮まって該第2アンテナ104Bから放出された質問信
号が当該マーカー2Aのアンテナ202に入射し、その
水晶振動子201に印加されてこれを励振する。
【0063】また、マーカー2が図1(B)に示すよう
に埋設されている場合には、車両走行帯中央のマーカー
2Cと第1アンテナ104Aとの間隔が縮まって、マー
カー2Cは当該第1アンテナ104Aから質問信号を受
領することとなる。
【0064】また、車両3がセンターライン5に異常接
近した場合には、以上の動作は、センターライン5寄り
のマーカー2Bと第1アンテナ104Aとの間で、又は
車両走行帯中央のマーカー2Cと第2アンテナ104B
との間で行なわれる。
【0065】以上の動作によって質問信号を受領したマ
ーカー2は、図7のEに示すように応動する。すなわ
ち、アンテナ202を介して上記質問信号が印加されて
いる間は、水晶振動子201はその共振周波数(質問信
号の周波数と同じである。)で共振振動し、警報装置1
が受信モードに切替って上記質問信号の印加が停止する
と、励振期間中に蓄積された振動エネルギーが徐々に消
費されて当該水晶振動子201は暫時、その共振周波数
で減衰しながら振動を持続する。
【0066】また、車両3の正常走行時(車両走行帯の
略中央を走行しているとき)は、マーカー2A及び2B
又は2Cと第1アンテナ104A、第2アンテナ104
Bとの間は所定の間隔以上に保たれているので、警報装
置1とマーカー2との間の上記信号授受動作は行なわれ
ないか、又は行なわれたとしても設定レベル以下の低い
レベルで行なわれる。
【0067】以上に説明した警報装置1からの質問信号
の放出とマーカー2の共振振動の関係は図7のDとEに
理解し易いように示されている。すなわち、図7は車両
3が正常走行から危険走行に移行する過程を示してお
り、図に示す最初の質問信号(イ)では車両3が走行帯
中央を走行していてマーカー2には質問信号が印加され
ず、共振振動は生じないが、車両3が徐々にセンターラ
イン5又は外側線6に接近していくに従ってマーカー2
は質問信号(ロ)、(ハ)・・・を徐々に強くなるレベ
ルで受けるようになり、その共振振動が徐々に大きくな
っていく様子が理解できる。
【0068】以上のようにしてマーカー2の水晶振動子
201が共振振動し、質問信号の印加が断たれた直後か
ら生ずる残留振動期間中には、前記減衰共振振動により
マーカー2のアンテナ202から共振信号が放出され
る。この共振信号は前記質問信号によるマーカー2の存
在の問合せに答えるものであり、以下、この共振信号を
回答信号ということとする。
【0069】車両3がセンターライン5又は外側線6に
接近していき、マーカー2が警報装置1からの質問信号
に応動してそのアンテナ202から上記回答信号が放出
されると、この回答信号は警報装置1のアンテナ104
A又は104Bに入射する。このとき警報装置1は受信
モードに切替っていて当該アンテナ104A及び104
Bは送受切替部105により受信部103に接続されて
いるので、上記回答信号は当該受信部103によって受
信され、F点に図7のFに示すような受信信号(回答信
号のレベルを示す信号)が出力される。この受信信号は
前記水晶振動子201の残留振動によって発生している
減衰共振信号のエンベロープである。
【0070】警報レベル検出部106は、上記(F)点
に出力された受信信号(回答信号)の受信レベルと予め
設定してある警報レベルLsとを比較し、受信レベルが
警報レベルLsに達するとG点に図7のGに示すように
警報レベル検出信号を出力する。
【0071】G点に警報レベル検出信号が出力される
と、警報部107は、これを受けて警報を表示する。警
報表示は、通常、可視的な表示と可聴的な表示とが併用
される。
【0072】警報装置1の受信モードは、切替制御部1
08から出力されている送受切替信号の周期tの2倍の
時間間隔2tで繰り返し到来する。従って、車両3が危
険走行状態にあるときには、上記警報レベル検出信号は
周期2tで繰り返し送出される。
【0073】表示部107では、前記警報表示を、車両
3が危険走行を行っている間中、連続して表示させるた
めに、上記警報レベル検出信号が入力されると、少なく
ともその繰り返し周期2tの間、警報表示を継続し、当
該警報レベル検出信号が入力される毎に警報表示時間を
時間2tづつ延長していくように構成されている。この
ようにするには、例えば再トリガ可能なマルチバイブレ
ータを用いることにより可能となる。
【0074】また、警報レベル検出部106において、
受信部103からの回答信号のレベルを検出し(より具
体的には、比較するレベルLsを複数設定し、回答信号
のレベルがいずれの比較レベルに達しているかを検出す
る。)、警報部107において、当該回答信号のレベル
の強さに対応させて表示形態を変化させる(例えば回答
信号が達している比較レベルの違いにより、可視表示の
色を変化させる。又は可聴表示を断続可聴音とし、その
断続周期を変化させる。)ことにより、危険走行に対す
る警告表示を、その危険度に応じた表示(例えば、注意
報と警報)とすることもできる。
【0075】以上の動作は車両3の両側にアンテナ10
4A,104Bを設けた例の動作であるが、車両3の中
央に1個のアンテナ104を設けた場合は、受信部10
3からの回答信号のレベルが設定レベルLsより低くな
ったときに警報レベル検出部106から警報レベル検出
信号を出力するように構成する。但し、この場合のマー
カー2の埋設個所は車両走行帯中央とする。
【0076】すなわち、図2(B)において、車両3が
正常走行を行っているとき(車両走行帯の中央を走行し
ているとき)は、アンテナ104とマーカー2Cとは所
定の間隔以下に保たれ、警報装置1とマーカー2Cとの
間で設定レベル以上で前記信号授受動作が繰り返されて
おり、また、車両3が危険走行を行なったとき(センタ
ーライン5又は外側線6に接近して走行するとき)は、
アンテナ104とマーカー2Cとの間隔が所定間隔以上
となって、警報装置1とマーカー2Cとの間では前記信
号授受動作が行なわれないか、又は行なわれたとしても
設定レベル以下となる。従って、回答信号のレベルが設
定レベルLsより低くなったときに警報レベル検出信号
を出力するようにすれば、車両3の危険走行に対して警
報を発することができる。
【0077】以上の動作を行なうためには、警報装置1
が受信モードになっていることを示す信号(以下、受信
モード状態信号という。)を送受切替部105から警報
レベル検出部106に送付し(送受切替部105におい
て、アンテナ104が受信部103に接続されたときに
反転し、アンテナ104が送信部102に接続されたと
きに再反転する信号を生成してこれを受信モード状態信
号とすればよい。)、警報レベル検出部106では受信
モード状態信号が入力されている間に回答信号を設定レ
ベルLs以上で受信したときには警報レベル検出信号を
出力せず、受信モード状態信号が入力されている間に回
答信号を受信しないか、又は設定レベルLs以下で受信
したときに警報レベル検出信号を出力するようにすれば
よい。
【0078】また、警報装置1のアンテナを車両3中央
のアンテナ104とし、マーカー2をセンターライン5
及び外側線6のそれぞれの近傍に埋設したマーカー2B
及び2Aとした場合における警報装置1とマーカー2
A,2Bとの信号授受関係は、前記警報装置1のアンテ
ナを車両3両側のアンテナ104A,104Bとした場
合と同じになる。
【0079】次に、マーカー2の種類が前記と同様、1
種類で、警報装置1が前記第2実施例(図6に示したも
の)のものであるシステムの動作を説明する。このシス
テムは図8に示すタイムチャートのように動作する。
【0080】なお、このシステムでは、警報装置1のア
ンテナは車両3の両側にそれぞれ1個必要とする(図2
(B)において、第1アンテナ104A及び第2アンテ
ナ104B)。また、図8はマーカー2を車両走行帯の
両側に埋設した場合(図2(B)において、マーカー2
A及び2B)の動作例である。
【0081】発振部101が高周波信号を発振してA点
に送出し、送信部102がA点に送出された高周波信号
を電力増幅して励振信号を生成し、送受切替部105が
切替制御部108からの送受切替信号(周期t)により
t時間毎に送信、受信モードの切替えを行なって送信モ
ード毎に質問信号を出力するまでの動作は前記第1実施
例(図5に示すもの)と同様である。
【0082】切替制御部108はJ点に図8のJに示す
アンテナ切替信号を送出している。このアンテナ切替信
号は、B点に送出されている送受切替信号と略同一タイ
ミング(送受切替信号より若干早いタイミングであるこ
とが好ましい。)で送出される周期が2tの信号であ
る。
【0083】アンテナ切替部109は図8のKに示すよ
うに、上記アンテナ切替信号により送受切替部105の
出力を第1アンテナ104Aと第2アンテナ104Bと
に交互に切替接続する。これにより第1アンテナ104
Aと第2アンテナ104Bとからは交互に質問信号が放
出される。第1アンテナ104A及び第2アンテナ10
4Bから放出される質問信号を以下、それぞれ第1質問
信号及び第2質問信号ということとする。
【0084】第1及び第2質問信号は以上の制御によ
り、図8のD1,D2に示すように、周期が4tでアン
テナ切替部109により第1アンテナ104A及び第2
アンテナ104Bが送受切替部105にそれぞれ接続さ
れる時間(2t)の前半において時間tだけ、それぞれ
第1アンテナ104A及び第2アンテナ104Bから放
出され、第1質問信号と第2質問信号の放出間隔(時間
的間隔)は2tとなる。車両3が走行帯中央を走行して
いるときには、上記2つのアンテナ104A,104B
と走行帯両側のマーカー2A,2Bとの間の間隔が一定
以上に保たれているので、当該アンテナ104A,10
4Bから放出される質問信号にマーカー2A,2Bが応
動することはない。
【0085】車両3が走行中、センターライン5に接近
していくと、図8のE1に示すようにマーカー2Bが第
1アンテナ104Aから放出されている第1質問信号に
応動して共振し、また、車両3が外側線6に接近してい
くと、図8のE2に示すようにマーカー2Aが第2アン
テナ104Bから放出されている第2質問信号に応動し
て共振する。このマーカー2A,2Bの応動原理は前記
第1実施例と同様であり、送受切替部105の切替制御
で受信モードとなった瞬間にマーカー2A,2Bはそれ
ぞれ残留共振信号を回答信号として放出し、該回答信号
は送受切替部105を介して受信部103に入力され
る。
【0086】上記回答信号は、マーカー2A及び2Bか
らの回答信号の区別なく上記受信部103で受信され、
前記第1実施例と同様、F点に図8のFに示すように減
衰共振信号のエンベロープでなる回答信号が出力され、
警報レベル検出部106で警報レベルLsと比較され、
回答信号のレベルが警報レベルLsに達すると、G点に
図8のGに示すように警報レベル検出信号が出力され
る。この警報レベル検出信号は、質問信号の送出周期が
4tであることから、車両3が危険走行をしている間
中、周期4tで繰り返し送出される。
【0087】上記警報レベル検出信号は表示切替部11
0に入力され、ここで外側線6への異常接近を表示する
場合と、センターライン5への異常接近を表示する場合
とに振り分けられる。
【0088】すなわち、表示切替部110は図8のMに
示すように、アンテナ切替部109からの切替情報を受
けて当該アンテナ切替部109と同期して切替制御を行
っており、マーカー2Bと第1アンテナ104Aとの間
の信号授受期間には警報レベル検出部106の出力(G
点)を第1表示部107Aに接続し、マーカー2Aと第
2アンテナ104Bとの間の信号授受期間には当該出力
を第2表示部107Bに接続する。
【0089】従って、図8において左側に示す2つの警
報レベル検出信号は第1表示部107Aに入力され、
同、右側に示す2つの警報レベル検出信号は第2表示部
107Bに入力される。
【0090】表示部107では、図8のH1,H2に示
すように第1表示部107Aに警報レベル検出信号が入
力されるとセンターライン警報(車両3がセンターライ
ン5に異常接近したことを示す警報)が表示され、第2
表示部107Bに警報レベル検出信号が入力されると外
側線警報(車両3が外側線6に異常接近したことを示す
警報)が表示される。
【0091】表示部107において、警報レベル検出信
号が入力されると、少なくともその繰り返し周期(4
t)の間、警報表示を継続し、この動作を警報レベル検
出信号が入力されている間中繰り返すことにより警報を
連続するようにすることは、前記第1実施例と同様であ
る。
【0092】また、警報レベル検出部106において受
信部103からの回答信号のレベルを検出し、表示部1
07に走行の危険度に応じた表示を行なうことができる
ことも前記第1実施例と同様である。
【0093】マーカー2を走行帯の中央に埋設した場合
(図2(B)において、マーカー2C)には、図2
(B)から明らかなように、車両3が外側線6に接近し
たとき当該マーカー2Cと第1アンテナ104Aとの間
で前記信号の授受が行なわれ、車両3がセンターライン
5に接近したとき当該マーカー2Cと第2アンテナ10
4Bとの間で前記信号の授受が行なわれる。すなわち、
車両3が外側線6又はセンターライン5に接近したと
き、マーカー2Cが警報装置1と信号授受を行なう当該
警報装置1のアンテナの対応が前記走行帯両側にマーカ
ー2A,2Bを設けた場合と逆になる。以上のアンテナ
とマーカー2Cとの対応の違い以外の動作は前記実施例
の動作と同じである。
【0094】また、走行帯境界線の種別は、路面4に埋
設するマーカー2の応動周波数を走行帯境界線の種類別
に異なるようにし、又は走行帯の違いにより異なるよう
にして、警報装置1で回答信号の周波数弁別を行なうこ
とにより判別するようにすることもでき、このようにし
た場合には、より多種類の走行帯境界線の種類が判別で
きる。
【0095】この場合の警報装置1の構成は、前記2つ
の実施例において、発振部101は、上記複数種類のマ
ーカー2の応動周波数と対応する複数の周波数成分が混
在する信号を発振するようにし、受信部103は、マー
カー2からの回答信号を受信して周波数弁別を行なうよ
うにし、警報レベル検出部106は弁別された周波数ご
とに警報レベルを監視するようにし、更に表示部107
は、上記警報レベル検出部106から上記周波数別に出
力される警報レベル検出信号(又は、これと表示切替部
110における表示切替制御との組み合わせ)ごとに別
個の警報表示をするように構成する。
【0096】以上の実施例は、例えば図1(C)に示す
ように片側2車線の道路において、前記センターライン
5及び外側線6への車両3の接近の他に車線分離線7へ
の車両の接近をも、その種別毎に検出してそれぞれに別
個の警報表示を行なうような場合に有効である。
【0097】マーカー2を走行帯境界線の近傍に埋設す
る場合は、走行帯境界線の種類ごとに埋設するマーカー
2の応動周波数を異ならせればよく、この場合の動作は
容易に理解できる処である。そこで、マーカー2を図1
(C)に示すように、走行帯の中央に埋設し、警報装置
1として前記第2実施例に上記構成を加えたものを使用
して、センターライン5、外側線6及び車線分離線7へ
の車両3の接近を、その種別毎に検出して別個の警報を
出すようにする場合について以下に説明する。
【0098】この場合には、センターライン5寄りの走
行帯に埋設するマーカー2C−1と外側線6寄りの走行
帯に埋設するマーカー2C−2とを互に別個の応動周波
数に設定する。マーカー2C−1の応動周波数をF1と
し、マーカー2C−2の応動周波数をF2として説明を
進める。
【0099】車両3がセンターライン5に接近したとき
には、警報装置1は第2アンテナ104Bを介して周波
数がF1の回答信号を受信し、外側線6に接近したとき
には警報装置1は第1アンテナ104Aを介して周波数
がF2の回答信号を受信する。
【0100】また、車両3が車線分離線7に接近したと
きには、警報装置1は第1アンテナ104Aを介して周
波数F1の回答信号を受信するか、又は第2アンテナ1
04Bを介して周波数F2の回答信号を受信する。
【0101】以上のように、回答信号を受信するアンテ
ナと当該回答信号の周波数の組み合わせは、センターラ
イン5、外側線6及び車線分離線7によってそれぞれ異
なっているので、この組み合わせ(すなわち、表示切替
部110における切替制御と、受信部103における回
答信号の弁別周波数の組み合わせ)により、上記3種類
の走行帯境界線5,6,7の識別が可能であり、それぞ
れに別個の表示形態で警報を表示することができる。
【0102】以上に説明した実施例は、いずれも道路上
を走行する車両(自動車)に本発明を実施した例である
が、本発明は一般に無軌道で走行する車両の走行帯から
の逸脱を警報する装置に実施できる。
【0103】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明は車両に
搭載した警報装置から励振信号を送出して路面に埋設し
た共振体より成る応答体を励振し、当該応答体からの共
振信号を受信して、その受信レベルから車両が走行帯境
界線に異常接近したことを検出して警報を発するように
したものであり、次のような効果がある。
【0104】(1)走行帯境界線に異常接近して走行す
る車両に対して警告を行なうシステムが提供でき、特に
居眠りによる蛇行運転に対する警告には効果的であり、
安全運転の一助となる。
【0105】(2)実施例によっては、走行帯境界線の
種別ごとに異った警報とすることができ、安全走行上、
好都合である。
【0106】(3)本発明を自動車教習所の練習コース
に実施した場合、指導教官が練習車に同乗することな
く、適切な指導を行なうことができる。
【0107】(4)路面に埋設する応答体は部品数から
極めて安価に構成でき、しかも無電源で作動するので電
池交換等の保守作業を一切必要とせず、システムの維持
管理が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A),(B),(C)は車両走行帯とマーカ
ーの埋設個所の関係を示す図。
【図2】走行車両とマーカーの位置関係を示す図で、
(A)は車両の側面からみた図、(B)は車両の正面か
らみた図。
【図3】本発明実施例のマーカーの回路図。
【図4】本発明実施例のマーカーの回路図。
【図5】本発明実施例の警報装置のブロック図。
【図6】本発明実施例の警報装置のブロック図。
【図7】本発明実施例の動作を示すタイムチャート。
【図8】本発明実施例の動作を示すタイムチャート。
【符号の説明】
1…警報装置 2,2A,2B,2C,2C−1,2C−2…マーカー 3…車両 4…路面 5…センターライン 6…外側線 7…車線分離線 101…発振部 102…送信部 103…受信部 104,104A,
104B…アンテナ 105…送受切替部 106…警報レベル
検出部 107…表示部 108…切替制御部 109…アンテナ切替部 110…表示切替部 201…水晶振動子 202…アンテナ 203…コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G08G 1/09 Q 7531−3H F 7531−3H 1/16 A 7531−3H H04B 7/26 // G08G 1/056 7531−3H

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共振手段を有し、車両の走行帯の所定個
    所に車両の走行方向に沿って一定間隔で埋設した応答体
    と、車両に搭載され、上記応答体の共振手段を励振する
    ための励振信号を無線により間欠的に送出し、上記応答
    体が上記励振信号で励振されることにより当該応答体か
    ら返送される共振信号を受信して、該共振信号の受信レ
    ベルが設定レベルに達したときに警報を発生する警報装
    置とで構成した車両の危険走行警報システム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の危険走行警報システム
    に使用する応答体であって、警報装置から送出される励
    振信号の周波数を共振周波数とする共振振動体と、該共
    振振動体に接続され、上記警報装置から送出される励振
    信号を受領して上記共振振動体に印加し、及び上記共振
    振動体の共振振動によって発生する共振信号を放出する
    アンテナを有する応答体。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の危険走行警報システム
    に使用する警報装置であって、アンテナと、高周波信号
    の発振部と、該発振部が発振した高周波信号を励振信号
    として上記アンテナを介して応答体に向けて無線で送出
    する送信部と、上記応答体から返送される共振信号を受
    信する受信部と、上記アンテナを上記送信部と受信部と
    に交互に切替接続する送受切替部と、上記受信部が受信
    した共振信号の受信レベルが設定レベルに達したときに
    警報レベル検出信号を出力する警報レベル検出部と、該
    警報レベル検出部からの警報レベル検出信号により警報
    を発生する警報部を有する警報装置。
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