JP2000043728A - 通行異常検知装置 - Google Patents

通行異常検知装置

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JP2000043728A JP10227523A JP22752398A JP2000043728A JP 2000043728 A JP2000043728 A JP 2000043728A JP 10227523 A JP10227523 A JP 10227523A JP 22752398 A JP22752398 A JP 22752398A JP 2000043728 A JP2000043728 A JP 2000043728A
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達也 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 気温の変化や雪や雨等の気象条件の影響を受
けない通行異常検知装置を提供すること。 【解決手段】 通行異常検知装置を、道路の監視領域全
域に質問信号を送信するように設置された質問器A、前
記監視領域の道路面上に所定の間隔で埋設された複数の
応答器B1〜Bn、及び前記質問器Aの送受信を制御す
ると共に前記応答器からの応答信号に基づいて通行異常
を判定する制御装置Cとで構成した。そして、前記質問
器が送信する質問信号には予め割り当てられた質問器識
別番号を含め、且つ前記各応答器B1〜Bnが前記質問
器に送信する応答信号にはそれぞれに予め割り当てられ
た応答器識別番号を含めるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、踏切内の障害物を
自動的に検知して自動的に踏切支障警報装置を動作させ
る踏切障害物検知装置や、高速道路における交通渋滞や
車両のスピード違反を検知する道路車両検知装置などに
用いられる通行異常検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の踏切障害物検知装置としては、赤
外線やレーザーなどの光線を用いた光電式とループコイ
ルを用いたループコイル式がある。光電式踏切障害物検
知装置は複数の投光器と複数の受光器、及び制御装置と
で構成されもので、前記投光器と受光器によって踏切道
上に形成された光線網の光線を自動車などの障害物が一
定時間にわたって遮断したときに前記制御装置は踏切道
に障害物が存在すると判定し、障害物検知信号を発生す
るものである。この従来装置は長年にわたって広く実施
されているものであるが、光は雨や雪によって誤動作す
るという危険性を有し、また、光線網を形成するために
投光器と受光器を1対1に対応させなければならないこ
とと、踏切道においては投光器と受光器を設置できる場
所が限られることから監視領域全部をカバーするように
光線網を効率よく形成することが困難であり、更に、多
数の投光器と受光器を必要とするので装置の価格が高い
という問題を有する。
【0003】ループコイル式踏切障害物検知装置は、踏
切道の地面下に埋設したループコイル、このループコイ
ルに高周波電流を供給する電源、及び制御装置とで構成
されもので、自動車などの障害物が踏切道を通過すると
きに発生する前記ループコイルのインダクタンス変化を
検知し、これが基準値を超えたときに前記制御装置は踏
切道に障害物が存在すると判定し、障害物検知信号を発
生するものである。この従来装置も、長年にわたって広
く実施されているものであるが、ループコイルのインダ
クタンス変化は温度の影響を受けやすいので、急激な気
温変化が生じた場合には誤動作するという危険性を有
し、また、自動車が移動しないで長時間にわたって踏切
道に停止している場合には、ループコイルの高周波電流
の変化がなくなるので、インダクタンスの変化が生じな
くなり、停止中の自動車の存在、即ち障害物の存在を検
出できないという問題を有する。
【0004】従来の道路車両検知装置としては、ループ
コイル式と、超音波式がある。ループコイル式道路車両
検知装置は、上述のループコイル式踏切障害物検知装置
と基本的には同様の構成であるので、これが抱えている
門合いも同じである。超音波式道路車両検知装置は、路
面の上方数mの位置に超音波送受信器を設け、20kH
z程度の超音波パルスを吸う10msの周期で下方に照
射し、超音波送受信器が受信した車両による反射波と路
面による反射波の2種類の受信信号を利用して道路車両
検出を行うものである。超音波式道路車両検知装置は、
ループコイル式よりも据え付け工事が簡単であるが、検
知精度が低いことに加えて、積雪の場合には検知ができ
ないという問題を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、気温の変化や雪や雨等の気象条件の影響を受けない
通行異常検知装置を提供することである。解決しようと
する他の課題は、踏切道に設置された場合には長時間の
障害物の存在も検知でき、また道路に設置された場合に
は速度違反を正確に判定できる通行異常検知装置を提供
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する手段
として、本発明に係る通行異常検知装置を、道路の監視
領域全域に質問信号を送信するように設置された質問
器、前記監視領域の道路面上に所定の間隔で埋設された
複数の応答器、及び前記質問器の送受信を制御すると共
に前記応答器からの応答信号に基づいて通行異常を判定
する制御装置とで構成し、前記質問器には予め割り当て
られた質問器識別番号を含む質問信号を送信する手段及
び前記応答器からの応答信号を受信する手段とを具備さ
せ、且つ前記各応答器には前記質問信号を受信してこれ
を識別する手段、それぞれに予め割り当てられた応答器
識別番号を前記質問信号に付加して応答信号を生成する
手段及びこの応答信号を前記質問器に送信する手段とを
具備させた。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明装置の一実施例の構
成を示す図である。道路の監視領域全域に質問信号を送
信するように設置された質問器Aは、質問器識別番号を
含む質問信号を送信する送信部1と、応答信号を受信す
る受信部2とからなる。質問器Aから送信される質問信
号と応答器Bから応答される応答信号は、例えば64ビ
ットのデジタル信号である。
【0008】応答器Bは、第1応答器B1から第n応答
器Bnまでの所定間隔で配置されたn個の応答器からな
る。これらの応答器は同一構成であって、それぞれ受信
部3、識別部4、応答器識別番号記憶部5、合成部6及
び送信部7からなる。
【0009】質問器Aの送受信を制御するとともに質問
器Aが応答器Bから受信した応答信号に基づいて通行異
常を判定する制御装置Cは、CPU8、ROM9、RA
M10、入出力インターフェースI/F11、バス1
2、設定器13及び表示器14からなる。RAM10
は、質問器識別番号記憶部、応答器識別番号記憶部、受
信レベル基準値記憶部、制限速度記憶部等を含む。これ
らの記憶部に格納される情報は、設定器36によって入
力される。 制御装置CはI/F11を介して質問器A
に接続されている。また、制御装置CはI/F11を介
して上位装置にも接続され、これらの上位装置に通行異
常情報を提供する。
【0010】監視領域内に車両が存在していない場合、
図1の通行異常検知装置は以下の通り作動する。先ず、
質問器Aは第1応答器B1に対して第1質問器識別番号
ID11を含む第1質問信号(ID11+検査符号)を
送信する。第1応答器B1は質問器Aからの第1質問信
号(ID11+検査符号)を受信して復号し、質問器識
別番号ID11を識別する。第1応答器B1は、識別で
きた場合、質問器識別番号ID11に自応答器に割り当
てられた応答器識別番号ID21を付加して合成した第
1応答信号(ID11+検査符号+ID21+検査符
号)を生成し、これを質問器Aに返信する。質問器Aは
第1応答器B1からの応答信号を受信すると受信レベル
検出を行い、受信レベル基準値に達している場合には応
答信号を制御装置Cに出力する。この第1応答信号(I
D11+検査符号+ID21+検査符号)は制御装置C
において、質問器Aから送信された第1質問信号(ID
11+検査符号)と照合される。照合の結果、応答信号
は質問器Aが送信した質問信号に対応したものであるこ
とが判明すると、この応答信号に含まれている応答器識
別番号ID21が抽出され、これによって第1応答器B
1が埋設されている地点には車両が存在しないと判定す
る。
【0011】続いて、質問器Aは第2応答器B2に対し
て第2質問器識別番号ID12を含む第2質問信号(I
D12+検査符号)を送信する。第2応答器B2は質問
器Aからの第2質問信号(ID12+検査符号)を受信
して復号し、質問器識別番号ID12を識別する。第2
応答器B2は、識別できた場合、質問器識別番号ID1
2に自応答器に割り当てられた応答器識別番号ID22
を付加して合成した第2応答信号(ID12+検査符号
+ID22+検査符号)を生成し、これを質問器Aに返
信する。質問器Aは第2応答器B2からの応答信号を受
信すると受信レベル検出を行い、受信レベル基準値に達
している場合には応答信号を制御装置Cに出力する。こ
の第2応答信号(ID12+検査符号+ID22+検査
符号)は制御装置Cにおいて、質問器Aから送信された
第2質問信号(ID12+検査符号)と照合される。照
合の結果、応答信号は質問器Aが送信した質問信号に対
応したものであることが判明すると、この応答信号に含
まれている応答器識別番号ID22が抽出され、これに
よって第2応答器B2が埋設されている地点には車両が
存在しないと判定する。
【0012】以下、質問器Aは第3応答器B3〜第n応
答器Bnに、第3質問信号(ID13+検査符号)〜第
n質問信号(ID1n+検査符号)を順に送信する。第
3応答器B3〜第n応答器Bnは質問器Aに、第1応答
信号(ID13+検査符号+ID23+検査符号)〜第
n応答信号(ID1n+検査符号+ID2n+検査符
号)を順に返信する。制御装置Cは質問器Aが受信した
これらの応答信号に基づいて、照合と応答器識別番号I
D23〜ID2nを順に抽出し、これによって第3応答
器B3〜第n応答器Bnが埋設されているそれぞれの地
点には車両が存在しないと判定する。
【0013】次に監視領域内に車両が存在している場
合、図1の通行異常検知装置は以下の通りに作動する。
質問器Aは第1応答器B1〜第n応答器Bnに対して第
1質問信号〜第n質問信号を順に送信する。監視領域内
に車両が存在しなければ、第1応答器B1〜第n応答器
Bnから質問器Aに対して第1応答信号〜第n応答信号
の順に返信がなされる。ところが車両が第n応答器Bn
の埋設地点に存在すれば、第n応答器Bnは質問器Aか
らの第n質問信号を受信できず、第n応答信号を返信で
きない。すると、それまで行われていた第n応答信号の
受信が遮断される。制御装置Cは第n応答信号の受信が
遮断された時刻を認識し、この時刻から第n応答器の埋
設地点に車両が存在していると判定する。車両が第n応
答器Bnの埋設地点を通過すると、質問器Aに対する第
n応答信号の受信が再開される。制御装置Cは第n応答
信号の受信が再開された時刻を認識し、この時刻から第
n応答器の埋設地点に車両が存在していないと判定す
る。
【0014】複数の応答信号が受信されなかった場合
も、制御装置Cは受信されなかった応答信号を認識して
対応する応答器をそれぞれ識別し、そして識別された応
答器の埋設地点に車両が存在すると判定する。本発明に
おいては、道路の監視領域全域にわたって、多数の応答
器が規則性をもって道路面上に埋設されており、且つ応
答信号はどの地点に埋設された応答器からのものである
かが識別できるので、車両が存在する地点が正確に特定
できる。また、応答信号の受信の順番と応答信号の受信
遮断の情報から、車両の移動方向も判定できる。更に、
応答信号の受信なしの情報、即ち応答信号の遮断の時刻
及び遮断した応答信号に対応する応答器の識別の情報か
ら、車両の移動方向、車両の移動速度も判定できる。
【0015】図2は、鉄道の踏切道に設置して踏切障害
物検知器として用いた本発明の一実施例である。図2に
おいて、9個の応答器B1〜B9は踏切道Dの道路面上
に所定の間隔で3列3行に整列して埋設されている。質
問器Aは踏切道Dの監視領域の外で、応答器B1〜B9
の全てに質問信号を送信するのに適した場所に設置され
ている。質問器Aの送受信を制御するとともに、前記応
答器B1〜B9からの応答信号に基づいて通行異常を判
定する制御装置Cは、ここでは図示が省略されている。
【0016】質問器Aは第1応答器B1〜第9応答器B
9に対して第1質問信号〜第9質問信号を順に送信す
る。踏切道Dの監視領域内に車両が存在しなければ、第
1応答器B1〜第9応答器B9から質問器Aに対して第
1応答信号〜第9応答信号の順に返信がなされる。とこ
ろが車両が踏切道Dの監視領域内に入ってくれば、その
車両が存在している地点に埋設されている応答器と質問
器との間の送受信に遮断される。例えば、第1応答器B
1の埋設地点に存在すれば、第1応答器B1は質問器A
からの第1質問信号を受信できず、第1応答信号を返信
できない。すると、それまで行われていた第1応答信号
の受信が遮断される。制御装置Cは第1応答信号の受信
が遮断された時刻を認識し、この時刻から第1応答器の
埋設地点に車両が存在していると判定する。続いて車両
が第1応答器B1の埋設地点を通過して、第2応答器B
2の埋設地点に移動すれば、質問器Aに対する第2応答
信号の受信が遮断され、第1応答信号の受信が再開され
る。制御装置Cは第1応答信号の受信が再開された時刻
を認識し、この時刻から第1応答器の埋設地点に車両が
存在してないと判定し、更に第2応答信号の遮断の時刻
を認識し、この時刻から第2応答器B2の埋設地点に車
両が存在していると判定する。このようにして、本発明
装置は、通行中の車両は勿論のこと、踏切道に立ち往生
している車両、即ち障害物が監視領域のどの地点に存在
するかを正確に検知する。
【0017】次に、図2の踏切障害物検知装置が発生す
る信号の処理について更に具体的に説明する。前記踏切
障害物検知装置は、上位装置の踏切制御装置から列車在
線情報と踏切への列車接近情報が提供されるようになっ
ており、障害物検知信号は列車在線情報を入力し、列車
接近情報を検知条件として出力する。上述の如く、質問
器Aと第1応答器B1〜第9応答器B9は順番に送受信
を行っているので、踏切の監視領域内を自動車が通過す
ると、送受信の遮断と再開が時間と共に変化する。1台
の自動車が通過した場合、2台又はそれ以上が通過した
場合のそれぞれに、質問器と応答器間の送受信の遮断と
再開のシーケンスのパターン、即ち正常な踏切通過シー
ケンスのパターンが形成される。
【0018】もし、これと異なる異常な踏切通過パター
ン、例えば送受信の遮断が一定時間を超えるようなシー
ケンスのパターンが発生したら、制御装置Cはこれを認
識し、列車が接近しているか否かによって次のように処
理する。即ち、列車が接近していない場合は、制御装置
Cは応答器の故障と判断する。また、列車が接近してい
る場合であって踏切警報器の鳴動開始後であれば、制御
装置は上記の異常なシーケンスのパターンが一定時間継
続したら、踏切内に障害物が存在すると判定し、障害物
検知信号を発生する。踏切障害物検知装置から障害物検
知信号を受信した上位装置の踏切制御装置は直ちに制御
信号を出力し、信号機を作動させて踏切に接近しつつあ
る列車を停止させ、また、特殊信号発光機を作動させて
発光による警報を行わせる。
【0019】踏切内に進入してきた列車によっても質問
器と応答器間の送受信が遮断されるが、この場合は障害
物検知信号を発生させないようにする。これは、上位装
置の踏切制御装置から入力される列車位置情報により列
車が踏切の停止点に進入したことを、制御装置Cが認識
し、この場合の質問器と応答器間の送受信が遮断は正常
なものと判定する。
【0020】図3は、高速道路などの道路Eに設置し
て、自動車の走行速度違反を監視する車両監視装置に適
用した本発明の他の実施例である。図3において、6個
の応答器B1〜B6は道路Eの道路面上に所定の間隔で
2列3行に整列して埋設されている。質問器Aは道路E
の監視領域の外で、応答器B1〜B6の全てに質問信号
を送信するのに適した場所に設置されている。質問器A
の送受信を制御するとともに、前記応答器B1〜B6か
らの応答信号に基づいて通行異常を判定する制御装置C
は、ここでは図示が省略されている。
【0021】質問器Aは第1応答器B1〜第6応答器B
6に対して第1質問信号〜第6質問信号を順に送信す
る。道路Eの監視領域内に車両が存在しなければ、第1
応答器B1〜第6応答器B6から質問器Aに対して第1
応答信号〜第6応答信号の順に返信がなされる。ところ
が車両が道路Eの監視領域内に入ってくれば、その車両
が存在している地点に埋設されている応答器と質問器と
の間の送受信に遮断される。例えば、車両が図3の奥の
車線を走行して第1応答器B1の埋設地点に達すれば、
第1応答器B1は質問器Aからの第1質問信号を受信で
きず、第1応答信号を返信できない。すると、それまで
行われていた第1応答信号の受信が遮断される。制御装
置Cは第1応答信号の受信が遮断された時刻t1をRA
M10に格納する。続いて車両は第2応答器B2の埋設
地点、第3応答器B3の埋設地点と順に通過してゆくの
で、第2応答信号、第3応答信号が順に遮断される。制
御装置Cは、第2応答信号の遮断時刻t2、第3応答信
号の遮断時刻t3をRAM10に格納する。制御装置C
は、これらの遮断時刻の情報と応答器の埋設間隔の情報
から車両の走行速度を算出する。そして、RAM10の
制限速度記憶部に格納されている制限速度と比較して、
速度違反か否かを判定する。
【0022】ところで、受信レベル基準値に達していな
いことを検出したときは、制御装置Cは他の入力情報と
の関係に従って、応答器故障又は障害物存在と判断す
る。また、応答信号の識別番号等の符号誤りがあるとき
は、制御装置Cは応答器故障と判断する。制御装置C
は、更に、質問器と応答器間の送受信の遮断と再開のシ
ーケンスのパターンを監視しており、正常なパターンと
異なるパターンを認識した場合には、他の入力情報との
関係に従って、応答器故障又は障害物存在と判断する。
【0023】上述のいずれの実施例においても、多数の
応答器に対して1個の質問器を配置したが、質問器は2
個或いはそれ以上であってもよい。複数の質問器を備え
る場合には、設置場所の選択の幅が広がるという利点が
ある。
【0024】
【発明の効果】本発明は道路の監視領域全域に道路面上
に所定の間隔で埋設された複数の応答器と、少なくとも
1つの質問器との間で質問信号と応答信号の送受信を常
時行う通信方式の通行異常検知装置において、前記質問
器は予め割り当てられた質問器識別番号を含む質問信号
を送信し、且つ前記各応答器はを受信した質問信号に予
め割り当てられた応答器識別番号を付加した応答信号を
返信するものであるから、応答信号の受信の遮断を制御
装置が検出すると、遮断した応答信号から対応する応答
器が正確に識別される。
【0025】従って本発明の通行異常検知装置を踏切道
に設置した場合には、通行中の車両は勿論のこと、立ち
往生している車両、即ち障害物が監視領域のどの地点に
存在するかを正確に検知できる。また、本発明の通行異
常検知装置を高速道路などの道路に設置した場合には、
監視領域で立ち往生している車両を検知できることは勿
論のこと、制限速度を越えて走行している車両を正確に
検知できる。
【0026】本発明装置を構成する質問器も応答器もそ
れぞれ固有の識別番号を有し、これらの識別番号が質問
信号と応答信号に必ず含まれるようにしたので、多数の
応答器に対して質問器は1個でも通行異常検知装置を構
成できる。従って、装置の小型化、低コスト化が実現で
きた。そして特記される効果は、従来の光電式、超音波
式或いはインダクタンス式の通行異常検知器が抱えてい
た問題、即ち、気温の変化や雪や雨等の気象条件の影響
を受けて検知の誤動作や検知不能という問題を、本発明
の通信方式の通行異常検知装置は、全く有しないという
ことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の構成、並びに本発明を構成するす
る質問器、応答器及び制御装置のそれぞれの一実施例を
示す図である。
【図2】第1実施例の踏切障害物検知装置の構成を示す
図である。
【図3】第2実施例の踏切障害物検知装置の構成を示す
図である。
【符号の説明】
A 質問器 B,B1〜Bn 応答器 C 制御装置 D 踏切道 E 道路 1 質問器の送信部 2 質問器の受信部 3 応答器の受信部 4 応答器の識別部 5 応答器の識別番号記憶部 6 応答器の合成部 7 応答器の送信部 8 CPU 9 ROM 10 RAM 11 入出力インターフェースI/F 12 バス 13 設定器 14 表示器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平尾 裕司 東京都国分寺市光町二丁目8番地38 財団 法人鉄道総合技術研究所内 Fターム(参考) 5H161 AA01 MM05 MM14 NN20 PP07 PP11 5H180 AA01 AA28 CC27 EE11 FF03 LL08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 道路の監視領域全域に質問信号を送信す
    るように設置された質問器、前記監視領域の道路面上に
    所定の間隔で埋設された複数の応答器、及び前記質問器
    の送受信を制御すると共に前記応答器からの応答信号に
    基づいて通行異常を判定する制御装置とから構成された
    通行異常検知装置であって、前記質問器には予め割り当
    てられた質問器識別番号を含む質問信号を送信する手段
    及び前記応答器からの応答信号を受信する手段とを具備
    させ、且つ前記各応答器には前記質問信号を受信してこ
    れを識別する手段、それぞれに予め割り当てられた応答
    器識別番号を前記質問信号に付加して応答信号を生成す
    る手段及びこの応答信号を前記質問器に送信する手段と
    を具備させたことを特徴とする通行異常検知装置。
  2. 【請求項2】 前記道路が踏切道であり、且つ前記通行
    異常が踏切道で立ち往生した車両等の存在であることを
    特徴とする請求項1の通行異常検知装置。
  3. 【請求項3】 前記通行異常が制限速度を超えた車両の
    運行であることを特徴とする請求項1の通行異常検知装
    置。
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