JPH07244723A - 画像合成方法および装置 - Google Patents

画像合成方法および装置

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JPH07244723A
JPH07244723A JP6059943A JP5994394A JPH07244723A JP H07244723 A JPH07244723 A JP H07244723A JP 6059943 A JP6059943 A JP 6059943A JP 5994394 A JP5994394 A JP 5994394A JP H07244723 A JPH07244723 A JP H07244723A
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JP6059943A
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Masaharu Ishii
雅治 石井
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ALPS SHIYA KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数種類の画像データを二次元の媒体に重ね
合わせて表示する際に発生する干渉を軽減し、人間の眼
に対する視覚的効果を高める方法、およびその装置を提
供することを目的とする。 【構成】 それぞれ単一、または複数の主画像関連デー
タと副画像関連データとを合成して単一の画像を得るに
当り、画像合成の過程に画像データを加工するオペレー
タを加え、特定の縮尺における画像合成により生じる干
渉等の発生の可能性を低減させることを特徴とする。オ
ペレータは、主画像関連データの特徴量と副画像関連デ
ータの特徴量との相対関係に基づき、合成後の画像にお
いて副画像関連データの特徴量が主画像関連データと干
渉しないよう副画像関連データを修正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、同一の領域に種類の
異なる情報を重ね合わせて表示する際の干渉をコンピュ
ータを用いた画像処理オペレータにより除去する方法お
よび装置に関し、例えば地図を作成する際の衛星写真等
の画像情報と地名等の文字情報との干渉の防止、あるい
は、画像情報どうしの干渉を除去する方法および装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、地図作成の分野では、衛星写
真、航空写真を地形図に重ね合わせて地図に地勢や土地
利用状況等の情報を付加する技術が知られている。ただ
し、これらの衛星画像等を直接地勢データに合成する
と、衛星画像と文字・記号等の要素とが無作為に混在
し、これらの要素の視認が困難となり、また、これらの
要素を視認容易なように背景に空白領域を設けると衛星
画像の情報量が減少するため、いずれにしても高品質な
視覚的効果を得ることができないという問題がある。
【0003】このような問題点を解消するため、例え
ば、公表特許公報平5−507801号には、衛星写真
等の遠隔感知により収拾した画像データとディジタル化
された地勢データとを合成する際に、カートグラフィ、
特に文字情報の周囲に肉眼では感知できない幅の輪郭の
幅を設ける方法が開示されている。これにより画像デー
タの情報量を殆ど減少させることなく、文字情報の画像
データからの分離、判別が容易となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の合成方法は、基本的な考え方としては文字情報
の背後に空白領域を設ける手法と共通であり、画像デー
タとの相互関係を考慮せずに文字情報側の属性のみに基
づく処理として実行される。したがって、例えば文字情
報の空間周波数と、その文字情報が配置される部分の衛
星画像のパターンの空間周波数とが近い場合なとには、
干渉の発生により、輪郭を設けたとしても視覚的に判別
が困難な場合がある。
【0005】複数の画像を合成する際には、2種類のタ
イプの干渉が発生し得る。第1のタイプは、相互の画像
データの要素の空間的な位置、大きさ、空間周波数が隣
接する場合等で視覚的特徴が類似する場合に発生する干
渉である。
【0006】第2のタイプは、画像データのサイズ、縮
尺を均一化する際の拡大、縮小、量子化等の画像処理に
より発生する干渉であり、拡大・縮小率、量子化単位、
描線サイズ、空白領域等の画像データの構成要素の不均
一さやデータの密度の違いに起因する。
【0007】衛星画像と地図とを合成する場合には、第
1、第2のタイプの干渉が同時に発生する場合もあり、
その場合には合成された画像に必要以上に複雑な外観を
与え、個々の要素の判読を困難にする。
【0008】したがって、合成により発生する干渉の発
生を抑えるためには、合成される各画像データが要素の
空間的な配置や周波数については適度に異質であり、か
つ、要素の単位、データ密度に関しては適度に均一であ
るという相反する条件を満足しなければならない。
【0009】このような画像データの異質性、均一性
は、合成される画像データの相互関係に基づく相対的な
性質であり、干渉を除去・軽減するためにはこの相対関
係に着目する必要がある。上述した従来の技術は、この
相対関係に着目せずに単一の画像データに対する可読性
の向上といった観点からのみ考えられており、したがっ
て干渉の発生を有効に防止することができない。
【0010】
【発明の目的】この発明は、上述した従来技術の課題に
鑑みてなされたものであり、狭義には、複数の画像情報
を重ね合わせて地図を作成する際に発生する干渉を合成
される画像データの相互関係に基づいて軽減する方法お
よび装置の提供を目的とし、より広義には、地図作成に
限定されず、一般に複数種類の画像データを重ね合わせ
て表示する際に発生する干渉を軽減し、人間の眼に対す
る視覚的効果を高める方法、およびその装置を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる画像合
成方法は、それぞれ単一、または複数の主画像関連デー
タと副画像関連データとを合成して単一の画像を得るに
当り、画像合成の過程に画像データを加工するオペレー
タを加え、特定の縮尺における画像合成により生じる干
渉等の発生の可能性を低減させることを特徴とする。オ
ペレータは、主画像関連データの特徴量と副画像関連デ
ータの特徴量との相対関係に基づき、合成後の画像にお
いて副画像関連データの特徴量が主画像関連データと干
渉しないよう副画像関連データを修正する。オペレータ
は、個々の画像関連データの修正、選別、補間、平滑
化、均一化等の作用の少なくとも一つを有し、その設定
過程と生成過程とはコンピュータ上で実行される。
【0012】なお、この発明は、画像合成のプロセス内
において他の画像関連データの情報に基づいて当該画像
関連データを修正するという数学的オペレータの新規な
使用方法をも開示する。画像処理技術においてノイズ除
去や画像鮮明化の目的でガウス型、ラプラス型等の画像
処理オペレータを用いることは従来から公知であるが、
従来のオペレータは、入力画像に単独で作用するもので
あり、この発明のようにな作用は持たない。
【0013】
【実施例】以下、この発明にかかる画像合成方法の実施
例を説明する。実施例の画像合成方法は、図1にも示し
たように、基本的には以下の6つのステップにより構成
される。なお、実施例の画像合成装置は、このような方
法を実現するための手段として定義される。
【0014】1.範囲正規化 2.前置オペレータの作用 3.画像モデル化・合成 4.後置オペレータの作用 5.画像出力 6.光学合成
【0015】入力された画像関連データa1,a2,a
3,…,anは、範囲正規化のステップで正規化され、そ
れぞれ合成対象となる範囲が切出され、必要に応じて拡
大・縮小される。これにより入力される各画像関連デー
タの倍率合わせ、位置合わせ、範囲指定、幾何的補正等
の幾何学的な整合が図られる。画像関連データa1,a
2,a3,…,anは、正規化ステップへの入力前にそれ
ぞれ単一、または複数の主画像関連データと副画像関連
データとにグループ分けされている。
【0016】前置オペレータは、正規化された画像関連
データを受け、主画像関連データの特徴量と副画像関連
データの特徴量との相対関係に基づいき、合成後の干渉
の発生を除去するよう予め副画像関連データを加工す
る。
【0017】主画像関連データ、および前置オペレータ
により加工された修正副画像関連データは、画像モデル
化・合成のステップで合成されて単一の合成画像データ
c1として出力される。モデル化は、画像そのものでな
いデータを画像化する処理である。例えば、二次元座標
と標高値とで記憶されている標高データを展開して陰影
や彩段による高度表現を与えた画像を形成し、あるい
は、二次元座標と文字列とで記憶されている文字データ
に基づき文字フォントを呼び出して座標に示される位置
に文字列を配置した画像を形成する。
【0018】合成画像データc1は、後置オペレータに
より後段の光学合成される画像関連データb1,b2,
…,bnの特徴量に基づいて加工され、画像出力のステ
ップでフィルム、シート等にハードコピーとして出力さ
れる。以上の正規化から画像出力までのステップは、コ
ンピュータ上で実行される。
【0019】後置オペレータにより修正されて出力され
た合成画像データc2は、光学合成のステップで他の画
像関連データb1,b2,…,bnと光学的に合成され、
最終的な合成画像データc3として出力される。
【0020】画像処理用の前置・後置オペレータの機能
としては、以下の7種類が考えられる。
【0021】a.曲線、曲面により画像関連データを滑
らかに補間する機能 b.線型・非線型ディジタルフィルタにより画像関連デ
ータを修正する機能 c.論理フィルタにより画像関連データに含まれるノイ
ズを除去する機能 d.線幅の調整(細線化、太線化等)によりテクスチャ
を均一化する機能 e.データの要素の属性に基づいて要素を取捨選択する
機能 f.データ要素を予め定められた属性により取捨選択す
る機能 g.データ要素の配置を変更する機能
【0022】eの機能は、データの要素の大きさ、方向
等の属性による選別で系統的なノイズ(斜線等)を除去す
る作用を有する。fの機能は、データ要素に予めその重
要度等に応じたランク付けをしたグループ化をしてお
き、設定されたパラメータに対応してグループ単位で要
素の取捨選択を決定する作用を有する。gの機能は、重
なると見にくい情報の配置関係を変更することにより、
干渉を防止する作用を有する。
【0023】なお、図1に示した実施例では、この発明
の画像合成方法として6つのステップを有する例を示し
ているが、この発明の適用範囲は必ずしもこれらの全て
のステップを含む例に限定されず、少なくとも前置、後
置のいずれかのオペレータを作用させるステップと、画
像合成のステップとを含む方法に及ぶ。
【0024】例えば、画像合成ステップの出力データc
1、画像出力ステップの出力データc2もこの発明を適用
した結果物として利用することが可能である。
【0025】また、図1の例ではコンピュータ上で一旦
合成した画像を出力してさらに光学合成しているが、図
2に示したようにそれぞれの画像関連データa1,a2,
a3,…,anをコンピュータ上で合成せずに別個に画像
出力し、他の画像関連データb1,b2,…,bnと共に
まとめて光学的に合成するように構成してもよい。
【0026】次に、上述した実施例の画像合成方法の具
体的な適用例を3例説明する。以下の適用例では、画像
関連データとして地図データ、地勢データ、地形データ
等の地図関連データを入力し、これらを合成して二次元
的、あるいは三次元的な地図を生成する。各適用例にお
いて、この発明の方法とその適用により得られる結果と
をこの発明によらない単純合成と対比しつつ説明する。
【0027】なお、以下の適用例では、図1に示した6
つのステップのうち、範囲正規化、前置オペレータ、画
像モデル化・合成の3つのステップにより得られる合成
画像データc1、あるいはこれをハードコピーとして出
力したデータを結果物としている。
【0028】
【実施例1】実施例1は、主画像関連データである二次
元の地図データに副画像関連データとして高度データを
合成することにより、三次元的に表現された鳥瞰図を作
成する方法に関する。実施例1で作用するオペレータ
は、高度データの特徴量を地図データに基づいて修正す
るよう作用し、地図に対する高度データの干渉を防止す
ることを目的としている。
【0029】二次元の地図に高度データを合成する場
合、高度情報としては国土地理院が発行する高度データ
を用いると等高線から読み取るよりも作成が容易であ
る。国土地理院から発行されている高度データは、1/
25000の縮尺地図上で間隔4〜5mmの格子の交点
位置毎にその地点の標高として与えられる。すなわち、
高度データは連続量ではなく離散量であるため、これを
そのまま地形図と合わせて標高データサンプリング地点
周囲の所定領域を二次元地図平面から高度に応じて平行
に上下させるイメージで三次元化すると、縮尺によって
は図3に示したように四角柱が林立するような格子状の
量子化ノイズが生じる。
【0030】図3を見ると、地図データが高度データに
よる量子化ノイズによる干渉を受け、地図上では連続す
る道路、線路、河川等の線図が断層により分断されてい
る様子が理解できる。このような量子化ノイズが存在す
ると、合成された地図の可読性が著しく低下し、全体と
しても不自然な印象を与える。
【0031】実施例1のオペレータは、主地図データの
縮尺に応じて副データである高度データに近似的な連続
性を与えることにより、主地図データへの干渉を除去す
る作用を有する。連続性オペレータを作用させて合成す
ると、合成データは図4に示すような滑らかな三次元図
となり、主地図データに含まれる線図情報の分断を避け
ることができ、全体として自然なイメージとなり可読性
も向上する。
【0032】実施例1で作用する連続性オペレータは、
高度データを単独で加工するものではなく、主画像関連
データである地図データの特徴量に基づき、その特徴量
を保存するために以下の条件を満たしている。
【0033】(1)近似的に連続であること (2)一階偏差分が近似的に連続であること (3)地図データの要素サイズから定まる可読性を確保
するための空間周波数fc程度以下の周波数分布を持つ
こと (4)地図データの格子単位の距離をa、高度データの
格子単位の距離をbとして、比率T=b/aに対応する
周波数f=1/T程度以下の周波数分布を持つこと
【0034】地図データの空間周波数fと振幅Aとの関
係は図5に太線で示したような分布を示し、オペレータ
を作用させる前の高度データは中太線で示すような分布
を示す。量子化ノイズがない近似的に連続した自然状態
では、1/f程度の分布を持つことが知られている。オ
ペレータを作用させた後の高度データは、細線で示す分
布を持つ。
【0035】上記の条件を満たすようオペレータのパラ
メータ構造等を適切に設定する。オペレータとしては、
曲線・曲面補間フィルタ、線型・非線型ディジタルフィ
ルタ等の数値演算フィルタが用いられる。
【0036】なお、上記の実施例1では、高度データの
格子に対する地図データの格子が小さい場合について説
明しているが、逆に地図データの格子が大きい場合にも
干渉が発生する可能性があるため、上記と同様のオペレ
ータを作用させることは干渉を防ぐ上で有効である。
【0037】
【実施例2】実施例2は、互いに縮尺の異なる二次元の
地図データである主画像関連データと副画像関連データ
とを合成することにより、二次元的に表現された地図を
作成する方法に関する。
【0038】主画像関連データは、縮尺の大きな、例え
ば1/25,000の地図データであり、副画像関連デ
ータは縮尺の小さな、例えば1/200,000の地図
データである。
【0039】縮尺の異なる画像データを合成する場合、
縮尺の大きな主データに対応させて副データを拡大する
と、拡大された副データ内の線図が必要以上に太くな
り、合成された地図の均一性を欠く場合がある。一般
に、地図上での道路等の線図の表示は、特に縮尺が小さ
くなると実際の道幅等との対応が失われ、読み取りが容
易なようにその種類に応じて一定の幅で描かれることが
多い。したがって、このような縮尺の小さな地図を拡大
すると、道路等の線図の幅が必要以上に太くなる。
【0040】この例では、主地図データが図6に示すよ
うな道路情報を含む地図であり、副データが図7に示す
ような道路情報を示す地図である。副地図データを主地
図データの縮尺に一致させるよう単純に拡大すると、図
8に示すような地図データとなる。ここで図6の主地図
データと図8の副地図データとを合成すると、図9に示
すような合成地図が得られる。
【0041】副地図データの道路の線幅が過大で道路と
して認識できないばかりでなく、副地図データの道路に
より主地図データの道路が覆われるような干渉が発生す
る可能性もある。
【0042】実施例2のオペレータは、拡大した副地図
データを合成前に細線化する機能を有している。細線化
オペレータを作用させると、拡大された副地図データは
線図の幅が縮小された修正副地図データとして出力され
る。これを主地図データと合成することにより、図10
に示したような合成地図データを得ることができる。図
10の地図データでは、主、副いずれの地図データに属
する道路情報も同一の線幅で表示され、全体としての均
一化が図られると共に、副地図データが主地図データを
覆うような干渉も防止することができる。
【0043】なお、細線化オペレータを地図に作用させ
る場合には、一般的な画像処理用オペレータのように全
ての線幅を1画素分の幅にするのみでなく、必要に応じ
て細線化の縮小率を選択できるようにすると便利であ
る。線幅の縮小率は、主地図データに対する副地図デー
タの拡大率により決定すればよい。
【0044】また、実施例2では線図の具体例として道
路情報を用いたが、実施例2の方法は他にも河川や行政
区画の境界線、鉄道等の線図として表現される地図デー
タに対しても有効である。
【0045】
【実施例3】実施例3は、実施例2と同様に互いに縮尺
の異なる地図データである主画像関連データと副画像関
連データとを合成すると共に、合成により得られる地図
から必要以上に細かい情報を削除して全体として均一な
地図を得ることを目的とする。
【0046】主画像関連データは、縮尺の小さな、例え
ば1/200,000の地図データであり、図11に示
すように所定の施設、地域等の対象物を表示する。一
方、副画像関連データは、縮尺の大きな、例えば1/2
5,000の地図データであり、図12に示すように道
路を表示する。
【0047】縮尺の大きな副地図データを主地図データ
の縮尺に合わせて縮小して縮小副地図データを生成し、
これと図11に示す主地図データとを単純に合成する
と、図13に示すような合成地図データが得られる。図
13の合成地図データは、副地図データからの必要以上
に細かい道路情報により干渉を受けて全体に煩雑なイメ
ージとなり、可読性が低下している。
【0048】実施例3のオペレータは、縮小副地図デー
タから主地図データの要素サイズに基づき、要素サイズ
以下の長さで大きな曲率を持つ線を除去するよう作用す
る。この細線除去オペレータを作用させると、必要以上
に細かい線図が除去された修正副地図データが得られ、
これを主地図データと合成すると、図14に示す合成地
図データが得られる。図13と図14とを比較すると、
細線除去オペレータの作用により全体としての可読性が
向上することが理解できる。
【0049】なお、細線除去オペレータを作用させる場
合、上記のような要素サイズとの比較による判断のみで
なく、あらかじめ副地図データの要素をその重要度に応
じて複数のグループ分けをしておき、縮小の度合が大き
くなるにしたがって、重要度が低い要素のグループを削
除するように設定してもよい。
【0050】例えば、副地図データの要素全体がA、
B、C、Dのグループに分けられるとすると、縮小率が
1/2の場合にはDを削除してA,B,Cのみの修正デ
ータを生成し、縮小率が1/10の場合にはC,Dを削
除してA,Bのみの修正データを生成し、縮小率が1/
20の場合にはB,C,Dを削除してAのみの修正デー
タを生成する。
【0051】以上実施例としてこの発明の具体的な適用
例を3例説明したが、この発明の範囲はこれに限定され
るものではなく、地図に限定されずに、以下の1,2に
示すような一般的な画像合成への適用も可能である。
【0052】1.ハッチングが付された画像等の線画画
像を主画像関連データ、副画像関連データとして合成す
る際に、主画像関連データと副画像関連データとの線の
交点の規則性の度合を特徴量とし、この特徴量が減少す
るように副画像関連データの少なくとも一部を微小振動
させるようオペレータを作用させる。これにより、モア
レ的な干渉の発生を抑制することができる。
【0053】2.それぞれの小要素が同一の方向性を持
つクラスタを形成するような主画像関連データと副画像
関連データとを合成する際に、主画像関連データの小要
素の方向性と、当該小要素の近傍に対応する副画像関連
データの小要素の方向性との差を特徴量とし、この特徴
量が増大するように副画像関連データの各小要素の方向
性を変化させるようオペレータを作用させる。これによ
り、各々の画像関連データの小要素の方向性が一致する
ことにより生じる干渉を除去することができる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、画像データの量子化ノイズ、データの接続箇所の非
連続性、数値化過程で発生するノイズ、データ密度の不
均一に起因する視覚的な不自然さ、相互データの干渉を
軽減することができ、特定の縮尺で合成された画像を人
間が肉眼で観察して判別、理解するのが容易で、かつ、
全体的なイメージを容易に認識することができる方法を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例の画像構成方法を示すブロ
ック図である。
【図2】 この発明の他の実施例の画像構成方法を示す
ブロック図である。
【図3】 従来の手法により地図データと高度データと
を合成して得られる鳥瞰図である。
【図4】 実施例1の方法により地図データと高度デー
タとを合成して得られる鳥瞰図である。
【図5】 地図データと修正前後の高度データとの周波
数分布を示すグラフである。
【図6】 実施例2で処理される主地図データの説明図
である。
【図7】 実施例2で処理される副地図データの説明図
である。
【図8】 実施例2で処理される副地図データの拡大図
である。
【図9】 従来の手法により図5と図7の地図データを
合成して得られる合成地図の説明図である。
【図10】 実施例2の方法により図5と図7の地図デ
ータを合成して得られる合成地図の説明図である。
【図11】 実施例3で処理される主地図データの説明
図である。
【図12】 実施例3で処理される副地図データの説明
図である。
【図13】 従来の手法により図10と図11の地図デ
ータを合成して得られる合成地図の説明図である。
【図14】 実施例3の方法により図10と図11の地
図データを合成して得られる合成地図の説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/262

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ単一、または複数の主画像関連
    データと副画像関連データとを合成して単一の画像を得
    る画像合成方法であって、 前記主画像関連データの特徴量と前記副画像関連データ
    の特徴量との相対関係に基づき、合成後の画像において
    前記副画像関連データの特徴量が前記主画像関連データ
    と干渉しないよう前記副画像関連データを修正するオペ
    レータの設定過程と、 前記オペレータを前記副画像関連データに作用させて修
    正副画像関連データを生成する過程と、 前記主画像関連データと前記修正副画像関連データとを
    合成する過程とを含み、少なくとも前記設定過程と前記
    生成過程とをコンピュータ上で実行することを特徴とす
    る画像合成方法。
  2. 【請求項2】 前記オペレータの作用前に、各画像関連
    データのサイズ、範囲、分割幅、座標系の幾何的条件の
    少なくとも一つを一致させるよう正規化する段階を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像合成方法。
  3. 【請求項3】 前記主画像関連データの特徴量は、主画
    像関連データの空間周波数分布、主画像関連データに含
    まれる要素のサイズを少なくとも含む情報から定まる量
    であり、前記オペレータは、曲線・曲面補間フィルタ、
    線型ディジタルフィルタ、非線型ディジタルフィルタの
    いずれかを少なくとも含む数値演算フィルタであること
    を特徴とする請求項1に記載の画像合成方法。
  4. 【請求項4】 前記主画像関連データの特徴量は、主画
    像関連データに含まれる要素のサイズから定まる量であ
    り、前記オペレータは、副画像関連データに含まれる線
    図の線幅を調整する機能を有することを特徴とする請求
    項3に記載の画像合成方法。
  5. 【請求項5】 前記オペレータは、細線化機能を有する
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像合成方法。
  6. 【請求項6】 前記オペレータは、太線化機能を有する
    ことを特徴とする請求項4に記載の画像合成方法。
  7. 【請求項7】 前記主画像関連データの特徴量は、主画
    像関連データに含まれる要素の方向、またはサイズの少
    なくとも一方から定まる量であり、前記オペレータは、
    副画像関連データに含まれる要素をその方向、またはサ
    イズの少なくとも一方を含む情報により取捨選択する機
    能を有することを特徴とする請求項1に記載の画像合成
    方法。
  8. 【請求項8】 前記主画像関連データが地図データ、前
    記副画像関連データが地形データ、分布データ等の地理
    的、地勢的面データであり、前記オペレータは、副画像
    関連データに近似的な連続性を与えることを特徴とする
    請求項3に記載の画像合成方法。
  9. 【請求項9】 前記主画像関連データが地図データ、前
    記副画像関連データが地形データ、分布データ等の地理
    的、地勢的面データであり、前記オペレータは、副画像
    関連データの一階偏差分に近似的な連続性を与えること
    を特徴とする請求項8に記載の画像合成方法。
  10. 【請求項10】 前記主画像関連データが地図データ、
    前記副画像関連データが地形データ、分布データ等の地
    理的、地勢的面データであり、前記オペレータは、副画
    像関連データの少なくとも一部に対して、主画像関連デ
    ータの記号の局所的要素のサイズにより決定される可読
    性を確保するための空間周波数の下限値、あるいは主画
    像関連データの量子サイズと副画像関連データの量子サ
    イズとの比率に対応する周波数のうち低い方の周波数程
    度以下の空間周波数分布を与えることを特徴とする請求
    項3に記載の画像合成方法。
  11. 【請求項11】 それぞれ単一、または複数の主画像関
    連データと副画像関連データとを合成して単一の画像を
    得る画像合成装置であって、 前記主画像関連データの特徴量に基づき、合成後の画像
    において前記副画像関連データの特徴量が前記主画像関
    連データの特徴量と近接しないよう前記副画像関連デー
    タを修正するオペレータと、 前記オペレータにより修正された修正副画像関連データ
    と前記主画像関連データとを合成する手段とを含み、前
    記オペレータはコンピュータ上で機能することを特徴と
    する画像合成装置。
  12. 【請求項12】 前記オペレータの作用前に、各画像関
    連データのサイズ、範囲、分割幅、座標系の幾何的条件
    の少なくとも一つを一致させるよう正規化する手段を含
    むことを特徴とする請求項11に記載の画像合成装置。
  13. 【請求項13】 前記オペレータは、曲線・曲面補間フ
    ィルタ、線型ディジタルフィルタ、非線型ディジタルフ
    ィルタのいずれかを少なくとも含む数値演算フィルタで
    あることを特徴とする請求項11に記載の画像合成装
    置。
  14. 【請求項14】 前記オペレータは、副画像関連データ
    に含まれる線図の線幅を調整する機能を有することを特
    徴とする請求項13に記載の画像合成装置。
  15. 【請求項15】 請求項8の方法で合成されたことを特
    徴とする地図。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009015165A (ja) * 2007-07-06 2009-01-22 Funai Electric Co Ltd 地点設定装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009015165A (ja) * 2007-07-06 2009-01-22 Funai Electric Co Ltd 地点設定装置

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