JPH07244694A - 品質管理装置 - Google Patents

品質管理装置

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JPH07244694A
JPH07244694A JP3508494A JP3508494A JPH07244694A JP H07244694 A JPH07244694 A JP H07244694A JP 3508494 A JP3508494 A JP 3508494A JP 3508494 A JP3508494 A JP 3508494A JP H07244694 A JPH07244694 A JP H07244694A
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JP
Japan
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quality
calculated
value
groups
calculation
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JP3508494A
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English (en)
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Takeshi Ichinose
毅 一ノ瀬
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Fujitsu Ltd
Fujitsu LSI Technology Co Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Fujitsu LSI Technology Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07244694A publication Critical patent/JPH07244694A/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 半導体製造工程及び精密電子機器製造工程等
における品質管理を行なう品質管理装置に関し、均一な
検出力での品質管理が容易に行なえる品質管理装置を提
供することを目的とする。 【構成】 入力部12により入力されデータファイル部
16に保持された品質特性値を計算部18で群及びパッ
セージ毎に分け、群毎に平均値(1)を算出し、その平
均値より総平均(2)を算出し、中心値とする。また、
群毎の平均値(3) よりパッセージ毎の標準偏差を算出し、パッセージ毎の
標準偏差の平均値を算出する。さらにパッセージ毎の標
準偏差の平均値に基づいて群毎の平均値の変動(バラツ
キ)を算出し、算出した変動及び中心値に基づいて管理
の上下限値を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は品質管理装置に係り、特
に、半導体製造工程、及び、精密電子機器部品製造工程
等における品質管理を行なう品質管理装置及びそれを用
いた電子装置の製造方法に関する。
【0002】近年、半導体産業も成熟期に入り、極めて
高い信頼性とコストダウンの両立が要求されている。
【0003】このため、製造現場で品質の異常や傾向の
変化を読み取り、工程に対してその場で処置を行い、で
きるだけ無駄を出さない品質管理が望まれている。この
ような品質管理を行なうためには管理図を用いた品質管
理が有効とされている。この管理図を用いて品質管理を
行なうためにはサンプリングされる膨大な量の品質特性
値を処理し、即時に正確かつ精密な情報を提供する品質
管理装置が必要となる。
【0004】
【従来の技術】従来の管理図を用いた品質管理装置にお
いては、群内のバラツキを標準として工程の異常原因に
よる変動を検出する、Shewhart流管理図の手法
を適用させており、品質特性値を合理的な群に群分けし
た後、群内の平均値とバラツキを採り、工程の中心値の
変動とバラツキの変動を管理していた。
【0005】図6に従来の一例のブロック構成図を示
す。
【0006】従来の品質管理装置21はパソコンもしく
はワークステーション規模の電子計算機で構成され、入
力部22、計算機本体23、表示部24、印刷部25よ
り構成される。
【0007】入力部22はキーボード等より構成され、
ユーザにより品質特性値x及び計算条件の入力が行なわ
れる。
【0008】計算機本体23は品質特性値、及び、計算
結果となる管理限界値を記憶するデータファイル部2
6、データファイル部26に記憶された品質特性値に基
づいて管理限界値の算出を行なう計算部27、データフ
ァイル部26に記憶された品質特性値及び管理限界値に
基づいて管理図を作成する画像処理部28より構成され
る。
【0009】画像処理部28はデータファイル部26に
記憶された管理限界値及び各ロット毎の平均値に応じて
管理図を作成する。画像処理部28で作成された管理図
は表示部24及び印刷部25に供給される。表示部24
はカラーディスプレイ等で構成され、画像処理部28で
作成された管理図等を表示する。また、印刷部25はプ
リンタ装置等で構成され、画像処理部28で作成された
管理図等を印刷し出力する。
【0010】図7に従来の一例の計算部の動作説明図を
示す。計算部27では限界値の算出が指令されると、ま
ず、データファイル部26から格納済データが読み込ま
れる(ステップS−1)。次に算出範囲を決定し、例え
ばm個分のロットを抽出する(ステップS2−2)。さ
らに、一ロットのデータを例えばn個として群を形成す
る(ステップS2−3)。
【0011】次に群毎の平均値
【0012】
【外1】
【0013】を計算する(ステップS2−4)。ここで
平均値
【0014】
【外2】
【0015】は
【0016】
【数1】
【0017】で計算される。
【0018】次に平均値
【0019】
【外3】
【0020】の総平均値
【0021】
【外4】
【0022】を計算する(ステップS2−5)。ここ
で、総平均値
【0023】
【外5】
【0024】は
【0025】
【数2】
【0026】で計算される。
【0027】次に、各群内の標準偏差を計算する(ステ
ップS2−6)。ここで標準偏差s w
【0028】
【数3】
【0029】で計算される。
【0030】次に、各群で求められた標準偏差sw の平
均値を計算する(ステップS2−7)。ここで、標準偏
差sw1〜swnの平均値
【0031】
【外6】
【0032】は
【0033】
【数4】
【0034】で求められる。
【0035】次に
【0036】
【外7】
【0037】の変動(バラツキ)σw を計算する(ステ
ップS2−8)。ここで、
【0038】
【外8】
【0039】の変動σwは
【0040】
【数5】
【0041】で求められる。
【0042】次に中心値CLを総平均
【0043】
【外9】
【0044】とし、中心値CLを中心とした上限値UC
L及び下限値LCCを
【0045】
【外10】
【0046】の変動σw に基づいて計算する(ステップ
S2−9)。
【0047】このとき、上限値UCLは
【0048】
【数6】
【0049】で求められ、下限値LCLは
【0050】
【数7】
【0051】で求められる。ここで、uは定数で、管理
水準に応じて設定される。
【0052】図8に従来の一例の動作説明図を示す。図
8(A)は管理図を示す。管理図は中心値CLが総平均
【0053】
【外11】
【0054】に設定され、上限値UCLが
【0055】
【外12】
【0056】、下限値LCLが
【0057】
【外13】
【0058】に設定されており、各群の平均値
【0059】
【外14】
【0060】が等間隔にプロットされている。管理図に
おいて、群の平均値
【0061】
【外15】
【0062】が時刻t0 において●で示すように上限値
UCL又は下限値LCLとの間にあれば、正常であると
判断でき、群の平均値
【0063】
【外16】
【0064】が時刻t0 において○で示すように上限値
UCL又は下限値LCLを超えると工程に異常が発生し
たと判断できる。
【0065】以上に説明した品質管理の手法はShew
hart流管理図を用いた品質管理法で、詳しくは日科
技連QCリサーチ・グループ編「品質管理教程管理図法
(改訂版)」(株)日科技連出版社、第3章管理とは、
及び第4章管理図の作り方を参照のこと。
【0066】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の品質
管理装置では均一な検出力を得るためには品質特性値の
合理的な群への群分けが必要とされ、合理的な群への群
分けという大前提が損なわれると、実際の管理図上の点
の変動幅に対して、管理限界線間が狭くなったり広くな
ったりするため、異常の検出に信憑性が失われる。
【0067】ところが、合理的な群への群分けには、工
法や製造技術の理解と、統計的手法への見識が必要であ
り、担当者の技量によってその確度が左右されるため、
誰でも簡単に操作できるものではない等の問題点があっ
た。
【0068】又、工程異常の検出力は、群の大きさが大
きくなる程高くなるが、実際には1ロット当たりにサン
プリングされるデータ数は、品質計画によって予め決め
られているため、自由に群の大きさを設定して検出力を
調整することは出来ない等の問題点があった。
【0069】本発明は上記の点に鑑みてなされたもの
で、均一な検出力での品質管理が容易に行なえる品質管
理装置を提供することを目的とする。
【0070】
【課題を解決するための手段】図1に本発明の原理ブロ
ック図を示す。入力手段1は品質の良否に応じた品質特
性値を入力する。算出手段2は、入力手段1により入力
された品質特性値を群に分け、品質特性値を群毎に処理
しつつ前記品質特性値の群への分け方によらず均一な検
出力の品質限界値を算出する。
【0071】出力手段3は算出手段2で算出された品質
限界値を出力する。
【0072】請求項2においては、前記算出手段2は前
記品質特性値を所定の群に群分けすると共に複数の群よ
りなるパッセージに分け、該パッセージ毎に前記品質特
性値のバラツキを示す標準偏差を算出し、算出されたパ
ッセージ毎の標準偏差の平均値に基づいて前記管理限界
値を求める。
【0073】請求項3は、前記算出手段で行なわれる計
算の計算条件を設定する設定手段4を有し、該設定手段
4により設定される該計算条件に応じて前記検出力の調
整を行なう。
【0074】請求項4においては、前記設定手段4は前
記計算条件として前記パッセージ及び前記群の大きさを
設定する。
【0075】
【作用】請求項1によれば、算出部は入力された品質特
性値の群の分け方によらず均一な検出力となる品質限界
値を算出するため、品質特性値が合理的に群分けされて
いない場合においても品質特性値に対して均一な検出力
が得られ、したがって、品質管理対象の管理が容易に行
なえる。
【0076】また請求項2によれば、群をさらにパッセ
ージに分け、パッセージ毎に品質特性値のバラツキに応
じた偏差を算出し、その偏差の平均値に基づいて管理限
界値を求めることにより、品質特性値固有の特異なデー
タ構造等に左右されず、全体として略均一な検出力を得
ることができるため、群の分け方に左右されない検出力
が得られる。
【0077】請求項3によれば、設定手段を設け、設定
手段により算出手段での計算の計算条件を設定すること
により、算出手段での計算条件を自由に変えることがで
き、検出力の調整を行なうことができる。
【0078】請求項4によれば、設定手段によりパッセ
ージの大きさを設定することにより、パッセージの大き
さを自由に設定でき、これにより各群による影響を調整
できるため、検出力を調整できる。例えば、パッセージ
の大きさを小さくすると一つのパッセージに含まれる群
の数が少なくなり、各群の影響が反映されやすくなり検
出力は低くなり、また、逆にパッセージの大きさを大き
くすると、一つのパッセージに含まれる群の数が多くな
り、各群の影響が反映されにくいため、検出力は高くな
る。
【0079】
【実施例】図2に本発明の一実施例のブロック構成図を
示す。本実施例の品質管理装置11はパソコンもしくは
ワークステーション規模の電子計算機で構成され、入力
部12、計算機本体13、表示部14、印刷部15より
構成される。
【0080】入力部12はキーボード等より構成され、
ユーザにより品質特性値x及び計算条件の入力が行われ
る。
【0081】計算機本体13は品質特性値、及び、計算
結果となる管理限界値を記憶するデータファイル部1
6、計算条件を記憶する設定部17、データファイル部
16に記憶された品質特性値及び設定部17に記憶され
た計算条件に基づいて管理限界値の算出を行う計算部1
8、データファイル部16に記憶された品質特性値及び
管理限界値に基づいて管理図を作成する画像処理部19
より構成される。
【0082】画像処理部19はデータファイル部16に
記憶された管理限界値及び各ロット毎の平均値に応じて
管理図を作成する。画像処理部19で作成された管理図
は表示部14及び印刷部15に供給される。表示部14
はカラーディスプレイ等で構成され、画像処理部19で
作成された管理図等を表示する。また、印刷部15はプ
リンタ装置等で構成され、画像処理部19で作成された
管理図等を印刷し、出力する。
【0083】以上の構成のうち、図1の入力手段1は入
力部12及びデータファイル16に相当し、算出部2は
計算部18に相当し、出力部3はデータファイル部16
及び画像処理部19、表示部14、印刷部15に相当
し、設定手段4は入力部12及び設定部17に相当して
いる。
【0084】品質特性値はロット番号L1 〜LM を一つ
の群として入力され、各ロット番号L1 〜LM 毎に複数
の固体又は位置dt1 〜dtN で計測された特性値x11
〜x MNが夫々記憶されている。
【0085】例えば、半導体装置の製造工程の一工程で
形成される膜厚を管理しようとする場合、同一時期に成
膜されたウェハより一つのウェハを抽出して、異なる時
期に抽出されたウェハ毎にロット番号L1 〜LM を付与
し、また、各ウェハ上の所定の複数点に対してdt1
dtN を付与し、各点dt1 〜dtN で測定された膜厚
を特性値x11〜xMNに設定する。
【0086】計算条件を指定するデータは算出対象の範
囲を指定する群番号の範囲LM-m 〜LM 、その範囲に含
まれる群の数m、一つのパッセージを構成する群の個数
1、指定された群の範囲に含まれるパッセージの個数
k、一つのロットから抽出した特性値からなる群の大き
さn、管理水準を決定する係数uより構成される。
【0087】なお、パッセージは複数の群を一群と考え
た集合である。
【0088】以上の計算条件を指定するデータLM-m
M 、m,1,k,n,uは入力部12の指令により計
算機本体13の動作モードを計算条件設定モードにする
ことにより入力部12より入力され、設定部17に記憶
される。
【0089】図3に計算部18での計算手順を説明する
ための図を示す。
【0090】計算部18では限界値の計算が指令される
と、データファイル部16から格納済のM×N個の特性
値データを読み込む(ステップS1−1)。このとき、
特性値データはM個のロットL1 〜LM 夫々で特性の計
測位置dt1 〜dtN 毎に記憶されている。
【0091】次に、設定部17に予め記憶された計算条
件データLM-m 〜LM ,m,1,k,n,uを読み込む
(ステップS1−2)。
【0092】次にステップS1−2で設定された算出範
囲LM-m 〜LM のm個のロットのデータをデータファイ
ル部16から読み込まれたデータより抽出する(ステッ
プS1−3)。
【0093】次に抽出された各ロットのn個のデータに
より群を形成する(ステップS1−4)。
【0094】ステップS1−4で形成された群毎の平均
【0095】
【外17】
【0096】を計算する(ステップS1−5)。
【0097】ここで、各群の平均値
【0098】
【数8】
【0099】で求められる。
【0100】次にステップS1−5で算出された各群毎
の平均値
【0101】
【外18】
【0102】の平均となる総平均値
【0103】
【外19】
【0104】を計算する(ステップS1−6)。ここ
で、総平均値
【0105】
【数9】
【0106】で求められる。
【0107】次に、ステップS1−5で算出された群毎
の平均値
【0108】
【外20】
【0109】をl個の群を一組としたk個のパッセージ
に分ける(ステップS1−7)。
【0110】次にステップS1−7で分けられたパッセ
ージ毎に各パッセージに含まれる群の平均値
【0111】
【外21】
【0112】に基づいて標準偏差sb1〜sbKを求める
(ステップS1−8)。
【0113】ここで、パッセージ毎の標準偏差sb1〜s
b-K
【0114】
【数10】
【0115】で求められる。
【0116】次に標準偏差sb1〜sbKの平均値
【0117】
【外22】
【0118】を算出する(ステップS1−9)。
【0119】ここで、標準偏差sb1〜sbkの平均値
【0120】
【外23】
【0121】は
【0122】
【数11】
【0123】で求められる。
【0124】次にステップS1−9で算出された標準偏
差sb1〜sbkの平均値
【0125】
【外24】
【0126】に基づいて
【0127】
【外25】
【0128】の変動(バラツキ)σb を計算する(ステ
ップS1−10)。
【0129】ここで、
【0130】
【外26】
【0131】の変動σb は、
【0132】
【外27】
【0133】で求められる。
【0134】このとき、c2 は係数で E(s)=c2 σ で表される。ここで、E(s):サンプルの標準偏差の
期待値、 σ:母標準偏差の値 であり、近似値として係数c2
【0135】
【数12】
【0136】で表わされる。ここで、nはサンプルの大
きさを示す。
【0137】次に、ステップS1−6で算出された総平
均値
【0138】
【外28】
【0139】を中心値CLとすると共に、中心値CLと
ステップS1−10で算出された
【0140】
【外29】
【0141】の変動σb 及び設定部17に記憶された管
理水準を決める定数uに基づいて上方の管理限界値UC
L、及び下方の管理限界値LCLを計算し、中心値C
L、上下方管理限界値UCL、LCL、及び群毎の平均
【0142】
【外30】
【0143】をデータのファイル部16に格納する(ス
テップS1−11)。
【0144】図4に本発明の一実施例の動作説明図を示
す。
【0145】図4(A)は管理図を示す。管理図12は
各群毎にその平均値
【0146】
【外31】
【0147】及び平均値
【0148】
【外32】
【0149】の総平均となる中心値
【0150】
【外33】
【0151】、上下限界値
【0152】
【外34】
【0153】が示され、ユーザはこの管理図を見て各群
毎の平均値
【0154】
【外35】
【0155】と上下限界値UCL,LCL及び中心値C
Lとの関係により、工程の管理を行なう。
【0156】このとき、ユーザは平均値
【0157】
【外36】
【0158】の変化の傾向を見ることにより中心値CL
に近づくように、工程に対して対処できる。
【0159】上述の実施例では、x管理図の管理限界の
計算を行っているが、群の大きさnを1として各群に含
まれる品質特性値を1つとし、x管理図としてもよい。
又、計算された管理限界値が、どれほどの検出力を以て
品質管理を行う事が出来るかを定量的に把握する機能を
持つ、管理図の検出力の動作特性曲線(OC曲線)を表
示してもよい。
【0160】図5に本発明の一実施例の検証例の説明図
を示す。
【0161】計算部18で行われる「群間算出法」の一
検証例を以下に示す。
【0162】チップ実験の形式を用いて説明する。
【0163】下記の様な(平均,分散)を持つ、正規
分布チップα,β及びεを用意する。
【0164】
【外37】
【0165】群内の変動と群間の変動が製造技術的に
別の要因で構成されている(合理的な群分けに当たらな
い群分けの)場合、図5の様に変量模型的なチップ配置
をモデルとする。いずれもランダムサンプリングが行わ
れたものとし、各因子間の交互作用は考慮しない。この
時、データの構造を下記の通り定義する。
【0166】xij=μ+αi +βj +εij μ:一般平均(μ=0とおいて、図5では割愛) αi :水準i(群間変動)の効果 βj :水準j(群内変動)の効果 εij:水準iにおけるj番目のデータに付随する誤差 とする。
【0167】又、配置されたチップの(平均,分散)は
それぞれの母集団分布に近くし、その差は見逃せるもの
とする。
【0168】各群の平均値を算出する。
【0169】
【数13】
【0170】「群間算出法」における管理限界の幅を
算出する。管理水準をuとすると、 ±uσb である。
【0171】σb は、各群を1個ずつのパッセージに分
けた中の
【0172】
【外38】
【0173】のバラツキを標準偏差で表したものであ
り、
【0174】
【外39】
【0175】の成分であるαと
【0176】
【外40】
【0177】の標準偏差に置き換えると、
【0178】
【数14】
【0179】となり、α,εそれぞれの母集団から1個
ずつランダムに取り出したチップの標準偏差を、各々
【0180】
【外41】
【0181】とすると、
【0182】
【数15】
【0183】で表せる。
【0184】前記式±uσb により、管理限界の幅は、
【0185】
【数16】
【0186】となる。
【0187】Shewhart流の手法における管理
限界の幅を算出する。管理水準をuとすると、
【0188】
【数17】
【0189】である。
【0190】σw は、n個毎に分けた群内のxのバラツ
キを標準偏差で表したものであり、xの成分であるαと
βとεの標準偏差に置き換えると、群内のαの標準偏差
は0で、
【0191】
【数18】
【0192】となり、β,εそれぞれの母集団からn個
ずつランダムに取り出したチップの標準偏差を、各々
【0193】
【外42】
【0194】とすると、
【0195】
【数19】
【0196】となる。
【0197】
【0198】
【外43】
【0199】の変動を群毎の標準偏差σY で表す。
【0200】
【数20】
【0201】α,εそれぞれのチップの標準偏差
【0202】
【外44】
【0203】で表すと、
【0204】
【数21】
【0205】となる。
【0206】検出力の均一性を検証する。
【0207】σY の増幅に応じて、常に一定の割合で管
理限界の幅が算出されるとき、検出力は均一であるとす
る。「群間算出法」においては、
【0208】
【数22】
【0209】に対して、
【0210】
【数23】
【0211】の管理限界幅が算出され、
【0212】
【外45】
【0213】であるから、σY がA倍変化したとき、
【0214】
【数24】
【0215】に対し、
【0216】
【数25】
【0217】と算出され、σY の変化に管理限界が比例
して変化することが分かる。
【0218】∴検出力は常に均一である。
【0219】一方、Shewhart流の手法において
は、
【0220】
【数26】
【0221】に対して、
【0222】
【数27】
【0223】の管理限界幅が算出され、
【0224】
【外46】
【0225】であり、σY がA倍変化したときには、
【0226】
【数28】
【0227】に対し、
【0228】
【数29】
【0229】と算出され、σY の変化に比例的に追従し
ない。
【0230】∴検出力は常に均一であると言えない。
【0231】検出力の可変性を検証する。
【0232】管理限界の幅をBとして前記式
【0233】
【数30】
【0234】を用いて表すと、
【0235】
【数31】
【0236】となる。
【0237】1を大きくすると、
【0238】
【数32】
【0239】が小さくなり、幅B自体が小さくなる。
【0240】
【外47】
【0241】の変動σY が一定で、Bが小さくなれば相
対的に、
【0242】
【外48】
【0243】が管理限界の外に飛び出す確率が増えてく
る。
【0244】1は群の大きさnと独立な値であり、した
がって、パッセージの長さ1を調節することで、群の大
きさに左右されずに、検出力の調節が可能といえる。
【0245】なお、以上の検証例で行ったチップ実験に
ついては、日科技連QCリサーチ・グループ編「品質管
理教程管理図法(改訂版)」(株)日科技連出版社の
“第5章−4 管理図の点の動き”及び“第5章−6
管理図の性能”を参照。
【0246】次に上記品質管理装置11を用いた半導体
装置の製造方法について説明する。説明を簡単にするた
めにウェハ上に一様な膜厚の薄膜を形成する場合につい
て説明する。
【0247】複数のウェハに同じ工程で薄膜が形成され
るものとする。このとき、同一加工条件毎に数枚のウェ
ハをサンプリングし、各ウェハの所定の複数ケ所の薄膜
の膜厚を計測して、品質特性値として品質管理装置11
に入力しておく。このとき、同一加工条件毎に同一ロッ
ト番号を設定し、計測位置毎にデータを格納しておく。
【0248】以上により計測されたデータを品質管理装
置11に順次保持しておき、このとき、同じ工程で形成
されたロット毎に群が形成され、さらに、連続的に加工
された群によりパッセージが形成され、上限値、下限値
の算出が行われる。
【0249】品質管理装置11は、保持されたデータに
基づいて管理図として表示又は印刷してユーザに提供す
る。ユーザは管理図の各群が上下限界値を越えていない
かどうかを見たり、又は、どのような傾向にあるかを見
て、薄膜の形成時のパワー等の設定を調整する。
【0250】半導体製造工程において、群分け方法を吟
味せず、ともすれば誤った管理限界の基に行われていた
品質管理を、誰でも簡単にバラツキのない管理限界の設
定が可能となったことで、精密且つ正確な管理の実行を
可能とする効果を奏し、係る半導体装置の品質及び信頼
性を向上させることができる。
【0251】なお、ここでは半導体装置の一製造工程に
品質管理装置11を用いた例を説明したが、これに限る
ことはなく、半導体製造工程の他の工程や多種多様な製
品の品質管理に用いることができるのは言うまでもな
い。
【0252】
【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項1によれ
ば、品質特性値の群の分け方によらず、均一の検出が得
られるため、群の分け方を吟味する必要がなく、誰にで
も簡単に管理限界を求めることができ、品質の管理が行
える等の特長を有する。
【0253】請求項2によれば、群をさらにパッセージ
分け、従来よりある算出方法により均一な検出力が得ら
れるため、複雑な算出が不要で容易に群の分け方によら
ず均一な検出力が得られる等の特長を有する。
【0254】請求項3によれば、設定手段により算出手
段における計算条件を自由に設定し、計算条件により検
出力の調整が行われるため、検出力を自由に設定でき、
必要とする管理を行い得る等の特長を有する。
【0255】請求項4によれば、設定手段によりパッセ
ージの大きさを変えることにより検出力の調整を行える
ため、簡単に検出力の調整が行える等の特長を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の一実施例のブロック構成図である。
【図3】本発明の一実施例の計算部の動作説明図であ
る。
【図4】本発明の一実施例の動作説明図である。
【図5】本発明の一実施例の検証例を説明するための図
である。
【図6】従来の一例のブロック構成図である。
【図7】従来の一例の計算部の動作説明図である。
【図8】従来の一例の動作説明図である。
【符号の説明】
1 入力手段 2 算出手段 3 出力手段 4 設定手段 11 品質管理装置 12 入力部 13 計算機本体 14 表示部 15 印刷部 16 データファイル部 17 設定部 18 計算部 19 画像処理部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管理対象の品質に応じた品質特性値を入
    力する入力手段(1)と、 前記入力手段(1)から入力された前記品質特性値を群
    に分け、前記品質特性値を群毎に処理しつつ、前記品質
    特性値の群への分け方によらず均一な検出力の品質限界
    値を算出する算出手段(2)と、 前記算出手段(2)で算出された前記品質限界値を出力
    する出力手段(3)とを有する品質管理装置。
  2. 【請求項2】 前記算出手段(2)は前記品質特性値を
    所定の群に群分けすると共に複数の群よりなるパッセー
    ジに分け、該パッセージ毎に前記品質特性値のバラツキ
    に応じた偏差を算出し、算出されたパッセージ毎の偏差
    の平均値に基づいて前記管理限界値を求めることを特徴
    とする請求項1記載の品質管理装置。
  3. 【請求項3】 前記算出手段(2)で行なわれる計算の
    計算条件を設定する設定手段(4)を有し、該設定手段
    (4)により設定される該計算条件に応じて前記検出力
    の調整を行なうことを特徴とする請求項1又は2記載の
    品質管理装置。
  4. 【請求項4】 前記設定手段(4)は前記計算条件とし
    て前記パッセージの大きさを設定することを特徴とする
    請求項3記載の品質管理装置。
JP3508494A 1994-03-04 1994-03-04 品質管理装置 Withdrawn JPH07244694A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100395697B1 (ko) * 2001-04-07 2003-08-25 (주)지우텍 반도체 공정 파라미터를 이용한 반도체 공정 장비 제어 방법
JP2007515020A (ja) * 2003-12-19 2007-06-07 プロクラリティ コーポレイション 意味のある変動を明らかにする自動監視及び動的プロセスメトリクスの統計分析
US7463941B2 (en) 2005-04-05 2008-12-09 Kabushiki Kaisha Toshiba Quality control system, quality control method, and method of lot-to-lot wafer processing

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