JPH07244189A - 反応度計による反応度測定値の補正方法 - Google Patents

反応度計による反応度測定値の補正方法

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JPH07244189A
JPH07244189A JP6056683A JP5668394A JPH07244189A JP H07244189 A JPH07244189 A JP H07244189A JP 6056683 A JP6056683 A JP 6056683A JP 5668394 A JP5668394 A JP 5668394A JP H07244189 A JPH07244189 A JP H07244189A
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JP
Japan
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reactivity
preamplifier
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deltat
neutron
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Application number
JP6056683A
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English (en)
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Hisayoshi Naitou
尚善 内藤
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Nuclear Fuel Industries Ltd
Original Assignee
Nuclear Fuel Industries Ltd
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原子炉の反応度測定において、前置増幅器の
増幅レンジの切替えによる反応度の乱れを低減する。 【構成】 前置増幅器の増幅レンジの切替えが行われた
ときに、特定の式によってi群遅発中性子先行核崩壊定
数λiおよびi群遅発中性子先行核密度Ciからなるλ
iCiを再定義し、これら再定義されたλiCi に基づ
き中性子大変化時の反応度を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反応度計を用いて原子
炉の反応度を測定する際の補正方法に係り、詳しくはこ
の反応度計に併用される前置増幅器によって増幅レンジ
が切替えられたときの上記反応度測定値の補正方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】反応度計は、原子炉からの中性子信号の
増減を基に原子炉の臨界からのずれ量すなわち反応度を
測定する機器である。上記反応度計は原子炉の中性子束
検出器に前置増幅器を介して接続されるが、通常、増幅
レンジの倍率を(3倍または1/3 倍)〜(10倍または
1/10)単位で切替えることにより一定レベルの信号を反
応度計に入力する。即ち、中性子束は原子炉の出力状態
によって大きく変化するため、上記中性子検出器で測定
される値も大きく変化するが、これに対応するために上
記前置増幅器の増幅レンジを切替えるようになってい
る。
【0003】一方、上記反応度計は、原子炉からの中性
子信号を下記の数式2及び数式3に示す如き動特性方程
式を基に解き反応度を計算するようになっている。Δt
はおよそ10〜50μsec で、リアルタイムで算出を行
う。
【0004】
【数2】 以下余白
【0005】
【数3】
【0006】ここで、臨界状態(中性子束一定)にある
原子炉の反応度を測定中の反応度計において、前記前置
増幅器のレンジを図5に示すように時間tで1/10に切替
えたと仮定すると、上記従来の反応度計で計算される反
応度は図6の如き状態となる。
【0007】これを説明すると、上記図5,図6におい
て時間(t−2Δt)から(t−Δt)間では、中性子
数に変化がなく臨界を保っているために反応度は0であ
る。そこで上記数式2からL/n(t)・ΣλiCi
(t)=βとなっていることがわかる。
【0008】ここで、時間tにおいて、中性子数nが1/
10になると、上記数式2により計算される反応度は図6
のAに示すように大きな負の値となる。また、前記数式
3によれば、中性子数nが小さくなるとλiCiも減少
して行く。さらに時間(t)から(t+Δt)の間で再
び中性子束が変化がないので、測定反応度はλiCiが
減少する分、上記数式2により負の絶対値が小さくなっ
て、図6のBに示すように上昇を始める。そして、充分
な時間の経過後に上記反応度は再び0となる。
【0009】この場合、反応度が0となるためには、L
/n・ΣλiCi=βに戻る必要があるが、時間(t)
以降nは前記前置増幅器のレンジ切替により1/10となっ
ているため、λiCiが同様に1/10に減少するまで上記
レンジを切替えたことによる乱れが反応度に残ることに
なる。軽水炉において上記λiCiが1/10になるのには
約3分かかるため、上記反応度の乱れが完全に無くなる
ためには約3分の時間が必要となる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】即ち、上記従来の反応
度の測定方法では、原子炉出力が変化したことに起因す
る信号変化と前記前置増幅器のレンジ切替えによる信号
変化とを区別することができず、このため、増幅レンジ
が切替わったときに測定される反応度に上述の如き大き
な乱れが生じ、復旧までの間は正しい反応度が測定する
ことができないという問題があった。
【0011】本発明は叙上の如き実状に対処し、上記原
子炉の出力変化と前置増幅器のレンジ切替えとを識別す
ると共に、このレンジ切替え時に適切な補正を施すこと
により、上記反応度の乱れを極力小さく抑制することを
目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的に適合す
る本発明の反応度測定値の補正方法は、前述のように、
原子炉の反応度を前置増幅器を併用した反応度計を用い
て測定するに際し、上記前置増幅器の増幅レンジの切替
えが行われたときに、下記の数式4により、i群遅発中
性子先行核崩壊定数λiおよびi群遅発中性子先行核密
度CiからなるλiCiを再定義し、
【0013】
【数4】
【0014】これら再定義したλi Ciを一時的に、例
えば前記数式2の如き所定の反応度算出式に組み入れる
ことにより、レンジ切り替えという測定系の事由による
中性子束信号大変化時の測定反応度を補正することを特
徴とする。
【0015】
【作用】上記本発明の方法においては、前置増幅器のレ
ンジ切替えに対応して、瞬時のλiCiの増減を許容す
ることから、反応度の補正が可能となり上記レンジ切替
えが行われたとしても、従来に比べ前記反応度の乱れを
大幅に低減することが可能である。
【0016】
【実施例】以下、さらに添付図面を参照して、本発明の
実施例を説明する。
【0017】図1は本発明実施例の反応度の測定装置を
示す概要図、図2は同実施例の反応度測定方法のフロー
チャート図であり、図において1は原子炉核計装、2は
中性子検出器、3は前置増幅器、4は反応度計を夫々示
している。
【0018】即ち、図2に示す如き上記実施例の反応度
測定方法も、通常は下記に示す従来と同じ数式5および
数式6を用いて原子炉の反応度を測定するが、前置増幅
器3の増幅レンジの切替えが行われた際には、上記数式
6に代えて下記の数式7によってi群遅発中性子先行核
崩壊定数λi、およびi群遅発中性子先行核密度Ciか
らなるλiCiを再定義し、これらを一時的に上記数式
5に組み入れることによって、前置増幅器3が作動する
ような大変化時の中性子反応度を補正するものである。
【0019】なお、上記前置増幅器3の増幅レンジの切
替えは、例えば1/3倍、10倍と、3倍もしくは10倍
単位で行われる。
【0020】
【数5】 以下余白
【0021】
【数6】
【0022】
【数7】
【0023】原子炉1からの中性子束信号は図3に示す
ように指数関数的に連続して変化するのに対して、前置
増幅器3のレンジを切替えた場合はレンジに応じて瞬間
的に変化するため、信号は図4に示すように不連続とな
る。上記本発明実施例の反応度計4は中性子束信号の連
続、不連続を監視し、不連続の場合は、自動的に前置増
幅器3のレンジ切替と判断する機能をもつ。言いかえれ
ば本発明実施例の反応度計は原子炉の運転操作上ありえ
ない中性子数の時間変動を監視し、前置増幅器のレンジ
切替を認識する。
【0024】具体的に説明すると、原子炉の運転操作上
許容される反応度の変化で、中性子束がレンジ切替えの
ように1/10又は10倍になるに要する時間は最低でも2
0秒を要する。一方、前置増幅器3のレンジ切替による
1/10又は10倍の変化は瞬時に行われるためその判別は
容易である。
【0025】一例として、前の時間ステップでの中性子
数n(t−Δt)を保存しておき、変化率a=n(t)
/n(t−Δt)を求め、1/x<a<xであれば通常
の中性子束の変化とする。xは例えば2〜9である。
【0026】(実験例)図5に示す様に、時間(t)に
おいて前置増幅器によるレンジ切替が行われ、中性子束
が1/10に減少したとする。このとき従来の反応度計では
従来技術のところで述べたようにΣλiCiが1/10に減
少するまで反応度にみだれを残すことになる(図6参
照) 。
【0027】本発明実施例の反応度計は時間(t)にお
ける変動をレンジ切替と判断し、時間(t)での中性子
束n(t)を使用せず、一時的に前記数式7によりλi
Ciを再定義し、これを前記数式5に組み入れる。
【0028】その結果、上記数式7の定義により瞬時に
λiCiが1/10に減少するため、図7に示す如く従来に
比較し反応度のみだれがほとんど生じることはない。
【0029】なお、λiCi(t+Δt)計算後は、上
記数式7は時間Δtが経過後、通常の式である数式6に
戻ることになる。また、Δtは通常10〜50μsec で
ある。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の反応度測
定値の補正方法は、前置増幅器の増幅レンジの切替えが
行われたときに、特定の式によってi群遅発中性子先行
核崩壊定数λiおよびi群遅発中性子先行核密度Ciか
らなるλiCiを再定義し、これら再定義されたλiC
i に基づき中性子大変化時の反応度を補正するものであ
り、上記増幅レンジの切替えに対応して瞬時にλiCi
の増減を許容することから、測定反応度の補正が可能と
なり上記レンジ切替えが行われたとしても、従来に比べ
測定反応度の乱れを大幅に低減し、反応度のほぼ連続的
な測定を可能ならしめるとの効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の中性子反応度の測定装置を示す
概要図である。
【図2】同実施例の反応度測定方法のフローチャート図
である。
【図3】連続した中性子束信号の例を示すグラフであ
る。
【図4】前置増幅器の増幅レンジの切替えによる不連続
な中性子束信号の例を示すグラフである。
【図5】中性子束信号が一定の場合に前置増幅器の増幅
レンジを切替えた場合の不連続な中性子束信号の例を示
すグラフである。
【図6】従来の反応度計による反応度計算例を示すグラ
フである。
【図7】本発明方法により補正した測定反応度の例を示
すグラフである。
【符号の説明】 1 原子炉核計装 2 中性子検出器 3 前置増幅器 4 反応度計

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉の反応度を前置増幅器を併用した
    反応度計を用いて測定するに際し、上記前置増幅器の増
    幅レンジの切替えが行われたときに、下記の数式1によ
    り、i群遅発中性子先行核崩壊定数λiおよびi群遅発
    中性子先行核密度CiからなるλiCiを再定義し、 【数1】 これら再定義したλiCiを一時的に所定の反応度算出
    式に組み入れることにより、測定系の事由による中性子
    束信号大変化時の測定反応度を補正することを特徴とす
    る反応度計による反応度測定値の補正方法。
JP6056683A 1994-03-01 1994-03-01 反応度計による反応度測定値の補正方法 Withdrawn JPH07244189A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102306508A (zh) * 2011-09-07 2012-01-04 中国核动力研究设计院 可用于反应堆临界监督和临界外推的反应性仪
CN113161029A (zh) * 2021-03-19 2021-07-23 中国核动力研究设计院 一种基于采样信号变频分析的反应性测量方法
CN113161028A (zh) * 2021-03-19 2021-07-23 中国核动力研究设计院 一种基于修正信号优化处理的反应性测量方法

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102306508A (zh) * 2011-09-07 2012-01-04 中国核动力研究设计院 可用于反应堆临界监督和临界外推的反应性仪
CN113161029A (zh) * 2021-03-19 2021-07-23 中国核动力研究设计院 一种基于采样信号变频分析的反应性测量方法
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