JPH07243Y2 - ロータリーカッター - Google Patents

ロータリーカッター

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JPH07243Y2
JPH07243Y2 JP5525392U JP5525392U JPH07243Y2 JP H07243 Y2 JPH07243 Y2 JP H07243Y2 JP 5525392 U JP5525392 U JP 5525392U JP 5525392 U JP5525392 U JP 5525392U JP H07243 Y2 JPH07243 Y2 JP H07243Y2
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JP
Japan
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drum
fastening
drive shaft
rotary drive
rotary cutter
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JP5525392U
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JPH069905U (ja
Inventor
巖明 吉村
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Koyo Corp
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Koyo Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、木工等に用いられるロ
ータリーカッターに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば木工に用いられるロータリ
ーカッターは、図4(A)に示すように、回転駆動軸1
に着脱自在に外嵌されるドラム2の外周に間隔をおいて
切削刃3を設けている。
【0003】前記切削刃3は、四面加工や、所謂ギンナ
ン面、ヒョウタン面、サジ面等と称されるプロファイル
加工や、サネ加工等、所望の加工形状に適合した刃形状
を有し、駆動回転されるロータリーカッターに対して木
板或いは角材等のワーク4を移送せしめることにより、
該ワーク4に所望の切削加工を施す。
【0004】そこで、このような回転切削であるため、
図4(B)に示すように、ワーク4の切削加工面は、移
送方向に対してピッチSで表される波形を成すことが不
可避であり、一般的にこれをナイフマークと呼ばれてい
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】前記ナイフマークは、
ピッチSの間隔が広いと目立ち、切削肌が荒れるため、
可及的にピッチSの間隔を小さくすることが望ましい。
例えば、家具のような高品質の商品においてはナイフマ
ークのピッチを極めて細かくすることが求められる。こ
のピッチSは、ワークの送り速度と、ロータリーカッタ
ーの回転数と、ドラム上の切削刃の刃数により定まる。
従って、ピッチSを細かくするためには、ワークの送り
速度を低下せしめるか、或いはロータリーカッターの回
転数を上げるか、或いはドラム上の刃数を増加すれば良
いことが知られている。
【0006】ところで、仕上げ肌の良否は、ナイフマー
クのピッチSだけでなく、ナイフマークの深さTが重要
な要因とされることが知られている。このナイフマーク
の深さTは、切削刃3がワーク4を切り込む深さ、即
ち、ナイフマークの頂部と底部の間の距離により表さ
れ、ナイフマークのピッチSと切削刃3の外径Dにより
決定される。そして、例えば木工家具の場合、このナイ
フマークの深さTが0.005mm以下であれば良質の仕
上げ肌であると判断されている。
【0007】この点に関し、従来のロータリーカッター
は、図4(A)に示すように、ドラム2に回転駆動軸1
を挿通せしめ、軸ナット5等により固着する構成とされ
ている。そこで、機械設計上、ドラム2の軸挿入孔と回
転駆動軸1との間にはクリアランスを設けることが不可
避であり、仮に、回転駆動軸1の外径を25mmとするな
らば、ドラム2の軸挿入孔の内径は25.3mmとされ、
0.3mmの誤差を許容しなければならない。
【0008】このため、例えば前述のような0.3mmの
クリアランスを許容する場合、回転駆動軸1にドラム1
を挿着した状態において、回転駆動軸1の中心とドラム
1の中心とが0.3mmの範囲で偏心することを許容して
しまうことになる。
【0009】然しながら、このようにドラム1の中心が
回転駆動軸1の中心から偏心する場合は、図示のような
4枚の切削刃3を設けた4枚刃であっても、偏心の結
果、最外周に位置して回転軌跡を描く1枚の刃によりナ
イフマークを形成されるため、ナイフマークのピッチS
及び深さTが1枚刃の場合と同じように荒くなり、良質
の仕上げ肌を得ることができなくなるという問題があ
る。
【0010】そこで、ドラム1を回転駆動軸1に挿着し
た状態で各刃先を研磨し、各刃先の回転軌跡が回転駆動
軸1上で正確に真円を描くように研磨することが必要に
なるが、このような研磨を行っても、一旦、ドラム1を
回転駆動軸1から取外し、再度挿着した暁には、前記ク
リアランスに起因して再度偏心し、もはや各刃先の回転
軌跡が真円上に位置しなくなり、ワークに良質の仕上げ
肌を施すことができなくなってしまうという問題があ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本考案は、ドラムの軸挿
入孔と回転駆動軸との間のクリアランスを周方向に振り
分け、両者の中心誤差をゼロにすることにより偏心をな
くし、例えば、4枚刃であれば4枚刃相当の切削機能を
発揮せしめ、これにより仮に従来技術と同程度の切削肌
であれば従来技術に比して4倍のスピードでの切削加工
を可能とし、或いは従来技術と同程度のスピードでの切
削加工であればナイフマークを4倍細かくした良質の切
削肌を得られるロータリーカッターを提供するものであ
る。
【0012】そこで、本考案が前記課題解決のための手
段として構成したところは、回転駆動軸に着脱自在に外
嵌されるドラムの外周に切削刃を設けたロータリーカッ
ターにおいて、前記ドラムが、回転駆動軸の外周面に対
向する締着爪を周方向に間隔をおいて複数個所に設ける
と共に、前記締着爪に対してドラムの軸方向に移動自在
な締着作用部材を設け、前記締着爪と締着作用部材の相
互に締着作用部材を軸方向に移動したとき締着爪をドラ
ムの求心方向に締着せしめるテーパ状楔手段を設けて成
る点にある。
【0013】
【実施例】以下図1ないし図3に基づいて本考案の1実
施例を詳述する。
【0014】ロータリーカッターは、回転駆動軸11に
着脱自在に外嵌されるドラム12を構成し、該ドラム1
2の外周に等間隔をおいて刃取付溝13を有する。図示
省略しているが、刃取付溝13には、上述したような所
望形状の加工を可能とする切削刃が取付けられる。従っ
て、図示実施例は、替刃式ドラムを構成しているが、本
考案において、切削刃をドラムに取替不能に固着した固
定刃式ドラムを構成しても良い。以上は従来公知のロー
タリーカッターと同様の構成である。
【0015】前記ドラム12は、中空円筒形であり、両
端に軸支板14、14を固着しており、両軸支板14、
14の中心に設けた軸支孔15、15を同心上に配置す
る。この軸支孔15は、回転駆動軸11を挿通し得る内
径を有し、従って、軸支孔15と回転駆動軸11との間
にクリアランスを有する。例えば、回転駆動軸11の外
径が25mmであれば、軸支孔15の内径は25.3mmと
される。
【0016】前記ドラム12の中空内部には、回転駆動
軸11の外周面に対向する締着爪16が周方向に間隔を
おいて複数個所に設けられている。図示実施例の場合、
締着爪16は、周方向に等間隔をおいて3個所に設けら
れ、しかも、ドラム12の軸方向中央に対して一対の締
着爪16、16が左右対称に配置されている。各締着爪
16は、図3に示すように、回転駆動軸11の外周面に
合致する曲率半径の下に形成した断面円弧状の締着面1
6aを有し、締着爪16の両側に張り出すフランジ16
b、16bを有する。尚、締着爪16は、ドラム12の
軸方向中央部に設けた支持環17と前記軸支板14との
間に介装され、ドラム12の軸方向に対する移動を阻止
されている。一方、締着爪16は、フランジ16b、1
6bを前記支持環17及び軸支板14から突設された座
(図示省略)に係合可能とされ、ドラム12から回転駆
動軸11を抜き取ったとき、該フランジ16b、16b
を座に係合して締着爪16が脱落することを防止する。
【0017】また、ドラム12の中空内部において、各
締着爪16の外周側には締着作用部材18が配置されて
おり、図2に示すように、締着爪16と締着作用部材1
8の相互に締着作用部材18を軸方向に移動したとき締
着爪16をドラム12の求心方向に締着せしめるテーパ
状楔手段19を設けている。このテーパ状楔手段19
は、図例のように、締着爪16と締着作用部材18の対
接面相互に形成したテーパ面により構成しても良いが、
締着爪16と締着作用部材18の間に別体の楔部材を介
装する構成としても良い。尚、前記締着作用部材18
は、軸方向両端にフランジ18a、18aを有し、該フ
ランジ18a、18aを軸支板14及び支持環17から
突設した座14a、17aに支持せしめ、この座14
a、17aに支持された状態で軸方向に移動自在であ
る。
【0018】前記テーパ状楔手段19を作動せしめる作
動機構を構成するため、前記締着作用部材18とドラム
12の内側との間には円筒状の作動部材20が介装され
ている。この作動部材20は、ドラム12の内周面に沿
って回転自在であるが、両端の軸支板14、14により
軸方向の移動を阻止されており、該作動部材20と前記
締着作用部材18の間に、作動部材20の回転運動を締
着作用部材18の軸方向直線運動に変換するための運動
変換手段21を設けている。図示実施例において、運動
変換手段21は、作動部材20の内周に形成された雌ネ
ジ22と、締着作用部材18の外周に形成されたギヤ2
3とから構成され、ギヤ23を雌ネジ22に噛合せしめ
ることにより、作動部材20を回転したとき締着作用部
材18を軸方向に移動せしめるように構成している。即
ち、図2の状態において、作動部材20を一方向に回転
せしめると、ドラム12の左右に配置された一対の締着
作用部材18、18が相互に離反する方向に移動され、
これにより各締着作用部材18、18に対応する締着爪
16、16をテーパ状楔手段19を介して回転駆動軸1
1上に緊締せしめる。その反面、作動部材20を他方向
に回転せしめると、一対の締着作用部材18、18が相
互に近接する方向に移動され、これによりテーパ状楔手
段19を介して締着爪16、16の緊締を解く。
【0019】更に、前記作動部材20を含む作動機構の
操作機構を構成するため、作動部材20の内側には、軸
支板14、14に回転自在に軸支されたロッドから成る
操作部材24が設けられている。この操作部材24は、
一方の軸支板14に臨み、ドラム12の外側から六角棒
等により回転操作可能な六角穴等から成る操作部25を
設けており、該操作部材24の回転を前記作動部材20
に連動せしめる連動手段26を有する。図示実施例にお
いて、この連動手段26は、操作部材24に設けたピニ
オン27と、作動部材20のリングギヤ28とから構成
され、ピニオン27をリングギヤ28に噛合せしめてい
る。従って、前記操作部25を介して操作部材24を回
転すると、連動手段26を介して作動部材20が回転せ
しめられる。
【0020】上記実施例に基づくロータリーカッターを
回転駆動軸11に挿着するに際しては、ドラム12の軸
支孔15、15に回転駆動軸11を挿通せしめた状態
で、操作部25を介して操作部材24を回転し締着す
る。操作部材24が回転されると連動手段26を介して
作動部材20が回転され、該作動部材20の回転を受け
て運動変換手段21により締着作用部材18が締着方向
に直線移動する。これによりテーパ状楔手段19を介し
て締着爪16がドラムの求心方向に押圧され、該締着爪
16の締着面16aを回転駆動軸11の外周面に密接し
て締着せしめる。この際、締着爪16は、回転駆動軸1
1の周方向に間隔をおいて複数個所に設けられているた
め、即ち、図示実施例の場合、周方向に等間隔をおいて
3か所に設けられているため、回転駆動軸11と締着爪
16との間に隙間を形成することなく、ドラム12を回
転駆動軸11に対して正確に同心となるように固定す
る。従って、従来のようにドラムが回転駆動軸に対して
偏心することはない。
【0021】一方、ロータリーカッターを回転駆動軸1
1から取り外すに際しては、操作部25を介して操作部
材24を前記とは反対方向に回転すれば良く、これによ
り前述とは逆の作用により、締着作用部材18がテーパ
状楔手段19を介して締着爪16を弛める方向に移動す
る。従って、回転駆動軸11をロータリーカッターから
抜き取ることができる。
【0022】尚、本考案が上記実施例に限定されないこ
とは勿論である。例えば、上記実施例においては、ピニ
オン27を備えた操作部材24、リングギヤ28を備え
た作動部材20、雌ネジ22及びギヤ23から成る運動
変換手段21により軸方向に移動せしめられる締着作用
部材18により、機械的に締着爪16を締着せしめる構
成を示したが、このようなメカニカルな構成に代えて、
軸支板14に設けた注入口(操作部)からグリス等の流
体を注入し、その流体圧により締着作用部材18を軸方
向に移動せしめ、これにより締着爪16を締着せしめる
ような構成を採用しても良い。
【0023】
【考案の効果】本考案によれば、ロータリーカッターを
回転駆動軸11に挿着するに際し、周方向に間隔をおい
て複数個所に設けた締着爪16により回転駆動軸11を
周方向に振り分けた個所で締着することにより、ドラム
12及び回転駆動軸11の両者の中心誤差をゼロにする
ことが可能であるため、両者の偏心をなくし、例えば、
4枚刃であれば4枚刃相当の切削機能を発揮せしめ、こ
れにより仮に従来技術と同程度の切削肌であれば従来技
術に比して4倍のスピードでの切削加工が可能になり、
一方、従来技術と同程度のスピードでの切削加工であれ
ばナイフマークを4倍細かくした良質の切削肌を得るこ
とが可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例を示す側面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図2のB−B線断面図である。
【図4】一般的なロータリーカッターを示し、(A)は
切削加工中のロータリーカッターを示す斜視図、(B)
はナイフマークの状態を示す説明図である。
【符号の説明】
11 回転駆動軸 12 ドラム 14 軸支板 15 軸支孔 16 締着爪 16a 締着面 18 締着作用部材 19 テーパ状楔手段 20 作動部材 21 運動変換手段 24 操作部材 25 操作部 26 連動手段

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動軸に着脱自在に外嵌されるドラ
    ムの外周に切削刃を設けたロータリーカッターにおい
    て、前記ドラムが、回転駆動軸の外周面に対向する締着
    爪を周方向に間隔をおいて複数個所に設けると共に、前
    記締着爪に対してドラムの軸方向に移動自在な締着作用
    部材を設け、前記締着爪と締着作用部材の相互に締着作
    用部材を軸方向に移動したとき締着爪をドラムの求心方
    向に締着せしめるテーパ状楔手段を設けて成ることを特
    徴とするロータリーカッター。
  2. 【請求項2】 締着作用部材を軸方向に移動せしめる作
    動部材を設け、該作動部材を作動せしめる操作部材の操
    作部をドラムの外側から操作自在に設けたことを特徴と
    する請求項1に記載のロータリーカッター。
JP5525392U 1992-07-13 1992-07-13 ロータリーカッター Expired - Lifetime JPH07243Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP5525392U JPH07243Y2 (ja) 1992-07-13 1992-07-13 ロータリーカッター

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5525392U JPH07243Y2 (ja) 1992-07-13 1992-07-13 ロータリーカッター

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH069905U JPH069905U (ja) 1994-02-08
JPH07243Y2 true JPH07243Y2 (ja) 1995-01-11

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ID=12993435

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5525392U Expired - Lifetime JPH07243Y2 (ja) 1992-07-13 1992-07-13 ロータリーカッター

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JP (1) JPH07243Y2 (ja)

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JPH069905U (ja) 1994-02-08

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