JPH07243710A - 冷却装置 - Google Patents

冷却装置

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JPH07243710A
JPH07243710A JP3885394A JP3885394A JPH07243710A JP H07243710 A JPH07243710 A JP H07243710A JP 3885394 A JP3885394 A JP 3885394A JP 3885394 A JP3885394 A JP 3885394A JP H07243710 A JPH07243710 A JP H07243710A
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JP
Japan
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cooling
low temperature
temperature side
temperature
units
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Pending
Application number
JP3885394A
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English (en)
Inventor
Akitoshi Ueno
明敏 上野
Yuuji Fujimoto
遊二 藤本
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07243710A publication Critical patent/JPH07243710A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/22Refrigeration systems for supermarkets

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  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の低温側ユニットに共通の高温側ユニッ
トから冷媒を供給して冷凍庫などを冷却する冷却装置に
おいて、設備費および運転経費の低減を図る。 【構成】 冷却能力がたとえば3馬力の2つの低温側ユ
ニット3,4に、該低温側ユニット3,4の冷却能力の
和よりも小さいたとえば5馬力の高温側ユニット5から
冷媒を供給するにあたって、常温から所定温度までのプ
ルダウン運転時には、一方の低温側ユニット3のみで冷
却運転を行い、高温側ユニット5が過負荷となることを
防止する。また、庫内温度が前記所定温度以下となる
と、冷却効率の低下する2つの低温側ユニット3,4を
ともに冷却運転させる。こうして所望とする冷却温度付
近において、高温側ユニット5を高効率で使用すること
ができ、電気代などの運転経費を低減することができ
る。また、高温側ユニット5の放熱容量を小さく設定す
るので、設備費も低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷蔵庫および冷凍庫な
どで好適に用いられる冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、冷蔵庫や冷凍庫を冷却する装
置では、圧縮機および凝縮器などを含んで構成され、屋
外に設置される高温側ユニットと、膨張弁および蒸発器
などを含んで、冷蔵室または冷凍室に臨んで設置される
低温側ユニットとに分離するようにした構成が用いられ
ている。また、低温側ユニット内に、さらにカスケード
コンデンサおよび圧縮機などを備え、高温側ユニットか
ら供給される冷媒を一次側冷媒として、該低温側ユニッ
ト内で循環する二次側冷媒を冷却するようにした、いわ
ゆるカスケード形の冷却装置も用いられるようになって
きている。さらにまたこのような冷却装置は、低温側ユ
ニットを1つの冷蔵室または冷凍室に対して複数設ける
ようにした、いわゆるマルチ形に構成されていることも
ある。
【0003】前記マルチ形の冷却装置において典型的な
従来技術では、複数の各低温側ユニットの冷却能力に対
して、高温側ユニットの放熱能力が大きくなるように構
成されている。すなわちたとえば、2台の低温側ユニッ
トが各2馬力であるときには、高温側ユニットを5馬力
に選ぶという具合である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって上述の従来
技術では、イニシャルコストである設備費が高くなると
ともに、所望とする温度まで冷却した状態では、低温側
ユニットの能力以上の高温側ユニットを運転する必要が
あり、ランニングコストである電気代などの運転経費も
高くなってしまう。
【0005】しかしながらこのような不具合を解消する
ために、高温側ユニットの放熱能力を各低温側ユニット
の冷却能力の和より小さく選ぶと、常温から所望とする
温度へ低下させるいわゆるプルダウン運転時には、高温
側ユニットが過負荷となってしまい、低温側ユニットで
は圧縮機の吐出圧が異常に高くなって前記圧縮機を停止
する、いわゆる高圧カットが発生し、故障の原因とな
る。
【0006】本発明の目的は、安定した動作を実現し、
かつ低コスト化を図ることができる冷却装置を提供する
ことである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、同一冷却空間
2内に配置される複数の低温側ユニット65,66に共
通の高温側ユニット62から冷媒が供給され、各低温側
ユニット65,66では、供給されてきた冷媒を蒸発さ
せる冷却運転が個別的に可能であり、各低温側ユニット
65,66の蒸発能力の和よりも高温側ユニット62の
凝縮能力が小さく選ばれている冷却装置61であって、
常温から所望とする温度へ冷却するプルダウン運転時に
は、前記高温側ユニット62の凝縮能力内で、各低温側
ユニット65,66の冷却運転を選択的に行わせ、前記
所望とする温度以下では、全ての低温側ユニット65,
66に冷却運転を行わせる制御手段11を設けることを
特徴とする冷却装置である。
【0008】また本発明は、カスケードコンデンサ6を
有し、同一冷却空間2内に複数配置される低温側ユニッ
ト3,4に、共通の高温側ユニット5から冷却媒体が供
給され、各低温側ユニット3,4では、そのカスケード
コンデンサ6において、供給されてきた冷却媒体で二次
側冷凍サイクルの冷媒を冷却し、この冷媒を蒸発させる
ことによる二元冷凍サイクルの冷却運転が個別的に可能
であり、各低温側ユニット3,4の冷却能力の和よりも
高温側ユニット5の放熱能力が小さく選ばれている冷却
装置1であって、常温から所望とする温度へ冷却するプ
ルダウン運転時には、前記高温側ユニット5の放熱能力
内で、各低温側ユニット3,4の冷却運転を選択的に行
わせ、前記所望とする温度以下では、全ての低温側ユニ
ット3,4に冷却運転を行わせる制御手段11を設ける
ことを特徴とする冷却装置である。
【0009】また本発明は、前記二次側冷凍サイクルに
おける蒸発器49からアキュームレータ52への管路5
1における冷媒の圧力に基づいて前記所望とする温度で
あるか否かを検知することを特徴とする。
【0010】また本発明は、前記所望とする温度とし
て、低温側ユニット65,66;3,4に選択的に冷却
運転を行わせていた状態から全てに冷却運転を行わせる
ときには第1の温度を用い、低温側ユニット65,6
6;3,4の全てに冷却運転を行わせていた状態から選
択的に冷却運転を行わせるときには前記第1の温度より
も高い第2の温度を用いることを特徴とする。
【0011】また本発明は、前記制御手段11は、或る
低温側ユニット65,3がデフロスト運転となると、前
記冷却運転に残余の低温側ユニット66,4を使用する
ことを特徴とする。
【0012】また本発明は、前記制御手段11は、或る
低温側ユニット65,3によって前記所望とする温度ま
で前記プルダウン運転を行い、前記所望とする温度以下
となると、その低温側ユニット65,3の冷却運転を停
止し、残余の低温側ユニット66,4に冷却運転を行わ
せることを特徴とする。
【0013】また本発明は、前記制御手段11は、或る
低温側ユニット65,3によって予め定める第3の温度
まで前記プルダウン運転を行い、前記第3の温度以下と
なるとその低温側ユニット65,3にデフロスト運転を
行わせるとともに残余の低温側ユニット66,4に冷却
運転を行わせ、前記第3の温度より低い予め定める第4
の温度以下となると全ての低温側ユニット65,66;
3,4に冷却運転を行わせることを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明に従えば、高温側ユニット62から供給
されてきた冷媒を低温側ユニット65,66が蒸発させ
ることによって冷蔵庫または冷凍庫2の冷却を行う、い
わゆる単段式の冷却装置61、または低温側ユニット
3,4にカスケードコンデンサ6を有し、高温側ユニッ
ト5から供給されてきた冷却媒体によって前記カスケー
ドコンデンサ6において二次側冷凍サイクルの冷媒を冷
却するようにした、いわゆる二元式の冷却装置1におい
て、単一の冷蔵庫や冷凍庫2などの冷却空間に対して複
数の低温側ユニット65,66;3,4を設け、これら
の各低温側ユニット65,66;3,4に対して共通の
高温側ユニット62,5から前記冷媒または冷却媒体を
供給する、いわゆるマルチ形式に構成する。
【0015】このような冷却装置61,1において、各
低温側ユニット65,66;3,4の冷却能力の和より
も高温側ユニット62,5の放熱能力は小さく選ばれて
いる。このため、常温から所望とする温度へ冷却するプ
ルダウン運転時における高温側ユニット62,5の過負
荷を防止するために、各低温側ユニット65,66;
3,4の運転制御を行う制御手段11は、前記プルダウ
ン運転時には、選択的に各低温側ユニット65,3に冷
却運転を行わせる。したがってこのとき、残余の低温側
ユニット66,4は停止または送風運転状態となってい
る。これに対して、庫内温度が前記所望とする温度以下
となると、各低温側ユニット65,66;3,4の冷却
効率は低下し、したがって制御手段11は全ての低温側
ユニット65,66;3,4に冷却運転を行わせる。こ
うして、高温側ユニット62,5が過負荷となることな
く冷却運転を行うことが可能となる。
【0016】したがって、常に安定した冷却運転を可能
としつつ、設備費、および運転経費の低減を図ることが
できる。
【0017】好ましくは、前記二次側冷凍サイクルにお
ける蒸発器49からアキュームレータへ52の管路51
における冷媒の圧力に基づいて、前記所望とする温度で
あるか否かの検知を行う。これによって、蒸発器49を
通過して吹出される冷風の温度を速やかに、かつ高精度
に検出することができる。
【0018】また好ましくは、前記所望とする温度とし
て、低温側ユニット65,66;3,4に選択的に冷却
運転を行わせていた状態から全てに冷却運転を行わせる
ときには、第1の温度、たとえば−15℃を用い、低温
側ユニット65,66;3,4の全てに冷却運転を行わ
せていた状態から選択的に冷却運転を行わせるときに
は、前記第1の温度よりも高い第2の温度、たとえば−
13℃を用いる。こうしていわゆるヒステリシス特性を
備えることによって前記所望とする温度付近での頻繁な
運転状態の切換えをなくし、安定した運転を行わせるこ
とができる。
【0019】さらにまた好ましくは、前記制御手段11
は、或る低温側ユニット65,3がデフロスト運転とな
ると、残余の低温側ユニット66,4を使用して冷却運
転を行う。したがって、高温側ユニット62,5の放熱
能力内で速やかに所望とする温度までの冷却を行い、か
つその温度を維持することができる。
【0020】また好ましくは、前記制御手段11は、或
る低温側ユニット65,3で所望とする温度までプルダ
ウン運転を行うと、そのプルダウン運転を行ってきた低
温側ユニット65,3の冷却運転を停止して、残余の低
温側ユニット66,4に切換えて冷却運転を行わせる。
したがって、飽和水蒸気量の大きい常温からプルダウン
運転を行ってきて蒸発器67,49に霜が付着し、冷却
能力が低下している低温側ユニット65,3の運転を停
止して、霜の付着していない他の低温側ユニット66,
4で冷却運転が行われるので、冷却効率を高めることが
できる。
【0021】さらにまた好ましくは、前記制御手段11
は、或る低温側ユニット65,3によって予め定める第
3の温度までプルダウン運転を行い、その第3の温度以
下となると、その低温側ユニット65,3にデフロスト
運転を行わせるとともに、残余の低温側ユニット66,
4に冷却運転を行わせ、さらに前記第3の温度よりも低
い予め定める第4の温度以下となると、全ての低温側ユ
ニット65,66;3,4に冷却運転を行わせる。した
がって、前記第3の温度までプルダウン運転を行ってき
て霜の付着している低温側ユニット65,3のデフロス
ト運転を行いつつ、他の低温側ユニット66,4で冷却
運転を継続し、さらに強力な冷却能力が必要となる第4
の温度以下では全ての低温側ユニット65,66;3,
4で冷却運転を行わせるので、この第4の温度以下では
プルダウン運転に使用された低温側ユニット65,3に
付着した霜は除去されており、効率良く冷却運転を行う
ことができる。
【0022】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の冷却装置1の構
成を簡略化して示す平面図である。この冷却装置1は、
単一の冷却空間である冷凍庫2に取付けられた2つの低
温側ユニット3,4に対して、共通の高温側ユニット5
から冷媒を供給する、いわゆるマルチ形式の冷却装置で
ある。2つの低温側ユニット3,4は、前記冷凍庫2
の、たとえば天井などに取付けられている。前記低温側
ユニット3,4は、それぞれ前記高温側ユニット5から
供給される一次側冷媒によって、該低温側ユニット3,
4内での二次側冷媒を冷却するカスケードコンデンサ6
をそれぞれ備える、いわゆる二元式の冷却装置である。
【0023】前記冷凍庫2内には、各低温側ユニット
3,4に個別的に対応した遠隔操作装置8,9がそれぞ
れ設けられている。低温側ユニット3,4は、汎用化を
図るために相互に同一の構成を有しており、後述するよ
うに一方の低温側ユニット3が親機として機能し、他方
の低温側ユニット4が子機として機能する。親機である
低温側ユニット3において、たとえば冷風の吸込口付近
に設けられる温度センサ10は制御装置11に接続され
ている。制御装置11は、前記遠隔操作装置8,9およ
び温度センサ10からの出力に対応して、低温側ユニッ
ト3,4および高温側ユニット5を駆動制御する。
【0024】図2は、前記冷却装置1の冷媒経路を示す
図である。各低温側ユニット3,4および高温側ユニッ
ト5は、予め工場で製作され、その内部の冷媒管路は、
閉鎖弁21,22および23,24によってそれぞれ気
密に閉鎖されている。設置場所まで運送されてきた低温
側ユニット3,4は上述のように冷凍庫2の天井に取付
けられ、また高温側ユニット5は屋外に設置される。そ
の後、前記閉鎖弁21,23間が液冷媒管路25によっ
て接続され、また閉鎖弁22,24間がガス冷媒管路2
6によって接続される。同様に低温側ユニット4も、液
冷媒管路27およびガス冷媒管路28によって高温側ユ
ニット5と接続される。このようにして、設置場所での
配管作業を極力削減し、冷媒への不純物の混入を抑える
ことができる。
【0025】ガス冷媒管路26,28から戻されてきた
ガス冷媒は、前記閉鎖弁24からアキュームレータ29
に与えられて液体成分が除去された後、圧縮機30に入
力される。圧縮機30で高圧に圧縮されたガス冷媒は、
凝縮器31に与えられて液体に凝縮され、レシーバ32
で安定化された後、前記閉鎖弁23から液冷媒管路2
5,27へ供給される。前記凝縮器31に関連して、フ
ァン33が設けられている。
【0026】前記閉鎖弁21を介して入力された高温側
ユニット5からの液冷媒は、膨張弁41で気化された
後、カスケードコンデンサ6の一次側冷媒通路42から
管路44を介して前記閉鎖弁22に出力され、ガス冷媒
管路26,28を介して前記高温側ユニット5に帰還さ
れる。
【0027】一方、前記カスケードコンデンサ6の二次
側冷媒通路45には、圧縮機46からの高温高圧の二次
側のガス冷媒が四路切換弁47を介して与えられてお
り、このガス冷媒はカスケードコンデンサ6で凝縮され
た後、膨張弁48を介して蒸発器49に与えられる。蒸
発器49に関連してファン50が設けられており、こう
してこの蒸発器49からは前記冷凍庫2内に冷風が吹出
される。前記蒸発器49からのガス冷媒は、管路51か
らアキュームレータ52を介して前記圧縮機46に帰還
される。前記管路51には感温筒53が設けられてお
り、この感温筒53で検知された管路51の圧力に対応
して前記膨張弁48の開度が調整・制御され、こうして
蒸発器49から吹出される冷風の温度を、たとえば−2
0℃に維持することができる。
【0028】なお、冷却運転時において、膨張弁48か
らドレンパンヒータ55に与えられた冷媒は逆止弁56
で阻止されており、したがって該ドレンパンヒータ55
を介しては冷媒は流れない。
【0029】デフロスト運転時には四路切換弁47が切
換えられ、これによって圧縮機46からの高温高圧のガ
ス冷媒が前記逆止弁56からキャピラリチューブ57で
制限されて、ドレンパンヒータ55に与えられ、このド
レンパンヒータ55から蒸発器49を介して前記アキュ
ームレータ52に帰還される。こうして蒸発器49およ
びドレンパンのデフロストが行われる。
【0030】なおこのデフロスト時には,カスケードコ
ンデンサ6の二次側冷媒通路45内に貯留されている冷
媒は、前記四路切換弁47から逆止弁58を介してバイ
パスされて、前記アキュームレータ52へ速やかに帰還
される。こうして、高温高圧の圧縮機46からのガス冷
媒を用いて、速やかにデフロストを終了することができ
る。このデフロスト運転は、冷凍庫2が前記所望とする
温度付近にあるときには、前記制御装置11によって、
たとえば4時間毎に行われ、高圧圧力開閉器(略称、H
PS)54が所定圧力、たとえば23.5kg/cm2
G以上を検知して終了するまでにたとえば20分程度を
要する。
【0031】前記膨張弁41に関連して感温筒59が設
けられており、この感温筒59は前記管路44を流れる
前記高圧側ユニット5へ帰還するガス冷媒の圧力に対応
して、前記膨張弁41の開度を調整・制御する。
【0032】また、前記膨張弁41に関連して三方弁4
3が設けられており、この三方弁43は膨張弁41の均
圧管を切換えるために設けられており、冷却運転時には
ON状態とされて前記膨張弁41を開状態とし、デフロ
スト時および送風時にはOFF状態とされて前記膨張弁
41を閉状態とする。
【0033】図3は上述のように構成された冷却装置1
の制御動作を説明するための図であり、図4はその制御
動作を説明するためのフローチャートである。制御装置
11の電源が投入されると、該制御装置11は、まずス
テップn1で高温側ユニット5を起動するとともに、親
機である低温側ユニット3を冷却運転状態とし、気流分
布改善のために子機である低温側ユニット4をファン5
0だけ駆動する送風状態としてプルダウン運転を行う。
【0034】これによって冷凍庫2内の庫内温度が低下
してゆき、ステップn2で前記庫内温度が第1の温度で
あるたとえば−15℃以下となったか否かが判断され、
そうでないときには前記ステップn1を繰返し、そうで
あるときにはステップn3に移る。ステップn3では、
低温側ユニット3,4がともに冷却運転状態とされ、こ
うして所望とするたとえば−20℃付近となるように庫
内温度が維持される。
【0035】しかしながら、収納物の交換などで庫内温
度が上昇し、ステップn4で前記庫内温度が前記第1の
温度よりも高い第2の温度であるたとえば−13℃以上
となったか否かが判断され、そうでないときにはステッ
プn5に移り、そうであるときにはステップn1に戻っ
て再びプルダウン運転が行われる。
【0036】ステップn5では庫内温度が−20℃以下
となったか否かが判断され、そうでないときには前記ス
テップn3に戻って冷却運転が継続され、そうであると
きにはステップn6で低温側ユニット3,4はともに停
止される。
【0037】このようにプルダウン中は親機である低温
側ユニット3のみを冷却運転させ、プルダウンが終了す
ると子機である低温側ユニット4も併せて冷却運転させ
ることによって、図5で示すように、庫内温度を、冷却
運転台数の切換わりの温度である前記−15℃を境にし
て、速やかに下降させることができる。
【0038】このように本発明に従う冷却装置1では、
たとえば低温側ユニット3,4の冷却能力をそれぞれ3
馬力とし、高温側ユニット5の放熱能力を5馬力として
も、たとえば月に1度程度のプルダウン運転時には、一
方の低温側ユニット、たとえば3のみを冷却運転させ
て、高温側ユニット5が過負荷とならないようにし、庫
内温度が所定温度以下となると、冷却効率の低下する低
温側ユニット3,4に対して高温側ユニット5を高い効
率で使用することができる。こうして、該冷却装置1の
設備費、および電気代などの運転経費を低減することが
できる。
【0039】また、デフロスト運転時には、四路切換弁
47によってカスケードコンデンサ6の二次側冷媒通路
45内の高温高圧の冷媒をバイパスして速やかに前記圧
縮機46に帰還させるので、カスケードコンデンサ6の
二次側冷媒通路45などが異常に高温高圧となることを
防止することができる。
【0040】高温側ユニット5から各低温側ユニット
3,4に供給される一次側冷媒は、該低温側ユニット
3,4内の二次側冷媒として使用されるフロン系の冷媒
とほぼ同じか、沸点の高いフロン系の冷媒であってもよ
く、また、いわゆるクーリングタワーで冷却可能な水な
どの他の冷却媒体であってもよい。
【0041】図6は本発明の他の実施例の制御動作を説
明するためのフローチャートであり、この実施例は前述
の実施例に類似し、対応する部分には同一の参照符を付
す。この実施例では、前記ステップn1でプルダウン運
転が開始されるとステップn11に移り、前記プルダウ
ン運転中に冷却運転されている低温側ユニット3がデフ
ロスト運転となったか否かが判断され、そうでないとき
には前記ステップn2に移り、そうであるときにはステ
ップn12に移る。ステップn12では低温側ユニット
4が冷却運転状態とされ、その後ステップn13で低温
側ユニット3のデフロスト運転が終了したか否かが判断
され、そうであるときには前記ステップn2に移り、そ
うでないときには前記ステップn12を繰返す。
【0042】このように低温側ユニット3がデフロスト
運転に切換わると低温側ユニット4を起動することによ
って、デフロスト運転となっても速やかに庫内温度を低
下させることができる。
【0043】さらにまた、前記図6で示される実施例に
類似して、図7で示すように、プルダウン運転を開始し
てから、庫内温度が前記第1の温度である−15℃以下
となると、冷却運転を行う低温側ユニットを切換えるよ
うにしてもよい。これによって、前記第1の温度までの
プルダウン運転によって霜の付着している可能性のある
低温側ユニット3に代えて、前記第1の温度からは低温
側ユニット4によって速やかに冷却運転を行うことがで
きる。
【0044】また、前記図5および図7で示される実施
例を併せて、図8で示すように、プルダウン運転を開始
してから、第3の温度であるたとえば−10℃までは低
温側ユニット3で冷却運転を行い、前記第3の温度から
第4の温度であるたとえば−18℃までは低温側ユニッ
ト3をデフロスト運転し、代わりに低温側ユニット4を
冷却運転し、さらに前記第4の温度以下では2つの低温
側ユニット3,4にともに冷却運転をさせるようにして
もよい。
【0045】なお、上述の各実施例では、低温側ユニッ
ト3,4はカスケードコンデンサ6を備える二元式の冷
却装置であったけれども、本発明の他の実施例として、
図9の冷却装置61で示すように、高温側ユニット62
のコンプレッサ63から凝縮器64を介して供給された
冷媒を、2つの低温側ユニット65,66では、それぞ
れ蒸発器67によって、直接、冷凍庫2内の空気を冷却
する、いわゆる単段式の冷却装置であってもよい。この
図9において、図1に類似する部分には同一の参照符を
付して示す。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、複数の低
温側ユニット65,66;3,4に共通の高温側ユニッ
ト62,5から冷媒または冷却媒体を供給する、いわゆ
るマルチ形式の冷却装置61,1において、各低温側ユ
ニット65,66;3,4の冷却能力の和よりも高温側
ユニット62,5の放熱能力を小さく選ぶとともに、こ
れに対応して、常温から所望とする温度へ冷却するプル
ダウン運転時には、高温側ユニット62,5の放熱能力
内となるように各低温側ユニット65,66;3,4の
冷却運転を制限するので、高温側ユニット62,5が過
負荷になるようなことはなく、こうして安定した動作を
確保しつつ、設備費、および電気代などの運転経費を低
減することができる。
【0047】好ましくは、前記二次側冷凍サイクルにお
ける蒸発器49からアキュームレータ52への管路51
における冷媒の圧力に基づいて前記所望とする温度であ
るか否かの検知を行うので、蒸発器49を通過して吹出
される冷風の温度を速やかに、かつ高精度に検出するこ
とができる。
【0048】また好ましくは、前記所望とする温度とし
て、低温側ユニット65,66;3,4に選択的に冷却
運転を行わせていた状態から全てに冷却運転を行わせる
ときには第1の温度を用い、低温側ユニット65,6
6;3,4の全てに冷却運転を行わせていた状態から選
択的に冷却運転を行わせるときには前記第1の温度より
も高い第2の温度を用い、こうしていわゆるヒステリシ
ス特性を備えるので、前記所望とする温度付近での頻繁
な運転状態の切換えをなくし、安定した運転を行わせる
ことができる。
【0049】さらにまた好ましくは、或る低温側ユニッ
ト65,3がデフロスト運転となると、冷却運転に残余
の低温側ユニット66,4を使用するようにしてもよ
く、また或る低温側ユニット65,3によって所望とす
る温度までプルダウン運転を行った後、その温度以下と
なるとそのプルダウン運転に用いた低温側ユニット6
5,3の冷却運転を停止するとともに残余の低温側ユニ
ット66,4に冷却運転を行わせるようにしてもよく、
さらにまた第3の温度において上述のようなデフロスト
運転への切換えを行った後に、さらに前記第3の温度よ
り低い第4の温度以下となると全ての低温側ユニット6
5,66;3,4に冷却運転を行わせるようにしてもよ
い。こうして、或る低温側ユニット65,3がデフロス
ト運転となると、他の低温側ユニット66,4で冷却運
転を継続することによって、速やかに、かつ効率良く所
望とする温度まで冷却を行い、かつその温度を保持する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の冷却装置1の構成を簡略化
して示す平面図である。
【図2】前記冷却装置1の冷媒経路を示す図である。
【図3】前記冷却装置1の一実施例の制御動作を説明す
るための図である。
【図4】図3の制御動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図5】図3および図4の制御動作による庫内温度の変
化を示すグラフである。
【図6】本発明の他の実施例の制御動作を説明するため
のフローチャートである。
【図7】本発明のさらに他の実施例の制御動作を説明す
るための庫内温度の変化を示すグラフである。
【図8】本発明の他の実施例の制御動作を説明するため
の庫内温度の変化を示すグラフである。
【図9】本発明のさらに他の実施例の冷却装置61の構
成を簡略して示す平面図である。
【符号の説明】
1,61 冷却装置 2 冷凍庫 3,4,65,66 低温側ユニット 5,62 高温側ユニット 6 カスケードコンデンサ 10 温度センサ 11 制御装置 30,46,63 圧縮機 31,64 凝縮器 41,48 膨張弁 47 四路切換弁 49,67 蒸発器 53,59 感温筒

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一冷却空間2内に配置される複数の低
    温側ユニット65,66に共通の高温側ユニット62か
    ら冷媒が供給され、各低温側ユニット65,66では、
    供給されてきた冷媒を蒸発させる冷却運転が個別的に可
    能であり、各低温側ユニット65,66の蒸発能力の和
    よりも高温側ユニット62の凝縮能力が小さく選ばれて
    いる冷却装置61であって、 常温から所望とする温度へ冷却するプルダウン運転時に
    は、前記高温側ユニット62の凝縮能力内で、各低温側
    ユニット65,66の冷却運転を選択的に行わせ、前記
    所望とする温度以下では、全ての低温側ユニット65,
    66に冷却運転を行わせる制御手段11を設けることを
    特徴とする冷却装置。
  2. 【請求項2】 カスケードコンデンサ6を有し、同一冷
    却空間2内に複数配置される低温側ユニット3,4に、
    共通の高温側ユニット5から冷却媒体が供給され、各低
    温側ユニット3,4では、そのカスケードコンデンサ6
    において、供給されてきた冷却媒体で二次側冷凍サイク
    ルの冷媒を冷却し、この冷媒を蒸発させることによる二
    元冷凍サイクルの冷却運転が個別的に可能であり、各低
    温側ユニット3,4の冷却能力の和よりも高温側ユニッ
    ト5の放熱能力が小さく選ばれている冷却装置1であっ
    て、 常温から所望とする温度へ冷却するプルダウン運転時に
    は、前記高温側ユニット5の放熱能力内で、各低温側ユ
    ニット3,4の冷却運転を選択的に行わせ、前記所望と
    する温度以下では、全ての低温側ユニット3,4に冷却
    運転を行わせる制御手段11を設けることを特徴とする
    冷却装置。
  3. 【請求項3】 前記二次側冷凍サイクルにおける蒸発器
    49からアキュームレータ52への管路51における冷
    媒の圧力に基づいて前記所望とする温度であるか否かを
    検知することを特徴とする請求項2記載の冷却装置。
  4. 【請求項4】 前記所望とする温度として、低温側ユニ
    ット65,66;3,4に選択的に冷却運転を行わせて
    いた状態から全てに冷却運転を行わせるときには第1の
    温度を用い、低温側ユニット65,66;3,4の全て
    に冷却運転を行わせていた状態から選択的に冷却運転を
    行わせるときには前記第1の温度よりも高い第2の温度
    を用いることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載の冷却装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段11は、或る低温側ユニッ
    ト65,3がデフロスト運転となると、前記冷却運転に
    残余の低温側ユニット66,4を使用することを特徴と
    する請求項1〜4のいずれかに記載の冷却装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段11は、或る低温側ユニッ
    ト65,3によって前記所望とする温度まで前記プルダ
    ウン運転を行い、前記所望とする温度以下となると、そ
    の低温側ユニット65,3の冷却運転を停止し、残余の
    低温側ユニット66,4に冷却運転を行わせることを特
    徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の冷却装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段11は、或る低温側ユニッ
    ト65,3によって予め定める第3の温度まで前記プル
    ダウン運転を行い、前記第3の温度以下となるとその低
    温側ユニット65,3にデフロスト運転を行わせるとと
    もに残余の低温側ユニット66,4に冷却運転を行わ
    せ、前記第3の温度より低い予め定める第4の温度以下
    となると全ての低温側ユニット65,66;3,4に冷
    却運転を行わせることを特徴とする請求項1〜3のいず
    れかに記載の冷却装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012193866A (ja) * 2011-03-15 2012-10-11 Mitsubishi Electric Corp 冷凍装置

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