JPH07243391A - 圧縮機用油回収装置 - Google Patents

圧縮機用油回収装置

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JPH07243391A
JPH07243391A JP5489194A JP5489194A JPH07243391A JP H07243391 A JPH07243391 A JP H07243391A JP 5489194 A JP5489194 A JP 5489194A JP 5489194 A JP5489194 A JP 5489194A JP H07243391 A JPH07243391 A JP H07243391A
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oil
compressed gas
chamber
compressor
mist
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JP5489194A
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Toshitaka Seto
利孝 勢登
Satoru Nishimura
悟 西村
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧縮機100 から吐出された圧縮ガスに含まれ
る潤滑油の回収率を向上する。 【構成】 タンク17内上部にサイクロン式油分離室33と
オイルミスト捕集フィルタ36を内蔵する油捕集室35を並
設するとともに圧縮機100 から吐出された油を含む圧縮
ガスを油分離室33及び油捕集室35をこの順に経て排出管
48から排出するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスクロール型圧縮機等か
ら吐出された圧縮ガスに含まれる潤滑油を回収するのに
好適な圧縮機用油回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種回収装置の1例が図5に示
されている。図5において、100 はスクロール型圧縮機
で、本体3に固定された固定スクロール1、これと噛合
する旋回スクロール2、カバー4等を有する。
【0003】モータ6を駆動すると、カップリング8、
駆動軸5、ベアリング9を介して旋回スクロール2が駆
動され、旋回スクロール2はオルダムリング10によって
自転を阻止された状態で固定スクロール1の中心まわり
に公転旋回する。
【0004】すると、空気Aが吸入フィルタ13、消音器
14、逆止弁15、吸入路40を経て固定スクロール1と旋回
スクロール2とを噛合させることによって限界された圧
縮室41内に吸入されて圧縮された後、吐出ポート42から
リード弁16を押し開いて吐出チャンバ43を経て吐出口44
から吐出される。
【0005】この圧縮ガスは配管20を経て油回収装置20
0 の案内管19を通ってタンク17内に入り、圧縮ガスはタ
ンク17内下部に貯溜された潤滑油21の油面に衝突してC
矢方向に反転し、圧縮ガス中に含まれる潤滑油のミスト
はB矢方向に進むことにより圧縮ガスから分離されて油
タンク17内下部に貯溜される。
【0006】次いで、この圧縮ガスは通路18を経て油捕
集室45内に入り、上部押え板25及び下部押え板26によっ
て挟持されたグラスウール製のミスト捕集フィルタ27を
流過する過程で圧縮ガス中に残存する潤滑油のミストが
捕集される。捕集フィルタ27に捕集された潤滑油のミス
トは徐々に滴下して油捕集室45内下部に貯溜される。
【0007】一方、捕集フィルタ27を流過した圧縮ガス
は油捕集室45内下部に貯溜された潤滑油46の液面に衝突
してD矢方向に進み、案内管24を通って吐出口47から排
出され、その大部は排出管48、圧力制限弁28を経て需要
先に供給される。
【0008】圧縮ガスの一部は減圧弁29、逆止弁30、配
管49、流入口50を経て圧縮機100 内に形成された室51に
流入して旋回スクロール2を固定スクロール1に向かっ
て押圧する。
【0009】タンク17内下部に貯溜された潤滑油21は一
次油フィルタ22、流出口52、油管53、油冷却器23、二次
油フィルタ24を経て油管54に入る。一方、油捕集室45内
下部に貯溜された潤滑油46は流出口55、油管56を経て油
管54に入る。これら潤滑油は圧縮機100 内に流入口57、
58、59、60を経て流入し、軸受7a、7b、9、メカニカル
シール12等の摺動部に供給され、これらを潤滑すると同
時に冷却する。
【0010】室51内下部に滴下して貯溜された潤滑油61
は流出口62から抽出され、油管63、流入口64を経て圧縮
室41内に供給され、固定スクロール1と旋回スクロール
2との摺動面を潤滑すると同時にこれらを冷却する。な
お、31は圧力制限弁28の下流側に接続されたアンロード
電磁弁で、圧縮機100 の運転終了時にこれを開とするこ
とによって系内の圧縮ガスを外部に放出して圧縮機100
の再起動時における起動トルクを低減する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の油回収装置
200 においては、潤滑油の回収率が十分でないため系外
に持ち出される潤滑油量が多く、従って、潤滑油を頻繁
に補給する必要があった。また、アンロード電磁弁31を
開とすると、油回収装置200 を流過する圧縮ガスの流速
が増大するため、多量の潤滑油のミストがアンロード電
磁弁31から放出されるという不具合があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために発明されたものであって、その要旨とすると
ころは、タンク内上部にサイクロン式油分離室とオイル
ミスト捕集フィルタを内蔵する油捕集室を配設するとと
もに圧縮機から吐出された油を含む圧縮ガスを上記油分
離室及び油捕集室をこの順に経て排出管から排出させる
ことを特徴とする圧縮機用油回収装置にある。
【0013】上記排出管に圧力制限弁を介装するととも
にこの圧力制限弁と並列に絞り機構を接続することもで
きる。
【0014】
【作用】本発明においては、圧縮機から吐出された圧縮
ガスはサイクロン式油分離室内に入り、ここで圧縮ガス
中に含まれる油のミストはこれに作用する遠心力により
圧縮ガスから分離される。油分離室から流出した圧縮ガ
スは油捕集室内に入り、ここでオイルミスト捕集フィル
タを流過する過程で圧縮ガス中に含まれるミストはオイ
ルミスト捕集フィルタによって捕集される。オイルミス
ト捕集フィルタを流過した圧縮ガスは油捕集室から排出
管を経て吐出される。
【0015】圧縮機を停止すると、系内の圧縮ガスは絞
り機構を通って徐々に排出される。
【0016】
【実施例】本発明の1実施例が図1ないし図4に示され
ている。図1に示すように、油回収装置200 のタンク17
内上部にはサイクロン式油分離室33と油捕集室35が並設
されている。図2に示すように、円筒状油分離室33の中
央にはこれと同芯に円筒状のサイクロン筒34が配設され
ている。
【0017】油捕集室35内中央にはオイルミスト捕集フ
ィルタ36が配設されている。この捕集フィルタ36は、図
3に示すように、円筒状の内側フィルタ36a 、マイクロ
ファイバー製フィルタ36b 、補強金網36c 、外側フィル
タ36d を積層し、その上下端を上蓋36e 及び下蓋36f に
耐熱接着剤で接着することによって構成されている。
【0018】圧縮機100 から吐出された圧縮ガスは配管
20を経て油回収装置200 の流入口38を通って油分離室33
内にその内周面33a に沿ってその接線方向に流入する。
そして、油分離室33内を旋回しながら下降する過程で圧
縮ガス中に含まれる潤滑油のミストはこれに作用する遠
心力によって放射方向に移動せしめられて内周面33aに
付着した後、自重により内周面33a を伝って下方に滴下
してタンク17内下部に貯溜される。
【0019】次いで、圧縮ガスはサイクロン筒34の下端
からこの中に入って上昇し、ガス通路18を通って油捕集
室35内に入る。そして、捕集フィルタ36の上蓋36e の中
央に設けられた入口36g からフィルタ36内に入り、内側
フィルタ36a 、マイクロファイバ製フィルタ36b 、補強
金網36c 、外側フィルタ36d を通過する過程で圧縮ガス
中に残存する潤滑油のミストが捕集される。
【0020】捕集されたミストは徐々に油滴39となって
外側フィルタ36d の外周面に押し出され、やがてその自
重により滴下して油捕集室35内底部に溜まる。捕集フィ
ルタ36を流過した圧縮ガスは流出口47から排出管48を経
て流出し、圧力制限弁28を通って需要先に供給される。
【0021】排出管48には圧力制限弁28と並列に図4に
示す絞り機構65が接続されている。しかして、圧縮機10
0 を停止すると、系内の圧縮ガスは絞り機構65を通って
徐々に排出され、油捕集室35内の圧力も緩やかに低下す
るので、捕集フィルタ36の外周に付着した油滴39が圧縮
ガスに随伴して排出されることはない。他の構成は図5
に示す従来のものと同様であり、対応する部材には同じ
符号が付されている。
【0022 】上記実施例においては、サイクロン式油分
離室33で圧縮ガスと一緒に吐出された潤滑油の99.9975%
が分離され、残り0.0025% のうち96.67%が捕集フィルタ
36で回収できるようになったので、潤滑油の消費量は約
0.00008%程度となり実用上皆無に等しくなった。
【0022】
【発明の効果】本発明においては、圧縮機から吐出され
た圧縮ガス中に含まれる油のミストはサイクロン式油分
離室内においてこれに作用する遠心力により圧縮ガスか
ら分離され、残存するミストは油捕集室内においてオイ
ルミスト捕集フィルタによって捕集される。この結果、
潤滑油の消費量を皆無に等しい程度まで低減することが
できる。
【0023】排出管に圧力制限弁を介装するとともにこ
の圧力制限弁と並列に絞り機構を接続すれば、圧縮機停
止時、系内の圧縮ガスは絞り機構を通って徐々に排出さ
れるため、潤滑油の消費量を更に低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示す略示的構成図である。
【図2】図1のX−X線に沿う部分的拡大断面図であ
る。
【図3】上記実施例における捕集フィルタの拡大断面図
である。
【図4】上記実施例における絞り機構の拡大断面図であ
る。
【図5】従来の装置を示す略示的構成図である。
【符号の説明】
100 圧縮機 200 油回収装置 17 タンク 33 油分離室 35 油捕集室 36 捕集フィルタ 41 絞り機構

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タンク内上部にサイクロン式油分離室と
    オイルミスト捕集フィルタを内蔵する油捕集室を配設す
    るとともに圧縮機から吐出された油を含む圧縮ガスを上
    記油分離室及び油捕集室をこの順に経て排出管から排出
    させることを特徴とする圧縮機用油回収装置。
  2. 【請求項2】 上記排出管に圧力制限弁を介装するとと
    もにこの圧力制限弁と並列に絞り機構を接続したことを
    特徴とする請求項1記載の圧縮機用油回収装置。
JP06054891A 1994-02-28 1994-02-28 圧縮機用油回収装置 Expired - Lifetime JP3073387B2 (ja)

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