JPH0724225A - 浴槽に取り付ける濾過器付湯量調節用の補助タンク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 どの浴槽にも簡単に取り付けが可能な構造
で、入浴者の体の大小による湯の量の多い少ないの不都
合を無くし、常に湯が浴槽に満ちた状態で入浴が出来、
外に溢れ出る湯を無くして無駄を省き、浴槽内の湯を清
潔に保つことを目的とします。 【構成】 浴槽の内部又は外部に取り付ける湯量調節用
の補助タンクと、これに内蔵された補助タンク内の湯を
出すためのポンプと、濾過器より構成されます。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、浴槽に取り付けて入浴
時に浴槽より溢れ出る湯を一時溜める事で、浴槽内の湯
の量を一定に調節して、それと同時に濾過をする装置で
あります。

【０００２】

【従来の技術】浴槽本体に組み込まれた気泡を噴出する
もの等に、循環構造の物がありますが、何れも本体組み
込みの大がかりの物であり、湯を溜める又は湯量の調節
を目的としたものではなく、循環機能、気泡噴出を主目
的とする物であります。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、現在使用中
の浴槽に簡単に取り付けが出来る構造のもので、下記の
不都合、無駄、面倒等を無くす事を目的としておりま
す。

【０００４】まず通常の浴槽では、入浴をする人の体の
大小により、湯の量に過不足を起こす不都合がありまし
た。

【０００５】その際、不足した時は湯の追加が必要であ
り、多い時には浴槽より溢れだした湯は、そのまま下水
に流れてしまい無駄がありました。

【０００６】又湯の表面に浮いた垢やごみは、網や桶で
すくい取らねばならず、大変面倒である等の問題があり
ました。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、浴槽には常に一定量の湯をはって、入浴
時に溢れ出た湯は補助タンク（１、７、13）に溜めて、
溜めた湯を補助タンク内の濾過器（６、12、18）を通し
て浴槽に戻すことで解決しました。

【０００８】

【作用】本発明を取り付けた浴槽に人が入ると、湯面が
上がり溢れた湯は取り入れ口（２、８、14）より補助タ
ンク（１、７、13）に入ります、湯が補助タンク内に入
ってくると、スイッチが感知してポンプ（５、11、17）
が作動して、給湯口（３、９、15）より浴槽に湯を戻す
循環作用が始まります。

【０００９】この場合最初一気に溢れて出る湯の量は、
ポンプ（５、11、17）が浴槽に戻す量より多いので、多
い分は補助タンク（１、７、13）内に溜まります。浴槽
の湯が溢れ切ってからは、ポンプで戻された湯の量だけ
取り入れ口（２、８、14）より補助タンクに流れる循環
作用が続きます。

【００１０】この循環作用が続いている間中、溢れ出た
湯は補助タンク（１、７、13）内の濾過器（６、12、1
8）を通って浄化され続けます。

【００１１】次に浴槽より人が出ると、湯面は下がり浴
槽より湯が溢れ無くなるので、補助タンク（１、７、1
3）内に溜まった湯はポンプ（５、11、17）で浴槽に戻
されます。補助タンク内の湯が全て浴槽に戻り、補助タ
ンク内に湯が無くなるとスイッチが感知してポンプが止
まり、人が入る前の最初の状態に戻ります。

【００１２】本発明には以上で説明したような機能があ
りますから、入浴者の体の大小による不都合は、補助タ
ンク（１、７、13）内に溜まる湯の量の多い少ないで解
決され、入浴者の体の大小に関係なく浴槽に湯を満杯に
保ちます。

【００１３】従って、入浴中は常に湯を取り入れ口
（２、８、13）より溢れさせて快適な入浴が出来ます。
同時に濾過器（６、12、18）を湯が通過し続けて、湯を
きれいに浄化することが出来ます。

【００１４】

【実施例】本発明の取り付けで、浴槽の内側に取り付け
るものは、出来るだけ入浴の邪魔にならない位置にその
まま取り付けて使用します。

【００１５】浴槽外に取り付けるものは、まず浴槽（1
6）に補助タンク（13）を付ける位置をきめ、枠材（2
5）を浴槽の縁に取り付けます。この時取り入れ口（1
4）の幅だけ枠材を付けずに残してオーバーフロー口（2
6）を作ります。枠材の素材は、弾力性のある素材を使
用して直線部分を切断して浴槽の大きさに合わせます。
次に、オーバーフロー口に取り入れ口を引っ掛け、補助
タンクをぶら下げる様にして取り付けます。

【００１６】内外何れの場合も、取り付けは浴槽の縁に
ぶら下げて行なうので取り外しも簡単で、掃除その他の
管理も大変楽に行なえます。

【００１７】湯量調節の能力は、容量の取りにくい浴槽
の内部に取り付ける補助タンク（１、７）の場合でも１
５リットル程の量の確保は充分可能であるから、入浴対
象者中で一番大きな人が入った時に、補助タンクが一杯
になる位置を決めて浴槽に湯を入れると、特別に大きな
人や子供を除いては快適な入浴が出来ます。

【００１８】濾過器（６、12、18）は、目づまりにより
循環の妨げにならない様に、補助タンク（１、７、13）
のほとんど平面いっぱいの広い面を持った細かい網の目
の濾過器を使用して、使用後の掃除も取り外して簡単に
行なえる構造とします。

【００１９】ポンプ（５、11、17）の電源は、低電圧の
外部引き込みのものと、電池の使用が可能ですが、特に
浴槽内部取り付けの補助タンク（１、７）の場合、タン
ク内が空の時の浮き上がり防止用の錘（21、22）を兼ね
た電池（23、24）の併用とします。

【００２０】

【発明の効果】本発明の効果は、以下に記載されるよう
な効果があります。内部取り付け型のものは、現在使用
中の殆どの浴槽でそのまますぐに使用が出来る物であ
り、貯湯能力の大きい補助タンクが使える外部取り付け
の物も、浴場内に設置場所があれば、取り付けは大変簡
単に出来る装置であります。

【００２１】入浴者の体の大小に関係なく、常に取り入
れ口（２、８、14）より湯を溢れ出しながら、快適な気
分、状況での入浴が出来ます。

【００２２】又その際溢れ出た湯は、補助タンク（１、
７、13）に蓄えられるか、浴槽に戻ってくるので従来の
ようにそのまま下水に流してしまうといった無駄があり
ません。

【００２３】それに平面いっぱいの面を持つ大きい濾過
器（６、12、18）は、人が浴槽に入っている間中湯を通
し濾過をしているので、湯をきれいに清潔に保つことが
出来ます。

【００２４】外部取り付けの補助タンク（13）の為に、
オーバーフロー口（26）作成用に付けた弾力性の有る素
材を使用した枠材（25）は、肌触りが良く快適で転倒時
の危険も防げます。

【００２５】

【図面の簡単な説明】

【図１】浴槽内部の側面に付けた補助タンクの斜視図。

【図２】浴槽内部側面取り付け用の補助タンクの断面
図。

【図３】浴槽内部のコーナーに付けた補助タンクの斜視
図。

【図４】浴槽内部のコーナー取り付け用の補助タンクの
断面図。

【図５】浴槽外部に付けた補助タンクの斜視図。

【図６】浴槽外部取り付け用の補助タンクの断面図。

【図７】浴槽外部取り付け補助タンク用の、オーバーフ
ロー口作成の枠材の斜視図。

【符号の説明】

１、７、13 補助タンク ２、８、14 取り入れ口 ３、９、15 給湯口 ４、10、16 浴槽 ５、11、17 ポンプ ６、12、18 濾過器 19、20 取り付け用フック 21、22 錘 23、24 電池 25 枠材 26 オーバーフロー口

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 浴槽（４）内部の側面に取り付ける、湯
   量調節用の補助タンク（１）で、入浴中浴槽より溢れ出
   る湯を取り入れ口（２）で受けて溜め、その湯をポンプ
   （５）で給湯口（３）より浴槽に戻し、浴槽内の湯量を
   調節しながら同時に濾過も行なう装置。
2. 【請求項２】 浴槽（10）内部のコーナーに取り付け
   る、請求項１と同じ機能を持つ湯量調節用の補助タンク
   （７）。
3. 【請求項３】 浴槽（16）外部に取り付ける、請求項１
   と同じ機能を持つ湯量調節用の補助タンク（13）。
4. 【請求項４】 外部取り付け用の補助タンク（13）を取
   り付ける為に、浴槽（16）上部に、オーバーフロー口
   （26）を設ける為の枠材（25）。
5. 【請求項５】 補助タンク（１、７、13）内にはめ込ん
   で、循環中にごみを取る濾過器（６、12、18）。
6. 【請求項６】 浴槽内部取り付け用の補助タンク（１、
   ７）内に組み込み、補助タンク内が空の時に浮き上がる
   のを防止する錘（21、22）の補助も兼ねた、ポンプ
   （５、11）の電源用電池（23、24）。