JPH07241968A - 包装容器及びその製造方法 - Google Patents

包装容器及びその製造方法

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JPH07241968A
JPH07241968A JP6034789A JP3478994A JPH07241968A JP H07241968 A JPH07241968 A JP H07241968A JP 6034789 A JP6034789 A JP 6034789A JP 3478994 A JP3478994 A JP 3478994A JP H07241968 A JPH07241968 A JP H07241968A
Authority
JP
Japan
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packaging material
resin
packaging
packaging container
side edges
Prior art date
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Pending
Application number
JP6034789A
Other languages
English (en)
Inventor
Masakatsu Ikenotani
正克 池之谷
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NIPPON TETRAPACK KK
Original Assignee
NIPPON TETRAPACK KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】熱シール性を向上させることができ、ストリッ
プテープが不要であり、しかも、コストが低い包装容器
及びその製造方法を提供する。 【構成】包材11の両側縁を内側に突出させ、包材11
の最外層15同士を融着することによって縦シール部分
が形成される。そして、前記包材11の最内層14は非
オレフィン系の保香性樹脂によって形成され、前記包材
11の最外層15はポリオレフィン系樹脂によって形成
される。この場合、液体食品が保香性樹脂に接触するこ
とになり、液体食品の香味成分が収着されることがな
く、保香性が高くなる。そして、前記縦シール部分にお
いては、ポリオレフィン系樹脂同士が融着されるので、
熱シール性が高い。また、包装容器の外側に突出するも
のがないので、包装容器の形状を簡素化することもでき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、包装容器及びその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、清涼飲料、牛乳等の液体食品を収
容するために包装容器が使用され、該包装容器は、ウェ
ブ状の包材を例えばブリック型に成形することによって
構成される。前記包材は、板紙等を紙基材とする積層構
造を有していて、包材を包装容器にしたときに最も内側
になる層(以下「最内層」という。)及び包材を包装容
器にしたときに最も外側になる層(以下「最外層」とい
う。)をいずれもポリオレフィン系樹脂によって形成す
るようにしている。
【0003】前記包材は両側縁が互いに重ね合わせられ
て縦方向に熱シールされてチューブ状になり、チューブ
状の包材は所定間隔ごとに両側から挟まれ横方向にシー
ルされて枕(まくら)状の容器になる。そして、該枕状
の容器は成形されてブリック型の包装容器になる。ま
た、前記包装容器内における縦方向のシール部分(以下
「縦シール部分」という。)には、包材の側縁の端面か
ら包装容器内に空気が進入するのを防止するとともに、
紙基材内に液体食品が浸透するのを防止するためにスト
リップテープが貼着(ちょうちゃく)される。この場
合、ストリップテープはポリオレフィン系樹脂によって
形成され、加熱され圧着されることによって縦シール部
分に貼着される。
【0004】ところで、包材の最内層をポリオレフィン
系樹脂によって形成した包装容器においては、包装容器
に収容される液体食品がポリオレフィン系樹脂に接触す
ることになるが、ポリオレフィン系樹脂は時間の経過と
共に液体食品の香味成分を収着してしまい、保香性が低
い。そこで、保香性を高くするために、前記ポリオレフ
ィン系樹脂の表面に更に非オレフィン系の保香性を有す
る樹脂(以下「保香性樹脂」という。)を被覆して最内
層とした包装容器が提供されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の包装容器においては、ウェブ状の包材の最内層を保
香性樹脂によって形成すると、包材の両側縁を互いに重
ね合わせて縦方向に熱シールする場合に最内層の保香性
樹脂と最外層のポリオレフィン系樹脂とが、また、前記
ストリップテープを貼着する場合にも最内層の保香性樹
脂とストリップテープを構成するポリオレフィン系樹脂
とが融着される。ところが、保香性樹脂の熱シール性は
前記ポリオレフィン系樹脂の熱シール性と比較して極め
て低く、保香性樹脂とポリオレフィン系樹脂とを融着さ
せることが困難である。
【0006】そこで、シール部分の保香性樹脂の表面に
コロナ放電処理や火炎処理などを施すことによって保香
性樹脂の表面を活性化させ、保香性樹脂とポリオレフィ
ン系樹脂とを融着させたり、高温領域において保香性樹
脂とポリオレフィン系樹脂とを融着させたりしている。
ところが、コロナ放電処理や火炎処理などを施す場合に
は、そのための装置が必要になってコストが高くなるだ
けでなく、作業に伴って異臭が発生してしまう。また、
高温領域において保香性樹脂とポリオレフィン系樹脂と
を融着させる場合には、高温領域を形成するための装置
が必要になってコストが高くなってしまう。
【0007】本発明は、前記従来の包装容器の問題点を
解決して、熱シール性を向上させることができ、ストリ
ップテープが不要であり、しかも、コストが低い包装容
器及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の包
装容器においては、包材の両側縁を内側に突出させ、包
材の最外層同士を融着することによって縦シール部分が
形成される。そして、前記包材の最内層は非オレフィン
系の保香性樹脂によって形成され、前記包材の最外層は
ポリオレフィン系樹脂によって形成される。
【0009】本発明の他の包装容器においては、前記包
材の両側縁の端面に保護層を形成する。本発明の包装容
器の製造方法においては、最内層が非オレフィン系の保
香性樹脂によって形成され、最外層がポリオレフィン系
樹脂によって形成された包材を湾曲させてチューブ状に
し、該包材の両側縁を中心に向けて突出させて突出部を
形成する。
【0010】そして、チューブ状の包材の内側におい
て、前記突出部を挟んで前記最外層同士を縦方向に熱シ
ールし、チューブ状の包材の外側において、包材を挟ん
で前記最内層同士を横方向に熱シールする。
【0011】
【作用及び発明の効果】本発明によれば、前記のように
包装容器においては、包材の両側縁を内側に突出させ、
包材の最外層同士を融着することによって縦シール部分
が形成される。そして、前記包材の最内層は非オレフィ
ン系の保香性樹脂によって形成され、前記包材の最外層
はポリオレフィン系樹脂によって形成される。
【0012】この場合、液体食品が保香性樹脂に接触す
ることになり、液体食品の香味成分が収着されることが
なく、保香性が高くなる。そして、前記縦シール部分に
おいては、ポリオレフィン系樹脂同士が融着されるの
で、熱シール性が高い。また、包装容器の外側に突出す
るものがないので、包装容器の形状を簡素化することも
できる。
【0013】しかも、コロナ放電処理や火炎処理などが
不要になるだけでなく、高温領域を形成する必要もな
い。したがって、コストが低くなる。本発明の他の包装
容器においては、前記包材の両側縁の端面に保護層を形
成する。この場合、液体食品が両側縁の端面を介して紙
基材に浸透するのを防止することができる。
【0014】したがって、包装容器の耐久性を向上させ
ることができる。また、包装容器内における縦シール部
分にストリップテープを貼着する必要がなくなる。本発
明の包装容器の製造方法においては、最内層が非オレフ
ィン系の保香性樹脂によって形成され、最外層がポリオ
レフィン系樹脂によって形成された包材を湾曲させてチ
ューブ状にし、該包材の両側縁を中心に向けて突出させ
て突出部を形成する。
【0015】そして、チューブ状の包材の内側におい
て、前記突出部を挟んで前記最外層同士を縦方向に熱シ
ールし、チューブ状の包材の外側において、包材を挟ん
で前記最内層同士を横方向に熱シールする。この場合、
コロナ放電処理や火炎処理などが不要になるだけでな
く、高温領域を形成する必要もない。したがって、作業
に伴って異臭が発生することがなくなる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の実施例における
包材の断面図である。図に示すように、包材11は、ベ
ースとなる紙基材13、最内層14及び最外層15から
成る。前記紙基材13は板紙等から成り、最内層14は
紙基材13の内側の表面に被覆された保香性樹脂から成
り、また、最外層15は前記紙基材13の外側の表面に
被覆されたポリオレフィン系樹脂から成る。
【0017】前記保香性樹脂としては、非オレフィン系
樹脂、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹
脂、ポリビニリデンクロライド系樹脂、エチレン・ビニ
ルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニル系樹脂、エポキ
シ系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアクリレート系樹
脂、ポリアクリロニトリル系樹脂、ポリカーボネイト系
樹脂等を使用することができる。そして、溶融状態の保
香性樹脂は図示しない押出装置によってフィルム状に押
し出され、紙基材13の内側の表面に被覆される。この
場合、前記溶融状態の保香性樹脂に、必要に応じて少量
の付与剤を含有させることもできる。
【0018】したがって、液体食品が保香性樹脂に接触
するので、液体食品の香味成分が収着されることがな
く、保香性が高くなる。また、前記包材11はウェブ状
の形状を有するので、両側縁の端面において紙基材13
が露出する。そこで、紙基材13が露出しないように、
包材11の両側縁の端面にガスバリヤ性を有する樹脂を
被覆して保護層16を形成する。この場合、ガスバリヤ
性を有する樹脂としては、前記保香性樹脂と同様に非オ
レフィン系樹脂が使用され、該非オレフィン系樹脂は、
ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリビニリデ
ンクロライド系樹脂、エチレン・ビニルアルコール共重
合体、ポリ塩化ビニル系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリウ
レタン系樹脂、ポリアクリレート系樹脂、ポリアクリロ
ニトリル系樹脂、ポリカーボネイト系樹脂等から成る。
【0019】この場合、図示しない噴霧装置によって、
溶融状態のガスバリヤ性を有する樹脂を前記包材11の
両側縁の端面に噴霧することによって前記保護層16を
形成することができる。また、図示しない樹脂槽に溶融
状態のガスバリヤ性を有する樹脂を蓄えておき、該樹脂
槽内に前記包材11の両側縁の端面のみを挿入すること
によって前記保護層16を形成することもできる。
【0020】ところで、液体食品を収容するための包装
容器は、ウェブ状の包材11を例えばブリック型に成形
することによって構成される。そのために、前記包材1
1は両側縁が縦方向に熱シールされてチューブ状にな
り、チューブ状の包材11は所定間隔ごとに両側から挟
まれ横方向にシールされて枕状の容器になる。そして、
該枕状の容器は成形されてブリック型の包装容器にな
る。
【0021】ところが、前記最内層14は保香性樹脂に
よって形成されているので、包材11の両側縁を縦方向
に熱シールする時には、最内層14と最外層15とを融
着するのが困難である。また、最内層14同士を融着す
るのも困難である。そこで、本実施例においては、包材
11の両側縁を縦方向に熱シールする時には、最外層1
5同士を融着するようにしている。
【0022】図2は本発明の実施例におけるチューブ状
の包材の断面図、図3は本発明の実施例における包装容
器の断面図である。図に示すように、包材11は縦シー
ル部分Sにおいて両側縁が縦方向に熱シールされ、最外
層15同士が融着される。この場合、最外層15はポリ
オレフィン系樹脂によって形成されるので、熱シール性
が高い。したがって、コロナ放電処理や火炎処理などが
不要になるだけでなく、高温領域を形成する必要もな
い。
【0023】その結果、コストが低くなるだけでなく、
作業に伴って異臭が発生することがなくなる。ところ
で、前記縦シール部分Sにおいて包材11の最外層15
同士を融着すると、包材11の側縁がチューブ状の包材
11の中心に向かって延び、突出部Eを形成する。この
突出部Eを包材11の中心に向けたままにしておくと、
後の工程において包材11を横方向にシールすることが
できなくなる。そこで、前記突出部Eを片側に折り曲
げ、最内層14に沿わせるようにしている。
【0024】その後、前記包材11内に液体食品18が
充填(じゅうてん)され、包材11の外側において包材
11を所定間隔ごとに両側から挟んで横方向にシール
し、図示しない枕状の容器にする。そして、該枕状の容
器を成形すると、図3に示すようなブリック型の包装容
器21になる。また、該包装容器21の外側に突出する
ものがないので、包装容器21の形状を簡素化すること
ができる。
【0025】また、液体食品が保香性樹脂に接触するこ
とになり、前述したように、液体食品の香味成分が収着
されることがなく、保香性が高くなる。さらに、包装容
器21の内側の包材11の両側縁の端面に保護層16が
形成されるので、液体食品が両側縁の端面を介して紙基
材13に浸透するのを防止することができる。したがっ
て、包装容器21の耐久性を向上させることができる。
また、包装容器21内における前記縦シール部分Sにス
トリップテープを貼着する必要がなくなる。
【0026】なお、前記紙基材13の内側に、例えば、
接着性樹脂、ポリオレフィン系樹脂等を介してアルミ箔
(はく)を配設してアルミ箔層を形成し、該アルミ箔層
によってガスバリヤ性を更に高くすることもできる。こ
の場合、該アルミ箔層の内側の表面に、接着性樹脂を介
して保香性樹脂が被覆される。また、包材11を横方向
にシールすると、包材11の最内層14同士が融着され
ることになる。この場合、前記最内層14は保香性樹脂
によって形成されているので、熱シール性が低い。した
がって、最内層14の横方向にシールされる部分(以下
「横シール部分」という。)にコロナ放電処理や火炎処
理などを施す必要があるが、作業量が半減するので、コ
ストを十分に低くすることができる。
【0027】次に、前記縦シール部分Sを熱シールする
ためのシール装置について説明する。図4は本発明の実
施例における包材の第1の成形状態図、図5は本発明の
実施例における包材の第2の成形状態図、図6は本発明
の実施例における包材の第3の成形状態図、図7は本発
明の実施例におけるシール装置を示す図である。
【0028】図4に示すように、ウェブ状の包材11は
図示しない台形円筒状のスリーブによって湾曲させら
れ、続いて、図5に示すように、包材11の両側縁部分
11a、11bが図示しないガイドによって折り曲げら
れる。次に、図6に示すように、包材11の両側縁部分
11a、11bが中心に向かって延び、突出部Eを形成
する。該突出部Eは、図7に示すように、シール装置3
1によって縦方向に熱シールされる。そのために、該シ
ール装置31は縦方向に延びるシールバー32、及び該
シールバー32と対向して縦方向に延びるカウンタバー
33から成り、シールバー32及びカウンタバー33を
矢印方向に移動させることによって前記突出部Eを挟ん
で最外層15(図1)同士を融着させ、縦シール部分S
を形成することができる。
【0029】なお、前記シール装置31はチューブ状の
包材11内において上方から下方に延び、上端に図示し
ない駆動機構が配設される。なお、本発明は前記実施例
に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種
々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲
から排除するものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における包材の断面図である。
【図2】本発明の実施例におけるチューブ状の包材の断
面図である。
【図3】本発明の実施例における包装容器の断面図であ
る。
【図4】本発明の実施例における包材の第1の成形状態
図である。
【図5】本発明の実施例における包材の第2の成形状態
図である。
【図6】本発明の実施例における包材の第3の成形状態
図である。
【図7】本発明の実施例におけるシール装置を示す図で
ある。
【符号の説明】
11 包材 14 最内層 15 最外層 16 保護層 21 包装容器 E 突出部 S 縦シール部分

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)包材の両側縁を内側に突出させ、
    包材の最外層同士を融着することによって縦シール部分
    が形成され、(b)前記包材の最内層は非オレフィン系
    の保香性樹脂によって形成され、(c)前記包材の最外
    層はポリオレフィン系樹脂によって形成されたことを特
    徴とする包装容器。
  2. 【請求項2】 前記包材の両側縁の端面に保護層を形成
    した請求項1に記載の包装容器。
  3. 【請求項3】 (a)最内層が非オレフィン系の保香性
    樹脂によって形成され、最外層がポリオレフィン系樹脂
    によって形成された包材を湾曲させてチューブ状にし、
    (b)該包材の両側縁を中心に向けて突出させて突出部
    を形成し、(c)チューブ状の包材の内側において、前
    記突出部を挟んで前記最外層同士を縦方向に熱シール
    し、(d)チューブ状の包材の外側において、包材を挟
    んで前記最内層同士を横方向に熱シールすることを特徴
    とする包装容器の製造方法。
JP6034789A 1994-03-04 1994-03-04 包装容器及びその製造方法 Pending JPH07241968A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017149451A (ja) * 2016-02-24 2017-08-31 凸版印刷株式会社 紙容器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017149451A (ja) * 2016-02-24 2017-08-31 凸版印刷株式会社 紙容器

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