JPH07241444A - 外圧式中空糸膜モジュ−ル - Google Patents
外圧式中空糸膜モジュ−ルInfo
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- JPH07241444A JPH07241444A JP5676194A JP5676194A JPH07241444A JP H07241444 A JPH07241444 A JP H07241444A JP 5676194 A JP5676194 A JP 5676194A JP 5676194 A JP5676194 A JP 5676194A JP H07241444 A JPH07241444 A JP H07241444A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】中空糸膜束が折曲げられて外被筒内に収容さ
れ、外被筒内の一端部に注型樹脂隔壁が設けられ、折曲
中空糸膜の両端がその樹脂隔壁の外面に開口されてなる
中空糸膜モジュ−ルにより、高濁度の懸濁水を外圧式に
て、効率よく全量濾過できる外圧式中空糸膜モジュ−ル
を提供する。 【構成】中空糸膜束2が折曲げられて外被筒1内に収容
され、外被筒内の一端部に注型樹脂隔壁4が設けられ、
折曲中空糸膜の両端がその樹脂隔壁の外面に開口され、
外被筒の他端側が原液供給口とされてなる中空糸膜モジ
ュ−ルにおいて、外被筒1内の中空糸膜束2内に、折曲
部側から樹脂隔壁に至る主通路3が形成されている。
れ、外被筒内の一端部に注型樹脂隔壁が設けられ、折曲
中空糸膜の両端がその樹脂隔壁の外面に開口されてなる
中空糸膜モジュ−ルにより、高濁度の懸濁水を外圧式に
て、効率よく全量濾過できる外圧式中空糸膜モジュ−ル
を提供する。 【構成】中空糸膜束2が折曲げられて外被筒1内に収容
され、外被筒内の一端部に注型樹脂隔壁4が設けられ、
折曲中空糸膜の両端がその樹脂隔壁の外面に開口され、
外被筒の他端側が原液供給口とされてなる中空糸膜モジ
ュ−ルにおいて、外被筒1内の中空糸膜束2内に、折曲
部側から樹脂隔壁に至る主通路3が形成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、全量濾過型の外圧式中
空糸膜モジュ−ルに関するものである。
空糸膜モジュ−ルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】原液を精密濾過膜や限外濾過膜等により
分離処理する場合に使用する膜モジュ−ルには、各種の
ものが知られているが、中空糸膜モジュ−ルにおいて
は、単位容積当りの膜面積を広くなし得、モジュ−ルの
小型化、高濾過流速等の面で有利である。
分離処理する場合に使用する膜モジュ−ルには、各種の
ものが知られているが、中空糸膜モジュ−ルにおいて
は、単位容積当りの膜面積を広くなし得、モジュ−ルの
小型化、高濾過流速等の面で有利である。
【0003】かかる中空糸膜モジュ−ルの一形式とし
て、図3の(イ)並びに図3の(ロ)〔図3の(イ)に
おける右側面図〕に示すように、一束の中空糸膜2’を
折曲して外被筒1’内に収容し、外被筒内の一端部に樹
脂隔壁4’を注型し、折曲中空糸膜の両端をその樹脂隔
壁の外面に開口させ、原水を外被筒の他端側から供給
し、これを全量濾過し、濾過液を中空糸膜端開口から取
り出していくものが、所謂、全量濾過型の外圧式中空糸
膜モジュ−ルとして知られている。
て、図3の(イ)並びに図3の(ロ)〔図3の(イ)に
おける右側面図〕に示すように、一束の中空糸膜2’を
折曲して外被筒1’内に収容し、外被筒内の一端部に樹
脂隔壁4’を注型し、折曲中空糸膜の両端をその樹脂隔
壁の外面に開口させ、原水を外被筒の他端側から供給
し、これを全量濾過し、濾過液を中空糸膜端開口から取
り出していくものが、所謂、全量濾過型の外圧式中空糸
膜モジュ−ルとして知られている。
【0004】この外圧式中空糸膜モジュ−ルにおいて
は、中空糸膜内を原水側とする内圧式に較べ、懸濁液で
も、原水通路の閉塞をよく排除して処理でき、また、ク
ロスフロ−方式に較べ、モジュ−ル構造や付帯設備を簡
易化できる利点がある。上記中空糸膜モジュ−ルにおい
ては、中空糸膜が極く一部(折曲部)を除いて直線状で
あり、この部分での外被筒内断面積に対して全中空糸膜
が占める割合は、10%〜60%程度であり、中空糸膜
間に充分な断面積の原水流路が存在している。
は、中空糸膜内を原水側とする内圧式に較べ、懸濁液で
も、原水通路の閉塞をよく排除して処理でき、また、ク
ロスフロ−方式に較べ、モジュ−ル構造や付帯設備を簡
易化できる利点がある。上記中空糸膜モジュ−ルにおい
ては、中空糸膜が極く一部(折曲部)を除いて直線状で
あり、この部分での外被筒内断面積に対して全中空糸膜
が占める割合は、10%〜60%程度であり、中空糸膜
間に充分な断面積の原水流路が存在している。
【0005】上記外圧式中空糸膜モジュ−ルにおいて、
全量濾過型内での濾過液圧力は濾過液流動圧損のため
に、濾過液出口側(中空糸膜開口端側)に至るほど低
く、中空糸膜両端の中央に至るほど高くなるから、原水
側圧力一定のもとで、中空糸膜開口端に至るほど膜間差
圧が大となって透過流速が高くなる。従って、懸濁液を
処理する場合、中空糸膜開口端側ほど懸濁物質が多く捕
捉され、この中空糸膜部分が懸濁液からの懸濁質の捕捉
・除去に効率よく寄与するものと期待される。
全量濾過型内での濾過液圧力は濾過液流動圧損のため
に、濾過液出口側(中空糸膜開口端側)に至るほど低
く、中空糸膜両端の中央に至るほど高くなるから、原水
側圧力一定のもとで、中空糸膜開口端に至るほど膜間差
圧が大となって透過流速が高くなる。従って、懸濁液を
処理する場合、中空糸膜開口端側ほど懸濁物質が多く捕
捉され、この中空糸膜部分が懸濁液からの懸濁質の捕捉
・除去に効率よく寄与するものと期待される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者において、上記外圧式中空糸膜モジュ−ルを用いて高
濁度の懸濁液(濁度10度のカオリン調製水)を全量濾
過で処理したところ、積算濾過量が予想外に小であっ
た。
者において、上記外圧式中空糸膜モジュ−ルを用いて高
濁度の懸濁液(濁度10度のカオリン調製水)を全量濾
過で処理したところ、積算濾過量が予想外に小であっ
た。
【0007】そこで、モジュ−ルを解体し、カオリン粒
子の捕捉状態を調査したところ、中空糸膜開口端側での
カオリン捕捉量が著しく少なく、本来、大なる捕捉効果
が期待される中空糸膜開口端側がその捕捉に有効に寄与
していないことを知った。その原因としては、中空糸膜
束の折曲側において、中空糸膜があたかも、多段メッシ
ュ状になって密接触しており、この部分に懸濁物質が層
状に溜って一種のフィルタ−となり、中空糸膜開口端側
への懸濁物質の供給が阻害されることが考えられる。
子の捕捉状態を調査したところ、中空糸膜開口端側での
カオリン捕捉量が著しく少なく、本来、大なる捕捉効果
が期待される中空糸膜開口端側がその捕捉に有効に寄与
していないことを知った。その原因としては、中空糸膜
束の折曲側において、中空糸膜があたかも、多段メッシ
ュ状になって密接触しており、この部分に懸濁物質が層
状に溜って一種のフィルタ−となり、中空糸膜開口端側
への懸濁物質の供給が阻害されることが考えられる。
【0008】本発明の目的は、中空糸膜束が折曲げられ
て外被筒内に収容され、外被筒内の一端部に注型樹脂隔
壁が設けられ、折曲中空糸膜の両端がその樹脂隔壁の外
面に開口されてなる中空糸膜モジュ−ルにより、高濁度
の懸濁水を外圧式にて、効率よく全量濾過できる外圧式
中空糸膜モジュ−ルを提供することにある。
て外被筒内に収容され、外被筒内の一端部に注型樹脂隔
壁が設けられ、折曲中空糸膜の両端がその樹脂隔壁の外
面に開口されてなる中空糸膜モジュ−ルにより、高濁度
の懸濁水を外圧式にて、効率よく全量濾過できる外圧式
中空糸膜モジュ−ルを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る外圧式中空
糸膜モジュ−ルは、中空糸膜束が折曲げられて外被筒内
に収容され、外被筒内の一端部に注型樹脂隔壁が設けら
れ、折曲中空糸膜の両端がその樹脂隔壁の外面に開口さ
れ、外被筒の他端側が原液供給口とされてなる中空糸膜
モジュ−ルにおいて、外被筒内の中空糸膜束内に、折曲
部側から樹脂隔壁に至る主通路が形成されていることを
特徴とする構成であり、主通路の流路断面積は、通常5
mm2〜50mm2とされ、中空糸膜群を中央に連通孔を
形成するように集束し、該連通孔を主通路にし、また
は、一端を注型樹脂隔壁に固定した孔開き管により主通
路を構成することもできる。
糸膜モジュ−ルは、中空糸膜束が折曲げられて外被筒内
に収容され、外被筒内の一端部に注型樹脂隔壁が設けら
れ、折曲中空糸膜の両端がその樹脂隔壁の外面に開口さ
れ、外被筒の他端側が原液供給口とされてなる中空糸膜
モジュ−ルにおいて、外被筒内の中空糸膜束内に、折曲
部側から樹脂隔壁に至る主通路が形成されていることを
特徴とする構成であり、主通路の流路断面積は、通常5
mm2〜50mm2とされ、中空糸膜群を中央に連通孔を
形成するように集束し、該連通孔を主通路にし、また
は、一端を注型樹脂隔壁に固定した孔開き管により主通
路を構成することもできる。
【0010】以下、図面を参照しつつ本発明の構成を詳
細に説明する。図1の(イ)は本発明に係る外圧式中空
糸膜モジュ−ルの一例の断面図を、図1の(ロ)は図1
の(イ)の右側面図をそれぞれ示している。図1の
(イ)並びに図1の(ロ)において、1は外被筒であ
り、プラスチック筒を使用できる。2は外被筒内に収容
された中空糸膜束であり、各中空糸膜を中間で折曲し、
その両端を外被筒内の一端側に配し、内部に外被筒長手
方向に延びる主通路3を設けてある。図示の例では、各
中空糸膜の中間を折曲した中空糸膜小束21の複数箇を
中心孔を形成するように集合し、その集合体を糸または
テ−プの巻き付け、あるいは、プラスチックネットの被
挿によりほぼ円形に成形し、中心孔を主通路に形成して
ある。4は外被筒内の一端部に硬化性樹脂(エポキシ樹
脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、フェノ−ル樹脂
等)の注型により設けられた樹脂隔壁であり、中空糸膜
の両端が該隔壁の外面に開口されている(外被筒内の一
端部に硬化性樹脂を注入固化し、次いで外被筒の一端を
切断すれば、硬化性樹脂の切断面に中空糸膜切断端が自
ずと開口する)。
細に説明する。図1の(イ)は本発明に係る外圧式中空
糸膜モジュ−ルの一例の断面図を、図1の(ロ)は図1
の(イ)の右側面図をそれぞれ示している。図1の
(イ)並びに図1の(ロ)において、1は外被筒であ
り、プラスチック筒を使用できる。2は外被筒内に収容
された中空糸膜束であり、各中空糸膜を中間で折曲し、
その両端を外被筒内の一端側に配し、内部に外被筒長手
方向に延びる主通路3を設けてある。図示の例では、各
中空糸膜の中間を折曲した中空糸膜小束21の複数箇を
中心孔を形成するように集合し、その集合体を糸または
テ−プの巻き付け、あるいは、プラスチックネットの被
挿によりほぼ円形に成形し、中心孔を主通路に形成して
ある。4は外被筒内の一端部に硬化性樹脂(エポキシ樹
脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、フェノ−ル樹脂
等)の注型により設けられた樹脂隔壁であり、中空糸膜
の両端が該隔壁の外面に開口されている(外被筒内の一
端部に硬化性樹脂を注入固化し、次いで外被筒の一端を
切断すれば、硬化性樹脂の切断面に中空糸膜切断端が自
ずと開口する)。
【0011】上記の主通路3の流路断面積は、通常5m
m2〜50mm2(通路断面形状がほぼ円形又は正方形の
場合)とされている(5mm2以下では、後述の作用が
満足に達成されず、50mm2以上では、中空糸膜の収
容本数が低下し、膜面積を充分に確保し難くなる)。
m2〜50mm2(通路断面形状がほぼ円形又は正方形の
場合)とされている(5mm2以下では、後述の作用が
満足に達成されず、50mm2以上では、中空糸膜の収
容本数が低下し、膜面積を充分に確保し難くなる)。
【0012】図2の(イ)は本発明に係る外圧式中空糸
膜モジュ−ルの別例の断面図を、図2の(ロ)は図2の
(イ)に対する右側面図をそれぞれ示し、上記図1の
(イ)並びに図1の(ロ)に示す例では、中空糸膜束の
集束構成自体で主通路3を構成しているのに対し、この
例では孔開き管30の使用により主通路3を形成してい
る。
膜モジュ−ルの別例の断面図を、図2の(ロ)は図2の
(イ)に対する右側面図をそれぞれ示し、上記図1の
(イ)並びに図1の(ロ)に示す例では、中空糸膜束の
集束構成自体で主通路3を構成しているのに対し、この
例では孔開き管30の使用により主通路3を形成してい
る。
【0013】図2の(イ)並びに図2の(ロ)におい
て、1は外被筒である。2は中間が折曲されて外被筒内
に収容された一束の中空糸膜束、30は中空糸膜束のほ
ぼ中心に挿入された孔開き管(管壁に所定の短間隔で孔
31を開けた管体)、4は外被筒内の一端部に硬化性樹
脂の注型により設けられた樹脂隔壁であり、中空糸膜の
両端が該隔壁の外面に開口され、孔開き管30の一端が
該隔壁に埋入固定されている。
て、1は外被筒である。2は中間が折曲されて外被筒内
に収容された一束の中空糸膜束、30は中空糸膜束のほ
ぼ中心に挿入された孔開き管(管壁に所定の短間隔で孔
31を開けた管体)、4は外被筒内の一端部に硬化性樹
脂の注型により設けられた樹脂隔壁であり、中空糸膜の
両端が該隔壁の外面に開口され、孔開き管30の一端が
該隔壁に埋入固定されている。
【0014】上記の孔開き管30の流路断面積は、通常
5mm2〜50mm2とされている。本発明に係る外圧式
中空糸膜モジュ−ルにおいて、中空糸膜直線部での、外
被筒内断面積に対して全中空糸膜が占める割合は、通常
10%〜80%とされている。
5mm2〜50mm2とされている。本発明に係る外圧式
中空糸膜モジュ−ルにおいて、中空糸膜直線部での、外
被筒内断面積に対して全中空糸膜が占める割合は、通常
10%〜80%とされている。
【0015】また、中空糸膜には、外径0.4mm〜
0.6mm、厚み0.05mm〜0.2mmの多孔質合
成樹脂管、例えば、ポリスルホンやポリアミドの多孔質
管が使用される。
0.6mm、厚み0.05mm〜0.2mmの多孔質合
成樹脂管、例えば、ポリスルホンやポリアミドの多孔質
管が使用される。
【0016】本発明に係る外圧式中空糸膜モジュ−ルに
おいては、液体処理装置や配管の所定部位に着脱自在に
組み込まれて全量濾過方式で使用され、膜面での溶質の
捕捉が進行して濾過流速が低下すると新品に交換される
(すなわち、カ−トリッジ方式で使用される)。
おいては、液体処理装置や配管の所定部位に着脱自在に
組み込まれて全量濾過方式で使用され、膜面での溶質の
捕捉が進行して濾過流速が低下すると新品に交換される
(すなわち、カ−トリッジ方式で使用される)。
【0017】
【作用】被処理液が外被筒内に圧入・供給され、溶媒が
中空糸膜の膜壁を通過し、この濾過液が中空糸膜内の中
空通路を経て中空糸膜開口端から外部に流出されてい
く。この場合、中空糸膜内の濾過液の圧力は、流動圧損
のために中空糸膜開口端に至るほど低く、従って、中空
糸膜開口端に至るほど膜間差圧が大となって、中空糸膜
開口端に至るほど不純物混入物に対する捕捉作用が効果
的に行われる。
中空糸膜の膜壁を通過し、この濾過液が中空糸膜内の中
空通路を経て中空糸膜開口端から外部に流出されてい
く。この場合、中空糸膜内の濾過液の圧力は、流動圧損
のために中空糸膜開口端に至るほど低く、従って、中空
糸膜開口端に至るほど膜間差圧が大となって、中空糸膜
開口端に至るほど不純物混入物に対する捕捉作用が効果
的に行われる。
【0018】而るに、被処理液が高濁度の懸濁液であっ
て、多段メッシュ状の中空糸膜束の折曲部分に懸濁物質
が溜り、この箇所が懸濁物質に対しフィルタ−として作
用しても、主通路を経て中空糸膜開口端に向け懸濁物質
がよく供給されるから(主通路の径が大きく、懸濁物質
の堆積付着を排除できる)、中空糸膜開口端側での懸濁
物質に対する効果的捕捉を満足に達成できる。従って、
高濁度の懸濁液を高積算濾過量のもとで、すなわち、高
濾過能力で処理することができる。
て、多段メッシュ状の中空糸膜束の折曲部分に懸濁物質
が溜り、この箇所が懸濁物質に対しフィルタ−として作
用しても、主通路を経て中空糸膜開口端に向け懸濁物質
がよく供給されるから(主通路の径が大きく、懸濁物質
の堆積付着を排除できる)、中空糸膜開口端側での懸濁
物質に対する効果的捕捉を満足に達成できる。従って、
高濁度の懸濁液を高積算濾過量のもとで、すなわち、高
濾過能力で処理することができる。
【0019】
実施例1 中空糸膜モジュ−ルの構成は、図1の(イ)並びに図1
の(ロ)に示した通りである。中空糸膜には内径0.3
mm,外径0.5mm,公称孔径0.15μmの精密濾
過用中空糸膜1200本を使用し、外被筒には内径34
mm、長さ90mmのプラスチック筒を使用した。樹脂
隔壁をウレタン樹脂により注型し、その隔壁の厚みを1
0mmとするように切断し、中空糸膜の有効膜面積を
0.29m 2とし、また、主通路の流路断面積を10m
m2とした(外被筒内断面積約900mm2の約1%に相
当)。この中空糸膜モジュ−ルの純水に対する温度25
℃、圧力0.2kgf/cm2のもとでの外圧式全量濾
過による透過流速は4.9リットル/分であった。
の(ロ)に示した通りである。中空糸膜には内径0.3
mm,外径0.5mm,公称孔径0.15μmの精密濾
過用中空糸膜1200本を使用し、外被筒には内径34
mm、長さ90mmのプラスチック筒を使用した。樹脂
隔壁をウレタン樹脂により注型し、その隔壁の厚みを1
0mmとするように切断し、中空糸膜の有効膜面積を
0.29m 2とし、また、主通路の流路断面積を10m
m2とした(外被筒内断面積約900mm2の約1%に相
当)。この中空糸膜モジュ−ルの純水に対する温度25
℃、圧力0.2kgf/cm2のもとでの外圧式全量濾
過による透過流速は4.9リットル/分であった。
【0020】この実施例モジュ−ルの高濁度懸濁水に対
する濾過能力を試験するために、濁度10度のカオリン
懸濁水を調製し、これを3リットル/分の定流量で送液
し、モジュ−ル入口圧力が2.0kgf/cm2に到達
するまでのその入口圧力とカオリン懸濁水の積算濾過量
との関係を測定したところ、図4の曲線イの通りであっ
た。
する濾過能力を試験するために、濁度10度のカオリン
懸濁水を調製し、これを3リットル/分の定流量で送液
し、モジュ−ル入口圧力が2.0kgf/cm2に到達
するまでのその入口圧力とカオリン懸濁水の積算濾過量
との関係を測定したところ、図4の曲線イの通りであっ
た。
【0021】実施例2 中空糸膜モジュ−ルの構成は、図2の(イ)並びに図2
の(ロ)に示した通りである。孔開き管には、内径3m
m,外径4mm,長さ83mmのプラスチック管の管壁
に孔径1mmの小孔を多数箇穿設したものを使用した。
使用した中空糸膜とその本数、外被筒並びに樹脂隔壁と
その厚みは実施例1に同じとし、孔開き管の樹脂隔壁へ
の埋入深さは3mmとした。この実施例モジュ−ルの中
空糸膜の有効膜面積はほぼ0.29m2であった。この
中空糸膜モジュ−ルの純水に対する温度25℃、圧力
0.2kgf/cm2のもとでの外圧式全量濾過による
透過流速は4.8リットル/分であった。
の(ロ)に示した通りである。孔開き管には、内径3m
m,外径4mm,長さ83mmのプラスチック管の管壁
に孔径1mmの小孔を多数箇穿設したものを使用した。
使用した中空糸膜とその本数、外被筒並びに樹脂隔壁と
その厚みは実施例1に同じとし、孔開き管の樹脂隔壁へ
の埋入深さは3mmとした。この実施例モジュ−ルの中
空糸膜の有効膜面積はほぼ0.29m2であった。この
中空糸膜モジュ−ルの純水に対する温度25℃、圧力
0.2kgf/cm2のもとでの外圧式全量濾過による
透過流速は4.8リットル/分であった。
【0022】この実施例2について、実施例1と同様に
してモジュ−ル入口圧力とカオリン懸濁水の積算濾過量
との関係を測定したところ、図4の曲線ロの通りであっ
た。
してモジュ−ル入口圧力とカオリン懸濁水の積算濾過量
との関係を測定したところ、図4の曲線ロの通りであっ
た。
【0023】比較例 中空糸膜モジュ−ルの構成は、図3の(イ)並びに図3
の(ロ)に示した通りであり、実施例1とは異なり中空
糸膜の複数箇の小束の集合ではなく、一箇の大束を折曲
して外被筒内に収容してあり、主通路が存在しない。使
用した中空糸膜とその本数、外被筒並びに樹脂隔壁とそ
の厚みは実施例1に同じとした。中空糸膜の有効膜面積
はほぼ0.29m2であった。この中空糸膜モジュ−ル
の純水に対する温度25℃、圧力0.2kgf/cm2
のもとでの外圧式全量濾過による透過流速は4.8リッ
トル/分であった。
の(ロ)に示した通りであり、実施例1とは異なり中空
糸膜の複数箇の小束の集合ではなく、一箇の大束を折曲
して外被筒内に収容してあり、主通路が存在しない。使
用した中空糸膜とその本数、外被筒並びに樹脂隔壁とそ
の厚みは実施例1に同じとした。中空糸膜の有効膜面積
はほぼ0.29m2であった。この中空糸膜モジュ−ル
の純水に対する温度25℃、圧力0.2kgf/cm2
のもとでの外圧式全量濾過による透過流速は4.8リッ
トル/分であった。
【0024】この比較例について、実施例1と同様にし
てモジュ−ル入口圧力とカオリン懸濁水の積算濾過量と
の関係を測定したところ、図4の曲線ハの通りであっ
た。
てモジュ−ル入口圧力とカオリン懸濁水の積算濾過量と
の関係を測定したところ、図4の曲線ハの通りであっ
た。
【0025】図4の曲線イ〜ハの比較から明らかな通
り、本発明の外圧式中空糸膜モジュ−ルにおいては、比
較例に較べ、積算濾過量が大であり、懸濁物質の捕捉が
膜全体で充分一様に行われ、膜全体が有効に利用されて
いることが明らかである。
り、本発明の外圧式中空糸膜モジュ−ルにおいては、比
較例に較べ、積算濾過量が大であり、懸濁物質の捕捉が
膜全体で充分一様に行われ、膜全体が有効に利用されて
いることが明らかである。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、全量濾過型の外圧式中
空糸膜モジュ−ルでも、高濁度の懸濁水を効率よく濾過
でき、当該外圧式中空糸膜モジュ−ルの利用分野を、高
濁度の懸濁水の濾過処理に拡張できる。
空糸膜モジュ−ルでも、高濁度の懸濁水を効率よく濾過
でき、当該外圧式中空糸膜モジュ−ルの利用分野を、高
濁度の懸濁水の濾過処理に拡張できる。
【図1】図1の(イ)は請求項3記載の発明に係る中空
糸膜モジュ−ルの一例を示す断面図、図1の(ロ)は図
1の(イ)における右側面図である。
糸膜モジュ−ルの一例を示す断面図、図1の(ロ)は図
1の(イ)における右側面図である。
【図2】図2の(イ)は請求項4記載の発明に係る中空
糸膜モジュ−ルの一例を示す断面図、図2の(ロ)は図
2の(イ)における右側面図である。
糸膜モジュ−ルの一例を示す断面図、図2の(ロ)は図
2の(イ)における右側面図である。
【図3】図3の(イ)は従来の外圧式中空糸膜モジュ−
ルの一例を示す断面図、図3の(ロ)は図3の(イ)に
おける右側面図である。
ルの一例を示す断面図、図3の(ロ)は図3の(イ)に
おける右側面図である。
【図4】本発明の実施例と比較例との濾過能力を示す図
表である。
表である。
1 外被筒 2 中空糸膜束 3 主通路 30 孔開き管 4 樹脂隔壁
Claims (4)
- 【請求項1】中空糸膜束が折曲げられて外被筒内に収容
され、外被筒内の一端部に注型樹脂隔壁が設けられ、折
曲中空糸膜の両端がその樹脂隔壁の外面に開口され、外
被筒の他端側が原液供給口とされてなる中空糸膜モジュ
−ルにおいて、外被筒内の中空糸膜束内に、折曲部側か
ら樹脂隔壁に至る主通路が形成されていることを特徴と
する外圧式中空糸膜モジュ−ル。 - 【請求項2】主通路の流路断面積が5mm2〜50mm2
である請求項1記載の外圧式中空糸膜モジュ−ル。 - 【請求項3】中空糸膜群が中央に連通孔を形成するよう
に集束され、該連通孔が主通路とされている請求項1又
は2記載の外圧式中空糸膜モジュ−ル。 - 【請求項4】一端が注型樹脂隔壁に固定された孔開き管
により主通路が構成されている請求項1又は2記載の外
圧式中空糸膜モジュ−ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5676194A JPH07241444A (ja) | 1994-03-02 | 1994-03-02 | 外圧式中空糸膜モジュ−ル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5676194A JPH07241444A (ja) | 1994-03-02 | 1994-03-02 | 外圧式中空糸膜モジュ−ル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07241444A true JPH07241444A (ja) | 1995-09-19 |
Family
ID=13036486
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5676194A Pending JPH07241444A (ja) | 1994-03-02 | 1994-03-02 | 外圧式中空糸膜モジュ−ル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07241444A (ja) |
-
1994
- 1994-03-02 JP JP5676194A patent/JPH07241444A/ja active Pending
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