JPH07240766A - 同期検波回路 - Google Patents

同期検波回路

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JPH07240766A
JPH07240766A JP6031536A JP3153694A JPH07240766A JP H07240766 A JPH07240766 A JP H07240766A JP 6031536 A JP6031536 A JP 6031536A JP 3153694 A JP3153694 A JP 3153694A JP H07240766 A JPH07240766 A JP H07240766A
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Japan
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signal
transmission
symbol
candidate
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JP6031536A
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Inventor
Akira Inoue
晃 井上
Mitsuhiro Suzuki
三博 鈴木
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 移動体での受信などによる受信レベル変動に
伴って位相変動があっても正確に同期検波できるように
する。 【構成】 受信信号をサンプリングして受信サンプル信
号を得るサンプル手段21と、伝送路の推定を行う伝送
路推定手段23と、送信シンボルの候補を全て出力する
送信シンボル候補出力手段25と、出力された送信シン
ボルの各候補に伝送路推定手段23が出力する伝送路推
定値を乗算して受信信号のレプリカを各候補毎に得る乗
算手段26と、この乗算手段26が出力する各候補毎の
受信信号のレプリカと、サンプル手段21が出力する受
信サンプル信号との差を求める減算手段24と、この減
算手段24が出力する差信号の中で最も差成分が小さい
候補を送信シンボルと判定する判定手段28とを設け、
この判定手段28が判定した送信シンボルと受信サンプ
ル信号とに応じて伝送路推定手段23での伝送路の推定
値を更新するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば高能率符号化が
行われた送信データを受信する場合に適用して好適な同
期検波回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車電話,携帯用電話などの無
線通信に適用される受信装置は、例えば図8に示すよう
に構成されていた。即ち、図8において1はアンテナを
示し、このアンテナ1で受信した信号を混合器2に供給
し、第1の局部発振器3が出力する周波数信号を受信信
号に混合し、中間周波信号とする。そして、この中間周
波信号をバンドパスフィルタ4を介して混合器5に供給
し、第2の局部発振器6が出力する周波数信号を中間周
波信号に混合し、ベースバンド信号とする。そして、こ
のベースバンド信号をタイミング検出回路7と同期検波
回路8に供給する。
【0003】タイミング検出回路7では、供給されるベ
ースバンドの受信信号より同期成分を検出し、この検出
した同期成分に同期したタイミング信号を生成させ、こ
のタイミング信号を同期検波回路8に供給する。そし
て、同期検波回路8では、供給されるベースバンドの受
信信号を、タイミング信号に同期して検波し、検波され
た復調信号が出力端子9に得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような構成で復調
信号が得られるが、自動車電話,携帯用電話などの移動
通信端末が受ける受信信号には、移動中の受信によるフ
ェーディングで位相歪みが生じる。この位相歪みが生じ
ると、良好な同期検波ができなくなって、復調データに
エラーが発生してしまう。
【0005】従来、このフェーディングによる位相歪み
を補正するためには、PLL回路(フェーズ・ロックド
・ループ回路)により位相歪みを補正することが行われ
ていた。図9はこの場合の回路構成を示す図で、入力端
子11に得られるベースバンドの受信信号を乗算器12
に供給し、この乗算器12で電圧制御発振器16の出力
を受信信号に加算する。そして、乗算器12の乗算出力
をシンボル判定回路13及び位相検出回路14に供給
し、位相検出回路14で乗算出力の位相を検出し、検出
した位相データをループフィルタ15を介して電圧制御
発振器16に供給し、この検出した位相に基づいた発振
をさせる。
【0006】そして、シンボル判定回路13では、タイ
ミング検出回路から端子17に供給されるタイミング信
号に同期して、乗算器12の乗算出力よりシンボル判定
が行われ、出力端子18に復調信号を得る。
【0007】このようにPLL回路を使用した同期検波
回路によると、PLL回路を構成するループにより位相
歪みが補正された状態で検波でき、フェーディングによ
る影響を軽減することができる。
【0008】ところが、この図9に示す回路の場合で
も、フェーディングが発生した状態では、位相同期を維
持することが困難な場合が多々あり、PLL回路による
検波回路では、フェーディング発生時の対応が充分では
なかった。即ち、PLL回路による検波回路では、フェ
ーディングによる受信レベル変動を伴う位相変動があっ
た場合には、同期維持が困難であった。また、PLL回
路は回路構成が複雑である不都合があった。
【0009】本発明はかかる点に鑑み、移動体での受信
などによる受信レベル変動に伴って位相変動があっても
正確に同期検波できるようにすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、例えば図1に
示すように、受信信号を所定のタイミング信号に同期し
てサンプリングして受信サンプル信号を得るサンプル手
段21と、伝送路の推定を行う伝送路推定手段23と、
送信シンボルの候補を全て出力する送信シンボル候補出
力手段25と、この送信シンボル候補出力手段25が出
力する送信シンボルの各候補に、伝送路推定手段23が
出力する伝送路推定値を乗算して、受信信号のレプリカ
を各候補毎に得る乗算手段26と、この乗算手段26が
出力する各候補毎の受信信号のレプリカと、サンプル手
段21が出力する受信サンプル信号との差を求める減算
手段24と、この減算手段24が出力する差信号の中で
最も差成分が小さい候補を送信シンボルと判定する判定
手段28とを設け、この判定手段28が判定した送信シ
ンボルと受信サンプル信号とに応じて伝送路推定手段2
3での伝送路の推定値を更新するようにしたものであ
る。
【0011】またこの場合に、送信シンボル候補出力手
段から出力させる送信シンボルの各候補毎に最適な過去
のパスの遷移を記憶し、それぞれの遷移で特定のシンボ
ルに収束した段階で、この特定のシンボルを送信シンボ
ルと判定するようにしたものである。
【0012】また、このパスの遷移に基づいて判定する
場合に、ビタビアルゴリズムにより最適な過去のパスの
選択を行うようにしたものである。
【0013】さらに、それぞれの場合において、4相位
相変調方式により変調された信号を受信信号とし、送信
シンボル候補出力手段から出力させる送信シンボルの候
補として、4相位相変調方式で取り得る4つの候補を用
意するようにしたものである。
【0014】さらに、それぞれの場合において、受信信
号を複素信号として処理し、減算手段が出力する差信号
を2乗して実信号とし、この実信号で差成分が最も小さ
い候補を判定するようにしたものである。
【0015】
【作用】本発明によると、受信サンプル信号に基づいて
伝送路の推定を行い、推定した伝送路より送信されたシ
ンボルを判定するので、フェーディングによる受信レベ
ル変動を伴う位相変動があっても、正確にシンボル判定
を行うことができる。
【0016】この場合、送信シンボルの各候補毎に最適
な過去のパスの遷移を記憶し、それぞれの遷移で特定の
シンボルに収束した段階で、この特定のシンボルを送信
シンボルと判定するようにしたことで、パスの遷移を考
慮したより正確なシンボル判定ができるようになる。
【0017】また、このパスの遷移に基づいて判定する
場合に、ビタビアルゴリズムにより最適な過去のパスの
選択を行うようにしたことで、簡単な演算処理で最適な
パスの選択ができるようになる。
【0018】さらに、受信信号を複素信号として処理
し、減算手段が出力する差信号を2乗して実信号とし、
この実信号で差成分が最も小さい候補を判定するように
したことで、複素信号の受信信号から簡単にシンボル判
定ができるようになる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例を図1及び図2
を参照して説明する。
【0020】本例においては、デジタルデータの無線通
信が行われる無線電話システムの移動端末の受信回路に
適用したもので、I成分とQ成分とを直交変調して4値
の位相値とする4相位相変調方式(正確にはπ/4シフ
トDQPSK方式)で変調されたデータの受信を行うも
のである。即ち、図2に示すように、直交する2軸
(I,Q)で形成される位相で90°ずつずれた位置a
0 ,a1 ,a2 ,a3 の4値の何れかが送信シンボルと
された変調方式である。
【0021】本例の検波回路は図1に示すように構成さ
れる。図1において、21はアナログ/デジタル変換器
を示し、このアナログ/デジタル変換器21はタイミン
グ信号入力端子22に得られるタイミング信号に同期し
て、供給されるベースバンドの受信信号のサンプリング
を行い、そのサンプリング値を受信信号サンプルrとし
て出力する。そして、この受信信号サンプルrを、伝送
路推定回路23と減算器24に供給する。伝送路推定回
路23では、この受信信号サンプルrの状態と、後述す
るシンボル判定値とより伝送路の状態を推定し、推定し
た伝送路推定値xを出力する。
【0022】また、25はシンボル候補発生回路を示
し、このシンボル候補発生回路25はこの回路で受信す
る可能性のある4個の送信シンボル{a0 ,a1
2 ,a3}を発生する。そして、シンボル候補発生回
路25が出力する4個のシンボル{a0 ,a1 ,a2
3 }を乗算器26に供給し、それぞれのシンボルに上
述した伝送路推定値xを乗算し、伝送路の状態が考慮さ
れた4個の受信信号のレプリカ{r0 ,r1 ,r2 ,r
3 }を得る。そして、この4個の受信信号のレプリカ
{r0 ,r1 ,r2 ,r3 }を減算器24に供給する。
なお、乗算器26での処理は、後述するように受信信号
のレプリカが複素信号であり、複素共役による乗算処理
が行われる。
【0023】減算器24では、アナログ/デジタル変換
器21が出力する受信信号サンプルrから、4個の受信
信号のレプリカ{r0 ,r1 ,r2 ,r3 }を減算し、
差信号を4個の受信信号のレプリカ毎に得る。この4個
の差信号を{e0 ,e1 ,e 2 ,e3 }とする。
【0024】そして、この4個の差信号{e0 ,e1
2 ,e3 }を2乗回路27に供給し、それぞれの差信
号毎に2乗する処理を行う。この2乗の処理は、ここま
での受信信号処理が複素信号であるために、実信号とす
るために行う(図1で二重線で示す信号の流れが複素信
号の伝送路)。
【0025】そして、2乗された差信号{|e0 2
|e1 2 ,|e2 2 ,|e3 2 }を、シンボル判
定回路28に供給する。このシンボル判定回路28で
は、2乗された4個の差信号{|e0 2 ,|e
1 2 ,|e2 2 ,|e3 2 }の中から、最も値の
小さいものに対応した送信シンボル候補を、送信された
シンボルであると判定する処理を行う。即ち、例えば4
個の2乗された差信号の中で信号|e0 2 が最も値が
小さいとき、送信シンボル候補a0 を送信されたシンボ
ルaであると判定する。そして、判定した送信シンボル
aを復調信号出力端子29から後段の受信信号処理回路
(図示せず)に供給すると共に、伝送路推定回路23に
供給する。
【0026】そして、伝送路推定回路23では、判定し
た送信シンボルaと受信信号サンプルrとを比較し、判
定した送信シンボルaに対する受信信号サンプルrの状
態より伝送路の状態を推定し、上述した伝送路推定値x
を出力する。
【0027】このようにして行われる検波処理は、伝送
路の状態を推定して送信シンボルを判定するものである
ので、受信信号に受信レベル変動を伴う位相変動があっ
ても、伝送路の状態の推定が正確にできれば、正確に送
信シンボルを判定することができる。従って、移動中の
自動車内などで受信する場合のように、フェーディング
による受信レベル変動を伴う位相変動があっても、正確
にシンボル判定を行うことができる。
【0028】次に、本発明の第2の実施例を、図3〜図
5を参照して説明する。この図3〜図5において、上述
した第1の実施例で説明した図1及び図2に対応する部
分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。
【0029】本例においては、図3に示すように、アナ
ログ/デジタル変換器21がタイミング信号入力端子2
2に得られるタイミング信号に同期してサンプリングし
た受信信号サンプルrを、伝送路推定回路36と減算器
24に供給する。伝送路推定回路36では、この受信信
号サンプルrの状態と、後述するパスメモリ35から供
給されるシンボル判定値とより伝送路の状態を推定し、
推定した伝送路推定値xを出力する。
【0030】この場合の伝送路推定値xは、各送信シン
ボル毎に持つ。即ち、例えば図4に示すように、時刻k
において存在し得る4個の送信シンボルS0 (k) ,S1
(k),S2 (k) ,S3 (k) の中の任意の送信シンボル
(図ではS1 (k) )について考えると、1シンボル前の
時刻k−1における全ての状態{S0 (k-1) ,S1 (k-
1) ,S2 (k-1) ,S3 (k-1) }から、この時刻kにお
ける状態S1 (k) へと遷移し得る(後述する処理で何れ
か1つの遷移が正しい遷移であると選択される)。ここ
では、この全ての状態遷移の場合の伝送路推定値xを、
伝送路推定回路36が判断して出力する。
【0031】そして、伝送路推定回路23が出力する全
ての状態遷移に対応した伝送路推定値xを、系列推定回
路30内の伝送路推定値メモリ31に供給する。この伝
送路推定値メモリ31は、過去の伝送路推定値を記憶す
るメモリで、このメモリ31が記憶した全ての状態遷移
に対応した伝送路推定値xを乗算器26に供給する。
【0032】また、系列推定回路30はシンボル候補発
生回路32を備え、この回路で受信する可能性のある4
個の送信シンボルai (i=0,1,2,3)を発生す
る。そして、シンボル候補発生回路25が出力するシン
ボルai を乗算器26に供給し、それぞれのシンボルa
i 毎に伝送路推定値xを乗算し、伝送路の状態が考慮さ
れた4個の受信信号のレプリカ{r0 ,r1 ,r2 ,r
3 }を、各送信シンボル候補毎に得る。そして、この各
送信シンボル候補毎に4個の受信信号のレプリカ
{r0 ,r1 ,r2 ,r3 }を減算器24に供給する。
【0033】減算器24では、アナログ/デジタル変換
器21が出力する受信信号サンプルrから、各送信シン
ボル毎に4個の受信信号のレプリカ{r0 ,r1
2 ,r 3 }を減算し、差信号を4個の受信信号のレプ
リカ毎に得る。この4個の差信号を{e0 ,e1
2 ,e3 }とする。
【0034】そして、この4個の差信号{e0 ,e1
2 ,e3 }を2乗回路27に供給し、それぞれの差信
号毎に2乗する処理を行う。この2乗の処理は、ここま
での受信信号処理が複素信号であるために、実信号とす
るために行う(図3で二重線で示す信号の流れが複素信
号の伝送路)。
【0035】そして、2乗された差信号{|e0 2
|e1 2 ,|e2 2 ,|e3 2 }を、系列推定回
路30内のパス選択回路33に供給する。このパス選択
回路33に供給される差信号は、時刻k−1における状
態Si(k-1) から時刻kにおける状態Si(k) への遷移
のブランチメトリックとなり、このブランチメトリック
を使用したビタビアルゴリズムによる系列推定回路30
での処理で送信シンボルを判定する。
【0036】この系列推定回路30での送信シンボルの
判定処理について説明すると、パス選択回路33にはパ
スメトリックメモリ34が接続され、1サンプル前の時
刻k−1における各状態Si(k-1) のメトリックを記憶
する。そして、2乗回路27からパス選択回路33に供
給される遷移のブランチメトリックに、パスメトリック
メモリ34に記憶された時刻k−1における各状態Si
(k-1) のメトリックを加算し、加算値が最大になるパス
が選択される。そして、選択されたパスのデータがパス
メモリ35に記憶される。
【0037】例えば図4に示す例の場合のように、時刻
kにおける送信シンボルS1 (k) は、1シンボル前の時
刻k−1における状態S2 (k-1) からの遷移が最適なパ
スであると選択されたとすると、このパスのデータをパ
スメモリ35に記憶させる。
【0038】そして、パスメモリ35では、各送信シン
ボルSiからのパスで示される遷移で特定の送信シンボ
ルに収束したとき、この収束した送信シンボルを送信シ
ンボルであると判断する。即ち、例えば図5に示すよう
に、時刻kの各送信シンボル候補S0 ,S1 ,S2 ,S
3 毎に推定した最適なパスで、時刻k−1の送信シンボ
ルを推定する。そして次に、時刻k−1の各送信シンボ
ルから最適なパスを推定し、以下順に時刻k−2,k−
3,k−4‥‥とパスを推定して行く。ここで、ビタビ
アルゴリズムでは順にパスを推定することで、ある時点
で特定の送信シンボル候補に収束する。例えば図5の例
では、時刻k−4の時点で送信シンボルS1 に各パスが
収束し、この時刻k−4の送信シンボルがシンボルS1
であると判断する。
【0039】そして、系列推定回路30のパスメモリ3
5で判断した送信シンボルのデータを、復調信号として
出力端子29から出力させると共に、伝送路推定回路3
6に供給する。
【0040】このようにして、パスの遷移を考慮してビ
タビアルゴリズムにより送信シンボルの判定を行うこと
で、第1の実施例の場合よりもより正確な送信シンボル
の判定ができるようになる。ここで、図6及び図7に各
実施例の回路で同期検波した場合の復調データのビット
エラーレートの変化を、受信信号のS/Nの変化に対応
させて示す。図6は静止状態で受信した場合のビットエ
ラーレートの変化を示す図で、図7は移動している状態
(即ちフェーディングが発生している状態)で受信した
場合のビットエラーレートの変化を示す図である。
【0041】まず、図6の静止状態について説明する
と、同期検波で復調した場合の理論値をα1 、遅延検波
で復調した場合の理論値をα2 、第1の実施例の検波回
路(図1の回路)で復調した場合の値をα3 で示す。こ
の図に示されるように、第1の実施例の検波回路で復調
した場合の値α3 は、同期検波の理論値α1 に近い値と
なり、遅延検波の理論値よりも優れていて、良好な復調
ができることが判る。なお、第2の実施例の検波回路
(図3の回路)で復調した場合の値は、第1の実施例の
検波回路で復調した場合の値α3 とほぼ同じになる。
【0042】そして、図7のフェーディングが発生して
いる状態について説明すると、同期検波で復調した場合
の理論値をβ1 、遅延検波で復調した場合の理論値をβ
2 、PLLによる同期検波(図9に示す回路)で復調し
た場合の値をβ3 、第1の実施例の検波回路で復調した
場合の値をβ4 、第2の実施例の検波回路で復調した場
合の値をβ5 とする。この図に示されるように、第1の
実施例の検波回路で復調した場合の値β4 は、PLLに
よる同期検波で復調した場合に比べて、優れている。ま
た、第2の実施例の検波回路で復調した場合の値β
5 は、この第1の実施例の値β4 よりも更に優れてい
て、遅延検波の理論値β2 よりも優れていることが判
る。
【0043】このように、本発明の各実施例による同期
検波回路によると、ビットエラーレートの少ない良好な
復調データが得られる。特に、移動中に受信する場合の
ようにフェーディングが発生して、受信レベル変動を伴
う位相変動があった場合でも同期維持ができ、ビットエ
ラーレートの少ない良好な復調データが得られる。
【0044】なお、上述各実施例では、π/4シフトD
QPSK方式で変調されたシンボル候補が4状態の受信
信号の復調に適用したが、状態数が4状態のものには限
らないと共に、他の位相変調方式で変調された受信信号
の復調にも適用できることは勿論である。
【0045】
【発明の効果】本発明によると、受信サンプル信号に基
づいて伝送路の推定を行い、推定した伝送路より送信さ
れたシンボルを判定するので、フェーディングによる受
信レベル変動を伴う位相変動があっても、正確にシンボ
ル判定を行うことができる。
【0046】この場合、送信シンボルの各候補毎に最適
な過去のパスの遷移を記憶し、それぞれの遷移で特定の
シンボルに収束した段階で、この特定のシンボルを送信
シンボルと判定するようにしたことで、パスの遷移を考
慮したより正確なシンボル判定ができるようになる。
【0047】また、このパスの遷移に基づいて判定する
場合に、ビタビアルゴリズムにより最適な過去のパスの
選択を行うようにしたことで、簡単な演算処理で最適な
パスの選択ができるようになる。
【0048】さらに、受信信号を複素信号として処理
し、減算手段が出力する差信号を2乗して実信号とし、
この実信号で差成分が最も小さい候補を判定するように
したことで、複素信号の受信信号から簡単にシンボル判
定ができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す構成図である。
【図2】送信シンボル候補を示す説明図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す構成図である。
【図4】本発明の第2の実施例による状態遷移のパスの
選択例を示す説明図である。
【図5】本発明の第2の実施例によるパスの推定状態の
一例を示す説明図である。
【図6】本発明による検波回路と従来の検波回路とを比
較した静止状態でのS/N対平均誤り率を示す特性図で
ある。
【図7】本発明による検波回路と従来の検波回路とを比
較した移動状態でのS/N対平均誤り率を示す特性図で
ある。
【図8】受信系の一例を示す構成図である。
【図9】従来の同期検波回路の一例を示す構成図であ
る。
【符号の説明】
21 アナログ/デジタル変換器 22 タイミング信号入力端子 23 伝送路推定回路 24 減算器 25 シンボル候補発生回路 26 乗算器 27 2乗回路 28 シンボル判定回路 29 復調信号出力端子 30 系列推定回路 31 伝送路推定値メモリ 32 シンボル候補発生回路 33 パス選択回路 34 パスメトリックメモリ 35 パスメモリ 36 伝送路推定回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号を所定のタイミング信号に同期
    してサンプリングして受信サンプル信号を得るサンプル
    手段と、 伝送路の推定を行う伝送路推定手段と、 送信シンボルの候補を全て出力する送信シンボル候補出
    力手段と、 該送信シンボル候補出力手段が出力する送信シンボルの
    各候補に、上記伝送路推定手段が出力する伝送路推定値
    を乗算して、受信信号のレプリカを各候補毎に得る乗算
    手段と、 該乗算手段が出力する各候補毎の受信信号のレプリカ
    と、上記サンプル手段が出力する受信サンプル信号との
    差を求める減算手段と、 該減算手段が出力する差信号の中で最も差成分が小さい
    候補を送信シンボルと判定する判定手段とを設け、 該判定手段が判定した送信シンボルと上記受信サンプル
    信号とに応じて上記伝送路推定手段での伝送路の推定値
    を更新するようにした同期検波回路。
  2. 【請求項2】 送信シンボル候補出力手段から出力させ
    る送信シンボルの各候補毎に最適な過去のパスの遷移を
    記憶し、それぞれの遷移で特定のシンボルに収束した段
    階で、この特定のシンボルを送信シンボルと判定するよ
    うにした請求項1記載の同期検波回路。
  3. 【請求項3】 ビタビアルゴリズムにより最適な過去の
    パスの選択を行うようにした請求項2記載の同期検波回
    路。
  4. 【請求項4】 4相位相変調方式により変調された信号
    を受信信号とし、 送信シンボル候補出力手段から出力させる送信シンボル
    の候補として、4相位相変調方式で取りうる4つの候補
    を用意するようにした請求項1〜3のいずれかに記載の
    同期検波回路。
  5. 【請求項5】 受信信号を複素信号として処理し、減算
    手段が出力する差信号を2乗して実信号とし、この実信
    号で差成分が最も小さい候補を判定するようにした請求
    項1〜4のいずれかに記載の同期検波回路。
JP6031536A 1994-03-01 1994-03-01 同期検波回路 Pending JPH07240766A (ja)

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JPH07240766A true JPH07240766A (ja) 1995-09-12

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JP6031536A Pending JPH07240766A (ja) 1994-03-01 1994-03-01 同期検波回路

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6560272B1 (en) 1998-08-03 2003-05-06 Nec Corporation Decode circuit for code division multiple access receiver

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US6560272B1 (en) 1998-08-03 2003-05-06 Nec Corporation Decode circuit for code division multiple access receiver

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