JPH07240713A - 光波トランスルータ - Google Patents

光波トランスルータ

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JPH07240713A
JPH07240713A JP6028512A JP2851294A JPH07240713A JP H07240713 A JPH07240713 A JP H07240713A JP 6028512 A JP6028512 A JP 6028512A JP 2851294 A JP2851294 A JP 2851294A JP H07240713 A JPH07240713 A JP H07240713A
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JP
Japan
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optical
demultiplexer
multiplexer
diffraction grating
transrouter
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JP6028512A
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Inventor
Yoshiaki Tachikawa
吉明 立川
Masao Kawachi
正夫 河内
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高機能化及び高安定化を図ることができ、小
型化を可能とすることができ、しかも、歩留まりを向上
させることができる光波トランスルータを提供する。 【構成】 複数の入力部13aと複数の出力部17aと
を有するアレイ導波路回折格子型光合分波器11と、複
数の入力部31と少なくとも1つの出力部32とを有し
1つの光信号を選択する光スイッチ21と、出力部32
と入力部13aとの間に設けられた光伝送路22と、光
伝送路22に設けられ出力部32から出力される光信号
を複数に分割し、分割された一方の光信号を出力部17
aに入力する光分流手段23と、光伝送路22の光分流
手段23の出力側に設けられた光増幅手段24とを具備
し、前記光合分波器11、光スイッチ21、光伝送路2
2、光分流手段23及び光増幅手段24により環状のレ
ーザ発振器を構成してなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光伝送システム、光交
換システム等において好適に用いられ、高機能化及び高
安定化を図ることができ、小型化が可能で、しかも歩留
まりがよい光波トランスルータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来、波長多重光信号の発振及
び分波(波長ルーティング)に用いられる光波長ルーテ
ィング回路を示す概略構成図である。この光波長ルーテ
ィング回路は、可変波長レーザ1と、1つの入力端子2
とN個の出力端子3−1〜3−Nを有する1×N光合分
波器4とから構成されており、出力端子3−1〜3−N
には、それぞれ光ファイバ(光伝送路)5−1〜5−N
が接続されている。この光波長ルーティング回路では、
可変波長レーザ1から出射される波長λ1,λ2,…,ま
たはλNからなる信号光は光合分波器4で分波され、そ
の波長λ1,λ2,…,またはλNに応じて出力端子3−
1〜3−Nから出力される。例えば、波長λiの光信号
を送信したい場合には、出力端子3−iから波長λi
光信号を取り出す。この取り出された波長λiの光信号
は、光ファイバ5−iを経由して目的地へ伝送される。
【0003】一方、光波アドレスネットワークや光スイ
ッチングシステム等を構築するためのキーデバイスとし
て、図5に示すような、N×Nアレイ導波路回折格子型
(AWG:Arrayed-Waveguide Grating)光合分波器1
1が提案されている。このアレイ導波路回折格子型光合
分波器11は、Si基板12上に、石英系ガラスにより
構成されたN個の入力導波路13、凹面型のスラブ導波
路14,15、アレイ導波路回折格子16及びN個の出
力導波路17が設けられたもので、入力導波路13から
入射する波長λ1,λ2,…,λnの多重信号光をN個の
波長の信号光に分離し各波長λiに対応する出力導波路
17−iから出力させることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の光波
長ルーティング回路では、可変波長レーザ1と光合分波
器4とにより構成されているために、可変波長レーザ1
の波長特性と光合分波器4の分波特性とを厳密に一致さ
せる必要がある。しかしながら、例えば、可変波長レー
ザ1の波長特性と一致する光合分波器4を作製、選択す
ることが難しい等のように、これらの特性を高精度で一
致させることは製造技術上及び制御技術上極めて難し
く、歩留まりが低下してしまい、コストアップの大きな
要因になるという問題点があった。また、上記のアレイ
導波路回折格子型光合分波器11では、光共振器を備え
ていないために、波長λ1,λ2,…,λNの多重信号光
をN個の波長の信号光に分離し各波長λiに対応する出
力導波路17−iから出力させることはできるが、レー
ザ光を発振することはできない。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、高機能化及び高安定化を図ることができ、小
型化を可能とすることができ、しかも、歩留まりを向上
させることができる光波トランスルータを提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次の様な光波トランスルータを採用した。
すなわち、請求項1記載の光波トランスルータは、複数
の入力部と複数の出力部とを有するアレイ導波路回折格
子型光合分波器と、複数の前記出力部各々に対応する複
数の入力部と、少なくとも1つの出力部とを有し、複数
の入力部から入力される光信号のうちの1つを選択する
光スイッチと、該光スイッチの出力部と前記アレイ導波
路回折格子型光合分波器の入力部との間に設けられた光
伝送路と、該光伝送路に設けられ、前記光スイッチの出
力部から出力される光信号を複数に分割し、該分割され
た一方の光信号を前記アレイ導波路回折格子型光合分波
器の出力部に入力する光分流手段と、前記光伝送路の該
光分流手段の出力側に設けられ、該光分流手段により分
割された他方の光信号を増幅し、再度前記アレイ導波路
回折格子型光合分波器の1つの入力部に入力する光増幅
手段とを具備し、前記アレイ導波路回折格子型光合分波
器、光スイッチ、光伝送路、光分流手段及び光増幅手段
により環状のレーザ発振器を構成してなることを特徴と
している。
【0007】また、請求項2記載の光波トランスルータ
は、請求項1記載の光波トランスルータにおいて、前記
光分流手段とアレイ導波路回折格子型光合分波器の出力
部との間に光変調手段を設けてなることを特徴としてい
る。
【0008】また、請求項3記載の光波トランスルータ
は、請求項1記載の光波トランスルータにおいて、前記
光分流手段とアレイ導波路回折格子型光合分波器の出力
部との間に波長変換手段を設けてなることを特徴として
いる。
【0009】また、請求項4記載の光波トランスルータ
は、請求項1記載の光波トランスルータにおいて、前記
アレイ導波路回折格子型光合分波器と、光スイッチと、
光分流手段とを集積化したことを特徴としている。
【0010】また、請求項5記載の光波トランスルータ
は、請求項4記載の光波トランスルータにおいて、前記
光伝送路と、光増幅手段とを集積化したことを特徴とし
ている。
【0011】
【作用】本発明の請求項1記載の光波トランスルータで
は、アレイ導波路回折格子型光合分波器、光スイッチ、
光伝送路、光分流手段及び光増幅手段を環状に接続する
ことによりリングレーザ(環状のレーザ発振器)を構成
し、前記光分流手段により分割された一方の光信号を前
記アレイ導波路回折格子型光合分波器の出力部に入力
し、同入力部から取り出すように、同一のアレイ導波路
回折格子型光合分波器を共有することにより、2つの異
なる動作、すなわちリングレーザ動作と分波動作を同一
の光合分波器を用いて同時に行う。
【0012】したがって、リングレーザの発振波長とア
レイ導波路回折格子型光合分波器の通過域波長が完全に
一致し、従来不可欠であった光合分波器の選別が不要と
なり、また、波長チューニング等の複雑な制御機構も不
要となる。さらに、レーザの波長変動による光合分波器
出力の低下も防止する。したがって、製造歩留りが大幅
に向上し、高機能および高安定な光波トランスルータを
得ることが可能になる。また、同じ特性の光合分波器を
複数回通過することになるため、信号光の通過帯域が狭
帯域となり、したがって、光信号スペクトラムの雑音ス
ペクトラム成分が大幅に低下する。
【0013】また、請求項2記載の光波トランスルータ
では、前記光分流手段とアレイ導波路回折格子型光合分
波器の出力部との間に光変調手段を設けたことにより、
前記光分流手段により分割された一方の光信号の光強度
を最適な強度に制御する。
【0014】また、請求項3記載の光波トランスルータ
では、前記光分流手段とアレイ導波路回折格子型光合分
波器の出力部との間に波長変換手段を設けたことによ
り、前記光分流手段により分割された一方の光信号の波
長を最適な波長に変換する。
【0015】また、請求項4記載の光波トランスルータ
では、前記アレイ導波路回折格子型光合分波器と、光ス
イッチと、光分流手段とを集積化したことにより、前記
アレイ導波路回折格子型光合分波器と光スイッチと光分
流手段との間の結合損失が小さくなり、安定した光波ト
ランスルータの実現が可能となる。また、前記アレイ導
波路回折格子型光合分波器と光スイッチと光分流手段と
の間の接続部品および接続工程が不要となり、光波トラ
ンスルータの小型化が可能となる。
【0016】また、請求項5記載の光波トランスルータ
では、前記光伝送路と、光増幅手段とを集積化したこと
により、前記アレイ導波路回折格子型光合分波器と光ス
イッチと光伝送路と光分流手段と光増幅手段との間の結
合損失が小さくなり、さらに安定した光波トランスルー
タの実現が可能となる。また、前記アレイ導波路回折格
子型光合分波器と光スイッチと光伝送路と光分流手段と
光増幅手段との間の接続部品および接続工程が不要とな
り、さらなる部品点数の削減、光波トランスルータのよ
り小型化が可能となる。
【0017】
【実施例】以下、本発明に係る光波トランスルータの各
実施例について図面に基づき詳細に説明する。 (実施例1)図1は、本発明の実施例1の光波トランス
ルータを示す構成図である。この光波トランスルータ
は、N×Nアレイ導波路回折格子型光合分波器11と、
N×1光スイッチ21と、レーザ光を発振する光ファイ
バ(光伝送路)22と、光ファイバ22に設けられた光
カプラ(光分流手段)23及び光アンプ(光増幅手段)
24と、光変調器(光変調手段)25と、N本の光ファ
イバ5とから構成されている。
【0018】光スイッチ21は、入力するN−1個の光
信号のうちの1つを選択するもので、N個の入力ポート
(入力部)31と、1個の出力ポート(出力部)32と
を有しており、i番目を除くN−1個の入力ポート31
はそれぞれアレイ導波路回折格子型光合分波器11のN
−1個の出力導波路17の出力ポート(出力部)17a
の1つに接続され、出力ポート32には光ファイバ22
の一端部が接続されている。
【0019】光ファイバ22は、レーザ発振機能及び増
幅機能を有する光ファイバで、その他端部はアレイ導波
路回折格子型光合分波器11の入力ポート(入力部)1
3aの1つに接続されている。この光ファイバ22とし
ては、例えば、Er添加光ファイバ等の希土類添加光フ
ァイバが好適に用いられる。光カプラ23は、前記光ス
イッチ21の出力ポート32から出力される光信号を2
つに分割し、該分割された一方の光信号を光変調器25
を経由してアレイ導波路回折格子型光合分波器11の出
力ポート17aの1つに入力するものである。
【0020】光アンプ24は、光カプラ23により分割
された他方の光信号を増幅し、再度アレイ導波路回折格
子型光合分波器11の出力ポート17aの1つに入力す
るもので、例えば、ErやPr等の希土類添加光ファイ
バアンプ、光半導体アンプ等が好適に用いられる。
【0021】光変調器25は、前記光カプラ23により
分割された一方の光信号の光強度を最適な強度に制御す
るもので、例えば、ニオブ酸リチウム(LiNbO3
単結晶、光半導体等が好適に用いられる。また、光ファ
イバ5の各々の一端部は、アレイ導波路回折格子型光合
分波器11のN−1個の入力ポート13aに接続されて
いる。
【0022】この光波トランスルータでは、前記アレイ
導波路回折格子型光合分波器11、光スイッチ21、光
ファイバ22、光カプラ23及び光アンプ24を環状に
接続することによりリングレーザが構成され、前記光カ
プラ23により分割された一方の光信号を前記アレイ導
波路回折格子型光合分波器11の出力ポート17aの1
つに入力し、同入力ポート13aから取り出すように、
同一のアレイ導波路回折格子型光合分波器11を共有す
ることにより、2つの異なる動作、すなわちリングレー
ザ動作と波長分波動作(波長ルーティング)を同時に行
う。
【0023】この光波トランスルータでは、前記リング
レーザは光スイッチ21によりアレイ導波路回折格子型
光合分波器11で決まる波長λ1,λ2,…,λi,…,
λNのうちN−1波の一つを選択し発振する。すなわ
ち、リングレーザがアレイ導波路回折格子型光合分波器
11の一つの入出力ポートを占有するために、利用でき
る波長はN−1個である。例えば、光スイッチ21をi
番目の入力ポート31−iに切り替えると、アレイ導波
路回折格子型光合分波器11のi番目の出力ポート17
a−iに接続され、通過域波長λiが選択される。した
がって、前記リングレーザは波長λiで発振する。
【0024】リングレーザにより発振したリングレーザ
光である光信号は、光カプラ23により2つに分割さ
れ、該分割された一方の光信号は光変調器25を経由し
てアレイ導波路回折格子型光合分波器11の共通出力ポ
ート17a−cに入力し、入力ポート13a−iから光
ファイバ5−iへ出力される。このように、光スイッチ
21を切り替えれば、リングレーザのN−1波長の光信
号を任意に可変することができ、この可変された光信号
を任意の光ファイバ5へ出力することができる。
【0025】ここで重要なのは、アレイ導波路回折格子
型光合分波器11の共通入力ポートと、これと対称位置
にある前記光信号を入力して分波するための共通出力ポ
ートとを対で用いることである。このようにすると、光
信号の波長λiをアドレスとしてi番目のポートにその
まま割り当てることができる。また、対称位置でないポ
ートに光信号を入力すれば、波長の割当を変えることが
できる。例えば、出力ポート17a−iの一つ隣りの出
力ポート17a−(i+1)に光信号を入力すれば、i
+1番目の入力ポート17a−(i+1)よりλiを出
力し、上記とは異なる光ファイバ5へ出力される。ただ
し、この場合のi番目のポートはリングレーザにより占
有されるので入力することはできない。
【0026】以上説明した様に、この実施例1の光波ト
ランスルータによれば、アレイ導波路回折格子型光合分
波器11、光スイッチ21、光ファイバ22、光カプラ
23及び光アンプ24を環状に接続することによりリン
グレーザとし、前記光カプラ23により分割された一方
の光信号を前記アレイ導波路回折格子型光合分波器11
の出力ポート17aの1つに入力し、同入力ポート13
aから取り出すように構成したので、同一のアレイ導波
路回折格子型光合分波器11を共有して双方向に用いる
ことにより、リングレーザ動作と分波動作(波長ルーテ
ィング)を同時に行うことができ、その結果、リングレ
ーザの発振波長とアレイ導波路回折格子型光合分波器1
1の通過域波長を完全に一致させることができる。
【0027】したがって、従来不可欠であった光合分波
器の選別が不要となり、また、波長チューニング等の複
雑な制御機構も不要となる。さらに、レーザの波長変動
による光合分波器出力の低下も防止することができ、し
たがって、製造歩留りを大幅に向上させることができ、
高機能および高安定な光波トランスルータを得ることが
できる。
【0028】また、同じ特性の光合分波器を複数回通過
することになるので、信号光の通過帯域を狭帯域とする
ことができ、したがって、光信号スペクトラムの雑音ス
ペクトラム成分を大幅に低下させることができる。
【0029】(実施例2)図2は、本発明の実施例2の
光波トランスルータを示す構成図である。この光波トラ
ンスルータが実施例1の光波トランスルータと異なる点
は、アレイ導波路回折格子型光合分波器11と、光スイ
ッチ21と、光導波路(光伝送路)42と、光カプラ2
3とがSi基板43上に集積され、光導波路42に接続
された光ファイバ22と、光アンプ24と、光変調器2
5と、N本の光ファイバ5とがSi基板42に対して外
付けとされ、かつ、アレイ導波路回折格子型光合分波器
11の共通入出力ポートが一番端のN番目の入力ポート
13a−N及び出力ポート17a−Nとされている点で
ある。
【0030】ここでは、アレイ導波路回折格子型光合分
波器11、光スイッチ21、光導波路42及び光カプラ
23は、Si基板43上の導波路層である石英ガラス層
44に形成されている。前記光スイッチ21は、例え
ば、導波路型2×2マッハツェンダー干渉計またはこれ
らを多段に組み合わせて構成されている。また、前記石
英ガラス層44は、InP、GaAs等のIII−V族
半導体、二オブ酸リチウム(LiNbO3)等に置き換
えることもできる。
【0031】外付けは、アレイ導波路回折格子型光合分
波器11、光スイッチ21、光導波路42及び光カプラ
23がSi基板43上に集積化された光部品に、光アン
プ24、光変調器25を光ファイバ22で相互に接続し
て行う。その際、光導波路42端面と光ファイバ22端
面の各コア同士が一致するように位置合わせを行い、エ
ポキシ樹脂、紫外線硬化型樹脂等を用いて接着固定す
る。また、入出力短尺ファイバを内蔵した光アンプサブ
モジュール、光変調器サブモジュール等を用い、これら
が前記光部品と光軸が合うように位置合わせを行い、上
記と同様に両端面を接着固定してもよい。あるいは、上
記の各光部品を金属治具で保持して光軸合わせを行なっ
たのち、該金属治具同士をYAGレーザ等を用いて溶接
して固定してもよい。
【0032】この光波トランスルータの光信号の流れお
よび動作は上記実施例1の光波トランスルータと同様で
あるから説明を省略する。この光波トランスルータで
は、アレイ導波路回折格子型光合分波器11、光スイッ
チ21、光導波路42及び光カプラ23をSi基板43
上に集積したことにより、これらアレイ導波路回折格子
型光合分波器11、光スイッチ21、光導波路42及び
光カプラ23相互間の結合損失が小さくなり、該光波ト
ランスルータの特性が安定化する。また、アレイ導波路
回折格子型光合分波器11、光スイッチ21、光導波路
42及び光カプラ23相互間の接続部品および接続工程
が不要となり、小型化した光波トランスルータが実現可
能となる。
【0033】以上説明した様に、この実施例2の光波ト
ランスルータによれば、アレイ導波路回折格子型光合分
波器11と、光スイッチ21と、光導波路42と、光カ
プラ23とをSi基板43上に集積したので、これらア
レイ導波路回折格子型光合分波器11、光スイッチ2
1、光導波路42及び光カプラ23相互間の結合損失を
小さくすることができ、該光波トランスルータの特性を
安定化することができる。また、アレイ導波路回折格子
型光合分波器11、光スイッチ21、光導波路42及び
光カプラ23相互間の接続部品および接続工程が不要と
なるので、光波トランスルータを小型化することができ
る。
【0034】また、光ファイバ22と、光アンプ24
と、光変調器25と、N本の光ファイバ5とをSi基板
42に対して外付けとしたので、これらの光部品を基板
上に集積する場合と比較して、各入出ポートについて同
時に位置合わせを行うという煩雑さがなくなる。
【0035】さらに、アレイ導波路回折格子型光合分波
器11の入力ポート13a−N及び出力ポート17a−
Nを共通入出力ポートとしたので、連続して使用できる
波長が制限されることを防止することができると同時
に、導波路13,17同士の交差を防止することができ
る。また、各種光通信システムへの適用を考えた場合、
回路構成上柔軟性がある。
【0036】(実施例3)図3は、本発明の実施例3の
光波トランスルータを示す構成図である。この光波トラ
ンスルータが実施例2の光波トランスルータと異なる点
は、さらに光アンプ24と、光変調器25とがSi基板
43上に集積された点である。光アンプ24としては、
光半導体アンプ、希土類添加ガラス導波路アンプ、YA
G導波路アンプ、希土類添加光ファイバアンプ等が好適
に用いられる。
【0037】この光波トランスルータによれば、アレイ
導波路回折格子型光合分波器11と、光スイッチ21
と、光導波路42と、光カプラ23と、光アンプ24
と、光変調器25とをSi基板43上に集積したので、
これら各光部品相互間の結合損失をさらに小さくするこ
とができ、該光波トランスルータの特性をさらに安定化
することができる。また、これら各光部品相互間の接続
部品および接続工程が不要となるので、光波トランスル
ータをさらに小型化することができる。これより、光波
トランスルータのさらなる小型化および高信頼化を達成
することができる。
【0038】なお、上記実施例3においては、Si基板
43上の石英ガラス層44に全ての光部品が組み込まれ
た構成となっているが、上記実施例に限定されることな
く様々に変形可能である。例えば、InP、GaAs等
の基板上に、InGaAsP、GaAlAs等の光半導
体材料で導波路層を形成し、該導波路層に前記各光部品
を形成するようにすれば、同一基板上に同時に全ての光
のデバイスを作製することができる。したがって、より
一層の高機能化、高信頼化、経済化を図ることができ
る。また、Si基板43上にInP系の前記各光部品を
作製することも可能である。あるいは、熱処理でこれら
光半導体デバイスをSi基板43上に直接接着してもよ
い。
【0039】また、上記各実施例1〜3においては、光
変調器25を用いた構成としたが、光変調器25の替わ
りに波長変換器(波長変換手段)を設けてもよい。この
場合、光カプラ23により分割された一方の光信号の波
長を最適な波長に変換することができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
記載の光波トランスルータによれば、複数の入力部と複
数の出力部とを有するアレイ導波路回折格子型光合分波
器と、複数の前記出力部各々に対応する複数の入力部
と、少なくとも1つの出力部とを有し、複数の入力部か
ら入力される光信号のうちの1つを選択する光スイッチ
と、該光スイッチの出力部と前記アレイ導波路回折格子
型光合分波器の入力部との間に設けられた光伝送路と、
該光伝送路に設けられ、前記光スイッチの出力部から出
力される光信号を複数に分割し、該分割された一方の光
信号を前記アレイ導波路回折格子型光合分波器の出力部
に入力する光分流手段と、前記光伝送路の該光分流手段
の出力側に設けられ、該光分流手段により分割された他
方の光信号を増幅し、再度前記アレイ導波路回折格子型
光合分波器の1つの入力部に入力する光増幅手段とを具
備し、前記アレイ導波路回折格子型光合分波器、光スイ
ッチ、光伝送路、光分流手段及び光増幅手段により環状
のレーザ発振器を構成したので、同一のアレイ導波路回
折格子型光合分波器を共有して双方向に用いることによ
り、リングレーザ動作と分波動作(波長ルーティング)
を同時に行うことができ、その結果、リングレーザの発
振波長とアレイ導波路回折格子型光合分波器の通過域波
長を完全に一致させることができる。
【0041】したがって、従来不可欠であった光合分波
器の選別が不要となり、また、波長チューニング等の複
雑な制御機構も不要となる。さらに、レーザの波長変動
による光合分波器出力の低下も防止することができ、し
たがって、製造歩留りを大幅に向上させることができ、
高機能および高安定な光波トランスルータを得ることが
できる。また、同じ特性の光合分波器を複数回通過する
ことになるので、信号光の通過帯域を狭帯域とすること
ができ、したがって、光信号スペクトラムの雑音スペク
トラム成分を大幅に低下させることができる。
【0042】また、請求項2記載の光波トランスルータ
によれば、前記光分流手段とアレイ導波路回折格子型光
合分波器の出力部との間に光変調手段を設けたので、前
記光分流手段により分割された一方の光信号の光強度を
最適な強度に制御することができる。
【0043】また、請求項3記載の光波トランスルータ
によれば、前記光分流手段とアレイ導波路回折格子型光
合分波器の出力部との間に波長変換手段を設けたので、
前記光分流手段により分割された一方の光信号の波長を
最適な波長に変換することができる。
【0044】また、請求項4記載の光波トランスルータ
によれば、前記アレイ導波路回折格子型光合分波器と、
光スイッチと、光分流手段とを集積化したので、前記ア
レイ導波路回折格子型光合分波器と光スイッチと光分流
手段との間の結合損失を小さくすることができ、安定し
た光波トランスルータを実現することができる。また、
前記アレイ導波路回折格子型光合分波器と光スイッチと
光分流手段との間の接続部品および接続工程が不要とな
るので、光波トランスルータを小型化、高信頼化するこ
とができる。
【0045】また、請求項5記載の光波トランスルータ
によれば、前記光伝送路と、光増幅手段とを集積化した
ので、前記アレイ導波路回折格子型光合分波器と光スイ
ッチと光伝送路と光分流手段と光増幅手段との間の結合
損失を小さくすることができ、さらに安定した光波トラ
ンスルータを実現することができる。また、前記アレイ
導波路回折格子型光合分波器と光スイッチと光伝送路と
光分流手段と光増幅手段との間の接続部品および接続工
程が不要となるので、光部品点数をさらに削減すること
ができ、光波トランスルータをより小型化、より高信頼
化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の光波トランスルータを示す
構成図である。
【図2】本発明の実施例2の光波トランスルータを示す
構成図である。
【図3】本発明の実施例3の光波トランスルータを示す
構成図である。
【図4】従来の光波長ルーティング回路を示す概略構成
図である。
【図5】従来のアレイ導波路回折格子型光合分波器を示
す構成図である。
【符号の説明】
5 光ファイバ 11 N×Nアレイ導波路回折格子型光合分波器 13a 入力ポート(入力部) 17a 出力ポート(出力部) 21 光スイッチ 22 光ファイバ(光伝送路) 23 光カプラ(光分流手段) 24 光アンプ(光増幅手段) 25 光変調器(光変調手段) 31 入力ポート(入力部) 32 出力ポート(出力部) 42 光導波路(光伝送路) 43 Si基板 44 石英ガラス層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01S 3/083 G02B 6/12 D 7739−5K H04B 9/00 T

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の入力部と複数の出力部とを有する
    アレイ導波路回折格子型光合分波器と、 複数の前記出力部各々に対応する複数の入力部と、少な
    くとも1つの出力部とを有し、複数の入力部から入力さ
    れる光信号のうちの1つを選択する光スイッチと、 該光スイッチの出力部と前記アレイ導波路回折格子型光
    合分波器の入力部との間に設けられた光伝送路と、 該光伝送路に設けられ、前記光スイッチの出力部から出
    力される光信号を複数に分割し、該分割された一方の光
    信号を前記アレイ導波路回折格子型光合分波器の出力部
    に入力する光分流手段と、 前記光伝送路の該光分流手段の出力側に設けられ、該光
    分流手段により分割された他方の光信号を増幅し、再度
    前記アレイ導波路回折格子型光合分波器の1つの入力部
    に入力する光増幅手段とを具備し、 前記アレイ導波路回折格子型光合分波器、光スイッチ、
    光伝送路、光分流手段および光増幅手段により環状のレ
    ーザ発振器を構成してなることを特徴とする光波トラン
    スルータ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光波トランスルータにお
    いて、 前記光分流手段とアレイ導波路回折格子型光合分波器の
    出力部との間に光変調手段を設けてなることを特徴とす
    る光波トランスルータ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の光波トランスルータにお
    いて、 前記光分流手段とアレイ導波路回折格子型光合分波器の
    出力部との間に波長変換手段を設けてなることを特徴と
    する光波トランスルータ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の光波トランスルータにお
    いて、 前記アレイ導波路回折格子型光合分波器と、光スイッチ
    と、光分流手段とを集積化したことを特徴とする光波ト
    ランスルータ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の光波トランスルータにお
    いて、 前記光伝送路と、光増幅手段とを集積化したことを特徴
    とする光波トランスルータ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0855587A2 (en) * 1997-01-27 1998-07-29 Sumitomo Electric Industries, Ltd. Wavelenght-variable light source and OTDR apparatus
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KR100342516B1 (ko) * 2000-10-04 2002-06-28 윤종용 중간단소자를 공유하는 대역분할방식 양방향 애드/드롭다중화기 및 광증폭기 모듈
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