JPH07240628A - 恒温槽の制御回路及びこれを用いた水晶発振器 - Google Patents

恒温槽の制御回路及びこれを用いた水晶発振器

Info

Publication number
JPH07240628A
JPH07240628A JP10345294A JP10345294A JPH07240628A JP H07240628 A JPH07240628 A JP H07240628A JP 10345294 A JP10345294 A JP 10345294A JP 10345294 A JP10345294 A JP 10345294A JP H07240628 A JPH07240628 A JP H07240628A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control circuit
crystal oscillator
differential amplifier
resistor
dividing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10345294A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Hashimoto
英雄 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Dempa Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nihon Dempa Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Dempa Kogyo Co Ltd filed Critical Nihon Dempa Kogyo Co Ltd
Priority to JP10345294A priority Critical patent/JPH07240628A/ja
Publication of JPH07240628A publication Critical patent/JPH07240628A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Oscillators With Electromechanical Resonators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業性を良好として自動化に適した恒温槽の
制御回路及びこれを用いた水晶発振器を提供する。 【構成】 差動増幅素子の入力側に設けられた基準電圧
設定用の第1及び第2の分割抵抗と比較電圧発生用の第
3及び第4の分割抵抗を有し、該第3の分割抵抗をサー
ミスタとした差動増幅回路と、前記差動増幅素子の出力
をベースに接続したトランジスタと、前記トランジスタ
のエミッタ・コレクタ間に接続したヒータとを具備した
恒温槽の制御回路において、上記第4の分割抵抗をデジ
タル信号によりその値を選択されるデジタル制御可変抵
抗器とした構成とする。また、この制御回路を用いて水
晶発振器を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水晶発振器等に使用さ
れる恒温槽の制御回路を利用分野とし、特に制御回路を
構成する差動増幅回路の比較電圧発生用の第4の分割抵
抗に関する。
【0002】
【発明の背景】恒温槽を用いた水晶発振器は、温度を一
定とした状態で発振することから、その周波数温度特性
に拘らず、安定な発振周波数を供給でき、高級な通信機
器に用いられる。恒温槽は制御回路により熱源(ヒー
タ)への電流を制御され温度を一定に維持される。一般
には、主構成部として差動増幅回路が使用されている。
【0003】
【従来技術】第3図は従来例を説明する恒温槽を用いた
水晶発振器の概略回路図である。水晶発振器は水晶振動
子1を発振用増幅器2に接続して、コルピッツ発振回路
を形成する。水晶振動子1は、制御回路3により、その
温度を一定に制御される恒温槽4に収納される。恒温槽
4は、水晶振動子1をATカットとした場合、通常で
は、3次曲線となる周波数温度特性中の、極小値となる
約60℃に制御される。すなわち、水晶振動子1の動作
温度を60℃とする。制御回路3は差動増幅回路5とト
ランジスタ6からなる。差動増幅回路5は、集積回路か
らなる差動増幅素子7と、入力側に設けられた基準電圧
設定用の分割抵抗8、9と、比較電圧発生用の分割抵抗
10、11と、帰還抵抗12からなる。但し、分割抵抗
10はサーミスタとする。トランジスタ6は、差動増幅
素子7の出力にそのベースを接続し、例えばコレクタ側
に恒温槽4のヒータ(熱線)13を接続する。なお、こ
れらの発振回路及び制御回路3は、第6図に示したよう
に、各素子(未図示)は基板14上に搭載される。そし
て、特に、ヒータ13の巻装された恒温槽4(水晶振動
子1)を断熱材15で覆い、気密端子16を有する容器
17内に収納される。このようなものでは、基準電圧設
定用の分割抵抗8、9による分割電圧を基準電圧Vr
し、分割抵抗10、11による分割電圧を比較電圧VS
とする。そして、基準電圧Vrと比較電圧VSの差電圧V
dを差動増幅素子7により増幅してベース電流とし、こ
れによりコレクタ電流を制御する。すなわち、ヒータ1
3への電流を制御する。例えばヒータ13(周囲温度)
を60℃の一定値に制御する場合には、次のようにな
る。但し、サーミスタ10の60℃における抵抗値(基
準抵抗値)のとき、ヒータ13の温度を60℃にする差
電圧Vdになるように各抵抗4、5、7が設定されてい
る。このようなもとで、例えば周囲温度が70℃なった
場合は、サーミスタ10は基準抵抗値より小さくなるの
で、比較電圧Vsは上昇する。これに伴い、差電圧Vd
上昇する。したがって、ベース電流及びコレクタ電流も
減少し、ヒータ13の温度も下降して60℃に戻る。逆
に、周囲温度が50℃に低下した場合には、サーミスタ
10は基準抵抗値より大きくなるので、比較電圧Vs
ともに差電圧Vdは降下する。したがって、ベース電流
及びコレクタ電流も増加し、ヒータ13の温度も上昇し
て60℃に戻る。通常では、所定の値に設定された分割
抵抗8、9及びサーミス10を基板14上に装着した
後、分割抵抗11の抵抗値を以下のようにして設定して
いた。すなわち、分割抵抗11を可変抵抗としてその値
を変化させ、ヒータ13の温度を60℃とする抵抗値を
探す。実際には、水晶発振器の発振周波数を計測して極
小値となる抵抗値を探す。そして、可変抵抗に代え、極
小値となる抵抗値をもった固定抵抗を設置していた。な
お、各水晶振動子毎に極小値がバラツクためである。
【0004】
【従来技術の問題点】しかしながら、上記構成の制御回
路では、上述のように水晶発振器の容器17を開封し、
断熱材15を装着しない状態で、個々に分割抵抗11の
抵抗値を可変抵抗により設定する。したがって、水晶振
動子1の周囲温度が、例えば微風等により低下する事態
を招く。この場合、制御回路3は周囲温度を60℃にす
るための供給電流を増加させることになる。このような
ことから、断熱材15及び容器17内に封入された場合
と、未封入の場合とでは、その条件が異なり、発振周波
数を極小値とするための、抵抗11の真の抵抗値を見い
だすことには困難があった。このことから、容器内17
に密封した状態で、抵抗11の端子のみを容器外に導出
し、ここに可変抵抗を装着して、抵抗値を設定する。そ
して、その後、容器17を開封して固定抵抗を装着する
ことが行われた。しかし、この場合には、容器17の開
閉を要し、作業性を低下させるとともに自動化にも適し
ない問題があった。なお、可変抵抗を容器17に封入し
た状態で、調整棒により、抵抗値を設定することも考え
られるが、可変抵抗は、基本的には、長期的な安定度に
欠け、現実的には採用できない。
【0005】
【発明の目的】本発明は作業性を良好として自動化に適
した恒温槽の制御回路を提供することを目的とする。
【0006】
【解決手段】本発明は比較電圧発生用の分割抵抗をデジ
タル信号によりその値を選択されるデジタル制御可変抵
抗器(通称デジタルポテンショメータ)としたことを解
決手段とする。以下、本発明の一実施例をその作用効果
とともに説明する。
【0007】
【実施例】第1図は本発明の一実施例を説明する恒温槽
の制御回路の図である。なお、前従来例と同一部分には
同番号を付与し、その説明は簡略する。制御回路は、前
述同様に、差動増幅素子7、基準電圧設定用の分割抵抗
8、9、比較電圧発生用の分割抵抗10、18、帰還抵
抗12からなる差動増幅回路5と、コレクタ側に恒温槽
4のヒータ(熱線)13を有するトランジスタ6からな
る。そして、この実施例では、分割抵抗18をデジタル
ポテンショメータ(DPMとする)として構成される。
DPMは、第2図に示したように外部からのデジタル信
号pにより、選択器が作動して、その抵抗値(端子間a
b)を設定される。
【0008】このようなものでは、所定の値に設定され
た分割抵抗8、9及びサーミス10とともにDPMをも
基板に装着し、水晶発振器の容器内に発振回路とともに
封入する。そして、封入後、DPMの容器外に導出した
端子cに、デジタル信号p(1n)を入れ、抵抗値を変化
させる。次に、抵抗値に応答した発振周波数をプロット
し、極小値となる抵抗値を選定する。最後に、極小値と
なるデジタル信号pにより抵抗値を改めて設定する。
【0009】このような制御回路であれば、水晶発振器
の容器を封入した状態で、分割抵抗18の抵抗値を設定
できるので、作業性を良好とする。そして、コンピュー
タを採用することにより一連の作業を自動化できる。こ
のような制御回路であれば、分割抵抗18を容器内に封
入して水晶発振器を構造的に完成させた後、実際の動作
状態と同一条件のもとで、その抵抗値を設定する。した
がって、開封状態での微風等による周囲温度の変化を防
止して正確な抵抗値を設定できるとともに、容器17の
開閉を繰り返すことなく、作業性を良好とする。そし
て、抵抗値の設定には、コンピュータを採用することに
より、その作業を自動化できる。
【0010】本発明は比較電圧発生用の分割抵抗をデジ
タル信号によりその値を選択されるDPMとしたので、
作業性を良好として自動化に適した恒温槽の制御回路及
びこれを用いた水晶発振器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【第1図】本発明の一実施例を説明する恒温槽の制御回
路図である。
【第2図】本発明の一実施例を説明する制御回路図にお
けるDPMの概略回路図である。
【第3図】従来例を説明する恒温槽付き水晶発振器の概
略回路図である。
【第4図】従来例を説明する水晶発振器の周波数温度特
性図である。
【第5図】従来例を説明する水晶発振器の周波数温度特
性図である。
【第6図】従来例を説明する水晶発振器の構造図であ
る。
【符号の説明】
1 水晶振動子、4 恒温槽、5 差動増幅回路、8、
9 基準電圧設定用の分割抵抗、10、11 比較電圧
設定用の分割抵抗、13 ヒータ.

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 差動増幅素子の入力側に設けられた基準
    電圧設定用の第1及び第2の分割抵抗と比較電圧発生用
    の第3及び第4の分割抵抗を有し、該第3の分割抵抗を
    サーミスタとした差動増幅回路と、前記差動増幅素子の
    出力をベースに接続したトランジスタと、前記トランジ
    スタのエミッタ・コレクタ間に接続したヒータとを具備
    した恒温槽の制御回路において、上記第4の分割抵抗を
    デジタル信号によりその値を選択されるデジタル制御可
    変抵抗器としたことを特徴とする恒温槽の制御回路。
  2. 【請求項2】 第1項記載の恒温槽の制御回路を用いて
    構成した水晶発振器。
JP10345294A 1994-02-28 1994-02-28 恒温槽の制御回路及びこれを用いた水晶発振器 Pending JPH07240628A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10345294A JPH07240628A (ja) 1994-02-28 1994-02-28 恒温槽の制御回路及びこれを用いた水晶発振器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10345294A JPH07240628A (ja) 1994-02-28 1994-02-28 恒温槽の制御回路及びこれを用いた水晶発振器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07240628A true JPH07240628A (ja) 1995-09-12

Family

ID=14354423

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10345294A Pending JPH07240628A (ja) 1994-02-28 1994-02-28 恒温槽の制御回路及びこれを用いた水晶発振器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07240628A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011171828A (ja) * 2010-02-16 2011-09-01 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 電圧制御発振器
JP2012257195A (ja) * 2011-05-18 2012-12-27 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 恒温槽付水晶発振器の温度制御回路
JP2017157953A (ja) * 2016-02-29 2017-09-07 日本電波工業株式会社 恒温槽付水晶発振器

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011171828A (ja) * 2010-02-16 2011-09-01 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 電圧制御発振器
US8264296B2 (en) 2010-02-16 2012-09-11 Nihon Dempa Kogyo Co., Ltd Voltage controlled oscillator
JP2012257195A (ja) * 2011-05-18 2012-12-27 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 恒温槽付水晶発振器の温度制御回路
US8653420B2 (en) 2011-05-18 2014-02-18 Nihon Dempa Kogyo Co., Ltd. Temperature control circuit of oven controlled crystal oscillator
JP2017157953A (ja) * 2016-02-29 2017-09-07 日本電波工業株式会社 恒温槽付水晶発振器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7573345B2 (en) Temperature compensated oven controlled crystal oscillator
US4484157A (en) Voltage controlled crystal oscillator having wide frequency range
JP3634228B2 (ja) 恒温槽を用いた発振器
US5278523A (en) Temperature-stable tuned-circuit oscillator, especially in a proximity switch
JPS6316763B2 (ja)
GB1508551A (en) Crystal oscillator temperature compensating circuit
US3040158A (en) Proportional temperature controller
JPH07240628A (ja) 恒温槽の制御回路及びこれを用いた水晶発振器
US4456892A (en) Temperature compensating circuit for use with crystal oscillators and the like
JP2000183649A (ja) 高安定圧電発振器
US6707347B2 (en) Crystal oscillator that utilizes the power transistor of an output amplifier to heat the crystal resonator
JP2005117093A (ja) 温度制御回路とこれを用いた高安定水晶発振器
JP3272633B2 (ja) 恒温槽型圧電発振器
US3970818A (en) Method and apparatus for a thermistor compensated oven
US3109082A (en) Electronic clock
JP2975411B2 (ja) 温度補償圧電発振器
JP5437110B2 (ja) Fet用自動バイアス調整回路
JPS6230523B2 (ja)
JP5764922B2 (ja) 温度制御回路、恒温槽型圧電発振器、電子機器及び温度制御方法
JP2002135051A (ja) 圧電発振器
JP2015070301A (ja) 温度制御回路及び恒温槽付水晶発振器
JP2596438B2 (ja) 圧電発振器
JP2513767B2 (ja) 電圧制御型発振装置
JP2543079B2 (ja) 増幅器の温度補償回路
JP3021572B2 (ja) 温度補償圧電発振器