JPH07239230A - 管内自走ロボット及びそれを用いた管軸測量装置並びに管軸測量方法 - Google Patents

管内自走ロボット及びそれを用いた管軸測量装置並びに管軸測量方法

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JPH07239230A
JPH07239230A JP6030093A JP3009394A JPH07239230A JP H07239230 A JPH07239230 A JP H07239230A JP 6030093 A JP6030093 A JP 6030093A JP 3009394 A JP3009394 A JP 3009394A JP H07239230 A JPH07239230 A JP H07239230A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 下部に下水などの流体が流れる配管内であっ
ても、流体に漬かることなく安定した走行が可能な管内
自走ロボット及びそれを用いた管軸測量装置並びに管軸
測量方法を提供する。 【構成】 本管P内を移動可能な台車2であって、下方
へ向けて開脚する少なくとも1対の脚部11と、脚部1
1の下端部に回転自在に支持された支持輪12とを有す
る台車2と、前記台車2から両側方へ延びる1対のアー
ム部35と、アーム部35の外端部に回転自在に取付け
られた駆動輪32と、駆動輪32を本管Pの内壁面に圧
接する付勢手段と、両駆動輪32を同期回転駆動する駆
動部34とを有する駆動手段とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、下水管などのように下
部に流体が流通する配管の検査や埋設位置などの測量に
好適な管内自走ロボット及びそれを用いた管軸測量装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】下水の本管は、予め作成されたマップに
基づいて埋設されるが、人手により埋設する関係上、実
際の埋設位置はマップとは多少ずれた位置に埋設される
ことがある。このため、新たに建設した家屋から下水用
の枝管を延ばして本管に接続する工事を行う場合、本管
の所望の位置に枝管を接続することができず、下水の流
れが悪くなったり下水が詰まってしまったりするという
問題が発生する。それゆえ、本管に対して新たに枝管を
接続する場合には、本管の位置を実際に測量して、その
データに基づいて穴を掘って所望の位置に枝管を接続し
ている。
【0003】従来、前記本管の埋設位置は、3人の作業
者により測量される。即ち、1人目の作業者がメジャー
の一端を持つとともに、磁力信号などの測定用信号を出
力する発信器を持って本管内を移動し、2人目の作業者
が本管の入口部分で本管内を移動する作業者の移動距離
を測定し、3人目の作業者が地上側において2人目の作
業者と連絡を取り合いつつ管軸測定器を操作して、1人
目の作業者が持っている発信器を追跡しながら移動し、
1人目の作業者が一定距離移動するごとに発信器の位
置、つまり本管の軸心位置を測定することで、本管の埋
設位置を測量している。
【0004】一方、作業者が入り込めない管径の比較的
小さな(例えば、直径400mm程度)ガス管などの乾
燥した管内を自走させながら、管内の亀裂などを検査し
たり、管の埋設位置を測定する自走式の測定ロボットと
して、例えば、複数の車輪を有する台車上に、カメラや
発信器などを搭載して、電動モータなどにより自走する
ものが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、既存の本管
に対して枝管を接続する場合には、本管への下水の流入
を止めずに測量を行う関係上、本管内に入る作業者の作
業環境が大変厳しく、最近ではなり手が少なくなってお
り、自動化に対する要望が年々大きくなっている。しか
しながら、前記測量ロボットのように台車上に発信器を
搭載して本管の測量を行った場合、台車が下水に漬かっ
てしまい、台車内に下水が侵入して駆動系や発信器が故
障したり、浮遊物が絡まって走行不能になるという問題
が発生する。また、台車の車高を高くした場合でも、本
管の下段部はヌルヌルしていて大変滑り易いので、駆動
輪と本管との間で滑りが発生して、走行が不安定になる
という問題がある。
【0006】本発明の目的は、下部に下水などの流体が
流れる配管内であっても、流体に漬かることなく安定し
た走行が可能な管内自走ロボット及びそれを用いた管軸
測量装置並びに管軸測量方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る管内自走
ロボットは、配管内を移動可能な台車であって、下方へ
向けて開脚する少なくとも1対の脚部と、脚部の下端部
に回転自在に支持された支持輪とを有する台車と、前記
台車から両側方へ延びる1対のアーム部と、アーム部の
外端部に回転自在に取付けられた駆動輪と、駆動輪を配
管の内壁面に圧接する付勢手段と、両駆動輪を同期回転
駆動する駆動部とを有する駆動手段とを備えたものであ
る。ここで、前記脚部及びアーム部を長さ調整可能に構
成してもよいし、前記支持輪のうちの前進側1対の支持
輪を操舵可能に構成してもよい。
【0008】請求項4に係る管軸測量装置は、請求項1
又は請求項2又は請求項3に記載の管内自走ロボット
と、前記管内自走ロボットに取付けられ埋設管内から地
表側へ向けて測定用信号を出力する発信器と、前記測定
用信号を受信して発信器の位置を測定可能な管軸測定器
と、前記管内自走ロボットの走行距離を測定する距離測
定手段とを備えたものである。ここで、前記発信器を埋
設管の軸心に対応する管内自走ロボットの部位に取付け
てもよい。
【0009】請求項6に係る管軸測量方法は、請求項1
又は請求項2又は請求項3に記載の管内自走ロボットに
発信器を取付けて、発信器から地表側へ向けて測定用信
号を出力させながら管内自走ロボットを埋設管内を自走
させ、距離測定手段により管内自走ロボットの走行距離
を測定するとともに、走行距離に対応させて、地上側に
おいて管軸測定器で発信器からの測定用信号を受信して
埋設管の軸心位置を測定し、埋設管の埋設位置を順次測
量するものである。
【0010】
【作用】請求項1に係る管内自走ロボットにおいては、
配管内を移動可能な台車が、下方へ向けて開脚する少な
くとも1対の脚部と、脚部の下端部に回転自在に支持さ
れた支持輪とを有しており、下水の本管などのように下
部に流体が流れる配管であっても、配管の内壁面のうち
の流体に漬かっていない部分に支持輪を配置させて、台
車を移動することが可能となる。しかも、台車から両側
方へ延びる1対のアーム部を設け、これら1対のアーム
部の外端部に駆動輪を回転自在に設け、両駆動輪を付勢
手段により配管の内壁面に圧接させつつ駆動部により同
期回転駆動して、台車を自走させように構成してあるの
で、流体に漬からないように駆動手段を配置して台車を
自走させることが可能となり、しかも駆動輪を配管の内
壁面のうちの比較的乾燥した中段部に圧接させながら台
車を自走させることが可能となる。
【0011】ここで、脚部及びアーム部を長さ調整可能
に構成した場合には、配管のサイズに応じて脚部及びア
ーム部の長さを調整することが可能となる。また、支持
輪のうちの前進側1対の支持輪を操舵可能に構成した場
合には、管内自走ロボットの傾動を規制して走行安定性
を確保出来るとともに、配管内の障害物にある場合で
も、その障害物をさけて管内自走ロボットを走行させる
ことが可能となる。
【0012】請求項4に係る管軸測量装置並びに請求項
6に係る管軸測量方法においては、管内自走ロボットに
取付けた発信器から地表側へ向けて測定用信号を出力さ
せながら管内自走ロボットを埋設管内を自走させ、距離
測定手段により管内自走ロボットの走行距離を測定する
とともに、走行距離に対応させて、地上側において管軸
測定器で発信器からの測定用信号を受信して埋設管の軸
心位置を測定し、埋設管の埋設位置を順次測量すること
になるので、請求項1、2又3と同様の作用が得られる
とともに、発信器を持って埋設管内を移動するといった
悪条件下での作業が不要となる。ここで、前記発信器を
埋設管の軸心に対応する管内自走ロボットの部位に取付
けた場合には、発信器の位置を測定することで、埋設管
の軸心位置を容易に測定することが可能となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。本実施例は、下水管の本管を自走する管内自走ロ
ボット及びそれを用いた管軸測定装置並びに管軸測定方
法に本発明を適用した場合のものである。先ず、下水の
本管内を自走する管内自走ロボットに本発明を適用した
場合の実施例について説明する。図1に示すように、管
内自走ロボット1は、基本的には、本管P内を移動可能
な台車2と、台車2を自走させる駆動手段3と、台車2
を操舵する操舵手段4(図7参照)と、駆動手段3及び
操舵手段4を遠隔操作するための遠隔操作手段とを備え
ている。
【0014】前記台車2について説明すると、図1〜図
6に示すように、閉断面状のフレームからなる胴体部1
0が設けられ、胴体部10の前後両端部には下方へ向け
て開脚する左右1対の脚部11が夫々設けられ、脚部1
1の下端部内には一端を下方へ突出させた状態で支持輪
12が回転自在に取付けられ、胴体部10は4本の脚部
11を介して本管Pの軸心Xよりもやや低い位置に支持
されている。尚、前記左右の脚部11の成す角度は、任
意に設定できるが、胴体部10の荷重を支持しつつ、下
水Wに支持輪12が漬からないようにするため、60度
〜120度の範囲で設定することが好ましい。
【0015】前記4本の脚部11は、胴体部10に固定
された固定フレーム13と、固定フレーム13に移動自
在に内嵌されたスライドフレーム14とから構成され、
支持輪12は一端を下方へ突出させた状態でスライドフ
レーム14の下端部内に回転自在に支持され、固定フレ
ーム13の上面側の幅方向略中央部には固定フレーム1
3の長さ方向に延びるスリット15が形成され、スライ
ドフレーム14の上面板の下面にはスリット15に対応
させて3つのナット部材16が固着され、スライドフレ
ーム14は、スリット15を挿通してナット部材16に
締結されるボルト部材17を介して、図2に実線で図示
の最小伸長位置と仮想線で図示の最大伸長位置とに亙っ
て位置調整可能に固定フレーム13に固定されている。
但し、前記スライドフレーム14は、最大伸長位置に付
近においては、上側2本のボルトで固定フレーム13に
固定されることになる。
【0016】後側1対のスライドフレーム14の下端近
傍部内には仕切板18が固定され、仕切板18の下面に
はブラケット部材19が固定され、後側1対の支持輪1
2はブラケット部材19に回転自在に支持されている。
【0017】前記操舵手段4について説明すると、図
7、図8に示すように、前側1対のスライドフレーム1
4の下端近傍部内には仕切板20が固定され、仕切板2
0にはブラケット部材21が回動自在に取付けられ、前
側1対の支持輪12はブラケット部材21に軸部材22
を介して回転自在に取付けられ、ブラケット部材21に
は後方へ延びるレバー部23が形成され、仕切板20に
はピン部材24を介してレバー部材25が回動自在に支
持され、レバー部材25の後端部は仕切板20に形成さ
れたスリット20aを挿通する連結ピン26を介してレ
バー部23に回動自在に連結され、レバー部材25の前
端部はピン部材27を介してサーボモータ28の出力部
材29に連結され、前側1対の支持輪12はサーボモー
タ28により出力部材29が回動操作されることで、図
8に1点鎖線で図示の位置と2点鎖線で図示の位置とに
亙って操舵される。尚、後側1対の支持輪12を前側1
対の支持輪12と同様に操舵可能に構成してもよい。
【0018】前記駆動手段3は、胴体部10の上面前部
に着脱可能に固定され胴体部10から左右両側へ延びる
1本の固定アーム30と、固定アーム30の左部及び右
部にスライド自在に内嵌された2本のスライドアーム3
1と、両スライドアーム31の外端部内に一端を外方へ
突出させた状態で回転自在に取付けられた駆動輪32
と、左右の駆動輪32を本管Pの内壁面に夫々圧接する
1対の付勢手段33と、左右の駆動輪32を回転駆動す
る1対の駆動部34とを備えている。但し、前記固定ア
ーム30の左部及び右部と左右のスライドアーム31と
で、胴体部10から左右両側へ延びる左右のアーム部3
5が構成される。
【0019】前記左右の付勢手段33は左右対称の構成
なので、左側の付勢手段33について説明すると、図
3、図9〜図11に示すように、固定アーム30の左部
の上面板には左右方向に延びるスリット41が形成さ
れ、スライドアーム31の上面板の下面にはスリット4
1に対応させて3つのナット部材42が固着され、スラ
イドアーム31は、スリット41を挿通してナット部材
42に締結されるボルト部材43を介して、図2に実線
で図示の最小伸長位置と仮想線で図示の最大伸長位置と
に亙って移動自在に固定アーム30に取付けられてい
る。
【0020】前記スライドアーム31よりも胴体部10
側において固定アーム30内にはスライド部材44が設
けられ、固定アーム30の左部の前後両壁部には付勢用
スリット45が形成され、スライド部材44にはナット
部材47が固着され、スライド部材44は付勢用スリッ
ト45を挿通するボルト部材46をナット部材47に締
結して、図9に実線で図示の最小伸長位置と仮想線で図
示の最大伸長位置とに亙って移動可能に固定アーム30
に取付けられている。
【0021】前記スライドアーム31とスライド部材4
4とに亙ってボルト部材50が設けられ、ボルト部材5
0の右端近傍部には調整ナット51が螺合され、調整ナ
ット51の左側においてボルト部材50には受板52が
装着され、受板52とスライドアーム31の右壁部間に
おいてボルト部材50にはスライド部材44に対してス
ライドアーム31を左方へ付勢可能なバネ部材53が外
装されている。
【0022】前記付勢手段33では、左右の駆動輪32
の外端部間の距離が本管Pの内径よりも多少大きくなる
ように、左右のスライドアーム31及び左右のスライド
部材44を固定アーム30に対して移動させた状態で、
左右のスライド部材44を固定アーム30に対して固定
して、管内自走ロボット1を本管P内にセットすること
で、本管Pの内径に応じて左右の駆動輪32とともに左
右のスライドアーム31を内側へ移動させてバネ部材5
3を圧縮し、左右の駆動輪32を本管Pの内壁に圧接す
ることになる。但し、前記駆動輪32として、弾力性を
有する素材からなる駆動輪32を用いる場合には、バネ
部材53と駆動輪32の弾性変形でもって左右の駆動輪
32を本管Pの内壁面に圧接することが可能であり、ま
た、この場合には、バネ部材53を省略し、スライドア
ーム31を固定アーム30にボルト部材43で固定し
て、左右の駆動輪32の弾性変形のみで左右の駆動輪3
2を本管Pの内壁面に圧接させてもよい。
【0023】前記左右の駆動部34について説明する
と、図2、図4、図9〜図11に示すように、左右の駆
動輪32を支持する支軸60にスプロケット61が固定
され、左右のスライドアーム31の胴体部10側部分に
は電動モータ62が夫々取付けられ、電動モータ62の
出力軸63にはスプロケット64が固定され、両スプロ
ケット61、64間にはチェーン65が張設され、左右
の電動モータ62は相互に逆方向へ同期回転駆動され
る。
【0024】前記遠隔操作手段は、図5、図12、図1
3に示すうよに、無線通信により管内自走ロボット1を
遠隔操作するためのもので、管内自走ロボット1へ指令
信号を出力する送信機70と、送信機70からの指令信
号を受ける受信機71であって管内自走ロボット1に搭
載された受信機71と、受信機71で受けた指令信号に
基づいて管内自走ロボット1を制御するコントロールユ
ニット73などを備え、この遠隔操作手段5により、左
右の電動モータ62及び左右のサーボモータ28を制御
して、管内自走ロボット1の前進、停止、後退、左右へ
の操舵がなされる。尚、前記遠隔操作手段5としては、
例えば、超音波で指令信号を送受信する無線タイプのも
のでもよいし、電気ケーブルや光ケーブルなどを介して
指令信号を送受信する有線タイプのものでもよい。ま
た、符号74、75は、受信機71とコントロールユニ
ット73と左右の電動モータ62及びサーボモータ28
へ給電するためのバッテリー及び補助バッテリーであ
る。
【0025】前記管内自走ロボット1の姿勢を検出する
ため、胴体部10内には振動ジャイロなどを主体として
構成された姿勢検出手段76が設けられ、コントロール
ユット73では、この姿勢検出手段76からの信号に基
づいて、前側1対の支持輪12を操舵して、固定アーム
30及びスライドアーム31が水平姿勢になるように、
管内自走ロボット1を姿勢を制御する。尚、前記姿勢検
出手段76としては、角度センサーや振り子バランス式
センサーなどを用いて構成することも可能である。尚、
符号77は、管内自走ロボット1の上部に固定されるカ
バー部材である。
【0026】次に、前記管内自走ロボット1の作用につ
いて説明する。先ず、管内自走ロボット1から4本のス
ライドフレーム14と駆動手段3とバッテリー74とカ
バー部材77とを取り外した状態で、管内自走ロボット
1を本管P内に運び込み、本管P内で管内自走ロボット
1を組み立てる。次に、本管Pの内径に応じて、スライ
ドアーム31の伸長量を調整して、スライドアーム31
を固定アーム30に固定するとともに、スライドフレー
ム14及びスライド部材44の伸長量を調整してスライ
ド部材44を固定フレーム13に固定し、管内自走ロボ
ット1を本管P内にセットする。そして、4つの支持輪
12で管内自走ロボット1の荷重を受けつつ、左右の駆
動輪32を本管Pの内壁に圧接させた状態で、送信機7
0を操作して、管内自走ロボット1を無線コントロール
することになる。こうして、管内自走ロボット1を自走
させながら、管内自走ロボット1に搭載した磁力発信器
やCCDカメラなどで、本管Pの軸心Xの位置を測定し
たり、本管Pの内壁の状態を検査したりすることにな
る。
【0027】ところで、図12、図13に示すように、
既設の下水Wの本管Pに対して枝管P1を接続する場合
には、本管Pへの下水Wの流入を止めないで本管Pの埋
設位置を測量する関係上、本管Pの下部内には下水Wが
流れているが、管内自走ロボット1の左右の脚部11を
下方へ向けて開脚させてあるので、管内自走ロボット1
は下水Wに接することなく本管P内を自走することにな
り、管内自走ロボット1の駆動系に下水Wが侵入した
り、下水W中の浮遊物が支持輪12などに巻き付いたり
するという故障を未然に防止して、安定した走行を実現
することが可能となる。
【0028】しかも、駆動輪32が圧接される本管Pの
中段部の内壁面は、大雨でも降らない限りほとんど漬か
ることがないので、比較的乾燥した状態となっており、
駆動輪32と本管Pの内壁面間におけるスリップが防止
されて、より一層安定した走行が可能となる。
【0029】更に、前側1対の支持輪12を操舵可能に
構成してあるので、管内自走ロボット1の走行姿勢を安
定させることができるとともに、本管P内に障害物が存
在する場合でも、管内自走ロボット1を一旦後退させ
て、前側1対の支持輪12を右側又は左側へ操舵した状
態で、管内自走ロボット1を再度前進させることで、管
内自走ロボット1を本管P内において傾斜状態で走行さ
せて、障害物を越えることが出来る。
【0030】尚、本実施例では、管内自走ロボット1を
下水Wの本管P内で自走させたが、下部内に流体が流れ
る排水管などの管内や、ガス管やエアダクトなどの乾燥
した管内を自走させることも勿論可能である。
【0031】次に、前記管内自走ロボット1を用いて管
軸測定装置に本発明を適用した場合の別実施例について
説明する。図1、図12、図13に示すように、管軸測
量装置は、基本的には、前記管内自走ロボット1と、管
内自走ロボット1に取付けられた発信器80と、発信器
80から出力される測定用信号を受信して発信器80の
位置を測定可能な管軸測定器81と、管内自走ロボット
1の走行距離を測定する距離測定手段82とから構成さ
れている。
【0032】前記発信器80は、測定用信号として磁力
信号を出力する一般的な構成の磁力発信器80で、本管
Pの軸心Xに対応させて胴体部10の上面の上側に固定
されている。前記管軸測定器81は、発信器80からの
磁力信号を受けて発信器80の位置を測定可能な一般的
な構成の磁力測定器である。尚、本実施例では、発信器
80及び管軸測定器81として、磁力発信器80及び磁
力測定器を用いたが、本管Pから地上側へ測定用信号を
送受信可能なものであれば、それ以外の発信器80及び
測定器を用いることが可能である。前記距離測定手段8
2は、一定間隔おきに目盛りを付した紐状のメジャーか
ら構成され、距離測定手段82の一端は管内自走ロボッ
ト1の後端部に設けられたフック83に取付けられてい
る。但し、前記距離測定手段82としては、駆動輪32
の回転回数から管内自走ロボット1の走行距離を測定す
るものを用いてもよい。
【0033】次に、前記管軸測定装置を用いた本管Pの
埋設位置測量方法について説明する。先ず、管内自走ロ
ボット1をマンホール直下の踊り場で、前記実施例のよ
うに組み立てて、胴体部10が本管Pの軸方向になるよ
うに管内自走ロボット1を本管Pにセットし、駆動輪3
2を本管Pの内壁面に圧接させるととも、管内自走ロボ
ット1のフック83に距離測定手段82の端部を接続す
る。
【0034】次に、1人の作業者M1が送信機70を持
って本管Pの踊り場で待機し、もう1人の作業者M2が
管軸測定器81を持って地上側に待機する。そして、図
12、図13に示すように、本管P内の作業者M1が送
信機70を操作して管内自走ロボット1を走行させ、管
内自走ロボット1の走行距離が所定距離(例えば、10
m)移動する毎に、管内自走ロボット1を停止して、無
線連絡などにより地上側の作業者M2に移動距離を連絡
する。
【0035】一方、地上側の作業者M2は、管軸測定器
81を操作して、管内自走ロボット1とともに移動する
発信器80を追跡しながら、本管P側の作業者M1から
の連絡を受けて、管内自走ロボット1が所定距離移動す
る毎に、路面にマーキングを施すとともに、その位置で
の発信器80の位置、つまり本管Pの軸心Xの位置を管
軸測定器81で測定する。こうして、管内自走ロボット
1が所定距離移動する毎に本管Pの軸心Xの位置を測定
し、本管Pの埋設位置を順次測量することになる。
【0036】このように、管内自走ロボット1に発信器
80を取付けて本管P内を自走させるので、本管Pの測
量作業のうちの最も厳しい作業を管内自走ロボット1で
肩代わりさせることが可能となり、作業者に対する負担
を大幅に軽減出来る。尚、本実施例では、下水Wの本管
Pの埋設位置を測定する管軸測量装置に本発明を適用し
たが、下水管以外の配管やダクトの軸心位置を測定する
測量装置に対しても本発明を同様に適用することが可能
である。
【0037】
【発明の効果】前記作用の項で詳細に説明したように、
次のような効果が得られる。請求項1に係る管内自走ロ
ボットによれば、下水の本管などのように下部に流体が
流れる配管であっても、流体に漬かることなく管内自走
ロボットを自走させることが可能なので、流体中の浮遊
物が支持輪や駆動輪に絡まったり、駆動部が流体に漬か
ったりすることによる故障を未然に防止できるととも
に、配管の内壁面のうちの比較的乾燥した中段部に駆動
輪を圧接させて台車を自走させるので、駆動輪と内壁面
間の滑りを防止でき、配管内において管内自走ロボット
を安定走行することが可能となる。
【0038】請求項2に係る管内自走ロボットによれ
ば、配管のサイズに応じて脚部及びアーム部の長さを調
整して、各種サイズの配管を自走させることが可能とな
る。請求項3に係る管内自走ロボットによれば、前進側
1対の支持輪を操舵することで、管内自走ロボットの走
行安定性を確保出来るとともに、配管内の障害物にある
場合でも、その障害物をさけて管内自走ロボットを自走
させることが可能となる。
【0039】請求項4に係る管軸測量装置並びに請求項
6に係る管軸測量方法によれば、請求項1、2又3と同
様の効果が得られるとともに、発信器を持って埋設管内
を移動するといった、悪条件下での作業が不要となり、
埋設管の埋設位置を容易に測量することが可能となる。
請求項5に係る管軸測量装置によれば、発信器の位置を
測定することで、埋設管の軸心を容易に測定することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 管内自走ロボットの斜視図
【図2】 管内自走ロボットの正面図
【図3】 管内自走ロボットの平面図
【図4】 管内自走ロボットの側面図
【図5】 図3のV−V線断面図
【図6】 図3のVI−VI線断面図
【図7】 前側の支持輪付近の縦断面図
【図8】 図7のVII-VII 線断面図
【図9】 図2のIX−IX線断面図
【図10】 図3のX−X線断面図
【図11】 図2のXI−XI線断面図
【図12】 管軸測量装置の説明図
【図13】 管軸測量装置の説明図
【符号の説明】
P 本管 X 軸心 1 管内自走ロボット 2 台車 3 駆動手段 4 操舵手段 5 遠隔操作手段 10 胴体部 11 脚部 12 支持輪 13 固定フレーム 14 スライドフレーム 15 スリット 16 ナット部材 17 ボルト部材 18 仕切板 19 ブラケット部材 20 仕切板 20a スリット 21 ブラケット部材 22 軸部材 23 レバー部 24 ピン部材 25 レバー部材 26 連結ピン 27 ピン部材 28 サーボモータ 29 出力部材 30 固定アーム 31 スライドアーム 32 駆動輪 33 付勢手段 34 駆動部 35 アーム部 41 スリット 42 ナット部材 43 ボルト部材 44 スライド部材 45 付勢用スリット 46 ボルト部材 47 ナット部材 50 ボルト部材 51 調整ナット 52 受板 53 バネ部材 60 支軸 61 スプロケット 62 電動モータ 63 出力軸 64 スプロケット 65 チェーン 70 送信機 71 受信機 73 コントロールユニット 74 バッテリー 75 補助バッテリー 76 姿勢検出手段76 77 カバー部材 80 発信器 81 管軸測定器 82 距離測定手段 83 フック M1 作業者 M2 作業者

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配管内を移動可能な台車であって、下方
    へ向けて開脚する少なくとも1対の脚部と、脚部の下端
    部に回転自在に支持された支持輪とを有する台車と、 前記台車から両側方へ延びる1対のアーム部と、アーム
    部の外端部に回転自在に取付けられた駆動輪と、駆動輪
    を配管の内壁面に圧接する付勢手段と、両駆動輪を同期
    回転駆動する駆動部とを有する駆動手段と、 を備えたことを特徴とする管内自走ロボット。
  2. 【請求項2】 前記脚部及びアーム部が長さ調整可能に
    構成されていることを特徴とする請求項1に記載の管内
    自走ロボット。
  3. 【請求項3】 前記支持輪のうちの前進側1対の支持輪
    が操舵可能に構成されていることを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載の管内自走ロボット。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2又は請求項3に記
    載の管内自走ロボットと、 前記管内自走ロボットに取付けられ埋設管内から地表側
    へ向けて測定用信号を出力する発信器と、 前記測定用信号を受信して発信器の位置を測定可能な管
    軸測定器と、 前記管内自走ロボットの走行距離を測定する距離測定手
    段と、 を備えたことを特徴とする管軸測量装置。
  5. 【請求項5】 前記発信器を埋設管の軸心に対応する管
    内自走ロボットの部位に取付けたことを特徴とする請求
    項4に記載の管軸測量装置。
  6. 【請求項6】 請求項1又は請求項2又は請求項3に記
    載の管内自走ロボットに発信器を取付けて、発信器から
    地表側へ向けて測定用信号を出力させながら管内自走ロ
    ボットを埋設管内を自走させ、距離測定手段により管内
    自走ロボットの走行距離を測定するとともに、走行距離
    に対応させて、地上側において管軸測定器で発信器から
    の測定用信号を受信して埋設管の軸心位置を測定し、埋
    設管の埋設位置を順次測量することを特徴とする管軸測
    量方法。
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