JPH07238514A - 支柱の支持台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 標識、柵あるいは物干等の移動作業が容易か
つ簡便にできる支柱の支持台を提供することである。 【構成】 軽量部材で成形された支持台１の内部を中空
２に形成し、支持台１の上面部５側に差込口３を有する
支柱保持用の有底筒部４を前記中空２に突入して設け、
さらに支持台１の上面部５に中空２と通じる注排水口６
を形成し、該注排水口６には蓋７を設けたことを特徴と
するものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、支柱を支持固定するた
めの支持台に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、支持台は工事中等の標識や侵入防
止用の柵または洗濯物の物干等の支柱を支持固定するた
めに広く使用されている。そして風などで柵や物干台が
倒れたり、移動したりしない為に、重量のある、例えば
コンクリート製の支持台が用いられている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】標識や柵は、例えば工
事の進行状況に応じて移動させる必要があり、また物干
台も、時間あるいは季節の変化に伴い、日当たりの良い
場所も変わってくる為、それにつれて移動させることが
好ましい。しかしながら重量のある支持台と共に標識、
柵あるいは物干等を設置場所へ移動させる作業は甚だ骨
の折れる厄介なものであった。

【０００４】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
であり、その目的とするところは、標識、柵あるいは物
干等の移動作業が容易かつ簡便にできる支柱の支持台を
提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による支柱の支持台は、軽量部材で成形され
た支持台の内部を中空に形成し、支持台の上面部側に差
込口を有する支柱保持用の有底筒部を中空に突入して設
け、さらに支持台の上面部に中空と通じる注排水口を形
成し、該注排水口には蓋を取り付けたものである。

【０００６】

【作用】支持台内部の中空に注排水口より水を入れて支
持台を重くすることができ、必要に応じて注排水口から
水を排出して中空内を空にできる。さらに支持台の上面
部にある差込口から支柱を差し入れて有底筒部で保持す
ることができる。

【０００７】

【実施例】本発明による支柱の支持台の構造を図１及び
図２を参照して説明する。支持台１は軽量部材を用い
て、内部を中空２に形成したものである。そして支持台
１の上面部５の中央より、支持台１の中央底面位置にか
けて、上面部５からやや突出する差込口３を上端に有す
る有底筒部４が設けてある。さらに支持台１の上面部５
に中空２に通じる注排水口６を形成し、注排水口６には
着脱自在な蓋７が取り付けてある。

【０００８】軽量部材で成形される支持台１は屋外で使
用する為、耐紫外線性の優れた耐侯性のよいもの、例え
ばＦＲＰ（繊維強化プラスチック）、ポリアクリレー
ト、ポリエステル樹脂などの合成樹脂で形成することが
望ましく、またアルミニウムやアルミニウム合金などの
軽金属で形成してもよい。

【０００９】図３は本発明の支持台１の使用例を示すも
ので、頭上の注意を促す標識８を支柱９を介して支持台
１の有底筒部４内に差し込んでに取り付けたものであ
る。また図４は工事中の柵１０を本支持台１に取り付け
た実施例であり、中間の支持台１には、差込口３を有す
る有底筒部４を２個設けて、柵１０を連続的に繋げたも
のである。さらに図５は物干竿１１を支える支柱９を、
安定支持する為に本支持台１を利用した実施例である。

【００１０】本発明による支柱の支持台は上記実施例に
限定されるものではない。例えば、差込口３を有する有
底筒部４は使用用途に応じて複数個設けてもよく、差込
口３は支持台１の上面部５と同じ高さに形成してもよ
い。また有底筒部４は支柱を保持するのに都合のよい長
さに設定してあり、図６に示すように、中空２の中間位
置に垂下した状態で設けてもよい。さらに支持台１の形
状は円柱形状に限らず、楕円形状の柱体や立方体、直方
体等の他の形状であってもよい。

【００１１】

【発明の効果】本発明による支柱の支持台は上記構造を
しているので、支柱を差込口を有する有底筒部で保持し
て使用する場合には、注排水口から水を注ぎ中空内を満
たし、支持台を移動させる場合には、注排水口より中空
の水を排出すれば、次に記載する効果を奏する。

【００１２】軽量部材を用いると共に支持台の内部を中
空に形成してあるので、支持台がたいへん軽量になって
おり、支柱を支持台と分離できることとも相まって、移
動作業が容易にできる。また支持台の上面部に設けた注
排水口から中空に水を満たして支持台を重くできるの
で、安定して設置することができる。従って、必要に応
じて中空への水の注入及び排出をすることによって、安
定した設置及び容易な移動作業ができ、工事用標識や物
干等の支柱を支持する支持台としては最適なものであ
る。

【００１３】また支持台に支柱を差して使用する際には
注排水口を蓋で密閉しておけば、炎天下の道路上に設置
しておいても水が蒸発せず、支持台は一定重量を保ち続
け、使用中の長時間にわたって安定支持することができ
る。さらに支柱は中空内の水に触れることなく、有底筒
部で保持して使用するので、鉄製のものを用いても、中
空に溜めた水が原因で腐蝕することはない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による支柱の支持台の実施例を示す一部
切欠斜視図である。

【図２】図１のＡ−Ａ縦断面図である。

【図３】支持台に標識を取り付けた使用例を示す斜視図
である。

【図４】支持台に工事中の柵を取り付けた使用例を示す
斜視図である。

【図５】支持台に物干を取り付けた使用例の要部を示す
一部切欠斜視図である。

【図６】支持台の類例を示す縦断面図である。

【符号の説明】

１ 支持台 ２ 中空 ３ 差込口 ４ 有底筒部 ５ 上面部 ６ 注排水口 ７ 蓋

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 軽量部材で成形された支持台（１）の内
   部を中空（２）に形成し、支持台（１）の上面部（５）
   側に差込口（３）を有する支柱保持用の有底筒部（４）
   を中空（２）に突入して設け、さらに支持台（１）の上
   面部（５）に中空（２）と通じる注排水口（６）を形成
   し、該注排水口（６）には蓋（７）を取り付けたことを
   特徴とする支柱の支持台。