JP2004089536A - 物干台、及び、物干台設置方法、並びに、物干台裁置部材 - Google Patents

物干台、及び、物干台設置方法、並びに、物干台裁置部材 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、ガーデニング等を行った庭に裁置しても、その美観に優れた物干台を提供することを目的とする。
【解決手段】本願発明に係る物干台は、ラティス本体100が、多数の孔部150を有するように格子状に形成され、この多数の孔部150のうち少なくとも一つの孔部150が、物干竿を挿入して裁置できるように設けられており、例えば、前記孔部150に、その上面に物干台裁置部120aを形成した物干台裁置部材120が取付けられている。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、洗濯物を吊る物干竿を裁置するための物干台に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】
従来から、物干台としては、コンクリート等から構成された土台に、ポールを差し込み、そのポールに物干竿を裁置する部材を取付けたものが公知である。しかしながら、かかる従来の物干台は、美観において優れず、特に、ガーデニングを行っている庭に裁置していると、全体の美観を損なうという問題を有している。
【0003】
一方、上記したガーデニングに関しては、従来から木製部材を格子状に組み合わせたラティスを用いて、ラティスにプランターを吊り下げること等が行われている。
【0004】
また、かかるガーデニングを行うためのフェンスに、布団を干す等の機能を持たせたものが提案されている(特開2001−140504号公報)。該公報所載のものは、少なくとも一対の縦柱の間に、パンチングボード或いはネットボードを取付けたものであり、該公報所載のものにおいて、物干しとしての機能に関する記載としては、パンチングボードにハンガーや靴物干しを係止するためのフックを取付けたものや、ネットボード自体に布団を干すことが開示されている。
【0005】
しかしながら、該公報所載のものにあっては、プランターを吊り下げる箇所と布団を干す箇所とが、同一平面内にあり、その美観に優れず、また、側方から洗濯物が視認されるものである。また、仮に、該公報所載のものに物干竿の裁置部を一対設けることを考慮した場合にあっても、物干竿を裁置する一対の裁置部をパンチングボード等から垂直方向に突設させることが考えられるに過ぎず、この構造によれば、その裁置部に裁置された物干は、パンチングボード等と平行な方向となり、上述のような問題は解消できない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本願発明は、上記問題点に鑑みて、ガーデニング等を行った庭に裁置しても、その美観に優れた物干台及びその設置方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、上記課題を解決すべく、次の技術的手段を講じた。
【0008】
すなわち、本願発明に係る物干台は、ラティス本体100が、多数の孔部150を有するように格子状に形成されるとともに、該ラティス本体100の多数の孔部150のうち少なくとも一つの孔部150が、物干竿を挿入して裁置できるように設けられていることを特徴とする。
【0009】
該構成からなる本発明によれば、例えば一対の物干台を互いに対向するように設置して、ラティス本体100の孔部150に物干竿を挿入して裁置することにより、物干竿に洗濯物を干すことができる。また、例えば、ラティス本体100の外側(物干竿を挿入する側の反対側)には、従来のラティスと同様に、プランターを吊り下げることができる。このように、本発明に係る物干台によれば、物干竿に干した洗濯物が、ラティス本体100の外側から視認しにくいため、ガーデニング等を行う庭に裁置しても、美観を損い難いという利点を有する。さらに、ラティス本体100を例えば木目調とすることができ、より美観に優れるという利点を有する。なお、上記説明において、本発明に係る物干台を一対用いるものについて説明したが、例えば、一方のみを本発明に係る物干台を設置して、他方を従来の物干台を利用して、物干竿を裁置することも可能である。
【0010】
また、ラティス本体100の多数の孔部150の少なくとも一つの孔部150が物干竿を挿入裁置できるように設けられているものであれば、本発明の意図する範囲内であるが、多数の孔部150のうち複数の孔部150が物干竿を挿入裁置できるように設けられていることが好ましい。これにより、所望の孔部150に物干竿を挿入して裁置でき、利用者の利便性が高いという利点を有する。
【0011】
また、ラティス本体100の孔部150には、物干竿を安定して裁置できる物干竿裁置部120aが設けられていることが好ましく、より好ましくは、ラティス本体100には、少なくとも一つの孔部150に、物干竿裁置部120aを有する物干竿裁置部材が取付けられていることが好ましい。なお、この物干竿裁置部材は、ラティス本体100に着脱自在に取付けられるように設けることも可能であり、これにより、所望の孔部150に取付けられるよう構成して、利用者の利便性の向上を図ることができる。
【0012】
また、本願発明に係る物干台裁置部材は、請求項8記載のように、ラティス本体100に形成された孔部150に嵌まり込むように設けられるとともに、その上面に物干台裁置部120aが形成されていることを特徴とする。かかる物干台裁置部材によれば、ラティス本体100の孔部150に嵌まり込ませることにより、その上面に物干竿を裁置することができるため、本願発明に係る物干台と同様の利点を有することになる。
【0013】
また、本発明に係る物干台は、例えば、建物の壁やフェンス等に固定して、固定状態を得ることも可能であるが、請求項2記載のように、ラティス本体100が、下方に設けられた固定部200により、固定状態を得ていることが好ましい。これにより、壁等の場所に限られず、所望の設置箇所に設置することが可能となる利点を有する。
【0014】
ここで、この下方の固定部200は、例えば、地面に設けられた基礎とすることも可能であるが、請求項3記載のように、固定部200が、ラティス本体100の下方に設けられた錘部から構成されていることが好ましい。これにより、基礎工事が不必要となり、物干台の設置作業が容易に行い得るという利点を有する。
【0015】
ここで、前記錘部200は、錘部本体がラティス本体100を固定するに足る重量を有するものであっても良いが、錘部200の錘部本体がレンガ等の錘を裁置できるように設けられていることが好ましい。これにより、物干台の設置作業がより容易に行い得る。
【0016】
また、前記錘部200の下方には、車輪220が設けられていることが好ましく、これにより、設置作業がより容易になるとともに、既に設置された物干台を移動することが可能となる。
【0017】
なお、このように車輪220を設けた場合にあっては、ラティス本体100の固定状態において、該車輪220が外部から視認できないように目隠し部材が設けられていることが好ましい。これにより、車輪220が外部から視認されずに、車輪220が美観を損うことを防止できる。
【0018】
また、前記錘部200は、請求項5記載のように、その上方にプランター等を収容可能な収容部Sが設けられていることが好ましい。これにより、かかる収容部Sに、プランターを裁置することにより、美観に優れたものとすることができ、また、この収容部Sに小物入れを裁置しておくことにより、洗濯バサミ等の小物を収容しておくことができる。
【0019】
なお、かかる収容部Sは、前記孔部150への物干竿を挿入する方向の双方に設けることが好ましく、より好ましくは、一方側(例えば物干竿が挿入される側)の収容部Sに小物入れを設け、他方側にプランターが収容できるように設けることが好ましい。
【0020】
また、上記のようにプランターを収容できる収容部Sを設けた場合には、プランター内の植物に供給される水の排水口を設けることが好ましく、より好ましくは、該排水口がドレーン等の排水手段に接続され、所望の箇所に排水されるように設けられることが好ましい。これにより、植物に供給された余分の水を的確に排水でき、さらに上記排水手段に接続することにより、プランター内部の肥料が溶け出した水を所望の箇所に排水できる利点を有する。
【0021】
また、本願請求項6記載の発明に係る物干台設置方法は、地面に基礎200を形成して、該基礎200に、多数の孔部150を有するように格子状に形成されるとともに多数の孔部150のうち少なくとも一つの孔部150が物干竿を挿入して裁置できるように設けられたラティス本体100を固定することを特徴とする。
【0022】
また、本願請求項7記載の発明に係る物干台設置方法は、地面に、多数の孔部150を有するように格子状に形成されるとともに多数の孔部150のうち少なくとも一つの孔部150が該物干竿を挿入して裁置できるように設けられたラティス本体100を裁置して、該ラティス本体100の下方に設けられた錘部本体201にレンガ等の錘300を裁置して固定状態を得ることを特徴とする。
【0023】
上記構成からなる物干台設置方法によれば、上述の本願発明に係る物干台を設置することができ、既述の利点を有するものである。特に、請求項6記載のものであれば、地面に形成された基礎200に物干台を安定して設置することができ、また、請求項7記載のものであれば、設置作業後に物干台を容易に移動することができるという利点をそれぞれ有する。
【0024】
【発明の実施の形態】
〈第一実施形態〉
以下、本願発明の第一実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、図1乃至図3は、本願発明に係る第一実施形態の物干台の説明図であり、図1は正面図、図2は図1のA―A線矢視断面図、図3は図1のB―B線矢視断面図である。また、図4は、同実施形態の物干台の物干竿裁置部材の説明図であって、(イ)は正面図、(ロ)は側面断面図である。
【0025】
第一実施形態の物干台は、ラティス本体100が、多数の孔部150を有するように格子状に形成されるとともに、該ラティス本体100の多数の孔部150のうち一部の孔部150が、物干竿を挿入して裁置できるように設けられているものである。具体的には、ラティス本体100は、一対の縦柱101と、その上下に配された横柱103と、この縦柱101及び横柱103の間に格子状に配された複数の板材105とから構成されている。なお、上述の「多数の孔部150のうち一部の孔部150」とは、ラティス本体100の全ての孔部150ではないという意味で、つまり、多数の孔部150のうち、一部の孔部150が、物干竿を裁置可能に設けられ、その他の孔部150が、物干竿を裁置可能に設けられていない構成を意味する。より具体的に説明すると、本実施形態においては、ラティス本体100の65個(全て)の孔部150のうち、28個(一部)の孔部150が、物干竿を挿入して裁置できるように設けられていることを意味する。
【0026】
また、本実施形態においては、縦柱101及び横柱103と、複数の板材105とは、枠材107を介して固定されている。なお、かかる枠材107を用いずに、縦柱101及び横柱103と、複数の板材105とを、直接連結することも適宜設計変更可能な事項である。
【0027】
また、前記板材105は、複数(図示例では10本)の板材105が、横方向(水平方向)に平行に互いに所定の隙間をもって配されており、また他の複数(図示例では4本)の板材105が、縦方向(鉛直方向)に平行に互いに所定の隙間をもって配されており、この隙間から前記孔部150が形成されており、全体として、縦柱101及び横柱103にそれぞれ平行な方向に格子状に複数の板材105が配されている。なお、この縦方向の板材105と横方向の板材105とは、図3に示すように、互いに形成された凹部105aに互いに嵌まり込んで連結されており、このように交差(直交)する板材105同士が凹部105aに嵌まり込むことにより物干竿を裁置するに十分な強度が確保されている。なお、交差する板材105同士の連結方法は、上記方法に限定されるものではないが、物干竿を挿入裁置する孔部105における板材105同士の連結は、十分な強度が確保されていることが望まれる。
【0028】
また、このラティス本体100を構成する縦柱101、横柱103、板材105、及び、枠材107は、本実施形態においては、木材から構成しているが、その他、合成樹脂材を用いたり、内部に鉄材を有し表面が木目調等に塗装されたものを利用する等、適宜設計変更可能な事項である。
【0029】
前記ラティス本体100に形成される孔部150のうち、複数の孔部150は、物干竿を挿入して安定した状態で裁置できるように設けられており、具体的には、これらの孔部150には、別体からなる物干竿裁置部材120が取付けられている。この物干竿裁置部材120は、前記孔部150に嵌まり込むような形状で、且つ、その上面が凹状に形成され物干竿裁置部120aを構成するように設けられている。また、この物干竿裁置部材120の上面にはゴム(滑り止め手段121)が設けられ、挿入裁置した物干竿が不容易に離脱しないように設けられている。なお、本実施形態において、物干竿裁置部材120は、孔部150に嵌め込まれるとともに、接着剤によって固定(接着)されている。なお、該物干竿裁置部材120は、孔部150に固定されるものに限られず、また、固定する場合もその固定方法は上記接着方法に限られず、例えば、ビスやダボ等によって固定する方法も採用可能である。また、この物干竿裁置部材120は、木材等から構成することができ、前記ラティス本体100を構成する縦柱等101,…と同一の部材から構成することが好ましい。
【0030】
前記物干竿裁置部120aを有する孔部150は、横方向に複数、及び、縦方向に複数設けられ、具体的には、ラティス本体100には、両方向に複数の物干竿裁置部材120が取付けられている。より詳細に説明すると、横方向に5列の孔部150のうち、両端の列及び中央の列に前記物干竿裁置部材120が取付けられている(なお、中央の列の上端及び下端に位置する孔部150には、物干竿裁置部材120は取付けられていない)。これにより、ラティス本体100には、横方向に複数箇所の物干裁置部120aが設けられるとともに、上下方向にも複数箇所の物干裁置部120aが設けられることになる。このように、横方向に複数箇所の物干裁置部120aが設けられることにより、複数の物干竿を裁置して、多量の洗濯物を干すことを容易に行い得る利点を有する。また、上下方向にも複数箇所の物干裁置部120aが設けらけれることにより、利用者が利用しやすい高さに物干竿を裁置でき、利用者の利便性を高めることができる。なお、上記説明においては、ラティス本体100の全面にわたって平均的に物干竿裁置部120aを形成したものについて説明したが、物干竿裁置部120aの形成箇所は、上記実施形態のものに限られず、例えば、ラティス本体100の下方側には設けない等、利用される可能性の高い箇所のみに物干竿裁置部120aを形成することや、物干竿裁置部材120を着脱自在として、利用者の利用したい箇所に物干竿裁置部120aが形成できるように設けることも適宜設計変更可能な事項の範囲内である。また、物干裁置部120aは、上記のように別体の物干裁置部材120から構成するものに限定されず、例えば、格子状を構成する板材105が物干竿裁置部120aとして機能するように設けることも可能である。
【0031】
なお、上記ラティス本体100のより具体的な構造について詳述すると、前記縦柱101及び横柱103は、75mm角の木材を用いており、上下方向の板材105は、62.5mm×50mm角の木材を、横方向の板材105は、75mm×50mm角の木材を用いている。また、縦方向及び横方向の板材105は、それぞれ、隣接する板材105と50mmの間隔をもって配され、このため、孔部150は50mm角の正方形状をなしている。また、前記物干竿裁置部材120は、横幅が50mm、奥行きが44mm、高さが25mmの木材であって、その上部が半径20mmの半円状に刳り貫かれたものを用い、その刳り貫かれた部分に滑り止め手段としてのゴム121が貼着されている。なお、該ゴム121は、必須の構成ではなく、ゴム121を貼着しないことも適宜設計変更可能である。また、前記枠材107は、10mm×65mm角の木材を用いている。
【0032】
また、ラティス本体100は、下方に設けられた固定部200により、固定状態を得ており、本実施形態においては、該固定部200は、ラティス本体100の下方に設けられた錘部から構成されている。この錘部200は、錘部本体201にレンガ等の錘300を裁置できるように設けられており、具体的には、上面には、上面に錘300を裁置できる錘部本体201と、前記縦柱101を固定すべく錘部本体201から上方に突設され柱固定部材203とを備えている。なお、この固定部200を構成する錘部本体201と柱固定部材203とはステンレス等の金属製部材から構成されている。
【0033】
また、前記錘部本体201には、穿孔201aが形成されており、例えば、錘部本体201の上にプランタ等を裁置した場合に、供給された水が該穿孔201a(排水口)から排出されることになる。なお、図示しないが、該穿孔201aがドレーン等の排水手段に接続されており、所望の箇所に排水されるように設けられている。なお、上記排水口201aを形成した際における排水手段は必須の要件ではなく、例えば設置箇所の下方が土である場合等は、排水手段を設けないものであっても良い。
【0034】
また、錘部本体201は、縁部が上方に立ち上がって設けられており、例えばレンガ等の錘300が不容易に離脱しないように設けられている。なお、このレンガ300を合計12個裁置できるような大きさに、錘部本体201は設けられている。また、この縁部は、錘部本体201の全周囲から立ち上がって設けられ、つまり、該錘部200は、収容部Sに裁置されるプランターから排出される水や雨水等の水を受けるように設けられており、さらに錘部200はこの受けた水を前述の排水口201aから排出するように設けられている。
【0035】
さらに、前記柱固定部材203は一対設けられ、各柱固定部材203は、錘部本体201の前後方向(物干竿の挿入方向)の略中央から上方に向けて突設されている。また、柱固定部材203は、上方が開口した筒状に設けられ、その側面には、前記開口に挿入されたラティス本体100の縦柱101を固定するためにボルト等を挿入着できる挿着孔203aが設けられている。
【0036】
また、錘部200の錘部本体201の前記縁部には、ラティス本体100の下部の側面を覆うように、外周部材210が取付けられており、各縁部から上方にむけて前記外周部材210から取付けられている。このため、外周部材210の内部、及び、錘部本体201の上方には、プランター等を収容可能な収容部Sが設けられることになる。なお、該外周部材210は、前記錘部本体201の縁部に、スペーサ211を介して取付けられている。
【0037】
また、前記錘部200の下方には、車輪220が取付けられており、具体的には、錘部本体201の四隅部の下方に車輪220が取付けられ、全体が移動可能に設けられている。ここで、車輪220は、車軸と直交する方向(上下方向)を軸として回動できるように設けられており、具体的には錘部本体201との連結部221が、鉛直方向を軸に回動できるように設けられており、ラティス本体100を所望の方向へ移動させた際に、連結部223が回動して、車輪220がスムーズに回転できるように設けられている。
【0038】
さらに、本実施形態にあっては、錘部200の下方に、物干台の固定状態において、車輪220が外部から視認できないように巾木230が取付けられている。この巾木230は、前記錘部本体201の下面に離脱可能な状態で取付けられている。
【0039】
また、この巾木230及び前記外周部材210は、本実施形態においては、木材から構成しているが、その他の部材から構成することも適宜設計変更可能である。
【0040】
以上、第一実施形態の物干台について説明したが、該物干台の設置方法の一例について、以下説明する。
【0041】
まず、縦柱101、横柱103、枠材107、及び、板材105を組み合わせて、ラティス本体100を用意する。なお、この段階で物干竿裁置部材120を取付けても良く、また、設置後に取付ける方法を採用することも可能である。
【0042】
また、錘部本体201の上面に柱固定部材203を固定(溶接)し、下面に車輪220を取付けて錘部200を用意する。
【0043】
上記ラティス本体100及び錘部200を、設置希望箇所に搬送して、ラティス本体100の縦柱101を、柱固定部材203に挿入着して、ボルト等の固定手段によって、両者を固定する。
【0044】
そして、所望箇所にラティス本体100及び錘部200が設置された後に、外周部材210及び巾木230を錘部200に取付ける。なお、外周部材210は、予め(搬入前に)錘部200に取付けておくことも可能である。
【0045】
また、錘部本体201の上面(収容部S)にレンガ300を裁置することにより、物干台の設置作業が完了する。
【0046】
このようにして設置された物干台には、一方側(例えば図3の左側)から物干竿を挿入して、洗濯物を干すことができ、他方側のラティス本体100にプランターを取付けて、ガーデニングの一環として利用することができる。これにより、物干竿に吊るした洗濯物は、前記他方側からはラティス本体100及びプランターによって視認されにくくなり、その美観において優れている。
【0047】
〈第二実施形態〉
次に、本願発明に係る第二実施形態の物干台について、図5を参酌しつつ、以下説明するが、第一実施形態と同様の機能を有する構成の説明については、省略する。
なお、図5は、本願発明に係る第二実施形態の物干台の概略的側面断面図である。
【0048】
第二実施形態の物干台は、第一実施形態のような巾木230を取付けておらず、また、外周部材210の内部に設けられる収容部Sには、小物入れ240が設けられている。この小物入れ240は、外周部材210に目隠し状態となる収容部Sのうちラティス本体100の一方側(図5の左側)に裁置されている。より詳述すると、該小物入れ240は、錘部本体201の上面に裁置されたレンガ300に裁置されており、上方には開閉自在な蓋体241が取付けられている。なお、この小物入れ240は、ラティス本体100に着脱自在に取付けたり、収容部Sに裁置しておく等、適宜設計変更可能な事項である。
【0049】
〈第三実施形態〉
次に、本願発明に係る第三実施形態の物干台について、図6を参酌しつつ、以下説明するが、第一又は第二実施形態と同様の機能を有する構成の説明については、省略する。
なお、図6は、本願発明に係る第三実施形態の物干台の概略的正面図である。
【0050】
第三実施形態の物干台は、第一及び第二実施形態と、ラティス本体100の固定構造が異なり、第三実施形態の物干台は、地面に形成された基礎200に固定されている。具体的には、地面上に形成された一対の基礎200にそれぞれ柱固定部材203が上方に向けて突設されており、この柱固定部材203にラティス本体100の縦柱101が挿入固定されている。なお、この柱固定部材203は、第一及び第二実施形態のものと同様のものを利用可能である。つまり、本実施形態においては、ラティス本体100が、下方に設けられた基礎200により固定状態を得ているものである。
【0051】
この第三実施形態の物干台の設置方法の概略を説明すると、まず、一対の柱固定部材203が地面上から突設するように地面に基礎200を形成する。そして、該基礎200に固定された柱固定部材203にラティス本体100の縦柱101を挿入着して、ボルト等の固定手段によって、柱固定部材203にラティス本体100を固定することによって、第三実施形態の物干台が設置されることになる。
【0052】
〈第四実施形態〉
次に、本願発明に係る第四実施形態の物干台について、図7を参酌しつつ、以下説明するが、第一乃至第三実施形態と同様の機能を有する構成の説明については、省略する。
なお、図7は、本願発明に係る第四実施形態の物干台の概略的側面断面図である。
【0053】
第四実施形態の物干台は、第一乃至第三実施形態と、ラティス本体100の固定構造が異なり、第四実施形態の物干台は、ラティス本体100が下方に設けられたコンクリートからなる錘部200に固定されている。つまり、本実施形態においては、錘部200は、それ自体の自重によりラティス本体100を固定する機能を有するように設けられているものである。さらに、本実施形態について、より具体的に説明すると、錘部200から上方に向けて突設されたアンカー251にラティス本体100の縦柱101が固定されており、また、錘部200と縦柱101とはL字状の金具253によっても固定されている。
【0054】
また、前記錘部200には、第一及び第二実施形態と同様に、ラティス本体100の下部の側面を覆うように、外周部材210が取付けられ、外周部材210の内部、及び、錘部本体201の上方には、プランター等を収容可能な収容部Sが設けられることになる。第四実施形態の外周部材210は、錘部200の下側から上方にむけて延設されており、ラティス本体100の下部及び錘部200を覆い、目隠し状態となるように設けられている。
【0055】
〈その他の実施形態〉
なお、本願発明は上記各実施形態の構成に限定されるものではなく、本願発明の意図する範囲内で適宜設計変更可能である。
【0056】
つまり、上記実施形態にあっては、ラティス本体100を構成する複数の板材105が、縦方向及び横方向に組み合わされて格子状となるように設けたものについて説明したが、例えば、図8に示すように、複数の板材105が斜め方向に配されて、交差する板材105が連結されて、この板材105によって形成される孔部150に物干竿裁置部材120を取付けたものも本願発明の意図する範囲内である。
【0057】
また、上記各実施形態においては、ラティス本体100の全体にわたって板材105が格子状に設けられたものについて説明したが、例えば、ラティス本体100が、一部(例えば中央部)において目隠し状となり、他の部分(例えば両端部分)において孔部を有する格子状に設けられているもの等も本願発明の意図する範囲内である。
【0058】
また、本願発明において、ラティス本体の全ての孔部に物干竿を挿入裁置できるように設けることも可能であるが、ラティス本体の多数の孔部のうち、一部の孔部が物干竿を挿入裁置できるように設けられた構成(他の孔部は物干竿を挿入裁置できるように設けられていない)を採用することが好ましく、また、この一部の孔部は、既述のように複数であることが好ましく、これにより利用者の利便性の向上を図ることができる等の利点を有する。
【0059】
【発明の効果】
以上のように、本願発明に係る物干台は、ラティス本体の孔部に物干竿を挿入して裁置でき、また、ラティス本体には、プランター等を吊り下げることができ、このため、ガーデニング等を行った庭に裁置しても、その美観を損うことなく、洗濯物を干すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る第一実施形態の物干台の正面図である。
【図2】図1のA―A線矢視断面図である。
【図3】図1のB―B線矢視断面図である。
【図4】第一実施形態の物干台の物干竿裁置部材の説明図であって、(イ)は正面図、(ロ)は側面断面図である。
【図5】本願発明に係る第二実施形態の物干台の側面断面図である。
【図6】本願発明に係る第三実施形態の物干台の正面図である。
【図7】本願発明に係る第四実施形態の物干台の側面断面図である。
【図8】本願発明に係るその他の実施形態の物干台の要部拡大正面図である。
【符号の説明】
100  ラティス本体
101  縦柱
103  横柱
105  板材
105a 凹部
120  物干竿裁置部材
120a 物干竿裁置部
121  滑り止め手段(ゴム)
150  孔部
200  固定部(錘部,基礎)
201  錘部本体
201a 排水口(穿孔)
203  柱固定部材
203a 挿着孔
210  外周部材
211  スペーサ
220  車輪
221  連結部
230  目隠し部材
240  小物入れ
241  蓋体
300  錘(レンガ)
S    収容部

Claims (8)

  1. ラティス本体(100)は、多数の孔部(150)を有するように格子状に形成されるとともに、該ラティス本体(100)の多数の孔部(150)のうち少なくとも一つの孔部(150)は、物干竿を挿入して裁置できるように設けられていることを特徴とする物干台。
  2. 請求項1記載の物干台であって、
    前記ラティス本体(100)は、下方に設けられた固定部(200)により、固定状態を得ていることを特徴とする物干台。
  3. 請求項2記載の物干台であって、
    前記固定部(200)は、ラティス本体(100)の下方に設けられた錘部から構成されていることを特徴とする物干台。
  4. 請求項3記載の物干台であって、
    前記錘部(200)の下方には、車輪(220)が設けられていることを特徴とする物干台。
  5. 請求項3または4記載の物干台であって、
    前記錘部(200)は、その上方にプランター等を収容可能な収容部(S)が設けられていることを特徴とする物干台。
  6. 地面に基礎(200)を形成して、該基礎(200)に、多数の孔部(150)を有するように格子状に形成されるとともに多数の孔部(150)のうち少なくとも一つの孔部(150)が物干竿を挿入して裁置できるように設けられたラティス本体(100)を固定することを特徴とする物干台設置方法。
  7. 地面に、多数の孔部(150)を有するように格子状に形成されるとともに多数の孔部(150)のうち少なくとも一つの孔部(150)が物干竿を挿入して裁置できるように設けられたラティス本体(100)を裁置して、該ラティス本体(100)の下方に設けられた錘部本体(201)にレンガ等の錘(300)を裁置して固定状態を得ることを特徴とする物干台設置方法。
  8. ラティス本体(100)に形成された孔部(150)に嵌まり込むように設けられるとともに、その上面に物干台裁置部(120a)が形成されていることを特徴とする物干台裁置部材。
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