JPH07238368A - 薄膜形成装置 - Google Patents

薄膜形成装置

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JPH07238368A
JPH07238368A JP2836294A JP2836294A JPH07238368A JP H07238368 A JPH07238368 A JP H07238368A JP 2836294 A JP2836294 A JP 2836294A JP 2836294 A JP2836294 A JP 2836294A JP H07238368 A JPH07238368 A JP H07238368A
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JP
Japan
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thin film
substrate
vacuum chamber
shield plate
evaporation
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JP2836294A
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English (en)
Inventor
Yasuyuki Kawagoe
康行 川越
Masahiro Hanai
正博 花井
Kenichiro Yamanishi
健一郎 山西
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄膜形成用の反応生成物が真空槽の内壁に堆
積するのを抑えたり、この内壁への付着を抑えるシール
ド板上への上記反応生成物の堆積およびダストの発生を
防止する。 【構成】 薄膜が蒸着される基板9を収容する真空槽1
0と、該真空槽10内に設けられて、上記基板9に向け
て上記薄膜を形成する蒸発物質11の蒸気を発生する蒸
発源22とを設け、該蒸発源22と上記基板9との間に
上記真空槽10の内壁を被うようにシールド板16を配
置し、かつこれを任意に交換可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、薄膜形成装置に関
し、例えばクラスタイオンビーム法等により蒸着形成さ
れる薄膜への微細異物の付着を低減する薄膜形成装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は例えば特開昭63−86862号
公報に示された従来の薄膜形成装置を示す概略構成図で
あり、図において、1は真空排気装置、2は例えば窒素
等の反応性ガスが充填されているガスボンベ、3は反応
性ガスを真空槽10に導入するためのリークバルブ、4
はノズル穴40付きの密閉型るつぼで、中に蒸着用の蒸
発物質11、例えばチタン等が充填されている。
【0003】また、5はるつぼ4の外周付近に配置され
た、図6にも示すような複数のリング状のるつぼ加熱用
フィラメント、6は複数のリング板状のイオン化用フィ
ラメントで、2000℃位に熱せられ、ここから放出さ
れる電子12は電子引き出し電極7により加速され、蒸
発物質11のクラスタ14を衝撃し、その一部をイオン
化する。13はイオン化されたクラスタイオン、8は加
速電極、9は円板状の基板、15aおよび15bは熱シ
ールド板である。
【0004】また、22はるつぼ4,るつぼ加熱用フィ
ラメント5,イオン化用フィラメント6,電子引き出し
電極7,加速電極8および熱シールド板15a,15b
等を有する蒸発源としてのクラスタイオンビーム源であ
る。
【0005】次に動作について説明する。まず、真空排
気装置1によって真空槽10内を10-6Torr 台の真空
度になるまで排気した後、リークバルブ3を開き反応性
ガス(ここでは窒素)を導入する。
【0006】次いで、そのるつぼ4を、このるつぼ4内
の蒸気圧が数Torr になる温度(蒸発物質11がTiの
場合は2200℃位)までるつぼ加熱用フィラメント5
から放出される電子をるつぼ4に衝撃することによって
加熱すると、蒸発物質11は蒸気化し、これがノズル穴
40から真空中に噴射される。
【0007】そして、この噴射された物質蒸気はノズル
穴40を通過する際に凝縮し、クラスタ14と呼ばれる
塊状集団が形成される。このクラスタ14状の物質蒸気
は、次いでイオン化用フィラメント6から放出される電
子12によって部分的にイオン化され、クラスタイオン
13となり、さらに電界による加速を受けて基板9およ
び真空槽10の内壁に衝突する。
【0008】一方、基板9付近には反応性ガスが存在
し、基板9付近でクラスタ状の蒸着物質と反応性ガスと
の反応が進行するため、反応生成物である化合物(ここ
ではTiN)の薄膜が基板9上に蒸着することになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の薄膜形成装置は
以上のように構成されているので、反応生成物である化
合物が基板12に蒸着するほか、真空槽10の内壁にも
付着して次第に堆積し、遂には、この堆積物が剥離して
薄膜上に微細異物(以下ダストという)として付着する
などの問題点があった。
【0010】請求項1の発明は上記のような問題点を解
消するためになされたもので、薄膜形成用の反応生成物
が真空槽の内壁に堆積するのをシールド板により抑える
ことができるとともに、このシールド板をこれに付着し
た反応生成物が剥離する前に他と交換することができる
薄膜形成装置を得ることを目的とする。
【0011】請求項2の発明はシールド板を加熱するこ
とで、シールド板に付着した反応生成物の付着力を高め
て剥離を抑制できる薄膜形成装置を得ることを目的とす
る。
【0012】請求項3の発明はシールド板に設定電位を
与えることで、シールド板に付着した反応生成物の付着
力を高めて剥離を抑制できる薄膜形成装置を得ることを
目的とする。
【0013】請求項4の発明はシールド板と反応生成物
との接触面積の増大によりシールド板に対する反応生成
物の付着量および付着力を増大できる薄膜形成装置を得
ることを目的とする。
【0014】請求項5の発明は反応生成物の膜はがれの
要因になる蒸着膜の内部応力を小さく抑えることができ
る薄膜形成装置を得ることを目的とする。
【0015】請求項6の発明は蒸発源から発生する蒸発
物質の蒸気を基板にのみ指向投射できる薄膜形成装置を
得ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る薄
膜形成装置は、薄膜が蒸着される基板を収容する真空槽
と、該真空槽内に設けられて、上記基板に向けて上記薄
膜を形成する蒸発物質の蒸気を発生する蒸発源とを設
け、該蒸発源と上記基板との間に上記真空槽の内壁を被
うようにシールド板を配置し、かつこれを任意に交換可
能にしたものである。
【0017】請求項2の発明に係る薄膜形成装置は、蒸
発源と上記基板との間に上記真空槽の内壁を被うように
シールド板を配置し、かつこれを任意に交換可能にし
て、該シールド板をシールド板加熱機構により加熱する
ようにしたものである。
【0018】請求項3の発明に係る薄膜形成装置は、蒸
発源と上記基板との間に上記真空槽の内壁を被うように
シールド板を配置し、かつこれを任意に交換可能にし
て、該シールド板に電源から真空槽のアース電位に対し
て負の電位を与えるようにしたものである。
【0019】請求項4の発明に係る薄膜形成装置は、蒸
発源と上記基板との間に上記真空槽の内壁を被うように
シールド板を配置し、かつこれを任意に交換可能にし
て、該シールド板に凹凸状面を設けたものである。
【0020】請求項5の発明に係る薄膜形成装置は、蒸
発源と上記基板との間に上記真空槽の内壁を被うように
シールド板を配置し、かつこれを任意に交換可能にし
て、上記蒸発物質に対して同種または熱膨張係数が近い
材質としたものである。
【0021】請求項6の発明に係る薄膜形成装置は、蒸
発源を構成するるつぼに、該るつぼ外への上記蒸発物質
の蒸発を可能にする少なくとも1個のノズル穴を設け、
るつぼ加熱手段により、該ノズル穴の温度を上記蒸発物
質の融点より少し高くし、上記るつぼの底の部分の温度
を上記ノズル穴の温度よりも高くするようにしたもので
ある。
【0022】
【作用】請求項1の発明における薄膜形成装置は、基板
と蒸発源の間に設置された適宜交換可能なシールド板に
よって、上記基板以外の方向に照射される蒸着膜が、真
空槽の内壁に多量に付着することを防ぎ、その結果、膜
の剥がれによるダストの発生をなくする。
【0023】請求項2の発明における薄膜形成装置は、
基板と蒸発源の間に設置されたシールド板の温度をヒー
ターによって高温に保持することにより、シールド板に
付着する蒸着膜の付着力を向上し、その結果、膜の剥が
れによるダストの発生をなくする。
【0024】請求項3の発明における薄膜形成装置は、
基板と蒸発源の間に設置されたシールド板に負電位を印
加し、プラスにイオン化した蒸着粒子の持つエネルギー
を増大させることによって、シールド板に付着する蒸着
膜の付着力を向上させ、その結果、膜の剥がれによるダ
ストの発生をなくする。
【0025】請求項4の発明における薄膜形成装置は、
基板と蒸発源の間に設置されたシールド板の表面を凹凸
状面にすることにより、このシールド板とこれに付着し
た蒸着膜との接触面積を増して、付着力を向上させ、そ
の結果、膜の剥がれによる微細異物であるダストの発生
をなくする。
【0026】請求項5の発明における薄膜形成装置は、
基板と蒸発源の間に設置されたシールド板の材質を蒸着
膜と同一としたり、あるいは熱膨張係数を互いに近い材
料とすることで、膜はがれの要因である膜の内部応力を
小さくし、その結果、膜の剥がれによるダストの発生を
なくする。
【0027】請求項6の発明における薄膜形成装置は、
蒸発源から発生する蒸発物質の全部を基板に照射するこ
とで、基板以外の所にダストの発生の原因となる反応生
成物が堆積するのを防止する。
【0028】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図1において、16は材質が蒸発物質11と同種
あるいは熱膨張係数が近い材料からなり、その表面がブ
ラスト処理などにより凹凸状面にされたシールド板であ
る。
【0029】また、17はこのシールド板16の外側に
設けられて、これを加熱するシールド板加熱用ヒータ
ー、18はこのシールド板加熱用ヒーター17を加熱す
るヒーター加熱電源、19は上記シールド板加熱用ヒー
ター17およびヒーター加熱電源18からなるシールド
板加熱機構、20はシールド板16に真空槽10のアー
ス電位に対して負となる負電位を与える電源、21はシ
ールド板16を機械的に支え、かつこれを電気的,熱的
に真空槽10から絶縁する支持部材である。
【0030】なお、図示しないが、上記シールド板16
は真空槽10内の基板9と蒸発源22との間にあって、
真空槽10の内壁を被うように配置され、しかも、必要
に応じ任意かつ容易に他と交換可能な取付構造されてい
る。また、このほかの図5と同一の構成部分には同一符
号を付して、その重複する説明を省略してある。
【0031】図2はこのシールド板16の取付構造を示
し、51は真空槽10の前部の開口52を開閉する前扉
であり、これが開口縁の一部に、図示しないヒンジ手段
を介して開閉自在に設けられている。なお、この前扉5
1は閉成時にシール材を介して開口52を密閉する。
【0032】また、53は図3にも示すように、両端に
埋込みボルト54,55を有する絶縁部材からなる絶縁
スペーサであり、この絶縁スペーサ53および埋込みボ
ルト54,55は上記支持部材21を構成している。
【0033】さらに、56は真空槽10の内壁に溶接な
どにより突設された固定台であり、この固定台56に設
けられたねじ孔に、上記支持部材21の埋込みボルト5
4が着脱自在にねじ込み可能となっている。
【0034】一方、埋込みボルト55は上記シールド板
16に穿設された透孔に挿通されて、そのシールド板1
6の内側からワッシャ57を介して挿入されたナット5
6をねじ込むことにより、このシールド板16を支持部
材21を介して真空槽10内に着脱可能としている。
【0035】従って、上記前扉51の上記のような開閉
によって、シールド板16の交換が上記ナット56など
を着脱することで任意かつ容易に行えることとなる。
【0036】次に動作について説明する。この実施例に
おいても、クラスタ14の発生は上記蒸発源としてのク
ラスタイオンビーム源22により、従来の場合と全く同
様に行われる。従って、ここでは、基板9とクラスタイ
オンビーム源22との間に設置されて、基板9に付着し
ない余分の反応生成物である化合物が真空槽内壁に蒸着
膜として付着したり、堆積したりしないようにするのを
防ぐシールド板を使用し、これに薄膜を蒸着形成させる
場合の動作についての説明を行う。
【0037】すなわち、図1に示されているように、基
板9とクラスタイオンビーム源22との間に適宜交換可
能な構造であるシールド板16を設置することにより、
イオン化されたクラスタイオン13のうち基板9に衝突
しない一部がそのシールド板16に衝突し、このとき反
応性ガスとの反応生成物がシールド板16に付着し、こ
こに堆積する。こうすることで、真空槽10の内壁に上
記反応生成物が付着するのを抑えることができる。
【0038】ところが、この場合においても、反応生成
物の堆積量が多くなるとその堆積物は剥離し易くなり、
この剥離した堆積物の一部が薄膜上にダストとして付着
する原因となる。そこでシールド板16を適宜交換し堆
積量を小さくすることにより堆積物の上記剥離をおさ
え、上記のような微細異物の薄膜上への付着を抑制す
る。
【0039】また、このシールド板16をシールド板加
熱機構19により適当な温度に加熱制御することによ
り、上記堆積物の付着力を増加させることができ、従っ
てその堆積物を剥離しにくくすることができ、ダストの
発生を抑制できる。
【0040】さらに、電源20によって与えられるシー
ルド板16の電位を、基板9のアース電位より低い負の
電位とし、クラスタイオン13のみかけ上の加速電圧を
高めることで、上記シールド板16上の堆積物の付着力
を増加して剥離しにくくでき、これによっても上記微細
異物の発生を抑制できる。
【0041】この場合において、上記シールド板16の
加熱制御および電位制御を同時に並行して行うと、より
一層堆積物の付着力が増し、ダスト発生の抑制に対し効
果的であり、また、シールド板16の材質や表面処理方
法の適正化を行うことでも、ダスト発生を効果的に抑制
することもできる。例えば、蒸発物質11に対してシー
ルド板16の材質が同一であり、または熱膨張係数が近
い場合には、蒸着膜の内部応力を小さく抑えることによ
り、この蒸着膜の剥がれを効果的に防止することができ
る。
【0042】また、上記シールド板16の表面を凹凸状
面とすることで、このシールド板16とこれに付着する
反応生成物の蒸着膜との接触面積を増加して、付着力を
向上させ、その蒸着膜の剥がれによる上記ダストの発生
を防止することができ、結果的に半導体プロセスの成膜
工程における歩留りを向上できることとなる。
【0043】実施例2.図4は請求項6の発明の一実施
例による薄膜形成装置を示す概略構成図であり、図にお
いて、5aはるつぼ4の底を加熱するフィラメントで、
上記るつぼ加熱用のフィラメント5とともにるつぼ加熱
手段5Rを構成している。23aは蒸発物質11の表面
から蒸発しながらノズル穴40を通過しないで、るつぼ
4の内面に到達する蒸発粒子、23bはるつぼ4の内面
に到達した上記蒸発粒子23aが液化して、重力により
再びるつぼ4内の底部の蒸発物質11内へ落下して行く
溶融蒸着物質である。
【0044】また、24は蒸着用の物質11の表面から
蒸発し、ノズル穴40を通過して、基板9に向かう蒸着
粒子であり、このノズル穴40は通過する蒸着粒子が全
て基板9に到達するようなアスペクト比(ノズル穴長さ
対ノズル穴径の比)をもつ。
【0045】次に動作について説明する。るつぼ4はこ
れの側面がるつぼ加熱用フィラメント5により、また底
面がフィラメント5aにより加熱される。このとき、る
つぼ4の側面は蒸発物質11の融点よりも少し高い温度
に加熱し、るつぼ4の底面は蒸発用の物質11の融点よ
りも充分高い温度に加熱する。
【0046】すると、上記蒸発物質11の蒸発はほとん
どこの蒸発物質11の表面で行われ、この表面から蒸発
した物質蒸気としての蒸着粒子が、様々な方向へ飛行す
るが、その中でもノズル穴40を経過するように蒸発し
た蒸着粒子24は、直進して基板9に到達する。
【0047】一方、るつぼ4の内面あるいはノズル穴4
0の内面に到達した蒸発粒子23aは、るつぼ温度が蒸
発した箇所よりも低いが、るつぼ4のノズル穴40の温
度が上記蒸発物質の融点よりも少し高いため、凝固せず
に液化し、重力によりるつぼ4の底の方へ流動する。
【0048】そして、再び蒸発物質11となった後、加
熱されて蒸発する。従って、ノズル穴40を通過してで
てくる蒸着粒子24は指向性が高く、全てが基板9へ向
かうので、基板9以外のところに付着して膜はがれを起
こすなどして、これがダストの発生源となるようなこと
はなくなる。
【0049】実施例3.なお、上記実施例では蒸発源と
してのクラスタイオンビーム源22を持った薄膜形成装
置について説明したが、例えば、真空蒸着装置,イオン
ビームスパッタ装置またはレーザ蒸着装置等の他の薄膜
形成装置にも、上記各実施例の構成を採用でき、上記実
施例と同様の効果を奏する。
【0050】また、上記実施例では単元素窒化物である
TiN薄膜を形成する場合に適用した例を示したが、例
えばSi34 等の他の単元素窒化物薄膜あるいはTi
O、H:a−Si等の化合物である他の単元素化合物薄
膜、さらにTi等の単体の薄膜,YBa2 Cu37
の多元素化合物薄膜および上記薄膜の多層膜形成等あら
ゆる薄膜形成にも適用でき、上記実施例と同様の効果を
奏する。
【0051】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれば
薄膜が蒸着される基板を収容する真空槽と、該真空槽内
に設けられて、上記基板に向けて上記薄膜を形成する蒸
発物質の蒸気を発生する蒸発源とを設け、該蒸発源と上
記基板との間に上記真空槽の内壁を被うようにシールド
板を配置し、かつこれを任意に交換できるように構成し
たので、薄膜形成用の反応生成物が真空槽の内壁に堆積
するのをシールド板により抑えることができるととも
に、このシールド板をこれに付着した反応生成物が剥離
する前に他と交換することができるものが得られる効果
がある。また、この結果として、上記反応生成物の剥が
れによるダストの発生を防止でき、半導体プロセスの成
膜工程における歩留りを向上できる効果がある。
【0052】請求項2の発明によれば蒸発源と上記基板
との間に上記真空槽の内壁を被うようにシールド板を配
置し、かつこれを任意に交換可能にして、該シールド板
をシールド板加熱機構により加熱するように構成したの
で、シールド板に付着した反応生成物の付着力を高めて
剥離を抑制できるものが得られる効果がある。
【0053】請求項3の発明によれば蒸発源と上記基板
との間に上記真空槽の内壁を被うようにシールド板を配
置し、かつこれを任意に交換可能にして、該シールド板
に電源から真空槽のアース電位に対して負の電位を与え
るように構成したので、シールド板に設定電位を与える
ことで、シールド板に付着した反応生成物の付着力を高
めて剥離を抑制できるものが得られる効果がある。
【0054】請求項4の発明によれば蒸発源と上記基板
との間に上記真空槽の内壁を被うようにシールド板を配
置し、かつこれを任意に交換可能にして、該シールド板
に凹凸状面を設けるように構成したので、シールド板と
反応生成物との接触面積の増大によりシールド板に対す
る反応生成物の付着量および付着力を増大できるものが
得られる効果がある。
【0055】請求項5の発明によれば蒸発源と上記基板
との間に上記真空槽の内壁を被うようにシールド板を配
置し、かつこれを任意に交換可能にして、上記蒸発物質
に対して同種または熱膨張係数が近い材質とするように
構成したので、反応生成物の膜はがれの要因になる蒸着
膜の内部応力を小さく抑えることができるものが得られ
る効果がある。
【0056】請求項6の発明によれば蒸発源を構成する
るつぼに、該るつぼ外への上記蒸発物質の蒸発を可能に
する少なくとも1個のノズル穴を設け、るつぼ加熱手段
により、該ノズル穴の温度を上記蒸発物質の融点より少
し高くし、上記るつぼの底の部分の温度を上記ノズル穴
の温度よりも高くするように構成したので、シールド板
を用いなくても蒸発源から発生する蒸発物質を基板にの
み指向投射でき、基板以外の所にダストの発生原因とな
る反応生成物が堆積するのを防止できるものが得られる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜請求項5の発明の一実施例による薄
膜形成装置を示す概略構成図である。
【図2】図1におけるシールド板の取付構造を示す要部
の斜視図である。
【図3】図1におけるシールド板の支持部材を示す断面
図である。
【図4】請求項6の発明の一実施例による薄膜形成装置
を示す概略構成図である。
【図5】従来の薄膜形成装置を示す概略構成図である。
【図6】図5における薄膜形成装置の一部を詳細に示す
斜視図である。
【符号の説明】 4 るつぼ 5R るつぼ加熱手段 9 基板 10 真空槽 11 蒸発物質 16 シールド板 19 シールド板加熱機構 20 電源 22 クラスタイオンビーム源(蒸発源) 40 ノズル穴

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄膜が蒸着される基板を収容する真空槽
    と、該真空槽内に設けられて、上記基板に向けて上記薄
    膜を形成する蒸発物質の蒸気を発生する蒸発源と、該蒸
    発源と上記基板との間に上記真空槽の内壁を被うように
    配置され、かつ任意に交換可能に設けられたシールド板
    とを備えた薄膜形成装置。
  2. 【請求項2】 薄膜が蒸着される基板を収容する真空槽
    と、該真空槽内に設けられて、上記基板に向けて上記薄
    膜を形成する蒸発物質の蒸気を発生する蒸発源と、該蒸
    発源と上記基板との間に上記真空槽の内壁を被うように
    配置され、かつ任意に交換可能に設けられたシールド板
    と、該シールド板を加熱するシールド板加熱機構とを備
    えた薄膜形成装置。
  3. 【請求項3】 薄膜が蒸着される基板を収容する真空槽
    と、該真空槽内に設けられて、上記基板に向けて上記薄
    膜を形成する蒸発物質の蒸気を発生する蒸発源と、該蒸
    発源と上記基板との間に上記真空槽の内壁を被うように
    配置され、かつ任意に交換可能に設けられたシールド板
    と、該シールド板に真空槽のアース電位に対して負の電
    位を与える電源とを備えた薄膜形成装置。
  4. 【請求項4】 薄膜が蒸着される基板を収容する真空槽
    と、該真空槽内に設けられて、上記基板に向けて上記薄
    膜を形成する蒸発物質の蒸気を発生する蒸発源と、該蒸
    発源と上記基板との間に上記真空槽の内壁を被うように
    配置され、かつ任意に交換可能に設けられたシールド板
    と、該シールド板に設けた凹凸状面とを備えた薄膜形成
    装置。
  5. 【請求項5】 薄膜が蒸着される基板を収容する真空槽
    と、該真空槽内に設けられて、上記基板に向けて上記薄
    膜を形成する蒸発物質の蒸気を発生する蒸発源と、該蒸
    発源と上記基板との間に上記真空槽の内壁を被うように
    配置され、かつ任意に交換可能に設けられて、上記蒸発
    物質に対して材質が同種または熱膨張係数が近いシール
    ド板とを備えた薄膜形成装置。
  6. 【請求項6】 薄膜が蒸着される基板を収容する真空槽
    と、該真空槽内に設けられて、上記基板に向けて上記薄
    膜を形成する蒸発物質の蒸気を発生する蒸発源と、該蒸
    発源を構成するるつぼに設けられて、該るつぼ外への上
    記蒸発物質の蒸発を可能にする少なくとも1個のノズル
    穴と、該ノズル穴の温度を上記蒸発物質の融点より少し
    高くし、上記るつぼの底の部分の温度を上記ノズル穴の
    温度よりも高くするるつぼ加熱手段とを備えた薄膜形成
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013057129A (ja) * 2004-03-22 2013-03-28 Global Oled Technology Llc 流動化した有機材料の気化
KR20170001626A (ko) * 2015-06-26 2017-01-04 캐논 톡키 가부시키가이샤 증착 장치
JP2019167593A (ja) * 2018-03-23 2019-10-03 株式会社アルバック 真空蒸着装置用の蒸着源及び真空蒸着方法

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