JPH0723807U - 油圧制御弁装置 - Google Patents

油圧制御弁装置

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JPH0723807U
JPH0723807U JP5825593U JP5825593U JPH0723807U JP H0723807 U JPH0723807 U JP H0723807U JP 5825593 U JP5825593 U JP 5825593U JP 5825593 U JP5825593 U JP 5825593U JP H0723807 U JPH0723807 U JP H0723807U
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valve
oil
valve body
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pressure oil
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三郎 平松
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INASAKA GEAR MFG. CO., LTD.
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INASAKA GEAR MFG. CO., LTD.
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油圧ポンプから油圧シリンダに給送する圧油
を制御する。 【構成】 バルブ本体1に形成した油路7,8の間にゲ
ート弁13を設ける。バルブ本体1の油路5に分岐して
形成した油路14,15の間にゲート弁16を設ける。
ゲート弁13がバルブ本体1の油路7,8を閉じること
により、油圧ポンプPからの圧油をバルブ本体1の油路
3,4,5,6を介して油圧シリンダ2に給送し、油圧
シリンダ2が油圧ポンプPから給送する圧油により作動
する。バルブ本体1の油路14,15のゲート弁16を
開くのみで、油圧シリンダ2の圧油がバルブ本体1の油
路14,15を介して油タンクTへ戻る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、油圧ポンプから油圧シリンダに給送する圧油を制御する油圧制御弁 装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、バルブ本体に油圧ポンプからの圧油を油圧シリンダに給送する圧油給送 通路及び油圧シリンダの圧油を油タンクに戻す圧油戻り通路をそれぞれ形成し、 バルブ本体の圧油戻り通路に油圧シリンダから油タンクに向って圧油の通過を阻 止するチェック弁と油通過路とを切換え自在としたソレノイドバルブを設けると 共に、バルブ本体の圧油給送通路とソレノイドバルブとの間の圧油戻り通路に流 量調整弁を設けた油圧制御弁装置が知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、従来の油圧制御弁装置では、油圧ポンプから油圧シリンダへの圧油 の給送時に、チェック弁にゴミ等の異物が入込み、油圧ポンプから油圧シリンダ に給送する圧油がバルブ本体の圧油戻り通路のチェック弁から漏れ、チェック弁 のチェック機能が不十分となると、油圧シリンダの油圧ポンプから給送する圧油 による作動が行えず、しかも、油圧ポンプから油圧シリンダへの圧油の給送を止 めた時に、チェック弁と油通過路とを切換えるソレノイドバルブの電源回路が故 障した場合に、チェック弁がバルブ本体の圧油戻り通路を閉じたままの状態とな るので、油圧シリンダの圧油をバルブ本体の圧油戻り通路を介して油タンクへ戻 せなかった。
【0004】 本考案の目的は、上述する問題点に対処して、油圧ポンプが圧油をバルブ本体 の圧油給送通路を介して油圧シリンダに給送し、油圧シリンダが油圧ポンプから 給送する圧油により作動し、チェック弁がバルブ本体の第1の圧油戻り通路を閉 じると共に、第2のゲート弁がバルブ本体の第2の圧油戻り通路を閉じ、油圧ポ ンプから油圧シリンダに給送する圧油の油タンクへの逆流をチェック弁及び第2 のゲート弁により阻止し、油圧ポンプから油圧シリンダへの圧油の給送を止めた 状態において、ソレノイドバルブがバルブ本体の第1の圧油戻り通路のチェック 弁を油通過路と切換えれば、油圧シリンダの圧油がバルブ本体の第1の圧油戻り 通路を介して油タンクへ戻り、油圧ポンプから油圧シリンダへの圧油の給送時に 、チェック弁にゴミ等の異物が入込み、油圧ポンプから油圧シリンダに給送する 圧油がバルブ本体の第1の圧油戻り通路のチェック弁から漏れ、チェック弁のチ ェック機能が不十分となった場合に、第1のゲート弁がバルブ本体の第1の圧油 戻り通路を閉じ、油圧シリンダの油圧ポンプから給送する圧油による作動を行え 、油圧ポンプから油圧シリンダへの圧油の給送を止めた時に、チェック弁と油通 過路とを切換えるソレノイドバルブの電源回路が故障しても、バルブ本体の第2 の圧油戻り通路の第2のゲート弁を開くのみで、油圧シリンダの圧油をバルブ本 体の第2の圧油戻り通路を介して油タンクへ戻すことが可能な油圧制御弁装置を 提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案の油圧制御弁装置は、バルブ本体に油圧ポンプからの圧油を油圧シリン ダに給送する圧油給送通路及び前記油圧シリンダの圧油を油タンクに戻す第1の 圧油戻り通路をそれぞれ形成し、前記バルブ本体の第1の圧油戻り通路に前記油 圧シリンダから前記油タンクに向って圧油の通過を阻止するチェック弁と油通過 路とを切換え自在としたソレノイドバルブを設けた油圧制御弁装置において、前 記バルブ本体の前記圧油給送通路と前記ソレノイドバルブとの間の第1の圧油戻 り通路に第1のゲート弁を開閉自在に設け、前記バルブ本体の前記圧油給送通路 に分岐して前記油圧シリンダの圧油を前記油タンクに戻す第2の圧油戻り通路を 形成し、前記バルブ本体の第2の圧油戻り通路に第2のゲート弁を開閉自在に設 けたことを特徴とする構成を有するものである。
【0006】
【作用】
油圧ポンプが圧油をバルブ本体に形成した圧油給送通路を介して油圧シリンダ に給送すると、油圧シリンダが油圧ポンプから給送する圧油により作動し、チェ ック弁がバルブ本体に形成した第1の圧油戻り通路を閉じると共に、バルブ本体 の圧油給送通路に分岐して形成した第2の圧油戻り通路に開閉自在に設けた第2 のゲート弁がバルブ本体の第2の圧油戻り通路を閉じ、チェック弁及び第2のゲ ート弁が油圧ポンプから油圧シリンダに給送する圧油の油タンクへの逆流を阻止 し、油圧ポンプから油圧シリンダへの圧油の給送を止めた状態において、バルブ 本体の第1の圧油戻り通路に設けたソレノイドバルブがバルブ本体の第1の圧油 戻り通路のチェック弁を油通過路と切換えれば、油圧シリンダの圧油がバルブ本 体の第1の圧油戻り通路を介して油タンクへ戻る。
【0007】 さらに、油圧ポンプから油圧シリンダへの圧油の給送時に、チェック弁にゴミ 等の異物が入込み、油圧ポンプから油圧シリンダに給送する圧油がバルブ本体の 第1の圧油戻り通路のチェック弁から漏れ、チェック弁のチェック機能が不十分 となった場合に、バルブ本体の第1の圧油戻り通路に開閉自在に設けた第1のゲ ート弁がバルブ本体の第1の圧油戻り通路を閉じ、油圧シリンダの油圧ポンプか ら給送する圧油による作動が行える。
【0008】 さらに、油圧ポンプから油圧シリンダへの圧油の給送を止めた時に、チェック 弁と油通過路とを切換えるソレノイドバルブの電源回路が故障しても、バルブ本 体の第2の圧油戻り通路の第2のゲート弁を開き、油圧シリンダの圧油がバルブ 本体の第2の圧油戻り通路を介して油タンクへ戻る。
【0009】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0010】 図1において、1はバルブ本体であり、バルブ本体1には油圧ポンプPからの 圧油を油圧シリンダ2に給送する圧油給送通路として油路3,4,5,6及び油 圧シリンダ2の圧油を油タンクTに戻す第1の圧油戻り通路として油路7,8, 9がそれぞれ形成され、バルブ本体1の油路8,9の間には油圧シリンダ2から 油タンクTに向って圧油の通過を阻止するチェック弁10と油通過路11とを切 換え自在としたソレノイドバルブ12が設けられている。
【0011】 バルブ本体1の油路5とソレノイドバルブ12との間の油路7,8の間には、 図1に示すように、第1のゲート弁13が開閉自在に設けられ、バルブ本体1の 油路5には分岐して油圧シリンダ2の圧油を油タンクTに戻す第2の圧油戻り通 路として油路14,15が形成され、バルブ本体1の油路14,15の間には第 2のゲート弁16が開閉自在に設けられている。
【0012】 バルブ本体1の油路3と油路4との間には、図1に示すように、フィルタ17 が設けられると共に、バルブ本体1の油路4と油路5との間にはチェック弁18 が設けられ、バルブ本体1の油路5と油路6との間にはフィルタ19が設けられ ている。
【0013】 バルブ本体1の油路7と油路8との間には、図1に示すように、流量調整弁2 0と第1のゲート弁13とが互いに直列に設けられると共に、バルブ本体1の油 路8と油路9との間にはソレノイドバルブ12が設けられ、ソレノイドバルブ1 2にはチェック弁10と油通過路11とを切換えるソレノイドSOLが設けられ 、バルブ本体1の油路14と油路15との間には第2のゲート弁16が設けられ 、バルブ本体1の油路7及び油路14は油路5と連通されている。
【0014】 バルブ本体1の油路3には、図1に示すように、ポンプポート21が形成され ると共に、バルブ本体1の油路6にはシリンダポート22が形成され、バルブ本 体1の油路9にはタンクポート23が形成され、バルブ本体1の油路15にはタ ンクポート24が形成されている。
【0015】 油タンクTとバルブ本体1のポンプポート21との間には、図1に示すように 、配管25及び油路26が設けられると共に、配管25と油路26との間には油 圧ポンプPが設けられ、油圧ポンプPにはモータMが連結され、油圧ポンプPの 吸入口には配管25の一端が接続され、油圧ポンプPの吐出口には油路26が接 続され、バルブ本体1のポンプポート21には油路26が接続され、配管25の 他端は油タンクTに連絡されている。
【0016】 油路26と油タンクTとの間には、図1に示すように、油路27,28が設け られると共に、油路27と油路28との間にはリリーフ弁29が設けられ、油路 26には油路27が接続され、リリーフ弁29の接続口には油路27が接続され 、リリーフ弁29のドレンは油路28を介して油タンクTに連絡されている。
【0017】 バルブ本体1のシリンダポート22と油圧シリンダ2との間には、図1に示す ように、配管30が設けられ、バルブ本体1のシリンダポート22には配管30 の一端が接続されると共に、油圧シリンダ2のシリンダチューブ31の下端寄り の圧油の出入口には配管30の他端が接続されている。
【0018】 バルブ本体1のタンクポート23と油タンクTとの間には、図1に示すように 、油路32が設けられ、バルブ本体1のタンクポート23には油路32が接続さ れ、バルブ本体1のタンクポート23は油路32を介して油タンクTに連絡され ている。
【0019】 バルブ本体1のタンクポート24と油タンクTとの間には、図1に示すように 、油路33が設けられ、バルブ本体1のタンクポート24には油路33が接続さ れ、バルブ本体1のタンクポート24は油路33を介して油タンクTに連絡され ている。
【0020】 バルブ本体1の下端寄りの一側面には、図2に示すように、側方に向って開口 する嵌合穴34が穿設されると共に、バルブ本体1の嵌合穴34の内端には同軸 方向に通穴35が穿設され、バルブ本体1の通穴35の内端と油路7との間には 連通孔36が設けられ、バルブ本体1の通穴35の内端には弁座37が形成され 、バルブ本体1の一側と油路7との間には通穴35の中央付近と直交する油路8 が穿設され、バルブ本体1の嵌合穴34の上部及び下部には側方に向って開口す るねじ穴38及びねじ穴38がそれぞれ穿設されている。
【0021】 バルブ本体1の通穴35の内端寄りの内部には、図2に示すように、円筒形の 流量調整弁20が摺動自在に配設され、流量調整弁20の内部には側方に向って 開口する中空部39が形成されると共に、流量調整弁20の周壁40の外周には 環状溝41が形成され、流量調整弁20の端壁42にはオリフィス43が形成さ れている。
【0022】 バルブ本体1の通穴35の外端寄りの内部には、図2に示すように、流量調整 弁20と直列に円柱形の第1のゲート弁13が摺動自在に配設され、第1のゲー ト弁13の外周には環状凹溝44が形成されると共に、第1のゲート弁13の一 端の中央には内方に向って突出した凸部45が形成され、第1のゲート弁13の 環状凹溝44にはOリング46が嵌合されている。
【0023】 バルブ本体1の通穴35の外側には、図2に示すように、ボルトホルダ47が 配設され、ボルトホルダ47の一端と他端との間にはねじ孔48が設けられ、ボ ルトホルダ47の他端寄りの外周にはフランジ49が形成され、ボルトホルダ4 7のフランジ49はバルブ本体1の嵌合穴34に嵌入されている。
【0024】 ボルトホルダ47のねじ孔48には、図2に示すように、ねじ棒50が螺着さ れ、ねじ棒50の一端には凹溝51が形成され、ねじ棒50の一端寄りにはナッ ト52が螺合され、ねじ棒50はボルトホルダ47のねじ孔48に対してナット 52により固定されている。
【0025】 バルブ本体1の下端寄りの一側面の外側には、図2に示すように、押え板53 が配設され、押え板53の中央付近には通孔54が設けられると共に、押え板5 3の上縁寄り及び下縁寄りにはバルブ本体1のねじ穴38及びねじ穴38と連通 する貫通孔55及び貫通孔55がそれぞれ設けられている。
【0026】 押え板53の通孔54には、図2に示すように、ボルトホルダ47が嵌入され 、押え板53の貫通孔55,55にはボルト56,56がそれぞれ挿通され、バ ルブ本体1のねじ穴38,38にはボルト56,56の先端寄りがそれぞれ螺着 され、押え板53はバルブ本体1の下端寄りの一側面の外側にボルト56,56 により固定されると共に、ボルトホルダ47のフランジ49はバルブ本体1の嵌 合穴34に対して押え板53により固定されている。
【0027】 流量調整弁20の端壁42と第1のゲート弁13の一端との間には、図2に示 すように、圧縮コイルバネ57が配設され、流量調整弁20の中空部39には圧 縮コイルバネ57の一端寄りが嵌入されると共に、圧縮コイルバネ57の他端部 には第1のゲート弁13の凸部45が嵌入されている。
【0028】 バルブ本体1の弁座37には、図2に示すように、圧縮コイルバネ57の付勢 力により流量調整弁20の端壁42が圧接され、バルブ本体1の油路7は連通孔 36及び流量調整弁20のオリフィス43を介して油路8と連通されている。
【0029】 ボルトホルダ47には、図2に示すように、圧縮コイルバネ57の付勢力によ り第1のゲート弁13の他端が圧接され、バルブ本体1の通穴35の内周面と第 1のゲート弁13の外周面との間からの油の漏れがOリング46により防止され ている。
【0030】 バルブ本体1の上端寄りの他側面には、図3に示すように、側方に向って開口 するねじ穴58が穿設されると共に、バルブ本体1のねじ穴58の内端には同軸 方向に通穴59が穿設され、バルブ本体1の通穴59の内端と油路14との間に は連通孔60が設けられ、バルブ本体1の通穴59の内端には弁座61が形成さ れ、バルブ本体1の他側と油路14との間には通穴59の外端寄りと直交するね じ孔62が穿設され、バルブ本体1のねじ孔62と油路14との間には通穴59 の内端寄りと直交する油路15が穿設され、バルブ本体1の油路15の端部には 上方に向って開口するテーパ状のねじ穴63が穿設されている。
【0031】 バルブ本体1の通穴59の内部には、図3に示すように、第2のゲート弁16 が配設され、第2のゲート弁16の先端寄りにはテーパ部64が形成されると共 に、第2のゲート弁16の中央付近の外周には環状凹溝65が形成され、第2の ゲート弁16の基端寄りの外周には環状溝66が形成され、第2のゲート弁16 の基端にはバルブ本体1のねじ穴58と螺合するボルト部67が形成され、第2 のゲート弁16のボルト部67の端面には凹溝68が形成され、第2のゲート弁 16の環状凹溝65にはOリング69が嵌合されている。
【0032】 バルブ本体1の通穴59には、図3に示すように、第2のゲート弁16が挿入 され、バルブ本体1のねじ穴58には第2のゲート弁16のボルト部67が螺着 され、第2のゲート弁16のボルト部67にはナット70が螺合され、第2のゲ ート弁16のボルト部67はバルブ本体1のねじ穴58に対してナット70によ り固定されている。
【0033】 バルブ本体1の連通孔60には、図3に示すように、第2のゲート弁16のテ ーパ部64が嵌合され、バルブ本体1の連通孔60は第2のゲート弁16のテー パ部64により閉塞されると共に、バルブ本体1の油路15は第2のゲート弁1 6の先端寄りの外周面により閉塞され、バルブ本体1の油路14と油路15との 連通は第2のゲート弁16により遮断され、バルブ本体1の通穴59の内周面と 第2のゲート弁16の外周面との間からの油の漏れがOリング69により防止さ れている。
【0034】 バルブ本体1のねじ孔62には、図3に示すように、位置決め用のボルト71 が螺着され、第2のゲート弁16の環状溝66の内周面にはボルト71の先端が 当接され、第2のゲート弁16はバルブ本体1の通穴59に対してボルト71に より位置決めされている。
【0035】 バルブ本体1のねじ穴63には、図3に示すように、プラグ72が螺着され、 バルブ本体1の油路15の端部はプラグ72により閉塞されている。
【0036】 油圧シリンダ2のシリンダチューブ31の内部には、図1に示すように、ピス トン73が上下方向に移動自在に設けられ、油圧シリンダ2のピストン73には ピストンロッド74の一端が固定され、油圧シリンダ2のピストンロッド74の 他端は作業機となるダンプ車の荷台(図示せず)に連結され、油圧シリンダ2は 油圧ポンプPの給送する圧油により作動されるようになっている。
【0037】 次に、この実施例の作用について説明する。
【0038】 まず、油圧シリンダ2が図1に示す非作動状態から、油圧ポンプPをモータM により駆動すると、油タンクTの作動油が配管25を通って油圧ポンプPの内部 に流入し、油圧ポンプPが油タンクTの作動油を吸入口から吸入して吐出口から 吐出し、油圧ポンプPから吐出された圧油が油路26,バルブ本体1のポンプポ ート21,油路3,フィルタ17,油路4,チェック弁18,油路5,フィルタ 19,油路6,シリンダポート22及び配管30を通って油圧シリンダ2のシリ ンダチューブ31のシリンダ室75の内部に流入し、油圧シリンダ2を油圧ポン プPの給送する圧油の圧力により作動し、油圧シリンダ2のピストン73が油圧 ポンプPの給送する圧油によりシリンダチューブ31の内部を図1の上方に向っ て移動すると同時に、油圧シリンダ2のピストンロッド74がピストン73と共 に図1の上方に向って移動し、ダンプ車の荷台が油圧シリンダ2のピストンロッ ド74の移動に伴って傾斜する。
【0039】 油圧シリンダ2の油圧ポンプPの給送する圧油の圧力による作動状態では、図 1に示すように、チェック弁10がバルブ本体1の油路8と油路9との連通を遮 断すると共に、第2のゲート弁16がバルブ本体1の油路14と油路15との連 通を遮断し、チェック弁10及び第2のゲート弁16が油圧ポンプPから油圧シ リンダ2に給送する圧油の油タンクTへの逆流を阻止する。
【0040】 図1において、油圧シリンダ2のピストン73が油圧ポンプPの給送する圧油 によりシリンダチューブ31の上端まで達すると、油圧ポンプPからの圧油の圧 力が設定圧力以上となり、リリーフ弁29が開き、油圧ポンプPからの圧油が油 路27,リリーフ弁29及び油路28を通って油タンクTに逃げる。
【0041】 図1において、油圧ポンプPのモータMによる駆動を停止すると、油圧ポンプ Pから油圧シリンダ2への圧油の給送が止まり、チェック弁18が油圧シリンダ 2のシリンダチューブ31のシリンダ室75の内部の圧油のバルブ本体1の油路 5から油路4への逆流を阻止すると共に、チェック弁10が油圧シリンダ2のシ リンダチューブ31のシリンダ室75の内部の圧油のバルブ本体1の油路8から 油路9への逆流を阻止し、第2のゲート弁16が油圧シリンダ2のシリンダチュ ーブ31のシリンダ室75の内部の圧油のバルブ本体1の油路14から油路15 への逆流を阻止し、油圧シリンダ2のシリンダチューブ31のシリンダ室75の 内部の圧油がピストン73を上方に移動したままの状態に保持する。
【0042】 油圧ポンプPから油圧シリンダ2への圧油の給送を止めた状態から、ソレノイ ドバルブ12のソレノイドSOLを励磁すると、ソレノイドSOLがバルブ本体 1の油路8と油路9との間のチェック弁10を油通過路11と切換え、図4に示 すように、バルブ本体1の油路8が油通過路11を介して油路9と連通し、油圧 シリンダ2のピストンロッド74がダンプ車の荷台の自重により図4の下方に向 って移動すると同時に、油圧シリンダ2のピストン73がピストンロッド74と 共にシリンダチューブ31の内部を図4の下方に向って移動し、油圧シリンダ2 のシリンダチューブ31のシリンダ室75の内部の圧油がピストン73の移動に より配管30,バルブ本体1のシリンダポート22,油路6,フィルタ19,油 路5,油路7,流量調整弁20,油通過路76,油路8,油通過路11,油路9 ,タンクポート23及び油路32を通って油タンクTへ戻り、油圧シリンダ2は 非作動状態となる。
【0043】 油圧シリンダ2のシリンダチューブ31のシリンダ室75の内部の圧油を油タ ンクTへ戻すに際し、流量調整弁20のオリフィス43がバルブ本体1の油路7 から油路8に流れる圧油に抵抗を与え、流量調整弁20がバルブ本体1の油路7 から油路8に流れる圧油の流量を調整し、油圧シリンダ2のピストン73がシリ ンダチューブ31の内部を流量調整弁20による圧油の抵抗を受けながら図4の 下方に向って移動し、油圧シリンダ2のピストン73の下方への移動速度が速く ならないように制御する。
【0044】 油圧ポンプPが油圧シリンダ2に圧油を給送するに際し、チェック弁10にゴ ミ等の異物が入込み、油圧ポンプPから油圧シリンダ2に給送する圧油がバルブ 本体1の油路8からチェック弁10を通って油路9に漏れ、チェック弁10のチ ェック機能が不十分となった場合は、ナット52をねじ棒50から取外した後、 ねじ棒50を凹溝51を利用してドライバ等の工具によりボルトホルダ47のね じ孔48に対して締付ける方向に回動すると、ねじ棒50がボルトホルダ47の ねじ孔48に沿って回動しながらバルブ本体1の通穴35の内部に向って移動す ると同時に、第1のゲート弁13がバルブ本体1の通穴35の内部をねじ棒50 の移動に伴って圧縮コイルバネ57の付勢力に抗しながら流量調整弁20に向っ て移動し、第1のゲート弁13の凸部45が流量調整弁20の中空部39に入込 み、第1のゲート弁13の一端が流量調整弁20の周壁40の端面に当接し、流 量調整弁20がバルブ本体1の通穴35の弁座37に対して固定した状態となり 、図5に示すように、バルブ本体1の油路7と油路8との連通を第1のゲート弁 13により遮断する。
【0045】 第1のゲート弁13がバルブ本体1の油路7と油路8との連通を遮断すると、 油圧ポンプPから吐出された圧油が油路26,バルブ本体1のポンプポート21 ,油路3,フィルタ17,油路4,チェック弁18,油路5,フィルタ19,油 路6,シリンダポート22及び配管30を通って油圧シリンダ2のシリンダチュ ーブ31のシリンダ室75の内部に流入し、油圧シリンダ2を油圧ポンプPの給 送する圧油の圧力により作動し、油圧シリンダ2のピストン73が油圧ポンプP の給送する圧油によりシリンダチューブ31の内部を図6の上方に向って移動す ると同時に、油圧シリンダ2のピストンロッド74がピストン73と共に図6の 上方に向って移動し、ダンプ車の荷台が油圧シリンダ2のピストンロッド74の 移動に伴って傾斜する。
【0046】 油圧ポンプPから油圧シリンダ2への圧油の給送を止めた状態の時に、チェッ ク弁10と油通過路11とを切換えるソレノイドバルブ12のソレノイドSOL の電源回路が故障した場合は、ボルト71をバルブ本体1のねじ孔62に対して 緩める方向に回動し、ボルト71の先端を第2のゲート弁16の環状溝66より 離脱した後、ナット70を第2のゲート弁16のボルト部67に対して緩める方 向に回動すると共に、第2のゲート弁16のボルト部67を凹溝68を利用して ドライバ等の工具によりバルブ本体1のねじ穴58に対して緩める方向に回動す ると、第2のゲート弁16がボルト部67の回動に伴いながらバルブ本体1の通 穴59の内部を側方に向って移動し、バルブ本体1の油路14と油路15との間 の第2のゲート弁16を開き、図7に示すように、バルブ本体1の油路14が連 通孔60を介して油路15と連通する。
【0047】 バルブ本体1の油路14と油路15との間の第2のゲート弁16を開くと、油 圧シリンダ2のピストンロッド74がダンプ車の荷台の自重により図8の下方に 向って移動すると同時に、油圧シリンダ2のピストン73がピストンロッド74 と共にシリンダチューブ31の内部を図8の下方に向って移動し、油圧シリンダ 2のシリンダチューブ31のシリンダ室75の内部の圧油がピストン73の移動 により配管30,バルブ本体1のシリンダポート22,油路6,フィルタ19, 油路5,油路14,油通過路77,油路15,タンクポート24及び油路33を 通って油タンクTへ戻り、油圧シリンダ2は非作動状態となる。
【0048】
【考案の効果】
以上に述べたように、本考案の油圧制御弁装置によれば、油圧ポンプが圧油を バルブ本体の圧油給送通路を介して油圧シリンダに給送するので、油圧シリンダ を油圧ポンプから給送する圧油により作動することができ、チェック弁がバルブ 本体の第1の圧油戻り通路を閉じると共に、第2のゲート弁がバルブ本体の第2 の圧油戻り通路を閉じるので、油圧ポンプから油圧シリンダに給送する圧油の油 タンクへの逆流をチェック弁及び第2のゲート弁により阻止することができ、油 圧ポンプから油圧シリンダへの圧油の給送を止めた状態において、ソレノイドバ ルブがバルブ本体の第1の圧油戻り通路のチェック弁を油通過路と切換えれば、 油圧シリンダの圧油をバルブ本体の第1の圧油戻り通路を介して油タンクへ戻す ことができ、油圧ポンプから油圧シリンダへの圧油の給送時に、チェック弁にゴ ミ等の異物が入込み、油圧ポンプから油圧シリンダに給送する圧油がバルブ本体 の第1の圧油戻り通路のチェック弁から漏れ、チェック弁のチェック機能が不十 分となった場合に、第1のゲート弁がバルブ本体の第1の圧油戻り通路を閉じる ので、油圧シリンダの油圧ポンプから給送する圧油による作動を行うことができ 、油圧ポンプから油圧シリンダへの圧油の給送を止めた時に、チェック弁と油通 過路とを切換えるソレノイドバルブの電源回路が故障しても、バルブ本体の第2 の圧油戻り通路の第2のゲート弁を開くのみで、油圧シリンダの圧油をバルブ本 体の第2の圧油戻り通路を介して油タンクへ戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の油圧制御弁装置の油圧回路図
【図2】図1のバルブ本体の要部拡大断面図
【図3】図1のバルブ本体の要部拡大断面図
【図4】バルブ本体の第1の圧油戻り通路のチェック弁
と油通過路とのソレノイドバルブによる切換え状態を示
す油圧回路図
【図5】バルブ本体の第1の圧油戻り通路を第1のゲー
ト弁により遮断した状態を示す要部拡大断面図
【図6】第1のゲート弁がバルブ本体の第1の圧油戻り
通路を閉じた状態を示す油圧回路図
【図7】バルブ本体の第2の圧油戻り通路を連通した状
態を示す要部拡大断面図
【図8】第2のゲート弁がバルブ本体の第2の圧油戻り
通路を開いた油圧回路図
【符号の説明】
1 バルブ本体 2 油圧シリンダ 3 油路 4 油路 5 油路 6 油路 7 油路 8 油路 9 油路 10 チェック弁 11 油通過路 12 ソレノイドバルブ 13 第1のゲート弁 14 油路 15 油路 16 第2のゲート弁 17 フィルタ 18 チェック弁 19 フィルタ 20 流量調整弁 21 ポンプポート 22 シリンダポート 23 タンクポート 24 タンクポート 25 配管 26 油路 27 油路 28 油路 29 リリーフ弁 30 配管 31 シリンダチューブ 32 油路 33 油路 34 嵌合穴 35 通穴 36 連通孔 37 弁座 38 ねじ穴 39 中空部 40 周壁 41 環状溝 42 端壁 43 オリフィス 44 環状凹溝 45 凸部 46 Oリング 47 ボルトホルダ 48 ねじ孔 49 フランジ 50 ねじ棒 51 凹溝 52 ナット 53 押え板 54 通孔 55 貫通孔 56 ボルト 57 圧縮コイルバネ 58 ねじ穴 59 通穴 60 連通孔 61 弁座 62 ねじ孔 63 ねじ穴 64 テーパ部 65 環状凹溝 66 環状溝 67 ボルト部 68 凹溝 69 Oリング 70 ナット 71 ボルト 72 プラグ 73 ピストン 74 ピストンロッド 75 シリンダ室 76 油通過路 77 油通過路 M モータ P 油圧ポンプ T 油タンク SOL ソレノイド

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブ本体に油圧ポンプからの圧油を油
    圧シリンダに給送する圧油給送通路及び前記油圧シリン
    ダの圧油を油タンクに戻す第1の圧油戻り通路をそれぞ
    れ形成し、前記バルブ本体の第1の圧油戻り通路に前記
    油圧シリンダから前記油タンクに向って圧油の通過を阻
    止するチェック弁と油通過路とを切換え自在としたソレ
    ノイドバルブを設けた油圧制御弁装置において、前記バ
    ルブ本体の前記圧油給送通路と前記ソレノイドバルブと
    の間の第1の圧油戻り通路に第1のゲート弁を開閉自在
    に設け、前記バルブ本体の前記圧油給送通路に分岐して
    前記油圧シリンダの圧油を前記油タンクに戻す第2の圧
    油戻り通路を形成し、前記バルブ本体の第2の圧油戻り
    通路に第2のゲート弁を開閉自在に設けたことを特徴と
    する油圧制御弁装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107725503A (zh) * 2017-04-28 2018-02-23 深圳市畅安达精密工业有限公司 一种带弹簧助力的液压油缸结构及液压系统

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CN107725503B (zh) * 2017-04-28 2024-02-02 深圳甄创科技有限公司 一种带弹簧助力的液压油缸结构及液压系统

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