JPH0723744B2 - 制御用変速装置 - Google Patents

制御用変速装置

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JPH0723744B2
JPH0723744B2 JP29125092A JP29125092A JPH0723744B2 JP H0723744 B2 JPH0723744 B2 JP H0723744B2 JP 29125092 A JP29125092 A JP 29125092A JP 29125092 A JP29125092 A JP 29125092A JP H0723744 B2 JPH0723744 B2 JP H0723744B2
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崇 高橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、産業ロボットのよう
に、動力の回転方向が随時正逆に切替えられるような装
置に対する制御用変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】産業ロボット等の装置では、動力の回転
方向が随時正逆に切り替えられながら運転される。しか
し、このような装置に使用される変速装置の歯車には、
必ず歯車の機能として不可欠なバックラッシュが設けら
れるため、このバックラッシュが回転方向を切替えられ
るたびに回転遅れ(ロストモーション)を発生し、産業
ロボット等の作動精度を低下させる原因になっている。
【0003】このようなバックラッシュによる回転遅れ
をなくす方法として、歯車のバックラッシュを極力小さ
くする方法があるが、これを0に近づけるほど二歯面噛
合になるため、宿命的なクサビ作用によって円滑な動力
伝達が出来なくなるという欠点がある。また、歯車の歯
形を特殊な歯形に形成することによってバックラッシュ
相当の回転遅れを無くすようにしたものもあるが、この
ような特殊歯形は工作上極めて加工が困難になり、コス
ト的にも非常に高価なものにならざるを得なくなるとい
う欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
のようなバックラッシュ相当の回転遅れを、通常のイン
ボリュート歯車を使用するだけの簡単な構造によって解
消可能にする制御用変速装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、偶数の歯数をもつ入力歯車と出力歯車とを互いに
対向配置し、該入力歯車と出力歯車との間に2組の中間
軸歯車を噛合させて2軸のロックドトレーンを形成した
変速装置からなる。かかる構成において、前記2組の中
間軸歯車を、それぞれ大歯車と小歯車から構成すると共
に、その2組の大歯車を2枚重ねてその外歯と前記小歯
車と同形のメスインボリュートスプラインとを同時加工
し、そのメスインボリュートスプラインに前記小歯車を
同軸嵌合させることにより構成し、前記2個の大歯車を
前記入出力歯車の一方に噛合させると共に、前記2個の
小歯車を前記入出力歯車の他方に噛合させ、かつ該入出
力歯車の双方の軸心を、それぞれ前記2個の大歯車又は
小歯車の軸心間を結ぶ線分に対してバックラッシュの1
/2だけ互いに反対方向にオフセットさせて、前記2軸
の歯車トレーンの一方を正転方向の歯当りにし、他方を
逆転方向の歯当りにした構成からなるものである。
【0006】このように入力歯車の軸心と出力歯車の軸
心とを、それぞれ2個の大歯車又は小歯車の軸心を結ぶ
線分に対して、それぞれバックラシュの1/2ずつ互い
に反対方向にオフセットさせたことによって、上記2系
列の歯車トレーンの一方を正転方向の歯当りにし、他方
を逆転方向の歯当りにするため、正転時には、上記一方
の歯車トレーンで動力伝達を行いつつ、他方の歯車トレ
ーンを逆回転方向の歯当り状態にして追従回転させ、ま
た回転方向が切替えられると、その逆回転方向の歯当り
で追従していた他方の歯車トレーンを瞬時に動力伝達に
作用させ、上記一方の歯車トレーンを正転方向の歯当り
状態で追従回転させることができる。したがって、いず
れの方向に回転方向が切替えられても、その切替え時に
回転遅れを発生することがない。しかも、このような回
転遅れ防止作用を、通常のインボリュート歯車だけの簡
単な機構によって達成することができる。
【0007】
【実施例】図1及び図2は本発明を減速装置として構成
した制御用変速装置の実施例を示すものである。1は入
力軸2に連結された入力歯車、3は出力軸4に連結され
た出力歯車であり、それぞれ偶数の歯数を有する構成に
なっている。入力軸2と出力軸4とはそれぞれケーシン
グ10に軸受11,12を介して支持され、それらの軸
端に固定された入力歯車1と出力歯車3とを互いに対向
させている。
【0008】入力歯車1と出力歯車3との間には、2組
の中間軸歯車5,5’が噛合している。2組の中間軸歯
車5,5’は、入力歯車1と出力歯車3とに対し互いに
対称に配置されて、それぞれケーシング10に軸受1
3,13’を介して支持され、入力歯車1−中間軸歯車
5−出力歯車3を経由する歯車トレーンTと、入力歯車
1−中間軸歯車5’−出力歯車3を経由する歯車トレー
ンT’との2軸からなるロックドトレーンを構成してい
る。
【0009】2組の中間軸歯車5,5’は、それぞれ大
歯車6,6’と小歯車7,7’との組合せから構成さ
れ、その大歯車6,6’を入力歯車1に噛合させ、小歯
車7,7’を出力歯車3に噛合させている。また、小歯
車7,7’は、この小歯車と同形状のメスインボリュー
トスプラインを介して大歯車6,6’の軸心に同軸に嵌
合し、その歯車本体部分を出力歯車3側に延長させてい
る。
【0010】どのような歯車も不可避的な加工誤差を必
ず有するため、噛合がリジッドな関係にあるロックドト
レーンの歯車の組付けは極めて困難であり、一般にはほ
とんど不可能である。このため上記2軸からなるロック
ドトレーンを組付け可能にするには、大歯車6,6’と
小歯車7,7’とが、両歯車間の歯の位相差を2組の中
間軸歯車5,5’間で完全同一になるように形成される
必要がある。
【0011】そのため本発明では、図4に示すように、
2組の中間軸歯車5,5’を構成する大歯車6,6’の
素材を2枚重ねて2個所をボルト40,41で固定し、
その状態で外歯6aとメスインボリュートスプライン6
bとを同時加工するようにしている。このような加工に
よって、2枚の大歯車6,6’の外歯6aとメスインボ
リュートスプライン6bとの位相差αを完全同一にな
る。そして、この同時加工された2枚の大歯車6.6’
を、図5に示すように、一方の大歯車を裏返しにし、か
つボルト孔40aと41aとを目印にして、入力歯車1
に対して対称に組み付ければ、2組の中間軸歯車5,
5’の大歯車と小歯車間の歯の位相差αを2組の中間軸
歯車間で完全に同一にすることができる。このときの対
称な組み付けを容易にするため、ボルト孔40aと41
aの位置は、図示のように軸心に対して180°以外の
配置になるようにすることが望ましい。
【0012】上述の構成において、偶数の歯数を有する
入力歯車1と出力歯車3とは、それぞれの軸心が、2個
の大歯車6,6’(又は小歯車7,7’)の軸心間を結
ぶ線分IL(又はOL・・・歯車6と7、6’と7’と
は同軸に嵌合しているため線分ILとOLは軸線方向に
見たとき重なる関係になる)に対して、鎖線で示す線上
に一致する位置から歯車のバックラッシュδ、δ’の1
/2ずつ、かつ互いに反対方向にオフセットしている。
このように入力歯車1の軸心と出力歯車3の軸心とを線
分IL(又はOL)に対して互いに反対方向にオフセッ
トさせたことにより、歯車トレーンTは正転方向に動力
伝達する歯当りになり、また歯車トレーンT’は逆転方
向に動力伝達する歯当りにセットされる。
【0013】さらに図3(A),(B)により具体的に
説明すると、入力歯車1の軸心を左右2個の大歯車6,
6’の軸心を通る線分IL上に配置し、同様に出力歯車
3の軸心を2個の小歯車7,7’の軸心を通る線分OL
上に配置し、かつこれら歯車を歯の位置を含めて入出力
歯車1,3の共通軸線に対して対称の配置にすると、入
出力歯車1,3の歯数が偶数であることによって、図3
(A)に示すような状態になる。すなわち、大歯車6,
6’と噛合する入力歯車1の歯は、その両側にそれぞれ
バックラッシュδの1/2ずつの隙間を介在させ、また
小歯車7,7’と噛合する出力歯車3も、その歯の両側
にそれぞれバックラッシュδ’の1/2ずつの隙間を介
在させた状態になる。
【0014】上記図3(A)の状態から、入力歯車1の
軸心を線分ILに対してδ/2だけ直交する方向にオフ
セットさせ、また出力歯車3の軸心を線分OLに対して
δ’/2だけ、かつ上記入力歯車1のオフセット側とは
反対側にオフセットさせると、図3(B)に示すような
歯当たり状態が得られる。すなわち、入出力歯車1,3
のオフッセト配置によって、歯車トレーンTを正転方向
に動力伝達する歯当り状態にし、歯車トレーンT’を逆
転方向に動力伝達する歯当り状態にする。
【0015】このような歯当たり状態の変速装置により
正逆の動力伝達を行うと、正転時には歯車トレーンTで
動力伝達を行いつつ、他方の歯車トレーンT’を逆回転
方向の歯当り状態のまま追従回転させ、その回転方向が
切り替わると、上記逆回転方向の歯当りで追従していた
歯車トレーンT’が瞬時に動力伝達を行い、歯車トレー
ンTを正転方向の歯当り状態のままで追従回転させるよ
うになる。したがって、回転方向がいずれの方向に切替
えられても、その切替え時に回転遅れを発生することは
ない。
【0016】上述した装置を構成する歯車は、いずれも
通常のインボリュート歯形の歯車でよい。しかも、入力
軸2と出力軸4の軸位置を、それぞれの歯車のバックラ
ッシュδ、δ’の1/2ずつオフセットさせるだけでよ
いので、非常に簡単な構造で回転遅れを発生しない変速
装置にすることができる。なお、上述した実施例では、
減速装置の場合について説明したが、本発明は増速装置
としても利用することができる。すなわち、上記入出力
の関係を逆にして出力軸を入力軸にし、入力軸を出力軸
にするように変えれば、増速装置にすることができる。
【0017】
【発明の効果】本発明の制御用変速装置は、上述した構
成にしたことにより、動力の回転方向が正逆に切り替わ
るときのバックラッシュ相当の回転遅れを発生せず、か
つこの作用を通常のインボリュート歯車だけの簡単な構
造によって達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例からなる制御用変速装置の縦断
面図である。
【図2】図1の装置を展開して図示する説明図である。
【図3】(A),(B)は、本発明により入出力歯車の
軸心をオフセットさせる前後の状況を示す説明図であ
る。
【図4】本発明に使用する大歯車の加工方法を示す説明
図である。
【図5】図4で加工された大歯車の組み付け方法を示す
説明図である。
【符号の説明】
1 入力歯車 2 入力軸 3 出力歯車 4 出力軸 5,5’中間軸歯車 6,6’(中
間軸歯車の)大歯車 7,7’(中間軸歯車の)小歯車 IL,OL 線分 T,T’歯車
トレーン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偶数の歯数をもつ入力歯車と出力歯車と
    を互いに対向配置し、該入力歯車と出力歯車との間に2
    組の中間軸歯車を噛合させて2軸のロックドトレーンを
    形成し、前記2組の中間軸歯車を、それぞれ大歯車と小
    歯車から構成すると共に、その2組の大歯車を2枚重ね
    てその外歯と前記小歯車と同形のメスインボリュートス
    プラインとを同時加工し、そのメスインボリュートスプ
    ラインに前記小歯車を同軸嵌合させることにより構成
    し、前記2個の大歯車を前記入出力歯車の一方に噛合さ
    せると共に、前記2個の小歯車を前記入出力歯車の他方
    に噛合させ、かつ該入出力歯車の双方の軸心を、それぞ
    れ前記2個の大歯車又は小歯車の軸心間を結ぶ線分に対
    してバックラッシュの1/2だけ互いに反対方向にオフ
    セットさせて、前記2軸の歯車トレーンの一方を正転方
    向の歯当りにし、他方を逆転方向の歯当りにした制御用
    変速装置。
JP29125092A 1992-10-29 1992-10-29 制御用変速装置 Expired - Lifetime JPH0723744B2 (ja)

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CN106969096A (zh) * 2016-01-14 2017-07-21 重庆创坤科技发展股份有限公司 一种新型的农耕机用减速器
EP3693132B1 (en) * 2019-02-08 2023-09-06 Guido Valentini Hand-held and hand-guided random orbital polishing or sanding power tool
CN111075888A (zh) * 2019-12-31 2020-04-28 江阴市得灵机械有限公司 高扭同向平双结构

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