JPH0723709Y2 - 鋳物用取鍋 - Google Patents

鋳物用取鍋

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JPH0723709Y2
JPH0723709Y2 JP1989047255U JP4725589U JPH0723709Y2 JP H0723709 Y2 JPH0723709 Y2 JP H0723709Y2 JP 1989047255 U JP1989047255 U JP 1989047255U JP 4725589 U JP4725589 U JP 4725589U JP H0723709 Y2 JPH0723709 Y2 JP H0723709Y2
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ladle
spring
taper
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時雄 中村
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株式会社中村工業所
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、溶解された金属の溶湯を鋳型に流し込むため
の鋳物用取鍋に関するものである。
[従来の技術] 鋳物は、例えば、キュポラや電気炉で鋳鉄を1400〜1600
℃で熔解し、といを介して取鍋に移してクレーン等で移
動し、その取鍋より鋳型に小分けすることにより製造さ
れるものであり、その取鍋内の溶湯温度は流動性やガス
抜け性等の関係上、1350℃以下では鋳込みに支障があ
り、その温度管理が要求される。
そこで従来、通常、この取鍋内の溶湯温度は、熔解する
炉内の温度を計測管理し、取鍋に溶湯が移された後はそ
の経過時間によって経験的に管理している。
即ち、取鍋内の温度を直接計測することなく、炉から出
した溶湯が時間により温度低下するが、ある時間内なら
鋳込みに支障が無いであろうという経験的な熟練技術に
よって判断されている。
また、近年取鍋内の溶湯温度を計測しようとするものが
あり、これは無接触により溶湯上面の温度を定期的に計
測することにより管理しようとするものである。
[考案が解決しようとする課題] この従来の経過時間により判断するものは、熟練技術が
必要であると共にその技術者の人的要素によって鋳込み
効率が変化し、その数値は鋳物材の種類によっても異な
るが、通常鋳込み不可として熔解炉への戻し量は数%か
ら30数%にもなるという問題点がある。
また、無接触により計測しようとするものは、溶湯表面
が酸化することにより正確な計測ができないと共に、連
続的な計測も出来ず、結果的に目安的な温度計測しかで
きず、やはり熟練技術を必要とするという問題点があ
る。
本考案は、このような問題点に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、第一に、取鍋内の溶湯温
度を正確にしかも連続的に計測でき、しかも作業者が取
鍋に近づくことなく安全に計測することができるもので
あり、第二に、温度センサー部の取付け、取外しが、溶
湯のリークをシール部材を使用することなく長期にわた
って確実に阻止できるとともに、簡単且つ容易に行え、
しかも耐久性にも優れたものである、鋳物用取鍋を提供
することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、鋳物用取鍋を以下の構造と
した。
即ち、外壁11の内側を耐火物8で被い溶解炉より溶湯9
を入れて鋳型に傾注する取鍋本体1の底面又は側面ある
いはその両方に、後記テーパー状の温度センサー部5の
テーパーと符合するテーパー孔を、取鍋本体1の内面側
が細径となるよう貫通開設するとともに、該テーパー孔
の外面側の開口部に取付本体7を固定し、また熱電対3
を耐熱用保護管4で被いテーパー状に形成した温度セン
サー部5の先端部が取鍋本体1内へ臨出する状態で前記
テーパー孔を閉塞し、該温度センサー部5の後端部を、
前記取付本体7に固定されたバネ押え18で一端が支持さ
れたバネ2の他端で弾圧したことを特徴とする。
なお、バネ2の弾発力は、進退するバネ押え18で調節自
在とすれば、組立て後の押圧調節によって、溶湯のリー
クを確実に防止することができる。
[作用] 温度センサー部がテーパー状に形成されているので、取
付けにおいて、そのテーパー面全体が密着すると共に、
溶湯の圧力を受ける先端面積を少なくでき、しかもその
圧力を保持する他端面積を広くすることができる。
また上記テーパー面の密着により位置決めができ、バネ
を有することと相俟ってその弾発力によって自動的に着
脱できる。
そして、その弾発力によって、温度センサーに掛る衝撃
等を吸収するごとく作用する。
よって取鍋本体の底面又は側面に、計測部となる温度セ
ンサー部が配設できるので、溶湯温度を計測できる。
[実施例] 実施例について図面を参照して説明すれば、第1図は一
部破断した要部正面図、第2図は第1図の要部拡大図で
ある。
取鍋本体1は、金属からなる外壁11の内側が耐火レンガ
等の耐火等8で被われることにより形成され、回動自在
に取着された吊手13によりクレーン等で吊り下げ移動さ
れ、上部の流し口より内部に入れられた溶湯9を図示し
ない鋳型に傾注するものである。
この取鍋本体1の底部中央には外壁11が円型に穿設され
た開口部に取付本体7が螺着され、その取付本体7に
は、補償導線6が接続された熱電対3を耐熱用保護管4
と断熱材14とで被ったテーパー状の温度センサー部5が
そのテーパーと符合するテーパー孔状の耐熱材からなる
保持材12と共に嵌入されている。
そして、取付本体7にバネ押え18が螺着されていること
により、上記センサー部5のテーパー下端にバネ受け板
19を介して配設された圧縮バネ2のその弾発力によって
センサー部5が固定されている。
16は上記バネ押えと共に螺着された環状板であり、保持
材12を受け保つものである。17は装置を保護するカバー
でこの時、補償導線6は外部に導出され、側面に断熱板
を介して固着された磁石15によって着脱自在に取着され
た送信機10に連繋されている。
この送信機10は、熱電対3により検出した検出信号を所
望の利得まで増幅し、アナログ検出信号をデジタル信号
に変換して送信機固有の識別信号を付加し、デジタル信
号をマイクロプロセッサーにより送信用のデータ信号に
変換し、その後、このデータ信号と識別信号とから成る
合成信号を送信ユニットにより発信するものである。
なお、上記混信防止用の識別信号は、パルス符合変調方
式により、例えば、8ビットの2進符合コードを予めRO
Mに入れることにより設定すればよく、また、上記デー
タ信号は、測定温度値であるデジタル信号をパルス信号
変調方式により、例えば、8ビットを1組として温度値
を2進符合で表わせばよい。
また、上記合成信号は、識別信号およびデータ信号にそ
れぞれ8ビット単位に例えば符合1の数が偶数か奇数か
のパリティビットが付加されており、その識別信号のあ
とにデータ信号を加えることにより形成される。
そして、この送信機10より離れた所望個所に配設された
図示しない受信装置により、上記発信された信号を解読
等行い計測温度を目視できるように表示すると共に必要
により記録し又は設定温度外の場合に警報を発するよう
にする。
第3図は弾発力を調節する場合を示す要部縦断面図であ
り、二分割できるテーパー状の断熱材14に固定剤20によ
って保護管4が固着されて形成されたテーパー状のセン
サー部5の下端部に、バネ受け板19を介してバネ2が配
設されている。
そして、このバネ2は、ネジにより回動自在に上下する
ハンドル付のバネ押え18により押圧されているので、そ
のバネ2の弾発力によって上記センサー部5を固定して
いると共に、その押圧力の変化により弾発力を変えるこ
とができる。
また、この押圧をする場合は、環状板16等を螺着した組
立後に、手でハンドルを所望量回してやればよく、組立
やバネの選択が容易にできるものである。
[考案の効果] 以上に説明したように、本考案は、従来正確な温度計測
が出来ないと思われていた業界の常識を覆したものであ
り、溶湯の温度を直接的に且つ連続的に計測できるの
で、熟練技術が不要で正確な温度管理ができ、また不良
の発生を防止すると共に製造効率が向上できる。
また、耐火物の取換や熱電対の交換等のセンサー部の着
脱においても、その位置決め固定や密閉が容易で、しか
もその固定が弾発力により保持されているので、シール
部材の使用を必要とせず、従って、高温度及び溶湯ヘッ
ド圧を障害とせずに、完全に溶湯のリークが防止できて
安全性が高く、衝撃等にも強く鍋の底に配設される場合
にも充分に耐え得るものとなる等の効果を有するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す一部破断した要部正面
図、第2図は第1図の要部拡大図、第3図は弾発力を調
節する場合を示す要部縦断面図である。 1……取鍋本体、2……バネ、3……熱電対、4……保
護管、5……センサー部、6……補償導線、7……取付
本体、8……耐火物、9……溶湯、10……送信機、11…
…外壁、12……保持材、13……吊手、14……断熱材、15
……磁石、16……環状板、17……カバー、18……バネ押
え、19……バネ受け板、20……固定剤

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】外壁11の内側を耐火物8で被い溶解炉より
    溶湯9を入れて鋳型に傾注する取鍋本体1の底面又は側
    面あるいはその両方に、後記テーパー状の温度センサー
    部5のテーパーと符合するテーパー孔を、取鍋本体1の
    内面側が細径となるよう貫通開設するとともに、該テー
    パー孔の外面側の開口部に取付本体7を固定し、また熱
    電対3を耐熱用保護管4で被いテーパー状に形成した温
    度センサー部5の先端部が取鍋本体1内へ臨出する状態
    で前記テーパー孔を閉塞し、該温度センサー部5の後端
    部を、前記取付本体7に固定されたバネ押え18で一端が
    支持されたバネ2の他端で弾圧したことを特徴とする鋳
    物用取鍋。
  2. 【請求項2】バネ2の弾発力が、進退するバネ押え18で
    調節自在とした請求項1記載の鋳物用取鍋。
JP1989047255U 1989-04-21 1989-04-21 鋳物用取鍋 Expired - Fee Related JPH0723709Y2 (ja)

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JPS59183127A (ja) * 1983-04-01 1984-10-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd ブレ−キの温度,摩耗度センサ

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