JPH07237088A - 加工装置および加工方法 - Google Patents

加工装置および加工方法

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JPH07237088A
JPH07237088A JP2860594A JP2860594A JPH07237088A JP H07237088 A JPH07237088 A JP H07237088A JP 2860594 A JP2860594 A JP 2860594A JP 2860594 A JP2860594 A JP 2860594A JP H07237088 A JPH07237088 A JP H07237088A
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JP
Japan
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tool
machining
amount
workpiece
distance
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Application number
JP2860594A
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English (en)
Inventor
Sunao Kodera
直 小寺
Hirofumi Suzuki
浩文 鈴木
Tomoaki Nakasuji
智明 中筋
Shin Hasegawa
森 長谷川
Koichi Iguchi
公一 井口
Shingo Nagai
慎吾 長井
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被加工物を加工しながら、工具の加工により
変形する量を算出し、この変形量に対する加工量の補正
を行なうものである。 【構成】 被加工物を加工する工具1の進行方向の前後
に配置された変位計2a、2bにより対面する被加工物
表面までの相対距離を測定する。変位計2aの測定値に
基づいて、計算機7はテーブル駆動誤差等による加工量
の誤差を算出するとともに、変位計2cの測定値に基づ
いて、工具変形量を算出する。算出された加工量誤差と
工具変形量により補正量を求め、計算機7は微小移動装
置3を制御して工具1を微小変位させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大口径および大長尺の
加工物を切削等、高精度に加工するための加工装置、お
よび加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】切削によって、高精度な形状を創成する
ためには、高精度な加工装置、例えば工具を高精度に駆
動する駆動テーブルを有するもの、および加工中の機械
熱変形を抑えるための厳密な温度環境が必要である。特
に、大口径、長尺物の加工には、大ストロークの高精度
駆動テーブルおよび長時間にわたる温度制御が必要なた
め、多大の労力が払われている。これらに対しては、従
来より加工中のテーブル駆動誤差および機械熱変形をイ
ンプロセスで、計測補正する手法が考えられた。
【0003】図9は、例えば1989年度精密工学会秋
期大会学術講演会論文集135項に記載された従来の加
工装置の要部を示す構成図である。図9において、1は
工具、2a、2bは対面する加工面との距離をセンサー
等により測定する変位計、3は工具1および変位計2
a、2bが取り付けられ、工具1および変位計2a、2
bに微小変位を与える微小移動装置で、例えばピエゾ素
子駆動により上下方向に微小移動する。4はこの微小移
動装置が取り付けられたテーブル。5はこのテーブル4
の移動方向を示す矢印である。6は被加工物で、6aは
加工する前の面である前加工面、6bは切削加工した後
の加工面である仕上げ面。7は前加工面6aの形状およ
び加工しようとする目標加工形状を記憶、また変位計2
a、2bの出力値をもとに微小移動量を計算、指令を与
える計算機、8は計算機の指令値を増幅し、微小移動装
置に電圧を供給するドライブアンプである。
【0004】上記構成による加工装置においては、矢印
5方向にテーブル4を移動させながら、工具1により被
加工物表面を切削する。しかし、加工動作中にテーブル
駆動誤差や、装置の熱変形等の原因により加工量誤差が
生じる。例えば変位計2a、2bがテーブル進行方向に
対して、工具1の前方、後方にそれぞれ配置され、対面
する加工面までの距離を測定し、その結果を基にして微
小移動装置を制御して切り込み量補正を行う。
【0005】図9の加工装置における補正原理を説明す
る。図10はその切削方法の説明図である。この場合の
切削法は、前加工面形状を予め測定かつストアしてお
き、加工時、その前加工面形状を基準にして、切り込み
補正を行うものである。
【0006】変位計2aは、工具1の前方にsの間隔だ
け離して配置されている。今、加工前の被加工面形状が
既知であるとする。図10における幾何学的関係より次
式を得る。 (1) Ia(x+s)+P(x+s)=To(x)+δ(x)+L
【0007】ここで、Ia(x+s)は変位計2aの測定
値で、測定基準9より前加工面のx+s地点までの相対
距離、P(x)は前加工面形状、To(x)は目標加工形
状、Lは測定基準9から工具1の切削ポイントまでのy
軸方向の相対距離。δ(x)は加工後の加工形状と目標
加工形状との差、すなわち加工誤差である。例えば図に
示すテーブル駆動誤差M(x)の上下方向の変形によ
り、この加工誤差が生じる。
【0008】To(x)は計算機7に予め記憶させてある
ので、加工誤差δ(x)は(1)式より容易に求められ、
次式で表される。 (2) δ(x)=Ib(x+s)+P(x+s)−To(x)−L
【0009】計算機7は(2)式に示すδ(x)を演算
し、この値を工具の微小移動量としてドライブアンプ8
に指令する。その結果を基にして、微小移動装置3はこ
の誤差分だけ上下に変位させて、補正しながら加工す
る。
【0010】この加工装置においては被加工物を加工す
る前に、前加工面形状を測定しておく必要があった。例
えば工具1で加工せずに、はじめにテーブル4に備えら
れた変位計2a、2bを被加工物6上方で移動させて、
逐次的に測定しその測定結果を計算機に記憶させてお
く。その後にこの測定結果を基にして工具で加工を行
う。
【0011】また、工具1を移動させながら被加工物の
加工と、前加工面形状P(x)の測定を同時に行う方法と
して、図11に示す特願平4−303704号の明細書
に掲載された加工装置と加工方法が提案されている。符
号は図9と同一である。工具1の移動方向に対して前方
に2つの変位計2a、2bが一列に等間隔で配置されて
いる。予め工具からある特定区間の前加工面(参照面と
呼ぶ)の形状が既知であるとする。すると加工量の補正
は、変位計2aの出力値により図9と同一の方法で行わ
れる。この補正と同時にこの変位計2aと既知である参
照面に基づいて、変位計2aのさらに前方にある変位計
2bの測定値により、参照面より前にある未知の前加工
面形状が算出され、計算機7に記憶される。この記憶し
た前加工面形状を次の参照面として繰り返すことにより
加工量の補正がなされる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の加
工装置および加工方法では、加工中に発生する工具の摩
耗、収縮などの工具変形は無視しており、これらが加工
誤差の要因となるという欠点があった。また、工具寿命
を判定する装置および方法を有していないため、工具摩
耗が非常に進行した工具で加工を続けるという欠点があ
った。さらに、加工中、モータおよびベアリングから伝
わってくる熱により被加工物の温度が上昇し熱膨張をす
る。従来は、これを無視していたため、加工直後は高精
度に加工できていても、加工後被加工物が基準温度に戻
った時、収縮が発生しそれが加工誤差になるという欠点
があった。
【0013】本発明は、かかる問題点を解決するために
なされたもので、工具の変形および被加工物の熱膨張に
よる誤差を算出し、加工量を補正できる加工装置および
加工方法を提供することを目的としている。
【0014】また、工具の寿命を判定し、工具摩耗が非
常に進行した場合、加工を中止する加工装置および加工
方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1にお
ける加工装置は、被加工物に対して相対的に移動しなが
ら、被加工物を加工する工具、工具の相対的移動方向の
前方に位置し、工具とともに相対的に移動しながら、対
面する加工表面との距離を測定する第一の変位計、工具
の相対的移動方向の後方に位置し、工具とともに相対的
に移動しながら、対面する加工表面との距離を測定する
第二の変位計、第一の変位計の測定値により被加工物の
加工量を求めるとともに、第二の変位計の測定値により
工具の変形量を求めて、この加工量を補正するように工
具を変位させる工具制御手段を備えたものである。
【0016】また、請求項2の加工装置において、工具
の相対的移動方向の前方で、かつ第一の変位計の前方に
位置し、工具とともに相対的に移動しながら、対面する
加工表面との距離を測定する第三の変位計を備え、工具
制御手段は、第一の変位計とこの第三の変位計の測定値
により加工前の加工面形状を算出するようにしたもので
ある。
【0017】また、請求項3の加工装置において、工具
制御手段は、工具の変形量がある基準値を越えたとき
に、加工を中止する制御を行なうようにしたものであ
る。
【0018】また、請求項4の加工装置において、工具
の収縮量を測定する第四の変位計を備え、工具制御手段
は、工具変形量とこの工具収縮量により工具摩耗量を算
出し、これら工具変形量、工具収縮量、工具摩耗量のい
ずれか一つが、おのおのの基準値を越えたときに、加工
を中止するようにしたものである。
【0019】また、請求項5の加工装置において、被加
工物に対して相対的に移動しながら、被加工物を加工す
る工具、工具の相対的移動方向の前方に位置し、工具と
ともに相対的に移動しながら、対面する加工表面との距
離を測定する第一の変位計、被加工物の表面の温度を測
定する温度計、第一の変位計の測定値により被加工物の
加工量を求めるとともに、温度計の測定値により被加工
物の熱膨張量を求めて加工量を補正するように工具を変
位させる工具制御手段を備えたものである。
【0020】また、請求項6の加工装置において、請求
項1、2で、さらに被加工物の表面を測定する温度計を
備え、工具制御手段は、被加工物の表面温度により被加
工物の熱膨張量を算出して、被加工物の熱膨張に対する
加工量の補正を行なうようにしたものである。
【0021】また、この発明での請求項7における加工
方法は、工具制御手段が工具に加工量誤差を補正する制
御を行いながら、工具を被加工物に対して相対的に移動
させて、被加工物表面を目標加工形状に加工する加工方
法であって、工具の相対的移動方向の前方にある第一の
基準点と、この第一の基準点の下方に位置する被加工物
表面との距離Laを測定して、第一の基準点下の加工面
形状Paと目標加工形状に基づき、加工量誤差を算出す
るとともに、工具の相対的移動方向の後方にある第二の
基準点と、この第二の基準点の下方に位置する被加工物
表面との距離Lbを測定し、距離Laと距離Lbとの差
により算出される第二の基準点の下方に位置する加工面
形状Pbと目標加工形状により工具変形量を算出し、加
工量誤差と工具変形量により加工量を補正する第一のプ
ロセスを含んだものである。
【0022】また、請求項8の加工方法は、工具の相対
的移動方向の前方で、かつ第一の基準点の前方にある第
三の基準点と、この第三の基準点の下方に位置する被加
工物表面との距離Lcを測定し、距離Laと距離Lcと
の差と、加工面形状Paに基づいてこの第三の基準点下
の加工面形状Pcを算出し、加工面形状Pcの情報を上
記工具制御手段に記憶する第二のプロセスを含んだもの
である。
【0023】また、請求項9の加工方法において、第一
のプロセスで算出される工具変形量を積算し、この積算
値が基準値を越えたとき、加工を中止するようにしたも
のである。
【0024】また、請求項10の加工方法は、第一のプ
ロセスで工具の収縮量を測定し、算出される工具変形量
を積算し、工具変形量の積算値と工具収縮量との差によ
り工具摩耗量を算出し、これら工具変形量の積算値、工
具摩耗量、および工具収縮量のいずれか一つがそれぞれ
の基準値を越えたとき、加工を中止するようにしたもの
である。
【0025】また、請求項11における加工方法は、工
具制御手段が工具に加工量誤差を補正する制御を行いな
がら、工具を被加工物に対して相対的に移動させて、被
加工物表面を目標加工形状に加工する加工方法であっ
て、工具の相対的移動方向の前方にある第一の基準点
と、この第一の基準点の下方に位置する被加工物表面と
の距離Laを測定して、第一の基準点下の加工面形状P
aと目標加工形状に基づき、加工量誤差を算出するとと
もに、被加工物表面の温度を測定することにより被加工
物の各面形状の熱膨張変形量を算出し、加工面形状Pa
を補正するプロセスを含んだものである。
【0026】また、請求項12の加工方法で、第一のプ
ロセスにおいて、被加工物表面の温度を測定することに
より被加工物の各面形状の熱膨張変形量を算出し、加工
面形状Pa、Pbを補正するようにしたものである。
【0027】
【作用】この発明における請求項1、2の加工装置によ
ると、工具の相対的移動方向の前方と後方に位置し、工
具とともに相対的に移動しながら、対面する加工表面と
の距離を測定するそれぞれ第一の変位計と第二の変位計
を用いて、第一の変位計の測定値により被加工物の加工
量を求めるとともに、第二の変位計の測定値により工具
変形量を求めて加工量を補正し、それに応じて工具を変
位させるので、被加工物の加工量と同時に、工具変形量
に対する補正ができ、短時間でかつ高精度の加工ができ
る。さらに請求項2では第一の変位計よりさらに前方に
位置し、工具とともに相対移動しながら対面する加工表
面との距離を測定する第三の変位計を備え、加工前の加
工面形状を算出するようにしたので、加工に同時に前加
工面形状を得られ、前加工面形状をあらかじめ測定、記
憶する必要がない。
【0028】また、請求項3の加工装置によると、工具
制御手段は工具の変形量がある基準値を越えたときに、
加工を中止する制御を行なうようにしたので、変形の激
しい工具で被加工物を加工することを防ぐ。
【0029】また、請求項4の加工装置によると、工具
の収縮量を測定する第四の変位計を備え、工具変形量と
この工具収縮量により工具摩耗量を算出し、これら工具
変形量、工具収縮量、工具摩耗量のいずれか一つが、お
のおのの基準値を越えたときに、加工を中止するように
したので、工具変形による加工中止の判断が厳密になさ
れる。
【0030】また、請求項5、6の加工装置によると、
被加工物の表面を測定する温度計、工具制御手段は、温
度計の測定値により被加工物の熱膨張量を求めて加工量
を補正し、それに応じて工具を変位させるので、熱膨張
により被加工物が変化しても、この熱膨張の変化量に対
する補正することで加工精度が確保できる。
【0031】また、請求項7、8の加工方法によると、
第一の基準点とその下方に位置する被加工物表面との距
離Laを測定して、第一の基準点の下方の加工面形状P
aと目標加工形状に基づき、加工量誤差を算出するとと
もに、第二の基準点とその下方に位置する被加工物表面
との距離Lbを測定し、距離Laと距離Lbとの差によ
り算出される第二の基準点の下方に位置する加工面形状
Pbと目標加工形状により工具変形量を算出し、加工量
誤差と工具変形量により加工量を補正するので、工具が
変形しても容易に補正され、短時間でかつ高精度の被加
工物の加工が可能である。さらに請求項8では、第三の
基準点とその下方に位置する被加工物表面との距離Lc
を測定することでこの第三の基準点下の加工面形状Pc
を算出し、加工面形状Pcの情報を上記工具制御手段に
記憶するので、加工前の加工面形状が加工とともに求め
ることができる。
【0032】また、請求項9の加工方法によると、工具
変形量を積算し、この積算値が基準値を越えたとき、加
工を中止するようにしたものなので、変形の激しい不良
の工具を使用して加工精度を悪化することを防ぐ。
【0033】また、請求項10の加工方法によると、工
具変形量を積算し、工具変形量の積算値と工具収縮量と
の差により工具摩耗量を算出し、これら工具変形量の積
算値、工具摩耗量、および工具収縮量のいずれか一つが
それぞれの基準値を越えたとき、加工を中止するように
したので、工具変形の判断が厳密になされ、加工中止が
的確にされる。
【0034】また、請求項11、12の加工方法による
と、被加工物表面の温度を測定することにより被加工物
の各面形状の熱膨張変形量を算出し、加工面形状を補正
するようにしたので、熱膨張により被加工物表面が変化
しても、補正しながら加工できるので、短時間で補正で
き、かつ加工精度も良い。
【0035】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例を示す。図1は本
実施例を示す加工装置の構成図である。2a、2b、2
cは変位計で、工具の進行方向前方には変位計2a、さ
らにその前方には変位計2b、そして工具の進行方向後
方には変位計2cが配置されている。7は変位計2a、
2b、2cに基づき、補正量を計算、指令を与え、また
前加工面形状を加工中に計算ストアする機能を有する計
算機、その他の符号は従来例と同一であり、以下に示す
符号も同一のものを示す。
【0036】微小移動装置3には工具1、変位計2a、
2b、2cが一体となって備えられ、変位計2a、2
b、2cの測定結果に基づいて、実際の仕上がり加工面
と目標加工形状との誤差を求めるとともに、加工するつ
れて生じる工具の変形による加工量の誤差を求め、微小
移動装置3は工具1を上下に変位させてその補正を行
う。図2、3はその補正方法を説明する説明図である。
【0037】変位計2c、工具1、変位計2a、2bは
それぞれ1列に同一の間隔sだけ離れて配置されてい
る。被加工物の0≦x<sまでの切削を考える。前加工
面形状P(x)のs≦x<2s区間は図1の計算機7に記
憶されており、既知の値であるとする。この区間を第一
次参照面と呼ぶ。0≦x<sの加工中に図2のようにδ
(x)の加工誤差を生じたとすると、幾何学的関係により
δ(x)は(2)式と同一に表される。目標加工形状To
(x)はあらかじめ計算機7に記憶され、Ia(x+s)は
変位計2aにより測定されるので、δ(x)は(2)式よ
り容易に得られ、計算機7により算出される。ドライブ
アンプ8が計算機7からの誤差量に応じて電圧の供給を
微小移動装置3に与え、微小移動装置3は(2)式でδ
(x)=0となるように、すなわち次式 (3) Ia(x+s)=To(x)+L−P(x+s) を満足するように、上下の変位して切り込み制御を行
い、この誤差量を補正する。例えば、テーブル4を移動
させる際にM(x)のようなテーブル駆動誤差が生じた場
合でもインプロセスで誤差計測、補正することができ
る。
【0038】次に、工具変形量の補正原理を図3を用い
て説明する。上記加工原理によると、δ(x)の加工誤差
は解消され、すなわちδ(x)=0で目標加工形状通りに
加工されていることになる。従って(1)式より (4) Ia(x+s)+P(x+s)=To(x)+L を満たしている。しかし、工具が変形した場合、例えば
εだけ変形した場合には、加工後の加工形状は図3のよ
うな工具変形量εだけ誤差が生じていることになる。図
3の幾何学的関係から、変位計3cにより測定される測
定基準9から加工後の加工形状までの相対距離Ic(x−
s)を用いて (5) Ib(x+s)+P(x+s)=Ic(x−s)+To(x−s)+ε が得られる。従って(5)式によると (6) ε=Ib(x+s)+P(x+s)−Ic(x−s)−To(x−s) の工具変形量を求めることができる。計算機7は、この
(6)式を計算し、微小移動装置3を制御して工具を工
具変形量εだけ変位させて補正する。また、工具が変形
することで、(1)〜(4)式に示される、測定基準と
切削ポイントのy軸方向の相対距離であるLを次式で変
更しておく必要がある。 (7) L(補正後)=L(補正前)−ε
【0039】以上は、s≦x<2s区間の前加工面形状
P(x)が既知である場合であり、上記のように補正する
には、その他の前加工面形状P(x)も既知でなければな
らない。そのため、あらかじめ前加工面形状P(x)を測
定し、装置に記憶させておく必要があるが、ここでは特
願平4−303704号明細書に掲載された方法、すな
わちそのように前加工面形状P(x)をあらかじめ測定す
る必要のない方法を用いる。
【0040】図2に示すように変位計2a、2bの測定
値、測定基準から対面する前加工面までの相対距離Ia
(x)、Ib(x)との間の幾何学的関係がある。 (8) P(x+2s)+Ib(x+2s)=P(x+s)+Ia(x+s) 従って、上述のようにs≦x<2s区間の前加工面を第
一次参照面として、既知であるとすると、2s≦x<3
sの前加工面形状P(x)も変位計2bの測定により、次
式により求めることができる。 (9) P(x+2s)=P(x+s)+Ia(x+s)−Ib(x+2s) そして、この算出された2s≦x<3s区間の前加工面
形状を第二次参照面として計算機7に記憶しておく。
【0041】まとめると、s≦x<2s区間の前加工面
形状P(x)を第一次参照面として、0≦x<s間の加工
を(3)式を満足するように行い、かつ(6)、(7)
式により工具変形量も補正する。同時に、(9)式によ
り2s≦x<3sの前加工面形状P(x)を求める。これ
を次の参照面(第二次参照面)としてこのプロセスを順
次繰り返すことにより、工具変形量の補正を含めた加工
ができ、加工全面を高精度に仕上げることができる。
【0042】なお、変位計2a、2b、2cと工具1
は、等間隔sをおいて配置したが、必ずしもそうでな
く、任意の位置に備え付けてもよく、また変位計は精度
を高めるためにそれ以上の個数を配置されてもかまわな
い。
【0043】さらに、微小移動装置3は工具1と変位計
2a、2b、2cを備え、これらを微小変位させたが、
図4に示すように、微小移動装置3に工具1のみを備
え、変位計は変位させず、工具1のみを微小移動させて
もよい。
【0044】実施例2.図5は工具寿命監視を付加した
本実施例を示す加工装置の構造図である。工具1は通常
先端部分は、ダイヤモンド、セラミックスなどの硬い物
質からなる切削部分の1aと、この切削部分を支持する
鉄などの工具シャンク部分1bからなる。工具1は加工
を続けると、切削部分1aが摩耗し、その摩耗が進行す
るに連れて、工具が摩耗で後退するほか、切削抵抗の増
大によって、工具シャンクが弾性変形することによって
収縮する。以上の原因により工具の変形が生じる。しか
し、このまま激しい摩耗や欠損が発生した工具で加工し
続けると高精度な仕上げをすることができない。したが
って、工具の摩耗、収縮による工具変形量を監視するこ
とで、工具摩耗状態すなわち工具寿命を判定することが
できる。トータルの工具変形量を求める方法を以下で述
べる。
【0045】変位計2a、2b、2cによる相対距離の
それぞれの測定は、厳密にはセンサー等により、ある時
間間隔ごとに行われ、その都度、実施例1に示す補正が
なされる。(5)式で示されるεは、その1回毎の工具
変形量である。したがって、トータルの工具変形量εTO
TALは次式で求めることができる。 (10) εTOTAL=Σε したがって、次式を判定条件として、加工を中止するよ
うにすれば、工具摩耗などの工具変形が進んだ工具で被
加工物を加工することを避けることができる。 (11) εTOTAL≧εC なお、εCは使用工具、加工条件および要求加工仕様に
よって決定される限界工具変形量である。εCの値をあ
らかじめ計算機7に記憶させておき、計算機7が(1
1)式を判定し、加工中止を指令する。
【0046】さらに、図5に示す1cは工具シャンク部
分1bの横に取り付けられ収縮測定台で、2tはこの測
定台1cまでの距離を測定する変位計である。この測定
台1cと変位計2tを用いて、工具の摩耗量とシャンク
の弾性変形量とをそれぞれ求める。図6はその原理を説
明する説明図である。
【0047】図6の説明図で示すように(10)式の工
具変形量εTOTALは、次式により得られる。 (12) εTOTAL=γ+β ここで、γは工具の切削部分1aが摩耗によって後退す
る量であり、βはシャンク部分1bが切削抵抗によって
弾性変形的に縮む量である。
【0048】工具シャンクの縮みに従って、測定台1c
も同じ量だけ変位するので、βは変形前の長さlと、変
位計2tの測定値の差によって得られる。一方(10)
式よりεTOTALが既知であるので、(12)式からγは
容易に得られる。
【0049】しかし、実際の工具寿命を判定する場合、
工具摩耗γが小さくても、シャンクの変形βが大きい場
合、またその逆に工具摩耗γが大きく、シャンクの変形
βが小さい場合もある。したがって、(11)式の判定
条件では、正確な判定ができない場合が存在する。した
がって、工具寿命判定精度を高めるには、工具変形量ε
TOTALだけでなく、γ、βのそれぞれが次式の場合、加
工を中止するようにすればよい。 (13) γ≧γC、またはβ≧βC、またはεTOTAL≧εC ここで、γCおよびβCはそれぞれ、使用工具、加工条
件および加工仕様によって決定される限界工具摩耗量お
よび限界シャンク縮み量である。γC、βC、εCのそ
れぞれの値をそれぞれ計算機7に記憶させておき(1
3)式の判定条件により、計算機7は加工を中止するよ
うに指令する。
【0050】実施例3.図7は、本実施例を示す加工装
置の構成図である。図中の1〜8は上記の実施例の装置
と全く同一のものである。さらに、図中11a、11
b、11cおよび11tは、変位計2a、2b、2cが
対面する被加工物表面の箇所および工具1が加工する被
加工物の箇所の温度をそれぞれ測定する非接触温度計で
ある。
【0051】上記構成の加工装置において、テーブル駆
動誤差や工具変形量の補正は実施例1と同じ原理であ
る。しかし、実際には加工中に装置のモータやベアリン
グから伝わってくる熱により、被加工物の温度が上昇
し、加工後は再び温度が下がるので、熱膨張、熱収縮す
る。この被加工物の温度を測定することにより、熱膨張
量を求め、加工後に熱収縮したときに目標加工形状に仕
上がるように加工量を補正する。
【0052】今、もし基準温度Uoに対し温度がUの
時、加工後の熱収縮を見込んで次式で示されるように、
目標加工形状Toを仮の目標加工形状To*に置き換える
必要がある。 (14) To*=To×{1+α(U−Uo)} 同様に、前加工面形状Pも次式のような仮の前加工面形
状P*で補正しなければならない。 (15) P*=P×{1+α(U−Uo)} αは被加工物の熱膨張係数である。
【0053】本装置の温度補正のアルゴリズムについて
述べる。11a、11b、11cおよび11tの温度が
それぞれUa(x+2s)、Ub(x+s)、Uc(x−
s)、およびUt(x)の時、各位置での目標加工形状To
(x)、前加工形状P(x)は、次式となる。 (16) To*(x−s)=To(x−s){1+α(Uc(x−s)−Uo)} (17) To*(x)=To(x){1+α(Ut(x)−Uo)} (18) P*(x+s)=P(x+s){1+α(Ua(x+s)−Uo)} (19) P*(x+2s)=P(x+2s){1+α(Ub(x+2s)−U o)}
【0054】従って(1)〜(9)式の目標加工形状T
o(x)と前加工面形状P(x)にそれぞれ上記の(16)
〜(19)式を代入すれば、加工中の被加工物の熱膨張
および熱収縮を補正することができる。計算機7は、温
度計11a、11b、11c、11tにより測定され被
加工物表面の温度を基にして、(16)〜(19)式を
計算する。これらを(1)〜(9)式に代入して補正値
を求め、ドライブアンプ8に指令して、加工量を補正し
ながら加工を行う。
【0055】なお、以上は実施例1の図1の加工装置に
温度計を備え付けたが、例えば従来例の図9に変位計2
a、2bと工具1に温度計を備え付けて、同一の補正原
理により熱膨張、収縮に対する補正を行えるようにし、
従来の加工装置についても適用することができる(図8
に示す)。さらに図5に示す加工装置に備え付けること
ができるのは言うまでもない。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の請求項
1、2における加工装置は、工具の相対的移動方向の前
方に、被加工面に対面して配置された第一の変位の測定
値により被加工物の加工量を求めるとともに、工具の相
対的移動方向の後方に配置された第二の変位計の測定値
により工具の変形量を求めて加工量を補正するように工
具を変位させる工具制御手段を備えたので、加工と同時
に工具の変形量を測定でき、高精度な加工形状に仕上げ
ることができる。
【0057】さらに、請求項2では、工具の相対的移動
方向で、かつ第一の変位計の前方にある第三の変位計の
測定値により、加工と同時に加工前の加工面形状を求め
るようにしたので、予めその加工前形状を測定する必要
がなくなり、短時間で高精度の加工が達成できる。
【0058】請求項3の加工装置によると、工具制御手
段は工具の変形量がある基準値を越えたときに、加工を
中止するような制御を行なうようにしたので、工具が著
しく変形した時に加工を中止でき、このような不良の工
具での加工を避けることができる。
【0059】請求項4の加工装置によると、工具の収縮
量を測定する第四の変位計を備え、工具変形量とこの工
具収縮量により工具摩耗量を算出し、これら工具変形
量、工具収縮量、工具摩耗量のいずれか一つが、おのお
のの基準値を越えたときに、加工を中止するようにした
ので、工具変形の判断が厳密になされ、加工の中止を的
確に行なうことができる。
【0060】請求項5、6の加工装置によると、温度計
により被加工物表面の温度を測定し、工具制御手段は、
温度計の測定値により被加工物の熱膨張量を求めて加工
量を補正し、それに応じて工具を変位させるので、熱膨
張により被加工物が変化しても、この変化量に対する補
正することで加工の精度が確保することができる。
【0061】請求項7、8の加工方法によると、第一の
基準点とその下方に位置する被加工物表面との距離La
を測定して、工具制御手段に記憶された第一の基準点の
下方の加工面形状Paと目標加工形状に基づき、加工量
誤差を算出するとともに、第二の基準点とその下方に位
置する被加工物表面との距離Lbを測定し、距離Laと
距離Lbとの差により算出される第二の基準点の下方に
位置する加工面形状Pbと目標加工形状により工具変形
量を算出し、加工量誤差と工具変形量により加工量を補
正するので、工具が変形しても容易に補正され、かつ加
工と同時に補正し、短時間で高精度の被加工物の加工を
することができる。
【0062】さらに請求項8では、第三の基準点とその
下方に位置する被加工物表面との距離Lcを測定し、第
三の基準点下の加工面形状Pcを算出し、加工面形状P
cの情報を工具制御手段に記憶するので、加工前の加工
面形状が加工とともに測定することができ、別のプロセ
スで加工前形状を測定する必要がなくなる。
【0063】また、請求項9の加工方法によると、工具
変形量を積算し、この積算値が基準値を越えたとき、加
工を中止するようにしたので、変形の激しい不良の工具
を使用しなくて済む。
【0064】また、請求項10の加工方法によると、工
具変形量を積算し、工具変形量の積算値と工具収縮量と
の差により工具摩耗量を算出し、これら工具変形量の積
算値、工具摩耗量、および工具収縮量のいずれか一つが
それぞれの基準値を越えたとき、加工を中止するように
したので、工具変形の判断を正確に行なうことができ、
加工を中止を的確に行なうことができる。
【0065】また、請求項11、12の加工方法による
と、被加工物表面の温度を測定することにより被加工物
の各面形状の熱膨張変形量を算出し、加工面形状を補正
するようにしたので、熱膨張により被加工物表面が変化
しても、補正しながら加工できるので、短時間でかつ精
度の良い加工が達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1に示す加工装置の構成図で
ある。
【図2】図1の加工装置における加工誤差の補正原理を
示す説明図である。
【図3】図1の加工装置における工具変形量の補正原理
を示す説明図である。
【図4】実施例1に示す別の加工装置の構成図である。
【図5】この発明の実施例2に示す加工装置の構成図で
ある。
【図6】図2の加工装置における工具変形量の補正原理
を示す説明図である。
【図7】この発明の実施例3に示す加工装置の構成図で
ある。
【図8】実施例3に示す別の加工装置の構成図である。
【図9】従来技術による加工装置の構成図である。
【図10】図9の加工装置における加工誤差の補正原理
を示す説明図である。
【図11】従来技術のよる別の加工装置の構成図であ
る。
【符号の説明】
1 工具 1a 切削部分 1b 工具シャンク部分 1c 収縮測定台 2a 変位計 2b 変位計 2c 変位計 2t 変位計 3 微小移動装置 4 駆動テーブル 5 工具移動方向 6 被加工物 7 計算機 8 ドライブアンプ 9 測定基準 11 温度計
フロントページの続き (72)発明者 長谷川 森 尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三菱電機 株式会社生産技術研究所内 (72)発明者 井口 公一 神戸市兵庫区和田崎町1丁目1番2号 三 菱電機株式会社神戸製作所内 (72)発明者 長井 慎吾 神戸市兵庫区和田崎町1丁目1番2号 三 菱電機株式会社神戸製作所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物に対して相対的に移動しなが
    ら、被加工物を加工する工具、上記工具の相対的移動方
    向の前方に位置し、工具とともに相対的に移動しながら
    対面する加工表面との距離を測定する第一の変位計、上
    記工具の相対的移動方向の後方に位置し、工具とともに
    相対的に移動しながら対面する加工表面との距離を測定
    する第二の変位計、上記第一の変位計の測定値により被
    加工物の加工量を求めるとともに、上記第二の変位計の
    測定値により工具の変形量を求めて上記加工量を補正す
    るように上記工具を変位させる工具制御手段を備えたこ
    とを特徴とする加工装置。
  2. 【請求項2】 工具の相対的移動方向の前方で、かつ第
    一の変位計の前方に位置し、工具とともに相対的に移動
    しながら対面する加工表面との距離を測定する第三の変
    位計を備え、工具制御手段は、第一の変位計と上記第三
    の変位計の測定値により加工前の加工面形状を算出する
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の加工装置。
  3. 【請求項3】 工具制御手段は、工具の変形量がある基
    準値を越えたときに、加工を中止する制御を行なうよう
    にしたことを特徴とする請求項1もしくは請求項2記載
    の加工装置。
  4. 【請求項4】 工具の収縮量を測定する第四の変位計を
    備え、工具制御手段は、工具変形量と上記工具収縮量に
    より工具摩耗量を算出し、上記工具変形量、工具収縮
    量、工具摩耗量のいずれか一つが、おのおのの基準値を
    越えたときに、加工を中止するようにしたことを特徴と
    する請求項1もしくは請求項2記載の加工装置。
  5. 【請求項5】 被加工物に対して相対的に移動しなが
    ら、被加工物を加工する工具、工具の相対的移動方向の
    前方に位置し、工具とともに相対的に移動しながら対面
    する加工表面との距離を測定する第一の変位計、被加工
    物の表面の温度を測定する温度計、上記第一の変位計の
    測定値により被加工物の加工量を求めるとともに、上記
    温度計の測定値により被加工物の熱膨張量を求めて上記
    加工量を補正するように上記工具を変位させる工具制御
    手段を備えたことを特徴とする加工装置。
  6. 【請求項6】 被加工物の表面を測定する温度計を備
    え、工具制御手段は、上記被加工物の表面温度により被
    加工物の熱膨張量を算出して、被加工物の熱膨張に対す
    る加工量の補正を行なうようにしたことを特徴とする請
    求項1もしくは請求項2記載の加工装置。
  7. 【請求項7】 工具制御手段が工具に加工量誤差を補正
    する制御を行いながら、工具を被加工物に対して相対的
    に移動させて、被加工物表面を目標加工形状に加工する
    加工方法において、工具の相対的移動方向の前方にある
    第一の基準点と、この第一の基準点の下方に位置する被
    加工物表面との距離Laを測定して、上記第一の基準点
    下の加工面形状Paと目標加工形状に基づき、加工量誤
    差を算出するとともに、工具の相対的移動方向の後方に
    ある第二の基準点と、この第二の基準点の下方に位置す
    る被加工物表面との距離Lbを測定し、距離Laと距離
    Lbとの差により算出される上記第二の基準点の下方に
    位置する加工面形状Pbと上記目標加工形状により工具
    変形量を算出し、上記加工量誤差と工具変形量により加
    工量を補正する第一のプロセスを含んだことを特徴とす
    る加工方法。
  8. 【請求項8】 工具の相対的移動方向の前方で、かつ第
    一の基準点の前方にある第三の基準点と、この第三の基
    準点の下方に位置する被加工物表面との距離Lcを測定
    し、距離Laと距離Lcとの差と、加工面形状Paに基
    づいて上記第三の基準点下の加工面形状Pcを算出し、
    加工面形状Pcの情報を上記工具制御手段に記憶する第
    二のプロセスを含んだことを特徴とする請求項7記載の
    加工方法。
  9. 【請求項9】 第一のプロセスおいて、算出される工具
    変形量を積算し、この積算値が基準値を越えたとき、加
    工を中止するようにしたことを特徴とする請求項7もし
    くは請求項8記載の加工方法。
  10. 【請求項10】 第一のプロセスにおいて、工具の収縮
    量を測定し、算出される工具変形量を積算し、上記工具
    変形量の積算値と上記工具収縮量との差により工具摩耗
    量を算出し、上記工具変形量の積算値、工具摩耗量、お
    よび工具収縮量のいずれか一つがそれぞれの基準値を越
    えたとき、加工を中止するようにしたことを特徴とする
    請求項7もしくは請求項8記載の加工方法。
  11. 【請求項11】 工具制御手段が工具に加工量誤差を補
    正する制御を行いながら、工具を被加工物に対して相対
    的に移動させて、被加工物表面を目標加工形状に加工す
    る加工方法において、工具の相対的移動方向の前方にあ
    る第一の基準点と、この第一の基準点の下方に位置する
    被加工物表面との距離Laを測定して、上記第一の基準
    点下の加工面形状Paと目標加工形状に基づき、加工量
    誤差を算出するとともに、被加工物表面の温度を測定す
    ることにより被加工物の各面形状の熱膨張変形量を算出
    し、加工面形状Paを補正するプロセスを含んだことを
    特徴をする加工方法。
  12. 【請求項12】 第一のプロセスにおいて、被加工物表
    面の温度を測定することにより被加工物の各面形状の熱
    膨張変形量を算出し、加工面形状Pa、Pbを補正する
    ようにしたことを特徴とする請求項7もしくは請求項8
    記載の加工方法。
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