JPH0723703U - 密封処理装置 - Google Patents

密封処理装置

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JPH0723703U
JPH0723703U JP5377193U JP5377193U JPH0723703U JP H0723703 U JPH0723703 U JP H0723703U JP 5377193 U JP5377193 U JP 5377193U JP 5377193 U JP5377193 U JP 5377193U JP H0723703 U JPH0723703 U JP H0723703U
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bag
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 生ゴミ、糞尿等の汚物を合成樹脂製の袋に密
封する。 【構成】 ビニールの袋を各挟持帯1,2の間を通して
各載置板8,9に載置する。この状態で、袋に汚物を投
入する。モータ21を起動して、回転板22を半回転だ
け回転させると、各載置板8,9が開くとともに、各挟
持帯1,2が閉じる。このとき、袋は、各挟持帯1,2
の間に挟み込まれる。引き続き、一方の挟持帯2に固定
されているヒーター33を一定の時間だけ発熱させて、
袋を溶着するとともに、この袋を溶断する。この袋の溶
断により、袋が2分割されるが、袋の下側の部分は、汚
物を密封して、開かれた各載置板8,9の間から引出し
へと落下する。この後、モータ21を再び起動して、回
転板22を半回転だけ更に回転させると、各挟持帯1,
2が再び開くとともに、各載置板8,9が再び閉じて、
初期の状態に戻る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、生ゴミ、糞尿等の汚物を合成樹脂製の袋に密封する密封処理装置 に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の装置としては、図11に示すような簡易トイレがある。この簡易トイ レでは、ビニールのチューブ101を環状に折り畳んで、チューブ101を漏斗 型の筒体102の周囲に配設し、チューブ101を筒体102の上方から下方へ と導いている。筒体102の下方には、一対の挟持板103が設けられており、 各挟持板103の間にチューブ101を挟み込んでいる。各挟持板103の縁に は、それぞれのヒーターが設けられている。これらのヒーターを一時的に発熱さ せて、チューブ101を溶着し、チューブ101を封止する。
【0003】 各挟持板103の下方には、2組のローラ104,105が配設されている。 右側の1組のローラ104は、チューブ101の右側の縁を挟み込み、左側の1 組のローラ105は、チューブ101の左側の縁を挟み込んでいる。
【0004】 さて、便座106からチューブ101の内側に糞尿が落下すると、この糞尿は 、チューブ101の封止部位、つまり各挟持板103の部位に溜まる。この状態 で、ペダル107を踏み込むと、これに応答して、各挟持板103が開くととも に、2組のローラ104,105が回転して、チューブ101を引き下げる。こ のチューブ101の引き下げは、チューブ101の内側の糞尿が各挟持板103 の下側に来るまで行われる。この後、各挟持板103が閉じて、各挟持板103 のヒーターが発熱し、チューブ101を封止する。したがって、チューブ101 の内側の糞尿は、上下の2つの封止部位の間で密封される。
【0005】 このような処理は、繰り返され、糞尿を密封したチューブ101が容器108 に溜められる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の簡易トイレでは、2組のローラ104,105によ ってチューブ101の使用済み部分を引き下げ、これに伴いチューブ101の未 使用部分を筒体102の内側に導くので、連続した長いチューブ101でなけれ ば使用することができない。このチューブ101は、余り汎用性がなく、販売ル ートも限られるので、ユーザへの供給が滞ることがあった。
【0007】 また、2組のローラ104,105と、これらのローラを駆動するための機構 が嵩張るので、装置を低くできず、このために便座106の位置が高くなり、座 り難いという欠点があった。
【0008】 さらに、これらのローラを駆動するための機構は、比較的複雑な構造であるた め、コストの低減が困難であった。
【0009】 そこで、この考案の課題は、連続した長いチューブは勿論のこと、一般的なビ ニール袋を使用することができ、かつ簡単な構造であって、装置を低くすること が可能な密封処理装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、実用新案登録請求の範囲の請求項1に係わる装置 は、合成樹脂製の袋の口を開いた状態で、この袋を支持し、この袋に被処理物を 入れた後に、この袋の口を溶着する密封処理装置において、開閉自在に支持され ており、閉じたときに、袋が載置され、開いたときに、この袋を落とし込む載置 板と、載置板の上方に配置されており、袋が通され、この袋の口の部位を挟み込 んで加熱し、この袋の口を溶着するとともに袋を溶断する挟持手段と、挟持手段 によって袋の口の部位が挟み込まれると、載置板を開かせる連動手段とを備えて いる。
【0011】 また、実用新案登録請求の範囲の請求項2に係わる装置は、合成樹脂製の袋の 口を開いた状態で、この袋を支持し、この袋に被処理物を入れた後に、この袋の 口を溶着する密封処理装置において、1組の載置板の両側をそれぞれのレールに 沿って滑動させて、各載置板を開閉自在に支持し、各載置板の上方で、1組の挟 持帯の両側をそれぞれのレールに沿って滑動させて、各挟持帯を開閉自在に支持 し、各挟持帯の少なくとも一方にヒーターを設け、各載置板と各挟持帯を連結手 段を介して連結することにより、各載置板と各挟持帯を連動させて、各挟持帯を 開いたときに、各載置板を閉じ、各挟持帯を閉じたときに、各載置板を開き、各 挟持帯を開いた状態では、各挟持帯の間に袋を通して、この袋を閉じられた各載 置板に載置し、各挟持帯を閉じた状態では、各挟持帯の間に袋を挟み込み、ヒー ターを発熱させて、この袋の口を溶着するとともに袋を溶断し、溶断された袋を 開かれた各載置板の間から落下させている。
【0012】
【作用】
実用新案登録請求の範囲の請求項1に係わる装置によれば、閉じられた載置板 に袋が載置される。この状態では、汚物を袋に入れることができる。この後、挟 持手段によって袋の口の部位が挟み込まれると、連動手段は、載置板を開く。こ の際、挟持手段は、袋の口の部位を挟み込んで加熱し、この袋の口を溶着すると ともに袋を溶断する。これにより、袋に汚物が密封され、開かれた各載置板の間 から、袋が落下する。
【0013】 また、実用新案登録請求の範囲の請求項2に係わる装置によれば、各載置板と 各挟持帯を連結手段を介して連結しているので、各挟持帯を開いたときに、各載 置板を閉じ、各挟持帯を閉じたときに、各載置板を開く。各挟持帯を開き、各載 置板を閉じた状態では、各挟持帯の間に袋を通して、この袋を各載置板に載置し 、汚物を袋に入れることができる。一方、各挟持帯を閉じ、各載置板を開いた状 態では、各挟持帯の間に袋を挟み込み、ヒーターを発熱させて、この袋の口を溶 着するとともに袋を溶断し、これにより袋に汚物を密封し、この袋を各載置板の 間から落下させることができる。
【0014】
【実施例】
以下、この考案の実施例を添付図面を参照して説明する。
【0015】 図1は、この考案に係わる密封処理装置の一実施例を示し、図2は、この実施 例の装置を適用した簡易トイレの外観を示している。
【0016】 この実施例の装置では、1組の挟持帯1,2を対向配置しており、右の挟持帯 1の両側を各滑動部3に固定して、これらの滑動部3を筒状の各ガイドレール4 に挿入し、左の挟持帯2の両側に各滑動部5を固定して、これらの滑動部5を筒 状の各ガイドレール6に挿入している。
【0017】 各滑動部3,5には、図3に示すように複数のローラ7が軸支されている。各 滑動部3,5を各ガイドレール4,6に挿入して移動すると、各ローラ7は、各 ガイドレール4,6の内壁に接触して回転する。これにより、各挟持帯1,2が 滑らかに移動する。
【0018】 各挟持帯1,2の下方には、1組の載置板8,9が並設されている。右の載置 板8の両側に各滑動部11を固定して、これらの滑動部11を筒状の各ガイドレ ール12に挿入し、また左の載置板9の両側に各滑動部13を固定して、これら の滑動部13を筒状の各ガイドレール14に挿入している。
【0019】 各滑動部11,13にも、図3に示す各滑動部3,5と同様に、複数のローラ が軸支されており、各載置板8,9の滑らかな移動を可能にしている。
【0020】 右の挟持帯1を支持する滑動部3と、右の載置板8を支持する滑動部11は、 ロッド15を介して連結されている。このロッド15は、中央の支点15aで軸 支されており、この支点15aの位置が固定される。このため、載置板8がロッ ド15の下端と共に右方向に移動すると、挟持帯1がロッド15の上端と共に左 方向に移動する。逆に、載置板8が左方向に移動すると、挟持帯1が右方向に移 動する。
【0021】 同様に、左の挟持帯2を支持する滑動部5と、左の載置板9を支持する滑動部 13は、ロッド16を介して連結されている。このロッド16を中央の支点16 aで軸支し、この支点16aの位置を固定するので、載置板9を移動させると、 挟持帯1が載置板9と反対の方向に移動する。
【0022】 なお、図3に示すように、各ロッド15,16の上端には、長孔17が形成さ れている。この長孔17を貫通するボルト18を各滑動部3,5にねじ込んで、 各ロッド15,16を各滑動部3,5に連結し、各ロッド15,16の上端の動 きに遊びを与えている。このため、各ロッド15,16の上端は、支点15aを 回転中心として、弧を描くものの、各ガイドレール4,6に沿う各滑動部3,5 の直線的な移動を妨げない。
【0023】 一方、モータ21の軸には、回転板22が固定されている。この回転板22は 、短アーム24を介して右の載置板8を支持する滑動部11に連結されるととも に、長アーム25を介して左の載置板9を支持する滑動部13に連結されている 。モータ21を起動して、回転板22を回転させると、短アーム24と長アーム 25が相互に反対の方向に移動する。これに伴い、各載置板8,9が相互に反対 の方向に移動して、各載置板8,9が開閉する。
【0024】 また、先に述べたように、載置板8の移動に伴い、挟持帯1が反対の方向に移 動し、かつ載置板9の移動に伴い、挟持帯2が反対の方向に移動するので、各載 置板8,9を閉じたときに、各挟持帯1,2が開かれ、各載置板8,9を開いた ときに、各挟持帯1,2が閉じる。
【0025】 この実施例の装置を図2に示す簡易トイレに取り付けるために、各ガイドレー ル4,6,12,14を簡易トイレの筐体26の内壁に固定し、ロッド15の支 点15aとロッド16の支点16aを筐体26に軸支し、モータ21を筐体26 に固定している。
【0026】 簡易トイレの筐体26の上側には、便座27が設けられており、この便座27 の穴を両側から挟むように各挟持帯1,2が配置され、その下方に各載置板8, 9が位置している。この便座27の穴にビニールの袋28を通して、この袋28 を各載置板8,9に載置し、この袋28の開口端を便座27の縁に引っ掛けて、 この袋28を取り付ける。
【0027】 この筐体26の上側の縁には、蓋29が開閉自在に取り付けられ、この筐体2 6の下側には、引出し31が設けられている。
【0028】 さて、簡易トイレに袋28を取り付け、便座27に座って用を足した後、筐体 26のボタン32を押下すると、これに応答して、この装置の制御部(図示せず )が起動し、次の様な処理が行われる。
【0029】 まず、モータ21を作動させて、回転板22を半回転だけ回転させる。これに より、各載置板8,9が開くとともに、各挟持帯1,2が閉じる。このとき、袋 28は、各挟持帯1,2の間に挟み込まれる。引き続き、一方の挟持帯2に固定 されているヒーター33を一定の時間だけ発熱させて、袋28を溶着するととも に、この袋28を溶断する。この袋28の溶断により、袋28が2分割されるが 、袋28の下側の部分は、汚物を密封して、開かれた各載置板8,9の間から引 出し31へと落下する。
【0030】 この後、モータ21を再び起動して、回転板22を半回転だけ更に回転させる 。これにより、各挟持帯1,2が再び開くとともに、各載置板8,9が再び閉じ て、初期の状態に戻る。この状態で、新たなビニールの袋を便座27の穴に通し て取り付ければ、再び用を足すことができる。
【0031】 このような処理は、繰り返され、この度に、汚物を密封した袋が引出し31に 溜められる。引出し31が満杯になれば、この引出し31を開いて、ここに溜め られた各袋を廃棄する。
【0032】 ここで、この実施例の装置においては、各載置板8,9を開くことにより、溶 断された袋の下側部分を自然落下させている。したがって、この装置は、図11 に示す従来の簡易トイレのようにチューブを引き下げるためのローラを必要とせ ず、その高さを低くできる。また、各載置板8,9から各挟持帯1,2までの間 で、汚物を密封しているので、両者の間を汚物の密封に過不足ない距離に設定し て、この装置の高さを必要最小限に抑えることができる。
【0033】 また、各載置板8,9と各挟持帯1,2を連動させる機構は、図11に示す従 来の簡易トイレにおける各挟持板と各ローラの連動機構と比較して、簡単な構成 であるため、コストの低減を図ることができる。
【0034】 図4は、この考案に係わる密封処理装置の他の実施例を示している。
【0035】 この装置では、レール枠41を固定し、このレール枠41の内側に各挟持板4 2,43を滑動自在に支持している。各挟持板42,43の両側には、図5に示 すように1組のローラ44が軸支されており、これらのローラ44がレール枠4 1の溝41aに嵌め入れられて回転するので、各挟持板42,43が滑らかに移 動する。
【0036】 各載置板46,47は、各挟持板42,43の下方に配置されている。右の載 置板46の両側は、各滑動部48によって支えられ、これらの滑動部48が各ガ イドレール49に挿入されている。同様に、左の載置板47の両側は、各滑動部 52によって支えられ、これらの滑動部52が各ガイドレール53に挿入されて いる。
【0037】 各モータ54,55の軸には、それぞれの回転板56,57が固定されている 。各回転板56,57は、それぞれのアーム58,59を介して各挟持板42, 43に連結されている。右の挟持板42は、ロッド61を介して右の載置板46 の滑動部48に連結されており、このロッド61の中央の支点61aがレール枠 41に軸支されている。同様に、左の挟持板43は、ロッド62を介して左の載 置板47の滑動部52に連結されており、このロッド62の中央の支点62aが レール枠41に軸支されている。
【0038】 各モータ54,55を作動して、各回転板56,57を半回転させると、各挟 持板42,43が開いて、各載置板46,47が閉じる。各回転板56,57を 更に半回転させると、各挟持板42,43が再び閉じて、各載置板46,47が 再び開く。
【0039】 さて、各挟持板42,43を開き、各載置板46,47を閉じた状態では、各 挟持板42,43の間にビニールの袋を通し、この袋を各載置板46,47に載 置できる。この袋には、汚物が投入される。
【0040】 この袋に汚物を入れた後、各挟持板42,43を閉じて、各載置板46,47 を開き、各挟持板42,43の一方の縁に固定されているヒーターを一定時間だ け発熱させて、袋を溶着するとともに、この袋を溶断する。これにより、袋に汚 物が密封され、開かれた各載置板46,47の間から汚物を密封した袋が落下す る。
【0041】 なお、上記各実施例では、各挟持帯もしくは各挟持板、各載置板をアームやロ ッドを介して連結しているが、これらを連結しなくても構わない。例えば、各挟 持帯もしくは各挟持板、各載置板に、それぞれのモータを割当て、これらのモー タを制御すれば、各挟持帯もしくは各挟持板、各載置板を開閉させることができ る。この場合、各挟持帯もしくは各挟持板の開閉動作と、各載置板の開閉動作に 時間差を設定することが可能になる。
【0042】 また、この考案に係わる密封処理装置は、糞尿を処理する簡易トイレばかりで なく、他の種類の汚物を処理するために利用できる。
【0043】 図6は、多様な汚物を密封処理するための器具を示している。この器具では、 図2に示す簡易トイレの便座27の代わりに、投入口71を筐体26に固定して いる。この投入口71にビニールの袋を通し、この袋の開口端を投入口71の縁 に引っ掛ける。この袋に汚物を投入し、ボタン32を押下すると、先に述べたよ うに、袋が溶着されるとともに溶断され、この袋に汚物が密封され、汚物を密封 した袋が引出し31に落下する。
【0044】 この器具は、病院、美容院、実験室等に設置されて、多様な汚物を密封するた めに利用される。
【0045】 図7は、図6の器具の変形例を示している。ここでは、投入口71の代わりに 、投入枠72を筐体26に設けている。この投入枠72は、環状枠73と、この 環状枠73を支持する2つの支持枠74からなり、ビニールの袋の開口端を引っ 掛け易くする。また、引出し75として、引き倒せるものを適用している。さら に、蓋76の裏側にポケット77を設け、このポケット77にビニールの袋を収 納している。
【0046】 図8は、密封処理装置を適用した台所の流し台を示している。ここでは、ビニ ールの袋を投入口78に取り付けて、この袋に生ゴミを投入し、この投入口78 の下側の密封処理装置を起動すると、この袋が密封される。
【0047】 図9は、ビニールの袋だけでなく、図11に示すビニールのチューブ101を 利用できる器具を示している。
【0048】 この器具では、チューブ101を環状に折り畳んで、この環状に折り畳まれた チューブ101を矩形筐体81に内蔵し、このチューブ101を矩形筐体81の 穴82の周囲に配置している。このチューブ101は、矩形筐体81の穴82の 内周に形成されたスリット83から引き出され、円筒筐体84に導かれる。
【0049】 円筒筐体84の上側には、密封処理装置が内蔵されており、ここにチューブ1 01が導入される。円筒筐体84は、3つの引出し85,86,87を持ってい る。上段の引出し85には、汚物を密封した袋が落下して溜まる。他の2つの引 出し86,87には、予備のチューブやビニールの袋が収納される。
【0050】 ここで、チューブ101の下端が封止されていれば、汚物を矩形筐体81の穴 82に投入して、この汚物をチューブ101の内側に溜めることができる。この 状態で、密封処理装置を起動して、チューブ101を溶着し、汚物を密封して、 チューブ101を溶断すると、汚物を密封した袋が上段の引出し85に落下する 。このとき、チューブ101の下端が封止されるので、この下端を密封処理装置 の各載置板まで引き降ろして、次の密封処理に備える。
【0051】 勿論、この器具では、チューブ101だけでなく、ビニールの袋を利用するこ とができる。
【0052】 ところで、汚物を袋に密封処理するだけでなく、この袋を回収して焼却するこ とが好ましい。また、多数の密封処理装置を各所に配置する場合は、これらの密 封処理装置を一括して管理すれば良い。
【0053】 このためには、例えば各密封処理装置を電話網を通じて1つの管理端末に接続 する通信システムを構成しておき、各密封処理装置毎に、汚物を密封した袋の数 、つまり密封処理を繰り返した回数を計数し、この計数値が予め定められた値に なると、密封処理装置から管理端末を呼出せば良い。
【0054】 図10には、この通信システムが概略的に示されている。同図において、各密 封処理装置用端末91−1,91−2,‥‥,91−nは、各密封処理装置に付 設されたものであり、各密封処理装置を区別するためのそれぞれの識別番号が付 与されている。これらの密封処理装置用端末91−1〜91−nは、電話網92 を通じて管理用端末93を呼出し、各密封処理装置の状態をデータとして管理用 端末93に伝送する。
【0055】 例えば、密封処理装置用端末91−1は、密封処理装置が起動される度に、計 数値を歩進し、この計数値が予め定められた値に達すると、電話網92を通じて 管理用端末93を呼出す。この呼出しに対して管理用端末93が応答すると、密 封処理装置用端末91−1は、密封処理の回数が一定値に達したことを自己の識 別番号と共に管理用端末93に伝送する。管理用端末93は、密封処理の回数が 一定値に達したことと、密封処理装置用端末91−1の識別番号を受け取ると、 密封処理装置用端末91−1の密封処理装置による密封処理の回数が一定値に達 したことを記録したり表示し、この旨を報知する。この報知に応じて、管理者は 、密封処理装置用端末91−1の密封処理装置の場所に行って、汚物を密封した 各袋を回収したり、ビニールの袋やチューブを補給する。
【0056】 同様に、他の各密封処理装置用端末91−2,‥‥,91−nでも、密封処理 の回数が一定値に達すると、この旨を自己の識別番号と共に管理用端末93に通 知する。
【0057】 なお、連続した長いチューブを使用する場合は、このチューブの長さに応じて 、密封処理の回数が制限される。このため、例えば密封処理の回数が100回に 制限されるならば、密封処理を90回だけ行ったときに、この旨を管理者に報知 する。また、使用頻度が高い程、かつ管理者から離れる程、密封処理の回数が少 ないうちに管理者への報知を行うようにする。
【0058】 この通信システムは、この考案に係わる密封処理装置の管理のためにだけでな く、図11に示した従来の簡易トイレを管理するためにも利用できる。また、こ の通信システムをを他の種類の装置を管理するために利用しても構わない。
【0059】 例えば、糞尿を焼却する燃焼式のトイレを管理するために利用できる。この場 合は、糞尿を汲み上げるポンプや、焼却温度の異常を検出し、これらの異常を管 理用端末に通知する。
【0060】 また、糞尿を便槽に溜め置くトイレ、あるいは汚物を溜め置く浄化槽を管理す る場合は、便槽や浄化槽の水位を検出して、便槽や浄化槽が満杯になる以前に、 満杯に近づいていることを管理用端末に通知する。
【0061】 さらに、軽水洗式トイレや、循環水洗式トイレ等を管理する場合は、水洗に利 用される水の水位を検出して、渇水する以前に、渇水に近づいていることを管理 用端末に通知する。
【0062】 また、有料トイレや、有料シャワーを管理する場合は、使用状況(使用時間や 投入されたコインの枚数等)を検出して、この使用状況を管理用端末に定期的に 通知する。
【0063】 さらに、トイレ、シャワー室、更衣室等を洗浄する洗浄装置を設けている場合 は、管理用端末から電話網を通じて洗浄装置へと制御信号を伝送して、この洗浄 装置を制御しても構わない。
【0064】 また、この通信システムをより有効に利用するために、この通信システムを自 動販売機の管理のために利用しても良い。
【0065】 さらに、管理用端末を利用者から直接呼び出せるようにておけば、あらゆる要 請に対処できる。
【0066】 一方、管理用端末では、通信内容をコンピューターによって整理して、各区域 のデータを求め、各区域のデータをそれぞれの担当者に与えて、迅速な対応を可 能にする。
【0067】 また、管理用端末と巡回サービスカーの端末を電話網を通じて接続し、現場か ら管理用端末に呼出しがあると、この呼出しを巡回サービスカーの端末に転送し たり、この呼出しに対しては管理用端末が応答して、管理用端末から巡回サービ スカーの端末に指令を送って、巡回サービスカーが短時間で現場に直行できるよ うにする。
【0068】 このように密封処理装置ばかりでなく、各種のトイレやシャワー等を一括管理 すれば、工事現場、イベント会場、海水浴場、緊急災害の非難場所等、大規模な 施設への適用が有効になる。
【0069】
【効果】
以上説明したように、この考案に係わる密封処理装置によれば、挟持手段は、 袋の口の部位を挟み込み、この袋の口を溶着するとともに袋を溶断する。これに 伴い、載置板が開かれ、この袋が載置板から落下する。
【0070】 この密封処理装置で使用される袋としては、連続した長いチューブ、あるいは 一般的なビニール袋のどちらでも構わない。また、この密封処理装置は、従来の 簡易トイレのようにチューブを引き下げるためのローラを必要とせず、その高さ を低くできる。さらに、この密封処理装置の構成が簡単であるから、コストの低 減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係わる密封処理装置の一実施例を示
す斜視図
【図2】この実施例の装置を適用した簡易トイレの外観
を示す斜視図
【図3】図1の実施例の装置における滑動部とガイドレ
ールを示す斜視図
【図4】この考案に係わる密封処理装置の他の実施例を
示す斜視図
【図5】図4の実施例の装置における挟持板を示す斜視
【図6】この考案に係わる密封処理装置を適用した器具
の一例を示す斜視図
【図7】この考案に係わる密封処理装置を適用した器具
の他の例を示す斜視図
【図8】この考案に係わる密封処理装置を適用した器具
の別の例を示す斜視図
【図9】この考案に係わる密封処理装置を適用した器具
の更に他の例を示す斜視図
【図10】複数の密封処理装置を一括管理するための通
信システムを示すブロック図
【図11】従来の簡易トイレを示す斜視図
【符号の説明】
1,2 挟持帯 3,5 滑動部 4,6 ガイドレール 7 ローラ 8,9 載置板 11,13 滑動部 12,14 ガイドレール 15,16 ロッド 21 モータ 22 回転板 24 短アーム 25 長アーム

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂製の袋の口を開いた状態で、こ
    の袋を支持し、この袋に被処理物を入れた後に、この袋
    の口を溶着する密封処理装置において、 開閉自在に支持されており、閉じたときに、袋が載置さ
    れ、開いたときに、この袋を落とし込む載置板と、 載置板の上方に配置されており、袋が通され、この袋の
    口の部位を挟み込んで加熱し、この袋の口を溶着すると
    ともに袋を溶断する挟持手段と、 挟持手段によって袋の口の部位が挟み込まれると、載置
    板を開かせる連動手段とを備える密封処理装置。
  2. 【請求項2】 合成樹脂製の袋の口を開いた状態で、こ
    の袋を支持し、この袋に被処理物を入れた後に、この袋
    の口を溶着する密封処理装置において、 1組の載置板の両側をそれぞれのレールに沿って滑動さ
    せて、各載置板を開閉自在に支持し、 各載置板の上方で、1組の挟持帯の両側をそれぞれのレ
    ールに沿って滑動させて、各挟持帯を開閉自在に支持
    し、 各挟持帯の少なくとも一方にヒーターを設け、 各載置板と各挟持帯を連結手段を介して連結することに
    より、各載置板と各挟持帯を連動させて、各挟持帯を開
    いたときに、各載置板を閉じ、各挟持帯を閉じたとき
    に、各載置板を開き、 各挟持帯を開いた状態では、各挟持帯の間に袋を通し
    て、この袋を閉じられた各載置板に載置し、各挟持帯を
    閉じた状態では、各挟持帯の間に袋を挟み込み、ヒータ
    ーを発熱させて、袋の口を溶着するとともに袋を溶断
    し、溶断された袋を開かれた各載置板の間から落下させ
    る密封処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08175603A (ja) * 1994-08-26 1996-07-09 David C Richards パッキング装置
JP2015151240A (ja) * 2014-02-14 2015-08-24 共立製薬株式会社 衛生用品収納装置およびコンピュータプログラム
KR102063063B1 (ko) * 2019-03-07 2020-01-07 (주)테바 냄새 차단 기능을 가지는 쓰레기통

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