JPH0723694U - 倍力装置を取付た自転車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自転車のペタルを踏つける力で後輪を回転さ
せ、その上に倍力装置の二つのリンクを圧し潰す時に発
生する強力な力を後輪軸に伝え加えて、自転車を軽く走
行させる。 結し、リンク（１）の他端を固定棒（４）に枢着させ、
リンク（２）の摺動端を、倍力用鎖車付クランク（２
２）と一体のクランクピン（５）に枢着させる。自転車
のフレーム（２４）に、取付金具（２５）を取付て、倍
力用鎖車付クランク軸（２１）を枢着させる。倍力用鎖
車付クランク（２２）と噛合う、倍力用チェーン（２
３）は、倍力用フリーホイール（１１）とも噛合う、自
転車の後輪軸（１０）に倍力用フリーホイール（１１）
が取付てあり、後輪軸（１０）の先端に連杆（７）を取
付、その他端に連杆（６）を連結ピン（８）で連結し、
連杆（６）の他端は、リンク（１）のピン（９）に枢着
させてある。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自転車のペタルを踏む力を利用し、二つのリンクの倍力装置で倍加 させ、その力を補助的に後輪に伝えて走行させる事を目的とした倍力装置を取付 た自転車に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の自転車は、ペタルを踏む力で、ギヤークランクにて力を倍加させ、その 力をもってギヤークランクと一体の鎖車を回転させ、噛合うチェーンは後輪軸の フリーホイールを引張り回転させると後輪も回転し走行する。 又、変速機によるものと、一部モーターやエンジンを利用するものも有るが、 普通には脚力にて走行するものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の自転車は脚力を、ギヤークランクで倍加させ、鎖車を一回転させると後 輪は２．４回転する。 その早い回転数を利用して、倍力装置を、２．４回作動させ、その力を利用し て、遠距離走行と昇り坂道も、ラクに走行し得ることである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、ギヤークランクと一体の鎖車が一回転すると、後 輪軸は２．４回転する。その後輪軸に倍力用フリーホイールを取付け、後輪軸の 先端に連杆を取付け回転させる。 その連杆の他端に他の連杆を枢着させ、その他端に、二つのリンクに枢着させ て圧し潰す作用を行へば、二つのリンクは、一直線となり摺動端に強力な力を発 生させる。 後輪軸は２．４回転するので、二つのリンクも２．４回作動する。

【０００５】 リンクの摺動端は、倍力用フリーホイールより大きい倍力用鎖車付クランクの クランクピンに枢着され、倍力用鎖車付クランクの中心の真上近くより、約７０ 度位回転させると、噛合う倍力用チェーンを引張り倍力用フリーホイールを多少 早く回転させる。 付クランクと一体のクランクピンを元の位置まで逆転させると、噛合う倍力用チ ェーン、倍力用フリーホイールも元に戻る、往復運動を行う。

【０００６】

【作用】

上記のように構成された、倍力装置を取付た自転車の後輪軸が一回転するごと に、二つのリンクは作動し、リンクの摺動端に強力な力を発生し、倍力用鎖車付 クランクと噛合う倍力用チェーンと倍力用フリーホイールに力と回転をあたえ、 ギヤークランクの脚力と共に後輪を回転させる。

【０００７】 走行中、ペダルを踏むのをやめると、少しの間、自転車と体重の慣性の力で後 輪軸は回転し、連杆は上下運動をして、二つのリンクを圧し潰す、摺動端の力は 、倍力用鎖車付クランクを約７０度回転し、倍力用チェーンを引張り、倍力用フ リーホイールを約９０度位回転させる。 二つのリンクの元に戻る時は、倍力用フリーホイールは空転して元に戻る往復 運動を行い、後輪軸と後輪に補助的な力を加える事が出来る。

【０００８】

【実施例】

実施例について図面を参照して説明する。 にて連結し、リンク（１）の他端を固定棒（４）に枢着する、リンク（２）の他 端は、倍力用鎖車付クランク（２２）と一体のクランクピン（５）に枢着させ摺 動し得る様にする。 倍力用鎖車付クランク（２２）と噛合う倍力用チェーン（２３）は倍力用フリ ーホイール（１１）を引張り約９０度位回転する様に設置する。 リンク（１）に取付たピン（９）の位置は、二つのリンク（１）、（２）が圧 し潰されて一直線になった時の自転車の後輪軸（１０）の真上がピン（９）の位 置とする。

【０００９】 自転車の後輪には、フリーホイール（１８）と後輪軸（１０）があり、その軸 （１０）に、フリーホイール（１８）と同じ、倍力用フリーホイール（１１）を 取付る。 図は拡大して画いている。又、後輪軸（１０）の先端に、連杆（７）を取付、 その他端は連杆（６）を連結ピン（８）で枢着する。 連杆（６）の他端は、リンク（１）のピン（９）に枢着させる。 連杆（６）、（７）の長さは装置が作動し得る長さに設定する。又、自転車の フレーム（１４）に保持金具（１３）を取付て固定棒（４）を設置する。

【００１０】 図２において、リンク（１）の長さは、固定棒（４）から、自転車の後輪の端 位の位置に連結ピン（３）を設ける。その間の長さをリンク（１）の長さとする 。 リンク（２）の長さは、二つのリンク（１）、（２）が圧し潰されて一直線に なった時点で連結ピン（３）より、リンク（２）と枢着する。クランクピン（５ ）が倍力用鎖車付クランク（２２）の右側に来ている時の間をリンク（２）の長 さとする。 尚、自転車のフレーム（２４）に取付金具（２５）を取付けて、倍力用鎖車付 クランク（２２）の軸（２１）を支える。

【００１１】 図１において、後輪軸（１０）に取付けた倍力用フリーホイール（１１）に内 装された円盤（１９）は後輪軸（１０）に取付られ、円盤（１９）に枢着した爪 （１２）の爪先を外方に向け配置して内歯（２０）と係合する。 又、倍力用フリーホイールの他に、刻み送り機構及掣子と、一方向だけ伝達す る接手も、使用し得るものは使用可能である。

【００１２】 ペタルを踏む力を、ギヤークランク（１６）で力を倍加させ、鎖車（１５）も 共に一回転し、噛合チェーン（１７）は、フリーホイール（１８）を引張り後輪 軸（１０）と後輪を２．４回転させ走行すると後輪軸（１０）の回転だけでは、 倍力用フリーホイール（１１）の内装された、円盤（１９）は後輪軸（１０）と 取付られ、爪（１２）の爪先は外方に向け配置されていて、後輪軸（１０）の右 回転では、爪（１２）は内歯（２０）と係合せず、円盤（１９）は空転し、倍力 用フリーホイール（１１）は回転しない。

【００１３】 後輪軸（１０）の先端に取付た連杆（７）は後輪軸（１０）と共に右回転する 、連杆（７）の他端は、連杆（６）と連結ピン（８）にて連結され、連杆（６） の他端はリンク（１）のピン（９）に枢着して、上下に作動し、二つのリンク（ １）、（２）を圧し潰し、一直線になるにしたがい、リンク（２）の摺動端はク ランクピン（５）に力を伝え、倍力用鎖車付クランク（２２）を約７０度右回転 する。 クランクピン（５）の移動する範囲は、倍力用鎖車付クランク（２２）の中心 の真上近く、思案点をさけた位置より、倍力用鎖車付クランク（２２）の右端近 くまで、強力な力で回転する、その回転力は噛合う倍力用チェーン（２３）を引 張り、倍力用フリーホイール（１１）を約９０度位回転させると、内装された円 盤（１９）の爪（１２）は内歯（２０）と係合し、後輪軸（１０）を約９０度位 回転させる。

【００１４】 倍力用鎖車付クランク（２２）と倍力用フリーホイール（１１）の大きさを、 同じ大きさにすると、自転車のギヤークランク（１６）の一回転で後輪軸（１０ ）は２．４回転する。 その回転と、同じ回転を倍力用フリーホイール（１１）は行うので、リンク（ ２）の摺動端に発生する力を伝達することは困難である。 倍力用鎖車付クランク（２２）は、倍力用フリーホイール（１１）より大きく することで、倍力用フリーホイール（１１）は、後輪軸（１０）の回転より、多 少早く回転することで後輪軸（１０）に、リンク（２）に発生する力を伝達する ことが出来るし、又、脚力も加えられる。倍力用鎖車付クランク（２２）と倍力 用フリーホイール（１１）は鎖車でなく歯車にすることも出来る。

【００１５】 したクランクピン（５）は一体の倍力用鎖車付クランク（２２）の中心の真上近 くまで逆転すると、噛合う倍力用チェーン（２３）も反対に引張り、倍力用フリ ーホイール（１１）を逆転させると、内装された、内歯（２０）と円盤（１９） の爪（１２）は係合せず、空転しながら元に戻る、往復運動を繰返す。

【００１６】 走行中、ペタルを踏むのをやめると、自転車は慣性の力で少しの間、走行する 。その時も後輪軸（１０）は回転し、連杆（７）、（６）は回転と上下に作動し 、二つのリンク（１）、（２）を圧し潰す作用を繰返し、リンク（２）の摺動端 は、クランクピン（５）に枢着し、倍力用鎖車付クランク（２２）と倍力用チェ ーン（２３）と倍力用フリーホイール（１１）を、左右に回転すると、倍力用フ リーホイール（１１）に内装された、円盤（１９）に配置された爪（１２）は、 内歯（２０）と係合し、又係合せずの作用をし、後輪軸（１０）に強力な力を伝 えて、自転車の後輪に補助的な力を加えて走行を助ける。

【００１７】

【考案の効果】

本考案は上記のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。

【００１８】 自転車のペタルを踏む力は、ギヤークランクで倍加され、一回転すると鎖車も 回転し、チェーンを引張り、後輪軸は２．４回転し、その回転数を利用して、取 付けてある。 連杆を回転と上下作用にて、二つのリンクを圧し潰す作用を、２．４回作動さ せることが出来る。 尚、脚力で従来の自転車と同じく走行出来るだけでなく、二つのリンクの倍力 装置により、リンクの摺動端に発生する強力な力で倍力用鎖車付クランクを約７ ０度回転することにより倍力用チェーンは倍力用フリーホイールを約９０度位回 転し、後輪軸の２．４回転より多少早めに回転させ、力を効率よく利用出来るし 、その上、脚力も加わり、昇り坂道でも軽く走行する。

【００１９】 ペタルを踏むのをやめると、自転車と人の重量の慣性の力で走行している間は 、後輪軸は回転して、取付てある連杆は共に回転と上下に動き、二つのリンクを 圧し潰し、又、元に戻る、往復を繰返す。 リンクの摺動端は、倍力用鎖車付クランク、倍力用チェーン、倍力用フリーホ イールを動かし後輪軸に力を伝え、慣性走行を補うことも出来る。又、二つのリ ンク装置を自転車の両側に取付れば、伝達力は倍加され、その上、二つのリンク の重量は左右、バランスが取れ、効率も向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の自転車と要部斜視図。

【図２】本考案の倍力用伝導装置の要部側面図。

【符号の説明】

１、２ リンク ３、８ 連結ピン ４ 固定棒 ６、７ 連杆 ９ ピン ５ クランクピン １０ 後輪軸 １１ 倍力用フリーホイール １２ 爪 １３ 固定板 １４、２４ 自転車のフレーム １５ 鎖車 １６ ギヤークランク １７ チェーン １８ フリーホイール １９ 円盤 ２０ 内歯 ２１ 倍力用鎖車付クランク軸 ２２ 倍力用鎖車付クランク ２３ 倍力用チェーン ２５ 取付金具

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 状に連結し、リンク（２）の他端は、倍力用鎖車付クラ
   ンク（２２）と一体のクランクピン（５）に枢着させ、
   後輪軸（１０）に倍力用フリーホイール（１１）を取付
   る、後輪軸（１０）の先端に連杆（７）を取付、連杆
   （７）の他端に、連杆（６）を連結ピン（８）で枢着さ
   せ、連杆（６）の他端は、リンク（１）のピン（９）に
   枢着させる。倍力用鎖車付クランク（２２）と噛合う倍
   力用チェーン（２３）は、倍力用フリーホイール（１
   １）とも噛合させた倍力装置を取付た自転車。