JPH0723540U - 吸音性内装材 - Google Patents

吸音性内装材

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JPH0723540U
JPH0723540U JP5979793U JP5979793U JPH0723540U JP H0723540 U JPH0723540 U JP H0723540U JP 5979793 U JP5979793 U JP 5979793U JP 5979793 U JP5979793 U JP 5979793U JP H0723540 U JPH0723540 U JP H0723540U
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JP
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glass fiber
porous molded
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molded body
covering material
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功 武藤
徹 水上
良雄 菅家
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Asahi Fiber Glass Co Ltd
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Asahi Fiber Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱性、不燃性に優れ、色調にムラがなく、
金属類を腐食させる心配がない吸音性内装材を提供す
る。 【構成】 単位面積当たりの重量が400〜4000g
/m2 、密度が32〜300kg/m3 、厚みが3〜2
00mmのガラス繊維多孔質成形体1の表面に、目付量1
0〜200g/m2 のアクリル系繊維の酸化処理繊維布
帛からなる表被材3を貼合する。必要に応じて、この表
被材3の表面に、例えば着色層5を有するフィルム層6
などで形成された表面材を被覆し、表面材の孔7を通し
て表被材3の一部を露出させる。なお、表面材は、表被
材の表面積の2〜98%を覆うものとする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、 ガラス繊維多孔質成形体で形成された吸音性内装材に関し、特に美 観、意匠性が要求される建築物の天井及び内壁に適用される内装材に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、各種産業分野で、吸音材又は断熱材として、グラスウールやロック ウール等の無機繊維を合成樹脂で結合させた、低密度のマット状成形品や、高密 度の板状成形品が使用されている。これらの無機繊維多孔質成形品は、そのまま でも使用されているが、多くの場合は、外観、取り扱い性又は感触性を改善する ために、表被材で包装するか、又は表被材を貼合わせるか、あるいはコーティン グ材で被覆して使用されている。
【0003】 例えば、マット状成形品においては、形状変形しやすいことから、住宅あるい は車両の外壁と内壁の間に断熱材として挿入して使用される。かかるマット状成 形品に使用される表被材は、美観あるいは意匠性は比較的重要ではなく、また成 形品の形状変形性を損なわないよう成形品と全く接合せず単に包装されるか、あ るいは必要最少限の接合で包装される。
【0004】 一方、高密度板状成形品は、空調用の断熱性ダクトやチャンバー、あるいは建 築物の断熱、吸音性の天井や内壁材に使用される。かかる成形品の表被材は、表 面の平滑性確保や成形品の強度を高めるため、貼り合せあるいはコーティング材 により被覆され、表被材の色、外観あるいは意匠が製品価値の上で重要になって いる。
【0005】 例えば、空調用ダクトやチャンバーの内壁には、汚れが目立たない黒色の表被 材が使用されており、また、天井や内壁材において、モノトーン的な意匠を重視 する場合では、黒色又は黒を配色した表被材が使用されており、更に、パンチメ タルを表面に配置した天井、内壁材では、その内側に黒色の表被材を使用した無 機繊維多孔質成形品が使用されている。
【0006】 また、実開平2−121917号には、多孔質の無機繊維板の表面に、ガラス 繊維布帛が多孔性を阻害しない状態で接着され、更にガラス繊維布帛の表面に、 開口面積0.5cm2以上の孔が開口率3〜40%で形成されたシートが接着された建 築用内装材が開示されている。また、上記ガラス繊維布帛が黒色に着色され、上 記シートが金属光沢を有するものである例が記載されている。
【0007】 従来、黒色又は黒を配色した表被材としては、黒着色したポリオレフィン、ポ リエステル等のクロス及び不織布や、黒色顔料等を配合した樹脂液のコーティン グ層などの有機質被覆材、あるいはガラスクロス、ガラス不織布又はガラスペー パーをカーボンブラックで着色した無機質被覆材が使用されている。
【0008】 また、実開平2−115756号公報には、ガラス繊維からなる断熱材の外側 を外覆材で覆ってなる断熱マットにおいて、外覆材の全部又は一部をアクリル酸 化繊維とすることが開示されている。
【0009】
【考案の解決しようとする課題】
しかしながら、前記有機質被覆材では、耐熱温度が無機繊維多孔質成形品の成 形温度より低いため、表被材の貼合は多孔質成形体の成形後に限定されたり、無 機繊維多孔質成形品本来の特徴である不燃性が損なわれる欠点がある。
【0010】 また、前記無機質被覆材では、耐熱性や不燃性が損なわれない利点があるもの の、着色にムラを生じたり、色調を同一に合せることが難しく、更に着色剤との 接着性を高めるための処理によりコストが高くなる欠点や、表被材がアルミ等の 金属類と接触して使用されるとき、表被材の着色剤によりアルミ等の金属類が場 合により腐食される欠点がある。
【0011】 更に、実開平2−115756号公報には、アクリル酸化繊維をガラス繊維か らなる断熱材の外覆材として使用することが開示されているが、このような断熱 材は、内装材とは、構造及び用途が異なるものであった。
【0012】 したがって、本考案の目的は、耐熱性、不燃性に優れ、色調にムラがなく、金 属類を腐食させる心配もない、黒色又は黒を配色した表被材を有する無機繊維多 孔質成形品からなる吸音性内装材を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本考案の吸音性内装材の1つは、 ガラス繊維多孔質成形体と、このガラス繊維多孔質成形体の表面に貼合された 表被材とを備えた吸音性内装材において、 前記ガラス繊維多孔質成形体は、単位面積当たりの重量が400〜4000g /m2 、密度が32〜300kg/m3 、厚みが3〜200mmであり、 前記表被材は、目付量10〜200g/m2 のアクリル系繊維の酸化処理繊維 布帛からなることを特徴とする。
【0014】 また、本考案の吸音性内装材のもう1つは、 ガラス繊維多孔質成形体と、このガラス繊維多孔質成形体の表面に貼合された 表被材と、この表被材の更に表面を覆う、前記表被材とは別の表面材とを備えた 吸音性内装材において、 前記ガラス繊維多孔質成形体は、単位面積当たりの重量が400〜4000g /m2 、密度が32〜300kg/m3 、厚みが3〜200mmであり、 前記表被材は、目付量10〜200g/m2 のアクリル系繊維の酸化処理繊維 布帛からなり、 前記表面材は、前記表被材の表面積の2〜98%を覆うものからなることを特 徴とする。
【0015】 以下、本考案について更に詳しく説明する。 本考案に使用されるアクリル系繊維の酸化処理繊維布帛とは、アクリル系繊維 を200〜300℃の低温で空気酸化させた繊維で、炭素含有率62〜64%、 酸素含有率13〜15%、窒素含有率19〜21%及び水素含有率2〜4%から なる黒色有機質繊維であり、水素含有量が低いため酸素指数が50%と高い不燃 性を有している。かかるアクリル系酸化処理繊維布帛としては、例えば「ラスタ ンFX」(商品名、旭化成工業株式会社製)が挙げられる。
【0016】 アクリル系酸化処理繊維布帛の形態としては、平織り、綾織り、朱子織り等の クロス、編み物、フェルト状、ペーパー状あるいは不織布が挙げられるが、なか でも、安価に入手出来ることから不織布が好ましく使用される。
【0017】 また、アクリル系酸化処理繊維布帛の目付量は、10〜200g/m2 とされ る。この目付量が10g/m2 未満では、ガラス繊維多孔質成形体からの微細繊 維の飛散防止効果が乏しく、色調ムラを生じるなど、被覆効果が十分に得られな いという問題があり、200g/m2 を超えると、被覆による改善効果はそれほ ど上がらないのに、コスト高や不燃性の低下などの欠点が現れるという問題があ る。本考案において、上記アクリル系酸化処理繊維布帛の目付量は、30〜10 0g/m2 とすることがより好ましい。
【0018】 上記アクリル系酸化処理繊維布帛は、単独でガラス繊維多孔質成形体に布帛の 通気性が損なわれないよう貼合して使用できるが、貼合の前、貼合中又は貼合後 に、アクリル系酸化処理繊維布帛の更に表面側を別の表面材で被覆し、表面材で 被覆されていないアクリル系酸化処理繊維布帛の表面を一部露出させることが好 ましい。
【0019】 上記のアクリル系酸化処理繊維布帛の表面の一部を被覆する表面材は、布帛の 色の明度、彩度に比べて少なくとも一方が高く、かつ、布帛表面積の2〜98% を覆うものであることが、意匠創作の点や、ガラス繊維多孔質成形体の吸音性が 損なわれない点で好ましい。かかる表面材の材質としては、着色したポリオレフ ィン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポリカーボネート等のフ ィルム及びシートの他、顔料、染料等を配合した樹脂液のコーティング層、金属 箔などが使用される。
【0020】 なお、着色したフィルム及びシートの製造法としては、フィルム及びシートの 原料樹脂に、染料、顔料又は金属粉を配合する方法、フィルム及びシート材料を 染料で染色する方法、アルミ等の金属蒸着や無電解メッキによりメタリック色調 に着色する方法の他、染料、顔料又は金属粉を配合したコーティング液を塗布し て被覆する方法等が使用される。かかる着色したフィルム及びシートは、着色層 の保護のため、同一又は異なるフィルムで着色層上にラミネートした複層フィル ム及びシートとして使用することができる。
【0021】 表面材として着色フィルム及びシートを使用し、アクリル系酸化処理布帛表面 の一部を露出させる方法としては、短冊にしたフィルム及びシートを互いに重な らないよう間隔を開けてアクリル系酸化処理繊維布帛の表面に貼着するか、フィ ルム及びシートに開口率2〜50%の円、楕円、多角形等の孔を開け、この孔開 け加工フィルムを貼着する方法が使用される。なお、上記の貼着時においても、 露出するアクリル系酸化処理布帛の通気性を損なわないようにすることが、ガラ ス繊維多孔質成形体の吸音性を発現せしめる点で重要である。
【0022】 一方、本考案において、ガラス繊維多孔質成形体としては、単位面積当たりの 重量が400〜4000g/m2 、密度が32〜300kg/m3 、厚みが3〜 200mmの成形体が用いられる。この場合、単位面積当たりの重量が400g/ m2 よりも少ないと、ガラス繊維の集積ムラにより成形体の平滑性が損なわれる という問題があり、4000g/m2 よりも多いと、コスト高となる割には性能 が上がらないという問題がある。また、密度が32kg/m3 よりも小さいと、 ガラス繊維多孔質成形体の強度が不足するという問題があり、300kg/m3 よりも大きいと、ガラス繊維多孔質成形体の強度は十分であるが、吸音性の低下 を招くという問題がある。更に、厚みが3mmよりも小さいと、低周波数領域の吸 音性の低下を招くという問題があり、200mmよりも大きいと、吸音特性の改善 効果はそれほど大きくならないのに材料費が高くなり、形状もかさばるようにな るという問題がある。
【0023】 また、ガラス繊維多孔質成形体の材料としては、熔融したガラスを細いノズル から連続的に繊維を引き出す所謂長繊維や、熔融したガラスを遠心力により細い ノズルから吹き出す遠心法又は火焔法から得る所謂短繊維のいずれでも使用され るが、一般には、断熱ボードや吸音ボードとして入手が容易な短繊維のグラスウ ールが使用される。
【0024】 ガラス繊維多孔質成形体の繊維間の結合には、繊維の軟化温度以上に加熱し自 己融着する方法も使用できるが、好ましくはフェノール樹脂、尿素樹脂、メラミ ン樹脂、ポリオレフィン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、スチレン樹脂 及びその重合体等の有機質バインダーの他、水ガラスを初めとした無機質バイン ダーやそれらの混合物等が、何ら支障なく使用される。この中でも、コスト、耐 熱性、不燃性の点で特にフェノール系樹脂が好ましく使用される。バインダーの 含有量は、得られるマットの不燃性、耐熱性、機械的強度の点から、全重量に対 し2〜70重量%、好ましくは5〜30重量%、特に好ましくは8〜20重量% とされる。
【0025】 本考案において、ガラス繊維多孔質成形体と、前述したアクリル系酸化処理繊 維布帛からなる表被材との貼合品を得る方法としては、ガラス繊維多孔質成形体 を得た後、溶液型、分散液型又はホットメルト型接着剤を介して、ガラス繊維多 孔質成形体及び表被材の通気性を損なわないように貼合する方法や、バインダー が未硬化なガラス繊維成形体の前駆体と表被材を重ね、加熱成形によりバインダ ーを硬化し成形体を得ると同時に表被材を貼合する方法などが使用される。
【0026】
【作用】
本考案の吸音性内装材の表被材を構成するアクリル繊維酸化処理布帛は、素材 本来の色が黒く、不燃性の高い、通気性の有機質材料である。このため、着色剤 等で着色する必要がなく、ムラのない色調が得られる。したがって、この布帛を ガラス繊維多孔質成形体の表被材として用いることにより、黒色の美しい外観を 有し、耐熱性、不燃性に優れた内装材が得られる。
【0027】 また、表被材を構成するアクリル繊維酸化処理布帛の表面の一部を、更に別の 表面材で覆うことにより、吸音性を損なうことなく、表面材の隙間からアクリル 繊維酸化処理布帛が一部露出したデザイン的な外観が得られる。
【0028】 更に、アクリル繊維酸化処理布帛は、ガラス繊維布帛などと比較して、ガラス 繊維多孔質成形体や、表面材との接着性に優れているので、製造が容易になると ともに、接合強度も向上する。
【0029】
【実施例】
実施例1 厚さ25μmのポリエステルフィルムの片面に、厚さ500オングストローム のアルミニウム膜を蒸着し、更にこのアルミニウム蒸着面にホットメルト接着剤 を15g/m2 の量で塗布したシートに、直径16mmの孔を開孔率20%になる ように穿孔した。
【0030】 次いで、上記シートのホットメルト接着剤の塗布面に、アクリル系繊維を空気 酸化させた、炭素含有率63%、酸素含有率14%、窒素含有率20%及び水素 含有率3%からなる、目付量55g/m2 のアクリル系酸化処理不織布を接合して 、表被材を得た。
【0031】 こうして得た表被材のアクリル系酸化処理不織布側に、密度が64kg/m3 で、厚みが25mmのグラスウールボードを、難燃処理した酢酸ビニルを20g/ m2 の量で塗布した接着層を介して貼合し、黒玉模様の吸音性内装材を得た。
【0032】 この吸音性内装材は、図1に示すように、グラスウールボードからなるガラス 繊維多孔質成形体1の片面に、難燃処理した酢酸ビニルからなる接着層2を介し て、アクリル系酸化処理不織布からなる表被材3が接合され、更にこの表被材3 の表面に、ホットメルト接着剤からなる接着層4を介して、内側にアルミニウム 蒸着膜からなる着色層5を有するポリエステルフィルム層6が接合されている。 そして、着色層5及びフィルム層6が表面材を構成し、この表面材には孔7が形 成され、この孔7の内部8に表被材3が露出した外観をなす。
【0033】 実施例2 厚さ25μmのポリエステルフィルムに、アルミ粉を配合したポリエステル系 ポリウレタンを10g/m2 の量で塗布し、この層を介して厚さ12μmのポリエ ステルフィルムを接合し、こうして得られた積層シートに直径16mmの孔を開口 率30%になるように穿孔した。
【0034】 そして、厚さ12μのポリエステルフィルム側に、難燃処理したクロロプレン を10g/m2 の量で塗布した接着層を介して、目付量45g/m2 のアクリル系酸 化処理不織布を接合して表被材を得た。
【0035】 こうして得られた表被材を、実施例1と同様にして、グラスウールボードに接 合して、黒玉模様の吸音性内装材を得た。
【0036】 この吸音性内装材は、図2に示すように、ガラス繊維質多孔質成形体1の片面 に、難燃処理した酢酸ビニルからなる接着層2を介して、アクリル系酸化処理不 織布からなる表被材3が接合され、この表被材3の更に表面に、難燃処理したク ロロプレンからなる接着層4を介して、厚さ12μmのポリエステルフィルム層 9が接合され、このフィルム層9の更に外側に、アルミ粉を配合したポリエステ ル系ポリウレタンからなる着色層5を介して、厚さ25μmのポリエステルフィ ルム層6が接合された構造をなす。そして、フィルム層9、着色層5及びフィル ム層6が表面材を構成し、この表面材には孔7が形成され、この孔7の内部8に 表被材3が露出した外観をなす。
【0037】 実施例3 フェノール樹脂が8重量%付着した2000g/ m2 の未硬化グラスウールマ ットに、目付量70g/m2 のアクリル系酸化処理不織布を重ね、厚さ25mmに なるように加熱圧縮し、密度80kg/m3 のガラス繊維多孔質体の成形と、ア クリル系酸化処理不織布の表被材の貼合を同時に行い、表面が黒色の吸音性内装 材を得た。
【0038】 この吸音性内装材は、図3に示すように、ガラス繊維質多孔質成形体1の片面 に、アクリル系酸化処理不織布からなる表被材3が直接接合された構造をなして いる。
【0039】 実施例4 実施例3で得た吸音性ボードの表被材側に、白色に着色した難燃処理ポリ塩化 ビニルペーストを、直径5mm、厚み50μmで、被覆面積が20%になるよう にコーティングして、黒地に白玉模様の吸音性内装材を得た。
【0040】 この吸音性内装材は、図4に示すように、ガラス繊維質多孔質成形体1の片面 に、アクリル系酸化処理不織布からなる表被材3が直接接合され、この表被材3 の表面に、白色の難燃処理ポリ塩化ビニルペーストからなる表面材10がドット 状に付着した構造をなしている。
【0041】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、アクリル繊維酸化処理布帛を表被材と して用い、このアクリル繊維酸化処理布帛は、素材本来の色が黒く、不燃性の高 い有機質材料であるため、従来のカーボンブラック等の着色剤を使用した布帛が 有する着色ムラ、製造ロットによる色調差又は傷による着色剤の欠落等の色の問 題や、着色剤による金属腐食などの欠点が解消される。また、従来の不燃性表被 材として使用された無機質材料と比較して、接着性が優れ、例えば、別途接着剤 を使用せずガラス繊維多孔質成形体と強固に貼合できる利点も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の第1実施例によって得られた吸音性
内装材の模式断面図である。
【図2】 本考案の第2実施例によって得られた吸音性
内装材の模式断面図である。
【図3】 本考案の第3実施例によって得られた吸音性
内装材の模式断面図である。
【図4】 本考案の第4実施例によって得られた吸音性
内装材の模式断面図である。 1 ガラス繊維多孔質成形体 2 接着層 3 表被材 4 接着層 5 着色層 6 フィルム層 7 孔 8 孔の内部 9 フィルム層 10 表面材

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラス繊維多孔質成形体と、このガラス繊
    維多孔質成形体の表面に貼合された表被材とを備えた吸
    音性内装材において、 前記ガラス繊維多孔質成形体は、単位面積当たりの重量
    が400〜4000g/m2 、密度が32〜300kg
    /m3 、厚みが3〜200mmであり、 前記表被材は、目付量10〜200g/m2 のアクリル
    系繊維の酸化処理繊維布帛からなることを特徴とする吸
    音性内装材。
  2. 【請求項2】ガラス繊維多孔質成形体と、このガラス繊
    維多孔質成形体の表面に貼合された表被材と、この表被
    材の更に表面を覆う、前記表被材とは別の表面材とを備
    えた吸音性内装材において、 前記ガラス繊維多孔質成形体は、単位面積当たりの重量
    が400〜4000g/m2 、密度が32〜300kg
    /m3 、厚みが3〜200mmであり、 前記表被材は、目付量10〜200g/m2 のアクリル
    系繊維の酸化処理繊維布帛からなり、 前記表面材は、前記表被材の表面積の2〜98%を覆う
    ものからなることを特徴とする吸音性内装材。
  3. 【請求項3】前記表面材は、前記表被材に比べて、明
    度、彩度の少なくとも一方が高いもので構成されている
    請求項2記載の吸音性内装材。
  4. 【請求項4】前記表面材は、2〜50%の開孔部を有す
    る金属光沢のシートである請求項3記載の吸音性内装
    材。
JP5979793U 1993-10-08 1993-10-08 吸音性内装材 Pending JPH0723540U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001348989A (ja) * 2000-06-09 2001-12-21 Asahi Fiber Glass Co Ltd 低放射率天井材
KR200477460Y1 (ko) * 2014-05-20 2015-06-10 에코사운드 주식회사 콜크 시트를 이용한 흡음 판넬
JP2017520700A (ja) * 2014-05-09 2017-07-27 キャメロン デイビッド ネルソン、 パネルシステム及びその方法

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