JPH07234572A - 取り替え可能な保護部を持つシールド部材を有するコロナ発生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 画像形成表面上の静電電荷を変えるようにイ
オン流を発生させるための静電写真印刷装置に使用され
るコロナ発生装置において、再使用でき寿命を向上可能
とすること。 【構成】 コロナ発生装置は、ベース・シールド要素と
一対の側方シールド要素を含む取り替え可能なシールド
を受け止めるためのハウジングを含み、シールド要素の
それぞれは、コロナ発生電極を部分的に囲むような構造
でハウジング内に取り付けられる。ハウジングには、回
転可能な複数の側方パネルが設けられており、それぞれ
は更にそれぞれの側方シールド要素を摺動可能に受け止
めるためのチャネルを形成する一対のリップ要素を含
む。側方パネルは、回転軸回りに回転し、側方シールド
要素のサービスと取り替えを容易にし、これにより、コ
ロナ発生装置の作動寿命を長くする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、コロナ発生装置に関
し、特に、隣接する画像形成表面上の静電電荷を変える
ように隣接する画像形成表面上にイオン流を発生させる
ための静電写真印刷装置において使用するための再使用
可能な帯電装置を目指すものである。

【０００２】

【従来の技術】コロナ発生装置においては、そこからシ
ールドや制御グリッドのような構成要素が製造される材
料は、パーキング・デリション（ｐａｒｋｉｎｇ ｄｅ
ｌｅｔｉｏｎ）に対して大きな影響があることが判って
いる。先行技術においては、ステンレス鋼材料が一般に
使用されている。構成要素材料の急速な酸化やこれと同
時に起きるコロナ発生器の性能の劣化を防止する耐蝕性
鉄材料のような他の材料は、主として、装置により生成
されたコロナの腐食作用のために、限られた成功が得ら
れている。

【０００３】コロナ帯電に関連する問題を減らすための
他の試みにおいては、エレクロトロダグ被覆（ｅｌｅｃ
ｔｒｏｄａｇ ｃｏａｔｉｎｇ）と呼ばれるものを装置
の構成要素の表面に適用することにより、装置の構成要
素で窒素酸化物種の吸着を減らすためのかなりの努力が
なされている。このような被覆は、典型的には、ニッケ
ル、鉛、銅、亜鉛、或いはこれらの混合物のような、反
応性の金属基材を含む。これらの反応性の金属基材は、
窒素酸化物種を吸着し、或いは、これとの無害な化合物
を形成する傾向がある。エレクロトロダグ材料も、パー
キング・デリションの問題をアドレスするに際して限ら
れた成功が得られる。しかしながら、パーキング・デリ
ション問題は、エレクロトロダグ材料では、長期間にわ
たって窒素酸化物種を吸着し、或いは、これとの無害な
化合物を形成することを続けることはできないという理
由で、継続している。これに加えて、或る構成要素で
は、製造費用がかなり高くなる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】このように、現在まで
のところ、コロナ発生装置の中或いは周囲における化学
的成長の形成の問題は、化学的攻撃を受け難い被覆材料
を準備することにより、アドレスされている。この問題
に適切にアドレスする一方、このような材料は、コロナ
発生装置のコストをかなり上昇させる。静電写真複写装
置において使用するために、各種の形態のコロナ発生装
置が説明された。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の一つの観点によ
れば、表面上に静電電荷を堆積するためのコロナ発生装
置が開示される。コロナ発生装置は、ハウジングと、細
長い電極を帯電すべき表面に露出させるために、ハウジ
ング内の開口を規定する、ハウジングとハウジング上に
移動可能に取り付けられた対向する側方パネルにより支
持される、コロナを発生するように適合された細長い電
極とを含む。これに加えて、対向する側方パネルをハウ
ジング上の回転可能に取り付けて、内部表面にアクセス
できるようにした手段も設けられている。

【０００６】本発明の他の観点によれば、静電写真印刷
装置は、近接して配置された表面上に静電電荷を堆積す
るためのコロナ発生装置を含む。コロナ発生装置は、ハ
ウジングと、細長い電極を帯電すべき表面に露出させる
ために、ハウジング内の開口を規定する、ハウジングと
ハウジング上に移動可能に取り付けられた対向する側方
パネルにより支持される、コロナを発生するように適合
された細長い電極とを含む。これに加えて、対向する側
方パネルをハウジング上の回転可能に取り付けて、内部
表面にアクセスできるようにした手段も設けられてい
る。

【０００７】

【実施例】図１は、本発明に係るコロナ発生装置の好適
な実施態様の斜視図である。

【０００８】図２は、図１に示される好適な実施態様の
断面立面図である。

【０００９】図３は、本発明によ交換可能な側方シール
ドの好適な実施態様の立面図である。

【００１０】図４は、図３に図示される側方シールド部
材の平面図である。

【００１１】図１は、本発明によるコロナ発生装置の好
適な実施態様を示す。図１において、細長いコロナ発生
電極３０が、全体として参照番号５０で示される細長い
ハウジング内で支持され、このハウジングはガラス充填
ポリカーボネートのような任意の適当な単一モールドか
ら作ることができる。ハウジング５０は、電極を帯電す
べき表面に対して露出させるための開放表面構造を規定
する、ハウジングの長さ方向に沿って伸延するベース３
９と一対の側方パネル４２を含む略矩形のボディにより
全体として特徴付けられる。各端部ブロック３５は、電
極３０の両端部に配置された円筒状の取り付けアンカー
３１を受け止めるための一対の間隔を空けた弾性を有す
るフィンガー要素３２を含む。取り付けアンカー３１
は、電極の取扱いを容易にし、また、端部ブロック３５
をコロナ発生電極に印加される高圧電圧（ｈｉｇｈ ｖ
ｏｌｔａｇｅ）の作用から保護するために設けられてい
る。取り付けアンカー３１の少なくとも一つは、コロナ
発生電極３０へのバイアス電圧を印加するための交流電
源への必要な結合を提供するための高圧電圧接触ピン３
３を含む。

【００１２】本発明によれば、側方パネル４２は、図１
に示されるように、その内部表面にアクセスできるよう
に回転可能に作ることが有利であり、そこでは、図２で
使用された同じ番号が使用されており、好適な実施態様
の断面図において同じ要素を示す。この回転可能である
という特徴を容易に実現するために、旋回支軸（ｐｉｖ
ｏｔ ａｘｉｓ）４５が設けられ、この周りで各側方パ
ネル４２が取り扱えるようにする。旋回支軸４５は、事
実上一般のピアノ・ヒンジと同様な周知のヒンジ要素に
より提供することができ、或いは、好適な実施態様にお
いては、”回りヒンジ（ｌｉｖｉｎｇ ｈｉｎｇｅ）”
と呼ばれる手段により提供することができ、これはハウ
ジング５０を形成する材料で一体的に形成された継ぎ手
或いは継ぎ目により規定され、旋回支軸４５に対して側
方パネル４２が揺動することが可能となる。各側方パネ
ル４２は、ロック機構によりハウジング５０のボディに
沿って固定位置に解放可能に固定される。図１の例示さ
れた実施態様においては、このロック機構は、ハウジン
グ５０のボディ上の各端部ブロック３５に隣接した位置
に配置された各々のボス４４に係合する開口を規定する
ために側方パネル４２から伸延するタブ４３を含む。

【００１３】ハウジング５０は、コロナ発生電極３０を
帯電すべき表面に対して露出させる一方、コロナ発生電
極を部分的に囲むように構成された取り替え可能な導電
性シールドを受け止めるための支持フレームを形成す
る。本発明によれば、シールドは、ベース・シールド部
材３４と一対の側方シールド部材４０を含む。ベース・
シールド部材３４は、ハウジング５０内に摺動可能に取
り付けられるように管状に構成され、ハウジング５０の
開口面とは反対側に配置される。ベース・シールド部材
３４は、ハウジング５０内に挿入されたとき弾性バネ保
持部材３８により所定の場所に締めつけられ、ハンドル
３６によりハウジングから取り外すことができる。ベー
ス・シールド部材３４は、リーフ・スプリング３７と係
合する摺動接触子を介して電源に接続され、次に、電子
写真印刷装置に取り付けられたときに、ピン・コネクタ
（図示せず）を介してＤＣ電源に接続される。

【００１４】図３及び図４に移ると、本発明のコロナ発
生装置による側方シールド部材４０の好適な実施態様が
示されており、そこでは、各側方シールド部材４０は、
比較的薄いストリップを含む。側方シールド部材４０
は、約０．０３０インチの厚みとアンカー３１間に位置
するコロナ発生電極３０の長さに実質的に等しい長さを
有するアルミニウムのような金属の平板から製造され
る。側方シールド部材４０は、側方シールド部材４０の
ボディに対して傾斜した面の上に置かれた弾性タブ４８
を含み、この弾性タブ４８はそこから突出する導電性キ
ャップ４９を有する。このように、側方シールド部材４
０が、ハウジング４９の側方パネル４２に隣接して適正
に取り付けられるとき、タブ４８は、導電性キャップ４
９がベース・シールド部材３４と接触して両者間の電気
的な連続性が提供されるように、ベース・シールド部材
３４の方向に突出する。このようにして、側方シールド
部材４０はベース・シールド部材３４と協同して、コロ
ナ発生電極３０を部分的に囲むＵ型の導電性バイアス・
シールドを形成する。ベース・シールド部材３４と一対
の二次的な側方シールド部材４０の双方が、帯電環境に
おいてコロナ流出物が生成されたときに、コロナ流出物
と結合してこれを中和する充分な量の反応性粒子を含む
実質的に連続する薄いフィルム被覆を有することができ
ることが判る。

【００１５】上述したように、側方シールド部材４０
は、各側方パネル４２の薄いストリップの内部表面に取
り付けられる導電性材料の薄いストリップから形成され
る。側方シールド部材４０の取り付けを容易にするた
め、各側方パネル４２は、側方シールド部材４０のそれ
ぞれの端部を摺動可能に受け止めるためのチャネルを形
成する一対の対向するリップ要素４６を含む。側方シー
ルド部材４０は、先に説明した回転が可能であるという
特徴を使用することにより、適切な位置に取り付けられ
る。すなわち、側方パネル４２がハウジング５０のボデ
ィから離れるように回転できるようにロック機構を解放
することにより、側方シールド部材は、ハウジング５０
内に挿入することができ、これにより側方パネル４０の
内部表面にアクセスすることができる。このように、各
側方シールド部材４０を容易に取り外して取り替えるこ
とができ、或いは、このような方法でサービスすること
ができる。取り替え或いはサービス処理が完了した後
で、回転可能な側方パネル４２は、側方パネル４２（図
１）に配置されたそれぞれの開口４３に係合する各ボス
４４のロック作動により所定の位置にスナップ的に戻さ
れる。

【００１６】要約すると、ここに説明したコロナ発生装
置は、ベース・シールド要素と一対の側方シールド要素
を含む取り替え可能なシールドを受け止めるためのハウ
ジングを含み、シールド要素のそれぞれは、コロナ発生
電極を部分的に囲むような構造でハウジング内に取り付
けられることが明らかである。ハウジングには、回転可
能な複数の側方パネルが設けられており、それぞれは更
にそれぞれの側方シールド要素を摺動可能に受け止める
ためのチャネルを形成する一対のリップ要素を含む。側
方パネルは、回転軸回りに回転し、側方シールド要素の
サービスと取り替えを容易にし、これにより、コロナ発
生装置の作動寿命を長くする。

【００１７】したがって、本発明によれば、上述したよ
うに本発明の目的と利点を完全に満足するコロナ発生装
置が提供されることが明らかである。本発明は好適な実
施態様に関連して説明されたが、多くの代替、修正及び
変形が当業者にとって容易であることは明らかである。
したがって、本発明は、全てのこのような代替、修正及
び変形は、広範な範囲及び特許請求の範囲の精神に含ま
れることを意図するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に係るコロナ発生装置の好適な実施態
様の斜視図である。

【図２】 図１に示される好適な実施態様の断面立面図
である。

【図３】 本発明による交換可能な側方シールド部材の
好適な実施態様の立面図である。

【図４】 図３に図示される側方シールド部材の平面図
である。

【符号の説明】

３０ 電極 ３１ 取付けアンカー ３２ フィンガー要素 ３３ 高圧電圧接触ピン ３４ ベース・シールド部材 ３５ 端部ブロック ３６ ハンドル ３７ リーフスプリング ３８ 弾性バネ保持部材 ３９ ベース ４０ 側方シールド部材 ４２ 側方パネル ４３ タブ ４４ ボス ４５ 回転支軸 ４８ 弾性タブ ４９ 導電性キャップ ５０ ハウジング

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 表面の上に静電電荷を堆積するためのコ
   ロナ発生装置であって、 ハウジングと、 前記ハウジングにより支持された細長い電極と、 前記細長い電極を帯電すべき表面に露出させるために、
   前記ハウジング内の開口面を規定する、ハウジング上に
   移動可能に取り付けられた対向する側方パネルと、から
   なるコロナ発生装置。
2. 【請求項２】 近接して配置された表面上に静電電荷を
   堆積するためのコロナ発生装置を含む静電写真印刷装置
   であって、 ハウジングと、 前記ハウジングにより支持された細長い電極と、 前記細長い電極を帯電すべき表面に露出させるために、
   前記ハウジング内の開口面を規定する、ハウジング上に
   移動可能に取り付けられた対向する側方パネルとからな
   る静電写真印刷装置。