JPH07234227A - 血液検査用滴定板の再生方法と再生装置 - Google Patents

血液検査用滴定板の再生方法と再生装置

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JPH07234227A
JPH07234227A JP6065388A JP6538894A JPH07234227A JP H07234227 A JPH07234227 A JP H07234227A JP 6065388 A JP6065388 A JP 6065388A JP 6538894 A JP6538894 A JP 6538894A JP H07234227 A JPH07234227 A JP H07234227A
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plate
conduit
titration
titration plate
water
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JP6065388A
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Soichi Nakagawa
宗一 中川
Shigeaki Yoshino
成明 吉野
Masami Matsushita
正美 松下
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 血液等検査用滴定板を一度に多数、且つ安全
・確実に迅速に再生する方法とその再生装置。 【構成】 血液等検査用滴定板を実質的隙間をもたせ
て、多数列で配列セットする工程と、その列間にノズル
付き導管を移動させつつ水を噴出する工程、殺菌用薬液
と所定時間接触せしめる工程と、脱イオン水を該導管の
ノズルから射出する工程と、微細孔を直接穿孔した導管
を列間移動させつつ、該孔から温圧空を放出し乾燥する
工程とを槽内で順次連続して自動処理し、最後に再生該
滴定板として取得する方法及び各工程の処理に係わる4
手段からなる再生装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は改良された血液検査用滴
定板の再生方法と再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】血液検査用滴定板は別名マイクロプレー
トといって、血液検査のための道具としてなくてはない
もで血液検査センター等で多量に使用されている。そし
て繰り返し使用されるがそのために十分な水洗と次亜塩
素酸ソーダ等による殺菌処理、最後に乾燥仕上げをして
いる。この各処理は長時間を要して、手作業で行われて
いる場合が多いが、この改良方法と装置に関する技術と
して特公平2−36183号公報(イ号)と特公平2−
36184号公報(ロ号)とを挙げることができる。
【0003】このイ号はマイクロプレートを、その表裏
面が露出する状態で収納・挿入したラック毎、洗剤−洗
浄水−エヤーの各噴水器が臨ませてある移送路を通過し
て、ラック毎取り出す。つまり該ラツクを移動させなが
ら(自動)洗浄と水切りを行うもので、従って殺菌と仕
上げの乾燥は別途行っている。ここでラック毎取り扱う
のは該プレートに傷を付けずに能率的に洗浄するためで
ある。又ロ号はイ号の洗浄方法に係わる装置に関するも
ので、該ラックの移動路での往復運動のための制御装置
と、移動路中の洗剤−洗浄水−エヤーの各噴出器を同時
又は個々に作動できるようにした制御装置とが設けられ
た装置である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】手動でバッチ的に行う
処理方法は、一度に大量に、スピーデーに処理すること
は勿論、更には衛生安全面においても好ましくなく、又
安全(取扱い上)、確実(処理プロセス)さの点でも十
分でない。
【0005】一方イ号とロ号は、従来からのバッチ的方
法を改良するものであるが、より大量のマイクロプレー
トを同時に処理することはできないこと。ラック毎とは
いえ該プレートは終止動くことになるので、損傷又はそ
の危険性は避けられないこと。殺菌処理が洗剤と共に、
前もって水洗することなく、最初に行われるので殺菌効
果に不安な面があること。更には最後の仕上げの乾燥
に、より長時間を要するなど十分に満足されるものでは
ない。
【0006】そこで本発明者らは、一度に大量のマイク
ロプレートを迅速に、かつ安全・確実に再生して反復使
用できる技術について、鋭意検討した結果、ついに本発
明をするに至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は再生方法とその
方法のための装置とから構成されるが、まず再生方法に
ついては下記の(A)、(B)又は、更に(B)a、
(C)、(D)、(E)、及び(F)の各工程を槽本体
中で順次連続して、自動処理する。 (A).血液検査済みの検査用滴定板を、全面にわたっ
て実質的隙間をもたせる状態で、倒立してかつ多数列で
配列セットする工程 (B).多数列設している該滴定板の列間を、水洗用導
管の側面に併設されるノズルを移動させつつ、該滴定板
に向かって水を射出する工程 又は更に、 (B)a.多数列設される該滴定板の列間を、側面に微
細孔が直接穿孔されている導管を移動しつつ、該孔から
該板面に向かって圧空を放出して、該滴定板面の水滴を
除去する工程 (C).殺菌用薬液を槽内に供給し、槽内と共に該滴定
板に所定時間接触せしめて、ウイルス等の細菌を滅菌処
理する工程 (D).前記(B)において、水の代わりに少なくとも
脱イオン水を射出し洗浄する工程 (E).複数列設される該滴定板の列間を、側面に微細
孔が直接穿孔されている導管を移動しつつ、該孔から該
板面に向かって温圧空を放出し、該滴定板を乾燥せしめ
る工程 (F).乾燥終了した該滴定板を、再生血液検定用滴定
板として取得する工程
【0008】そして装置については、下記の(G)、
(H)、(I)及び(J)の各機能を発現する手段を槽
本体中に備えて装置化されている。尚、本装置の各手段
は制御装置によって、それぞれの必要条件をインプット
することによって自由にコントロールできる。 (G).血液等検査用滴定板を倒立した状態で、点又は
線で仕切ってセット収納できるようにした手段を、多数
列で設けてなる該板セット用架台 (H).該セット用架台の該滴定板の表裏に対して、直
角に対向する位置になるように、水洗用導管の側面に列
設したノズルで、かつ該ノズルは前後又は左右に該架台
の間を往復運動し、上下動も可能にしたノズル付き水洗
用導管 (I).該セット用架台の該滴定板の表裏面に対向する
位置になるように、乾燥空気用導管の側面に微細孔が直
接穿孔された該導管であって、該導管は前後又は左右に
該架台の間を往復運動し、上下動も可能にした穿設され
た乾燥空気用導管 (J).該槽本体には、槽内に所定量の殺菌用薬液が供
給され、また回収される手段と、洗浄水を排水する手段
とが添設されている
【0009】以下前記発明をより詳細に説明する。まず
再生方法において、血液検査用滴定板(以下MPプレー
トと呼ぶ)は一般血液検査センター等で使用されている
もので、多数の反応セルを一定ピッチで配列して成型し
たアクリル樹脂製の透明な肉厚板である。例えば図3に
示す。5は該板本体で、28、反応セルで、この中に一
定量の血液を入れて、検査のための各種判定用の反応試
薬を添加し反応の変化を見て判定する。このMPプレー
トは各種ある。例えば縦130、横90、厚さ13の板
に、直径7、深さ9(円錐底)の反応セル(数字はm
m)が横方向に10個、縦方向に12個の合計120個
定ピッチで形設されている。
【0010】MPプレートの材質、大きさ、形状、反応
セルの形状・大きさ・数等には特に制限はない。
【0011】尚、材料は一般に透明アクリル樹脂である
が、耐熱性(乾燥温度上げられず、乾燥に時間がかか
る)、耐薬品性、耐傷性において必ずしも満足されてい
ない。より好ましい樹脂が求められてもいる。特に環状
パーフルオロ樹脂(例えば旭硝子製のCYTOP、デュ
ポン製のテフロンAF)はこれを格段に改良する樹脂と
して例示することができる。
【0012】(A)工程でのMPプレートの配列セッテ
ングの条件で、実質的に隙間をもたせる状態でのセット
とは、換言すればMPプレートを可能な限り宙に浮かせ
たような状態で倒立セットすることであり、勿論外力に
よつて転倒してはならないことが前提である。このこと
はMPプレートの全面で、液(水)溜りがあるとか、殺
菌・水洗・乾燥において、その効率を低下せしめるよう
な障害状態がつくられるのは、望ましくはないというこ
とからである。
【0012】具体的には、例えばMPプレートを倒立し
て転倒させない為に、その表裏面、左右又は上下の側面
をある形状の部材を使って支持する。しかしこの部材は
MPプレートと接触しても、その接触面積は可能な可能
な限り小さく、かつ少数を使って支持するようにする。
更に具体的には例えば、部材としてMPプレートとの接
触面積幅が約2mm程度以下、又は接触長さでは該プレ
ートの厚み以下、又高さでは5mm程度の丸棒、板状
物、ヘ字形板バネの10個程度を使って、これを外枠本
体(架台)にMPプレートのサイズに合わせて脱装着が
できるように固定して内枠をつくる。この内枠に該プレ
ートを倒立して入れた状態を側面から見れば、宙に浮い
ているような状態にあることが理解できる。
【0013】MPプレートのセツテングにおいて、一列
の倒立枚数及び列数は槽本体の大きさによって決まるの
で、特に制限はない。一般には前記サイズのMPプレー
トの2〜10枚を一列として、これを5〜10列に配列
する。列間は水洗用と乾燥空気用の導管がその間を移動
するに足る間隔が必要であることは当然であるが、MP
プレートの洗浄・乾燥をより効果的に行うためには、必
要最小限に抑えるのが望ましい。
【0014】以上で血液検査済みのMPプレートのセッ
テングを終了したので、再生のための各工程に入る。ま
ず(B)工程において水、多くの場合は水道水等の一般
用水であるが、純水でもよく、これを特に導管の側面に
併設されたノズルから射出して、反応セルを中心に反応
血液を洗い流す。ここでの特にノズルからの射出は反応
セルの中心部をターゲットとして、該セルの広さ(直
径)に相当する広角で射出することができて、これが極
めて効果的であるからである。従って他の手段、例えば
単に導管に直接穿孔して、その孔から射出するとか、超
音波洗浄等の方法では目的を達成できない。
【0015】該ノズルは反応セルに相対して、そのサイ
ドとそれと反対側に、かつその数は該ノズルと対面する
反応セルの数と同数以上であることが望ましい。
【0016】射出する水の温度は、通常は常温で行われ
るが加熱してもよい。加熱温度はMPプレート自身の耐
熱性によって決まる。アクリル樹脂製では50℃以下で
ある。射出圧力は前記の如く、該反応セルの広さに相当
する広角で広がるような圧力が適当である。
【0017】洗浄時間は約10分程度以内で終了する
が、これに限定されるものではない。該ノズルはMPプ
レートの列間を水を射出しながら移動するが、この移動
は単移動又は往復移動を繰り返す。多くの場合単移動の
みでは洗浄が不十分であるので、何回か往復しながら所
定時間の洗浄を行う。移動速度も適宜変更して決めれば
よい。尚この洗浄用水に、一般に使用されている例え
ば、界面活性剤とか消泡剤等を適宜少量添加してもよ
い。
【0018】次に(C)工程に移るが、その前に(B)
a工程を行ってもよい。これは次の殺菌処理はより効果
的に、迅速に行うのにより好ましいからである。これは
MPプレート面に水滴、更には厚い水層が残ったままで
直ちに殺菌用薬液と接触させると、該薬液の濃度が低下
し殺菌効率を低下させるので、これを抑制させるためで
ある。従って少なくとも水滴のような大きさの水を除去
するだけで、目的は達成されるので乾燥状態にすること
もない。
【0019】方法は(E)工程で行う方法に従う。ただ
本工程ではあえて乾燥する必要もないので、常温の数気
圧の空気を、数分程度MPプレートに吹きつけるだけで
よい。しかしこの条件に制限されるものではない。
【0020】(C)工程に入って殺菌処理を行う。再生
されたMPプレートにウイルス等の細菌が残存している
ことは許せないことであり、極めて重要である。
【0021】処理方法はまずウイルスの種類によってこ
となるが、殺菌用薬液として一般には塩素系酸化剤、例
えば次亜塩素酸塩(ナトリュウム又はカリュウム塩)又
は蛋白分解酵素等が使用される。あらゆるウイルスに対
しての殺菌力は該酸化剤の方が強力である。該薬剤は一
般用水、好ましくは純水(蒸溜水又は脱イオン水)に溶
解して、水溶液として用いられる。濃度は一般に数%程
度の希薄水溶液である。
【0022】そして該水溶液を槽の中に供給して、所定
時間MPプレートと接触せしめる。接触方法は特定しな
いが、浸漬状態での接触が好ましい。供給は槽とは別設
される該水溶液の供給と回収の自動化ラインにて、ポン
プにて供給するのが好ましい。回収は再使用のためであ
り、貯留タンクによって該ラインを通して行う。接触時
間は種々の条件によってことなるが、約90分以内で滅
菌される。
【0023】また接触は静的でもよいが、動的、即ち攪
拌した方が好ましい。攪拌の方法は特に限定されない
が、循環ラインを使って該水溶液を循環しつつ、攪拌す
るのが効率的である。又、該水溶液との接触温度は殺菌
用薬剤の種類、MPプレートの耐熱性、ウイルス等細菌
と該薬剤との反応性等の要因によってきめられる。例え
ば塩素系酸化剤では常温、該酵素系では加温した方がよ
い。尚、該水溶液に一般に使用される界面活性剤、消泡
剤等の少量を添加してもよい。
【0024】次に(D)工程に入る。前工程の殺菌を終
えたMPプレートを少なくとも脱イオン水で十分に洗浄
する。脱イオン水は水中の主として、無機イオンを除去
した純水である。脱イオン水はイオン交換樹脂とか、透
析膜等によって精製される。更にこれを蒸留、活性炭等
で処理して他の有機物等を除去した超純水であってもよ
い。ここで一般用水で洗浄することは避けねばならな
い。これは前記殺菌の効果、無機イオンの残存による血
液反応試薬との反応等に極めて不都合な結果を招き、M
Pプレーが再使用できなくなるからである。但し脱イオ
ン水での洗浄の前に、一般用水で粗洗浄して、殺菌用薬
液を予め洗い落とすことは一向にかまわなく、むしろ好
ましい。
【0025】脱イオン水による洗浄方法とその条件につ
いては、前記(B)工程と同じである。
【0026】次に仕上げの(E)工程では、完全に乾燥
を行う。MPプレート面の水分を効率的に、完全に除去
するために加熱し加圧した空気を放出する。温度は高い
方がよいが、MPプレート自身の耐熱性によって自ずか
ら決まるので、一義的に決められない。アクリル樹脂製
では約50℃以下である。また空気圧についてはあまり
高くても、好ましくないので一般に約5気圧程度以下で
行う。
【0027】乾燥方法は、特に空気用導管の側面に直接
穿孔した通孔からの該温圧空の放出による。勿論該導管
は、水洗用導管と同じようにMPプレートの列間を移動
し、乾燥する。移動は単移動又は往復移動によるが、単
移動では乾燥が不十分な場合が多いので往復移動が好ま
しい。乾燥時間は温度、圧力によって異なるが、アクリ
ル樹脂製MPプレートでは約30分程度で終了する。
【0028】該導管の微細孔の大きさ、位置、数、形状
については特に限定されないが、一般には直径1〜3m
m程度で、少なくとも相対するMPプレートの反応セル
と同数以上を、相対する位置に設けて、円形状の孔が望
ましい。
【0029】他の方法での乾燥方法、例えば前記(B)
工程でのノズルにより、又は単に全体に温圧空を吹きつ
ける方法では好ましくない。即ちノズル法では局部的に
熱風があたるためか、MPプレートに亀裂が発生する場
合があり、また単に吹きつける方法では、あまりにも長
時間を要する。本発明の直接穿孔された導管から吹くだ
される熱風は、該プレートに何んら損傷を及ぼすことな
く、極めて短時間に完全乾燥すので特異的といえる。
【0030】乾燥を終了したならば、最後の工程の
(F)工程として、再生MPプレートを取得する。以上
で再生方法についての説明を終わり、次に装置について
説明する。
【0031】まず(G)における架台において、点又は
線で仕切ってセット収納できるようにした手段とは、M
Pプレートを倒立して倒れなくする為に、ある部材で支
える必要がある。そしてその部材がMPプレートと接触
した場合に、点又は線で接触するような可能なかぎり小
さい部材を使うということである。この部材としては、
例えばヘ字形の板バネ、幅数mm以下の板、直径数mm
以下の細棒等であり、材質は金属、軟質又は硬質のプラ
スチックスである。この部材をMPプレートが収納で
き、また取り出すことができ、そして適度の隙間ができ
るように架台に固定する。
【0032】これを図4にて実例を示す。架台3に4枚
のヘ字形の板バネ30と、2枚の薄板31と、6本の細
棒29が夫々図の如く固定されている。細棒29はMP
プレートを倒れないように支えている。これら各部材は
いずれもMPプレートとは線接触状態にあり、又実質的
隙間状態にあることも理解できる。該板バネ31はその
弾性により該プレートの側面を軽く押しつけているが、
収納・取り出しは容易である。架台3は角柱であるが、
円柱等特に制限はない。架台には図4のような状態でM
Pプレートが収納されて一列をつくり、これを多数列に
水洗用導管と乾燥空気用導管が移動するに足る間隔を以
て、配列される。
【0033】(H)の水洗用導管のノズルにおいて、そ
のノズルの出口の大きさと形状、射程の長さと出口迄の
形状等には制限はない。例えば出口を円形とした場合、
大きさは0.5〜3mm、射程即ちノズルの入口から出
口までの長さは2〜5mm程度を示すことができる。ま
た出口迄の形状、つまり射程内の形状はフリーフロー、
標準テーパー、逆テーパーを例示できる。
【0034】そして該ノズル(主)は縦に伸びる導管の
両側であって、かつ倒立しているMPプレートの表裏面
に対して直角に対向するうに、所定の数とピッチで以て
並べ取り付ける。ここで対向は、MPプレートの表面に
設けられている反応セルの丁度中心部に位置するように
するのが好ましい。従ってノズル数とピッチとは、該反
応セルの数(対向する縦列での数)とピッチによって自
ら決まる。更により洗浄効果を上げるためには、反応セ
ルと反応セルとの中間部に位置するように、補助的に増
設することが望ましい。そしてこの補助的ノズルは、前
記(主)ノズルよりも射出口径が小さく、かつ長さも短
い方が望ましい。
【0035】一方、(I)に記載の乾燥空気用導管に設
けられる該空気の放出孔は、該ノズルとは異なり単に導
管に孔を開けたにとどまる。この孔の大きさ、数は特に
制限はない。例えば0.5〜3mm(径)程度、数は少
なくとも該反応セルの数以上が好ましい。導管への穿孔
位置は、前記水洗用導管のノズルの場合と同様に、MP
プレートの表裏面に対向する位置である。孔数におい
て、反応セルの数以上とは前記ノズルと同じように、倒
立しているMPプレートの縦一列に並ぶ反応セルと同数
の場合と、更に効率乾燥のために反応セルと反応セルと
の中間部に位置するように、更に補助的に増孔すること
が好ましいことを意味している。かかる場合の孔径は前
記(主)孔よりも小さい方が好ましい。
【0036】以上の水洗用導管と乾燥空気用導管の導管
に関し、まず材質は腐食せず、且つ殺菌用薬剤に対して
無作用であることがこのましい。例えば塩ビ又はステン
レススチールであるが、これに限定はされない。形状は
円管、角管等特に限定されない。長さは倒立したMPプ
レートを洗浄するのに十分な長さである。幅は架台の間
を移動できて、MPプレートを効率的に洗浄するのに必
要なものである。従って、これらは逐次実験によって決
められる。
【0037】また両導管の往復運動と上下動との駆動手
段は、特に限定されない。例えば回動モータによりベル
ト、チェーン、スクリュウシャフト等を動かしてこれを
行うが、就中チェーン方式は好ましい。
【0038】チェーン方式は二本のチェーンを使う。こ
れを図5と6とによって説明する。まず図6は片方のチ
ェーン駆動の伝達部分を拡大した斜視図で、チェーン2
4の穴にピン36を固定する。このピンが遊動できてる
大きさで穴39を、支持板35の中心に開ける。ピン3
6を穴39に差し込めばチェーンの駆動をそのまま伝達
できる。33、34はそれぞれ水洗用と乾燥空気用の導
管を支えるヘッドで、中は水と乾燥空気を該導管に供給
できるように、空洞になっている。もう一方のチェーン
も同様である。
【0039】図5はモータ25によって、二本のチェー
ンでヘッド33と34とを同時に作動させる状態の斜視
図である。上下動はギヤー41と42との間で行われる
が、この時該ヘツドは宙ずりになる。32はフレキシブ
ル管で、この中に水の供給管11と乾燥空気供給管16
を収納し、それぞれ該ヘッドに連結している。往復運動
はギヤー40と41との間でおこなう。
【0040】また前記各導管に関し、図5で12が塩ビ
管で作った水洗用で、37がノズルである。17はステ
ンレス製の乾燥空気用で、38が放出孔である。両導管
は近接して並列状態で設けられている。そして同時に駆
動するが、水洗中又は乾燥中は一方は供給は停止してい
る。勿論それぞれ別個に駆動する機構にすることも、で
きる。
【0041】(J)において、殺菌用薬液の槽内への供
給と回収の手段は、一般に該液の貯留タンクを設け、そ
こからポンプによりパイプまたはホースにて供給し、タ
ンクに返すが、これに制限されることはない。例えばこ
れを図示するのが図1の20−21−22−2−23の
ラインである。ここで20は槽2内に配列するMPプレ
ートを完全に浸漬するに十分な量を貯留するタンクであ
り、21は供給ポンプで、ホース22で槽2の底部とつ
なぐ。ここで該薬液の加熱用ヒータがタンク20の外側
に周設されている。槽内で該薬液を攪拌する場合には、
槽内に攪拌機を付設するか、攪拌用の液循環回路を別設
して、該薬液を槽内で循環して攪拌する。勿論これに拘
らない。43は排水出口である
【0042】以上に説明した手段の全体の例示をまとめ
て、図1と2で概説すると次の通りである。図1は本装
置の全体の一例を正面から見た側面図である。1は筐体
でこの中に槽本体2を中心に各手段が機構化される。架
台4・3にMPプレート5が5枚倒立して収納セットさ
れ、一列になっている。これが 8列並び、その間を水
洗用導管12と乾燥空気用導管17がチェーン24によ
って往復運動する。25はチェーン24を駆動させるモ
ータ。20,21,22,44は前記の通り。6−7−
8−9−10−11−12のラインは、脱イオン水によ
る洗浄ラインであり、6は脱イオン水の貯留タンク。8
はポンプでホース7と9により、電磁弁10に送り出す
が、この時一般用水用パイプ18につながれる電磁弁1
9は閉じられている。ホース11を通って該導管の12
のノズルに送られる。一般用水もホース11から該導管
12のノズルから射出されるので、導管12は両水共通
である。13−14−15−16−17のラインは乾燥
空気用ラインである。13は熱風発生機で、熱風パイプ
14を通って15の調整器に入り、風量と温度がコント
ロールされ16のホースを通って17の導管の孔から放
出される。
【0043】図2は図1を上から見た平面図である。2
7は操作パネルであり、MPプレート5はマニュアルで
架台に収納セットするが、他の手段はすべて該パネルで
の操作によって、自動的に駆動して処理される。それぞ
れの処理条件(時間、温度)はタイマーとセンサーによ
って制御される。他の番号はそれぞれ図1に対応する。
尚一つの処理が終了したら、次の工程へと自動的にきり
代わり、全処理を終了するような制御機構が基本になっ
ているが、それぞれ独自に、またこれと、これとを組み
合わせて処理するというプログラム化も可能になってい
る。
【0044】次に実施例によって詳述するが、本発明が
これに制約されるものではないことは言うまでもない。
【実施例】
【0045】実施例1 まず再生のために、次の条件を本再生装置に設定した。 (a).各種病源を血液により検査終了したMPプレー
ト(縦×横×厚さ=130×90×13mmの透明アク
リル板で、直径7×円錐底の深さ9mmの反応セルが縦
12、横10の合計120個定ピッチでもうけられてい
る)の40枚をそのまま図2に示すように、槽内の架台
に縦倒立して収納セットした, (b).図1の殺菌用薬液の貯留タンク20に、イオン
交換樹脂にて精製した脱イオン水に2重量%の次亜塩素
酸ソーダを溶解した殺菌用水溶液約100lを入れた。 (c).イオン交換樹脂で無機物を完全に除去した脱イ
オン水の150lを図1の貯留タンク6に入れた。
【0046】そして、 (d).まず一般用水(水道水)による水洗を4分間、
該(b)による殺菌処理(常温で攪拌しながら、浸漬す
る)を50分間、(c)の脱イオン水による仕上げ洗浄
を5分間、最後に45〜50℃のエヤーを放出して乾燥
すること30分間を、順次連続して自動処理するように
操作パネル27に入力した。
【0047】次にスタートボタンをONにした。前記
(d)の入力通りに順次駆動し、89分経過時点で自動
的に停止した。図1の蓋26を開けて、MPプレートを
1枚とりだして見たところ、きわめてきれいに且つ完全
に乾燥されていた。更にこれが殺菌されているかどうか
を細菌培養により、チェックしたところ、いずれのウイ
ルスも検出されなかった。残る39枚を取り出して再び
使用に供した。
【0048】
【発明の効果】本発明は次の効果を発現する。まず一度
に多数のMPプレートを再生処理することができるこ
と。そして主要工程が完全自動化され、且つ各工程にお
ける処理時間がきわめて短いので、従って短時間で全行
程を終了することができる。更に各工程での処理は完全
無欠であるので、再生取得したMPプレートは高い安全
衛生のもとで、安心して繰り返し使用ができるなど挙げ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置の全体の一例を正面から見た側面
図である。
【図2】図1を上から見た平面図である。
【図3】MPプレートの斜視図である。
【図4】MPプレート収納セット用架台の斜視図であ
る。
【図5】水洗と乾燥空気の両用導管をチェーン駆動で示
す斜視図である。
【図6】チェーン駆動を前記導管に伝達する部分を拡大
した斜視図である。
【符号の説明】
1 筐体 2 槽本体 3、4 架台 5 MPプレート 6 脱イオン水貯留タンク 7、9 脱イオン水供給用ホース 8 脱イオン水供給ポンプ 10 脱イオン水用電磁弁 11 脱イオン水と一般用水兼用ホース 12 脱イオン水と一般用水兼用導管 13 熱風発生機 14 熱風パイプ 15 調整器 16 温風ホース 17 乾燥空気(温風)用導管 18 一般用水用ホース 19 一般用水用電磁弁 20 脱イオン水貯留タンク 21 脱イオン水供給ポンプ 22 脱イオン水供給ホース 23 脱イオン水回収ホース 24 チェーン 25 チェーン用回動モータ 26 蓋 27 操作パネル 28 反応セル 29 細棒 30 板バネ 31 薄板 32 フレキシブル管 33 水洗用導管のヘッド 34 乾燥空気用導管のヘッド 35 ヘッド支持板 36 ピン 37 ノズル 38 孔 39 穴(ピン用) 40、41、42 ギヤー 43 排水出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松下 正美 滋賀県大津市若葉台17番18号

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(A)〜(F)の各工程を槽内で順
    次連続して、自動処理することを特徴とする血液検定用
    滴定板の再生方法。 (A).血液検査済みの検査用滴定板を、全面にわたっ
    て実質的隙間をもたせる状態で、倒立してかつ多数列で
    配列セットする工程 (B).多数列設している該滴定板の列間を、水洗用導
    管の側面に併設されるノズルを移動させつつ、該滴定板
    に向かって水を射出する工程 (C).殺菌用薬液を槽内に供給し、槽内と共に該滴定
    板に所定時間接触せしめて、ウイルス等の細菌を滅菌処
    理する工程 (D).前記(B)において、水の代わりに少なくとも
    脱イオン水を射出し洗浄する工程 (E).多数列設される該滴定板の列間を、側面に微細
    孔が直接穿孔されている導管を移動しつつ、該孔から該
    板面に向かって温圧空を放出し、該滴定板を乾燥せしめ
    る工程 (F).乾燥終了した該滴定板を、再生血液検査用滴定
    板として取得する工程
  2. 【請求項2】 請求項1において、(B)工程の次に更
    に下記の(B)a工程を行い、(C)工程以後に続くこ
    とを特徴とする血液検査用滴定板の再生方法。 (B)a.多数列設される該滴定板の列間を、側面に微
    細孔が直接穿孔さ れている導管を移動しつつ、該孔か
    ら該板面に向かって圧空を放出して、該滴 定板面の水
    滴を除去する工程
  3. 【請求項3】 処理槽本体があって、該槽本体中に下記
    (G)〜(J)の各手段を備えてなることを特徴とする
    血液等検査用滴定板の再生装置。 (G).血液等検査用滴定板を倒立した状態で、点又は
    線で仕切ってセット収納できるようにした手段を、多数
    列で設けてなる該板セット用架台 (H).該セット用架台の該滴定板の表裏に対して、直
    角に対向する位置になるように、水洗用導管の側面に列
    設したノズルで、かつ該ノズルは前後又は左右に該架台
    の間を往復運動し、上下動も可能にしたノズル付き水洗
    用導管 (I).該セット用架台の該滴定板の表裏面に対向する
    位置になるように、乾燥空気用導管の側面に微細孔が直
    接穿孔された該導管であって、該導管は前後又は左右に
    該架台の間を往復運動し、上下動も可能にした穿設され
    た乾燥空気用導管 (J).該槽本体には、槽内に所定量の殺菌用薬液が供
    給され、また回収される手段と、洗浄水を排水する手段
    とが添設されている
  4. 【請求項4】 該槽本体に温調加熱手段と該薬液の攪拌
    手段が添設されている請求項3に記載の血液等検査用滴
    定板の再生装置。
  5. 【請求項5】.線又は点で仕切ってセットする手段が細
    棒、ヘ字形板バネ又は薄厚の板状体を部材として、これ
    の複数を使って該滴定板が倒立してセツト収納できる形
    状で該架台に固定してなる請求項3に記載の血液等検査
    用滴定板の再生装置。
  6. 【請求項6】.水洗用導管の側面に列設するノズルが、
    該滴定板に設けられている反応セルと同数以上で、かつ
    該セルの中心部に位置するように、該導管の側面に列設
    されてなる請求項3に記載の血液等検査用滴定板の再生
    装置。
  7. 【請求項7】.該ノズル数は、該反応セルの倍数であっ
    て、その半数は主ノズルとして該セルの中心部に位置す
    るように、残り半数は補助ノズルとして、該セルとセル
    の間に位置するように該導管の側面に列設され、かつ補
    助ノズルの口径が主ノズルの口径よりも小さいことから
    なる請求項6に記載の血液等検査用滴定板の再生装置。
  8. 【請求項8】 該ノズル付き水洗用導管と該乾燥空気用
    導管の前後又は左右と上下の作動が、回動チェーンに固
    定された一本のピンを介してなる請求項3に記載の血液
    等検査用滴定板。
  9. 【請求項9】 該乾燥空気用導管に穿孔されている微細
    孔が、該滴定板に設けられている反応セルと同数以上
    で、かつ該セルの中心部に位置するように、列設されて
    なる請求項3に記載の血液等検査用滴定板の再生装置。
  10. 【請求項10】 該微細孔数は該反応セル数の倍数であ
    って、その半数は主孔として該セルの中心部に位置する
    ように、残りの半数は補助孔として該セルとセルとの間
    に位置するように、該導管の側面に列設され、かつ補助
    孔の口径が主孔の口径よりも小さい請求項9に記載の血
    液等検査用滴定板の再生装置。
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