JPH0723331A - 画像信号記録再生方法 - Google Patents
画像信号記録再生方法Info
- Publication number
- JPH0723331A JPH0723331A JP5145889A JP14588993A JPH0723331A JP H0723331 A JPH0723331 A JP H0723331A JP 5145889 A JP5145889 A JP 5145889A JP 14588993 A JP14588993 A JP 14588993A JP H0723331 A JPH0723331 A JP H0723331A
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- Television Signal Processing For Recording (AREA)
- Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 高速再生時に、1画面内に異なる時刻の画像
が混在しない画像信号記録再生方法を得ること。 【構成】 各画像ブロック内のデータに直交変換をDC
T部2で施し、Q部3で変換係数に量子化を行い、量子
化後の係数データにVLC部4で可変長符号化を施した
画像データを記録再生する際に、優先度別分類処理部5
で分割された各ブロックに対しては、画面中央部の優先
度を高くした規則1に準じて画面内での位置の優先度を
付け、各ブロックの符号に対しては、規則2に準じて符
号の優先度を付け、規則2に準じた優先度が高い符号順
に、同程度の優先度の符号を、規則1に準じた優先度の
高いブロックより順に複数ブロックから抽出し、規則1
と2に準じた優先度順に分類された符号の集合を単位と
して、記録再生を行う。
が混在しない画像信号記録再生方法を得ること。 【構成】 各画像ブロック内のデータに直交変換をDC
T部2で施し、Q部3で変換係数に量子化を行い、量子
化後の係数データにVLC部4で可変長符号化を施した
画像データを記録再生する際に、優先度別分類処理部5
で分割された各ブロックに対しては、画面中央部の優先
度を高くした規則1に準じて画面内での位置の優先度を
付け、各ブロックの符号に対しては、規則2に準じて符
号の優先度を付け、規則2に準じた優先度が高い符号順
に、同程度の優先度の符号を、規則1に準じた優先度の
高いブロックより順に複数ブロックから抽出し、規則1
と2に準じた優先度順に分類された符号の集合を単位と
して、記録再生を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画面を複数のブロック
に分割し、ブロック単位で圧縮処理が施されたディジタ
ル画像を記録再生する画像信号記録再生方法に関する。
に分割し、ブロック単位で圧縮処理が施されたディジタ
ル画像を記録再生する画像信号記録再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像信号の符号化は、テレビジョ
ン学会技術報告(ITEJ TechnicalReport Vol.16,N
o.35,pp.7〜12,VIR'92-30(June.1992))「ディジタルV
CRの変速再生画質に関する検討」に示されているよう
に、画面を複数のブロックに分割し、分割されたブロッ
ク内でDCT(離散コサイン変換)等の直交変換を施し
た後に、複数のDCTブロックの集合としてSyncブ
ロックを構成し、このSyncブロック単位でテープ状
に記録していた。
ン学会技術報告(ITEJ TechnicalReport Vol.16,N
o.35,pp.7〜12,VIR'92-30(June.1992))「ディジタルV
CRの変速再生画質に関する検討」に示されているよう
に、画面を複数のブロックに分割し、分割されたブロッ
ク内でDCT(離散コサイン変換)等の直交変換を施し
た後に、複数のDCTブロックの集合としてSyncブ
ロックを構成し、このSyncブロック単位でテープ状
に記録していた。
【0003】以下、図面を参照しながら、従来の画像信
号記録再生方法の一例について説明する。図11は、従
来の画像信号記録再生方法を表す図である。
号記録再生方法の一例について説明する。図11は、従
来の画像信号記録再生方法を表す図である。
【0004】図11において、は入力端子でディジタル
画像信号が入力される。入力されたディジタル画像信号
はブロックシャフリング処理部25により画像圧縮に都
合の良い様にDCTブロック単位で並べ換えが行われる
が、この処理は、圧縮の効率に影響を与える操作であ
り、行わなくても良いので説明を省略する。以後、ブロ
ックシャフリングは行わなかったものとして説明する。
対応して、ブロックデシャフリング処理部34でのブロ
ックデシャフリングも行う必要はない。
画像信号が入力される。入力されたディジタル画像信号
はブロックシャフリング処理部25により画像圧縮に都
合の良い様にDCTブロック単位で並べ換えが行われる
が、この処理は、圧縮の効率に影響を与える操作であ
り、行わなくても良いので説明を省略する。以後、ブロ
ックシャフリングは行わなかったものとして説明する。
対応して、ブロックデシャフリング処理部34でのブロ
ックデシャフリングも行う必要はない。
【0005】2はDCT(離散コサイン変換)処理部、
3は量子化処理部、4は可変長符号化処理部、26はデ
ータ量制御処理部、27はフォーマッター、7は誤り訂
正符号付加処理部、28はブロックインタリーブ処理
部、29はテープ伝送系、30はブロックデインタリー
ブ処理部、11は誤り訂正処理部、31はフォーマッタ
ー、32は第1誤り修正・可変長符号復号処理部、15
は逆量子化処理部、16は逆DCT処理部、33は第2
誤り修正処理部、17は出力端子である。
3は量子化処理部、4は可変長符号化処理部、26はデ
ータ量制御処理部、27はフォーマッター、7は誤り訂
正符号付加処理部、28はブロックインタリーブ処理
部、29はテープ伝送系、30はブロックデインタリー
ブ処理部、11は誤り訂正処理部、31はフォーマッタ
ー、32は第1誤り修正・可変長符号復号処理部、15
は逆量子化処理部、16は逆DCT処理部、33は第2
誤り修正処理部、17は出力端子である。
【0006】入力端子1より入力されたディジタル画像
信号は、DCT処理部2により直交変換の一種である離
散コサイン変換を受ける。離散コサイン変換は、通常、
図3に示すように、入力画像を8×8の小ブロックに分
割して、各々のブロック単位で2次元の変換がなされ
る。変換後の係数は、図12aに示すように変換前と同
様に8×8のデータの集合として表れ、ブロックの左端
が、DC(直流)成分、右に行くほど水平高域成分、下
に行くほど垂直高域成分となっている。
信号は、DCT処理部2により直交変換の一種である離
散コサイン変換を受ける。離散コサイン変換は、通常、
図3に示すように、入力画像を8×8の小ブロックに分
割して、各々のブロック単位で2次元の変換がなされ
る。変換後の係数は、図12aに示すように変換前と同
様に8×8のデータの集合として表れ、ブロックの左端
が、DC(直流)成分、右に行くほど水平高域成分、下
に行くほど垂直高域成分となっている。
【0007】変換された係数は、次に、量子化処理部3
で各係数に適切なビット数が割り当てられる。ビット配
分を行うために、通常は、図12bで示される様な量子
化テーブルで割り算を行う処理がなされる。図12bに
於ける各数値は、図12aで同一の位置のデータを割り
算する値である。低域成分は、画像を構成するのに重要
な成分であり、少しの歪が生じても復元画像に大きな影
響を与えるので、小さい数値で割り算を行い、ビット配
分を多くしている。
で各係数に適切なビット数が割り当てられる。ビット配
分を行うために、通常は、図12bで示される様な量子
化テーブルで割り算を行う処理がなされる。図12bに
於ける各数値は、図12aで同一の位置のデータを割り
算する値である。低域成分は、画像を構成するのに重要
な成分であり、少しの歪が生じても復元画像に大きな影
響を与えるので、小さい数値で割り算を行い、ビット配
分を多くしている。
【0008】一方、高域成分に関しては、画像を構成す
る重要度は、低く、低域成分に比較して歪が多くとも、
画像には大きな影響を与えないので、量子化テーブルの
値を大きくして、ビット配分を少なくしている。量子化
テーブルで割り算を行い、小数点以下を丸めることによ
りDCT係数の量子化が完了する。
る重要度は、低く、低域成分に比較して歪が多くとも、
画像には大きな影響を与えないので、量子化テーブルの
値を大きくして、ビット配分を少なくしている。量子化
テーブルで割り算を行い、小数点以下を丸めることによ
りDCT係数の量子化が完了する。
【0009】量子化された各係数は、可変長符号化処理
部4で、量子化後の係数の発生頻度に応じて適切な符号
が割り当てられる。可変長符号化は、図13に示すよう
にジグザグスキャンの順に行われる。符号は、エントロ
ピー符号化の一つであるハフマン符号がよく用いられ
る。ハフマン符号は、0の連続量とそれに続く数値の2
つのパラメータでデータを分類し発生頻度の高いデータ
には、短い符号が、発生頻度の低いデータには長い符号
が割り当てられる、いわゆる、2次元ハフマン符号とし
て用いることが多い。この操作により、量子化されたD
CT係数の持つ統計的冗長度が除去される。
部4で、量子化後の係数の発生頻度に応じて適切な符号
が割り当てられる。可変長符号化は、図13に示すよう
にジグザグスキャンの順に行われる。符号は、エントロ
ピー符号化の一つであるハフマン符号がよく用いられ
る。ハフマン符号は、0の連続量とそれに続く数値の2
つのパラメータでデータを分類し発生頻度の高いデータ
には、短い符号が、発生頻度の低いデータには長い符号
が割り当てられる、いわゆる、2次元ハフマン符号とし
て用いることが多い。この操作により、量子化されたD
CT係数の持つ統計的冗長度が除去される。
【0010】可変長符号化された画像ブロックデータ
は、ブロック内の画像の性質によりデータ量が異なる。
すなわち、ブロック内で冗長度が大きい画像は、データ
量が多くなり、冗長度が小さい画像は、データ量が少な
くなる。VTRの様な、画像信号記録再生装置では、通
常、固定ビットレートで記録再生が行われるため、可変
長符号化後のデータ量を一定値に制御する必要がある。
は、ブロック内の画像の性質によりデータ量が異なる。
すなわち、ブロック内で冗長度が大きい画像は、データ
量が多くなり、冗長度が小さい画像は、データ量が少な
くなる。VTRの様な、画像信号記録再生装置では、通
常、固定ビットレートで記録再生が行われるため、可変
長符号化後のデータ量を一定値に制御する必要がある。
【0011】データ量制御処理部26では、可変長符号
化後のデータ量が一定データレートに成るように、DC
T処理と量子化処理を制御する。制御の方法は、DCT
処理に関してはフレーム内DCT(8×8)とフィール
ド内DCT(2×4×8)の切り替えがよく行われる。
量子化処理については、量子化テーブルの値を変更する
ことによりデータ量の制御を行う。制御には、フィード
フォワード制御とフィードバック制御があるが、システ
ムにより適宜選択される。
化後のデータ量が一定データレートに成るように、DC
T処理と量子化処理を制御する。制御の方法は、DCT
処理に関してはフレーム内DCT(8×8)とフィール
ド内DCT(2×4×8)の切り替えがよく行われる。
量子化処理については、量子化テーブルの値を変更する
ことによりデータ量の制御を行う。制御には、フィード
フォワード制御とフィードバック制御があるが、システ
ムにより適宜選択される。
【0012】データ量が一定になった符号群は、フォー
マッター27により、元の画像を復元する際に重要とな
る低域成分(DC成分を含む)が別々の内符号データと
なるように分類された後に、誤り訂正符号付加処理部7
で、誤り訂正のための内符号と外符号がつけられる。
マッター27により、元の画像を復元する際に重要とな
る低域成分(DC成分を含む)が別々の内符号データと
なるように分類された後に、誤り訂正符号付加処理部7
で、誤り訂正のための内符号と外符号がつけられる。
【0013】このようにして得られた、データブロック
は、図15で示されるスキャナーを用いてテープ状記録
媒体にヘリカルスキャン記録される。図15において、
18は回転ヘッドで、回転中心を中心点として180度
対向した位置にRヘッド35とLヘッド36が取り付け
られている。23は、テープ状記録媒体で回転ドラム1
8に斜めに180度巻き付けられている。
は、図15で示されるスキャナーを用いてテープ状記録
媒体にヘリカルスキャン記録される。図15において、
18は回転ヘッドで、回転中心を中心点として180度
対向した位置にRヘッド35とLヘッド36が取り付け
られている。23は、テープ状記録媒体で回転ドラム1
8に斜めに180度巻き付けられている。
【0014】この構成により、図14下部に示されるよ
うに、テープに対して斜めのトラックに信号が記録され
る。
うに、テープに対して斜めのトラックに信号が記録され
る。
【0015】図14に於て、上部は画面を示している。
A,B,Cは、画面を3分割して処理していることを示
している。A,B,C領域は、さらに細かい単位(DC
Tブロック単位)A1,A2,A3...,B1,B2,B3...,C1,C2,C
3,...に分割されており、各々のDCTブロック単位に
対して、上述した処理がなされる。
A,B,Cは、画面を3分割して処理していることを示
している。A,B,C領域は、さらに細かい単位(DC
Tブロック単位)A1,A2,A3...,B1,B2,B3...,C1,C2,C
3,...に分割されており、各々のDCTブロック単位に
対して、上述した処理がなされる。
【0016】上述の圧縮処理がなされたデータは、図1
4下部に示すテープ上のトラックに順序よくDCTブロ
ック単位で記録される。ブロックインタリーブ回路28
により、データが図に示されたテープパターンに成るよ
うに並べ替えられる。記録された信号は、1倍速再生時
には、ヘッドがトラックを正確にスキャンするために全
てのデータを再生できる。
4下部に示すテープ上のトラックに順序よくDCTブロ
ック単位で記録される。ブロックインタリーブ回路28
により、データが図に示されたテープパターンに成るよ
うに並べ替えられる。記録された信号は、1倍速再生時
には、ヘッドがトラックを正確にスキャンするために全
てのデータを再生できる。
【0017】再生時には、記録時とは逆の処理が行わ
れ、元の画像が復元される。再生ヘッドにより再生され
たデータは、最初にブロックデインタリーブ処理部30
で記録時のインタリーブが元に戻され、画面の順に並ん
だ信号となる。
れ、元の画像が復元される。再生ヘッドにより再生され
たデータは、最初にブロックデインタリーブ処理部30
で記録時のインタリーブが元に戻され、画面の順に並ん
だ信号となる。
【0018】次に、誤り訂正処理部11で記録時につけ
られた内符号と外符号を用いて記録再生で生じる誤りが
訂正可能な範囲で訂正される。訂正範囲をオーバーした
誤りに関しては、エラーフラグを立てて置き、後に第1
誤り修正・可変長符号復号処理部32と第2の誤り修正
処理部33で他の正しいデータから予測補間される。
られた内符号と外符号を用いて記録再生で生じる誤りが
訂正可能な範囲で訂正される。訂正範囲をオーバーした
誤りに関しては、エラーフラグを立てて置き、後に第1
誤り修正・可変長符号復号処理部32と第2の誤り修正
処理部33で他の正しいデータから予測補間される。
【0019】フォーマッター31は、記録時のフォーマ
ッター31とは逆の処理を行う。次に逆量子化処理部1
5では、可変長符号が元の固定長符号に戻された符号が
入力され、記録時に用いた量子化テーブルと同じ値をか
け算することにより量子化されて振幅が減少したデータ
が元の振幅に戻される。そして、逆DCT処理部16
で、記録時とは逆の直交変換が施されて元の画像が復元
され出力端子17に現れる。
ッター31とは逆の処理を行う。次に逆量子化処理部1
5では、可変長符号が元の固定長符号に戻された符号が
入力され、記録時に用いた量子化テーブルと同じ値をか
け算することにより量子化されて振幅が減少したデータ
が元の振幅に戻される。そして、逆DCT処理部16
で、記録時とは逆の直交変換が施されて元の画像が復元
され出力端子17に現れる。
【0020】高速再生時には、図10に示すように、ヘ
ッドがトラックを斜めにスキャンするために、1回のス
キャンでは、トラックの上のデータの一部分しか再生で
きない。このことは、従来の処理では、画面の一部分し
か画像の復元が出来ないことを意味している。同一時刻
の画像データで1画面を構成できないために、本来、時
刻の異なる画面を1画面内に同時に表示することにな
る。
ッドがトラックを斜めにスキャンするために、1回のス
キャンでは、トラックの上のデータの一部分しか再生で
きない。このことは、従来の処理では、画面の一部分し
か画像の復元が出来ないことを意味している。同一時刻
の画像データで1画面を構成できないために、本来、時
刻の異なる画面を1画面内に同時に表示することにな
る。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の画像信号記録再生方法では、高速再生時に、
同一画面内に、時刻の異なる再生画像が混在するため
に、画像内容の識別が極めて困難であるという課題を有
していた。従来の方法によると、再生速度が高速になる
につれて、同一画面内に混在する時刻の異なる画像の数
が増加し、同一画面内に時間の境界が多くなり、サーチ
画像として非常に見づらい画像になるという課題を有し
ていた。
うな従来の画像信号記録再生方法では、高速再生時に、
同一画面内に、時刻の異なる再生画像が混在するため
に、画像内容の識別が極めて困難であるという課題を有
していた。従来の方法によると、再生速度が高速になる
につれて、同一画面内に混在する時刻の異なる画像の数
が増加し、同一画面内に時間の境界が多くなり、サーチ
画像として非常に見づらい画像になるという課題を有し
ていた。
【0022】本発明は、上記課題を解決するもので、高
速再生時に、同一画面内に複数の時刻の画像が混在しな
い高速再生画像が得られる画像信号記録再生方法を得る
事を目的としている。
速再生時に、同一画面内に複数の時刻の画像が混在しな
い高速再生画像が得られる画像信号記録再生方法を得る
事を目的としている。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達す
るため、入力ディジタル画像データは画面上で複数の画
像ブロックに分割され、前記分割された画像ブロックに
属する符号の一部もしくは全てに、統計的冗長度を抑圧
する可変長符号化をブロックを単位として施し、得られ
た固定長もしくは可変長符号を記録再生手段で記録媒体
上に記録再生する際に、前記画面上で分割されたブロッ
クに対しては、画面の中央部の優先度を高くした規則1
に準じて画面内でのブロック位置の優先度を付け、各々
のブロックに属する固定長または可変長符号に対して
は、符号の重要度に応じた規則2に準じてブロック内で
の優先度を付け、前記規則1に準じた優先度の高いブロ
ックより降順に複数ブロックを選択し、選択された複数
ブロックに属する符号群より、前記規則2に準じた優先
度が同一もしくは同程度である固定長または可変長符号
からなる集合を抽出して、前記抽出された集合を単位と
して、記録媒体上で画像信号の記録再生を行う。
るため、入力ディジタル画像データは画面上で複数の画
像ブロックに分割され、前記分割された画像ブロックに
属する符号の一部もしくは全てに、統計的冗長度を抑圧
する可変長符号化をブロックを単位として施し、得られ
た固定長もしくは可変長符号を記録再生手段で記録媒体
上に記録再生する際に、前記画面上で分割されたブロッ
クに対しては、画面の中央部の優先度を高くした規則1
に準じて画面内でのブロック位置の優先度を付け、各々
のブロックに属する固定長または可変長符号に対して
は、符号の重要度に応じた規則2に準じてブロック内で
の優先度を付け、前記規則1に準じた優先度の高いブロ
ックより降順に複数ブロックを選択し、選択された複数
ブロックに属する符号群より、前記規則2に準じた優先
度が同一もしくは同程度である固定長または可変長符号
からなる集合を抽出して、前記抽出された集合を単位と
して、記録媒体上で画像信号の記録再生を行う。
【0024】また、入力ディジタル画像データは、直交
変換が施され、変換により得られた係数に対して所定の
量子化を施すことにより得られたディジタル画像データ
としてもよい。
変換が施され、変換により得られた係数に対して所定の
量子化を施すことにより得られたディジタル画像データ
としてもよい。
【0025】また、規則2に関しては、第1の優先度の
符号は画面全体を粗く構成するデータを示す符号であ
り、第2,第3...第N(Nは整数)の優先度の符号
の順に画面の細部を構成するデータを示す符号とするの
がよい。
符号は画面全体を粗く構成するデータを示す符号であ
り、第2,第3...第N(Nは整数)の優先度の符号
の順に画面の細部を構成するデータを示す符号とするの
がよい。
【0026】さらに、画面全体を粗く構成するデータを
示す符号は、直交変換後に量子化された係数の内、画像
の低域成分を表す係数もしくはその上位ビット成分を示
す符号とすればよい。
示す符号は、直交変換後に量子化された係数の内、画像
の低域成分を表す係数もしくはその上位ビット成分を示
す符号とすればよい。
【0027】
【作用】本発明は、ブロック単位で直交変換されて、ブ
ロック内の全てもしくは一部のデータに対して、可変長
符号化を行うことにより得られた符号に、ブロック内で
の優先順位を付け、さらに、ブロック自体に画面上での
位置に基づく優先順位を付け、双方の優先順位の高い順
に符号の集合を形成し、その単位でデータを記録再生す
る。高速再生時には、優先度の高いデータのみを用いて
画像を構成することにより、1画面内に異なった時刻の
画像が混在することのない高速再生画像を復元すること
が出来る。
ロック内の全てもしくは一部のデータに対して、可変長
符号化を行うことにより得られた符号に、ブロック内で
の優先順位を付け、さらに、ブロック自体に画面上での
位置に基づく優先順位を付け、双方の優先順位の高い順
に符号の集合を形成し、その単位でデータを記録再生す
る。高速再生時には、優先度の高いデータのみを用いて
画像を構成することにより、1画面内に異なった時刻の
画像が混在することのない高速再生画像を復元すること
が出来る。
【0028】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
して説明する。図1は、本発明の一実施例における画像
信号記録再生方法を実現する画像信号記録再生装置を示
す図である。
して説明する。図1は、本発明の一実施例における画像
信号記録再生方法を実現する画像信号記録再生装置を示
す図である。
【0029】図1において、1は入力端子、2はDCT
処理部、3は量子化処理部(Q)、4は可変長符号化処
理部(VLC)、5は優先度別分類処理部、6はシンク
ブロック化処理部、7は誤り訂正符号付加処理部、8は
記録ヘッド、9はテープ状記録媒体、10は再生ヘッ
ド、11は誤り訂正処理部、12はフォーマッター、1
3はDCTブロック再構成処理部、14は可変長符号復
号処理部(VLD)、15は逆量子化処理部、16は逆
DCT処理部(IDCT)である。
処理部、3は量子化処理部(Q)、4は可変長符号化処
理部(VLC)、5は優先度別分類処理部、6はシンク
ブロック化処理部、7は誤り訂正符号付加処理部、8は
記録ヘッド、9はテープ状記録媒体、10は再生ヘッ
ド、11は誤り訂正処理部、12はフォーマッター、1
3はDCTブロック再構成処理部、14は可変長符号復
号処理部(VLD)、15は逆量子化処理部、16は逆
DCT処理部(IDCT)である。
【0030】以上のように構成された本実施例の動作に
ついて説明すると、まず、入力端子1より入力されたデ
ィジタル画像信号は、最初にDCT処理部2でDCT処
理が行われる。DCT処理部2では、図3に示すよう
に、画面をM×N個のブロック(B11〜BNM)に分割し、
各々のブロックに対して、直交変換の一種である2次元
DCTを行う。各々のブロックの大きさは、8×8がよ
く用いられる。
ついて説明すると、まず、入力端子1より入力されたデ
ィジタル画像信号は、最初にDCT処理部2でDCT処
理が行われる。DCT処理部2では、図3に示すよう
に、画面をM×N個のブロック(B11〜BNM)に分割し、
各々のブロックに対して、直交変換の一種である2次元
DCTを行う。各々のブロックの大きさは、8×8がよ
く用いられる。
【0031】DCT後のデータ(DC,A12〜A88、図12
a)は、2次元の直交基底成分に変換されている。2次
元DCTにおける直交基底成分は、ほぼ2次元の周波数
成分に対応しており、変換係数の左上がDC(直流成
分)、右に行くほど水平高域成分、下に行くほど垂直高
域成分を表していると考えて良い。
a)は、2次元の直交基底成分に変換されている。2次
元DCTにおける直交基底成分は、ほぼ2次元の周波数
成分に対応しており、変換係数の左上がDC(直流成
分)、右に行くほど水平高域成分、下に行くほど垂直高
域成分を表していると考えて良い。
【0032】このように、2次元の周波数成分に変換さ
れた各ブロックは、次に、量子化回路3で量子化が行わ
れる。量子化とは、各変換係数をある数値で割り算し
て、小数点以下を丸めることにより、適切な固定長ビッ
トを各係数に割り当てる操作である。図12bは、量子
化の際に用いる量子化テーブルの一例を示している。量
子化テーブル内の数値で、同一の位置の係数を割り算す
ることを表す。例えば、DC成分は8で割り算を行い、
A88成分は83で割り算を行う。この操作を全てのDC
Tブロックに対して行う。
れた各ブロックは、次に、量子化回路3で量子化が行わ
れる。量子化とは、各変換係数をある数値で割り算し
て、小数点以下を丸めることにより、適切な固定長ビッ
トを各係数に割り当てる操作である。図12bは、量子
化の際に用いる量子化テーブルの一例を示している。量
子化テーブル内の数値で、同一の位置の係数を割り算す
ることを表す。例えば、DC成分は8で割り算を行い、
A88成分は83で割り算を行う。この操作を全てのDC
Tブロックに対して行う。
【0033】量子化された各係数は、可変長符号化処理
部4で、量子化後の係数の発生頻度に応じて適切な符号
が割り当てられる。可変長符号化は、図13に示すよう
にジグザグスキャンの順に行われる。符号は、エントロ
ピー符号化の一つであるハフマン符号がよく用いられ
る。ハフマン符号は、0の連続量とそれに続く数値との
2つのパラメータでデータを分類し、発生頻度の高いデ
ータには短い符号が、発生頻度の低いデータには長い符
号が割り当てられる。いわゆる、2次元ハフマン符号と
して用いることが多い。この処理により、量子化された
DCT係数の持つ統計的冗長度が除去される。
部4で、量子化後の係数の発生頻度に応じて適切な符号
が割り当てられる。可変長符号化は、図13に示すよう
にジグザグスキャンの順に行われる。符号は、エントロ
ピー符号化の一つであるハフマン符号がよく用いられ
る。ハフマン符号は、0の連続量とそれに続く数値との
2つのパラメータでデータを分類し、発生頻度の高いデ
ータには短い符号が、発生頻度の低いデータには長い符
号が割り当てられる。いわゆる、2次元ハフマン符号と
して用いることが多い。この処理により、量子化された
DCT係数の持つ統計的冗長度が除去される。
【0034】可変長符号は、必ずしもブロック内の全て
のデータに対して割り当てる必要はなく、一部分のみ可
変長符号化し、残りは固定長符号化であってもよい。た
とえば、DC成分は、統計的偏りを持たないので、固定
長で処理されることが多い。ここでは、DC成分は、固
定長とし、AC成分に関しては、低域成分の上位ビット
の集合と、その他のAC成分の集合に分けてから、各々
の集合単位で可変長符号化処理を行っているものとす
る。
のデータに対して割り当てる必要はなく、一部分のみ可
変長符号化し、残りは固定長符号化であってもよい。た
とえば、DC成分は、統計的偏りを持たないので、固定
長で処理されることが多い。ここでは、DC成分は、固
定長とし、AC成分に関しては、低域成分の上位ビット
の集合と、その他のAC成分の集合に分けてから、各々
の集合単位で可変長符号化処理を行っているものとす
る。
【0035】可変長符号化されたDCT係数は、次に、
優先度別分類処理部6で、画面を構成する重要度に応じ
て分類される。重要度別分類処理部5では、まず、各々
のDCTブロックに対して、画面上の位置に準じた優先
度が付けられる。画面上の位置に準じた優先度とは、例
えば、図4に示すように、画面の中央部の優先度を高く
し、画面の端に行くに従って順に優先度が低くなって行
くものが考えられる。これを便宜的に規則1とする。
優先度別分類処理部6で、画面を構成する重要度に応じ
て分類される。重要度別分類処理部5では、まず、各々
のDCTブロックに対して、画面上の位置に準じた優先
度が付けられる。画面上の位置に準じた優先度とは、例
えば、図4に示すように、画面の中央部の優先度を高く
し、画面の端に行くに従って順に優先度が低くなって行
くものが考えられる。これを便宜的に規則1とする。
【0036】さらに、DCTブロック内部の各係数に対
して優先度が付けられる。例えば、図5に示すように、
優先度順に、DC成分の上位ビット,AC成分低域の上
位ビット(ジグザグ順),DC成分の下位ビット,AC
低域成分の下位ビット(ジグザグ順),他のAC成分
(ジグザグ順)とするのがよい。AC成分に関しては、
低域上位ビットの集合と、その他の集合をそれぞれ単位
とした可変長符号化処理が為されているため、割り当て
られた可変長符号に優先度が付けられる。これを便宜的
に規則2とする。
して優先度が付けられる。例えば、図5に示すように、
優先度順に、DC成分の上位ビット,AC成分低域の上
位ビット(ジグザグ順),DC成分の下位ビット,AC
低域成分の下位ビット(ジグザグ順),他のAC成分
(ジグザグ順)とするのがよい。AC成分に関しては、
低域上位ビットの集合と、その他の集合をそれぞれ単位
とした可変長符号化処理が為されているため、割り当て
られた可変長符号に優先度が付けられる。これを便宜的
に規則2とする。
【0037】以上の優先度をまとめた対応関係を図6に
示す。横方向が、DCTブロック内成分による分類、縦
方向が、DCTブロック自身の画面上の位置による分類
である。DCTブロック内の係数の優先度は、画面上の
位置によるDCTブロックの優先度に上回るとすれば、
総合の優先順位は、図6に示すようになる。数字が小さ
いものが優先度が高いことを意味している。
示す。横方向が、DCTブロック内成分による分類、縦
方向が、DCTブロック自身の画面上の位置による分類
である。DCTブロック内の係数の優先度は、画面上の
位置によるDCTブロックの優先度に上回るとすれば、
総合の優先順位は、図6に示すようになる。数字が小さ
いものが優先度が高いことを意味している。
【0038】このように、画面上で分割されたブロック
に対して、画面の中央部の優先度を高くした規則1に準
じて画面内でのブロック位置の優先度を決定し、前記規
則1に準じた優先度の高いブロックより降順に複数ブロ
ックを選択し、前記選択された各々のブロックに属する
固定長または可変長符号に対して、符号の重要度を表す
規則2に準じてブロック内での優先度を決定する。
に対して、画面の中央部の優先度を高くした規則1に準
じて画面内でのブロック位置の優先度を決定し、前記規
則1に準じた優先度の高いブロックより降順に複数ブロ
ックを選択し、前記選択された各々のブロックに属する
固定長または可変長符号に対して、符号の重要度を表す
規則2に準じてブロック内での優先度を決定する。
【0039】尚、優先度の規則は、この方法である必要
はなく、他の分類や他の優先順位であっても構わない。
DCTブロック自身の画面上の位置による優先度は、画
面上の如何なる位置から優先度を割り振っても構わな
い。例えば、その画面を構成するのに重要な要素が存在
する位置を再優先としてもよい。
はなく、他の分類や他の優先順位であっても構わない。
DCTブロック自身の画面上の位置による優先度は、画
面上の如何なる位置から優先度を割り振っても構わな
い。例えば、その画面を構成するのに重要な要素が存在
する位置を再優先としてもよい。
【0040】優先度別に分類された符号は、次に、シン
クブロック化処理部6でシンクブロック化処理が施さ
れ、記録再生の単位であるシンクブロックに分割され
る。それを、図7に模式的に示している。このとき、シ
ンクブロック内のデータの種類を示すID符号や、記録
再生に必要な同期信号が付加される。
クブロック化処理部6でシンクブロック化処理が施さ
れ、記録再生の単位であるシンクブロックに分割され
る。それを、図7に模式的に示している。このとき、シ
ンクブロック内のデータの種類を示すID符号や、記録
再生に必要な同期信号が付加される。
【0041】シンクブロックに分けられた符号は、誤り
訂正符号付加処理部7で誤り訂正符号が付加されて記録
信号となり、記録ヘッド8を用いて、テープ状記録媒体
9に記録される。
訂正符号付加処理部7で誤り訂正符号が付加されて記録
信号となり、記録ヘッド8を用いて、テープ状記録媒体
9に記録される。
【0042】記録再生時に使われるスキャナーは、例え
ば、図9に示すように回転ドラム18に記録ヘッドR1
9、L20が取り付けられたものを用いる。記録ヘッド
R19、L20の取付け位置に対してそれぞれ回転中心
を中心点として180度対向した位置に取り付けられて
いるヘッドR21,L22は、再生専用の補助ヘッド
で、記録時には使用しない。このように構成されたスキ
ャナーにテープ状記録媒体23が斜めに巻き付けられ、
いわゆるヘリカルスキャン記録がなされる。
ば、図9に示すように回転ドラム18に記録ヘッドR1
9、L20が取り付けられたものを用いる。記録ヘッド
R19、L20の取付け位置に対してそれぞれ回転中心
を中心点として180度対向した位置に取り付けられて
いるヘッドR21,L22は、再生専用の補助ヘッド
で、記録時には使用しない。このように構成されたスキ
ャナーにテープ状記録媒体23が斜めに巻き付けられ、
いわゆるヘリカルスキャン記録がなされる。
【0043】図10は、テープ上のトラックの記録パタ
ーンと可変速再生時のヘッド軌跡を表している。24
は、記録ヘッドR19と記録ヘッドL20で記録された
トラックを表す。RとLは、それぞれ記録アジマスが異
なるために、テープ上の隣合うトラックは、異なったア
ジマスで記録されている。また、図10中の矢印は、高
速再生時のヘッドR19、L20のペアヘッドもしく
は、ヘッドR21、L22のペア補助ヘッドの軌跡を表
しており、細い順に4倍速、8倍速、16倍速時の軌跡
である。
ーンと可変速再生時のヘッド軌跡を表している。24
は、記録ヘッドR19と記録ヘッドL20で記録された
トラックを表す。RとLは、それぞれ記録アジマスが異
なるために、テープ上の隣合うトラックは、異なったア
ジマスで記録されている。また、図10中の矢印は、高
速再生時のヘッドR19、L20のペアヘッドもしく
は、ヘッドR21、L22のペア補助ヘッドの軌跡を表
しており、細い順に4倍速、8倍速、16倍速時の軌跡
である。
【0044】図10において、最も濃い網掛の箇所(Y
1)は、先の3種類の速度で共通してヘッドがトレース
する箇所である。二番目の濃さの網掛の箇所(Y2)は
4倍速と8倍速で共通してヘッドがトレースする位置で
ある。三番目に濃い網掛の箇所(Y3)は4倍速でトレ
ースする箇所である。先の図6に基づき最も優先度の高
いデータから順に、図10中最も濃い網掛の箇所に記録
する。続く優先度のデータから順に、次の濃さの網掛部
分に記録する。
1)は、先の3種類の速度で共通してヘッドがトレース
する箇所である。二番目の濃さの網掛の箇所(Y2)は
4倍速と8倍速で共通してヘッドがトレースする位置で
ある。三番目に濃い網掛の箇所(Y3)は4倍速でトレ
ースする箇所である。先の図6に基づき最も優先度の高
いデータから順に、図10中最も濃い網掛の箇所に記録
する。続く優先度のデータから順に、次の濃さの網掛部
分に記録する。
【0045】このように、優先度の高いデータは、多く
の速度でヘッドが共通してトレースする場所に記録する
ことにより、再生速度が高速になるにつれて優先度の高
いデータのみを用いて画像を復元する高速再生が実現で
きる。すなわち、低速再生では、低域から高域までの成
分を含む画像が再生出来、再生速度が高速になるにつれ
て、高域成分がもしくは下位ビット成分が徐々に画面端
から減少する高速再生画像が得られる。
の速度でヘッドが共通してトレースする場所に記録する
ことにより、再生速度が高速になるにつれて優先度の高
いデータのみを用いて画像を復元する高速再生が実現で
きる。すなわち、低速再生では、低域から高域までの成
分を含む画像が再生出来、再生速度が高速になるにつれ
て、高域成分がもしくは下位ビット成分が徐々に画面端
から減少する高速再生画像が得られる。
【0046】次に、再生側の処理ブロックの説明をす
る。再生ヘッド10より再生されたデータは、誤り訂正
処理部11で記録再生時に生じたビット誤りが訂正され
る。次にフォーマッター12で、シンクブロック毎に付
けられた同期信号が除去され、データとその内容を表す
IDがDCTブロック再構成処理部13に渡される。D
CTブロック再構成処理部13は、記録時の優先度別分
類処理部5とは、全く逆の動作を行い、シンクブロック
に分散された各符号からDCTブロックを再構成する処
理である。
る。再生ヘッド10より再生されたデータは、誤り訂正
処理部11で記録再生時に生じたビット誤りが訂正され
る。次にフォーマッター12で、シンクブロック毎に付
けられた同期信号が除去され、データとその内容を表す
IDがDCTブロック再構成処理部13に渡される。D
CTブロック再構成処理部13は、記録時の優先度別分
類処理部5とは、全く逆の動作を行い、シンクブロック
に分散された各符号からDCTブロックを再構成する処
理である。
【0047】DCTブロックに戻された符号は、可変長
符号復号処理部14で記録時に可変長符号化された符号
が固定長符号に戻される。固定長符号に戻された符号
は、次に逆量子化処理部15で逆量子化処理が行われ
る。逆量子化は、記録時の量子化テーブルの値をかけ算
することにより行う。逆量子化が行われた符号は、最後
に逆DCT処理部16で逆DCTされて出力端子17に
再生画像が得られる。
符号復号処理部14で記録時に可変長符号化された符号
が固定長符号に戻される。固定長符号に戻された符号
は、次に逆量子化処理部15で逆量子化処理が行われ
る。逆量子化は、記録時の量子化テーブルの値をかけ算
することにより行う。逆量子化が行われた符号は、最後
に逆DCT処理部16で逆DCTされて出力端子17に
再生画像が得られる。
【0048】1倍速再生時には、テープ上に記録された
全てのデータを用いて画像が復元出来るが、高速再生時
には、再生できたデータのみを用いて画像データの復元
を行うことになる。従ってテープパターンで説明を行っ
たように、高速再生時では優先度の高いデータのみを用
いて画像の復元を行うことになる。
全てのデータを用いて画像が復元出来るが、高速再生時
には、再生できたデータのみを用いて画像データの復元
を行うことになる。従ってテープパターンで説明を行っ
たように、高速再生時では優先度の高いデータのみを用
いて画像の復元を行うことになる。
【0049】以上のように本実施例のヘリカルスキャン
型画像信号記録再生装置は、一般に、再生速度が高速に
なるにつれて再生時に取得できるデータ量が減少する性
質を持つ伝送系であるので、再生速度が高速になるに応
じて、規則1に準ずる優先度もしくは規則2に準ずる優
先度のより高いデータを用いて画像を復元すれば、少な
いデータ量で1画面中に他の時刻の画像の混在の無い画
面が構成できることとなる。ただし、本実施例はヘリカ
ルスキャンによる画像信号記録再生でなくとも用いるこ
とが出来る。例えば、ディスクでの記録再生でも用いる
ことが出来る。
型画像信号記録再生装置は、一般に、再生速度が高速に
なるにつれて再生時に取得できるデータ量が減少する性
質を持つ伝送系であるので、再生速度が高速になるに応
じて、規則1に準ずる優先度もしくは規則2に準ずる優
先度のより高いデータを用いて画像を復元すれば、少な
いデータ量で1画面中に他の時刻の画像の混在の無い画
面が構成できることとなる。ただし、本実施例はヘリカ
ルスキャンによる画像信号記録再生でなくとも用いるこ
とが出来る。例えば、ディスクでの記録再生でも用いる
ことが出来る。
【0050】なお、優先度別分類回路5は、図2に示す
ように可変長符号化の前に行ってもよい。この場合、例
えば、図8に示すように、DCTの後にDCT係数の単
位に係数を分類し係数単位で可変長符号化を施すことに
なる。それに対応して、再生側でも、DCTブロック再
構成処理部13は、可変長符号復号処理の後に行われる
ことになる。
ように可変長符号化の前に行ってもよい。この場合、例
えば、図8に示すように、DCTの後にDCT係数の単
位に係数を分類し係数単位で可変長符号化を施すことに
なる。それに対応して、再生側でも、DCTブロック再
構成処理部13は、可変長符号復号処理の後に行われる
ことになる。
【0051】また、ブロック単位での圧縮は、必ずしも
直交変換を利用した圧縮方式でなくとも本発明の方法を
用いることが出来る。例えば、ADRC(Adaptive Dyn
amicRange Coding)の様な他の圧縮処理であっても構わ
ない。
直交変換を利用した圧縮方式でなくとも本発明の方法を
用いることが出来る。例えば、ADRC(Adaptive Dyn
amicRange Coding)の様な他の圧縮処理であっても構わ
ない。
【0052】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、画面を構
成するデータに画面の位置に基づく優先度とDCT係数
の重要度に関する優先度との2種類の優先度を付け、高
速再生時には、優先度の高いデータのみを用いて、画像
を構成するので、高速再生時に獲得データ量が減少して
も、1画面内に複数の時刻の画面が混在しない再生画像
が得られる。
成するデータに画面の位置に基づく優先度とDCT係数
の重要度に関する優先度との2種類の優先度を付け、高
速再生時には、優先度の高いデータのみを用いて、画像
を構成するので、高速再生時に獲得データ量が減少して
も、1画面内に複数の時刻の画面が混在しない再生画像
が得られる。
【図1】本発明の第1の実施例の画像信号記録再生装置
を示すブロック図
を示すブロック図
【図2】本発明の第2の実施例の画像信号記録再生装置
を示すブロック図
を示すブロック図
【図3】画面を複数のDCTブロックに分割する処理を
表す概念図
表す概念図
【図4】各DCTブロックの画面内での優先度の一例を
表す概念図
表す概念図
【図5】DCT係数のブロック内での優先度の一例を表
す図
す図
【図6】DCTブロックの画面内優先度とDCT係数の
ブロック内優先度よりなる優先度図
ブロック内優先度よりなる優先度図
【図7】本発明の第1の実施例の優先度別符号分類を表
す概念図
す概念図
【図8】本発明の第1の実施例の優先度別符号分類を表
す概念図
す概念図
【図9】本発明で用いるスキャナーの一実施例を表す概
念図
念図
【図10】本発明の一実施例のテープパターンとヘッド
軌跡を表す図
軌跡を表す図
【図11】従来の画像信号記録再生方法を表す処理ブロ
ック図
ック図
【図12】(a)はDCT係数を表す概念図 (b)は量子化テーブルを表す概念図
【図13】ジグザグスキャンを表す概念図
【図14】従来のテープパターンと画面の対応を表す概
念図
念図
【図15】従来のスキャナーの一例を表す概念図
1 入力端子 2 DCT処理部 3 量子化処理部 4 可変長符号化処理部 5 優先度別分類処理部 6 シンクブロック化処理部 7 誤り訂正符号付加処理部 8 記録ヘッド 9 テープ状記録媒体 10 再生ヘッド 11 誤り訂正処理部 12 フォーマッター 13 DCTブロック再構成処理部 14 可変長符号復号処理部 15 逆量子化処理部 16 逆DCT処理部 17 出力端子 18 回転ドラム 19 記録ヘッドR 20 記録ヘッドL 21 再生補助へッドR 22 再生補助ヘッドL 23 テープ状記録媒体 24 記録トラック
フロントページの続き (72)発明者 河野 克文 大阪府門真市大字門真1006番地 株式会社 松下ソフトリサーチ内
Claims (6)
- 【請求項1】入力ディジタル画像データは画面上で複数
の画像ブロックに分割され、前記分割された画像ブロッ
クに属する符号データの一部もしくは全てに、データの
統計的冗長度を抑圧する可変長符号化が、各々の画像ブ
ロックを単位として施され、得られた固定長もしくは可
変長符号データを記録再生手段で記録媒体上に記録再生
する方法であって、前記画面上で分割されたブロックに
対して、画面の中央部の優先度を高くした規則1に準じ
て画面内でのブロック位置の優先度を決定し、前記規則
1に準じた優先度の高いブロックより降順に複数ブロッ
クを選択し、前記選択された各々のブロックに属する固
定長または可変長符号に対して、符号の重要度を表す規
則2に準じてブロック内での優先度を決定し、前記選択
された複数ブロックに属する符号群より、前記規則2に
準じた優先度が同一もしくは同程度である固定長または
可変長符号からなる集合を抽出して、前記抽出された集
合を単位として、前記録媒体上で画像信号の記録再生を
なすことを特徴とする画像信号記録再生方法。 - 【請求項2】入力ディジタル画像データは、直交変換が
施され、変換により得られた係数に対して量子化を施す
ことにより得られたディジタル画像データであることを
特徴とする請求項1記載の画像信号記録再生方法。 - 【請求項3】規則2は、第1、第2,第3...第N
(Nは整数)の優先度の符号の順に画像を粗く構成する
データを表す符号から、画像の細部を構成するデータを
表す符号順とする規則であることを特徴とする請求項1
記載の画像信号記録再生方法。 - 【請求項4】画像を粗く構成するデータを表す符号と
は、画像の低域成分を表すデータもしくはデータの上位
ビット成分を表す符号であり、画像の細部を構成するデ
ータを表す符号とは、画像の高域成分を表すデータもし
くはデータの下位ビット成分を表す符号であることを特
徴とする請求項3記載の画像信号記録再生方法。 - 【請求項5】規則2に準ずる優先度がより高い符号から
降順に、かつ、規則1に準ずる優先度がより高いブロッ
クから降順に、規則2は規則1に優先して複数速度で記
録再生手段が共通して記録再生する記録媒体の位置に記
録することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記
載の画像信号記録再生方法。 - 【請求項6】規則2に準ずる優先度がより高い符号から
降順に、かつ、規則1に準ずる優先度がより高いブロッ
クから降順に、規則2は規則1に優先して高速再生時に
データを獲得し、獲得されたデータのみを用いて再生画
像を復元することを特徴とする請求項1から4のいずれ
かに記載の画像信号記録再生方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5145889A JPH0723331A (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 画像信号記録再生方法 |
EP94103038A EP0618567B1 (en) | 1993-03-03 | 1994-03-01 | Signal recording and reproducing apparatus |
DE69419646T DE69419646T2 (de) | 1993-03-03 | 1994-03-01 | Signalaufzeichnungs- und Wiedergabegerät |
KR1019940003926A KR940022397A (ko) | 1993-03-03 | 1994-03-02 | 신호기록 재생장치 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5145889A JPH0723331A (ja) | 1993-06-17 | 1993-06-17 | 画像信号記録再生方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0723331A true JPH0723331A (ja) | 1995-01-24 |
Family
ID=15395399
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5145889A Pending JPH0723331A (ja) | 1993-03-03 | 1993-06-17 | 画像信号記録再生方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0723331A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006025105A (ja) * | 2004-07-07 | 2006-01-26 | Sharp Corp | 動画像再生装置 |
-
1993
- 1993-06-17 JP JP5145889A patent/JPH0723331A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006025105A (ja) * | 2004-07-07 | 2006-01-26 | Sharp Corp | 動画像再生装置 |
JP4526314B2 (ja) * | 2004-07-07 | 2010-08-18 | シャープ株式会社 | 動画像再生装置 |
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