JP3223715B2 - デジタルビデオ信号の記録方法及び記録装置 - Google Patents

デジタルビデオ信号の記録方法及び記録装置

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JP3223715B2
JP3223715B2 JP20323494A JP20323494A JP3223715B2 JP 3223715 B2 JP3223715 B2 JP 3223715B2 JP 20323494 A JP20323494 A JP 20323494A JP 20323494 A JP20323494 A JP 20323494A JP 3223715 B2 JP3223715 B2 JP 3223715B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、所謂離散余弦変換を用
いてデジタルビデオ信号を量子化し圧縮して記録媒体に
記録するデジタルビデオ信号の記録方法及び記録装置に
関するものであり、例えば、高精細テレビジョン方式の
ビデオ信号を記録再生するデジタルビデオテープレコー
ダに用いて好適なデジタルビデオ信号の記録方法及び記
録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年においては、ビデオ信号をデジタル
信号に変換した後、所謂離散余弦変換(以下、DCT:
Discrete Cosine Transform
変換と言う。)等の高能率符号化方式を用いて圧縮符
号化を行い、その符号化データを回転ヘッドにより磁気
テープに記録再生するデジタルビデオテープレコーダ
(以下、デジタルVTRと言う。)の開発が進められて
いる。
【0003】上記デジタルVTRでは、NTSC方式等
の現行テレビジョン方式のビデオ信号を記録するモード
(以下、SDモードと言う。)と、所謂高精細テレビジ
ョン方式のビデオ信号を記録するモード(以下、HDモ
ードと言う。)が設定できるようになっている。
【0004】そして、上記デジタルVTRの記録系によ
り、SDモードではビデオ信号が約25Mbpsのデジ
タルビデオ信号に圧縮され記録され、HDモードではビ
デオ信号が約50Mbpsのデジタルビデオ信号に圧縮
されて記録される。
【0005】上述のようなデジタルVTRの記録系で
は、まず、デジタル化されたビデオ信号を適切な大きさ
のブロック単位、例えば、8×8画素のDCTブロック
を形成し、6つの輝度データのDCTブロックと、1つ
のR−YデータのDCTブロックと、1つのB−Yデー
タのDCTブロックの計8ブロックから1つのマクロブ
ロックを形成する。
【0006】そして、各マクロブロックにシャフリング
処理を行い、シャフリング処理を行った各マクロブロッ
クから画面上で離れた位置のものを、例えば、5個のマ
クロブロックを集めて1つのユニットとする。
【0007】このユニット単位で、ブロックサイズ8×
8の2次元DCTが行われ、量子化され符号化される。
そして、量子化され符号化されたデジタルビデオ信号
は、マクロブロックが画面上で連続となるような順番に
並べ換えて磁気テープ上の定められた位置に記録され
る。
【0008】ここで、例えば、1125/60システム
のモードでは、輝度データが1008×1024サンプ
ル、R−Yデータ、及び、B−Yデータが336×51
2サンプルとなるため、1125/50システムのモー
ドでは、輝度データが1080×1152サンプル、R
−Yデータ、及び、B−Yデータが360×576サン
プルとなる。従って、上記1125/60システムで
は、図10に示すように、画面P1上に横42マクロブ
ロック、縦64マクロブロックとなり、上記1250/
50システムでは、図11に示すように、画面P2上に
横45マクロブロック、縦72マクロブロックとなる。
【0009】そして、上述のようにして5マクロブロッ
クを1ユニットとする際には、図12に示すように、画
面Pを領域SB1〜SB5の5つの領域に等分割して、
各領域SB1〜SB5から各々1個のマクロブロックM
B1〜MB5を抜きだして1ユニットUNTとする。
【0010】しかし、画面上を5等分割する際に、上述
のような1125/50システムのモードでは横45マ
クロブロックなので5等分割することができるが、11
25/60システムのモードでは横42マクロブロック
なので5等分割することができない。このため、5等分
割できないシステムのモードである場合には、シャフリ
ングを行う前に画面上のマクロブロックの並べ換えを行
う。
【0011】即ち、上記1125/60システムのモー
ドにおいては、横42×縦64マクロブロックの並び
を、横45×縦60マクロブロックの並びに変換する。
【0012】この時、上記横42×縦64マクロブロッ
ク(=2688マクロブロック)と上記横45×縦60
マクロブロック(2700マクロブロック)との差12
マクロブロックが余ってしまうので、この12マクロブ
ロックをダミーブロックとしてダミーデータを詰めるこ
ととなる。このダミーマクロブロックは、画面上には対
応する画素が存在しないため復号の際には捨てられる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなダミーマ
クロブロックは、画面上には直接現れることはないた
め、ダミーデータの値は定まっていなかった。このた
め、ビデオセグメント単位で符号の固定長化を行う際に
符号を他のマクロブロックと合わせて固定長化を行うた
めに、ダミーデータの値によって他のマクロブロックの
量子化ステップ等が影響を受けてしまっていた。これに
より、ダミーマクロブロックと一緒に固定長化される他
のマクロブロックの画質が劣化し、画質の向上を図るこ
とができなかった。 そこで、本発明は、上述の如き従
来の実情に鑑みてなされたものであり、次のような目的
を有するものである。
【0014】即ち、本発明の目的は、画質の向上を図る
ことができるデジタルビデオ信号の記録方法及び記録装
置を提供することにある。
【0015】また、本発明の目的は、変速再生時の画質
の向上を図ることができるデジタルビデオ信号の記録方
法及び記録装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明に係るデジタルビデオ信号の記録方法は、
入力されたデジタルビデオ信号をマクロブロック単位で
分割し、離散余弦変換を適用して量子化し符号化し、ビ
デオセグメント単位で固定長化したデジタルビデオ信号
を記録するデジタルビデオ信号の記録方法であって、複
数のマクロブロックから成るビデオセグメント内のダミ
ーマクロブロックの画素データを全て同じ値にして量子
化し符号化することを特徴とする。
【0017】本発明に係るデジタルビデオ信号の記録方
法は、入力されたデジタルビデオ信号から複数の変換ブ
ロックから成るマクロブロックを形成し、複数のマクロ
ブロックからビデオセグメントを生成して離散余弦変換
を適用して量子化し符号化し、ビデオセグメント単位で
固定長化したデジタルビデオ信号を記録するデジタルビ
デオ信号の記録方法であって、上記ビデオセグメント内
のダミーマクロブロックの画素データを同一のビデオセ
グメント内の他のマクロブロックの画素データと同じ値
にして量子化し符号化し、上記ビデオセグメントを構成
する複数のマクロブロックに変換ブロック単位でデータ
を収納する第1の収納処理を行い、上記第1の収納処理
において変換ブロックに割り当てた固定長を越えたデー
タを同一のマクロブロック内の他の変換ブロックの余り
部分に収納する第2の収納処理を行い、上記第2の収納
処理においてマクロブロックに割り当てた固定長を越え
たデータを他のマクロブロックの余り部分に収納する第
3の収納処理を行うことを特徴とする。
【0018】本発明に係るデジタルビデオ信号の記録装
置は、入力されたデジタルビデオ信号をマクロブロック
単位で分割し、離散余弦変換を適用して量子化し符号化
し、ビデオセグメント単位で固定長化したデジタルビデ
オ信号を記録するデジタルビデオ信号の記録装置であっ
て、複数のマクロブロックから成るビデオセグメント内
のダミーマクロブロックの画素データを全て同じ値にす
るダミーデータ操作手段を備え、ダミーマクロブロック
の画素データを全て同じ値にして量子化し符号化するこ
とを特徴とする。
【0019】本発明に係るデジタルビデオ信号の記録装
置は、入力されたデジタルビデオ信号から複数の変換ブ
ロックから成るマクロブロックを形成するブロック化手
段と、上記ブロック化手段により分割された複数のマク
ロブロックからビデオセグメントを生成する分配手段
と、上記分配手段により生成されたビデオセグメントに
離散余弦変換を適用して量子化する量子化手段と、上記
量子化手段により量子化されたデジタルビデオ信号をビ
デオセグメント単位で固定長化して符号化する符号化手
段と、上記符号化手段により符号化されたデジタルビデ
オ信号を記録する記録手段とを備えるデジタルビデオ信
号の記録装置であって、上記分配手段は、複数のマクロ
ブロックから成るビデオセグメント内のダミーマクロブ
ロックの画素データを同一のビデオセグメント内の他の
マクロブロックの画素データと同じ値にするダミーデー
タ操作手段を備え、上記符号化手段は、上記ビデオセグ
メントを構成する複数のマクロブロックに変換ブロック
単位でデータを収納する第1の収納手段と、上記第1の
収納手段において変換ブロックに割り当てた固定長を越
えたデータを同一のマクロブロック内の他の変換ブロッ
クの余り部分に収納する第2の収納手段と、上記第2の
収納手段においてマクロブロックに割り当てた固定長を
越えたデータを他のマクロブロックの余り部分に収納す
る第3の収納手段とを備えることを特徴とする。
【0020】
【作用】本発明に係るデジタルビデオ信号の記録方法で
は、入力されたデジタルビデオ信号をマクロブロック単
位で分割する。そして、複数のマクロブロックから成る
ビデオセグメント内のダミーマクロブロックの画素デー
タを全て同じ値にする。ダミーマクロブロックの画素デ
ータを全て同じ値としたデジタルビデオ信号を、離散余
弦変換を適用して量子化し符号化する。量子化し符号化
したデジタルビデオ信号をビデオセグメント単位で固定
長化する。量子化し符号化し、ビデオセグメント単位で
固定長化したデジタルビデオ信号を記録する。
【0021】本発明に係るデジタルビデオ信号の記録方
法では、入力されたデジタルビデオ信号から複数の変換
ブロックから成るマクロブロックを形成する。また、複
数のマクロブロックからビデオセグメントを生成する。
複数のマクロブロックから成るビデオセグメント内のダ
ミーマクロブロックの画素データを同一のビデオセグメ
ント内の他のマクロブロックの画素データと同じ値にす
る。ダミーマクロブロックの画素データを他のマクロブ
ロックの画素データと同じ値としたデジタルビデオ信号
を、離散余弦変換を適用して量子化し符号化する。そし
て、上記ビデオセグメントを構成する複数のマクロブロ
ックに変換ブロック単位でデータを収納する第1の収納
処理を行う。上記第1の収納処理において変換ブロック
に割り当てた固定長を越えたデータを同一のマクロブロ
ック内の他の変換ブロックの余り部分に収納する第2の
収納処理を行う。上記第2の収納処理においてマクロブ
ロックに割り当てた固定長を越えたデータを他のマクロ
ブロックの余り部分に収納する第3の収納処理を行う。
量子化し符号化し、ビデオセグメント単位で固定長化
し、上記第1、第2、及び、第3の収納処理を行ったデ
ジタルビデオ信号を記録する。
【0022】本発明に係るデジタルビデオ信号の記録装
置では、ダミーデータ操作手段は、複数のマクロブロッ
クから成るビデオセグメント内のダミーマクロブロック
の画素データを全て同じ値にする。
【0023】本発明に係るデジタルビデオ信号の記録装
置では、ブロック化手段は、入力されたデジタルビデオ
信号から複数の変換ブロックから成るマクロブロックを
形成する。分配手段は、上記ブロック化手段により分割
された複数のマクロブロックからビデオセグメントを生
成する。上記分配手段のダミーデータ操作手段は、上記
ビデオセグメント内のダミーマクロブロックの画素デー
タを同一のビデオセグメント内の他のマクロブロックの
画素データと同じ値にする。量子化手段は、上記分配手
段により生成されたビデオセグメントに離散余弦変換を
適用して量子化する。符号化手段は、上記量子化手段に
より量子化されたデジタルビデオ信号をビデオセグメン
ト単位で固定長化して符号化する。また、上記符号化手
段の第1の収納手段は、上記ビデオセグメントを構成す
る複数のマクロブロックに変換ブロック単位でデータを
収納する。上記符号化手段の第2の収納手段は、上記第
1の収納手段において変換ブロックに割り当てた固定長
を越えたデータを同一のマクロブロック内の他の変換ブ
ロックの余り部分に収納する。上記符号化手段の第3の
収納手段は、上記第2の収納手段においてマクロブロッ
クに割り当てた固定長を越えたデータを他のマクロブロ
ックの余り部分に収納する。記録手段は、上記符号化手
段により符号化されたデジタルビデオ信号を記録する。
【0024】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図面を参照
しながら説明する。
【0025】まず、本発明の第1の実施例に係るデジタ
ルビデオ信号の記録方法について説明する。
【0026】上記デジタルビデオ信号の記録方法は、例
えば、図1に示すような構成のデジタルビデオ信号の記
録装置により実施される。
【0027】即ち、上記デジタルビデオ信号の記録装置
は、1125/60システムのモードであり、アナログ
ビデオ信号をデジタルビデオ信号に変換する変換処理部
1と、デジタルビデオ信号から複数の変換ブロックから
成るマクロブロックを形成するブロック化手段2と、ダ
ミーブロック内の画素データを全て同じ値にしマクロブ
ロック単位毎にシャフリング処理を行って固定長化単位
(以下、ユニットと言う。)化する分配手段3と、離散
余弦変換(以下、DCT:DiscreteCosin
e Transform 変換と言う。)を適用して量
子化する量子化手段4と、量子化されたデジタルビデオ
信号をユニット単位で固定長化して符号化する符号化手
段5と、量子化され符号化されたデジタルビデオ信号を
記録する記録手段6とを備えている。
【0028】上記変換処理部1は、アンテナ11と、チ
ューナ12と、受信された映像信号を輝度信号と色差信
号とに分離するY/C分離処理部13と、輝度信号と色
差信号とに分離された映像信号をデジタル信号に各々変
換するアナログ/デジタル変換部(以下、A/D変換部
と言う。)14Y,14CR,14CBとで構成されてい
る。
【0029】上記分配手段3は、上記ブロック化手段2
により8×8画素のマクロブロックに分割されたマクロ
ブロック単位毎にシャフリングを行うシャフリング処理
部31と、マクロブロックのうちダミーマクロブロック
の画素データを全て同じ値とするダミーデータ操作手段
32とで構成されている。
【0030】上記量子化手段4は、ブロックサイズ8×
8の2次元DCTを行うDCT変換部41と、量子化デ
ータが目標量子化データ量となるように量子化ステップ
を決定する見積器42と、決定された量子化ステップで
量子化を行う量子化器43とで構成されている。
【0031】上記符号化手段5は、2次元ハフマン符号
で可変長化を行う可変長符号化処理部51と、ビデオセ
グメントに5マクロブロックを収めるフレーム化処理部
52と、エラー訂正符号化処理部53と、チャンネルコ
ーディングを行うチャンネルコーダ54とで構成されて
いる。
【0032】上記記録手段6は、磁気テープ63のAト
ラック記録用の記録アンプ61Aと、上記Aトラック記
録用の記録ヘッド62Aと、上記磁気テープ63のBト
ラック記録用の記録アンプ61Bと、上記Bトラック記
録用の記録ヘッド62Bとで構成されている。
【0033】まず、上記変換処理部1の処理について説
明する。
【0034】アンテナ11は、NTSC方式等の現行テ
レビジョン方式の映像信号、或は、高精細度テレビジョ
ン方式の映像信号(以下、HDTV:High Def
inition Television信号と言う。)
を受信する。
【0035】チューナ12は、上記アンテナ11で受信
された映像信号のチャンネルを選局する。
【0036】Y/C分離処理部13は、上記チューナ1
2により選局され映像信号を、輝度信号(以下、Y信号
と言う。)と、2つの色差信号、即ち、R−Y信号とB
−Y信号の計3つの信号(コンポーネントビデオ信号と
言う。)に分離する。
【0037】A/D変換部14Y,14CR,14C
Bは、上記コンポーネントビデオ信号をデジタル信号に
変換する。即ち、A/D変換部14YはY信号をデジタ
ル信号に変換し、A/D変換部14CRはR−Y信号を
デジタル信号に変換し、A/D変換部14CBはB−Y
信号をデジタル信号に変換する。
【0038】上述のようにしてデジタル信号に変換され
たコンポーネントビデオ信号は、ブロック化手段2に供
給される。
【0039】上記ブロック化手段2は、図2に示すよう
に、上記コンポーネントビデオ信号について、同じ領域
のY信号、R−Y信号、B−Y信号から、各々縦×横が
8×8画素の計64画素から成るDCTブロックを形成
し、6つのY信号のDCTブロックDCT0〜5と、1
つのR−Y信号のDCTブロックDCT6と、1つのB
−Y信号のDCTブロックDCT7の計8ブロックから
1つのマクロブロックを形成する。この合計8個のDC
Tブロックは、画面上である大きさの方形のブロック画
像となる。
【0040】ここで、このデジタルビデオ信号の記録装
置は、1125/60システムであり、前記図10に示
したように、画面上に横42マクロブロック、縦64マ
クロブロックとなる。
【0041】このため、上記ブロック化手段2は、次段
のシャフリング処理部32において5等分割することが
できるように、図3に示すように、画面P1上横42×
縦64マクロブロックの並びを、画面P11上記横45×
縦60マクロブロックの並びに変換する。
【0042】具体的に説明すると、図4に示すように、
上記画面P1の横方向を9マクロブロック単位で5分割
して上記画面P1を5つの領域部分B0〜B4に分割する
と、横方向は5で割り切れないため、領域部分B4は横
方向6マクロブロックとなる。そこで、上記領域部分B
4を横方向9マクロブロックとするために、不足してい
る横3方向3マクロブロックに、上記画面P1上の各々
横42×縦2マクロブロックから成る上下部分PA1,P
A2のマクロブロックを割り当てる。
【0043】即ち、上記図4に示すような、画面P11
横45×縦60マクロブロックとなるように、上記上下
部分PA1,PA2の領域部分B0〜B3の横9×縦1マクロ
ブロックから成る分割ブロックA0〜A7、分割ブロック
10〜A17と、上記上下部分PA1,PA2の領域部分B4
の横6×縦1マクロブロックから成る分割ブロックA8
〜A9、分割ブロックA18〜A19を、横3×縦3マクロ
ブロックから成る分割ブロックB0〜B19を生成する。
【0044】この時、上記画面P1上横42×縦64マ
クロブロック(=2688マクロブロック)と上記画面
11上横45×縦60マクロブロック(2700マクロ
ブロック)との差12マクロブロックはダミーマクロブ
ロックとして、上記分割ブロックB0〜B19の分割ブロ
ックB8,B9,B18,B19内に各々3マクロブロックず
つ存在することとなる。
【0045】上述のようにして画面上横45×縦60マ
クロブロックに並べ換えられ、ダミーマクロブロックが
存在したコンポーネントビデオ信号は、分配手段3に供
給される。
【0046】上記分配手段3の処理について説明する。
【0047】シャフリング処理部31は、上記ブロック
化手段2によりマクロブロック化されたコンポーネント
ビデオ信号に、マクロブロック単位で所定のシャフリン
グ処理を行う。そして、シャフリングを行ったマクロブ
ロックにおいて、例えば、図5に示すように、横45×
縦60マクロブロックから成る画面P上を領域SB1〜
SB5の5つの領域に等分割して、さらに、横9×縦3
マクロブロックから成るスーパーブロック単位に分割す
る。そして、各領域SB1〜SB5のスーパーブロック
1〜S5から各々1マクロブロックずつ取り出し、5個
のマクロブロックMB1〜MB5を集めて1ユニットとし
てダミーデータ操作手段32に出力する。
【0048】ここで、上記シャフリング処理におけるシ
ャフリング順序は、ライン数n、ラインインデックスi
(=0〜n−1)、上記スーパーブロックS1〜S5の各
画素に対するスキャンオーダーインデックスk(=0〜
26)を持って、 Vi,k={M(i+4)mod(n) ,2,k、 M(i+12)mod(n),1,k、 M(i+16)mod(n),3,k、 M(i)mod(n) ,0,k、 M(i+8)mod(n) ,4,k} の式に従って行う。従って、上記図2に示した画面P上
の中心部分、即ち、スーパーブロックS1のマクロブロ
ックMB1から順に、スーパーブロックS2のマクロブロ
ックMB2、・・・、スーパーブロックS5のマクロブロ
ックMB5が選ばれる。
【0049】また、上記スーパーブロックS1〜S5にお
けるスキャンオーダーは、マクロブロック0,マクロブ
ロック1,マクロブロック2,・・・,マクロブロック
26の順に行う。
【0050】上記ダミーデータ操作手段32は、上述の
ようにしてユニット化されたデータのダミーマクロブロ
ックの画素データを全て“0”にして量子化手段4に出
力する。
【0051】上記量子化手段4の処理について説明す
る。
【0052】DCT変換部41は、例えば、上記分配手
段3によりユニット化された5個のマクロブロック単位
毎に動き検出を行い、動きのない画像データに対しては
8画素×8画素のDCTブロック単位でDCT変換し、
また、動きのある画像データに対しては8画素×4画素
×2のDCTブロック単位でフィールド間の和分デー
タ、或は、差分データをDCT変換する。
【0053】ここで、ダミーマクロブロックに関して
は、上述したように、上記ダミーデータ操作手段32に
より“0”データが詰められている。このため、上記D
CT変換部41でダミーマクロブロックにDCT変換を
行うと、DCT変換により得られた交流(以下、AC:
Alternating Currentと言う。)成
分は、“0”となる。即ち、ダミーマクロブロック内の
画素データを全て同じ値である“0”としているため、
DCT係数のAC成分が“0”となる。
【0054】見積器42は、次段の量子化器43の出力
が供給される符号化手段5から1ユニット毎に固定長の
画像データが出力されるように、上記量子化器43にお
ける量子化処理の際の量子化ステップを決定する。
【0055】上記量子化器43は、上記見積器42で決
定された量子化ステップで、上記DCT変換部41でD
CT変換されたユニットデータを量子化して符号化手段
5に出力する。
【0056】上記符号化手段5の処理について説明す
る。
【0057】可変長符号化処理部51は、2次元ハフマ
ン符号で、上記量子化手段4により量子化された5マク
ロブロックを、1マクロブロックが量子化ステップ情報
を含めて77byteとなるように固定長化する。
【0058】この時、上述したように、ダミーマクロブ
ロックにおいてDCT係数のAC成分は“0”であるた
め、各DCTブロックのハフマン符号は、残り全て
“0”であることを示すEOB(End Of Blo
ck)となり最短符号長となる。これにより、上述のよ
うにして、ユニット単位で固定長化する際に、固定長化
するユニット内にダミーマクロブロックが存在していた
場合でも、他のマクロブロックに影響を与えることなく
固定長化することができる。即ち、上記ダミーマクロブ
ロックと一緒に固定長化される他のマクロブロックの画
質の劣化を防ぐことができるため、画質の向上を図るこ
とができる。
【0059】フレーム化処理部52は、図6に示すよう
に、固定長化した5マクロブロックに同期符号等を各々
付加して1ビデオセグメントに収める。
【0060】即ち、上記図6に示したビデオセグメント
は、上記5マクロブロックに対応した90BYTEから
成るシンクブロックSB0〜SB4で構成されている。ま
た、上記シンクブロックSB0〜SB4は、2つのシンク
パターンでシンクの先頭を認識するためのエリアである
16ビット(=2BYTE)の同期符号syncと、3
BYTEの識別IDと、上述のようにして固定長化され
量子化され量子化ステップ情報QNoが付加されたマク
ロブロックブロックMBと、誤り訂正用のパリティのエ
リアである8BYTEのパリティ符号Parityとで
各々構成されている。
【0061】エラー訂正符号化処理部53は、上記フレ
ーム化処理部52によりビデオセグメント化されたデー
タにおいて符号誤りの影響をおさえるために、上記図6
に示したビデオセグメントの各シンクブロックSB0
SB4に誤り訂正符号であるパリティ符号Parity
を付加する。
【0062】チャンネルコーダ54は、上記エラー訂正
符号化処理部53によりエラー訂正符号化が行われたビ
デオセグメントに対してチャンネルコーディングを行
う。また、各マクロブロックが画面上で連続となるよう
な順番に並べ換るデシャフルレコーディングを行う。
【0063】上述のようにしてデシャフルレコーディン
グされたビデオセグメントデータは、記録手段6により
磁気テープ63に記録される。
【0064】上記記録手段6の処理について説明する。
【0065】例えば、上記記録手段6は所謂傾斜アジマ
ス記録方式を適用しており、図示していない、切換制御
部を備えいる。そして、上記切換制御部の制御により1
フレーム分のデータを磁気テープ63上の複数のトラッ
クにまたがって記録する。
【0066】即ち、上記切換制御部は、記録アンプ61
Aから記録ヘッド62Aへの出力と、記録アンプ61B
から記録アンプ61Bの出力を所定期間で切り換える制
御をする。
【0067】従って、上記記録ヘッド62Bから出力さ
れるデジタルビデオ信号は記録ヘッド62Aにより磁気
テープ63A上のAトラックに記録され、上記記録アン
プ61Bから出力されるデジタルビデオ信号は記録ヘッ
ド62Bにより磁気テープ63B上のBトラックに記録
される。
【0068】上述のような各構成部を備える上記図1に
示したデジタルビデオ信号の記録装置の動作を説明す
る。
【0069】アンテナ11により受信され、チューナ1
2で選局されたチャンネルの映像信号は、Y/C分離処
理部13に入力される。
【0070】上記Y/C分離処理部13は、上記チュー
ナ12からの映像信号を、Y信号と、R−Y信号と、B
−Y信号に分離する。そして、上記Y/C分離処理部1
3は、分離して得られた各信号をコンポーネントビデオ
信号として、上記Y信号をA/D変換部14Yへ、上記
R−Y信号をA/D変換部14CRへ、上記B−Y信号
をA/D変換部14CBへ各々供給する。
【0071】上記A/D変換部14Yは、上記Y/C分
離処理部13からのY信号をデジタル信号に変換し、そ
のデジタル信号に変換したY信号をブロック化手段2に
供給する。
【0072】上記A/D変換部14CRは、上記Y/C
分離処理部13からのR−Y信号をデジタル信号に変換
し、そのデジタル信号に変換したR−Y信号を上記ブロ
ック化手段2に供給する。
【0073】上記A/D変換部14CBは、上記Y/C
分離処理部13からのB−Y信号をデジタル信号に変換
し、そのデジタル信号に変換したB−Y信号を上記ブロ
ック化手段2に供給する。
【0074】上記ブロック化手段2は、上記A/D変換
部14Y、上記A/D変換部14CR、及び、上記A/
D変換部14CBによりデジタル信号に変換されたコン
ポーネント信号から、8×8画素の計64画素から成る
DCTブロックを形成し、6つの輝度データYと、1つ
のR−YデータCRと、1つのB−YデータCBの8つの
DCTブロックから1つのマクロブロックを形成する。
また、上記ブロック化手段2は、画面上横42×縦64
マクロブロックの並びを、画面上記横45×縦60マク
ロブロックの並びに変換する。そして、そのマクロブロ
ック化したコンポーネント信号をシャフリング処理部3
1に供給する。
【0075】上記シャフリング処理部31は、上記ブロ
ック化手段2からのマクロブロック化したコンポーネン
ト信号にマクロブロック単位で所定のシャフリング処理
を行い、5マクロブロックを1ユニットとしてダミーデ
ータ操作手段32に供給する。
【0076】上記ダミーデータ操作手段32は、上記シ
ャフリング処理部31からのユニットデータのダミーマ
クロブロック内の画素データを、全て同じ値である
“0”にしてDCT変換部41と見積器42に供給す
る。
【0077】上記DCT変換部41は、上記ダミーデー
タ操作手段32からのユニットデータに対してマクロブ
ロック毎にDCT変換を行い、DCT変換を行ったユニ
ットデータを量子化器43に供給する。
【0078】一方、見積器42は、上記ダミーデータ操
作手段32からのユニットデータについて、上記量子化
器43における量子化処理の際の量子化ステップを決定
し、決定した量子化ステップを上記量子化器43に供給
する。
【0079】上記量子化器43は、上記見積器42から
の量子化ステップで上記DCT変換部41からのユニッ
トデータを量子化して可変長符号化処理部51に供給す
る。上記可変長符号化処理部51は、上記量子化器43
からのからのユニットデータを固定長化し、固定長化し
たユニットデータをフレーム化処理部52に供給する。
【0080】上記フレーム化処理部52は、上記可変長
符号化処理部51からのユニットデータの5マクロブロ
ックに各々同期符号等を付加して1ビデオセグメントに
収める。そして、上記フレーム化処理部52は、そのビ
デオセグメントをエラー訂正符号化処理部53に供給す
る。
【0081】上記エラー訂正符号化処理部53は、上記
フレーム化処理部52からのビデオセグメントにエラー
訂正符号化処理を施してチャンネルコーダ54に供給す
る。上記チャンネルコーダ54は、上記エラー訂正符号
化処理部53からのビデオセグメントに対してチャンネ
ルコーディングを行い、また、各マクロブロックが画面
上で連続となるようにデシャフルレコーディングを行
う。そして、チャンネルコーディング、及び、デシャフ
ルレコーディングを行ったビデオセグメントデータを記
録アンプ61Aと記録アンプ61Bに供給する。
【0082】この時、図示していない切換制御部は、上
記記録アンプ61Aと上記記録アンプ61Bからのデー
タ出力の切り換え制御を行う。
【0083】上記切換制御部の制御により、上記記録ヘ
ッド62Bから出力されるデジタルビデオ信号は記録ヘ
ッド62Aにより磁気テープ63A上のAトラックに記
録され、上記記録アンプ61Bから出力されるデジタル
ビデオ信号は記録ヘッド62Bにより磁気テープ63B
上のBトラックに記録される。
【0084】上述のように、ダミーマクロブロックの画
素データを全て同じ値にすることにより、DCT変換に
より得られた上記ダミーマクロブロックに対するDCT
係数のAC成分が“0”となるようにする。これによ
り、ユニット単位、即ち、ビデオセグメント単位で固定
長化を行う際に、上記ダミーマクロブロックの画素デー
タの値によって上記ダミーマクロブロックと一緒に固定
長化された他のマクロブロックの量子化ステップ等に影
響を及ぼすことなく、また、符号量を最大にすることが
できるため、再生画質を最良にすることができる。
【0085】次に、本発明の第2の実施例に係るデジタ
ルビデオ信号の記録方法について説明する。
【0086】上記デジタルビデオ信号の記録方法は、例
えば、図7に示すような構成のデジタルビデオ信号の記
録装置により実施される。
【0087】即ち、上記図1に示したデジタルビデオ信
号の記録装置のダミーデータ操作手段32は、ダミーマ
クロブロックの画素データを全て同じ値にすることとし
たが、上記図7に示したデジタルビデオ信号の記録装置
のダミーデータ操作手段300では、ビデオセグメント
内のダミーマクロブロックの画素データを同一のビデオ
セグメント内の他のマクロブロックの画素データと同じ
値にする。
【0088】また、上記図1に示したデジタルビデオ信
号の記録装置のフレーム化処理部52は、固定長化した
5マクロブロックに同期符号等を付加して1ビデオセグ
メントに収めるものとしたが、上記図7に示したデジタ
ルビデオ信号の記録装置のフレーム化処理部500は、
上記ビデオセグメントを構成する複数のマクロブロック
にDCTブロック単位でデータを収納する第1の収納手
段501と、上記第1の収納手段においてDCTブロッ
クに割り当てた固定長を越えたデータを同一のマクロブ
ロック内の他のDCTブロックの余り部分に収納する第
2の収納手段502と、上記第2の収納手段においてマ
クロブロックに割り当てた固定長を越えたデータを他の
マクロブロックの余り部分に収納する第3の収納手段5
03とを備えており、上記第1の収納手段501、上記
第2の収納手段502、及び、上位第3の収納手段50
3により固定長化した5マクロブロックに同期符号等を
付加して1ビデオセグメントに収めるものとする。
【0089】以下、上記ダミーデータ操作手段300、
及び、上記フレーム化処理部500について具体的に説
明する。
【0090】尚、上記図7に示したデジタルビデオ信号
の記録装置は、上記図1に示したデジタルビデオ信号の
記録装置と同様に1125/60システムのモードであ
り上記図1に示したデジタルビデオ信号の記録装置と同
じ動作を示す箇所には同一の符号を付し、その詳細な説
明を省略する。
【0091】上記ダミーデータ操作手段300には、シ
ャフリング処理部31から5マクロブロックから成る1
ユニットデータが供給される。上記ユニットデータには
ダミーマクロブロックが含まれている。
【0092】そこで、上記ダミーデータ操作手段300
は、ダミーマクロブロックの画素データを、同一のユニ
ット内の他のマクロブロックの画素データと同じ値にす
る。これにより、ユニット内の5個のマクロブロックの
うち2個のマクロブロックが同じ画素データを有するこ
ととなる。
【0093】そして、上記ダミーデータ操作手段300
は、ダミーマクロブロックの画素データを同一のユニッ
ト内の他のマクロブロックの画素データと同じ値とした
ユニットデータを量子化手段4に供給する。
【0094】上記量子化手段4により、上記ダミーデー
タ操作手段300から出力されたユニットデータはDC
T変換され量子化されて可変長符号化処理部51に出力
される。
【0095】上記可変長符号化処理部51は、上記量子
化手段4からのユニットデータを、2次元ハフマン符号
で、1マクロブロックが量子化ステップ情報を含めて7
7byteとなるように固定長化する。
【0096】ここで、上述のように、ユニット内の5個
のマクロブロックのうち2個のマクロブロックが同じ画
素データとなっているため、上記可変長符号化処理部5
1で可変長化した際の上記2個のマクロブロックの符号
長は、5個のマクロブロックの平均値に近付く。即ち、
5個のマクロブロックの符号長のばらつきが少ない程、
1個あたりの符号長が同じになることとなる。
【0097】上述のようにして上記可変長符号化処理部
51で固定長化された5マクロブロックのユニットデー
タは、フレーム化処理部52に供給される。
【0098】上記フレーム化処理部52について説明す
る。
【0099】上記可変長符号化処理部51からのユニッ
トデータは、まず、第1の収納手段501に供給され
る。
【0100】上記第1の収納手段501は、上記可変長
符号化処理部51からの5マクロブロックから成るユニ
ットデータに、複数のDCTブロックから成るマクロブ
ロック毎に同期符号等を付加して、変換ブロック単位、
即ち、DCTブロック単位で前記図6に示したような1
ビデオセグメントに収める。
【0101】この時、各DCTブロック毎に符号長のば
らつきがあるため、そのDCTブロックに割り当てられ
た符号長を越えるDCTブロック、或は、割り当てられ
た符号長を越えないDCTブロックが存在する。
【0102】そこで、上記第2の収納手段502は、上
記第1の収納手段501からのビデオセグメントデータ
において、上記第1の収納手段501でDCTブロック
に割り当てた符号長を越えたデータを、同一のマクロブ
ロック内の他のDCTブロックの余り部分に収納する。
即ち、上記第2の収納手段502では、マクロブロック
内で、DCTブロックに納まりきれなかったデータを、
埋まり切っていない他のDCTブロックの隙間に埋めて
いく。
【0103】さらに、第3の収納手段503では、上記
第2の収納手段502においても納まらなかったデータ
を、他のマクロブロックの余り部分に収納する。
【0104】上述のようにして、上記フレーム化処理部
500により、3パスで5マクロブロックが1ビデオセ
グメントに収められたデータは、エラー訂正符号化処理
部53により誤り訂正用のパリティ符号が付加される。
【0105】そして、上記エラー訂正符号化処理部53
によりパリティ符号が付加されたビデオセグメントは、
チャンネルコーダ54によりチャンネルコーディング、
及び、デシャフルレコーディングが施されて、記録手段
6により磁気テープ63に記録される。
【0106】ここで、上述のようにデシャフルレコーデ
ィングを行って磁気テープ63にデータを記録している
ため、上記磁気テープ63を再生する際に、変速再生の
ような1フレーム全てのデータが拾えない場合、連続し
た領域は同じフレームから復号されることとなる。
【0107】即ち、上記デシャフルレコーディングによ
り、前記図5を用いて説明したようなシャルリング処理
が施された各マクロブロックが、図8に示すように、上
記各マクロブロックが画面上で連続となるような順番に
並べ換えられる。
【0108】そして、例えば、図9に示すように、上記
デシャフルレコーディングが行われた1フレームの分デ
ータが、トラックTA1,TB1,TA2,TB2,・・・にま
たがって記録された磁気テープ63をダブルアジマスヘ
ッド2ペア(以下、Aヘッド,Bヘッドと言う。)のヘ
ッドを使用して変速再生すると、Aヘッドにより、上記
Aヘッドの傾斜角度と一致したトラックTA1の領域
A1、トラックTA2の領域HA2、及び、トラックTA3
領域HA3が再生される。また、Bヘッドにより、上記B
ヘッドの傾斜角度と一致したトラックTB3の領域HB1
トラックTB4の領域HB2、及び、トラックTB5の領域H
B3が再生される。
【0109】上述のように、変速再生の場合には、1フ
レーム全体のデータを拾うことはできないため、上記第
3の収納手段503においてビデオセグメント全体で収
納した符号は復号されない。即ち、磁気テープ63上に
はマクロブロック単位でデータが記録されているため、
上記第2の収納手段502においてマクロブロック内の
DCTブロック間で収納処理を行ったデータが変速再生
される。そして、上記第3の収納手段503においてビ
デオセグメント全体で収納した符号に関しては、DCT
係数が“0”となる。
【0110】ここで、上記ダミーデータ操作手段300
により、ダミーマクロブロックの画素データは同一のユ
ニット内の他のマクロブロックの画素データと同じ値と
なっている。即ち、ダミーブロックが存在するビデオセ
グメント内には、2個のマクロブロックが同じ画素デー
タとなってる。このため、上述したように、5個のマク
ロブロックの符号長のばらつきが少ない程、1個あたり
の符号長が同じになるため、上記第2の収納手段502
の収納処理で納まるデータの割合が増加する。このよう
な上記第2の収納手段502の収納処理で納まったデー
タが変速再生画像となるため、変速再生時の画質を向上
させることができる。
【0111】
【発明の効果】本発明に係るデジタルビデオ信号の記録
方法では、入力されたデジタルビデオ信号をマクロブロ
ック単位で分割する。そして、複数のマクロブロックか
ら成るビデオセグメント内のダミーマクロブロックの画
素データを全て同じ値にする。ダミーマクロブロックの
画素データを全て同じ値としたデジタルビデオ信号を、
離散余弦変換を適用して量子化し符号化する。量子化し
符号化したデジタルビデオ信号をビデオセグメント単位
で固定長化する。量子化し符号化し、ビデオセグメント
単位で固定長化したデジタルビデオ信号を記録する。こ
れにより、上記ダミーマクロブロックと一緒に固定長化
される他のマクロブロックの画質の劣化を防ぐことがで
きるため、画質の向上を図ることができる。
【0112】本発明に係るデジタルビデオ信号の記録方
法では、入力されたデジタルビデオ信号から複数の変換
ブロックから成るマクロブロックを形成する。また、複
数のマクロブロックからビデオセグメントを生成する。
複数のマクロブロックから成るビデオセグメント内のダ
ミーマクロブロックの画素データを同一のビデオセグメ
ント内の他のマクロブロックの画素データと同じ値にす
る。ダミーマクロブロックの画素データを他のマクロブ
ロックの画素データと同じ値としたデジタルビデオ信号
を、離散余弦変換を適用して量子化し符号化する。そし
て、上記ビデオセグメントを構成する複数のマクロブロ
ックに変換ブロック単位でデータを収納する第1の収納
処理を行う。上記第1の収納処理において変換ブロック
に割り当てた固定長を越えたデータを同一のマクロブロ
ック内の他の変換ブロックの余り部分に収納する第2の
収納処理を行う。上記第2の収納処理においてマクロブ
ロックに割り当てた固定長を越えたデータを他のマクロ
ブロックの余り部分に収納する第3の収納処理を行う。
量子化し符号化し、ビデオセグメント単位で固定長化
し、上記第1、第2、及び、第3の収納処理を行ったデ
ジタルビデオ信号を記録する。これにより、上記第2の
収納手段の収納処理で納まるデータの割合が増加するた
め、変速再生時の画質の向上を図ることができる。
【0113】本発明に係るデジタルビデオ信号の記録装
置では、ダミーデータ操作手段は、複数のマクロブロッ
クから成るビデオセグメント内のダミーマクロブロック
の画素データを全て同じ値にする。これにより、上記ダ
ミーマクロブロックと一緒に固定長化される他のマクロ
ブロックの画質の劣化を防ぐことができるため、画質の
向上を図ることができる。
【0114】本発明に係るデジタルビデオ信号の記録装
置では、ブロック化手段は、入力されたデジタルビデオ
信号から複数の変換ブロックから成るマクロブロックを
形成する。分配手段は、上記ブロック化手段により分割
された複数のマクロブロックからビデオセグメントを生
成する。上記分配手段のダミーデータ操作手段は、上記
ビデオセグメント内のダミーマクロブロックの画素デー
タを同一のビデオセグメント内の他のマクロブロックの
画素データと同じ値にする。量子化手段は、上記分配手
段により生成されたビデオセグメントに離散余弦変換を
適用して量子化する。符号化手段は、上記量子化手段に
より量子化されたデジタルビデオ信号をビデオセグメン
ト単位で固定長化して符号化する。また、上記符号化手
段の第1の収納手段は、上記ビデオセグメントを構成す
る複数のマクロブロックに変換ブロック単位でデータを
収納する。上記符号化手段の第2の収納手段は、上記第
1の収納手段において変換ブロックに割り当てた固定長
を越えたデータを同一のマクロブロック内の他の変換ブ
ロックの余り部分に収納する。上記符号化手段の第3の
収納手段は、上記第2の収納手段においてマクロブロッ
クに割り当てた固定長を越えたデータを他のマクロブロ
ックの余り部分に収納する。記録手段は、上記符号化手
段により符号化されたデジタルビデオ信号を記録する。
これにより、上記第2の収納手段の収納処理で納まるデ
ータの割合が増加するため、変速再生時の画質の向上を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るデジタルビデオ信
号の記録方法を実施するためのデジタルビデオ信号の記
録装置の構成を示すブロック図である。
【図2】マクロブロックの各DCTブロックを表す図で
ある。
【図3】1125/60システムでのマクロブロックの
並べ換えを説明するための図である。
【図4】上記マクロブロックの並べ換えを具体的に表し
た図である。
【図5】5マクロブロックを1ユニットとする際の処理
を説明するための図である。
【図6】ビデオセグメントの構成を示す図である。
【図7】本発明の第2の実施例に係るデジタルビデオ信
号の記録方法を実施するためのデジタルビデオ信号の記
録装置の構成を示すブロック図である。
【図8】デシャッフルレコーディングを表す図である。
【図9】変速再生時のトラックとヘッドの軌跡を説明す
るための図である。
【図10】1125/60システムの画面上のマクロブ
ロックの状態を示す図である。
【図11】1250/50システムの画面上のマクロブ
ロックの状態を示す図である。
【図12】5マクロブロックを1ユニットとする際の処
理を説明するための図である。
【符号の説明】
1 変換処理部 2 ブロック化手段 3 分配手段 4 量子化手段 5 符号化手段 6 記録手段 11 アンテナ 12 チューナ 13 Y/C分離処理部 14Y A/D変換部 14CR A/D変換部 14CB A/D変換部 31 シャフリング処理部 32 ダミーデータ操作手段 41 DCT変換部 42 見積器 43 量子化器 51 可変長符号化処理部 52 フレーム化処理部 53 エラー訂正符号化処理部 54 チャンネルコーダ 61A 記録アンプ 61B 記録アンプ 62A 記録ヘッド 62B 記録ヘッド 63 磁気テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−225705(JP,A) 特開 平7−79451(JP,A) 特開 平5−344162(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 5/91 - 5/956 H04N 5/782 - 5/783 G11B 20/10 - 20/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたデジタルビデオ信号をマクロ
    ブロック単位で分割し、離散余弦変換を適用して量子化
    し符号化し、ビデオセグメント単位で固定長化したデジ
    タルビデオ信号を記録するデジタルビデオ信号の記録方
    法であって、 複数のマクロブロックから成るビデオセグメント内のダ
    ミーマクロブロックの画素データを全て同じ値にして量
    子化し符号化することを特徴とするデジタルビデオ信号
    の記録方法。
  2. 【請求項2】 入力されたデジタルビデオ信号から複数
    の変換ブロックから成るマクロブロックを形成し、複数
    のマクロブロックからビデオセグメントを生成して離散
    余弦変換を適用して量子化し符号化し、ビデオセグメン
    ト単位で固定長化したデジタルビデオ信号を記録するデ
    ジタルビデオ信号の記録方法であって、 上記ビデオセグメント内のダミーマクロブロックの画素
    データを同一のビデオセグメント内の他のマクロブロッ
    クの画素データと同じ値にして量子化し符号化し、 上記ビデオセグメントを構成する複数のマクロブロック
    に変換ブロック単位でデータを収納する第1の収納処理
    を行い、 上記第1の収納処理において変換ブロックに割り当てた
    固定長を越えたデータを同一のマクロブロック内の他の
    変換ブロックの余り部分に収納する第2の収納処理を行
    い、 上記第2の収納処理においてマクロブロックに割り当て
    た固定長を越えたデータを他のマクロブロックの余り部
    分に収納する第3の収納処理を行うことを特徴とするデ
    ジタルビデオ信号の記録方法。
  3. 【請求項3】 入力されたデジタルビデオ信号をマクロ
    ブロック単位で分割し、離散余弦変換を適用して量子化
    し符号化し、ビデオセグメント単位で固定長化したデジ
    タルビデオ信号を記録するデジタルビデオ信号の記録装
    置であって、 複数のマクロブロックから成るビデオセグメント内のダ
    ミーマクロブロックの画素データを全て同じ値にするダ
    ミーデータ操作手段を備え、 ダミーマクロブロックの画素データを全て同じ値にして
    量子化し符号化することを特徴とするデジタルビデオ信
    号の記録装置。
  4. 【請求項4】 入力されたデジタルビデオ信号から複数
    の変換ブロックから成るマクロブロックを形成するブロ
    ック化手段と、 上記ブロック化手段により分割された複数のマクロブロ
    ックからビデオセグメントを生成する分配手段と、 上記分配手段により生成されたビデオセグメントに離散
    余弦変換を適用して量子化する量子化手段と、 上記量子化手段により量子化されたデジタルビデオ信号
    をビデオセグメント単位で固定長化して符号化する符号
    化手段と、 上記符号化手段により符号化されたデジタルビデオ信号
    を記録する記録手段とを備えるデジタルビデオ信号の記
    録装置であって、 上記分配手段は、 複数のマクロブロックから成るビデオセグメント内のダ
    ミーマクロブロックの画素データを同一のビデオセグメ
    ント内の他のマクロブロックの画素データと同じ値にす
    るダミーデータ操作手段を備え、 上記符号化手段は、 上記ビデオセグメントを構成する複数のマクロブロック
    に変換ブロック単位でデータを収納する第1の収納手段
    と、 上記第1の収納手段において変換ブロックに割り当てた
    固定長を越えたデータを同一のマクロブロック内の他の
    変換ブロックの余り部分に収納する第2の収納手段と、 上記第2の収納手段においてマクロブロックに割り当て
    た固定長を越えたデータを他のマクロブロックの余り部
    分に収納する第3の収納手段とを備えることを特徴とす
    るデジタルビデオ信号の記録装置。
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