JPH0723296B2 - 皮膚化粧料 - Google Patents

皮膚化粧料

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JPH0723296B2
JPH0723296B2 JP61210099A JP21009986A JPH0723296B2 JP H0723296 B2 JPH0723296 B2 JP H0723296B2 JP 61210099 A JP61210099 A JP 61210099A JP 21009986 A JP21009986 A JP 21009986A JP H0723296 B2 JPH0723296 B2 JP H0723296B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (発明の分野) 本発明は、トラマチン酸、トラマチン酸のアルカリ金属
塩、塩基性アミノ酸塩、アルカノールアミン塩からなる
群から選ばれる化合物の一種以上を配合してなる皮膚の
水分保持機能を亢進し得る皮膚化粧料に関する。
(従来技術) 従来より、健常な皮膚を保持する為に、皮膚に適度な水
分と油分を与える親水性の皮膚保湿剤と油性の皮膚柔軟
剤を皮膚化粧料に配合することが行われている。
皮膚保湿剤には、グリセリン、プロピレングリコール、
ポリエチレングリコール、ピロリドンカルボン酸塩等が
利用されているが、これらは、皮膚の最外層である角質
層の水分を吸収して、かえって皮膚の水分を損失する原
因となることがあり、また、多量に含有する皮膚化粧料
にあっては、べたつくなどの異和感を与えるなど、必ず
しも満足出来るものではなかった。
また、皮膚柔軟剤には、流動パラフィン、ワセリン、オ
リーブ油、スクアラン、ラノリン、合成エステル油等が
利用されているが、これらも、表皮よりの水分蒸散を充
分に防ぐ程度に皮膚化粧料に含有せしめるときには、皮
膚の正常な新陳代謝を阻害する原因となるなどの欠点を
有していた。
(発明の開示) 本発明者等は、皮膚保湿剤、皮膚柔軟剤にみられる上記
の欠点に鑑み、それら配合剤の物理的作用による表皮へ
の水分補給あるいは表皮よりの水分蒸散防止のみに依存
するのではなく、皮膚が本来備えている水分保持機能を
亢進することによって皮膚を健常な状態に保持し、ある
いは修復するような皮膚化粧料を提供することを目的と
して鋭意研究した結果、トラマチン酸、トラマチン酸の
アルカリ金属塩、塩基性アミノ酸塩、アルカノールアミ
ン塩からなる群から選ばれる化合物の一種以上を配合し
てなる皮膚化粧料が該目的に合致する効果を発現するこ
とを見出し、本発明を完成した。
皮膚の水分は、真皮から表皮の基底細胞層、更に角質層
へと外層に向うにつれて減少する水分含量の勾配に沿っ
て、常に皮膚内部から外層部へ移動し、角質層を通じて
外部へ蒸散しているが、この水分蒸散は主に顆粒層頂部
の層板顆粒から角質層に及び緻密な細胞組織からなる防
御機能(バリヤー機能)により制御されており、該蒸散
量〔不感蒸世(Transepidermal Water Loss)値(以
下、TWL値という)で表わされる〕は例えば健常な皮膚
の正常な状態における前腕部皮表では0.2〜0.3mg/cm2/h
rの範囲、通常は0.25mg/cm2/hr程度以下に保持されてい
る。これに対して、通常にみられる乾燥皮膚(ドライス
キン)あるいは老化皮膚にみられる乾燥皮膚では、その
程度に応じてTWL値は上記の範囲の上限値もしくはそれ
より大きな値を示し、皮膚の水分保持機能が低下してい
ることが認められる。これらはそれら乾燥皮膚の場合、
角質層の防御機能による通常の制御限界を超えた状態に
あるか、あるいは該防御機能が衰えていることに由来す
るものである。
従って、角質層及び層板顆粒の組織を緻密化し、その防
御機能を賦活することができれば、これによって皮膚の
水分保持機能が亢進され、皮膚は健常な状態に保持され
ると共に、更に乾燥皮膚の改善ないしは修復が可能とな
るのである。そこで、本発明者等は、トラマチン酸、ト
ラマチン酸のアルカリ金属塩、塩基性アミノ酸塩、アル
カノールアミン塩の人皮膚に対する作用効果に関して鋭
意研究をした結果、本発明の皮膚化粧料が顆粒層頂部の
層板顆粒から角質層に至る組織を正常化し、皮膚それ自
体の水分保持機能を亢進することにより、乾燥皮膚を改
善し、あるいは皮膚を健常な状態に保持してその老化を
防ぎ、皮膚に湿潤性(しっとり感)、柔軟性(滑らか
感)、弾力性及び艶を与える美肌効果を有することを見
出した。
本発明の皮膚化粧料の場合、従来の皮膚化粧料のごとく
前記の皮膚湿潤剤、皮膚柔軟剤を多量に配合する必要が
なく、皮膚の正常な生理機能が防げられる虞れがない。
(発明の目的) 本発明の目的は、皮膚が本来備えている水分保持機能を
亢進することによって皮膚を健常な状態に保持し、或い
は修復して、優れた美肌効果を有する皮膚化粧料を提供
するにある。
(発明の構成) 本発明は、トラマチン酸、トラマチン酸のアルカリ金属
塩、塩基性アミノ酸塩、アルカノールアミン塩からなる
群から選ばれる化合物の一種以上を配合してなることを
特徴とする皮膚化粧料に関するものである。
(構成の具体的な説明) 本発明に用いるトラマチン酸は、インゲンマメの幼果の
莢に存在する細胞分裂を誘起する活性をもつ物質であ
り、豆科の植物を初めとして広く植物界に存在する。以
下のその特性値を列挙する。
化学名:2−ドデセンジオイックアシド (2−dodecenedioic acid) 〔HOOC(CH28CH=CHCOOH〕 化学式:C12H20O4 分子量:228.28 性 状:白色粉末 融 点:166−167℃(trans体) 溶解性:水に非常に溶け易く、エーテル、ベンゼン、ク
ロロホルムに可溶 また、トラマチン酸は、インゲンマメ等の豆科の植物の
幼果の莢に多く存在し、植物を水またはアルコール、エ
ーテル、ベンゼン、クロロホルム等の有機溶媒に浸し30
〜50℃に加温することで容易に抽出される。その抽出方
法に関してはプロシーディング・オブ・ナショナルアカ
デミックサイエンス、25巻323頁1939年(Proc.Nat.Aca
d.Sci.25,323,1939)に記載されている。
本発明の皮膚化粧料中に配合されるトラマチン酸または
その塩は、表皮基底細胞の分裂を促進し皮膚機能を亢進
する効果を有する。更に皮膚の血行を促進し、皮膚本来
備えている機能を修復或は改善して、皮膚を健常な状態
に保持し、しっとりとして滑らかでかつ艶があり、きめ
の細かい所謂美肌の状態を維持する効果があることを認
められる。特に老化皮膚に適用した場合には、その効果
が顕著に認められる。
本発明に使用し得るトラマチン酸の塩は、トラマチン酸
と塩基とからなるモノ塩まではジ塩であって、カリウム
塩、ナトリウム塩等のアルカリ金属塩、リジン塩、オル
ニチン塩、アルギニン塩等の塩基性アミノ酸塩、モノエ
タノールアミン塩、トリエタノールアミン塩等のアルカ
ノールアミン塩が挙げられる。
本発明に於いて、トラマチン酸、トラマチン酸のアルカ
リ金属塩、塩基性アミノ酸塩、アルカノールアミン塩か
らなる群から選ばれる化合物の配合量は、皮膚化粧料
(組成物)の総量を基準として0.01〜2重量%の範囲が
好適である。配合量が0.01重量%未満では効果が充分に
達成されず、一方2重量%を超えてもその増加分に見合
った効果の向上は望めない。
本発明の皮膚化粧料は、例えばローション類、乳液類、
クリーム類、パック類等に適用することができる。
尚、本発明の皮膚化粧料には上記の他に色素、香料、防
腐剤、界面活性剤、顔料、抗酸化剤等を本発明の目的を
達成する範囲内で適宜配合することができる。
(実施例) 以下、実施例及び試験例に基づいて本発明を詳説する。
尚、TWL値、TWL値変化率、角質層ターンオーバー速度、
角質細胞の剥離特性の測定方法或いは評価方法を下記に
示した。
(1) TWL値 密閉した皮表上の空気の一定時間内の湿度変化を電気抵
抗にて測定する方法を用いた。
即ち、被試験者の皮表を測定用セルで密閉し、セルに強
制乾燥した空気を通気してセル内を乾燥空気で充分置換
した後、乾燥空気の通気を停止してその時点でのセル内
の相対湿度RHs(%)を求め、次いで10分間放置して再
びセル内の相対湿度RH10(%)を測定し、この時の湿度
変化から下記の式によりTWL値を算出した。
但し、Dt:測定温度下(t℃)での空気中の飽和水蒸気
の密度(mg/) V:セルの容積() S:測定面積(cm2) (2) TWL値変化率 皮膚に試料(皮膚化粧料)を塗布する以前と以後におけ
るTWL値をそれぞれ求め、その変化率を下記の式により
算出し、TWL低減効果(水分保持機能亢進効果)を評価
した。
試料(皮膚化粧料)塗布以前のTWL値:TWLB 試料(皮膚化粧料)塗布以後のTWL値:TWLA (3) 角質層のターンオーバー速度測定方法 螢光色素のダンシルクロライドを白色ワセリン中に5重
量%配合した軟膏を作り、被検者の前腕部の皮膚に24時
間閉塞貼布し、角質層にダンシルクロライドを浸透結合
させる。その後同じ部位に1日2回(朝・夕)被験試料
を塗布し、毎日ダンシルクロライドの螢光をしらべ、そ
の螢光が消滅するまでの日数を皮膚角質層のターンオー
バー速度とした。なお、通常の皮膚角質層のターンオー
バー速度は14〜16日であるが、老化した皮膚においては
18日前後にのびる。それに対して老化防止効果が現れる
と12日前後にまで短縮される。
(4) 角質細胞の剥離特性 皮膚にスコッチテープ(ニチバンメンディングテープ)
を貼付し、これを剥離して皮表の角質細胞をテープに付
着せしめた。次にこの角質細胞の状態を走査型電子顕微
鏡によって詳細に観察し、第1表に示す判定基準に基づ
いて、角質細胞の剥離特性を分類してその指数を求め
た。
なお、この角質細胞の剥離特性は、角質層の構造特性を
判断する指標となるものであって、一般に乾燥皮膚、老
化皮膚に於ては、細胞間結合力が弱く、またその構造の
緻密性も低いことから指数が高くなることが確認されて
いる。
実施例1〜3 比較例1 〔スキン クリーム〕 トラマチン酸、トラマチン酸モノナトリウム塩を配合し
て本発明の実施例1〜3と比較例1のスキンクリームを
調製し、諸試験を実施した。
(1) 組成(重量%) (2) 調製法 (A)成分及び(B)成分を各々80℃に加熱溶解した後
混合して、撹拌しつつ30℃迄冷却して各スキンクリーム
を調製した。
試験例1 実施例1〜3の本発明のスキンクリーム及び比較例1の
スキンクリームを適用した際の、それらのTWL値及び角
質細胞剥離特性に及ぼす影響を調べた。
(1) 試験方法 60名の健常な普通の皮膚の被試験者(年令20〜25才の女
性)を20名ずつ、3グループ(A,C及びEグループ)
に、また60名の通常の乾燥皮膚を示す被試験者(年令20
〜25才の女性)を20名ずつ、3グループ(B,D及びFグ
ループ)に分けた。
試験に先立ち全被試験者の左右前腕部皮表のTWL値を測
定し、各グループ毎に平均値を算出した。次に被試験者
の前腕部皮表に、左前腕には前被試験者について比較例
1のスキンクリームを、また右前腕には、各グループ毎
にA及びBグループでは実施例1、C及びDグループで
は実施例2、E及びFグループでは実施例3の各スキン
クリームを、1日2回(朝、夕)連続1ヵ月塗布し、最
終塗布日の翌日、全被試験者についてクリームを塗布し
た左右前腕部皮表部分のTWL値を測定し、さらに角質細
胞剥離特性を評価した。
尚、塗布試験終了後、医師により診断した結果では、全
被試験者の前腕部の皮膚及び体調に何ら異常は認められ
なかった。
(2) 結果 スキンクリーム塗布前及び塗布後のTWL値それらTWL値か
ら求めたTWL値変化率並びに角質細胞剥離特性の指数
(何れの値も各グループ20名の平均値)を第2表に示し
た。
第2表に示す結果より、下記の通り本発明の実施例1,2
及び3のスキンクリームの効果が認められた。
A,C及びEグループの健常な普通の皮膚に於ては、
元々皮膚の水分保持機能が正常な状態に保持されている
ので、本発明のスキンクリーム(実施例1,2及び3)塗
布の効果は顕在化しにくい状況にあるが、それでも、比
較例1に比して若干の改善が認められる。
B,D及びFグループの乾燥皮膚に於ては、本発明の
スキンクリーム(実施例1,2及び3)を塗布した右前腕
部皮表に、左前腕部皮表(比較例1のスキンクリーム)
に比してTWL値の著しい改善が認められ、その値は健常
皮膚と同等か、もしくはそれに近づいてくる。本発明の
クリーム間の比較を行った場合、実施例3において、水
分保持機能改善効果が最も高く、次いで、実施例2,1の
順であった。さらに、角質細胞剥離試験についても同様
な結果を得た。
即ち、本発明の実施例1,2及び3のスキンクリームは、
A,C並びにEグループにおいては健常な皮膚を保持する
効果を示し、また、B,D並びにFグループにおいては健
常な皮膚に近付ける効果を有することは明らかである。
これらの結果により、本発明の実施例1,2及び3のスキ
ンクリームに含まれるトラマチン酸、トラマチン酸モノ
ナトリウム塩が表皮細胞に有効に作用し、角質層の細胞
間結合能力を改善して、その構造を緻密にし、皮膚の水
分保持機能を亢進すること、及び健常な皮膚の生理機能
はこれを何ら阻害しない安全性の高いものであることが
わかる。
試験例2 実施例3の本発明のスキンクリーム及び比較例1のスキ
ンクリームについて、それらの健常な皮膚及び老化乾燥
皮膚のTWL値及び角質層ターンオーバー速度に及ぼす影
響を調べた。
(1) 試験方法 新たに、Gグループとして、健常な普通の皮膚の被試験
者20名(年令20〜25才の女性)、及びHグループとして
老化による乾燥皮膚を示す被試験者20名(年令50〜60才
の女性)の計40名について、予め左右前腕部皮表のTWL
値を測定した後、左右前腕部にダンシルクロライド含有
軟膏を24時間閉塞貼布した。次に、G及Hグループの全
被試験者の左前腕部皮表に比較例1のスキンクリーム
を、また右前腕部皮表には実施例1のスキンクリームを
各々1日2回(朝、夕)連続1ヵ月塗布し、毎日、その
螢光を調べた。最終塗布日の翌日、全被試験者につい
て、クリームを塗布した左右前腕部皮表部分のTWL値を
測定した。
尚、塗布試験終了後、医師による診断結果では、全被試
験者の前腕部の皮膚及び体調に何ら異常は認められなか
った。
(2) 結果 スキンクリーム塗布前及び塗布後のTWL値(各グループ2
0名の平均値)、それらTWL値から求めたTWL値変化率並
びに角質層ターンオーバー速度(各グループ20名の平均
値)を第3表に示した。
第3表に示す結果より、下記の通り本発明の実施例3の
スキンクリームの効果が認められた。
Gグループの健常な普通の皮膚に於ては、皮膚の機
能状況が、正常に保持されていることから、本発明のス
キンクリーム(実施例3)により角質層ターンオーバー
速度の亢進は認められなかった。また、TWL値について
は、試験例1と同様な結果を得た。
Hグループの老化乾燥皮膚に於ては、本発明のスキ
ンクリーム(実施例3)を塗布した右前腕部皮表に、左
前腕部皮表(比較例1のスキンクリーム塗布)に比し
て、角質層ターンオーバー速度の亢進(短縮化)が認め
られ、その値は正常皮膚の値に近付くものであった。TW
L値については、試験例1の通常の乾燥皮膚で認められ
たと同様に本発明のクリーム(実施例3)塗布により、
著しい改善(TWL値の低下)を示し、正常人の値と同等
か、もしくは、その値に近付くものである。
即ち、本発明の実施例3のスキンクリームは、老化乾燥
皮膚の角質層ターンオーバー速度を健常な皮膚のものに
近付け、且つ、水分保持機能を高めるものと言える。
試験例3 比較例1及び実施例1〜3のスキンクリームを乾燥皮膚
を訴える被試験者各々30名(26〜34才の女性)に1日2
回(朝、夕)連続1ヵ月間塗布した。医師による診断の
結果では、全被試験者の皮膚及び体調に異常は認められ
なかった。
クリームを塗布した後の皮膚に湿潤性(しっとり感)、
柔軟性(滑らか感)、弾力性及び艶を与える効果を全被
試験者について調査した結果を第4表に示した。
第4表の結果から明らかなごとく、トラマチン酸、トラ
マチン酸モノナトリウム塩を含有する実施例1〜3のス
キンクリームな比較例1のスキンクリームに比して顕著
に優れた効果を有する。
実施例4〜5、比較例2 〔スキンローション(二層型)〕 トラマチン酸、トラマチン酸モノリジン塩を配合して各
スキンローションを調製し、諸試験を実施した。
(1)組成 (2)調製法 成分(A),(B)を各々均一に溶解した後、成分
(A)と成分(B)を混合攪拌分散し、次いで容器に充
填する。
使用時には内容物を均一に振盪分散して皮膚に塗布す
る。
試験例4 比較例2および実施例4〜5のスキンローションを乾燥
皮膚を訴える被試験者各30名(年令26〜34才の女性)に
1日2回(朝、夕)連続1ケ月間塗布した。医師による
診断の結果では、全被試験者の皮膚および体調に異常は
認められなかった。
次にスキンローションを塗布した後の皮膚に湿潤性(し
っとり感)、柔軟性(滑らか感)、弾力性および艶を与
える効果を全被試験者について調査した結果を第5表に
示した。
第5表の結果から明らかなように、本発明の実施例4〜
5のスキンローションはいずれも比較例2よりもすぐれ
た結果を示すが、特に実施例5のスキンローションの場
合に顕著な皮膚改善効果が認められる。
(発明の効果) 本発明のトラマチン酸、トラマチン酸のアルカリ金属
塩、塩基性アミノ酸塩、アルカノールアミン塩からなる
群から選ばれる化合物の一種以上を配合してなる皮膚化
粧料は、皮膚が本来備えている水分保持機能を亢進する
ことによって、皮膚を健常な状態に保持し或いは修復し
て皮膚に湿潤性、柔軟性、弾力性及び艶を与え、優れた
美肌効果を有する皮膚化粧料を提供するものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】トラマチン酸、トラマチン酸のアルカリ金
    属塩、塩基性アミノ酸塩、アルカノールアミン塩からな
    る群より選ばれる化合物の一種以上を配合してなること
    を特徴とする皮膚化粧料。
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