JPH07232821A - 自動選別方法 - Google Patents

自動選別方法

Info

Publication number
JPH07232821A
JPH07232821A JP4797594A JP4797594A JPH07232821A JP H07232821 A JPH07232821 A JP H07232821A JP 4797594 A JP4797594 A JP 4797594A JP 4797594 A JP4797594 A JP 4797594A JP H07232821 A JPH07232821 A JP H07232821A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conveyor
objects
kidney beans
conveyed
discharging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4797594A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Katagai
賢一 片貝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP4797594A priority Critical patent/JPH07232821A/ja
Publication of JPH07232821A publication Critical patent/JPH07232821A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Specific Conveyance Elements (AREA)
  • Discharge Of Articles From Conveyors (AREA)
  • Control Of Conveyors (AREA)
  • Branching, Merging, And Special Transfer Between Conveyors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 選別精度及び処理速度の向上を図ることがで
きる自動選別方法を提供する。 【構成】 コンベア14a〜14eで搬送されて来る細
長い物体としてのインゲン豆53をコンベア14a〜1
4e上より排出するためのセレクター56を複数の取り
出し部8A〜8Fに対応させて設けておくとともに、コ
ンベア14a〜14eで搬送されて来るインゲン豆53
の形状を画像認識してデータを出力するための認識部7
と、この認識部7より出力されたデータを基にコンベア
14a〜14eよりインゲン豆を排出させる位置を決定
しセレクター56を制御するための手段とを設け、イン
ゲン豆の形状により各取り出し部8A〜8Fに自動的に
仕分ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インゲン豆、アスパラ
ガス、キューリのような細長い物体を自動的に選別して
箱詰めするのに好適な自動選別方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、インゲン豆のような細長い野菜ま
たは果物を形状別に分けて箱詰めする作業は人手によっ
てなされていた。また、選別作業では、選別を容易にす
るため、回転しているブラシをコンベアで送られて来る
物体に当接させ、この物体をコンベアの片側に寄せて比
較し、それぞれの長さの位置に落下させて振り分けるも
のであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来方法による選別方法では、ブラシを直接当てて擦
るために、野菜や果物に細かい傷を付けて製品の品質を
低下させてしまう問題点があった。また、判定は作業者
が視覚によって行っているので、作業者により判定基準
がまちまちになり、正確な長さ判定や太さでの判定が出
来ない。さらに、サイズの規格変更等があった場合で
は、正確さが低下する虞があり、品質が安定しないと言
う問題点や、処理速度も余り早くすることができないと
言う問題点があった。
【0004】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的は選別精度の向上及び処理速度の向
上を図ることができる自動選別方法を提供することにあ
る。さらに、他の目的は、以下に説明する内容の中で順
次明らかにして行く。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的は、本発明にあ
っては、コンベアで搬送される細長い物体の形状を識別
して複数の位置に仕分ける自動選別方法において、前記
コンベアで搬送されて来る前記物体を前記コンベア上か
ら排出するためのセレクターを前記複数の位置に対応さ
せて設けておくとともに、前記コンベアで搬送されて来
る前記物体の形状を画像認識してデータを出力するため
の認識部と、前記認識部より出力されたデータを基に前
記コンベア上から前記物体を排出させる位置を決定し前
記セレクターを制御するための手段とを設け、前記物体
の形状により前記複数の位置に自動的に排出させて仕分
けるようにして達成される。
【0006】
【作用】この方法によれば、物体の形状を画像認識して
非接触により判定し、この物体が排出させる必要のある
位置に搬送されて来るとセレクターが駆動され、上記物
体をコンベア上から自動的に排出する、と言うように人
手によらずに機械的に選別処理を行うことができる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
詳細に説明する。図1乃至図4は本発明の一実施例とし
て示す自動選別機の全体概略構成配置図で、図1はその
上面図、図2は図1の矢印A方向より見た側面図、図3
は図1の矢印B方向より見た拡大側面図、図4は図1の
矢印C方向より見た拡大側面図である。なお、ここでの
自動選別機は、インゲン豆をその大きさ(長さや太さ)
及び曲がり具合等で選別する場合を一例とする。
【0008】図1乃至図4において、この自動選別機
は、大きくは操作盤1a及び制御盤1bとを有して選別
機全体の動作を制御する中央制御部1と、目視選別部を
兼ねる投入部2と、第1の分離供給部3と、振り分け部
4と、第2の分離供給部5と、振動部6と、認識部7
と、仕分け部8と、認識部7及び仕分け部8と中央制御
部1との間に介装された補助制御部9等で形成されてい
る。
【0009】ここで、全体の概略動作を説明すると、本
実施例でのインゲン豆の選別は、S,M,L,2S,2
L,規格外の6種類に分けられ、この仕分けされたもの
が各々の箱に詰められる構造になっている。そして、選
別されるインゲン豆は、作業者等により投入部2内に散
らばされて投入される。この投入部2内にはベルトコン
ベア10が配設されており、投入されたインゲン豆はベ
ルトコンベア10によって第1の分離供給部3に向かっ
て送られる。このとき、ベルトコンベア10上で送られ
るインゲン豆を作業者が目視して、曲がりが極端に大き
くて通常の販売ルートにのらないもの、破損しているも
の等を大まかなに選別して排除する。
【0010】また、ベルトコンベア10で第1の分離供
給部3に搬送されると、この第1の分離供給部3には図
3中で反時計回り方向に回転される第1の回転分離体1
1及び同じく図3中で反時計回り方向に回転される第2
の回転分離体12と、振り分け部4側に向かってインゲ
ン豆を搬送可能な分離ベルト13とが配設されていて、
ベルトコンベア10からのインゲン豆は、まずが第1の
回転分離体11で受けられて横向き(搬送方向に対して
直角に交差した方向)に揃えられ、次いで第1の回転分
離体11の下側に配置されている第2の回転分離体12
に送られる。この第1の回転分離体11から第2の回転
分離体12に送られるとき、重なって送られて来ている
インゲン豆はさらに細かい数に分離されて、分離ベルト
13上に横向きに落とされて供給される。また、分離ベ
ルト13上には波形溝26が形成されているとともに、
この分離ベルト13が途中に傾斜面を作りながら回転さ
れ、この傾斜面で波形溝に複数重なって入り込んでいる
インゲン豆を1つだけ残して他を分離させるとともに、
投入部2での目視検査で見逃されて搬送されて来た極端
に曲がりが大きいもの、及び縦向きに上って来たインゲ
ン豆が傾斜面を上れないようにして排除しながら振り分
け部4に供給する。
【0011】振り分け部4に供給されて来たインゲン豆
は、この振り分け部4の下側に配置されている第2の分
離供給部5に設けられている5つのコンベアベルト51
a,51b,51c,51d,51eにそれぞれ平均的
に振り分けられる。さらに、コンベアベルト51a〜5
1eに排出されたインゲン豆は、認識部7での認識をし
易くするのに、各コンベアベルト51a〜51eの下流
側に配設されている分離供給器52a,52b,52
c,52d,52eによりインゲン豆とインゲン豆との
間に一定以上の間隔を開けて1つ1つに分離され、この
インゲン豆が仕分部8側の搬送コンベアベルト14a,
14b,14c,14d,14eに各々供給される。
【0012】搬送コンベアベルト14a〜14eは、振
動部6及び認識部7内を通って各々配設されており、搬
送コンベアベルト14a〜14e上に供給されたインゲ
ン豆は認識部7内を通って仕分け部8内に送られる。そ
して、認識部7内に送られる直前では振動部6によりイ
ンゲン豆が搬送コンベアベルト14a〜14e上で左右
方向(搬送方向と直角な方向)に動かされて、搬送コン
ベアベルト14a〜14eの略中央部分に寄せられる。
これは各搬送コンベアベルト14a〜14eの間を仕切
っている仕切り板に寄り掛かった状態でインゲン豆が搬
送されると、認識部7での認識がしにくくなって、認識
精度が低下する虞があるが、これを防ぐ目的がある。ま
た、認識部7内には、この認識部7内を通過するインゲ
ン豆に光を照射するためのランプとCCDラインセンサ
ーとしての一台のCCDカメラとが設けられており、そ
のCCDカメラを通して各搬送コンベアベルト14a〜
14e上のインゲン豆が撮像されて、そのデータが補助
制御部9に取り込まれ、その大きさ(長さ及び太さ)と
向き(なり口の方向)等が認識される。さらに、認識部
7を通ったインゲン豆は搬送コンベアベルト14a〜1
4eで仕分け部8側に搬送される。
【0013】仕分け部8は、認識部7で認識されたデー
タを基にしてインゲン豆が取り出される6つの取り出し
部8A,8B,8C,8D,8E,8Fが形成されてい
る。このうち、取り出し部8Aでは「S」の大きさ、取
り出し部8Bでは「M」の大きさ、取り出し部8Cでは
「L」の大きさ、取り出し部8Dでは「2L」の大き
さ、取り出し部8Eでは「2S」の大きさのインゲン豆
をそれぞれ取り出し、取り出し部8Fでは「規格外」の
インゲン豆を取り出す設定となっており、取り出し部8
A〜8Eには搬送コンベアベルト14a〜14eよりイ
ンゲン豆をそれぞれ取り出し部8A〜8Eに排出するた
めの排出器15(セレクター)が設けられている。そし
て、搬送コンベアベルト14a〜14eにより認識部7
を通って搬送されて来たインゲン豆は、上記データに基
づいて排出器15が制御されることにより、その大きさ
に応じた取り出し部8A〜8Eに排出され、また取り出
し部8A〜8Eの何れにも排出されなかった規格外のイ
ンゲン豆は取り出し部8F(搬送コンベアベルト14a
〜14eの下流端)に配置された籠94内に収納され
る。これにより、投入部2に投入されたインゲン豆は、
自動選別されて、それぞれの取り出し部8A〜8Fより
取り出すことができる。
【0014】次に、各部の構成についてさらに詳細に説
明する。まず、第1の分離供給部3について説明する
と、この第1の分離供給部3は、図5及び図6にもその
要部構成が示されている。そこで、図5及び図6と共に
説明すると、第1の分離供給部3は上述したようにベル
トコンベア10の下流端における下方に配置された第1
の回転分離体11と、この第1の回転分離体11の下方
に配置された第2の回転分離体12と、この第2の回転
分離体12の下方に配置された分離ベルト13等で構成
されている。
【0015】第1の回転分離体11は、中心軸16と、
この中心軸16と一体に回転するドラム17と、このド
ラム17の左右両側に取り付けられた円盤状の鍔18
と、ドラム17の外周略等間隔な位置より放射状に左右
の鍔18間にわたって各々取り付けられた4つの羽根1
9とを有して、左右方向(搬送方向を横切る方向)に横
たえられた状態にして配設されている。
【0016】第2の回転分離体12は、第1の回転分離
体11の中心軸16の回転速度の約4分の1の速さで回
転される中心軸20と、この中心軸20と一体に回転す
るドラム21と、このドラム21の左右両側に取り付け
られた円盤状の鍔22と、ドラム21の外周略等間隔な
位置より放射状に左右の鍔22間にわたって各々取り付
けられた8つの羽根23とを有し、第1の回転分離体1
1と平行に、左右方向(搬送方向を横切る方向)に横た
えられた状態にして配設されている。また、第1の回転
分離体11と第2の回転分離体12との間には、ガード
部材24が形成されている。このガード部材24は、第
1の回転分離体11の回転方向側に第1の回転分離体1
1と平行な状態にして左右方向に横たえられて配置さ
れ、上端が固定で、下端側が第2の回転分離体12と隣
接する位置まで延ばされている。このカード部材24は
第1の回転分離体11からこぼれたインゲン豆が第2の
回転分離体12に流れ込むようにするためのものであ
る。
【0017】分離ベルト13は、左右方向に延びる波形
溝26が繰り返し形成されているとともに摩擦係数が小
さくてインゲン豆が滑り易い可撓性を有したエンドレス
状のベルト部材25と、このベルト部材25の左右両側
に沿ってそれぞれ配設されたエンドレス状のチェーン2
7と、このチェーン27と係合されたスプロケット28
a,28b,28c,28d,28e,28f,28g
と、ベルト部材25を介して表面側よりチェーン27に
当接された押さえローラ29等で構成されている。さら
に、スプロケット28dが一体回転可能に取り付けられ
ている回転軸30には、波形溝26により形成されてい
る波1ピッチに対して振動を1回付与させるための波部
振動体31が、この回転軸30と一体に回転する状態に
して取り付けられている。
【0018】上記ベルト部材25は、各波毎にL形ブラ
ケット32を介してチェーン27のコマ27aに固定さ
れていて、チェーン27がスプロケット28a〜28g
で送られるとき、このチェーン27と一体に図3の時計
回り方向に移動される構造になっており、この移動は第
2の回転分離体12の羽根23の1ピッチと波1ピッチ
とが1対1に対応する速さとなるように設定される。ま
た、ベルト部材25は、上面側において、スプロケット
28aと押さえローラ29との間に形成された略水平な
部分と、押さえローラ29とスプロケット28bとの
間に形成された略60度傾斜された部分と、スプロケ
ット28bと押さえローラ29との間に形成された略水
平な部分と、押さえローラ29とスプロケット28c
との間に形成された略60度傾斜された部分と、スプ
ロケット28cと押さえローラ29との間に形成された
略水平な部分と、押さえローラ29とスプロケット2
8dとの間に形成された略60度傾斜された部分と、
スプロケット28dとスプロケット28eとの間に逆向
きの状態で傾斜された逆傾斜部分を有する状態にして
張設されている。そして、部分と部分との間に第1
のこぶ(表面側に盛り上がって段状に形成された部分)
33aが形成され、部分と部分との間に第2のこぶ
(同じく表面側に盛り上がって段状に形成された部分)
33bが形成された状態になっている。
【0019】加えて、ベルト部材25の上方には、第1
のこぶ33aに対応してすだれ状の逆止部材34が形成
されている。この逆止部材34は、左右方向に横たえら
れて配置され、上端側が固定で、下端側が第1こぶ33
aと隣接する位置まで延ばされており、第1のこぶ33
aの上、すなわち部分に溜まったインゲン豆が部分
側に転げ落ちないように塊として止めておくことができ
るようになっている。
【0020】したがって、このように形成された第1の
分離供給部3では、ベルトコンベア10からインゲン豆
が落下されて来ると、これが回転されている第1の回転
分離体11の羽根19と羽根19とでV字状の溝として
形成されている隙間に落下され、この第1の回転分離体
11でインゲン豆の向きが回転軸16と略平行となるよ
うに揃えられる。
【0021】この第1の回転分離体11で向きが揃えら
れたインゲン豆は、同じく第1の回転分離体11の下側
で、この第1の回転分離体11の速度の約4倍の速さで
回転している第2の回転分離体12の羽根23と羽根2
3とでV字状の溝として形成されている隙間に落下さ
れ、ここでインゲン豆の量が第2の回転分離体12にお
ける各溝に振り分けられる。さらに、第2の回転分離体
12の回転が進行すると、羽根23と羽根23との間に
それぞれ位置決められているインゲン豆が、この第2の
回転分離体12の羽根23のピッチと波形溝26とが1
体1で移動されているベルト部材25上に順次落下さ
れ、これが波形溝26に整列しながら入り込む。また、
波形溝26に入り込まなかったインゲン豆はベルト部材
25の表面上に乗せられたままの状態となる。
【0022】次いで、ベルト部材25上に落下されたイ
ンゲン豆は、ベルト部材25の回転で部分,,,
,,,を通って振り分け部4側に順次搬送され
る。そして、ベルト部材25上に落下された直後から部
分をほぼ登り切って波動振動体31に接近する近くま
では、複数のインゲン豆が互いに重なり、一部が波形溝
26に引っかかっていたり、インゲン豆が縦向きになっ
ている程度では搬送が進行する。こうして、波動振動体
31の部分に近づくと、波動振動体31によりベルト部
材25に振動が与えられており、また波動振動体31に
対応している部分は第3のこぶ33cが形成された状態
になって波形溝26の開口が大きく開いた状態になって
いるので、不完全に波形溝26に入っていたものや、大
きく(長さを約50〜220ミリとした場合に略35ミ
リ程度カーリングしているもの)カーリングしているも
のは部分より転がり落とされ、また波形溝26に入り
込まずに縦向きに上って来たインゲン豆もベルト部材2
5の表面が摩擦係数の低いベルトで形成されているので
すべ落とされ、波形溝26内にスッキリと収まって真っ
直ぐな形状をしているインゲン豆だけがほぼ部分側に
搬送されて行く。
【0023】また、部分より部分を通って第2のこ
ぶ33bまで転げ落ちたインゲン豆は、第2のこぶ33
bの形成により第2のこぶ33bの外周及び直ぐ下側の
波形溝26が大きく開口された状態になっているので、
波形溝26が空いていた場合には、この部分で空いてい
る波形溝26内に落ち込み、この波形溝26内に収納さ
れた状態で再び搬送が開始される。そして、第2のこぶ
33bの直ぐ上側では波形溝26の開口が狭められて確
実に保持された状態になるので、部分より落下されて
来るインゲン豆があっても、これにぶつかって再び落下
することもなくなる。
【0024】これに対して、第2のこぶ33bの部分で
キャッチされなかったインゲン豆は部分,を通って
第1のこぶ33aの部分まで落下されることになるが、
第1のこぶ33aの部分では、第2のこぶ33bの場合
と同様に、第1のこぶ33aの外周及び直ぐ下側の波形
溝26が大きく開口された状態になるので、波形溝26
が空いていた場合には、この部分で空いている波形溝2
6内に落ち込まれる。そして、第1のこぶ33aの直ぐ
上側では波形溝26の口が狭められて確実に保持された
状態になるので、部分より落下されて来るインゲン豆
があっても、これにぶつかって再び落下することもな
い。また、ここでキャッチされずにインゲン豆が滞留し
てしまった場合には、逆止部材34により部分側に逆
戻りするのが止められ、その逆止部材34の部分で大き
な塊となって留められる。そして、この部分にインゲン
豆の塊ができてしまったような場合は、作業者により取
り除かれて投入部2に戻される。また、投入部2に戻さ
れるとき、明らかに規格外と思われる程カールしている
インゲン豆は規格外としてこの選別ライン取り除かれ
る。
【0025】一方、波動振動体31の部分を通過したイ
ンゲン豆が、隣の波形溝26にまたがって入っていたよ
うな場合は、部分が逆傾斜部として形成されていると
ともに、波動振動体31の直ぐ上側の波形溝26が大き
く開口された状態になっているので、進行方向側に僅か
に重心移動されて自分の波形溝26内に落ち込み、位置
決めされることになる。これにより、各波動溝26内で
重なったインゲン豆ができることなく、振り分け部4側
に搬送されることになる。
【0026】したがって、この第1の分離供給部3の部
分では、ベルトコンベア10より落下されて来るインゲ
ン豆を第1の回転分離体11で横向きに揃え、これを第
2の回転分離体12に受け渡し、さらに第2の回転分離
体12で分離ベルト13のベルト部材25上に単位時間
当たりに落下される量が平均化するように制限し、かつ
横向きの状態で供給することができる。そして、分離ベ
ルト13側ではベルト部材25上の途中の位置に複数箇
所(本実施例で33a,33bの2箇所)にこぶ形状を
設けることにより、インゲン豆が絡み合ってローリング
しながら滞留するのを、このこぶで崩して少なくするこ
とができ、スムースな搬送を行わせることができる。ま
た、ベルト部材25の途中に傾斜部分を設けるととも
に、傾斜部分の上端側に波動振動体31を設けてベル
ト部材25を上下方向に振動を与えるようにしているの
で、大きく曲がって波形溝26内に入っていない不良の
インゲン豆や、ベルト部材25を縦向きに上って来たイ
ンゲン豆等は転落及び滑落させて後工程に流さないよう
にし、良品レベルのインゲン豆だけを供給することがで
きる。これにより、後工程におけるインゲン豆選定にお
ける処理を容易にし、トータルスループットの改善に寄
与することができる。さらに、波動振動体31を越えた
上流側の部分を逆傾斜部分として形成することによ
り、隣の波形溝26にまたがって入っていたインゲン豆
が自分の予定される波形溝26に入って落ち着くことが
でき、後工程には、横向きに整列されたインゲン豆を1
つづつに分離させて定量だけ確実に受け渡すことができ
ることになる。
【0027】次に、振り分け部4の構成について説明す
る。この振り分け部4は図7乃至図9にもその要部構成
が示されている。そこで、図7乃至図9と共に説明する
と、振り分け部4は、第1の分離供給部3の分離ベルト
13より横向きに整列されて1つづ送られて来るインゲ
ン豆を1つづつチャックし、これを第1の分離供給部3
に対して直角に配置されている第2の分離供給部5側に
おける5列のコンベアベルト51a〜51e上に、この
コンベアベルト51a〜51eの搬送方向にインゲン豆
が向くように振り分けて受け渡すものである。そして、
この振り分け部4は、前後に配置されたスプロケット3
5に掛け渡されたチェーン型のトランスファ・コンベア
36に複数のチャック37を略等間隔で組み込み、この
チャック37がトランスファ・コンベア36で移動され
るときにカム38を使用してチャック37の開閉を行う
ようにしたもので、ここでのコンベア36の速度は第1
の分離供給部3側の1波形溝26に対して1チャック3
7の関係、すなわち1対1の関係で同期して移動される
状態に設定される。
【0028】さらに詳述すると、トランスファ・コンベ
ア36は、左右両側にそれぞれ配置されている。そし
て、各トランスファ・コンベア36は、複数のコマ39
を連結ブラケット40及び軸ピン41を介してエンドレ
ス状に順次連結してなるチェーンとして形成されてお
り、これが前後に配置されたスプロケット35で移動さ
れるもので、一端側が分離ベルト13の下方に配置さ
れ、他端側がコンベアベルト51a〜51eの上方に配
置されている。加えて、トランスファ・コンベア36の
外周と対向している位置には、5つの受け側カム38
A,38B,38C,38D,38E及び同じく5つの
排出側カム38a,38b,38c,38d,38eが
配設されている。このうち、受け側カム38A,38
B,38C,38D,38Eは分離ベルト13の下側に
対応して設けられているとともに、排出側カム38a,
38b,38c,38d,38eはコンベアベルト51
a〜51eの上側に対応して設けられている。また、受
け側カム38A,38B,38C,38D,38E及び
排出側カム38a,38b,38c,38d,38eは
チャック37の左右両側よりそれぞれ異なる距離だけ離
れた位置に配設されているとともに、図10に示すよう
に、カム38a,38c,38e及びカム38A,38
C,38Eは互いに同じ側に設けられ、カム38b,3
8d及びカム38B,38Dは同じ側に設けられてい
る。
【0029】各チャック37は、左右両側のトランスフ
ァ・コンベア36に跨った状態で、その両側がトランス
ファ・コンベア36にそれぞれ固定して取り付けられた
状態になっている。このチャック37は、ブラケット4
2及び軸ピン41を介して左右両側がトランスファ・コ
ンベア36に固定して取り付けられている固定チャック
爪プレート部材37Aと、枢軸43を介して固定チャッ
ク爪プレート部材37Aに対して回動可能に取り付けら
れている可動チャック爪プレート部材37Bと、枢軸4
3に巻回装着されて一端44aが固定チャック爪プレー
ト部材37Aに当接されているとともに他端44bが可
動チャック爪プレート部材37Bに当接されて可動チャ
ック爪プレート部材37Bを固定チャック爪プレート部
材37A側(閉方向)に回動付勢させておくための巻バ
ネ44等で構成されている。また、可動チャック爪プレ
ート部材37Bの一側面には、枢軸45を介してカムフ
ォロア46が取り付けられている。
【0030】そして、通常、各チャック37は巻バネ4
4の付勢力で閉方向に回動されていて、図8に示すよう
に、可動チャック爪プレート部材37Bの先端が固定チ
ャック爪プレート部材37Aの先端に当接されてチャッ
クが閉じられた状態になっている。また、トランスファ
・コンベア36と一体に移動されて、カム38にカムフ
ォロア46が当接される。この当接された状態でさらに
移動されると、巻バネ44の付勢力に介して可動チャッ
ク爪プレート部材37Bが図9の矢印R方向に回動され
て可動チャック爪プレート部材37Bの先端が固定チャ
ック爪プレート部材37Aの先端より離れてチャック開
の状態になる。ここで、図9の実線て示す可動チャック
爪プレート部材37Bは排出側カム38a〜38eでチ
ャック開にされたときの最大開口状態、一点鎖線で示す
可動チャック爪プレート部材37Bは供給側カム38A
〜38Eでチャック開にされたときの最大開口状態であ
る。すなわち、排出時にはインゲン豆が落下できる大き
さであれば済むので比較的小さな開口量となり、分離ベ
ルト13よりインゲン豆の供給を受ける側では確実に受
けるためにはチャックが大きく開く必要があるので大き
な開口量となる。
【0031】さらに、本実施例において、チャック37
は、トランスファ・コンベア36上で5つのコンベアベ
ルト51a〜51eに対応している5つのチャック37
が1グループとして取り扱われ、トランスファ・コンベ
ア36上には(ライン数L×チャックのグループ数G)
の数だけ用意される。また、各グループ内ではカムフォ
ロア46が配置されている位置が各チャック毎に異な
り、その位置は図10に示すように、受け側カム38
A,38B,38C,38D,38E及び排出側カム3
8a,38b,38c,38d,38eに対応した状態
になっている。すなわち、図10の(a)はコンベアベ
ルト51aに対応したチャック37で、(b)はコンベ
アベルト51bに対応したチャック37、(c)はコン
ベアベルト51cに対応したチャック37、(d)はコ
ンベアベルト51dに対応したチャック37、(e)は
コンベアベルト51eに対応したチャック37であり、
それぞれのチャックに設けられているカムフォロア46
の位置は受け側カム38A,38B,38C,38D,
38E及び排出側カム38a,38b,38c,38
d,38eの位置によって異なる。そして、各チャック
37では、分離ベルト13の下側に配置されるとカムフ
ォロア46が対応するカム(38A,38B,38C,
38D,38E)に当接されて開状態となり、カム(3
8A,38B,38C,38D,38E)の部分を通過
し終わると巻バネ44の付勢力で閉じられ、再び排出側
カム(38a,38b,38c,38d,38e)に当
接されると開状態となり、通過し終わると再びチャック
閉の状態となるように、一周する間に開閉動作を2回繰
り返すことになる。
【0032】次に、この振り分け部4の動作を説明す
る。ここでは説明を簡単にするため、トランスファ・コ
ンベア36上に1グループ分のチャック37、すなわち
5つのチャック37だけが取り付けられている場合とし
て説明する。まず、チャック37が分離ベルト13の波
形溝26と1対1に対応して送られ、これが分離ベルト
13の下側に配置されて来ると、この配置される直前で
カムフォロア46が対応するカム(38A,38B,3
8C,38D,38E)に当接されて、チャック37が
閉状態から開状態となり、図7及び図9に一点鎖線で示
すように大きく開く。これにより、分離ベルト13側の
波形溝26に収められていた一列分のインゲン豆が下側
に移動されて開状態にあるチャック37内に落とし込ま
れる。そして、この供給位置を過ぎると、カムフォロア
46のカム(38A,38B,38C,38D,38
E)に対する当接が解かれ、再びチャック37が閉状態
になる。これにより、チャック37が下向きになって
も、そのチャック37内に落とし込まれているインゲン
豆は落下することがない。
【0033】次いで、このチャック37と対応するコン
ベアベルト(51a〜51e)の上方の位置に来ると、
そのチャック37のカムフォロア46が対応するカム
(38a,38b,38c,38d,38e)に当接さ
れて、チャック37が閉状態から開状態となり、図7及
び図9に実線で示すように開く。これにより、チャック
37内にチャックされていたインゲン豆がその直ぐ下側
にあるコンベアベルト(51a〜51e)上に、その向
きを進行方向に向けて一列分同時に落下される。また、
同じようにして他のチャック37も対応した位置にある
コンベアベルト(51a〜51e)上に落下され、これ
により分離ベルト13より順次供給されて来るインゲン
豆を各コンベアベルト(51a〜51e)に振り分ける
ことができる。さらに、ここで振り分けられたインゲン
豆は、各コンベアベルト(51a〜51e)によりそれ
ぞれ分離供給器52a〜52eまで運ばれ、この各分離
供給器52a〜52eによってさらに1つづつ、それぞ
れ対応している搬送コンベアベルト14a〜14e上に
送り出されることになる。
【0034】したがって、この振り分け部4では、分離
ベルト13側の波形溝26に収まっているインゲン豆を
一列毎にチャック37で受け取り、N個のコンベア(本
実施例では51a〜51eの5つ)上でNピッチ移動毎
にチャック37を開いてインゲン豆を落下させることが
でき、こうすることによって複数のコンベアベルト(5
1a〜51e)にインゲン豆を均等に振り分けることが
できる。これにより、後工程におけるインゲン豆の選定
における処理を容易にしてトータルスループットの改善
にさらに寄与することができる。
【0035】次に、振動部6及び認識部7の構成につい
て説明する。この振動部6及び認識部7は図11にもそ
の要部構成が示されている。そこで、図11と共に説明
すると、振動部6は、搬送コンベアベルト(14a〜1
4e)の左右両側に配設されたサイドプレート47と、
このサイドプレート47を支持した支持部材48とを有
し、支持部材48が図示せぬ振動源により作用方向に振
動され、振動部6を通るインゲン豆を各搬送コンベアベ
ルト(14a〜14e)の中央に配置できる状態になっ
ている。
【0036】一方、認識部7は、この認識部7内を通る
5つの搬送コンベアベルト(14a〜14e)により搬
送されて行くインゲン豆を同時に撮像するCCDライン
センサーとしてのCCDカメラ49と、CCDカメラ4
9が取り込む部分に光を当てるための光源ランプ50等
で構成されている。なお、認識部7内において、各搬送
コンベアベルト(14a〜14e)を仕切っている各ガ
イド壁55の内面には、この認識部7内を通過するイン
ゲン豆がガイド壁55の面に写って誤認識されるを防ぐ
のに、その反射を防止するための例えば黒色塗装や艶止
め(符号54で示す部分)等が施されている。したがっ
て、この認識部7を通過するインゲン豆は、振動部6で
ベルトの中央に位置決めされた状態で認識部7内に搬送
され、この認識部7でその大きさ(長さ及び太さ)、曲
がり具合が認識されることなる。
【0037】次に、仕分け部8の構成について説明す
る。この仕分け部8は図12にもその要部構成が示され
ている。なお、図12では取り出し部8Aと8Fの部分
を示し、他の取り出し部8B乃至8Eは省略している。
そこで、図12と共に仕分け部8の要部構成を説明する
と、各搬送コンベアベルト(14a〜14e)には、そ
の端部にロータリーエンコーダ57が取り付けられてお
り、搬送コンベアベルト(14a〜14e)上に乗せら
れているインゲン豆が認識部7で認識されたときにロー
タリーエンコーダ57から得られたコードと対応づけら
れ、インゲン豆の搬送コンベアベルト(14a〜14
e)上での位置が管理されている。また、仕分け部8に
おける各取り出し部8A,8B,8C,8D,8Eに
は、排出器15が各搬送コンベアベルト(14a〜14
e)に対応して設けられているセレクター56が配設さ
れている。なお、このセレクター56は、取り出し部8
A,8B,8Cでは各搬送コンベアベルト(14A〜1
4e)に対して前後に分かれて15a,15bの1対づ
つ設けられ、取り出し部8D,8Eでは15a(または
15b)の1つだけが設けられている。そして、各排出
器15は後述する制御装置(図16のCPU102)か
らの指令を受けてアクチュエータが回転され、この回転
で対応している搬送コンベアベルト上のインゲン豆をそ
の搬送コンベアベルト上より落下させるようになってい
る。
【0038】さらに、取り出し部8A,8B,8Cに
は、搬送コンベアベルト(14a〜14e)の下側に位
置してホッパーコンベア58が配設されている。このホ
ッパーコンベア58は、左右方向に延ばされた状態にし
て配設されており、図12中の矢印59方向(以下、こ
の方向を正面側と言う)に向かって回転される。また、
ホッパーコンベア58上には、仕切り板部60を略等間
隔で取り付けてなる仕切り板部列(a列,b列)が、各
排出器15にそれぞれ対応して形成されている。そし
て、各仕切り板部列の各仕切り板部60の間には、排出
器15により排出されて落下されたインゲン豆が収納さ
れる。なお、ここで仕切り板部列をa列及びb列の2列
設けている理由は、各列でなり口を基準として向きを揃
えるためである。加えて、ホッパーコンベア58の近傍
には、本体側に固定されてセンサー61が設けられ、こ
のセンサー61により仕切り板部60の位置が検出さ
れ、このセンサー61からのデータにより、各仕切り板
部60内に収納されたインゲン豆の数が後述する制御部
(図16のCPU102)により管理されている。
【0039】また、各ホッパーコンベア58の先端側の
下方には、ホッパー62が配設されている。このホッパ
ー62は、後述するように上面が開口されたホッパー本
体63を有し、ホッパーコンベア58より落下されて来
るインゲン豆をホッパー本体63で受け、これを箱保持
台64上に乗せられた箱65内に格納される。
【0040】なお、箱65が乗せられる箱保持台64
は、回転と上下及び前後方向に移動可能であるととも
に、箱65にインゲン豆を詰めるときに詰まりを良くす
るための振動を与えるための発生装置が内蔵されてい
る。そして、この箱保持台64が前後方向に移動される
ことによりインゲン豆を箱65の前後方向に平均的に収
納でき、また回転により左右にバランス良く収納させる
ことができる。
【0041】さらに、ホッパーコンベア58の下側には
インゲン豆を詰めるための箱65が搬送されて来る空箱
搬送コンベア66が設けられており、また箱保持台64
を挟んで空箱搬送コンベア66と反対側にはインゲン豆
の詰め込みが終了された箱65が搬送されて行くための
排出用コンベア67が配設されている。なお、排出用コ
ンベア67は、箱保持台64を逃げるためのスペース部
68が設けられている。そして、インゲン豆の詰め込み
が終了された箱保持台64上の箱65を排出用コンベア
67に排出する場合は、箱65が排出用コンベア67に
ぶつからない位置まで箱保持台64が上昇した状態にな
り、この状態でスペース部68内まで移動され、次いで
下降すると、箱保持台64上の箱65を、駆動されてい
る排出用コンベア67上に載置させて次工程へ排出させ
ることができる。また、排出コンベア67側に箱65を
受け渡した箱保持台64は初期位置まで戻り、さらに次
の空の箱が乗せられて1サイクルが終了する。そして、
これが繰り返される。
【0042】次に、ホッパー62の構造を図13,図1
4を用いて説明する。図13及び図14において、ホッ
パー62は、垂直に配置されるベース70と、このベー
ス70に枢軸71を介して配置された左右一対のホッパ
ー本体63等で構成されている。この左右一対のホッパ
ー本体63は左右対称形に形成されている。そこで説明
を簡単にするために、片側の構成について説明し、もう
一方側の構成については、同じ符号を付し重複説明は省
略する。そして、ホッパー本体63は、上面が開口した
薄い箱状に形成されており、底側は2つの傾斜面(7
2,73)でV字状に形成されている。このうち、一方
の傾斜面72は固定壁で、他方の傾斜面73は開閉蓋
(以下、傾斜面73を「開閉蓋73」と言う)であり、
上面開口より収納されたインゲン豆は開閉蓋73側に寄
り掛かった状態で、先端が傾斜面72に当接された状態
で収納される。なお、ホッパー本体63内にインゲン豆
が収納されるときには、図示しないがホッパー本体63
の全体に振動が与えられながら収納され、この振動でイ
ンゲン豆のかさ詰めがなされる。
【0043】上記開閉蓋73は、ヒンジ74を介して開
閉可能にホッパー本体63に取り付けられており、通常
は復帰バネ75により閉方向に回動付勢されている。ま
た、開閉蓋73の一部には、開閉用突片76が固定して
取り付けられており、この開閉用突片76を図13の手
前側に復帰バネ75の付勢力に抗して引くと、これと一
体に開閉蓋73が開放され、引き力を取り除くと復帰バ
ネ75の付勢力で戻されて再び閉じられる構造になって
いる。
【0044】さらに、ホッパー本体63には、ベース7
0に枢軸77を介して回転自在に取り付けられているレ
バー78がリンク結合されている。レバー78の一端に
は長孔79が設けられており、この長孔79にホッパー
本体63側の固定ピン80が結合されることによって、
上記リンク結合が形成されている。これに対して、レバ
ー78の他端側には、ベース70にブラケット82を介
して固定して取り付けられているプランジャ81のアク
チュエータ81aが枢軸83を介してリンク結合されて
いる。そして、プランジャ81のアクチュエータ81a
が退避された状態にあるときにはホッパー本体63は開
口された上面が上方を向いた図13の実線で示す位置に
配置され、プランジャ81のアクチュエータ81aが突
出された状態になるとホッパー本体63は枢軸71を支
点として回転されて図13中に一点鎖線で示す位置、す
なわち開閉蓋73が下側を向いた状態になる。そして、
この位置では、開閉蓋73の開閉を制御する図示せぬ開
閉蓋制御装置のレバー84が開閉用突片76の内側に対
応した状態になる。したがって、この状態で開閉用突片
76が図13中の手前側に引かれると開閉蓋73が開放
されて、このホッパー本体63内に収納されているイン
ゲン豆が落下されて箱65内に収納されることになる。
【0045】なお、ここでホッパー本体63と開閉蓋7
3には、それぞれチェーン85,86が垂れ下げられた
状態にして取り付けられている。このチェーン85,8
6は、開閉蓋73が開放されてインゲン豆が箱65内に
落下されるとき、落下されたインゲン豆が散らばって向
きが崩れるのを防ぐ役目をしている。すなわち、チェー
ン85,86を設けない場合では、ホッパー本体63よ
り落下したインゲン豆は周囲に散らばってしまう虞があ
るが、チェーン85,86を設けた場合では、図15に
示すようにチェーン85,86が落下時のガイドとなっ
て散らばるのを防いで、向きを維持したままの状態で箱
65内に詰め込むことができる。
【0046】また、ホッパー本体63内のインゲン豆の
排出が終了すると、開閉用突片76が初期位置(図14
に実線で示す位置)に復帰し、これにより開閉蓋73も
復帰バネ75の復帰力で再び閉じられる。これと同時
に、プランジャ81も駆動されてアクチュエータ81a
が退避されてホッパー本体63が図13の一点鎖線で示
す位置から実線で示す位置まで復帰されて1サイクルが
終了する。
【0047】図16は、認識部7及び仕分け部8の制御
ブロック回路図である。この制御回路では、中央演算制
御部としてのホストコンピュータ101を中心として形
成されており、このホストコンピュータ101にCCD
カメラ49と、排出器15用のCPU(中央処理装置)
102と、CCDカメラ49からのデータを画像処理す
るためのイメージプロセッサ103と、搬送コンベアベ
ルト(14a〜14e)やホッパーコンベア58,箱保
持台64,空箱搬送コンベア66,排出用コンベア6
7,ホッパー68の開閉等を決められた手順に従って制
御するCPU104等で構成されている。このうち、ホ
ストコンピュータ101としては例えば日本電気(株)
製のIC(V40)、排出器15用のCPU102は
(株)日立製作所製のIC(HD647180)、イメ
ージプロセッサ103としては日本電気(株)製のIC
(V40HL)、CPU104は(株)オムロン製のI
C(C20HS)がそれぞれ使用される。
【0048】次に、仕分け部8の動作を認識部7での画
像認識の部分から図16の制御回路ブロック回路図と共
に説明する。まず、搬送コンベアベルト(14a〜14
e)により搬送されて来たインゲン豆が、認識部7に送
られて来ると光源ランプ50により光が照らされ、これ
がCCDカメラ49で撮影されて画像データがホストコ
ンピュータ101に取り込まれ、この取り込まれた画像
データがホストコンピュータ101内で処理され、ここ
で長さ及び太さが判定されるとともに、流れて来る方向
(なり口の方向)が判定される。そして、判定結果によ
り、インゲン豆はS,M,L,2L,2S,規格外に分
けられ、それぞれの落下位置に到着するまで搬送コンベ
ア(14a〜14e)上を流れて行く。また、このと
き、排出器15用のCPU102はロータリーエンコー
ダ57からのデータによりインゲン豆がどの位置にある
かを計算し、インゲン豆がそれぞれの落下位置(取り出
し部)に来たら該当する排出器15を駆動させてホッパ
ーコンベア58上に落下させる。ここで、インゲン豆が
なり口側から先に搬送されて来たときには図12におい
てa列側の排出器15が、なり口と反対側から搬送され
て来たときにはb列側の排出器15がそれぞれ動作され
てインゲン豆のなり口方向が揃えられる。
【0049】また、ホッパーコンベア58上に落下され
たインゲン豆は、2つの仕切り板部60によって区切ら
れている中における本数がCPU104で管理され、ま
たホッパー62の位置まで搬送され、これがホッパー6
2内に落下される。
【0050】ホッパー62内に落下されたインゲン豆
は、ホッパー62内の開閉蓋73上に整列されて一定量
になるまでストックされる。さらに、一定量以上になる
と、上述したようにしてホッパー62が回転され、次い
で開閉蓋73が開放されて、箱保持台64上にセットさ
れている箱65内に投入される。また、箱保持台64
は、ホッパー62により投入されるインゲン豆の数によ
りCPU104の管理下で回転または前後方向に移動さ
れて箱65の位置を変え、箱65の中にインゲン豆が均
一にバランスを取って並ぶようにされる。こようにし
て、CPU104により箱65の中のインゲン豆の数を
管理し、必要量のインゲン豆を箱65の中に整列させ
る。さらに、箱65の中のインゲン豆が必要量になった
ら箱保持台64が移動されて箱65を排出用コンベア6
7まで運んで、上述したようにして排出用コンベア67
上に排出する。
【0051】以上は、取り出し部8A,8B,8Cでの
動作である。そして、取り出し部8D,8Eでは、搬送
コンベアベルト(14a〜14e)から落下されると、
この搬送コンベアベルト(14a〜14e)の下側に配
設されている排出コンベアベルト92(図1参照)によ
り排出され、この排出コンベアベルト92から籠93
(図2参照)内に排出されて処理される。また、取り出
し部8Fまで搬送されたインゲン豆は規格外のものであ
り、この規格外のインゲン豆は籠94内(図1及び図2
参照)内に排出されて処理される。
【0052】したがって、この仕分け部8における仕分
け方式では、CCDラインセンサー(CCDカメラ4
9)を用いてインゲン豆の形状(太さ,長さ,曲がり,
方向)を認識し、CCDラインセンサーの下をインゲン
豆が通過した時点よりそのインゲン豆が落下すべき地点
を、搬送コンベアベルト(14a〜14e)にロータリ
ーエンコーダ57を設け、そのパルス数をカウントする
ことにより求め、その地点にインゲン豆が搬送されて来
たときに、排出器15を動作させて搬送コンベアベルト
(14a〜14e)より落下させ、インゲン豆を仕分け
ることができるので、作業者の感に頼らず、インゲン豆
の選別を機械的に精度良く、またスピーディに行うこと
ができる。また、搬送コンベアベルト(14a〜14
e)より落下したインゲン豆をホッパーコンベア58の
仕切り板部60間に落下させることにより、インゲン豆
の数を管理し、その仕切り板部60の移動(ホッパーコ
ンベア58の移動)により箱65の中にインゲン豆が何
本投入されているかを管理しながら箱詰めを行うことこ
とができるので、正確に箱詰めすることができる。
【0053】なお、上記仕分け方式において、CCDラ
インセンサーは、CCDカメラ49を使用した画像処理
装置に代えてレーザー変位センサー等に置き換えること
も可能で、また排出器15もロータリーアクチュエータ
やエアーノズル等を使用して搬送コンベアベルト(14
a〜14e)より落下させるようにしても良いものであ
る。また、取り出し部8A〜8Cと、取り出し部8D,
8Eと、取り出し部8Fとで異なる構造にした構造を開
示したが、これは取り出し部8D〜8Fを取り出し部8
A〜8Cと同じ構造にしても差し支えないものである。
さらに、各コンベアの数は仕分けする数によっても異な
る数が使用されるものである。また、さらにインゲン豆
を選別する場合について説明したが、このインゲン豆の
選別に限ることなく、長形状部品の選別等、一般のワー
クの選別として適用できることは勿論のことである。
【0054】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
物体の形状を画像認識して非接触により判定し、この物
体が排出させる必要のある位置に搬送されて来るとセレ
クターが駆動され、上記物体をコンベア上から自動的に
排出する、と言うように人手によらずに機械的に選別処
理を行うことができるので、選別による品質精度の向上
及び選別処理速度を向上させることができる等の効果が
期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例として示す自動選別機の全体
概略構成配置図である。
【図2】図1の矢印A方向より見た同上自動選別機の側
面図である。
【図3】図1の矢印B方向より見た同上自動選別機の側
面図である。
【図4】図1の矢印C方向より見た同上自動選別機の側
面図である。
【図5】第1の分離供給部の構成図である。
【図6】同上第1の分離供給部における分離ベルトの要
部拡大図である。
【図7】振り分け部の構成図である。
【図8】同上振り分け部におけるチャックの動作説明図
である。
【図9】同上振り分け部におけるチャックの動作説明図
である。
【図10】同上振り分け部におけるカムとカムフォロア
との配置状態説明図である。
【図11】振動部と振り分け部の要部構成図である。
【図12】本実施例における自動選別機の要部構成図で
ある。
【図13】本実施例におけるホッパーの構成図である。
【図14】本実施例におけるホッパーの開閉蓋の動作説
明図である。
【図15】本実施例のホッパーにおけるチェーンの動作
説明図である。
【図16】本実施例における自動選別機の要部制御回路
ブロック図である。
【符号の説明】
1a 操作盤 1b 制御盤 1 中央制御部 2 投入部 3 第1の分離供給部 4 振り分け部 5 第2の分離供給部 7 認識部 8 仕分け部 8A〜8F 取り出し部 9 補助制御部 10 ベルトコンベア 14a〜14e 搬送コンベアベルト 15 排出器 49 CCDカメラ 50 光源ランプ 56 セレクター 57 ロータリーエンコーダ 62 ホッパー 64 箱保持台 65 箱 101 ホストコンピュータ 102 CPU 103 イメージプロセッサ 104 CPU

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンベアで搬送される細長い物体の形状
    を識別して複数の位置に仕分ける自動選別方法におい
    て、 前記コンベアで搬送されて来る前記物体を前記コンベア
    上から排出するためのセレクターを前記複数の位置に対
    応させて設けておくとともに、 前記コンベアで搬送されて来る前記物体の形状を画像認
    識してデータを出力するための認識部と、 前記認識部より出力されたデータを基に前記コンベア上
    から前記物体を排出させる位置を決定し前記セレクター
    を制御するための手段とを設け、 前記物体の形状により前記複数の位置に自動的に排出さ
    せて仕分けるようにしたことを特徴とする自動選別方
    法。
  2. 【請求項2】 前記コンベアが複数ライン設けられてい
    るとともに、前記認識部により前記複数のコンベア上の
    物体の識別処理を同時に行うようにした請求項1に記載
    の自動選別方法。
  3. 【請求項3】 前記識別部にCCDラインセンサーを用
    いた請求項1または2に記載の自動選別方法。
  4. 【請求項4】 コンベアで搬送される細長い物体の形状
    を識別して複数の位置に仕分ける自動選別方法におい
    て、 前記コンベアで搬送されて来る前記物体を前記コンベア
    上から排出するためのセレクターを前記複数の位置に対
    応させて設けておくとともに、 前記コンベアで搬送されて来る前記物体の形状を画像認
    識してデータを出力するための認識部と、 前記認識部より出力されたデータを基に前記コンベア上
    から前記物体を排出させる位置を決定し前記セレクター
    を制御するための手段と、 前記セレクターにより排出された前記物体を所定の位置
    まで搬送し、向きを揃えて箱詰めするための手段と、 前記セレクターにより排出された前記物体の数を管理
    し、このデータを基にして前記箱詰めされる数量を管理
    するための手段とを設け、 前記物体の形状により自動的に選別し、この選別された
    物体を所定数箱詰めするようにしたことを特徴とする自
    動選別方法。
  5. 【請求項5】 搬送用のコンベアで搬送される細長い物
    体の形状を識別して複数の位置に仕分ける自動選別方法
    において、 供給されて来る前記細長い物体を1つづつに分離し、か
    つ向きを揃えて搬送する分離用のコンベアと、 前記分離用のコンベアより搬送された前記細長い物体を
    順次受け取り、前記分離用のコンベアで揃えられた向き
    を維持して前記搬送用のコンベアに供給するための手段
    と、 前記搬送用のコンベアにより搬送されて来る前記物体の
    形状を画像認識してデータを出力するための認識部と、 前記複数の位置に対応して設けられており、前記物体を
    前記コンベア上から前記対応する位置に排出するための
    セレクターと、 前記認識部より出力されたデータを基に前記コンベア上
    から前記物体を排出させる位置を決定し前記セレクター
    を制御するための手段と、 前記排出位置に排出された前記物体の向きを揃えて箱詰
    めするための手段と、 前記各排出位置に排出された前記物体の数を管理し、こ
    のデータを基にして前記箱詰めされる数量を管理するた
    めの手段とを設け、 前記物体の形状により選別し、選別された物体を所定数
    箱詰めするようにしたことを特徴とする自動選別方法。
  6. 【請求項6】 前記搬送用のコンベアは複数設けられて
    いるとともに、前記認識部は前記複数の搬送用のコンベ
    ア上の物体の識別を同時に処理するようにした請求項5
    に記載の自動選別方法。
JP4797594A 1994-02-23 1994-02-23 自動選別方法 Pending JPH07232821A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4797594A JPH07232821A (ja) 1994-02-23 1994-02-23 自動選別方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4797594A JPH07232821A (ja) 1994-02-23 1994-02-23 自動選別方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07232821A true JPH07232821A (ja) 1995-09-05

Family

ID=12790325

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4797594A Pending JPH07232821A (ja) 1994-02-23 1994-02-23 自動選別方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07232821A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102163483B1 (ko) * 2019-10-08 2020-10-08 현대무벡스 주식회사 화물 형상에 기초한 화물 자동 분류 시스템
KR102170705B1 (ko) * 2019-10-08 2020-10-27 현대무벡스 주식회사 화물 체적에 기초한 화물 자동 분류 시스템

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102163483B1 (ko) * 2019-10-08 2020-10-08 현대무벡스 주식회사 화물 형상에 기초한 화물 자동 분류 시스템
KR102170705B1 (ko) * 2019-10-08 2020-10-27 현대무벡스 주식회사 화물 체적에 기초한 화물 자동 분류 시스템

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4585126A (en) Method and apparatus for high speed processing of fruit or the like
US8220657B2 (en) Unit for filling containers with products in particular pharmaceutical products
US5431289A (en) Product conveyor
WO2012137433A1 (ja) 光学式選別機
US5197585A (en) Object sorting apparatus with object holder facilitating lateral transfer
JPH07232136A (ja) 自動選別装置
JPH07232821A (ja) 自動選別方法
JP3307745B2 (ja) びんの色選別装置
JP5014404B2 (ja) 硬貨類処理機
JPH07232822A (ja) 分離供給装置及び分離供給方法
JPH07232826A (ja) 振り分け装置及び振り分け方法
JPS6029260A (ja) バ−ツフイ−ダにおける物品の表裏整列機構
JPH07232810A (ja) 搬送装置及び搬送方法
JPH09229634A (ja) 選別装置及び選別方法
JP4391851B2 (ja) 棒金類処理装置および硬貨類処理機
JP4638748B2 (ja) 硬貨類識別分岐通路装置
JP2647043B2 (ja) 塊状青果物の高速整列供給装置
KR100450519B1 (ko) 마늘 선별장치
JP2665637B2 (ja) 枝豆選別機
JP2516947B2 (ja) 青果物のパック詰め装置
JPH08188231A (ja) 物品の搬送装置
JP5780667B2 (ja) 作物選別装置
JP2023087619A (ja) 外観選別機
JPS6216412Y2 (ja)
NZ515126A (en) Shellfish opening apparatus with unopened or partially opened shellfish being opened and halves separated while being conveyed