JPH07232055A - ポリマー−セラミックゾルゲル - Google Patents

ポリマー−セラミックゾルゲル

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JPH07232055A
JPH07232055A JP32004594A JP32004594A JPH07232055A JP H07232055 A JPH07232055 A JP H07232055A JP 32004594 A JP32004594 A JP 32004594A JP 32004594 A JP32004594 A JP 32004594A JP H07232055 A JPH07232055 A JP H07232055A
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silane
sol
alkoxide
gel
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JP32004594A
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English (en)
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Laura A Weller-Brophy
ローラ・アン・ウェラー−ブロフィー
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Minnesota Mining and Manufacturing Co
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (1)フルオロカーボン界面活性剤を含んだ、
シランで改変したポリマーと、または(2)シランで改変
したフルオロポリマーと反応させた1以上の金属アルコ
キシドを含んでなるポリマー−セラミックゾル−ゲル組
成物を作り、加水分解させて基材上で膜を得る。 【効果】 その膜は導波管での利用に適した光学的に透
明で、滑らかな薄膜である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、シランで改変したポリマーおよ
びフルオロカーボン界面活性剤と反応させた、1以上の
金属アルコキシドよりなるポリマー−セラミックゾルゲ
ル組成物に関する。その組成物を基材上に析出させて、
光学的な品質の透明な膜を作ることができる。
【0002】
【従来の技術】受動光導波管および導波管部品をベース
にした、または組み入れた平面およびチャンネルの光導
波管部品およびインテグレイティッドオプカティカルシ
ステムは電気通信、コンピュータおよび医療産業におい
て現在用いられている。典型的なインテグレイティッド
オプカティカルシステムは、波長(デ)マルチプレクサ
ー、オプティカルカップラーおよびスプリッター、導波
管格子センサー、マッハーツェンダ干渉計、オプティカ
ルデータストレージ用インテグレイティッドヘッドおよ
びスペクトルアナライザーを含む。
【0003】光導波管用の多くの無機、有機およびハイ
ブリッド薄膜が記載されている。例えば、トピックス・
イン・アプライド・フィジックス(Topics in Applied
Physics)、7巻、「インテグレイティッド・オプティ
クス(Integrated Optics)、202〜216頁(197
9)参照。受動光導波管への利用に有用な薄膜について
は、それらは1.4〜2.0の屈折率を有し、0.05
〜10μmのコーティングの厚みを有し、約3nm以下の
2乗平均(rms)表面あらさを有すべきである。(rmsは膜
表面のピークと谷の間の平均距離の2乗の平方根を意味
する。)これらの膜は光学的に透明で、コートされるべ
き基材によく接着し、引っかきに対して抵抗性があり、
環境的および時間的安定性をも有しなければならない。
さらに、インテグレイティッドオプティカルデバイスの
規定された性能が維持されるよう熱的に誘導される屈折
率の変化(dn/dT)は十分小さくなければならない。こ
れらの特徴を有する膜は、上または下にある材料を傷つ
けない化学的および熱的な方法により付着されねばなら
ない。
【0004】受動光導波管での利用に一般的に用いられ
ているシリカをベースにした無機物は上に挙げた要件を
満足する。しかし、十分に緻密である薄膜を製造するの
に必要な加工温度は、膜の組成により、400〜110
0℃の範囲にある。そのような加工温度は、ポリマー基
材、拡散インデックス構造を導入した多層デバイス、半
導体レーザー、有機発光素子、およびノンリニアーな有
機および/または無機材料等の物品に適用する薄膜には
高すぎる。そのような物品の場合、約200℃以下の温
度で加工できる材料が典型的には必要とされる。熱また
は照射により硬化するポリマーがそのような利用には一
般的に用いられる。しかしながら、商業的に入手できる
ポリマーは、多くの光導波管への利用のための、望まし
い屈折率、熱膨張係数、および十分に小さい熱的に誘導
される屈折率の変化を有しない。
【0005】ハイブリッド材料は、ポリマーの低い加工
温度を多成分酸化物ガラスの光学的性質と組み合わせる
ものであり、光導導電管への利用に最適の材料である。
いくつかの方法がハイブリッド膜を製造するために用い
られている。
【0006】一つの方法は有機または無機の成分を他の
多孔性の層に侵入させることを含む。この方法の一つの
変形は、ゾル−ゲル技術で製造された多孔性のセラミッ
クに高分子物質を侵入させることを含む。そのようなポ
リマー・イン・セラミック複合材料は、熱膨張係数を含
む、非常に相異った熱的性質を有する2つの材料よりな
る。これは複合材料中のボイドまたはクラックの生成に
導く。他の問題も起こり得る。重合体とガラス性マトリ
ックスの収縮性の相異は光学的に不透明な材料を生じ
る。最終の薄膜とセラミックマトリックスの屈折率はほ
ぼ同じでなければならない。何故なら、マトリックスと
侵入物の屈折率のどのような相異も生成する複合材料の
光散乱を生じさせるからである。また、無機材料とガラ
スの多孔性表面の間に起こり得る表面化学反応もガラス
マトリックスに導入される有機材料を制限する。ディー
・アヴニア(D.Avnir)等、ジェー・ノン−クルスト・
ソル(J.Non−Crst.Sol)、74巻、395〜40
6頁(1985): ジェー・エム・ブールトン(J.M.
Boulton)等、マット・レス・ソク・シンプ・プロク(M
at.Res.Soc.Symp.Proc)、180巻、987〜
993頁(1990)参照。
【0007】この方法の他の変形は、金属アルコキシド
のゴム状ポリマー中への侵入を含む。金属アルコキシド
は次に加水分解され、ガラス状の「インフィルトレート
(infiltrate)」を生成する。他の問題も存在し得るが制
限は上に述べたものと同様である。これらは金属アルコ
キシドの加水分解中のポリマーの化学的改変、および金
属アルコキシドの不完全な加水分解および縮合を含む
(完全なガラス緻密化を達成するのに必要な加工温度は
有機材料の分解温度以上であるので)。
【0008】第2の方法は、ポリマーと無機化合物(ま
たはその前駆体)の溶液を物理的に混合し、有機−無機
ハイブリッド材料を製造することを含む。特にはポリマ
ー前駆体を部分的に加水分解したゾル−ゲル溶液とブレ
ンドする。光学的に透明な材料の製造はブレンドの混和
性に依存し、混和できないシステムは不透明な材料を生
じる。この方法による最小の表面あらさを有する光学的
な品質の薄膜の製造は未だ報告されていない。
【0009】ポリマー−セラミック複合材料の合成の第
3の方法は、例えば米国特許5,109,080号に記載
されている。ポリマーを、プレ加水分解した金属アルコ
キシドに共有結合的に結合させる。特には、大きい屈折
率を有するシランで改変したポリエーテルケトンとテト
ラエチルオルソシリケート(TEOS)を反応させて、1
10℃と150℃の間の温度で硬化できる大きい屈折率
を有するハイブリッドガラスを製造する。
【0010】シリカをベースにしたポリセラムの製造に
おける、シランで改変したポリマーと金属アルコキシド
の同時の加水分解と縮合は、ジェー・エム・ボールトン
(J.M.Boulton)等、マット・レス・ソク・シンプ・
プロク(Mat.Res.Soc.Symp.Proc)、180巻、
773頁および987〜993頁(1990)に記載され
ている。記載されているゾル−ゲル法により製造される
材料は25%(体積)以下のセラミックを導入し、生じた
ゾル−ゲル溶液からスピンコートした薄膜は光学的品質
が良くない。
【0011】表面のあらさ(roughness)はゾル−ゲルポ
リマー−セラミックスの析出の間に発現する。15〜2
0重量%の固体を有する溶液からスピンコートした膜に
おいては、このあらさはベイナルドセル(Beynard cel
l)の生成により、 より粘稠でない溶液からスピンコー
トされたフィルムでは、粗さは表面の脈理(すなわち、
スピンコーティングの間に引き延ばされたベイナルドセ
ル)の生成により生じる。ベイナルドセルの生成は、飽
和した溶液環境でのスピンコーティング、それに続くフ
ィルムの非常に遅い乾燥により、ある程度にコントロー
ルできる。この技術は全く多孔性で、受容できないほど
大きい光伝搬損失を有する膜を生じる。
【0012】
【課題を解決するための手段】一つの要旨において本発
明は、(a)酸性溶媒中で希釈された少なくとも一つのI
V族金属元素のアルコキシドを加水分解し、次に加水分
解されたアルコキシドに(b)または(c)、すなわち(b)シ
ランで改変したポリマーおよび0を超え10%までの
(全固体含量を基準にして重量による)フルオロケミカル
界面活性剤、または(c)シランで改変したフルオロポリ
マー、を加えることを含んでなるポリマー−セラミック
ゾル−ゲルハイブリッド材料を製造する方法を提供す
る。他の要旨において本発明は、上記のハイブリッド材
料のコーティングを基材に施し、場合によりそのコーテ
ィングを濃縮し、そのコーティングを25〜150℃の
温度で加熱することを含んでなる、5nm未満の平均表面
あらさを有する、実質的にクラックのないポリマー−セ
ラミック膜を製造する方法を提供する。更なる要旨にお
いて、本発明は上記の方法から生ずる複合材の構造を提
供する。
【0013】本明細書において次の定義を適用する:「ポ
リセラム」または「ポリセラミック材料」または「ポリマー
−セラミックハイブリッド材料」は、酸素−IV族元素
結合により、少なくとも一つの他のポリマー鎖に架橋し
たポリマー鎖より構成される材料を意味し、生じた固体
のモルホロジーはサブミクロンスケールで均一であり、
その結果、光の散乱がそれを通る光伝搬において、実質
的に減少している。「フルオロケミカル界面活性剤」と
は、少なくとも一つの炭素−フッ素結合を有する化合物
であって、そのような化合物を含む組成物から生成する
フィルムの表面張力を減少させる化合物を意味する。
「フルオロポリマー」とは、少なくとも一つの炭素−フッ
素結合を有するポリマー材料を意味する。「IV族」と
は、Ti、Zr、Hf、C、Si、Ge、SnおよびPbを含
む周期律表IVAおよびIVB族(CASバージョン)中
の元素を意味する。「基」または「化合物」または「ポリマ
ー」は、望ましい生成物を妨げない従来の置換基による
置換が可能である化学種を意味する。
【0014】本発明は、ポリマー−セラミックハイブリ
ッドおよびその製造方法を教示するものであり、それか
ら導波管利用に適した滑らかな光学的に透明な膜が製造
できる。組成物は、1以上のシランで改変したフルオロ
ポリマーと、または1以上のシラン改変したポリマーお
よびフルオロケミカルの界面活性剤と反応した1以上の
IV族元素のアルコキシドよりなるポリマー−セラミッ
クゾル−ゲルを含んでなる。この組成物から製造される
薄膜の屈折率は、金属アルコキシドおよびシランで改変
したポリマーの割合によって、1.37〜1.90の間
に調節できる。
【0015】ポリマー−セラミックゾル−ゲル組成物か
らの光学的品質の滑らかなクラックのない膜を製造する
ためのフルオロポリマーまたはフルオロケミカル界面活
性剤の使用は未だ記載されていない。厚み0.05〜5
μm、平均表面あらさ5nm未満および理論的最大値に達
する密度を有する実質的にクラックのない単一層の膜が
150℃以下の熱加工温度で製造できる。対照的に典型
的なゾル−ゲル法により製造した多成分酸化物フィルム
は、完全な密度に達するために、すなわち、密度が与え
られた酸化物組成物の固体(残存溶媒なし)について予言
されるような点まで強固になるためには400℃以上の
加工温度を必要とする。本発明の方法により製造した膜
を導入した光導波管は「低ロス」である(すなわち、10d
B/cm未満の伝搬損失を有する。)。
【0016】本発明のポリマー−セラミック材料組成物
は、1以上の金属アルコキシドと1以上のシランで改変
したポリマーまたはフルオロポリマーを共加水分解し、
相溶性の均一な混合物を作る、ゾル−ゲル法を用いて合
成される。ゾル−ゲル法の加水分解および縮合反応はよ
く知られており、次のように書ける:
【化1】 (式中、Rはアルキル基を表わし、MはIV族元素を表
わす。) これらの反応の更なる記述は、ブリンカー(Brinker)お
よびシェラー(Scherer)、ゾル−ゲル・サイエンス(Sol
−Gel Science): ザ・フィジックス・アンド・ケミ
ストリー・オブ・ゾル−ゲル・プロセシング(The Ph
ysics and Chemisty of Sol−Gel Processin
g)、アカデミック・プレス(1990)を参照せよ。溶液
のpHを4.0以下、好ましくは1.0pH2.0に
調節することにより(化学量論量未満の水を用いる)、こ
れらの反応はコロイド状粒子よりはむしろ架橋した網目
よりなるゾル−ゲル物質を作る。
【0017】ポリマー−セラミックハイブリッド材料の
製造は、上のゾル−ゲル法に基づき次のごとく書ける。
【化2】 (式中、R1、R2およびR3は同一または異なるアルキル
基を表わし、M1、M2およびM3は同一または異なるI
V族元素であり、R'はポリマー、好ましくは約10,0
00以下の重量平均分子量を有するポリマーである。)
【0018】本発明に有用なアルコキシドはIV族元
素、特にケイ素(Si)、ゲルマニウム(Ge)およびチタン
(Ti)をベースにする。アルコキシドの有機部分は、1
〜10、好ましくは1〜4個の炭素原子を有するアルキ
ル基である。一般的な例は、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピルおよびn−ブチル基を含む。好ましい
IV族元素のアルコキシドはTEOS、テトラメチルオ
ルソシリケート(TMOS)、チタニウムイソプロポキシ
ド(TIPT)、テトラ(n−ブチル)チタネート(TNB
T)およびゲルマニウム(IV)エトキシドを含む。
【0019】本発明において有用なポリマー部分(R'基
として)は、トリメトキシシリルプロピルまたはトリエ
トキシシリルプロピル基で改変されたエチレンオキシド
ウレタンおよびエチレンイミンから誘導されたものを含
むが、これらに限定されない。そのようなシランで改変
されたポリマーの説明的な例は、ハルス・アメリカ社
(ピスカタウエイ、ニュージャージー)から商業的に入手
できるトリメトキシシリルプロピル−置換ポリエチレン
イミン(MPEI)およびトリメトキシシリルプロピル−
置換ポリエチレンオキシドウレタン(MPEOU)を含
む。
【0020】本発明に有用なフルオロポリマーは、パー
フルオロポリ(エチレンオキシド)の1および2官能化誘
導体を含むが、これらに限定されない。これらのフルオ
ロポリマーの製造は米国特許5,274,159号、特に
実施例7に教示されている。一般的には、それらはパー
フルオロポリエーテルエステルとアミノアルキルアルコ
キシシランとの反応により製造できる。アルコール副生
物および未反応のアミノシランを除去した後、反応生成
物をポリオキシアルキレンアルコールと混合し、加熱下
に蒸留する。
【0021】反応の好ましい順序は、アルコキシドの加
水分解、その後のシラン改変フルオロポリマー、または
シラン改変ポリマーおよびフルオロケミカル界面活性剤
の付加である。アルコキシドは、シラン改変ポリマーま
たはフルオロポリマーよりしばしば反応性が小さいので
最初に加水分解する。アルコキシドの加水分解は、アル
コキシドの添加前に0〜4、好ましくは1〜2の間のp
Hに酸性化した、溶媒、より好ましくはアルコール溶
媒、最も好ましくはエタノール、メタノール、イソプロ
パノールまたはその混合物中で好ましくは行う。有用な
酸は、HClおよびHNO3等の希薄なまたは濃厚な酸、
2,4−ペンタンジオン等の有機酸を含むが、これらに
限定されない。生じた混合物を撹拌し、60〜90℃で
0〜120分間、好ましくは0〜60分間加熱し、加水
分解によるリニアーな網目形成を促進させる。1を超え
るアルコキシドを用いる場合、そのアルコキシドを好ま
しくは別々に加水分解し、所望のM1対M2比で混合す
る。
【0022】シラン改変ポリマーまたはフルオロポリマ
ーを、加水分解した金属アルコキシドに1:1000〜
1000:1(ポリマー:アルコキシド)、好ましくは1:
9〜9:1、より好ましくは3:7〜7:3の範囲で加え
る。添加の前に、ポリマーをアルコール溶媒(例えば、
エタノールまたはイソプロパノール)、塩素化溶媒(例え
ば、1,1,2−トリクロロトリフルオロエタン、フレオ
ン(商標)としてデュポン社(ウイルミングトン、デラウ
ェア)から商業的に入手できる)、またはフッ素化溶媒
(例えば、トリフルオロエタノール)等の溶媒中で、場合
により、例えばジメチルホルムアミド(DMF)、テトラ
ヒドロフラン(THF)またはピリジン等の他の溶媒と組
み合わせて希釈できる。アルコキシドが溶液中でリニア
ーな鎖を形成する機会を有した後に(すなわち、上記加
水分解反応を少なくとも60分行った後に)、シラン改
変ポリマーまたはフルオロポリマーを加えることはゾル
−ゲル溶液の保存寿命を増加させることが認められた。
【0023】用いるシラン改変ポリマーがフルオロポリ
マーである場合、フルオロケミカル界面活性剤の添加は
必要でないが、フルオロケミカル界面活性剤をアルコキ
シド−ポリマー混合物に直接加えることができる。好ま
しくはフルオロケミカル界面活性剤を上記したのと同じ
溶媒の一つに希釈する。アルコキシド−ポリマー溶液中
の界面活性剤の濃度は0を越え10%まで(全固体含量
を基準にして重量で)、好ましくは2〜6%(重量)の範
囲であり得る。溶液は0〜120分、好ましくは5〜1
5分撹拌する。(合成は後の実施例に更に記載する。)
フルオロケミカル界面活性剤として有用な化合物は、フ
ッ素化した高分子のエステルおよびパーフルオロアルキ
ルを有するポリ(オキシエチレン)を含む。好ましくはそ
の界面活性剤は非イオン性である。そのような非イオン
性のフルオロケミカル界面活性剤の例は、FC(商標)−
430、FC−170CおよびFC−171(3M社、
セント・ポール、ミネソタ)を含む。
【0024】生成したポリマー−セラミックハイブリッ
ド溶液は玉にならず、たいていの基材上に連続的な膜と
して容易に塗布される。有用な基材材料は、ガラスおよ
びクォーツ(光ファイバーを含む)、シリコン、LiNbO
3、およびポリエステル、ポリカーボネート、ポリウレ
タンおよびポリイミド等の様々な商業的に入手できるポ
リマーを含むが、これらに限定されない。薄膜層はスピ
ンコーティング、マイヤーバー塗布、ディップコーティ
ング等の様々な良く知られた技術により塗布してもよ
い。あるフィルムの厚みは使用される個々の用途により
決められるが、そのような膜の好ましい厚みは0.05
〜5μmの範囲にある。薄膜を塗布した後、その膜を室
温および周囲湿度で数ケ月まで、好ましくは0.1〜4
8時間、ゲル化させ縮合させる。縮合した後、コートさ
れたサンプルを150℃までの温度でベーキング(例え
ば、ホットプレート上でまたはオーブンまたは炉中で)
により緻密化する。好ましくは30分から数日まで続く
このベーキングにより、硬い、耐久性の、滑らかなそし
て事実上完全な密度、好ましくは理論的最大密度の少な
くとも95%、より好ましくは理論的最大の98%の密
度の、光学的に透明な薄膜が生じる。(膜の緻密化は、
例えば膜の屈折率の変化を測定することによりモニター
できる。) 比較的低い加工温度のため、典型的なSiO2
や多成分酸化物ゾル−ゲルコーティングに必要な高い加
工温度により損傷されるかも知れないポリマー基材への
これら膜の適用が可能となる。
【0025】個々の理論に拘束されることを望むもので
はないが、フルオロポリマーまたはフルオロケミカル界
面活性剤は、ゾル−ゲル溶液の表面張力を下げ、適当な
濃度で使用した場合、ベイナルドセルの生成をなくすと
信じられる。さらに記載した順序で様々な成分を反応さ
せることは、加水分解/縮合反応により1以上の成分の
急速な沈澱が生じるのを妨げることを助ける。溶液の酸
性および存在する水の量の注意深いコントロールもその
ような望ましくない副反応を妨げるのを助ける。適当な
界面活性剤またはフルオロポリマーの添加は、薄膜の
(平均)表面あらさを14nm以上から、約5nmまで、好ま
しくは約3nm以下まで減少させることができる。5nm以
上のrms表面あらさは薄膜界面での光の散乱により過剰
の導波管ロスに導き得るので、この減少は大変望まし
い。複合材の構造が約5nms以下のrms表面あらさを有す
る光学的に透明なフィルムを含む場合、それは光導波管
路として使用できる。そのような導波管は光学的センサ
ー(例えば、表面プラズモンバイオセンサー)においてお
よび通信産業において受動導波管部品として有用であ
る。上記膜は保護、耐摩耗および耐汚染コーティングと
しても有用である。
【0026】本発明の目的および利点を次の実施例によ
りさらに説明する。しかしながら、記載した個々の材料
および量、並びに他の条件および詳細は本発明を不当に
限定するよう解釈すべきでない。
【0027】
【実施例】
実施例1 本実施例は、呼称33%SiO2/67%ポリマー(容積)
のゾル−ゲルおよびそれから得られる薄膜の製造を記載
する。 ステップ1: 16%(重量)SiO2のプレ加水分解とポリ
マーの添加 13.737gの試薬アルコールに、1.846gの0.
1N HClを加え、溶液を撹拌した。20.024gの
TEOS(アルドリッチ・ケム社、ミルウォーキー、ウ
ィスコンシン)を加え、溶液を再度撹拌した。部分的に
覆ったビーカー中で溶液を約1時間加熱(50〜60℃)
し、室温に冷却し、5.010gのMPEI(ハルス・ア
メリカ社)を加えた。溶液をさらに5〜10分撹拌し
た。
【0028】ステップ2: 界面活性剤の導入 FC(商標)−430フルオロケミカル界面活性剤(3M
社)を無水の試薬アルコール(マリンクロット・スペシャ
リティ・ケミカル社、パリス、ケンタッキー)で0〜4
%の範囲の重量%で希釈した。この混合物をステップ1
からのゾル−ゲル溶液に、約1部の希釈界面活性剤:3
部のゾル−ゲル溶液の重量割合で加えた。これにより、
0〜6.5%(溶液の全計算固体含量を基準にして)の界
面活性剤を導入したゾル−ゲル溶液を得た。
【0029】ステップ3: 薄膜析出、加工および試験 ゾル−ゲル溶液を0.2μmまで濾過し、2000rpmで
ガラスおよびクォーツの顕微鏡スライドにスピンコート
した。コートしたスライドを室温で数日〜数ケ月の範囲
の期間風乾した。(他の実験で150℃までの温度での
加熱により急速に緻密化をもたらすことが示された。)
【0030】最終の膜厚は1.0〜1.5μmのオーダ
ーであり、膜の屈折率は約1.475であった。表面あ
らさをデクタク(商標)3030表面プロフィール測定シ
ステム(ソロン・テクノロジー社、サンタバーバラ、カ
リホルニア)で、0.5mmのスキャン速度および2mgの
重さのスタイラスを用いて測定した。ガラスおよびクォ
ーツ基材の厚みの変動に対する補正は行わなかっが、自
動レベリングを用いた。9回のスキャンを各データ・ポ
イントについて行った。FC−430界面活性剤濃度の
関数としてのSiO2−MPEI薄膜の測定した平均あら
さを表1に示す。界面活性剤濃度は、組成物を基準とし
てゾル−ゲル溶液の全規定固体含量の関数として計算し
た。
【0031】
【表1】
【0032】典型的な薄膜は5nmのオーダーの表面あら
さ(おおよそガラス基材の粗さ)を有し、使用する界面活
性剤量の減少は表面の細みぞのためあらさの増加をもた
らした。
【0033】実施例2 本実施例は、呼称40%(体積)TiO2/60%(体積)ポ
リマーのゾル−ゲルおよびそれから得られる薄膜の製造
を記述する。 ステップ1: 16%(重量)TiO2のプレ加水分解および
ポリマーの添加 5.912gの試薬アルコールに1.132gの濃塩酸を
加え、溶液を撹拌した。14.934gのTNBT(ジョ
ンソン・マシー・エレクトロニクス社、ワード・ヒル、
マサチューセッツ)を撹拌しながら滴下した。その後、
3.105gのMPEIを加え、溶液をさらに5〜10
分間撹拌した。
【0034】ステップ2: 界面活性剤の導入 実施例1で用いたのと同じフルオロケミカル界面活性剤
を試薬アルコールで、0.6〜3%の範囲の重量%に希
釈した。この混合物をステップ1からのゾル−ゲル溶液
に、約1部の希釈界面活性剤:3部のゾル−ゲル溶液の
重量割合で加えた。これにより、1〜4.8%(重量、
溶液の全計算固体含量を基準にして)の界面活性剤を導
入したゾル−ゲル溶液が得られた。
【0035】ステップ3: 薄膜析出、加工および試験 ゾル−ゲル溶液を0.2μmまで濾過し、2000rpmで
ガラスおよびクォーツスライドにスピンコートした。コ
ートしたスライドを70℃で1〜24時間風乾した。
【0036】最終の膜厚は、1.0〜1.5μmのオー
ダーであり、膜の屈折率は約1.80であった。表面あ
らさは実施例1と同様に測定した。表2に示すデータ
は、TiO2−MPEIフィルムの表面あらさに及ぼす界
面活性剤濃度の影響を示す。界面活性剤濃度は、組成物
を基準にして、ゾル−ゲル溶液の全推定固体含量の関数
として計算した。
【0037】
【表2】
【0038】3.8%(重量)のFC−430を導入した
膜の表面あらさは3nmのオーダーであり、より低い界面
活性剤濃度は表面の細みぞのため、あらさの増加をもた
らした。界面活性剤濃度を増加させると、多分表面接着
性の減少とピンホールのためあらさが増加した。
【0039】実施例3 本実施例は、呼称40〜60%(体積)SiO2−TiO2
60〜40%(体積)ポリマーのゾル−ゲルおよびそれか
らの薄膜の製造を記述する。 ステップ:1 16%(重量)固体SiO2−TiO2のプレ加
水分解とポリマーの添加 実施例1および2の加水分解の手順を用いSiO2とTi
2を別々に加水分解した。プレ加水分解されたTEO
SとTNBT溶液を0:1〜1:0の重量比(TEOSの
TNBTに対する)で混合し、約1.45〜1.80以
上の範囲の屈折率を有する薄膜材料を得た。2つの加水
分解した溶液を混合する場合、加水分解したTEOS溶
液を加水分解したTNBT溶液に加えることが好ましい
ことがわかった。表3に記載した材料は約10gのプレ
加水分解したSiO2−TiO2を構成した。各10gの溶
液に対して約1.42gのMPEIを加えた。各溶液を
次に5〜10分撹拌した。
【0040】ステップ2: 界面活性剤の導入 実施例1で用いたのと同じフルオロケミカル界面活性剤
を、試薬アルコールで約2.4%(重量)の濃度まで希釈
した。この混合液をステップ1からのゾル−ゲル溶液
に、約1部の希釈界面活性剤:3部のゾル−ゲル溶液の
重量割合で加えた。これにより約4%(重量、溶液の全
計算固体含量を基準にして)の界面活性剤を導入したゾ
ル−ゲル溶液が得られた。
【0041】ステップ3: 薄膜析出、加工および試験 ゾル−ゲル溶液を0.2μmまで濾過し、2000rpmで
ガラスおよびクォーツスライドにスピンコートした。コ
ートしたスライドをホットプレートで70〜75℃で約
90分乾燥し、約18時間風乾した。スライドを次に約
1時間75℃の熱対流炉で乾燥し、室温に冷却した。最
終の膜厚は0.75〜1.0μmのオーダーであり、屈
折率は表3に示すように1.47〜1.81の範囲であ
った。屈折率は式:
【数1】n =VSinSi + VTinTi + VMPEInMP (式中、VSiはSiO2の容積分率、VTiはTiO2の容積
分率、VMPEIはMPEIの容積分率であり、nSiはSiO
2の屈折率、nTiはTiO2の屈折率、nMPEIはMPEIの
屈折率である。)に従って計算した。この式は多成分酸化
物ガラスの屈折率の計算に一般的に用いる式と一致す
る。計算値はおおよそのものであり、計算した屈折率は
1つの測定波長でのみ正確である。何故なら、材料は分
散性であるからである。SiO2、TiO2およびMPEI
について1.46、2.10および1.48の屈折率値
を上の計算にそれぞれ用いた。
【0042】測定した厚みおよび屈折率値は2つの独立
した測定方法で測定した。第一の測定は紫外−可視トラ
ンスミッションスペクトロスコピーを用いて行った。膜
の吸収および散乱は無視した。示した値は400〜70
0nmのスペクトル範囲について平均した。第2の測定
は、λ=632.8nmでプリズムカップリング技術を用
いて行った。両測定方法は同等の結果を与え、注記した
場合を除いて平均した。SiO2−TiO2/MPEI薄膜
の屈折率(測定値および計算値)および平均表面あらさを
物質組成の関数として表3に示した。組成は出発物質の
量を基準にして計算し、界面活性剤による寄与を含まな
かった。エイジング/熱加工の後に膜に残存する界面活
性剤量は不確かであった。約4%(重量)の界面活性剤を
導入した典型的な薄膜の表面あらさは3nmのオーダーで
あり、物質組成の関数としていくらかの変動があった。
これらのサンプルはクリーンな環境では調製しなかっ
た。クリーンな環境でのサンプル調製は、ここに報告し
た最小値に等しいかまたはより小さい表面あらさを有す
るコートした物品を製造することが予期される。
【0043】
【表3】
【0044】a 紫外−可視測定のみ b 0%SiO2/40%TiO2/60%MPEI組成物
の測定した屈折率は計算値より実質的に大きかった。大
きい相違について少なくとも2つの理由が仮定される:
1)合成した組成物は計算したのと同じでなかった、お
よび/または 2)TiO2が少なくとも部分的にアナターゼまたはルチル
の形で存在した。後の仮定は次の改変により支持され
る。TiO2の屈折率として2.305を用いると、1.
81という計算された屈折率が得られる。
【0045】実施例4 本実施例は、呼称33%(体積)SiO2/67%(体積)フ
ルオロポリマーのゾル−ゲルおよびそれからの薄膜の製
造を記述する。 ステップ1: 16%(重量)SiO2のプレ加水分解 3.857gの試薬アルコール(マリンクロット社)に
0.502gの0.1NHClを加え、溶液を撹拌した。
この溶液に5.643gのTEOSを加え、混合物を再
度撹拌した。
【0046】ステップ2: フルオロポリマーの希釈およ
びプレ加水分解TEOSの導入 5.051gの1,1,2−トリクロロトリフルオロエタ
ン(HPLCグレード、アルドリッチ・ケミカル社、ミ
ルウォーキー、ウィスコンシン)に、0.999gのシラ
ンで改変したパーフルオロ(ポリエチレンオキシド)(そ
の製造は米国特許出願08/019,069号に記載さ
れている。)を加えた。この混合物の5gのアリコート
を、ステップ1からのプレ加水分解した約5gのTEO
Sと撹拌しながら混合した。これはゾル−ゲルを作り、
それを瓶に入れ1日熟成した。
【0047】ステップ3: 薄膜析出、加工および試験 ステップ2からのゾル−ゲル組成物を0.2μmまで濾
過し、2000rpmでガラスの顕微鏡スライドにスピン
コートした。これらのコートしたスライドを室温で1日
間風乾し、次に熱対流炉中で70℃で約45分乾燥し
た。この膜の厚みおよび屈折率を、同じゾル−ゲル組成
物からコートした2つのサンプルの紫外−可視トランス
ミッションスペクトロスコピー測定から測定した。(フ
ィルムの吸収と散乱は無視できると仮定した。)サンプ
ルは0.75および0.80μmの膜厚および1.42
および1.40の屈折率をそれぞれ有していた。これら
の値は400〜700nmのスペクトル範囲にわたって平
均した。上記実施例からのデータは、これらの膜が導波
管利用に有用である厚み、屈折率および表面あらさを有
することを示す。本発明の範囲と思想から離れない本発
明の様々な改変は当業者に明らかであろう。本発明はこ
こに説明した説明のための態様に不当に限定されるべき
でない。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)酸性の溶媒中で希釈された少なくとも
    1つのIV族元素のアルコキシドを加水分解し、 次に、b)およびc)の1つ、すなわち b)加水分解したアルコキシドに、 1)シランで改変したポリマー、および 2)全固体含量を基準にして0を超え10重量%までの
    フルオロケミカル界面活性剤 を加える;または c)加水分解したアルコキシドにシランで改変したフルオ
    ロポリマーを加える、を行うことを含んでなる、滑らか
    な、光学的に透明な膜に硬化可能であるポリマー−セラ
    ミックゾルゲルハイブリッド材料の製造方法。
  2. 【請求項2】 a)1)少なくとも1つのIV族元素のア
    ルコキシドの加水分解生成物、および 2)シランで改変したフルオロポリマー;の反応生成
    物;または b)全固体含量を基準にして0を超え10重量%までのフ
    ルオロケミカル界面活性剤、および 1)少なくとも1つのIV族元素のアルコキシドの加水
    分解生成物、および 2)シランで改変したポリマー、の反応生成物、を含ん
    でなるポリマー−セラミックゾルゲルハイブリッド材
    料。
  3. 【請求項3】 基材上の実質的にクラックのない5nm未
    満の平均表面あらさを有するポリマー−セラミック膜を
    含んでなる複合構造の製造方法であって、該方法は a)1)酸性溶媒中で希釈された少なくとも1つのIV族
    元素のアルコキシドを加水分解し、次に、2)および3)
    の1つ、すなわち、 2)加水分解した金属アルコキシドに、 (a)シランで改変したポリマー、および (b)全固体含量を基準にして0を超え10重量%までの
    フルオロケミカル界面活性剤を加える、または 3)加水分解したアルコキシドにシランで改変したフル
    オロポリマーを加える、を行うことにより製造したハイ
    ブリッド材料のコーティングを基材に施し; b)そのコーティングを25〜150℃の温度で加熱して
    膜を形成させ;そして c)ハイブリッド材料の該コーティングを加熱前にゲル化
    させる、ことを含んでなる製造方法。
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