JPH07232022A - オイルミスト除去装置 - Google Patents
オイルミスト除去装置Info
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- JPH07232022A JPH07232022A JP5322794A JP5322794A JPH07232022A JP H07232022 A JPH07232022 A JP H07232022A JP 5322794 A JP5322794 A JP 5322794A JP 5322794 A JP5322794 A JP 5322794A JP H07232022 A JPH07232022 A JP H07232022A
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- oil
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 オイルミスト除去効率を向上することができ
るオイルミスト除去装置を提供する。 【構成】 電動ファンユニット9の回転により含ミスト
空気は、吸込ダクトから整流室8に吸込まれ一対の吸込
側フェルト28を通過して分離室12に吸込まれる。分
離室12内に吸込まれた含ミスト空気は、ファンの遠心
分離作用によりオイルミストが油滴化されて排出され
る。また、分離室12内の含ミスト空気の一部は、排出
口23b・24a・25bから仕切り板7の循環口7b
を通り分離室12に循環される。
るオイルミスト除去装置を提供する。 【構成】 電動ファンユニット9の回転により含ミスト
空気は、吸込ダクトから整流室8に吸込まれ一対の吸込
側フェルト28を通過して分離室12に吸込まれる。分
離室12内に吸込まれた含ミスト空気は、ファンの遠心
分離作用によりオイルミストが油滴化されて排出され
る。また、分離室12内の含ミスト空気の一部は、排出
口23b・24a・25bから仕切り板7の循環口7b
を通り分離室12に循環される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、含ミスト空気のオイル
ミストを遠心力により空気と分離し油滴化する遠心分離
方式のオイルミスト除去装置に関するものである。
ミストを遠心力により空気と分離し油滴化する遠心分離
方式のオイルミスト除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のオイルミスト除去装置は、含ミス
ト空気を電動ファンユニットの回転により吸入ダクトか
ら整流室を介して分離室に吸込むとともに、電動ファン
ユニットに装着された回転フィルタに含ミスト空気を通
しオイルミストを油滴化することにより、排出口から外
部に排出するようにしている。このようなオイルミスト
除去装置としては、特公昭55−38172号公報に開
示されたものが代表的である。
ト空気を電動ファンユニットの回転により吸入ダクトか
ら整流室を介して分離室に吸込むとともに、電動ファン
ユニットに装着された回転フィルタに含ミスト空気を通
しオイルミストを油滴化することにより、排出口から外
部に排出するようにしている。このようなオイルミスト
除去装置としては、特公昭55−38172号公報に開
示されたものが代表的である。
【0003】該公報のオイルミスト除去装置は、電動フ
ァンユニットの回転により吸入ダクトからこの吸入ダク
トの流路断面積より大きな流路断面積からなる整流室に
含ミスト空気を吸込むことにより、含ミスト空気を整流
室内で急激に膨張させ乱流させている。そして、乱流す
る含ミスト空気の一部が逆流して整流室の内壁面に衝突
することにより、オイルミストが油滴化されるようにな
っている。また、整流室から分離室に吸込まれる切屑な
どの除去用に配置された捕集板(公報中には、防護ラス
と呼称されている。)を通過した含ミスト空気は、分離
室内においてその流面が電動機の回転軸と直交する方向
に放射状に広がり、前記回転軸に装着された回転フィル
タを通過するので、オイルミストが回転フィルタ内にお
いて油滴化される。そして、回転フィルタ内に油滴化さ
れたオイルミストは遠心力によりケーシング内壁面に飛
ばされ、そのケーシング内壁面に配置された油吸着材層
から邪魔板を通り排出口から外部に排出される構造とな
っている。
ァンユニットの回転により吸入ダクトからこの吸入ダク
トの流路断面積より大きな流路断面積からなる整流室に
含ミスト空気を吸込むことにより、含ミスト空気を整流
室内で急激に膨張させ乱流させている。そして、乱流す
る含ミスト空気の一部が逆流して整流室の内壁面に衝突
することにより、オイルミストが油滴化されるようにな
っている。また、整流室から分離室に吸込まれる切屑な
どの除去用に配置された捕集板(公報中には、防護ラス
と呼称されている。)を通過した含ミスト空気は、分離
室内においてその流面が電動機の回転軸と直交する方向
に放射状に広がり、前記回転軸に装着された回転フィル
タを通過するので、オイルミストが回転フィルタ内にお
いて油滴化される。そして、回転フィルタ内に油滴化さ
れたオイルミストは遠心力によりケーシング内壁面に飛
ばされ、そのケーシング内壁面に配置された油吸着材層
から邪魔板を通り排出口から外部に排出される構造とな
っている。
【0004】一方、このようなオイルミスト除去装置と
しては、動翼列が円周方向に間隔をおいて規則的に配置
されるとともに電動機の回転軸に装着された遠心羽根車
と、静翼列が円周方向に間隔をおいて規則的に配置され
るとともにケーシングに支持された固定羽根車とを備
え、これら遠心羽根車と固定羽根車を電動機の軸線方向
に交互に複数配置した構造の羽根車を有する電動ファン
ユニットを使用したものもある。このようなオイルミス
ト除去装置としては、特開平4−4013号公報に開示
されたものが代表的である。
しては、動翼列が円周方向に間隔をおいて規則的に配置
されるとともに電動機の回転軸に装着された遠心羽根車
と、静翼列が円周方向に間隔をおいて規則的に配置され
るとともにケーシングに支持された固定羽根車とを備
え、これら遠心羽根車と固定羽根車を電動機の軸線方向
に交互に複数配置した構造の羽根車を有する電動ファン
ユニットを使用したものもある。このようなオイルミス
ト除去装置としては、特開平4−4013号公報に開示
されたものが代表的である。
【0005】該公報のオイルミスト除去装置は、電動機
の回転軸に遠心羽根車を間隔をおいて複数配置するとと
もに、これら遠心羽根車の間に固定羽根車を個々に配置
した構造となっている。また、各羽根車の動翼や静翼の
半径方向外側よりを略くの字状を呈する形状に折り曲げ
るとともに、固定羽根車を支持するケーシングの内周壁
面に螺旋状のオイル排出溝を形成している。そして、こ
のような構造からなる従来のオイルミスト除去装置は、
電動ファンユニットの回転により吸込ダクトから分離室
に吸込まれた含ミスト空気が、遠心羽根車により電動機
の回転軸と直交する放射状に広がりケーシングの内周壁
面に衝突してから固定羽根車を通過するので、各羽根車
の外周面に配置したフェルト内において油滴化されたオ
イルミストは、遠心力によりケーシング内周壁面に飛ば
され、その壁面の螺旋溝を通り、固定羽根車の半径方向
外側となるケーシングの鍔部部分に穿設された排出口か
ら外部に排出される。
の回転軸に遠心羽根車を間隔をおいて複数配置するとと
もに、これら遠心羽根車の間に固定羽根車を個々に配置
した構造となっている。また、各羽根車の動翼や静翼の
半径方向外側よりを略くの字状を呈する形状に折り曲げ
るとともに、固定羽根車を支持するケーシングの内周壁
面に螺旋状のオイル排出溝を形成している。そして、こ
のような構造からなる従来のオイルミスト除去装置は、
電動ファンユニットの回転により吸込ダクトから分離室
に吸込まれた含ミスト空気が、遠心羽根車により電動機
の回転軸と直交する放射状に広がりケーシングの内周壁
面に衝突してから固定羽根車を通過するので、各羽根車
の外周面に配置したフェルト内において油滴化されたオ
イルミストは、遠心力によりケーシング内周壁面に飛ば
され、その壁面の螺旋溝を通り、固定羽根車の半径方向
外側となるケーシングの鍔部部分に穿設された排出口か
ら外部に排出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のオイルミスト除
去装置では、油滴化されたオイルミストを遠心力により
油吸着材層や螺旋溝を有するケーシング内周壁面に飛ば
して、ファンの風圧により排出口に流動させる構造とし
ている。確かに、油滴化されたオイルミストを排出する
ための流路を設ければ、オイルミスト除去効率は向上さ
れると考えられるが、分離室に含ミスト空気の流路の最
終端となる排出口とは別に、油滴化されたオイルミスト
を排出するための排出口を分離室に形成した構造のた
め、含ミスト空気が分離室の流路の途中で一部外部に漏
洩してしまうので、該構造では、一度分離室内に吸込ま
れた含ミスト空気の分離室内におけるオイルミスト除去
効率を低下する要因の一つになっている。また、油滴化
されたオイルミストを排出口に案内する油吸着材層やケ
ーシング内周壁面の螺旋溝が目詰まり状態となると、フ
ァンの風圧による油滴化されたオイルミストの流動を却
って阻害することになってしまうので、使用環境によっ
ては保守点検や清掃作業の手間が増えてしまうと考えら
れる。
去装置では、油滴化されたオイルミストを遠心力により
油吸着材層や螺旋溝を有するケーシング内周壁面に飛ば
して、ファンの風圧により排出口に流動させる構造とし
ている。確かに、油滴化されたオイルミストを排出する
ための流路を設ければ、オイルミスト除去効率は向上さ
れると考えられるが、分離室に含ミスト空気の流路の最
終端となる排出口とは別に、油滴化されたオイルミスト
を排出するための排出口を分離室に形成した構造のた
め、含ミスト空気が分離室の流路の途中で一部外部に漏
洩してしまうので、該構造では、一度分離室内に吸込ま
れた含ミスト空気の分離室内におけるオイルミスト除去
効率を低下する要因の一つになっている。また、油滴化
されたオイルミストを排出口に案内する油吸着材層やケ
ーシング内周壁面の螺旋溝が目詰まり状態となると、フ
ァンの風圧による油滴化されたオイルミストの流動を却
って阻害することになってしまうので、使用環境によっ
ては保守点検や清掃作業の手間が増えてしまうと考えら
れる。
【0007】また更には、特公昭55−38172号公
報のオイルミスト除去装置においては、整流室内にて含
ミスト空気を急激に膨張させることにより、ある程度の
オイルミストを整流室の壁に付着させて除去するととも
に、整流室の分離室側の吐出口に金網やパンチメタルな
どからなる捕集板を取付け、この捕集板により切屑など
が分離室に入らないようになっている。しかしながらこ
のような構造であると、整流室内におけるオイルミスト
除去効率が悪く、分離室内の清掃作業を頻繁に実施しな
ければならないという問題も考えられる。本発明では、
これら問題を解決することにより、オイルミスト除去効
率を向上することができるオイルミスト除去装置を提供
することを目的とする。
報のオイルミスト除去装置においては、整流室内にて含
ミスト空気を急激に膨張させることにより、ある程度の
オイルミストを整流室の壁に付着させて除去するととも
に、整流室の分離室側の吐出口に金網やパンチメタルな
どからなる捕集板を取付け、この捕集板により切屑など
が分離室に入らないようになっている。しかしながらこ
のような構造であると、整流室内におけるオイルミスト
除去効率が悪く、分離室内の清掃作業を頻繁に実施しな
ければならないという問題も考えられる。本発明では、
これら問題を解決することにより、オイルミスト除去効
率を向上することができるオイルミスト除去装置を提供
することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るためにこの発明では、第一発明として、電動ファンユ
ニットの回転により含ミスト空気を整流室から分離室に
吸込むことによりオイルミストを空気と分離するオイル
ミスト除去装置において、油滴化されたオイルミストを
排出するために前記分離室に穿設された排出口と、この
排出口から排出される含ミスト空気を吸込むために前記
整流室に穿設された循環口とを設け、前記排出口と前記
循環口とを連絡する循環流路を構成したことを特徴とす
る。
るためにこの発明では、第一発明として、電動ファンユ
ニットの回転により含ミスト空気を整流室から分離室に
吸込むことによりオイルミストを空気と分離するオイル
ミスト除去装置において、油滴化されたオイルミストを
排出するために前記分離室に穿設された排出口と、この
排出口から排出される含ミスト空気を吸込むために前記
整流室に穿設された循環口とを設け、前記排出口と前記
循環口とを連絡する循環流路を構成したことを特徴とす
る。
【0009】また第二発明として、電動ファンユニット
の回転により含ミスト空気を整流室から分離室に吸込む
ことによりオイルミストを空気と分離するオイルミスト
除去装置において、円筒形のケーシングからなる前記分
離室の円筒壁部に油滴化されたオイルミストを排出する
ための排出口を穿設し、この排出口のうち前記電動ファ
ンユニットの回転方向となる縁部若しくはこの縁部の近
傍に、前記分離室の内周壁面から半径方向内側に突設さ
れた衝突板を構成したことを特徴とする。
の回転により含ミスト空気を整流室から分離室に吸込む
ことによりオイルミストを空気と分離するオイルミスト
除去装置において、円筒形のケーシングからなる前記分
離室の円筒壁部に油滴化されたオイルミストを排出する
ための排出口を穿設し、この排出口のうち前記電動ファ
ンユニットの回転方向となる縁部若しくはこの縁部の近
傍に、前記分離室の内周壁面から半径方向内側に突設さ
れた衝突板を構成したことを特徴とする。
【0010】また更に第三発明として、第二発明のオイ
ルミスト除去装置において、油滴化されたオイルミスト
を排出するために前記分離室に穿設された前記排出口
と、この排出口から排出される含ミスト空気を吸込むた
めに前記整流室に穿設された循環口とを設け、前記排出
口と前記循環口とを連絡する循環流路を構成したことを
特徴とする。また第四発明として、第一・第三発明のオ
イルミスト除去装置において、電動機と、前記分離室内
に突設された前記電動機の回転軸に装着された遠心羽根
車と、この遠心羽根車と軸線方向で対向配置され前記分
離室に支持された固定羽根車とからなる前記電動ファン
ユニットを構成するとともに、前記分離室の円筒形ケー
シングのうち前記遠心羽根車の半径方向外側となる円筒
壁部に、油滴化されたオイルミストを排出するための前
記排出口を穿設したことを特徴とする。
ルミスト除去装置において、油滴化されたオイルミスト
を排出するために前記分離室に穿設された前記排出口
と、この排出口から排出される含ミスト空気を吸込むた
めに前記整流室に穿設された循環口とを設け、前記排出
口と前記循環口とを連絡する循環流路を構成したことを
特徴とする。また第四発明として、第一・第三発明のオ
イルミスト除去装置において、電動機と、前記分離室内
に突設された前記電動機の回転軸に装着された遠心羽根
車と、この遠心羽根車と軸線方向で対向配置され前記分
離室に支持された固定羽根車とからなる前記電動ファン
ユニットを構成するとともに、前記分離室の円筒形ケー
シングのうち前記遠心羽根車の半径方向外側となる円筒
壁部に、油滴化されたオイルミストを排出するための前
記排出口を穿設したことを特徴とする。
【0011】また第五発明として、第四発明のオイルミ
スト除去装置において、外枠内を仕切り板により区画す
ることにより形成された前記整流室と前記電動ファンユ
ニットの収容室と、この収容室に収容され固定されると
ともに前記仕切り板に穿設された排出口と合致する吸込
口が形成された前記分離室と、油滴化されたオイルミス
トを排出するために前記分離室に穿設された前記排出口
と、前記仕切り板に穿設された前記循環口とを備え、前
記循環流路が前記外枠と前記仕切り板とで形成されてい
ることを特徴とする。また第六発明として、第五発明の
オイルミスト除去装置において、前記外枠と前記仕切り
板とにより形成された前記整流室と、この整流室内を前
方室と後方室とに区画するように前記整流室内に収容さ
れた吸込側フィルタと、前記仕切り板に穿設された前記
循環口とを備え、前記循環流路と前記整流室の前記後方
室とが前記循環口により連通されていることを特徴とす
る。
スト除去装置において、外枠内を仕切り板により区画す
ることにより形成された前記整流室と前記電動ファンユ
ニットの収容室と、この収容室に収容され固定されると
ともに前記仕切り板に穿設された排出口と合致する吸込
口が形成された前記分離室と、油滴化されたオイルミス
トを排出するために前記分離室に穿設された前記排出口
と、前記仕切り板に穿設された前記循環口とを備え、前
記循環流路が前記外枠と前記仕切り板とで形成されてい
ることを特徴とする。また第六発明として、第五発明の
オイルミスト除去装置において、前記外枠と前記仕切り
板とにより形成された前記整流室と、この整流室内を前
方室と後方室とに区画するように前記整流室内に収容さ
れた吸込側フィルタと、前記仕切り板に穿設された前記
循環口とを備え、前記循環流路と前記整流室の前記後方
室とが前記循環口により連通されていることを特徴とす
る。
【0012】また第七発明として、第六発明のオイルミ
スト除去装置において、山形状に折り曲げられ頂上部が
水平状態となるように配置された邪魔板と、同様に山形
状に折り曲げられ前記邪魔板の頂上部外側が頂上部内側
に入り込むように前記邪魔板に間隔をおいて重ね合わさ
れた捕集板とからなる前記吸込側フィルタとするととも
に、前記整流室の上側から垂下された少なくとも1枚の
前記吸込側フィルタと前記整流室の下側に起立された少
なくとも1枚の前記吸込側フィルタとを、一方の頂上部
外側が他方の頂上部内側に入り込むように間隔をおいて
重ね合わせたことを特徴とする。
スト除去装置において、山形状に折り曲げられ頂上部が
水平状態となるように配置された邪魔板と、同様に山形
状に折り曲げられ前記邪魔板の頂上部外側が頂上部内側
に入り込むように前記邪魔板に間隔をおいて重ね合わさ
れた捕集板とからなる前記吸込側フィルタとするととも
に、前記整流室の上側から垂下された少なくとも1枚の
前記吸込側フィルタと前記整流室の下側に起立された少
なくとも1枚の前記吸込側フィルタとを、一方の頂上部
外側が他方の頂上部内側に入り込むように間隔をおいて
重ね合わせたことを特徴とする。
【0013】また更に第八発明として、電動ファンユニ
ットの回転により含ミスト空気を整流室から分離室に吸
込むことによりオイルミストを空気と分離するとともに
前記整流室内に吸込側フィルタが構成されているオイル
ミスト除去装置において、山形状に折り曲げられ頂上部
が水平状態となるように配置された邪魔板と、同様に山
形状に折り曲げられ前記邪魔板の頂上部外側が頂上部内
側に入り込むように前記邪魔板に間隔をおいて重ね合わ
された捕集板とからなる前記吸込側フィルタとするとと
もに、前記整流室の上側から垂下された少なくとも1枚
の前記吸込側フィルタと前記整流室の下側に起立された
少なくとも1枚の前記吸込側フィルタとを、一方の頂上
部外側が他方の頂上部内側に入り込むように間隔をおい
て重ね合わせたことを特徴とする。また第九発明とし
て、第七・第八発明のオイルミスト除去装置において、
複数枚の前記吸込側フィルタを外縁枠内に固定するとと
もに、前記整流室内には前記外縁枠を支持するための枠
受部を設け、前記吸込側フィルタを前記整流室に出し入
れ自在に収容したことを特徴とする。
ットの回転により含ミスト空気を整流室から分離室に吸
込むことによりオイルミストを空気と分離するとともに
前記整流室内に吸込側フィルタが構成されているオイル
ミスト除去装置において、山形状に折り曲げられ頂上部
が水平状態となるように配置された邪魔板と、同様に山
形状に折り曲げられ前記邪魔板の頂上部外側が頂上部内
側に入り込むように前記邪魔板に間隔をおいて重ね合わ
された捕集板とからなる前記吸込側フィルタとするとと
もに、前記整流室の上側から垂下された少なくとも1枚
の前記吸込側フィルタと前記整流室の下側に起立された
少なくとも1枚の前記吸込側フィルタとを、一方の頂上
部外側が他方の頂上部内側に入り込むように間隔をおい
て重ね合わせたことを特徴とする。また第九発明とし
て、第七・第八発明のオイルミスト除去装置において、
複数枚の前記吸込側フィルタを外縁枠内に固定するとと
もに、前記整流室内には前記外縁枠を支持するための枠
受部を設け、前記吸込側フィルタを前記整流室に出し入
れ自在に収容したことを特徴とする。
【0014】
【作用】オイルミスト除去装置は、電動ファンユニット
の回転により吸込ダクトから含ミスト空気が整流室に吸
込まれる。整流室に吸込まれた含ミスト空気は、山形状
からなる複数枚の吸込側フィルタ間を邪魔板に衝突しな
がら千鳥状に通過するので、オイルミストは一部油滴化
されて排出口から装置の外部に排出される。また、分離
室に吸込まれた含ミスト空気は、分離室内で回転する遠
心羽根車の動翼列間と同分離室内に固定された固定羽根
車の静翼列間を千鳥状に通過しながら分離室の内周壁面
に衝突するので、オイルミストは油滴化されて排出口か
ら装置の外部に排出される。
の回転により吸込ダクトから含ミスト空気が整流室に吸
込まれる。整流室に吸込まれた含ミスト空気は、山形状
からなる複数枚の吸込側フィルタ間を邪魔板に衝突しな
がら千鳥状に通過するので、オイルミストは一部油滴化
されて排出口から装置の外部に排出される。また、分離
室に吸込まれた含ミスト空気は、分離室内で回転する遠
心羽根車の動翼列間と同分離室内に固定された固定羽根
車の静翼列間を千鳥状に通過しながら分離室の内周壁面
に衝突するので、オイルミストは油滴化されて排出口か
ら装置の外部に排出される。
【0015】また、油滴化されたオイルミストとともに
微量ではあるが含ミスト空気も排出されるが、この含ミ
スト空気は、仕切り板に穿設された循環口から整流室の
後方室に循環され分離室に吸込まれるので再分離され
る。
微量ではあるが含ミスト空気も排出されるが、この含ミ
スト空気は、仕切り板に穿設された循環口から整流室の
後方室に循環され分離室に吸込まれるので再分離され
る。
【0016】
【実施例】図1と図2はこの発明のオイルミスト除去装
置の一実施例であり、図1は断面図、図2は一部省略し
た図1のA−A線断面図である。これら図面に示された
オイルミスト除去装置は、工作機械の周辺の含ミスト空
気を吸込みオイルミストを分離することにより空気を清
浄するものである。以下、これら図面に基づき本発明の
一実施例を詳述する。オイルミスト除去装置1は、一対
の脚部2が溶着された下方外枠となる箱形の台座部材3
に、鋼板を角形に折り曲げた中央外枠4とこの中央外枠
4の前方と後方の開口部に溶着された前方外枠5と後方
外枠6からなる外枠が据え付けられている。また、これ
ら外枠内は仕切り板7により区画されており、前方外枠
5側を整流室8とし後方外枠6側を電動ファンユニット
9の収納室10としている。電動ファンユニット9は、
台座部材3に据え付けられ後部が収納室10から突設さ
れた電動機11と、この電動機11と仕切り板7に固定
された円筒状の分離室12内に突設された回転軸13
と、この回転軸13に軸線方向間隔をおいて装着された
遠心羽根車14と、この遠心羽根車14間に間隔をおい
て介装され分離室12内に固定支持された固定羽根車1
5とを備えている。
置の一実施例であり、図1は断面図、図2は一部省略し
た図1のA−A線断面図である。これら図面に示された
オイルミスト除去装置は、工作機械の周辺の含ミスト空
気を吸込みオイルミストを分離することにより空気を清
浄するものである。以下、これら図面に基づき本発明の
一実施例を詳述する。オイルミスト除去装置1は、一対
の脚部2が溶着された下方外枠となる箱形の台座部材3
に、鋼板を角形に折り曲げた中央外枠4とこの中央外枠
4の前方と後方の開口部に溶着された前方外枠5と後方
外枠6からなる外枠が据え付けられている。また、これ
ら外枠内は仕切り板7により区画されており、前方外枠
5側を整流室8とし後方外枠6側を電動ファンユニット
9の収納室10としている。電動ファンユニット9は、
台座部材3に据え付けられ後部が収納室10から突設さ
れた電動機11と、この電動機11と仕切り板7に固定
された円筒状の分離室12内に突設された回転軸13
と、この回転軸13に軸線方向間隔をおいて装着された
遠心羽根車14と、この遠心羽根車14間に間隔をおい
て介装され分離室12内に固定支持された固定羽根車1
5とを備えている。
【0017】遠心羽根車14は、回転軸13に一体に装
着されたハブ16にねじ止め固定された円板状の後方板
17と、円周方向に間隔をおいて規則的に配置された動
翼列18を介してこの後方板17に一体に固定された円
板状の前方板19とからなり、また固定羽根車15は、
分離室12に固定支持されるとともに遠心羽根車14の
前方板19の内径寸法と略同一な半径寸法からなる中心
孔が穿設された円板状の後方板20と、円周方向に間隔
をおいて規則的に配置された静翼列21を介してこの後
方板20に一体に固定された円板状の前方板22とから
なる。なお、固定羽根車15の前方板22は、遠心羽根
車14の前方板19と後方板17の外径寸法と略同一な
外径寸法からなり、またこの前方板22の内径寸法は、
回転軸13の軸径寸法より僅かに大きくなっている。
着されたハブ16にねじ止め固定された円板状の後方板
17と、円周方向に間隔をおいて規則的に配置された動
翼列18を介してこの後方板17に一体に固定された円
板状の前方板19とからなり、また固定羽根車15は、
分離室12に固定支持されるとともに遠心羽根車14の
前方板19の内径寸法と略同一な半径寸法からなる中心
孔が穿設された円板状の後方板20と、円周方向に間隔
をおいて規則的に配置された静翼列21を介してこの後
方板20に一体に固定された円板状の前方板22とから
なる。なお、固定羽根車15の前方板22は、遠心羽根
車14の前方板19と後方板17の外径寸法と略同一な
外径寸法からなり、またこの前方板22の内径寸法は、
回転軸13の軸径寸法より僅かに大きくなっている。
【0018】このような羽根車14・15を収納した分
離室12は、電動機11の正面にねじ止めされた鍔付き
円筒状の後方ケーシング23と、この後方ケーシング2
3の鍔部に固定羽根車15の後方板20を介して鍔部が
固定された円筒状の中央ケーシング24と、この中央ケ
ーシング24の前方側の鍔部に固定羽根車15の後方板
20を介して鍔部が固定された前方ケーシング25から
画定されており、後方ケーシング23には、円筒形の排
出筒部23aと最下部の油滴化されたオイルミストの排
出口23bが形成され、また中央ケーシング24には、
最下部の油滴化されたオイルミストの排出口24aが、
また更に前方ケーシング25には、仕切り板7の排出口
7aと合致した形状の吸込口25aと最下部の油滴化さ
れたオイルミストの排出口25bとが形成されている。
なお、上述した各排出口23b・24a・25bは、各
円筒形ケーシング23・24・25のうち遠心羽根車1
4の半径方向外側となる円筒壁部に穿設されており、ま
た各排出口23b・24a・25bのうち排出口24a
・25bには、略レの字状に折り曲げられた衝突板26
・27が固定されている。これら衝突板26・27は、
各排出口24a・25bのうち電動機11の回転方向B
の壁面側に嵌合固定されている。
離室12は、電動機11の正面にねじ止めされた鍔付き
円筒状の後方ケーシング23と、この後方ケーシング2
3の鍔部に固定羽根車15の後方板20を介して鍔部が
固定された円筒状の中央ケーシング24と、この中央ケ
ーシング24の前方側の鍔部に固定羽根車15の後方板
20を介して鍔部が固定された前方ケーシング25から
画定されており、後方ケーシング23には、円筒形の排
出筒部23aと最下部の油滴化されたオイルミストの排
出口23bが形成され、また中央ケーシング24には、
最下部の油滴化されたオイルミストの排出口24aが、
また更に前方ケーシング25には、仕切り板7の排出口
7aと合致した形状の吸込口25aと最下部の油滴化さ
れたオイルミストの排出口25bとが形成されている。
なお、上述した各排出口23b・24a・25bは、各
円筒形ケーシング23・24・25のうち遠心羽根車1
4の半径方向外側となる円筒壁部に穿設されており、ま
た各排出口23b・24a・25bのうち排出口24a
・25bには、略レの字状に折り曲げられた衝突板26
・27が固定されている。これら衝突板26・27は、
各排出口24a・25bのうち電動機11の回転方向B
の壁面側に嵌合固定されている。
【0019】このような分離室12と吸込口25a・排
出口7aで連通された整流室8内には、一対の吸込側フ
ィルタ28が収納されており、吸込口5a側の前方室8
aと排出口7a側の後方室8bに仕切られた構造からな
り、これら前方室8aと後方室8bは、一対の吸込側フ
ィルタ28(28a,28b)間の折曲げられた流路で
連通されている。各吸込側フィルタ28は、山形状に折
り曲げられ頂上部が水平状態となるように配置された邪
魔板29と、同様に山形状に折り曲げられ邪魔板29の
頂上部外側が頂上部内側に入り込むように邪魔板29に
間隔をおいて重ね合わされた金網やパンチングメタルな
どからなる捕集板30とからなり、これら吸込側フィル
タ28は、角形の外縁枠31の上側と左右に固定され垂
下した前方の吸込側フィルタ28aと、外縁枠31の下
側と左右に固定され起立した後方の吸込側フィルタ28
bとから構成されている。そして外縁枠31は、中央外
枠4に穿設された貫通孔から挿入され、台座部材3に据
え付けられた上下枠受台32a・32bに下部が嵌合さ
れ支持されるとともに、この外縁枠31の上部に押圧さ
れるシール部材33を介して蓋板34を中央外枠4にね
じ止めすることにより、この外縁枠31は整流室8内に
出し入れ自在に収容されている。なお、外縁枠31の下
部と枠受台32a・32bには連通する排出口35が個
々に穿設されており、この排出口35から排出される油
滴化されたオイルミストは、下枠受台32bに穿設され
た図示せぬオイル流し口から台座部材3に固定されたオ
イル排出管36を通り外部に排出される。
出口7aで連通された整流室8内には、一対の吸込側フ
ィルタ28が収納されており、吸込口5a側の前方室8
aと排出口7a側の後方室8bに仕切られた構造からな
り、これら前方室8aと後方室8bは、一対の吸込側フ
ィルタ28(28a,28b)間の折曲げられた流路で
連通されている。各吸込側フィルタ28は、山形状に折
り曲げられ頂上部が水平状態となるように配置された邪
魔板29と、同様に山形状に折り曲げられ邪魔板29の
頂上部外側が頂上部内側に入り込むように邪魔板29に
間隔をおいて重ね合わされた金網やパンチングメタルな
どからなる捕集板30とからなり、これら吸込側フィル
タ28は、角形の外縁枠31の上側と左右に固定され垂
下した前方の吸込側フィルタ28aと、外縁枠31の下
側と左右に固定され起立した後方の吸込側フィルタ28
bとから構成されている。そして外縁枠31は、中央外
枠4に穿設された貫通孔から挿入され、台座部材3に据
え付けられた上下枠受台32a・32bに下部が嵌合さ
れ支持されるとともに、この外縁枠31の上部に押圧さ
れるシール部材33を介して蓋板34を中央外枠4にね
じ止めすることにより、この外縁枠31は整流室8内に
出し入れ自在に収容されている。なお、外縁枠31の下
部と枠受台32a・32bには連通する排出口35が個
々に穿設されており、この排出口35から排出される油
滴化されたオイルミストは、下枠受台32bに穿設され
た図示せぬオイル流し口から台座部材3に固定されたオ
イル排出管36を通り外部に排出される。
【0020】また、分離室12で分離される油滴化され
たオイルミストは、排出口23b・24a・25bから
排出され仕切り板7に穿設された図示せぬオイル流し口
から台座部材3に固定されたオイル排出管36を通り外
部に排出される。なお、符号7bで示した貫通孔は循環
口であり、台座部材3の底板より少し高い位置に穿設さ
れているが、この循環口7bは、上述した図示せぬオイ
ル流し口として兼用するために、台座部材3の底板側に
開いた切欠き溝などでもよい。また符号37は、分離室
12を画定する後方ケーシング23の排出筒部23aに
据え付けられた吐出側フィルタ管部材であり、符号38
は、前方外枠5に固定されこの前方外枠5の吸込口5a
と合致した形状の吸込口38aを有する円筒管であり、
図示せぬ吸込ダクトが嵌合され装着される。
たオイルミストは、排出口23b・24a・25bから
排出され仕切り板7に穿設された図示せぬオイル流し口
から台座部材3に固定されたオイル排出管36を通り外
部に排出される。なお、符号7bで示した貫通孔は循環
口であり、台座部材3の底板より少し高い位置に穿設さ
れているが、この循環口7bは、上述した図示せぬオイ
ル流し口として兼用するために、台座部材3の底板側に
開いた切欠き溝などでもよい。また符号37は、分離室
12を画定する後方ケーシング23の排出筒部23aに
据え付けられた吐出側フィルタ管部材であり、符号38
は、前方外枠5に固定されこの前方外枠5の吸込口5a
と合致した形状の吸込口38aを有する円筒管であり、
図示せぬ吸込ダクトが嵌合され装着される。
【0021】以上のような構造としたこの実施例のオイ
ルミスト除去装置1は、円筒管38の吸入口38aから
吐出側フィルタ管部材37までに至る含ミスト空気の流
路が、整流室8内の一対の吸込側フィルタ28間から分
離室12の吸込口25aを通り、分離室12内の遠心羽
根車14と固定羽根車15を経て排出筒部23aから吐
出側フィルタ管部材37に至る流路となる。したがっ
て、電動ファンユニット9の回転により吸込口38aか
ら吸込まれた含ミスト空気は、円筒管38の流路断面積
より非常に大きい流路断面積からなる整流室8内におい
て、含ミスト空気の膨張による液化作用や吸込側フィル
タ28への衝突、また吸込側フィルタ28間を千鳥状に
通過することにより、オイルミストの一部が油滴化され
て排出口35からオイル排出管36を通り外部に排出さ
れる。なお、含ミスト空気とともに吸込まれた切屑など
は、吸込側フィルタ28の捕集板30により捕集され
る。
ルミスト除去装置1は、円筒管38の吸入口38aから
吐出側フィルタ管部材37までに至る含ミスト空気の流
路が、整流室8内の一対の吸込側フィルタ28間から分
離室12の吸込口25aを通り、分離室12内の遠心羽
根車14と固定羽根車15を経て排出筒部23aから吐
出側フィルタ管部材37に至る流路となる。したがっ
て、電動ファンユニット9の回転により吸込口38aか
ら吸込まれた含ミスト空気は、円筒管38の流路断面積
より非常に大きい流路断面積からなる整流室8内におい
て、含ミスト空気の膨張による液化作用や吸込側フィル
タ28への衝突、また吸込側フィルタ28間を千鳥状に
通過することにより、オイルミストの一部が油滴化され
て排出口35からオイル排出管36を通り外部に排出さ
れる。なお、含ミスト空気とともに吸込まれた切屑など
は、吸込側フィルタ28の捕集板30により捕集され
る。
【0022】整流室8内を通過した含ミスト空気は、整
流室8を画定する仕切り板7の排出口7aと分離室12
を画定する前方ケーシング25の吸込口25aを通り分
離室12内に吸込まれる。そして、含ミスト空気の流面
が、遠心羽根車14の動翼列18間の流路を通り電動機
11の回転軸13と直交する放射状に広がり、前方ケー
シング25の内周壁面に衝突した後、固定羽根車15の
静翼列21間の流路を通り流面が狭くなるので、これら
遠心羽根車14と固定羽根車15とを千鳥状に通過する
含ミスト空気のオイルミストは、遠心力によりケーシン
グ23・24・25の内周壁面側に衝突されて分離され
る。また、ケーシング24・25の排出口24a・25
bのうち電動機11の回転方向となる壁面には夫々衝突
板26・27が固定されているので、ケーシング24・
25の内周壁面側の含ミスト空気は、遠心羽根車14の
風圧により衝突板26・27に衝突する。したがって、
分離室12内を通過する含ミスト空気は、ケーシング2
3・24・25の内周壁面や衝突板26・27に衝突さ
れるので、オイルミストは油滴化されて各排出口23b
・24a・25bを通りオイル排出管36から外部に排
出される。そして、ミスト含有量が微量となった含ミス
ト空気は、排出筒部23aから吐出側フィルタ管部材3
7を通るので、清浄された空気を排出することができ
る。
流室8を画定する仕切り板7の排出口7aと分離室12
を画定する前方ケーシング25の吸込口25aを通り分
離室12内に吸込まれる。そして、含ミスト空気の流面
が、遠心羽根車14の動翼列18間の流路を通り電動機
11の回転軸13と直交する放射状に広がり、前方ケー
シング25の内周壁面に衝突した後、固定羽根車15の
静翼列21間の流路を通り流面が狭くなるので、これら
遠心羽根車14と固定羽根車15とを千鳥状に通過する
含ミスト空気のオイルミストは、遠心力によりケーシン
グ23・24・25の内周壁面側に衝突されて分離され
る。また、ケーシング24・25の排出口24a・25
bのうち電動機11の回転方向となる壁面には夫々衝突
板26・27が固定されているので、ケーシング24・
25の内周壁面側の含ミスト空気は、遠心羽根車14の
風圧により衝突板26・27に衝突する。したがって、
分離室12内を通過する含ミスト空気は、ケーシング2
3・24・25の内周壁面や衝突板26・27に衝突さ
れるので、オイルミストは油滴化されて各排出口23b
・24a・25bを通りオイル排出管36から外部に排
出される。そして、ミスト含有量が微量となった含ミス
ト空気は、排出筒部23aから吐出側フィルタ管部材3
7を通るので、清浄された空気を排出することができ
る。
【0023】また、この実施例のオイルミスト除去装置
1は、分離室12を画定するケーシング24・25に衝
突板26・27を固定して、この分離室12内の含ミス
ト空気の一部が電動ファンユニット9の収納室10内に
排出される構造となっているが、この収納室10と整流
室8の後方室8bとを連通する循環口7bが整流室8を
画定する仕切り板7に穿設されているので、収納室10
内の含ミスト空気は、循環口7bから分離室12の吸込
口25aに循環されて再度分離される。したがって、含
ミスト空気が装置外部に排出されることはない。なお以
上の説明においては、分離室12を画定するケーシング
23・24・25を電動ファンユニット9の収納室10
内に配置して、収納室10を画定する外枠4・6と仕切
り板7とで循環流路を形成したが、台座部材3上に電動
ファンユニット9や分離室12を画定するケーシング2
3・24・25を外部に露呈した状態で据え付ける場合
には、各排出口23b・24a・25bと循環口7bと
を連絡する循環ダクトを構成すればよい。
1は、分離室12を画定するケーシング24・25に衝
突板26・27を固定して、この分離室12内の含ミス
ト空気の一部が電動ファンユニット9の収納室10内に
排出される構造となっているが、この収納室10と整流
室8の後方室8bとを連通する循環口7bが整流室8を
画定する仕切り板7に穿設されているので、収納室10
内の含ミスト空気は、循環口7bから分離室12の吸込
口25aに循環されて再度分離される。したがって、含
ミスト空気が装置外部に排出されることはない。なお以
上の説明においては、分離室12を画定するケーシング
23・24・25を電動ファンユニット9の収納室10
内に配置して、収納室10を画定する外枠4・6と仕切
り板7とで循環流路を形成したが、台座部材3上に電動
ファンユニット9や分離室12を画定するケーシング2
3・24・25を外部に露呈した状態で据え付ける場合
には、各排出口23b・24a・25bと循環口7bと
を連絡する循環ダクトを構成すればよい。
【0024】またこの実施例では、吸込側フィルタ28
を、整流室8内に垂下された1枚の吸込側フィルタ28
aと整流室8内に起立された1枚の吸込側フィルタ28
bとで構成したが、各吸込側フィルタ28a,28bを
複数枚用意して交互に間隔をおいて重ね合わせた構造と
してもよい。また更には、分離室12に構成した衝突板
26,27は、各ケーシング24,25の一部を半径方
向内側に切り起こすことにより一体に形成するとよい。
そして、切り起こした部分を、排出口24a,25bと
すればよい。
を、整流室8内に垂下された1枚の吸込側フィルタ28
aと整流室8内に起立された1枚の吸込側フィルタ28
bとで構成したが、各吸込側フィルタ28a,28bを
複数枚用意して交互に間隔をおいて重ね合わせた構造と
してもよい。また更には、分離室12に構成した衝突板
26,27は、各ケーシング24,25の一部を半径方
向内側に切り起こすことにより一体に形成するとよい。
そして、切り起こした部分を、排出口24a,25bと
すればよい。
【0025】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、第一発
明として、油滴化されたオイルミストを排出するために
分離室に穿設された排出口と、この排出口から排出され
る含ミスト空気を吸込むために整流室に穿設された循環
口とを設け、排出口と循環口とを連絡する循環流路を構
成したので、遠心分離作用により比較的ミスト含有量の
多い分離室内周壁面側の含ミスト空気が、この分離室内
で油滴化されたオイルミストとともに外部に排出される
ことがなく、一度分離室内に吸込まれた含ミスト空気の
分離室内でのオイルミスト除去効率が向上され空気の清
浄が良好となる。
明として、油滴化されたオイルミストを排出するために
分離室に穿設された排出口と、この排出口から排出され
る含ミスト空気を吸込むために整流室に穿設された循環
口とを設け、排出口と循環口とを連絡する循環流路を構
成したので、遠心分離作用により比較的ミスト含有量の
多い分離室内周壁面側の含ミスト空気が、この分離室内
で油滴化されたオイルミストとともに外部に排出される
ことがなく、一度分離室内に吸込まれた含ミスト空気の
分離室内でのオイルミスト除去効率が向上され空気の清
浄が良好となる。
【0026】また第二発明として、円筒形のケーシング
からなる分離室の円筒壁部に油滴化されたオイルミスト
を排出するための排出口を穿設し、この排出口のうち前
記電動ファンユニットの回転方向となる縁部若しくはこ
の縁部の近傍に、分離室の内周壁面から半径方向内側に
突設された衝突板を構成したので、遠心分離作用により
比較的ミスト含有量の多い分離室内周壁面側の含ミスト
空気が、ファンの風圧によって衝突板に衝突されオイル
ミストの油滴化が促成されるとともに油滴化されたオイ
ルミストの排出率が向上できる。したがって、オイルミ
スト除去効率が向上され空気の清浄が良好となる。
からなる分離室の円筒壁部に油滴化されたオイルミスト
を排出するための排出口を穿設し、この排出口のうち前
記電動ファンユニットの回転方向となる縁部若しくはこ
の縁部の近傍に、分離室の内周壁面から半径方向内側に
突設された衝突板を構成したので、遠心分離作用により
比較的ミスト含有量の多い分離室内周壁面側の含ミスト
空気が、ファンの風圧によって衝突板に衝突されオイル
ミストの油滴化が促成されるとともに油滴化されたオイ
ルミストの排出率が向上できる。したがって、オイルミ
スト除去効率が向上され空気の清浄が良好となる。
【0027】また更に第三発明として、第二発明のオイ
ルミスト除去装置において、第一発明と同様に、油滴化
されたオイルミストを排出するために分離室に穿設され
た排出口と、この排出口から排出される含ミスト空気を
吸込むために整流室に穿設された循環口とを設け、排出
口と循環口とを連絡する循環流路を構成することによ
り、遠心分離作用により比較的ミスト含有量の多い分離
室内周壁面側の含ミスト空気が、この分離室内で油滴化
されたオイルミストとともに外部に排出されることがな
く、一度分離室内に吸込まれた含ミスト空気の分離室内
でのオイルミスト除去効率が向上され空気の清浄が良好
となる。
ルミスト除去装置において、第一発明と同様に、油滴化
されたオイルミストを排出するために分離室に穿設され
た排出口と、この排出口から排出される含ミスト空気を
吸込むために整流室に穿設された循環口とを設け、排出
口と循環口とを連絡する循環流路を構成することによ
り、遠心分離作用により比較的ミスト含有量の多い分離
室内周壁面側の含ミスト空気が、この分離室内で油滴化
されたオイルミストとともに外部に排出されることがな
く、一度分離室内に吸込まれた含ミスト空気の分離室内
でのオイルミスト除去効率が向上され空気の清浄が良好
となる。
【0028】また第四発明として、第一・第三発明のオ
イルミスト除去装置において、電動機と、前記分離室内
に突設された前記電動機の回転軸に装着された遠心羽根
車と、この遠心羽根車と軸線方向で対向配置され前記分
離室に支持された固定羽根車とからなる前記電動ファン
ユニットを構成するとともに、前記分離室の円筒形ケー
シングのうち前記遠心羽根車の半径方向外側となる円筒
壁部に、油滴化されたオイルミストを排出するための前
記排出口を穿設したので、遠心羽根車の遠心作用により
衝突して油滴化された分離室内周壁面のオイルミストの
排出口側への流動性がよく、比較的ミスト含有量の多い
分離室内周壁面側の含ミスト空気が、遠心羽根車の風圧
により衝突板に衝突されるので、オイルミストの油滴化
が促成されるとともに油滴化されたオイルミストの排出
率が向上できる。したがって、オイルミスト除去効率が
向上され空気の清浄が良好となる。
イルミスト除去装置において、電動機と、前記分離室内
に突設された前記電動機の回転軸に装着された遠心羽根
車と、この遠心羽根車と軸線方向で対向配置され前記分
離室に支持された固定羽根車とからなる前記電動ファン
ユニットを構成するとともに、前記分離室の円筒形ケー
シングのうち前記遠心羽根車の半径方向外側となる円筒
壁部に、油滴化されたオイルミストを排出するための前
記排出口を穿設したので、遠心羽根車の遠心作用により
衝突して油滴化された分離室内周壁面のオイルミストの
排出口側への流動性がよく、比較的ミスト含有量の多い
分離室内周壁面側の含ミスト空気が、遠心羽根車の風圧
により衝突板に衝突されるので、オイルミストの油滴化
が促成されるとともに油滴化されたオイルミストの排出
率が向上できる。したがって、オイルミスト除去効率が
向上され空気の清浄が良好となる。
【0029】また第五発明として、第四発明のオイルミ
スト除去装置において、外枠内を仕切り板により区画す
ることにより形成された整流室と電動ファンユニットの
収容室と、この収容室に収容され固定されるとともに仕
切り板に穿設された排出口と合致する吸込口が形成され
た分離室と、油滴化されたオイルミストを排出するため
に分離室に穿設された排出口と、仕切り板に穿設された
循環口とを備え、循環流路を外枠と仕切り板とで形成し
たので、分離室の排出口から仕切り板の循環口までの循
環流路と循環口から分離室の吸込口までの流路を最短距
離で構成することができ、油滴化されたオイルミストと
ともに分離室から排出された含ミスト空気を、電動ファ
ンユニットにより再度分離室内に吸込む効率がよくな
り、一度分離室内に吸込まれた含ミスト空気の分離室内
でのオイルミスト除去効率がより向上され空気の清浄が
良好となる。
スト除去装置において、外枠内を仕切り板により区画す
ることにより形成された整流室と電動ファンユニットの
収容室と、この収容室に収容され固定されるとともに仕
切り板に穿設された排出口と合致する吸込口が形成され
た分離室と、油滴化されたオイルミストを排出するため
に分離室に穿設された排出口と、仕切り板に穿設された
循環口とを備え、循環流路を外枠と仕切り板とで形成し
たので、分離室の排出口から仕切り板の循環口までの循
環流路と循環口から分離室の吸込口までの流路を最短距
離で構成することができ、油滴化されたオイルミストと
ともに分離室から排出された含ミスト空気を、電動ファ
ンユニットにより再度分離室内に吸込む効率がよくな
り、一度分離室内に吸込まれた含ミスト空気の分離室内
でのオイルミスト除去効率がより向上され空気の清浄が
良好となる。
【0030】また更に第六発明として、第五発明のオイ
ルミスト除去装置において、外枠と仕切り板とにより形
成された整流室と、この整流室内を前方室と後方室とに
区画するように整流室内に収容された吸込側フィルタ
と、仕切り板に穿設された循環口とを備え、循環流路と
前記整流室の前記後方室とを循環口により連通したの
で、油滴化されたオイルミストとともに分離室から排出
された含ミスト空気と吸込側フィルタにより清浄された
含ミスト空気とが混合されることになり、分離室から排
出された含ミスト空気のミスト含有量が多くなるような
ことはなく、一度分離室内に吸込まれた含ミスト空気の
分離室内でのオイルミスト除去効率が向上され空気の清
浄が良好となる。
ルミスト除去装置において、外枠と仕切り板とにより形
成された整流室と、この整流室内を前方室と後方室とに
区画するように整流室内に収容された吸込側フィルタ
と、仕切り板に穿設された循環口とを備え、循環流路と
前記整流室の前記後方室とを循環口により連通したの
で、油滴化されたオイルミストとともに分離室から排出
された含ミスト空気と吸込側フィルタにより清浄された
含ミスト空気とが混合されることになり、分離室から排
出された含ミスト空気のミスト含有量が多くなるような
ことはなく、一度分離室内に吸込まれた含ミスト空気の
分離室内でのオイルミスト除去効率が向上され空気の清
浄が良好となる。
【0031】また第七発明として、第六発明のオイルミ
スト除去装置において、山形状に折り曲げられ頂上部が
水平状態となるように配置された邪魔板と、同様に山形
状に折り曲げられ邪魔板の頂上部外側が頂上部内側に入
り込むように邪魔板に間隔をおいて重ね合わされた捕集
板とからなる吸込側フィルタとするとともに、整流室の
上側から垂下された少なくとも1枚の吸込側フィルタと
整流室の下側に起立された少なくとも1枚の吸込側フィ
ルタとを、一方の頂上部外側が他方の頂上部内側に入り
込むように間隔をおいて重ね合わせた構造としたので、
吸込ダクトから含ミスト空気とともに吸込まれた切屑な
どは捕集板により捕集されるとともに、含ミスト空気
は、吸込側フィルタ間を衝突板に衝突しながら千鳥状に
通過するので、オイルミストの油滴化が促成されるとと
もにオイルミスト除去効率を向上することができる。
スト除去装置において、山形状に折り曲げられ頂上部が
水平状態となるように配置された邪魔板と、同様に山形
状に折り曲げられ邪魔板の頂上部外側が頂上部内側に入
り込むように邪魔板に間隔をおいて重ね合わされた捕集
板とからなる吸込側フィルタとするとともに、整流室の
上側から垂下された少なくとも1枚の吸込側フィルタと
整流室の下側に起立された少なくとも1枚の吸込側フィ
ルタとを、一方の頂上部外側が他方の頂上部内側に入り
込むように間隔をおいて重ね合わせた構造としたので、
吸込ダクトから含ミスト空気とともに吸込まれた切屑な
どは捕集板により捕集されるとともに、含ミスト空気
は、吸込側フィルタ間を衝突板に衝突しながら千鳥状に
通過するので、オイルミストの油滴化が促成されるとと
もにオイルミスト除去効率を向上することができる。
【0032】また更に第八発明として、整流室内に吸込
側フィルタが構成されているオイルミスト除去装置にお
いて、山形状に折り曲げられ頂上部が水平状態となるよ
うに配置された邪魔板と、同様に山形状に折り曲げられ
邪魔板の頂上部外側が頂上部内側に入り込むように邪魔
板に間隔をおいて重ね合わされた捕集板とからなる吸込
側フィルタとするとともに、整流室の上側から垂下され
た少なくとも1枚の吸込側フィルタと整流室の下側に起
立された少なくとも1枚の吸込側フィルタとを、一方の
頂上部外側が他方の頂上部内側に入り込むように間隔を
おいて重ね合わせた構造としたので、吸込ダクトから含
ミスト空気とともに吸込まれた切屑などは捕集板により
捕集されるとともに、含ミスト空気は、吸込側フィルタ
間を衝突板に衝突しながら千鳥状に通過するので、オイ
ルミストの油滴化が促成されるとともにオイルミスト除
去効率を向上することができる。また、分離室内の汚れ
を抑制することができ、この分離室内の保守点検や清掃
作業の手間が省ける。
側フィルタが構成されているオイルミスト除去装置にお
いて、山形状に折り曲げられ頂上部が水平状態となるよ
うに配置された邪魔板と、同様に山形状に折り曲げられ
邪魔板の頂上部外側が頂上部内側に入り込むように邪魔
板に間隔をおいて重ね合わされた捕集板とからなる吸込
側フィルタとするとともに、整流室の上側から垂下され
た少なくとも1枚の吸込側フィルタと整流室の下側に起
立された少なくとも1枚の吸込側フィルタとを、一方の
頂上部外側が他方の頂上部内側に入り込むように間隔を
おいて重ね合わせた構造としたので、吸込ダクトから含
ミスト空気とともに吸込まれた切屑などは捕集板により
捕集されるとともに、含ミスト空気は、吸込側フィルタ
間を衝突板に衝突しながら千鳥状に通過するので、オイ
ルミストの油滴化が促成されるとともにオイルミスト除
去効率を向上することができる。また、分離室内の汚れ
を抑制することができ、この分離室内の保守点検や清掃
作業の手間が省ける。
【0033】また第九発明として、第七・第八発明のオ
イルミスト除去装置において、複数枚の吸込側フィルタ
を外縁枠内に固定するとともに、整流室内には外縁枠を
支持するための枠受部を設け、吸込側フィルタを整流室
に出し入れ自在に収容したので、吸込側フィルタの清掃
作業が簡単になる。
イルミスト除去装置において、複数枚の吸込側フィルタ
を外縁枠内に固定するとともに、整流室内には外縁枠を
支持するための枠受部を設け、吸込側フィルタを整流室
に出し入れ自在に収容したので、吸込側フィルタの清掃
作業が簡単になる。
【図1】この発明のオイルミスト除去装置の一実施例を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図2】一部省略した図1のA−A線断面図である。
7 仕切り板 7b 循環口 8 整流室 9 電動ファンユニット 12 分離室 23b 排出口 24a 排出口 25b 排出口 26 衝突板 27 衝突板 28 吸込側フィルタ 37 吐出側フィルタ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年4月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【図1】
Claims (9)
- 【請求項1】電動ファンユニットの回転により含ミスト
空気を整流室から分離室に吸込むことによりオイルミス
トを空気と分離するオイルミスト除去装置において、油
滴化されたオイルミストを排出するために前記分離室に
穿設された排出口と、この排出口から排出される含ミス
ト空気を吸込むために前記整流室に穿設された循環口と
を設け、前記排出口と前記循環口とを連絡する循環流路
を構成したことを特徴とするオイルミスト除去装置。 - 【請求項2】電動ファンユニットの回転により含ミスト
空気を整流室から分離室に吸込むことによりオイルミス
トを空気と分離するオイルミスト除去装置において、円
筒形のケーシングからなる前記分離室の円筒壁部に油滴
化されたオイルミストを排出するための排出口を穿設
し、この排出口のうち前記電動ファンユニットの回転方
向となる縁部若しくはこの縁部の近傍に、前記分離室の
内周壁面から半径方向内側に突設された衝突板を構成し
たことを特徴とするオイルミスト除去装置。 - 【請求項3】油滴化されたオイルミストを排出するため
に前記分離室に穿設された前記排出口と、この排出口か
ら排出される含ミスト空気を吸込むために前記整流室に
穿設された循環口とを設け、前記排出口と前記循環口と
を連絡する循環流路を構成したことを特徴とする請求項
2記載のオイルミスト除去装置。 - 【請求項4】電動機と、前記分離室内に突設された前記
電動機の回転軸に装着された遠心羽根車と、この遠心羽
根車と軸線方向で対向配置され前記分離室に支持された
固定羽根車とからなる前記電動ファンユニットを構成す
るとともに、前記分離室の円筒形ケーシングのうち前記
遠心羽根車の半径方向外側となる円筒壁部に、油滴化さ
れたオイルミストを排出するための前記排出口を穿設し
たことを特徴とする請求項1,3記載のオイルミスト除
去装置。 - 【請求項5】外枠内を仕切り板により区画することによ
り形成された前記整流室と前記電動ファンユニットの収
容室と、この収容室に収容され固定されるとともに前記
仕切り板に穿設された排出口と合致する吸込口が形成さ
れた前記分離室と、油滴化されたオイルミストを排出す
るために前記分離室に穿設された前記排出口と、前記仕
切り板に穿設された前記循環口とを備え、前記循環流路
が前記外枠と前記仕切り板とで形成されていることを特
徴とする請求項4記載のオイルミスト除去装置。 - 【請求項6】前記外枠と前記仕切り板とにより形成され
た前記整流室と、この整流室内を前方室と後方室とに区
画するように前記整流室内に収容された吸込側フィルタ
と、前記仕切り板に穿設された前記循環口とを備え、前
記循環流路と前記整流室の前記後方室とが前記循環口に
より連通されていることを特徴とする請求項5記載のオ
イルミスト除去装置。 - 【請求項7】山形状に折り曲げられ頂上部が水平状態と
なるように配置された邪魔板と、同様に山形状に折り曲
げられ前記邪魔板の頂上部外側が頂上部内側に入り込む
ように前記邪魔板に間隔をおいて重ね合わされた捕集板
とからなる前記吸込側フィルタとするとともに、前記整
流室の上側から垂下された少なくとも1枚の前記吸込側
フィルタと前記整流室の下側に起立された少なくとも1
枚の前記吸込側フィルタとを、一方の頂上部外側が他方
の頂上部内側に入り込むように間隔をおいて重ね合わせ
たことを特徴とする請求項6記載のオイルミスト除去装
置。 - 【請求項8】電動ファンユニットの回転により含ミスト
空気を整流室から分離室に吸込むことによりオイルミス
トを空気と分離するとともに前記整流室内に吸込側フィ
ルタが構成されているオイルミスト除去装置において、
山形状に折り曲げられ頂上部が水平状態となるように配
置された邪魔板と、同様に山形状に折り曲げられ前記邪
魔板の頂上部外側が頂上部内側に入り込むように前記邪
魔板に間隔をおいて重ね合わされた捕集板とからなる前
記吸込側フィルタとするとともに、前記整流室の上側か
ら垂下された少なくとも1枚の前記吸込側フィルタと前
記整流室の下側に起立された少なくとも1枚の前記吸込
側フィルタとを、一方の頂上部外側が他方の頂上部内側
に入り込むように間隔をおいて重ね合わせたことを特徴
とするオイルミスト除去装置。 - 【請求項9】複数枚の前記吸込側フィルタを外縁枠内に
固定するとともに、前記整流室内には前記外縁枠を支持
するための枠受部を設け、前記吸込側フィルタを前記整
流室に出し入れ自在に収容したことを特徴とする請求項
7と8記載のオイルミスト除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5322794A JP2951839B2 (ja) | 1994-02-24 | 1994-02-24 | オイルミスト除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5322794A JP2951839B2 (ja) | 1994-02-24 | 1994-02-24 | オイルミスト除去装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07232022A true JPH07232022A (ja) | 1995-09-05 |
JP2951839B2 JP2951839B2 (ja) | 1999-09-20 |
Family
ID=12936945
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5322794A Expired - Fee Related JP2951839B2 (ja) | 1994-02-24 | 1994-02-24 | オイルミスト除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2951839B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006088050A (ja) * | 2004-09-24 | 2006-04-06 | Showa Denki Kk | オイルミスト除去装置 |
JP2010142670A (ja) * | 2008-12-16 | 2010-07-01 | Shozo Kurita | オイルミスト除去装置 |
CN103301687A (zh) * | 2013-07-09 | 2013-09-18 | 株洲南方燃气轮机成套制造安装有限公司 | 一种油雾分离器 |
JP2016198751A (ja) * | 2015-04-10 | 2016-12-01 | 岩崎エアーテック株式会社 | 空気清浄機 |
-
1994
- 1994-02-24 JP JP5322794A patent/JP2951839B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006088050A (ja) * | 2004-09-24 | 2006-04-06 | Showa Denki Kk | オイルミスト除去装置 |
JP2010142670A (ja) * | 2008-12-16 | 2010-07-01 | Shozo Kurita | オイルミスト除去装置 |
CN103301687A (zh) * | 2013-07-09 | 2013-09-18 | 株洲南方燃气轮机成套制造安装有限公司 | 一种油雾分离器 |
CN103301687B (zh) * | 2013-07-09 | 2015-09-16 | 株洲南方燃气轮机成套制造安装有限公司 | 一种油雾分离器 |
JP2016198751A (ja) * | 2015-04-10 | 2016-12-01 | 岩崎エアーテック株式会社 | 空気清浄機 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2951839B2 (ja) | 1999-09-20 |
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---|---|---|---|
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