JPH072313U - 部品収納装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 一切の作業を要することなく、収納部品量を
自動的に表示する。 【構成】 前部が低く傾斜した載置台６と、載置台６の
前部に立設された前面板８と、前面板８に透設された透
孔９と、載置台６に前後方向に移動自在に設けられ，部
品が収納される収納箱１０と、前面板８の背面と収納箱
１０の前面との間に設けられ，収納箱１０内の部品量に
応じて伸縮するばね１４と、収納箱１０の前方に設けら
れ収納箱１０と一体に移動し，透孔９に挿通された表示
棒１１と、表示棒１１に表示された収納箱１０内の部品
量に相当する目盛１２とを備える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、部品棚等の部品収納箱内の部品量を把握するようにした部品収納装 置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の部品収納装置は、図４に示すようになっている。同図において、１は部 品棚、２は部品棚１に出し入れ自在に並設された複数個の部品収納箱、３は各収 納箱２の前面に表示された収納箱表示、４は部品棚１に着脱自在に装着された黒 板，白板等の個数記録板であり、記録板４には各収納箱表示３が表示され、各収 納箱２の収納部品量が記載されるようになっている。

【０００３】 この部品量の記載は、部品の収納時は勿論、部品取り出しの都度、収納部品量 を記載している。また、定期的に収納部品量を手作業で数え、記載している。 また、記録板４の代りに記録帳が用いられる場合もある。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従来の前記装置の場合、部品の出し入れの都度、計算して記録板４に記載する のは手数がかかって作業能率が悪く、その上、急いでいる時、或いは部品取り出 し頻度が多い時、記録板４への記載を忘れたり、記載誤りを起こすことがあり、 正確な個数の把握が困難であるという問題点がある。

【０００５】 また、定期的に収納部品量を数えて記載する場合、手数がかかり作業能率が悪 い上、現時点の収納部品量を把握できないという問題点がある。 本考案は、前記の点に留意し、一切の作業を要することなく、自動的に収納部 品量を表示するようにした部品収納装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】 前記課題を解決するために、本考案の部品収納装置は、前部が低く傾斜した載 置台と、該載置台の前部に立設された前面板と、該前面板に透設された透孔と、 前記載置台に前後方向に移動自在に設けられ，部品が収納される収納箱と、前記 前面板の背面と前記収納箱の前面との間に設けられ，前記収納箱内の部品量に応 じて伸縮するばねと、前記収納箱の前方に設けられ前記収納箱と一体に移動し， 前記透孔に挿通された表示棒と、該表示棒に表示された前記収納箱内の部品量に 相当する目盛とを備えたものである。

【０００７】

【作用】

前記のように構成された本考案の部品収納装置は、傾斜した載置台に部品の収 納箱が移動自在に設けられ、載置台に立設された前面板と収納箱との間にばねが 設けられ、収納箱の前方の収納箱と一体に移動する表示棒に、収納箱内の部品量 に相当する目盛がなされ、前面板から表示棒が出没するため、収納箱内の部品量 に応じてばねが伸縮して収納箱が移動し、表示棒により収納部品量が表示される 。

【０００８】

【実施例】

１実施例について図１ないし図３を参照して説明する。それらの図において、 ５は部品棚、６は部品棚に固設された複数個の載置台であり、上段，下段にそれ ぞれ複数個ずつ並設され、前部が低く傾斜している。７は載置台６の両側に設け られた落下防止用のガイド、８は載置台６の前端に立設された前面板、９は前面 板８の中央に透設された透孔である。

【０００９】 １０は載置台６にガイド７に沿い前後方向に移動自在に設けられ，部品が収納 される収納箱、１１は収納箱１０の前面の中央に植設された表示棒であり、透孔 ９に摺動自在に挿通されている。１２は表示棒１１に表示された収納箱１０内の 部品量に相当する目盛である。

【００１０】 １３は前面板８の背面の両側に植設されたピン、１４は前面板８の背面と収納 箱１０の前面との間に設けられた帯状のわん曲したばね、１５はばね１４の両端 部に形成された長孔であり、ピン１３が挿通され、ばね１４の中央のわん曲部１ ６が収納箱１０の前面に常時当接している。

【００１１】 そして、収納箱１０内に部品が無い場合は、ばね１４が伸長して収納箱１０が 後方へ押し上げられ、表示棒１１が後方へ移動し、目盛１２の０が前面板８の前 面に一致し、収納箱１０内の部品量が０であることを表示する。

【００１２】 つぎに、収納箱１０内に部品が収納されると、その部品量に応じた重量により ばね１４が縮小して収納箱１０が前方へ移動し、表示棒１１も前方へ移動し、部 品量に応じた目盛１２が表示される。 そして、部品が取り出されると、その取り出された部品量に応じて収納箱１０ が後方へ移動し、その都度、収納部品量が目盛１２により表示される。

【００１３】 なお、目盛１２の表示は、部品の個数のほか、重量表示でもよく、重量表示の 場合は個数換算表を備えるようにしてもよい。 また、ばね１４は帯状のほか、コイルばねでもよい。

【００１４】 さらに、前記実施例では、収納箱１０の前面に直接表示棒１１を植設したが、 載置台６に断面Ｌ形の移動体を前後方向に移動自在に設け、移動体の前面に表示 棒１１を植設し、移動体に収納箱１０を載置するようにしてもよい。この場合、 収納箱１０は単なる箱でよく、収納箱の載置台６への交換が容易である。

【００１５】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したように構成されているため、つぎに記載する効果を奏 する。 本考案の部品収納装置は、傾斜した載置台６に部品の収納箱１０が移動自在に 設けられ、載置台６に立設された前面板８と収納箱１０との間にばね１４が設け られ、収納箱１０の前方の収納箱１０と一体に移動する表示棒１１に、収納箱１ ０内の部品量に相当する目盛１２がなされ、前面板８から表示棒１１が出没する ため、収納箱１０内の部品量に応じてばね１４が伸縮して収納箱１０が移動し、 表示棒１１により収納部品量を自動的に表示することができ、従来のように、部 品の出し入れの都度、記録板に記載する必要がなく、作業能率が格段に向上し、 記載誤り，記載洩れがなく、常に収納部品量を充分に把握することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の１実施例の一部の傾斜図である。

【図２】図１の全体を示す側面図である。

【図３】図１の平面図である。

【図４】従来例の正面図である。

【符号の説明】

６ 載置台 ８ 前面板 ９ 透孔 １０ 収納箱 １１ 表示棒 １２ 目盛 １４ ばね

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 前部が低く傾斜した載置台と、該載置台
   の前部に立設された前面板と、該前面板に透設された透
   孔と、 前記載置台に前後方向に移動自在に設けられ，部品が収
   納される収納箱と、前記前面板の背面と前記収納箱の前
   面との間に設けられ，前記収納箱内の部品量に応じて伸
   縮するばねと、 前記収納箱の前方に設けられ前記収納箱と一体に移動
   し，前記透孔に挿通された表示棒と、該表示棒に表示さ
   れた前記収納箱内の部品量に相当する目盛とを備えた部
   品表示装置。