JPH07230787A

JPH07230787A - 平面型蛍光ランプおよび平面型蛍光ランプ装置

Info

Publication number: JPH07230787A
Application number: JP2104294A
Authority: JP
Inventors: Haruo Yamazaki; 治夫山崎; Yasuo Nakahira; 康雄中平; Hirobumi Yamashita; 博文山下
Original assignee: Matsushita Electronics Corp
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1994-02-18
Filing date: 1994-02-18
Publication date: 1995-08-29

Abstract

(57)【要約】【目的】液晶表示装置のバックライト用として用いら
れる平面型蛍光ランプに関し、輝度効率を向上させる。【構成】偏平形状の平面型蛍光ランプ６は、偏平形状
のガラス管１からなる容囲器本体の内面に蛍光体層２が
被着され、両端部には電極を有する口金３，４がそれぞ
れ封着されている。電極はガラス管１内に対向して設け
られている。また、少なくとも一方の口金にはランプ内
に水銀を供給する水銀ゲッターも設けられ、そして、蛍
光ランプ６内には不活性ガスが封入されている。さら
に、ガラス管１の一方の平面を背面として、そのガラス
管１の背面の外面には反射層５が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ビデオカメラのビュー
ファインダーや液晶テレビ等の液晶表示装置を背面から
照明する小型のバックライト等に適した高輝度の平面型
蛍光ランプに関する。

【０００２】

【従来の技術】液晶表示装置のバックライト用等に用い
られる平面型蛍光ランプとしては、その容囲器本体とし
て、皿状ガラスの開口部に平板状ガラスを固着して構成
したものや、断面形状が偏平形状であるガラス管を容囲
器本体としたものがあり、その容囲器本体内に蛍光体を
被着し、反発光面側、すなわち背面のガラス内面もしく
は外面に可視光を反射する反射層を形成した構造のラン
プが知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このような平面型蛍光
ランプは、それ自体が均一な面発光をするので、直管型
蛍光ランプを均一な面光源に変換する場合のような反射
器や拡散板を必要とせず、液晶表示装置の小型軽量化を
可能とするものである。また、平面型蛍光ランプにおい
てはその用途上、液晶パネル側に位置させる一方側の前
面、いわゆる発光面側からのみ光を取り出せばよく、そ
の他方側の背面の発光を効率よく発光面側に取り出すこ
とによって、高い輝度効率を得ることも可能である。こ
のような手段としては、上記したように容囲器本体の背
面に反射層を形成した構成のランプがあるが、背面の発
光を効率よく発光面側に取り出せているとはいえず、輝
度効率としては不十分なものであった。

【０００４】本発明はこのような問題点を解決するため
になされたものであり、背面の発光を効率よく発光面側
に取り出すことのできる輝度効率の高い平面型蛍光ラン
プを提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の平面型蛍光ラン
プは、並行な平面を有するガラスからなる容囲器本体の
内面に蛍光体層が形成され、前記容囲器本体の両端部に
電極が設けられ、前記容囲器本体内に不活性ガスおよび
水銀が封入されているとともに、前記容囲器本体の前記
平面の一方の外面に反射層が形成されており、前記蛍光
体層の蛍光体塗布量を１．０〜３．０ｍｇ／ｃｍ²の範
囲とした構成を有する。また本発明の平面型蛍光ランプ
は、並行な平面を有するガラスからなる容囲器本体の前
記平面の一方の内面に反射層が形成され、さらに前記反
射層上に蛍光体層が形成され、前記容囲器本体の両端部
に電極が設けられ、前記容囲器本体内に不活性ガスおよ
び水銀が封入されており、前記蛍光体層の蛍光体塗布量
を１．０〜３．０ｍｇ／ｃｍ²の範囲とした構成を有す
る。そして本発明の平面型蛍光ランプ装置は、並行な平
面を有するガラスからなる容囲器本体の内面に蛍光体層
が形成され、前記容囲器本体の両端部に電極が設けら
れ、前記容囲器本体内に不活性ガスおよび水銀が封入さ
れ、前記蛍光体層の蛍光体塗布量を１．０〜３．０ｍｇ
／ｃｍ²の範囲とした平面型蛍光ランプを、反射層を形
成した回路基板の前記反射層上に位置するようにこの回
路基板に設けた構成を有する。

【０００６】

【作用】かかる構成により、背面の反射層で反射された
光を効率よく前面から取り出せる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の実施例について図面を用いて
説明する。

【０００８】図１に示す本発明の一実施例である偏平形
状の平面型蛍光ランプ６は、偏平形状のガラス管１から
なる容囲器本体の内面に蛍光体層２が被着され、両端部
には電極（図示せず）を有する口金３，４がそれぞれ封
着されている。電極はガラス管１内に対向して設けられ
ている。また、少なくとも一方の口金にはランプ内に水
銀を供給する水銀ゲッターも設けられており、さらに、
蛍光ランプ６内にはアルゴン、ネオン、キセノンなどの
不活性ガスが封入されている。そして、ガラス管１の一
方の平面を背面として、そのガラス管１の背面の外面に
は反射層５が形成されている（以下、本発明品とい
う）。

【０００９】通常、平面型蛍光ランプをはじめバックラ
イト用蛍光ランプの蛍光体の塗布量は、放電により発生
した紫外線を効率よく可視光に変換させるために、およ
そ４〜６ｍｇ／ｃｍ²用いられている。そこで、発明者
は、背面に反射層を有する平面型蛍光ランプにおいて、
発光面側から光を有効に取り出すためには蛍光体塗布量
は可視光の透過率をも合わせて考慮されるべきであっ
て、反射層を有しない場合よりも少ない塗布量とするこ
とによって高い輝度効率が得られることを見い出した。

【００１０】次に、本実施例の効果の具体例について述
べる。図２は本発明品の蛍光体塗布量を変化させること
によって得られた、蛍光体塗布量と発光面中央部輝度の
関係を示す。本発明品のランプ寸法は、縦１７ｍｍ、横
２２ｍｍ、厚さ４ｍｍで、蛍光体には三波長型希土類蛍
光体、背面の反射層５にはポリエステルを主成分とした
厚さが２００μの白色の樹脂シートを用いており、ラン
プは直流パルス電圧を印加してインバータ入力電力０．
５Ｗで点灯し、発光面中央部の輝度を測定した。

【００１１】図２には、反射層５である白色樹脂シート
を設けた場合と設けない場合の結果を比較して示してお
り、反射層５を設けない場合に得られた最高輝度を１０
０として相対値で示した。

【００１２】図２から明らかなように、反射層５を設け
ていない場合（曲線Ｂ）には蛍光体塗布量が約３．５〜
６．０ｍｇ／ｃｍ²で高い輝度効率が得られるのに対
し、反射層を設けた場合（曲線Ａ）には１．０〜３．０
ｍｇ／ｃｍ²で高い輝度効率が得られた。これは、反射
層５を設けない場合の輝度の約１．６倍の高輝度であ
り、輝度効率が大幅に向上されることが確認された。

【００１３】また、図２の結果によれば輝度効率の点で
は蛍光体塗布量を１．０〜３．０ｍｇ／ｃｍ²とするの
が好ましいが、発明者の検討によると塗布量が１．５ｍ
ｇ／ｃｍ²より少なくなると寿命中の輝度低下が大きく
なるため、両特性を満足させるための蛍光体塗布量とし
ては、１．５〜３．０ｍｇ／ｃｍ²の範囲がより好まし
い。

【００１４】また、本発明の他の実施例である平面型蛍
光ランプは、図３に示すように、反射層５を容囲器本体
の一方の平面の内面に設け、その一方の平面の内面に反
射層５、蛍光体層２を順次形成した構成を有している。
そして、この構成においても上記本発明の一実施例と同
様の効果が得られる。

【００１５】次に、本発明の一実施例である平面型蛍光
ランプ装置について図面を用いて説明する。

【００１６】図４に示す本実施例の平面型蛍光ランプ装
置は、偏平形状の平面型蛍光ランプ７と、この蛍光ラン
プ７を取り付ける回路基板８からなり、蛍光ランプ７は
上記実施例と同様に、偏平形状のガラス管１からなる容
囲器本体の内面に蛍光体層２が被着され、両端部には電
極を有する口金３，４がそれぞれ封着されている。電極
はガラス管１内に対向して設けられている。また、少な
くとも一方の口金にはランプ内に水銀を供給する水銀ゲ
ッターも設けられており、さらに、蛍光ランプ７内には
アルゴン、ネオン、キセノン等の不活性ガスが封入され
ている。そして、蛍光体層２の蛍光体塗布量を１．０〜
３．０ｍｇ／ｃｍ²の範囲としている。回路基板８は、
その回路基板８上にポリエステルを主成分とする白色樹
脂シートからなる反射層５が設けられている。そして、
この反射層５の上に蛍光ランプ７が位置するように、蛍
光ランプ７を回路基板８に取り付けられている。これに
よって、蛍光ランプ７の一方の平面に反射層５を設ける
ことができ、したがって、上記実施例と同様の効果を得
ることができる。

【００１７】なお、本発明の各実施例では、偏平形状の
ガラス管１からなる容囲器本体を用いた場合について説
明したが、本発明は、皿状ガラスの開口部に平板状ガラ
スを固着して構成された容囲器本体を用いる場合におい
ても同様の効果が得られる。また、反射層５として、白
色樹脂シートを用いたが、この他にアルミ箔や銀箔等の
可視光の反射率が高いものであればよい。

【００１８】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の平面型蛍
光ランプは、蛍光体層の可視光の透過率が高くなって、
背面に形成された反射層により発光面側から効率よく光
を取り出すことができ、したがって輝度効率の高い平面
型蛍光ランプを提供することができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例である平面型蛍光ランプの一
部切欠斜視図

【図２】同じく蛍光体塗布量と輝度効率の関係を示す特
性図

【図３】本発明の他の実施例である平面型蛍光ランプの
断面図

【図４】本発明の一実施例である平面型蛍光ランプ装置
の一部切欠斜視図

【符号の説明】

１偏平形状のガラス管２蛍光体層３，４口金５反射層６，７偏平形状の平面型蛍光ランプ８回路基板

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】並行な平面を有するガラスからなる容囲
器本体の内面に蛍光体層が形成され、前記容囲器本体の
両端部に電極が設けられ、前記容囲器本体内に不活性ガ
スおよび水銀が封入されているとともに、前記容囲器本
体の前記平面の一方の外面に反射層が形成されており、
前記蛍光体層の蛍光体塗布量を１．０〜３．０ｍｇ／ｃ
ｍ²の範囲としたことを特徴とする平面型蛍光ランプ。
【請求項２】並行な平面を有するガラスからなる容囲
器本体の前記平面の一方の内面に反射層が形成され、さ
らに前記反射層上に蛍光体層が形成され、前記容囲器本
体の両端部に電極が設けられ、前記容囲器本体内に不活
性ガスおよび水銀が封入されており、前記蛍光体層の蛍
光体塗布量を１．０〜３．０ｍｇ／ｃｍ ²の範囲とした
ことを特徴とする平面型蛍光ランプ。
【請求項３】容囲器本体が偏平形状のガラス管からな
ることを特徴とする請求項１または請求項２記載の平面
型蛍光ランプ。
【請求項４】容囲器本体が、皿状ガラスの開口部に平
板状ガラスが固着されて構成されていることを特徴とす
る請求項１または請求項２記載の平面型蛍光ランプ。
【請求項５】蛍光体層の蛍光体塗布量を１．５〜３．
０ｍｇ／ｃｍ²の範囲としたことを特徴とする請求項１
または請求項２記載の平面型蛍光ランプ。
【請求項６】並行な平面を有するガラスからなる容囲
器本体の内面に蛍光体層が形成され、前記容囲器本体の
両端部に電極が設けられ、前記容囲器本体内に不活性ガ
スおよび水銀が封入され、前記蛍光体層の蛍光体塗布量
を１．０〜３．０ｍｇ／ｃｍ²の範囲とした平面型蛍光
ランプを、反射層を形成した回路基板の前記反射層上に
位置するようにこの回路基板に設けたことを特徴とする
平面型蛍光ランプ装置。
【請求項７】容囲器本体が偏平形状のガラス管からな
ることを特徴とする請求項６記載の平面型蛍光ランプ装
置。
【請求項８】容囲器本体が、皿状ガラスの開口部に平
板状ガラスが固着されて構成されていることを特徴とす
る請求項６記載の平面型蛍光ランプ装置。
【請求項９】蛍光体層の蛍光体塗布量を１．５〜３．
０ｍｇ／ｃｍ²の範囲としたことを特徴とする請求項６
記載の平面型蛍光ランプ装置。