JPH0722928U - 折畳み式ポストパレット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポストを簡単に起立状態に保持できるように
する。 【構成】 パレット本体11の四隅に、ポスト12が昇降お
よび起伏自在に支持されたスタンド13をそれぞれ設け
る。スタンド13に、ポスト12の昇降および起伏を案内す
る垂直案内板31を設ける。案内板31の上縁部に切欠33を
設ける。起立時のポスト12の昇降動作によって切欠33に
対し出入りさせられる突起35をポスト12に設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、例えば、アルミニウム箔コイル材を搬送するために用いられる折 畳み式ポストパレットに関する。

【０００２】

【従来の技術】

この種のパレットとしては、例えば、実公平５−１１１５６号公報に開示され ているように、パレット本体の四隅に、ポストを昇降および起伏自在に支持した スタンドがそれぞれ設けられ、スタンドに、ポストの昇降および起伏を案内する 垂直案内板が設けられており、起立時のポストの対応するもの同しの上端に着脱 自在に渡されるポスト倒れ防止用連結ロッドを備えているものが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記パレットでは、ポストの起立状態を保持するためには連結ロッドが必須で あるが、ポストへの連結ロッドの着脱作業が面倒である上に、連結ロッドが搬送 作業等の邪魔になるという問題点がある。

【０００４】 この考案の目的は、連結ロッドのようなものを用いることなく、ポストの起立 状態を保持することのできる折畳み式ポストパレットを提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案による折畳み式ポストパレットは、パレット本体の四隅に、ポストを 昇降および起伏自在に支持したスタンドがそれぞれ設けられ、スタンドに、ポス トの昇降および起伏を案内する垂直案内板が設けられている折畳み式ポストパレ ットにおいて、ポストの上縁部に切欠が設けられ、起立時のポストの昇降動作に よって切欠に対し出入りさせられる突起がポストに設けられていることを特徴と するものである。

【０００６】

【作用】

この考案による折畳み式ポストパレットでは、案内板の上縁部に切欠が設けら れ、起立時のポストの昇降動作によって切欠に対し出入りさせられる突起がポス トに設けられているから、起立時のポストを下降させて切欠に突起を入れると、 ポストが起立状態に保持される。

【０００７】

【実施例】

この考案の実施例を、図面を参照してつぎに説明する。以下の説明において、 前後とは、図１の右斜め下の手前側を前、これと反対側を後といい、左右とは、 後に向かってその左右の側を左右というものとする。

【０００８】 図１を参照すると、折畳み式ポストパレットは、格子状パレット本体11と、パ レット本体11の四隅にそれぞれ配されている４つのポスト12と、パレット本体11 を床から所定高さに持上げかつ４つのポスト12をそれぞれ支持している４つのス タンド13とを備えている。

【０００９】 左側の前後のポスト12および右側の前後のポスト12には桁14がそれぞれ渡し止 められるとともに、その上方にスペーサ15を介して搬送物受バー16がそれぞれ渡 し止められている。搬送物受バー16には２つの位置決め凹所17が設けられている 。

【００１０】 左側の前後のスタンド13および右側の前後のスタンド13には垂直状補強板18が それぞれ渡し止められている。

【００１１】 前後２つずつのポスト12およびスタンド13は、前後の向きを異にし、左右２つ ずつのポスト12およびスタンド13は、左右の向きを異にするが、いずれも同一構 造のものであるから、以下、図２および図３に示す右側の前ポスト12およびスタ ンド13について説明する。

【００１２】 ポスト12の下端部すぐ左方に位置するようにパレット本体11の上面にストッパ ピン21が設けられている。このストッパピン21のすぐ左方に位置するようにポス ト12の下端部左側面には平面視Ｌ字状ブラケット22を介して抜止頭23付水平係合 ピン24が左方突出状に設けられている。

【００１３】 スタンド13は、水平断面Ｌ字状の垂直片よりなるものであって、ポスト12の前 側面にそわされた垂直案内板31を有している。案内板31には案内溝32が形成され ている。案内溝32は、下端垂直部32ａと、これの上端より右斜め上の向かっての びた傾斜部32ｂとよりなる。案内溝32には、係合ピン24がその頭23を前方に突出 させるようにはめ入れられている。案内板31の上縁部には切欠33が形成されてい る。切欠33の左右両内側面には上向きテーパ状部34が形成されている。そして、 切欠33に入り込まされた突起35がポスト12の前側面に形成されている。突起35の 左右外側面には、上向きテーパ状部34と合致させられた下向きテーパ状部36が形 成されている。

【００１４】 図２に示すように、ポスト12が起立させられている状態でポスト12の下端面は パレット本体11の上面で受けられかつ係合ピン24は案内溝32の垂直部下端32ａに 位置させられている。この状態から、図４に鎖線で示すように、ポスト12を上昇 させると、案内溝32にそって係合ピン24が移動させられかつ切欠33から突起35が 抜け出るから、図４に実線で示すように、ポスト12を左に倒すと、ポスト12が伏 臥状態となる。

【００１５】 図５に示すように、パレットの折畳み状態では、左側の２つのポスト12は右向 きに倒され、右側の２つのポスト12は左向きに倒され、左側のポスト12の先端部 は右側のポスト12の先端部の上に重ねられている。

【００１６】 この折畳み状態から、ポスト12を起立させて切欠33の上方に突起35を位置させ 、そのままポスト12を下降させれば切欠33に突起35が入り込み、ポスト12は倒れ なくなる。また、このときに、ポスト12の下端部はストッパピン21とスタンド13 によって挟まれるため、ポスト12の起立状態の保持が一層確実なものとなる。

【００１７】

【考案の効果】

この考案によれば、起立時のポストを下降させて切欠に突起を入れると、ポス トが起立状態に保持されるから、冒頭で説明した連結ロッドのようなものを用い ることなく、ポストを簡単に起立状態に保持することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案によるパレットの斜視図である。

【図２】同パレットの要部拡大正面図である。

【図３】図２のIII ーIII 線にそう断面図である。

【図４】同パレットの折畳み状態を示す図２相当の正面
図である。

【図５】同パレットの折畳み状態を示すパレット全体の
正面図である。

【符号の説明】

11 パレット本体 12 ポスト 13 スタンド 31 案内板 33 切欠 35 突起

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 パレット本体11の四隅に、ポスト12を昇
   降および起伏自在に支持したスタンド13がそれぞれ設け
   られ、スタンド13に、ポスト12の昇降および起伏を案内
   する垂直案内板31が設けられている折畳み式ポストパレ
   ットにおいて、 案内板31の上縁部に切欠33が設けられ、起立時のポスト
   12の昇降動作によって切欠33に対し出入りさせられる突
   起35がポスト12に設けられていることを特徴とする折畳
   み式ポストパレット。