JPH07229140A - 合成樹脂製の杭部材 - Google Patents

合成樹脂製の杭部材

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JPH07229140A
JPH07229140A JP7123294A JP7123294A JPH07229140A JP H07229140 A JPH07229140 A JP H07229140A JP 7123294 A JP7123294 A JP 7123294A JP 7123294 A JP7123294 A JP 7123294A JP H07229140 A JPH07229140 A JP H07229140A
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JP
Japan
Prior art keywords
pile
synthetic resin
pipe
shaft portion
metal
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Pending
Application number
JP7123294A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidekazu Suzuki
秀和 鈴木
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MUGAI KK
Original Assignee
MUGAI KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】廃プラのような比較的廉価な材料を原料とし
て、比較的強度が優れ、且つ、耐久性の優れた杭部材を
得ることを目的とする。 【構成】放射方向に向けて突設した係合軸部を有する接
続部材と、前記係合軸部に係脱可能に嵌着される筒状の
管部材、および前記係合軸部と同形の軸部と尖った端部
を持つ矢尻部材との組み合わせからなり、それらを結合
および分離可能に構成すると共に、少なくとも前記接続
部材と管部材とを合成樹脂によって成形し、その内部に
略相似形をなす金属製の補強部材を埋設したものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は合成樹脂製の杭に関す
るもので、特に、船舶の係留や漁網の支持など、主とし
て水中で使用に好適な杭の補強構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記用途に供される杭にはコスト
が廉いことから、細い丸太の一旦を鋭く尖らせた木杭
や、金属管の先端部に尖った円錐状の頭部を溶着した金
属杭が多く使用されている。また、近年は高価ではある
が耐蝕性のすぐれた合成樹脂製の樹脂杭が使用され多用
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、杭の用
途は多岐に亘るが、例えば、水中や廃棄物処理場のよう
に腐食性の強い土壌において使用する場合、木杭や金属
杭は腐食のため長期の使用に耐えられない不具合があ
り、樹脂杭の場合は剛性が低く、殊に低温時に破壊し易
いので、冷寒地での使用や冬季の使用には適さなかっ
た。
【0004】他方、近年は合成樹脂製品のリサイクルが
盛んになって合成樹脂の廃材が廉価に入手できるように
なった。そこで、これを原料に杭を製造しようとする
と、廃材の組成は一定せず、それによって作られる杭に
も強度を上げるための手段を付加することが要求されて
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を解
消すべく、放射方向に向けて突設した係合軸部を有する
接続部材と、前記係合軸部に係脱可能に嵌着される筒状
の管部材、および前記係合軸部と同形の軸部と尖った端
部を持つ矢尻部材との組み合わせからなり、それらを結
合および分離可能に構成すると共に、少なくとも前記接
続部材と管部材とを合成樹脂によって成形し、その内部
に略相似形をなす金属製の補強部材を埋設したものであ
る。具体的には、前記矢尻部材は軸部とその先端に形成
した円錐状の頭部とを有する金属製の補強部材と、それ
をくるむ合成樹脂によって構成した円錐状の頭部とを金
属製補強部材と、それをくるむ合成樹脂によって構成し
たものであり、さらに具体的には、前記筒状の管部材に
はその軸孔を覆う蓋部材が設けられると共に、その蓋部
材は、金属製の円板とその一側に溶接された筒状の金属
管とからなる補強部材の外面を合成樹脂によってくるん
で構成したものである。
【0005】
【作用】合成樹脂製の杭部材は筒状をなす管部材の一端
に尖った端部を持つ矢尻部材の軸部を結合し、他端に蓋
部材を結合することによって形成される。長い杭部材が
必要なときは、前記管部材の孔に係合する係合軸部を持
った接続部材を仲介させてさらに他の筒状の管部材を連
接させることにより一層長いものとすることができる。
【0006】また、合成樹脂製の杭部材を構成する管部
材、矢尻部材、接続部材あるいは蓋部材などは、内部に
金属製の補強部材と、その外周を覆う合成樹脂とで作ら
れており、前記補強部材によって強い曲げ剛性が付与さ
れる。他方、補強部材として用いられる金属管は合成樹
脂によって包まれており、表面は外部に露出しないの
で、雨水や海水などに触れることがない。
【0007】
【実施例】以下、図示の実施例によってこの発明を説明
する。図1中、10はこの発明に係る合成樹脂製の杭部
材である。杭部材10は金属管によって補強された複数
の合成樹脂製の部材、すなわち、管部材20、矢尻部材
30、接続部材40あるいは蓋部材50などの数個を組
み合わせて所要な形体に組み立てて使用れるものであ
る。
【0008】すなわち、杭部材10はそれら数種の部
材、あるいは同種の部材の複数を適宜に組み合わせるこ
とによって大きさの異なる杭部材や、用途機能の異なる
杭部材を作ることができるようになっている。そして、
それら各部材に共通することは、いずれも筒状をなす鋼
管その他からなる補強部材を内部に包み込んで構成され
ていることである。すなわち、金属によって補強部材を
作り、それを鋳型の中に置いてその周囲に合成樹脂のリ
サイクルによって集められた廃棄プラスチック、いわゆ
る廃プラを加熱して融解し灰色の塗料を加えたものを流
し込み、プラスチックが冷えてから、鋳型から取り出し
たものである。
【0009】まず、前記管部材20は、図1から明らか
なように、管状をなす金属製の補強部材21の内外を合
成樹脂によってくるんで筒状の部材にしたものである。
そして、その両端部には軸孔に雌ネジ22が形成されて
いる。なお、この雌ネジ22は切削によらず管部材20
を成形の際に一体に成形される。
【0010】矢尻部材30は、前記管部材20に結合さ
れ、地中あるいは海底に打ち込まれる部分である。すな
わち、矢尻部材30は補強部材31として、軸部とその
先端に形成された円錐状の頭部とを軟鋼製の棒材を切削
して作り、その外面を合成樹脂によってくるみ、略円錐
形をなす矢尻状の先端部を形成したものである。
【0011】33は前記矢尻状の先端部と一体に作られ
た係合軸部であり、前記管部材20に設けた雌ネジ22
と螺合する寸法に形成した雄ネジからなっている。ま
た、この係合軸部33をなす雄ネジは、前記雌ネジ22
と同様に、切削によらず成形の際に一体に形成されてい
る。
【0012】接続部材40は放射方向に向けて突設した
2個、3個あるいは4個の係合軸部41を持っており、
それら係合軸部41の端部は前記矢尻部材30の係合軸
部33と同形に作られている。すなわち、前記管部材2
0に設けた雌ネジ22と螺合する寸法に形成した雄ネジ
をなしている。
【0013】接続部材40の構成は前記した他の部材と
同様に、金属管を溶接して十字形、T字形とし、あるい
は短管によって補強部材41を作り、その内外周を合成
樹脂によって厚くくるんで十字形42あるいはT字形4
3、あるいは螺杆状(図示してない)に形成したもので
ある。
【0014】蓋部材50は前記管部材20の端部の開口
を閉じるものであり、管部材20の軸孔に設けた雌ネジ
22にねじ込むようになっている。そして、金属製の円
板51aと、その一側に溶接された筒状の短軸部材51
bによって作られた補強部材51の外面を、合成樹脂に
よって肉厚の大きい被覆を施したものである。
【0015】この発明に係る合成樹脂製の杭部材10は
以上のように構成されているので、管部材20の一端に
矢尻部材30をねじ込み、他端を蓋部材50で覆って単
純な形の杭を作ることができる。また、一層長い杭部材
とするため、2本の管部材20を接続部材40で連結し
た上で、上記したと同様に矢尻部材30と蓋部材50を
取り付けることが行われる。
【0016】そして、さらに必要があるときは、図2で
示す係留杭10の場合のように、このようにして作った
2本の杭部材10を前記接続部材40の部分で水平方向
に伸びる管部材20によって接続して全体としてH形と
することができる。
【0017】図3は他の使用例を示すもので、海岸から
漁船やボートに乗降するために使用される簡易桟橋を示
す。すなわち、前記したように、接続部材40によって
接続した管部材20の2本によって作られた杭部材10
の4本を四角形に配置して水中に打ち込み、前記接続部
材40の部分で踏み板15を係止したものである。
【0018】なお、この実施例において、各補強部材を
なす金属管は鋼管が使用されているが、必ずしも鋼管で
ある必要はなく、鋼板を丸めたものを使用してもよい。
また、各部材を接続する部分はねじによって結合するよ
うになっているが、螺子に限るものではなく、軽圧入に
よって結合するようにしてもよい。
【0019】
【発明の効果】この発明は以上のように、杭部材10は
表面が合成樹脂で作られているから、地中や海底へ打ち
込んでも、腐食することがなく、すぐれた耐久性が得ら
れる。また、杭部材10の内部には補強部材がインサー
トされているから、廃プラのように比較的品質の安定し
ない材料を原料としても、最小限必要な強度を保持する
ことができるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る合成樹脂製の杭部材の構造を分
解して示す断面図である。
【図2】その用途を示すもので、漁船を係留するための
係留杭として使用する状態の外観図である。
【図3】他の用途を示すもので、漁船やボートへ乗降す
るための簡易桟橋として使用する状態の外観図である。
【符号の説明】
10 合成樹脂製の杭部材 20 管部材 21 補強部材 22 雌ネジ 30 矢尻部材 31 補強部材 33 雄ネジを持つ係合軸部 40 接続部材 41 補強部材 42 係合軸部 43 十字形 44 T字形 50 蓋部材 51 補強部材 51a 金属製の円板 51b 筒状の短軸部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放射方向に向けて突設した係合軸部を有す
    る接続部材と、前記係合軸部に係脱可能に嵌着される筒
    状の管部材、および前記係合軸部と同形の軸部と尖った
    端部を持つ矢尻部材との組み合わせからなり、それらを
    結合および分離可能に構成すると共に、少なくとも前記
    接続部材と管部材とを合成樹脂によって成形し、その内
    部に略相似形をなす金属製の補強部材を埋設してなる合
    成樹脂製の杭部材。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記矢尻部材は軸部と
    その先端に形成した円錐状の頭部とを有する金属製の補
    強部材と、それをくるむ合成樹脂によって構成されてい
    る合成樹脂製の杭部材。
  3. 【請求項3】請求項1および請求項2のいずれかにおい
    て、前記筒状の管部材にはその軸孔を覆う蓋部材が設け
    られると共に、その蓋部材は、金属製の円板とその一側
    に溶接された筒状の金属管とからなる補強部材の外面を
    合成樹脂によってくるんで構成された合成樹脂製の杭部
    材。
JP7123294A 1994-02-16 1994-02-16 合成樹脂製の杭部材 Pending JPH07229140A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005106129A1 (ja) * 2004-04-30 2005-11-10 Kesanori Watanabe 水中穿刺杆装置
JP2005336998A (ja) * 2004-04-30 2005-12-08 Kesanori Watanabe 水中穿刺杆装置
JP2007099064A (ja) * 2005-10-04 2007-04-19 Chugoku Electric Power Co Inc:The 係留設備

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005106129A1 (ja) * 2004-04-30 2005-11-10 Kesanori Watanabe 水中穿刺杆装置
JP2005336998A (ja) * 2004-04-30 2005-12-08 Kesanori Watanabe 水中穿刺杆装置
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