JPH07227909A - 光造形装置 - Google Patents

光造形装置

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JPH07227909A
JPH07227909A JP6044747A JP4474794A JPH07227909A JP H07227909 A JPH07227909 A JP H07227909A JP 6044747 A JP6044747 A JP 6044747A JP 4474794 A JP4474794 A JP 4474794A JP H07227909 A JPH07227909 A JP H07227909A
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JP
Japan
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image
image forming
forming material
mask image
resin layer
Prior art date
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Pending
Application number
JP6044747A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Mihara
誠 三原
Yasuhito Ito
康仁 伊藤
Chikao Tozaki
近雄 戸崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Japan Synthetic Rubber Co Ltd filed Critical Japan Synthetic Rubber Co Ltd
Priority to JP6044747A priority Critical patent/JPH07227909A/ja
Publication of JPH07227909A publication Critical patent/JPH07227909A/ja
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/22Apparatus for electrographic processes using a charge pattern involving the combination of more than one step according to groups G03G13/02 - G03G13/20
    • G03G15/225Apparatus for electrographic processes using a charge pattern involving the combination of more than one step according to groups G03G13/02 - G03G13/20 using contact-printing

Abstract

(57)【要約】 【目的】 三次元立体像の形成の時間的効率が高く、寸
法精度の高い三次元立体像を確実に形成することがで
き、コストの低い光造形装置を提供すること。 【構成】 平坦面を有する感光性樹脂層を有してなるフ
ィルム状の像形成材料に光照射して硬化樹脂層を形成
し、この硬化樹脂層が積層されてなる三次元立体像を形
成するための光造形装置であって、ワークテーブルと、
ワークテーブル上に像形成材料を移載する移載手段と、
ワークテーブル上に移載された像形成材料の感光性樹脂
層を、選択的に光を透過させるマスク像を介して面露光
する光照射手段と、マスク像を作成するマスク像作成手
段と、マスク像をワークテーブル上の像形成材料の表面
直上に位置させるマスク像配置手段とを具えてなること
を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光性樹脂層を有して
なるフィルム状の像形成材料に光照射して硬化樹脂層を
形成し、この硬化樹脂層が一体的に積層されてなる三次
元立体像を形成する光造形装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、感光性樹脂よりなる像形成材料に
選択的に光照射して硬化樹脂層を形成する工程を繰り返
すことにより、硬化樹脂層が一体的に積層されてなる三
次元立体像を形成する光造形法が提案されている。
【0003】例えば特開昭56−144478号公報に
は、薄層状の液状感光性樹脂の液面に例えば紫外線レー
ザーにより選択的に光照射して固体状の硬化層を形成
し、この硬化層の上に一層分の液状感光性樹脂を供給し
て選択的に光照射することにより、先行して形成された
硬化層上にこれと連続するよう新しい硬化層を一体的に
積層し、光照射されるパターンを変化させながらあるい
は変化させずに、この工程を所定回数繰り返すことによ
り、三次元立体像を形成する方法が開示されている。
【0004】また、特開平2−78531号公報には、
薄層状の液状感光性樹脂に、選択的に光透過するマスク
像を介して面露光することにより硬化層を形成し、前述
の方法と同様にしてこの硬化層を積層して三次元立体像
を形成する方法が開示されている。
【0005】しかしながら、像形成材料として液状感光
性樹脂を用いる上記の方法においては、像形成材料の取
扱いが煩雑である上、光照射工程前に薄層状の液状感光
性樹脂の液面の平坦化を行うことが必要であってこれを
達成するために相当の時間を要するので、三次元立体像
の形成における時間的効率が低い、という問題がある。
また、液状感光性樹脂は比較的に分子量が低いものであ
って、硬化時において大きな反応収縮が生じ、その結
果、得られる三次元立体像は、寸法精度が低いものとな
る、という問題がある。
【0006】また、像形成材料として液状感光性樹脂を
用いる方法においては、下方から上方に向かうに従って
外方に突出するいわゆるオーバーハング状部分を有する
三次元立体像を形成する場合には、当該オーバーハング
状部分に係る硬化層部分が未硬化の液状感光性樹脂の液
面上に形成されるために支持が不安定な状態となり、そ
の結果、当該硬化層部分に反りなどが生じる、という問
題がある。このため、従来においては、オーバーハング
状部分の下部にこれを支持する例えば柱状のサポート部
分を形成する手段が必要とされている。然るに、このよ
うな手段においては、サポート部分の設計作業が煩雑で
熟練を要するものであり、しかも、三次元立体像を形成
した後に、サポート部分の除去作業が必要となる、とい
う欠点がある。
【0007】一方、特開平5−229016号公報に
は、ベースフィルムに感光性樹脂の半硬化層が支持され
てなる像形成材料を用い、この像形成材料をワークテー
ブル上に載置し、この半硬化層にレーザー光線を走査さ
せることにより選択的に光照射して硬化層を形成し、こ
の工程を繰り返すことにより硬化層が一体的に積層され
てなる三次元立体像を形成する光造形装置が提案されて
いる。
【0008】この装置によれば、液状感光性樹脂を用い
る場合に比較して、ベースフィルムに支持されている感
光性樹脂の半硬化層の表面を平坦なものとしておくこと
により、像形成材料の表面の平坦化を行うことが不要で
あり、しかも、感光性樹脂における硬化時の収縮の程度
が小さいので、寸法精度の高い三次元立体像を得ること
ができる。
【0009】しかしながら、この装置においては、光照
射手段であるレーザーの光の走査のために相当に長い時
間が必要となり、三次元立体像の形成における時間的効
率が低い、という問題がある。また、現在において、紫
外線を放出するレーザーとしてガスレーザーが用いられ
ているが、このガスレーザーは高価なもので、しかも、
使用寿命が短いものであるので、光造形装置の製作コス
トが高いものとなる、という問題がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
光造形装置においては、三次元立体像の形成における時
間的効率が低く、しかも、寸法精度の高い三次元立体像
を作製することが困難であった。
【0011】本発明は、以上のような事情に基づいてな
されたものであり、その目的は、三次元立体像の形成に
おける時間的効率が高く、寸法精度の高い三次元立体像
を確実に形成することができ、しかも、コストの低い光
造形装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の光造形装置は、
平坦な表面を有する感光性樹脂層を有してなるフィルム
状の像形成材料に光照射して硬化樹脂層を形成し、この
硬化樹脂層が積層されてなる三次元立体像を形成する光
造形装置であって、ワークテーブルと、このワークテー
ブル上に前記像形成材料を移載する移載手段と、前記ワ
ークテーブル上に移載された前記像形成材料の感光性樹
脂層を、選択的に光を透過させるマスク像を介して面露
光する光照射手段と、前記マスク像を作成するマスク像
作成手段と、このマスク像作成手段により作成されたマ
スク像を、前記ワークテーブル上の像形成材料の表面直
上に位置させるマスク像配置手段とを具えてなることを
特徴とする。
【0013】また、本発明の光造形装置は、ワークテー
ブルと、前記像形成材料の硬化処理対象領域上に、選択
的に光を透過させるマスク像を形成するマスク像作成手
段と、前記マスク像が形成された前記像形成材料の硬化
処理対象領域を、前記ワークテーブル上に移載する移載
手段と、前記ワークテーブル上に移載された前記像形成
材料の感光性樹脂層を、前記マスク像を介して面露光す
る光照射手段とを具えてなることを特徴とする。
【0014】また、本発明の光造形装置は、ワークテー
ブルと、このワークテーブル上に前記像形成材料を移載
する移載手段と、選択的に光を透過させるマスク像を電
気光学的に作成するマスク像作成手段と、このマスク像
作成手段により作成されたマスク像を、前記ワークテー
ブル上の像形成材料の表面直上に位置させるマスク像配
置手段と、前記ワークテーブル上に移載された前記像形
成材料の感光性樹脂層を、前記マスク像を介して面露光
する光照射手段とを具えてなることを特徴とする。
【0015】また、本発明の光造形装置は、ワークテー
ブルと、このワークテーブル上に前記像形成材料を移載
する移載手段と、マスク像形成用フィルム上に、選択的
に光を透過させるマスク像を形成するマスク像作成手段
と、前記マスク像形成用フィルム上に形成されたマスク
像を、前記ワークテーブル上の像形成材料の表面直上に
位置させるマスク像配置手段と、前記ワークテーブル上
に移載された前記像形成材料の感光性樹脂層を、前記マ
スク像を介して面露光する光照射手段とを具えてなるこ
とを特徴とする。
【0016】
【作用】本発明においては、像形成材料として表面が平
坦な感光性樹脂層を有してなるフィルム状のものを用い
るので、像形成材料の表面の平坦化が不要であり、しか
も、像形成材料をマスク像を介して面露光するので、一
層の露光処理に要する時間が極めて短く、従って、基本
的に所期の三次元立体像の形成において高い時間効率が
得られる。また、選択的に光透過するマスク像を作成す
るマスク像作成手段を有しているので、これを移載手段
と並行して駆動することができ、これにより、更に高い
時間効率が達成される。また、マスク像が像形成材料の
表面直上に配置された状態で、当該像形成材料の面露光
が実行されるので、マスク像に対する忠実度が高い状態
の硬化層を形成することができ、その結果、所期の三次
元立体像を高い寸法精度で確実に形成することができ
る。
【0017】請求項2に記載の発明においては、マスク
像が像形成材料の硬化処理対象領域上に直接形成される
ので、マスク像に対する忠実度が極めて高い状態で像形
成材料の感光性樹脂層に選択的に光照射することがで
き、その結果、所期の三次元立体像を高い寸法精度で確
実に形成することができる。
【0018】請求項3に記載の発明においては、電気光
学的にマスク像を作成するマスク像作成手段を有してい
るので、瞬時に所期のマスク像を形成することができ、
その結果、三次元立体像の形成において高い時間的効率
が得られる。
【0019】請求項4に記載の発明においては、マスク
像作成手段によりマスク像が像形成材料とは別個のマス
ク像形成用フィルム上に形成されるので、マスク像の形
成においては、像形成材料に対して影響を及ぼすことが
なく、その結果、マスク像の形成の条件を大きい自由度
で選択することができる。
【0020】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例につい
て説明する。図1は本発明に係る光造形装置の一例の構
成を示す説明図である。この光造形装置において用いら
れる像形成材料は、長尺なフィルム状の像形成材料Sで
あり、この像形成材料Sは、図2に示すように、光透過
性キャリアフィルムFの下面に感光性樹脂層Kが形成さ
れてなるものである。ここに、光透過性キャリアフィル
ムFおよび感光性樹脂層Kの厚みは均一で、各面は平坦
面とされている。
【0021】この光造形装置においては、水平な上面を
有するワークテーブル10が、例えばアーム11を介し
てサーボモーターやボールねじ機構等を有する昇降機構
12により昇降可能に支持されており、この昇降機構1
2が制御されることによって、ワークテーブル10の上
面が所定の高さ(以下、「ワーキングレベル」とい
う。)に位置されて、後述する露光処理が行われる。
【0022】このワークテーブル10の上方における露
光処理領域Eと、この露光処理領域Eより上流側に位置
するマスク像形成領域Tとを通過する像形成材料通路に
沿って、像形成材料Sを移動させる移載手段20が設け
られている。
【0023】具体的には、マスク像形成領域Tの上流側
に像形成材料Sを巻き出して供給する供給ロール21が
設けられると共に、露光処理領域Eの下流側に巻取りロ
ール22が設けられ、マスク像形成領域Tと露光処理領
域Eとの間には、像形成材料Sをガイドする2つのガイ
ドローラ24,25が像形成材料通路に沿って順に設け
られ、更に、露光処理領域Eと巻取りロール22との間
には、像形成材料Sをガイドする2つのガイドローラ2
6,27が像形成材料通路に沿って順に設けられてい
る。ガイドローラ25は、その下端レベルがワーキング
レベルに位置され、ガイドローラ26は、その上端レベ
ルがワーキングレベルより上方に位置されている。そし
て、供給ロール21は像形成材料Sを巻き取る方向に抑
制されたテンションローラとされており、巻取りロール
22が作動されることにより、その巻き取り力によっ
て、像形成材料Sは、基本的に、1回の露光処理に供さ
れる硬化処理対象領域の長さづつステップ的に移動され
る。
【0024】また、ガイドローラ25の下流側には、ワ
ークテーブル10よりも上流側に位置する第1位置と、
ワークテーブル10よりも下流側に位置する第2位置
(破線で示す)との間で水平方向に往復移動可能に加圧
ローラ23が設けられており、この加圧ローラ23の下
端レベルはワーキングレベルに位置されている。
【0025】また、ガイドローラ25と露光処理領域E
との間には、切断機構28が設けられている。この切断
機構28は、ワークテーブル10上の像形成材料Sの硬
化処理対象領域における感光性樹脂層を、例えば後続の
硬化処理対象領域との境界において切断するものであ
り、像形成材料Sの送り方向と垂直な方向に伸びる切断
刃により構成されている。
【0026】また、移載手段20には、CCDカメラに
よる画像処理機構などによる位置決め機構(図示省略)
が設けられており、巻取りロール22が制御されること
により、像形成材料Sの硬化処理対象領域が移動されて
ワークテーブル10の上方の所定の位置に停止される。
【0027】露光処理領域Eの上方には、例えば紫外線
照射ランプを具えてなる光照射手段30が設けられてい
る。この光照射手段30は、像形成材料Sの感光性樹脂
層Kが硬化される波長の光を含む光、具体的には400
nm以下、特に360nm以下の波長にピークを有する
光を露光処理領域Eに投射するものであることが好まし
い。
【0028】マスク像形成領域Tには、例えば電子写真
法によりトナー像を形成する画像形成機構よりなるマス
ク像作成手段40が設けられており、このマスク像作成
手段40により、目的とする三次元立体像の断面形状に
従ったパターンのマスク像が、像形成材料Sの硬化処理
対象領域における光透過性キャリアフィルムF上に形成
される。
【0029】以上の昇降機構12、移載手段20、光照
射手段30およびマスク像作成手段40の各々は、CP
U(central processing uni
t)、メモリおよび入出力インターフェイス回路を内蔵
した制御手段50に接続されており、この制御手段50
には、三次元CAD(computer aidedd
esign)システム60が接続されている。
【0030】具体的には、三次元CADシステム60に
おいては、予め設計された三次元立体像に基づいて、当
該三次元立体像を像形成材料Sの感光性樹脂層Kの厚み
に対応する間隔で水平方向に切断したときに得られる各
断面ごとの断面形状データが作成され、この断面形状デ
ータと、断面間隔データすなわち像形成材料Sの感光性
樹脂層Kの厚みに対応する間隔のデータとが制御手段5
0に送信される。
【0031】そして、この制御手段50により、三次元
CADシステム60から送信された断面形状データおよ
び断面間隔データに基づいて、昇降機構12、移載手段
20、光照射手段30およびマスク像作成手段40が制
御される。
【0032】上記の光造形装置においては、断面形状デ
ータおよび断面間隔データに基づいて、次のように作動
制御される。
【0033】図3(イ)に示すように、移載手段20の
加圧ローラ23が第1位置にあり、ワークテーブル10
がワーキングレベルより下方の下降位置にある状態にお
いて、巻取りロール22とを作動させることにより、像
形成材料Sが供給ロール21から繰り出されて下流方向
に搬送され、この搬送されている像形成材料Sに対し、
マスク像形成領域Tにおいて、マスク像作成手段40に
より、像形成材料Sの硬化処理対象領域における光透過
性キャリアフィルムF上に、第1層(最下層)目の断面
形状データに基づいてマスク像Mが形成される。このマ
スク像Mは、目的とする三次元立体像の断面形状に対し
てネガの像となるものである。
【0034】次に、図3(ロ)に示すように、像形成材
料Sが所定の距離だけ下流方向に移動されることによ
り、像形成材料Sの硬化処理対象領域がワークテーブル
10の上方に位置され、その後、ワークテーブル10は
その上面がワーキングレベルに位置される高さにまで上
昇する。
【0035】更に、図4(ハ)に示すように、移載手段
20の加圧ロール23が像形成材料Sの上面を押圧しな
がら第2位置まで移動されることにより、巻取りロール
22が逆転されて像形成材料Sの硬化処理対象領域がワ
ークテーブル10上の所定位置に密着した状態で載置さ
れる。
【0036】そして、このままの状態で、図4(ニ)に
示すように、光照射手段30によって、像形成材料Sの
硬化処理対象領域がマスク像Mを介して一括面露光さ
れ、これにより、像形成材料Sの硬化処理対象領域にお
ける感光性樹脂層K1にはマスク像Mのパターンに従っ
て選択的に硬化層が形成される。具体的には、感光性樹
脂層K1の光を受けた部分によって硬化層が形成され
る。その後、図5(ホ)に示すように、切断機構28に
よって像形成材料Sの硬化処理対象領域における感光性
樹脂層K1は、その後端において、これに連続する感光
性樹脂層Kから切断される。
【0037】次いで、図5(ヘ)に示すように、移載手
段20の加圧ロール23が像形成材料Sの硬化処理対象
領域を押圧しながら第1位置まで移動されると共に、移
載手段20の巻取りロール22が作動されることによっ
て、像形成材料Sの硬化処理対象領域における感光性樹
脂層K1がワークテーブル10上に載置されたままの状
態で、これにより剥離された光透過性キャリアフィルム
Fがガイドローラ26により上昇され、これにより、感
光性樹脂層K1が光透過性キャリアフィルムFから分離
されてワークテーブル10上に残留すると共に、当該光
透過性キャリアフィルムFが巻取りロール22によって
巻き取られる。その後、ワークテーブル10が下降され
て下降位置となる。
【0038】一方、マスク像作成手段40により、前述
の像形成材料Sの搬送と並行して、像形成材料Sの次の
硬化処理対象領域における光透過性キャリアフィルムF
上に第2層目の断面形状データに基づいてマスク像が形
成される。
【0039】そして、像形成材料Sが所定の距離だけ下
流方向に移動されることにより、像形成材料Sにおける
第2層目のマスク像が形成された硬化処理対象領域が、
ワークテーブル10の上方に位置され、ワークテーブル
10は先行の工程によりその上面に形成された第1層目
の感光性樹脂層の上面がワーキングレベルに位置される
高さにまで上昇する。
【0040】次いで、加圧ローラ23によって像形成材
料Sの第2層目の硬化処理対象領域が第1層目の感光性
樹脂層上に密着した状態で載置されてその上面上に支持
され、その後、光照射手段30によって像形成材料Sの
硬化処理対象領域が面露光されることにより、像形成材
料Sの硬化処理対象領域における感光性樹脂層にはマス
ク像のパターンに従って選択的に硬化層が形成される
が、当該感光性樹脂層の硬化層は第1層目の感光性樹脂
層の硬化層に重なるときはこれに一体に接着されて第2
層目の硬化層となる。
【0041】その後、前述と同様にして、切断機構28
による像形成材料Sの硬化処理対象領域における感光性
樹脂層の切断および剥離が実行され、ワークテーブル1
0が下降されて下降位置となる。
【0042】以上の工程が、分割された全断面に対応し
た回数だけ繰り返されることにより、選択的に硬化層が
形成された感光性樹脂層が積層されてなる中間体である
潜像積層体が作製される。
【0043】そして、この潜像積層体を現像処理するこ
とにより各感光性樹脂層における光を受けていない未硬
化部分が除去され、これにより、目的とする三次元立体
像が得られる。現像処理においては、像形成材料Sの材
料に応じて、処理剤として水、酸若しくはアルカリなど
の水溶液、有機溶剤などが用いられ、ブラッシング、ウ
ォータージェット、シャワー、液中揺動、超音波洗浄に
よる処理が行われる。超音波洗浄処理を行う場合には、
水や有機溶剤に、未硬化の感光性樹脂よりも硬度が大き
くて適宜の直径を有する粒子を含有した処理剤を用いる
ことができる。また、感光性樹脂の未硬化部分が多い場
合には、洗浄による処理を行う前に、切削加工やレーザ
ー加工などにより、未硬化部分の除去処理を行うことが
できる。
【0044】また、現像処理後において、必要に応じ
て、例えば紫外線照射装置などによりポストキュアを行
うことができ、更に、得られた三次元立体像の表面を滑
らかにする仕上げ加工を施すことができる。
【0045】以上において、像形成材料Sにおける光透
過性キャリアフィルムFは、感光性樹脂層Kを硬化させ
るために必要な光を透過する、例えば厚さが50μm程
度の樹脂フィルムにより構成され、具体的には、ポリエ
チレンテレフタレートフィルムなどのポリエステルフィ
ルム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィル
ム、セルロースアセテートフィルム、ポリ塩化ビニルフ
ィルム、ポリスチレンフィルム、ポリカーボネートフィ
ルム、シリコン樹脂フィルム、フッ素系フィルム、ノル
ボネン系フィルム、メチルメタクリレート系フィルム、
ガラス系フィルムなどが挙げられる。
【0046】像形成材料Sにおける感光性樹脂層Kは、
露光部分が硬化するいわゆるネガ型の固体状の樹脂材
料、あるいは露光部分が現像処理によって溶解、除去さ
れるいわゆるポジ型の固体状の樹脂材料により構成さ
れ、具体的には、下記(1)〜(16)に示すものなど
が挙げられる。
【0047】(1)1分子中に2個以上のケイ皮酸基を
有するポリビニルアルコール、ポリブチラール若しくは
ポリアセタール。 (2)1分子中に2個以上のアクリル系二重結合を有
し、ポリマー骨格がポリエステル、ポリウレタン、エポ
キシ、ポリエーテル、ポリカーボネート、ポリアミドか
ら選ばれる少なくとも1種よりなる重合体若しくはこれ
らの重合体と光硬化性モノマーの混合物。 (3)分子中にマレイン酸、フマル酸などの光硬化性不
飽和二重結合を含有するポリエステル樹脂、例えばフタ
ル酸、イソフタル酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン
酸などの飽和多塩基酸と、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパ
ン、1,2−プロピレングリコール、1,3ブタンジオ
ール、ジプロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ペンタエリスリトー
ル、ソルビトール、ネオペンチルグリコール、1,4−
シクロヘキサンジオールなどの多価アルコールとのエス
テル結合により得られるポリエステルの原料である多塩
基酸の一部を、マレイン酸などの不飽和多塩基酸に置き
換えることにより得られる、光硬化性不飽和二重結合を
有する不飽和ポリエステル樹脂。
【0048】(4)ポリビニルアルコールなどの水若し
くは温水に可溶なポリマーに光硬化性を付与した重合体
またはこれらと光硬化性モノマーとの混合物。 (5)酢酸セルロースコハク酸エステル、ポリビニルピ
リジン、スルホン酸基含有ポリアミドなどのアルカリ性
水溶液に可溶なポリマーに、光硬化性官能基を2個以上
有するモノマー、例えば多官能アクリル酸エステル、多
官能メタアクリル酸エステル、アクリルアミド、ジビニ
ルベンゼンなどを混合してなる光硬化性樹脂。 (6)ポリビニルピリジン、スルホン酸基含有ポリアミ
ドなどのアルカリ性水溶液に可溶なポリマーに、光硬化
性を付与した重合体またはこれらと光硬化性モノマーと
の混合物。
【0049】(7)第4級アンモニウム塩含有ポリアミ
ドなどの弱酸性水溶液に可溶なポリマーに、光硬化性官
能基を2個以上有するモノマー、アクリルアミド、ジビ
ニルベンゼンなどを混合してなる光硬化性樹脂。 (8)第4級アンモニウム塩含有ポリアミドなどの弱酸
性水溶液に可溶なポリマーに、光硬化性を付与した重合
体またはこれらと光硬化性モノマーとの混合物。 (9)硝化綿、セルロースアセトブチレート、エチレン
セルロース、アセチルセルロースなどの繊維素系重合体
に光硬化性を付与した重合体またはこれらと光硬化性モ
ノマーとの混合物。 (10)ポリカプロラクトンなどの多官能性ポリエステ
ル類に光硬化性を付与した重合体またはこれらと光硬化
性モノマーの混合物。
【0050】(11)塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニル
アルコール系共重合体、塩化ビニル−ビニルアルコール
系共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸共重
合体、塩化ビニル−プロピオン酸ビニル−ビニルアルコ
ール系共重合体などに光硬化性を付与した重合体または
これらと光硬化性モノマーとの混合物。 (12)末端に水酸基若しくはカルボキシル基を有する
ブタジエン重合体、スチレン−ブタジエン共重合体若し
くはアクリロニトリル−ブタジエン共重合体などに、光
硬化性を付与した重合体またはこれらと光硬化性モノマ
ーとの混合物。 (13)ジエン系重合体のエポキシ化合物にα,β−エ
チレン性不飽和モノカルボン酸を付加した重合体または
これらと光硬化性モノマーとの混合物、
【0051】(14)グリシジルアクリレート若しくは
グリシジルメタクリレートの重合体またはこれらの共重
合体の有するエポキシ基に、α,β−エチレン性不飽和
モノカルボン酸を付加した重合体またはこれらと光硬化
性モノマーとの混合物。 (15)共役ジオレフィン系炭化水素、α,β−エチレ
ン系不飽和カルボン酸およびモノオレフィン系不飽和化
合物が、10〜95モル%:5〜90モル%:0〜85
モル%の割合で共重合されてなる共重合体と、光重合性
モノマーとの混合物(特開昭52−134655号公報
参照)。 (16)ブタジエン重合体若しくはブタジエン共重合体
の環化物を主成分とし、これに感光性架橋剤を配合して
なる樹脂組成物(特公昭59−42999号公報参
照)。
【0052】また、露光された状態の像形成材料Sにお
ける光透過性キャリアフィルムFと感光性樹脂層K1と
の剥離に要する力が、潜像積層体における各感光性樹脂
層の剥離に要する力よりも小さいことが必要である。
【0053】具体的に説明すると、図6に示すように、
露光された状態の像形成材料Sにおける光透過性キャリ
アフィルムFと感光性樹脂層K1との間には、光透過性
キャリアフィルムFと硬化層H1との界面(以下、「F
−H1界面」という。)および光透過性キャリアフィル
ムFと未硬化層G1との界面(以下、「F−G1界面」
という。)が存在する。一方、感光性樹脂K1と、先行
する工程により露光された感光性樹脂層K0との間に
は、硬化層H1と硬化層H0との界面(以下、「H1−
H0界面」という。)、硬化層H1と未硬化層G0との
界面(以下、「H1−G0界面」という。)、未硬化層
G1と硬化層H0との界面(以下、「G1−H0界面」
という。)および未硬化層G1と未硬化層G0との界面
(以下、「G1−G0界面」という。)が存在する場合
がある。このような場合には、F−H1界面およびF−
G1界面における剥離に要する力のうち最大のものが、
H1−H0界面、H1−G0界面、G1−H0界面およ
びG1−G0界面における剥離に要する力のうち最小の
ものより小さいことが必要であり、具体的には、90%
以下、好ましくは50%以下である。
【0054】図1の光造形装置によれば、像形成材料S
の硬化処理対象領域がマスク像Mを介して一括面露光さ
れるので、極めて短い時間で像形成材料Sの感光性樹脂
層Kに選択的に硬化層を形成させることができる。そし
て、像形成材料Sが表面が平坦な感光性樹脂層Kが形成
されてなるフィルム状のものであるので、液状感光性樹
脂よりなる像形成材料を用いる場合に必要とされる、像
形成材料の表面の平坦化が不要である。また、この光造
形装置は、像形成材料S上にマスク像を形成するマスク
像作成手段40を有しているので、これを先行の像形成
材料Sの硬化処理対象領域の移載または露光工程が遂行
している間に並行して駆動することができ、従って、露
光処理とマスク像形成工程とを同時に実行することがで
きるので、三次元立体像の形成において高い時間的効率
が得られる。
【0055】また、マスク像Mが像形成材料Sの光透過
性キャリアフィルムF上に形成されるので、マスク像M
に対する忠実度が極めて高い状態で像形成材料Sの感光
性樹脂層Kに選択的に光照射することができ、その結
果、所期の三次元立体像を高い寸法精度で確実に形成す
ることができる。
【0056】また、光照射手段30としてレーザーや平
行光を放出する光源を使用する必要がないため、装置の
低コスト化を図ることができる一方、短波長の紫外線を
放出する光源を用いることもできるので、感光性樹脂層
Kを構成する材料を広い範囲で選択することが可能とな
る。
【0057】また、短波長域にピークを有する光を照射
する光照射手段30を用いることにより、当該光照射手
段30よりの光が対象とする像形成材料Sの感光性樹脂
層Kを透過して更に先行して処理された感光性樹脂層に
到達することを抑制することができ、その結果、先行し
て処理された感光性樹脂層における未露光部分が硬化さ
れるという、いわゆる突き抜け現象を防止することがで
き、これにより、所期の三次元立体像の形成が確実に達
成される。
【0058】また、マスク像作成手段40が、電子写真
法によりトナー像によるマスク像Mを形成する画像形成
機構により構成されているので、断面形状データに基づ
いて高い精度のマスク像を形成することができる。
【0059】また、先行して処理された感光性樹脂層の
上面の全面が、後続の感光性樹脂層の全体に対する支持
面として利用されるので、先行して処理された感光性樹
脂層の未硬化層上に後続の感光性樹脂層の硬化層の一部
が位置されるような場合にも、確実に所期の処理を実行
することができる。従って、目的とする三次元立体像が
いわゆるオーバーハング状部分を有するものであって
も、当該オーバーハング状部分を支持するサポート部分
を形成することなしに当該三次元立体像を確実に作製す
ることができ、このため、オーバーハング状部分を有す
る三次元立体像の形成において、サポート部分の設計作
業や、現像後におけるサポート部分の除去作業が不要と
なる。
【0060】図7は、本発明に係る光造形装置の他の例
の構成を示す説明図である。この光造形装置において
は、水平な上面を有するワークテーブル10がアーム1
1を介して昇降機構12により昇降可能に支持され、こ
のワークテーブル10の上方の露光処理領域Eを通過す
る通路に沿って、供給ロール21、巻取りロール22、
加圧ローラ23、4つのガイドローラ24,25,2
6,27および切断機構28よりなる移載手段20が設
けられ、露光処理領域Eの上方に光照射手段30が設け
られ、これらを制御する制御手段50と、断面形状デー
タおよび断面間隔データを作製して制御手段50に送信
する三次元CADシステム60とが設けられている。
【0061】また、この例においては、ワークテーブル
10と光照射手段30との間に、例えば液晶を利用した
マスク像作成手段41が設けられ、このマスク像作成手
段41は、制御手段50に接続されており、目的とする
三次元立体像の断面形状に基づいてマスク像が形成され
るよう制御される。このマスク像作成手段41は、いわ
ゆる液晶表示装置(LCD)と同様の原理により、所定
のパターンに従って、光透過領域と光不透過領域よりな
るマスク像を電気光学的に形成するものである。
【0062】マスク像作成手段41は、制御手段50に
接続されたマスク像配置手段42により支持されてお
り、これにより、ワークテーブル10から上方に離間し
た待機位置と、液晶により作成されたマスク像が、ワー
クテーブル10上に載置された像形成材料Sに接近した
あるいは密接した露光位置との間で上下に移動可能とさ
れている。
【0063】そして、上記の光造形装置においては、三
次元CADシステム60から制御手段50に送信された
断面形状データおよび断面間隔データに基づいて、次の
ように作動制御される。
【0064】移載手段20の加圧ローラ23が第1位置
にあり、ワークテーブル10が下降位置にある状態にお
いて、供給ロール21と巻取りロール22とを作動させ
ることにより、像形成材料Sが所定の距離だけ下流方向
に搬送され、その後、ワークテーブル10がワーキング
レベルの高さにまで上昇する。そして、図8(イ)に示
すように、移載手段20の加圧ロール23が像形成材料
Sの硬化処理対象領域を押圧しながら第2位置まで移動
されることにより、像形成材料Sの硬化処理対象領域が
ワークテーブル10上の所定位置に密着した状態で載置
される。
【0065】そして、図8(ロ)に示すように、マスク
像配置手段42によりマスク像作成手段41が露光位置
に移動され、その後、図9(ハ)に示すように、この時
までにマスク像作成手段41により第1層目の断面形状
データに基づいて作成されたマスク像を介して、光照射
手段30によって像形成材料Sが一括面露光され、これ
により、像形成材料Sの硬化処理対象領域における感光
性樹脂層K1にはマスク像のパターンに従って選択的に
硬化層が形成される。
【0066】次いで、図9(ニ)に示すように、マスク
像作成手段41が待機位置に上昇移動されると共に、図
1の光造形装置と同様にして、感光性樹脂層K1の切断
および剥離が実行され、ワークテーブル10が下降され
て下降位置となる。
【0067】以上のような工程が分割された全断面に対
応した回数だけ繰り返されることにより、選択的に硬化
された感光性樹脂層の潜像積層体が作製され、この潜像
積層体を前述と同様にして現像処理することにより、目
的とする三次元立体像が得られる。
【0068】図7の光造形装置によれば、マスク像作成
手段41により作成されたマスク像が、マスク像配置手
段42により像形成材料Sの硬化処理対象領域上に接近
あるいは密接した露光位置に移動され、この状態で、光
照射手段30により、像形成材料Sの硬化処理対象領域
がマスク像を介して面露光されるので、マスク像に対し
て高い忠実度で像形成材料Sに光を照射することがで
き、その結果、所期の三次元立体像を高い精度で確実に
形成することができる。
【0069】また、図1の光造形装置と同様に、像形成
材料Sがマスク像を介して一括面露光されるので、極め
て短い時間で像形成材料Sの感光性樹脂層Kに選択的に
硬化層を形成させることができ、像形成材料Sが表面が
平坦な感光性樹脂層Kが形成されてなるフィルム状のも
のであるので、像形成材料の表面の平坦化が不要であ
る。更に、マスク像作成手段41が液晶を利用したもの
であるので、瞬時に所期のマスク像を作成することがで
き、しかも、マスク像作成手段41における待機位置か
ら露光位置までの移動距離が十分に小さいものとするこ
とができるので、三次元立体像の形成において高い時間
効率が得られる。
【0070】図10は本発明に係る光造形装置の他の例
の構成を示す説明図である。この光造形装置において
は、水平な上面を有するワークテーブル10が、アーム
11を介して昇降機構12により昇降可能に支持され、
このワークテーブル10の上方の露光処理領域Eを通過
する通路に沿って、供給ロール21、巻取りロール2
2、加圧ローラ23および4つのガイドローラ24,2
5,26,27よりなる移載手段20が設けられ、露光
処理領域Eの上方に光照射手段30が設けられ、これら
を制御する制御手段50と、断面形状データおよび断面
間隔データを作成する三次元CADシステム60が設け
られている。この例においては、ワークテーブル10と
光照射手段30との間に、電子写真法によりトナー像を
形成する画像形成機構46と、マスク像形成用フィルム
MFを移送する移送機構47とよりなるマスク像作成手
段45が設けられている。
【0071】マスク像作成手段45は、移送機構47に
よりマスク像形成用フィルムMFを移送させながら、画
像形成機構46により当該マスク像形成用フィルムMF
上にマスク像を形成するものである。また、マスク像作
成手段45は、制御手段50に接続されており、移載手
段20による像形成材料Sの搬送と並行してマスク像が
形成されるよう制御されると共に、目的とする三次元立
体像の断面形状に従ったパターンのマスク像が形成され
るよう制御される。
【0072】マスク像作成手段45の移送機構47は、
制御手段50に接続されたマスク像配置手段48により
支持されており、これにより、マスク像形成用フィルム
MFがワークテーブル10から上方に離間した待機位置
と、マスク像形成用フィルムMF上に形成されたマスク
像が、ワークテーブル10上に載置された像形成材料S
に接近したあるいは密接した露光位置との間で移動可能
とされている。
【0073】マスク像形成用フィルムMFとしては、光
透過性キャリアフィルムFを構成する樹脂フィルムとし
て例示したものと同様のものが挙げられる。
【0074】上記の光造形装置においては、三次元CA
Dシステム60から制御手段50に送信された断面形状
データおよび断面間隔データに基づいて、次のように作
動制御される。
【0075】図7の光造形装置と同様にして、供給ロー
ル21と巻取りロール22とを作動させることにより、
像形成材料Sが所定の距離だけ下流方向に移動され、加
圧ロール23が像形成材料Sの硬化処理対象領域を押圧
しながら第2位置まで移動されることにより、像形成材
料Sの硬化処理対象領域がワークテーブル10上の所定
位置に密着した状態で載置される。一方、マスク像作成
手段45においては、移送機構47が待機位置にある状
態で、上記の工程と並行して、移送機構47によりマス
ク像形成用フィルムMFが所定の距離だけ移送されると
共に、画像形成機構46によりマスク像形成用フィルム
MF上に第1層目の断面形状データに基づいてマスク像
が形成される。
【0076】そして、マスク像配置手段48により、移
送機構47が露光位置に移動され、その後、光照射手段
30によって、マスク像形成用フィルムMF上に形成さ
れたマスク像を介して像形成材料Sが一括面露光され、
これにより、像形成材料Sの硬化処理対象領域における
感光性樹脂層にはマスク像のパターンに従って選択的に
硬化層が形成される。
【0077】次いで、マスク像作成手段45が待機位置
に移動された後、図1の光造形装置と同様にして、感光
性樹脂層の切断および剥離が実行され、ワークテーブル
10が下降されて下降位置となる。
【0078】以上の工程が分割された全断面に対応した
回数だけ繰り返されることにより、選択的に硬化された
感光性樹脂層の潜像積層体が作製され、この潜像積層体
を現像処理することにより、目的とする三次元立体像が
得られる。
【0079】図10の光造形装置によれば、マスク像作
成手段45によりマスク像形成用フィルムMF上に形成
されたマスク像が、マスク像配置手段48により像形成
材料Sの硬化処理対象領域上に接近あるいは密接した露
光位置に移動され、この状態で、光照射手段30によ
り、像形成材料Sの硬化処理対象領域がマスク像を介し
て面露光されるので、マスク像に対して高い忠実で像形
成材料に光を照射することができ、その結果、所期の三
次元立体像を高い精度で確実に形成することができる。
【0080】また、図1の光造形装置と同様に、像形成
材料Sがマスク像を介して一括面露光されるので、極め
て短い時間で像形成材料Sを選択的に硬化させることが
でき、像形成材料Sが感光性樹脂層Kが形成されてなる
フィルム状のものであるので、像形成材料の表面の平坦
化が不要であると共に、マスク像作成手段41を有して
いるので、移載手段20による像形成材料Sの硬化処理
対象領域の移載と並行して駆動することができ、従っ
て、三次元立体像の形成において高い時間的効率が得ら
れる。
【0081】また、マスク像が像形成材料Sとは別個の
マスク像形成用フィルムMF上に形成されるので、マス
ク像の形成においては、像形成材料Sに対して影響を及
ぼすことがなく、その結果、マスク像の形成の条件を大
きい自由度で選択することができる。
【0082】以上3つの具体的な実施例を説明したが、
本発明においては、これらに限定されず、種々の変更を
加えることができる。以下、変形例について説明する。
【0083】移載手段20においては、加圧ローラ23
として、加熱ローラを用いることができる。この場合の
加熱温度は、感光性樹脂層Kが熱架橋されない程度とす
る必要がある。また、加圧ローラ23の代わりに、ジェ
ットエアー、真空吸着などにより像形成材料Sの密着載
置および像形成材料Sにおける感光性樹脂層K1の剥離
を行う構成のものを用いることができる。
【0084】移載手段20の切断機構28には、例えば
切断刃を左右に振らすことにより感光性樹脂層Kが切断
刃に付着することを防止する感光性樹脂層付着防止機
構、感光性樹脂層の厚みに応じて切断刃の切込み深さを
調節するばね機構などを設けることができる。また、切
断刃に対向する位置にあて板若しくはあてロールを設け
ることができ、これにより、像形成材料Sの硬化層処理
対象領域がワークテーブル10上若しくは先行して処理
された感光性樹脂層上に載置された状態で、当該像形成
材料Sの感光性樹脂槽Kを切断することができる。ま
た、切断機構28としては、機械的カッタではなく、レ
ーザカッタ、超音波カッタなどを利用してもよい。
【0085】移載手段20における像形成材料Sの位置
決め機構としては、ピンの突き当てにより位置決めを行
うもの、ガイド穴若しくはガイドローラにより位置決め
を行うもの、マイクロスイッチによるもの、磁気式若し
くは光学式エンコーダーなどの近接スイッチによるも
の、ポテンショメータによるものなど用いることができ
る。また、レゾルバ、ステッピングモータ、サーボモー
タなどにより、巻取りロール22をステップ的に駆動し
て像形成材料Sの位置決めを行ってもよい。
【0086】供給ロール21、巻取りロール22および
ガイドローラ24,25,26,27の代わりに、搬送
ローラや搬送レールなどの適宜の搬送機構や案内機構を
用いることができ、これにより、連続する長尺な像形成
材料Sの代わりに、目的とする三次元立体像に適合する
適宜の大きさに予めカットされた複数の像形成材料を用
い、これを一枚ごとに移載することができる。
【0087】このような構成を採用する場合には、すべ
ての像形成材料が画一的なものである必要はなく、一部
の像形成材料として他の像形成材料と異なるものを適宜
使用することができる。異なる種類の像形成材料の例と
しては、種類の異なる感光性樹脂層を有する像形成材
料、厚みの異なる感光性樹脂層を有する像形成材料、光
照射エネルギーに応じて発色する色素が含有された感光
性樹脂層を有する像形成材料、感光性樹脂層に特定のマ
ークが印刷された像形成材料などが挙げられる。例え
ば、連続する複数の層の断面形状が同一のときには、そ
れらの複数の層の合計厚みに対応する厚みの感光性樹脂
層を有する像形成材料を用いることにより、1回の工程
でその全体に相当する厚みの硬化層を形成することも可
能であり、これにより、更に高い時間的効率が達成され
る。
【0088】光透過性キャリアフィルムおよび感光性樹
脂層の両方またはいずれか一方に、適宜の光吸収剤が含
有されてなる像形成材料を用いることができ、これによ
り、感光性樹脂層の材料に応じて露光によるエネルギー
を制御することができる。
【0089】像形成材料の光透過性キャリアフィルムは
本発明において必須のものではなく、例えば、像形成材
料の硬化処理対象領域を中抜きするよう切断する構成の
切断機構を設けることにより、感光性樹脂層のみよりな
る像形成材料を用いることができる。
【0090】2つ以上の三次元立体像を形成する場合に
は、1つの三次元立体像に係る感光性樹脂層の積層体を
形成した後、得られた積層体上に例えば未露光の感光性
樹脂層を積層し、更に当該未露光の感光性樹脂層上に別
の三次元立体像に係る感光性樹脂層の積層体を形成する
よう制御することができ、これにより、上下に分割され
た2以上の硬化部分を有する潜像積層体が形成される。
従って、1回の光造形装置の作動により、2以上の同一
の形状若しくは異なる形状の三次元立体像を作製するこ
とができる。また、このような場合には、切断機構によ
り光透過性キャリアフィルムを中抜きするよう切断し、
この切断された光透過性キャリアフィルムを、未露光の
感光性樹脂層の代わりにあるいは未露光の感光性樹脂層
と共に積層することが好ましく、これにより、現像処理
において2以上の硬化部分を容易に分離することができ
る。
【0091】三次元CADシステム60においては、目
的とする三次元立体像の輪郭部分のみの断面形状データ
が作成されてもよい。この場合には、三次元立体像の輪
郭部分のみが硬化された潜像積層体が形成され、この潜
像積層体を現像処理した後、加熱や光照射による内部の
未硬化部分に対する硬化処理を施すことにより目的とす
る三次元立体像が得られる。このような断面形状データ
が作成されることにより、データ記憶容量の小さい3次
元CADシステムを用いることができ、装置の低コスト
化を図ることができる。
【0092】図1の光造形装置において、マスク像作成
手段40におけるマスク像形成材料として電子写真用ト
ナーを用いる場合には、遮光性の高いマスク像を形成す
るために、トナーとして、カーボンの含有割合が10〜
50重量%の2成分系トナー、あるいは磁性体を30重
量%以上、特に40〜80重量%含有する1成分系トナ
ーを用いることが好ましい。また、トナーの定着におい
ては、トナーの定着時における感光性樹脂層の硬化を回
避するため、感光性樹脂層の材料の硬化温度より低い温
度で定着する必要があり、この観点から、感光性樹脂層
として硬化温度が比較的低い材料を用いる場合には、ト
ナーを定着する手段としては、圧力を利用した定着方式
によるものであることが好ましい。
【0093】また、マスク像作成手段40としては、イ
ンクジェット法、熱転写法などによって画像が形成され
る画像形成機構よりなるものを用いてもよい。この場合
には、マスク像形成材料として、顔料系のインクを用い
ることが好ましく、これにより、遮光性の高いマスク像
を形成することができる。
【0094】また、移載手段20における巻取りロール
22の上流側にマスク像消去機構を設けることができ
る。マスク像消去機構としては、マスク像を水、有機溶
剤により消去する構成のもの、マスク像を加熱ローラに
転写させることにより消去する構成のものなどを用いる
ことができる。このようなマスク像消去機構を設けるこ
とにより、光透過性キャリアフィルムFは、マスク像が
消去された状態で巻取りロール22により巻き取られ、
その結果、当該光透過性キャリアフィルムFの再利用が
可能となる。
【0095】図7の光造形装置において、マスク像作成
手段41としては、液晶を利用したものの代わりに、C
RT、LED、EL、プラズマなどの他の電気光学的マ
スク像作成手段を用いてもよい。
【0096】図7または図10の光造形装置において
は、連続する2以上の層の断面形状が同一の場合には、
各層の処理工程ごとに新たにマスク像を作成せずに、先
行する工程において使用されたマスク像を繰り返して使
用するよう制御することができる。また、このような場
合には、像形成材料Sの移載および感光性樹脂層の剥離
の動作を2回以上繰り返して行うことにより、未露光の
感光性樹脂層を複数積層した後、それらに対し一括して
露光処理を行うよう制御することができる。このような
制御を行うときには、各層の硬化部分の形成とこれらの
接着が確実に達成されることが必要であり、そのために
は、例えば露光時間を選定すればよい。
【0097】図10の光造形装置のマスク像作成手段4
5の画像形成機構46においては、図1の光造形装置の
マスク像作成手段40と同様に変更を加えることができ
る。例えば、画像形成機構46におけるマスク像形成材
料として、電子写真用トナーを用いる場合には、遮光性
の高いマスク像を形成するために、トナーとして、カー
ボンの含有割合が10〜50重量%の2成分系トナー、
あるいは磁性体を30重量%以上、特に40〜80重量
%含有する1成分系トナーを用いることが好ましい。ま
た、トナーの定着においては、トナーの定着時における
感光性樹脂層の硬化を回避するため、感光性樹脂層の材
料の硬化温度より低い温度で定着する必要があり、この
観点から、感光性樹脂層として硬化温度が比較的低い材
料を用いる場合には、トナーを定着する手段としては、
圧力を利用した定着方式によるものであることが好まし
い。更に、画像形成機構46としては、インクジェット
法、熱転写法などによって画像が形成される画像形成機
構よりなるものを用いてもよい。
【0098】また、マスク像作成手段45に、マスク像
消去機構を設けることができ、これにより、マスク像形
成用フィルムMFの再利用が可能となる。また、このよ
うなマスク像消去機構を設ける場合には、マスク像形成
用フィルムMFとしてエンドレスフィルムを用いること
ができる。
【0099】また、連続する長尺なマスク像形成用フィ
ルムの代わりに、目的とする三次元立体像に適合する適
宜の大きさに予めカットされた複数のマスク像形成用フ
ィルムを用い、これにマスク像を形成して一枚ごとに像
形成材料S上に配置することができる。
【0100】また、画像形成機構46により、マスク像
形成用フィルムMFにおける同一の領域に、同一の形状
のトナー層若しくはインク層等の形成を2回以上繰り返
すことにより、2層以上の構成のマスク像を形成しても
よく、これにより、マスク像の遮光性部分の遮光性を十
分に高いものとすることができる。
【0101】<実験例1>図10に示す構成の光造形装
置を用い、以下のようにして三次元立体像を形成した。 〔像形成材料の作製〕乳化剤としてラウリル硫酸ナトリ
ウム、重合開始剤として過硫酸カリウムを用い、ブダジ
エン64重量%、メチルメタクリレート28重量%、ジ
ビニルベンゼン2重量%およびメタクリル酸6重量%を
乳化重合し、これを塩化カルシウムを用いて塩凝固し、
乾燥することにより、粒子状カルボキシル基含有重合体
を得た。この粒子状カルボキシル基含有重合体100重
量部に、光重合性不飽和単量体としてノナエチレングリ
コールメタクリレート15重量部、トリメチロールプロ
パントリメタクリレート15重量部、アミノ基含有化合
物としてN,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミ
ド10重量部、光重合開始剤として2,2−ジメトキシ
フェニルアセトフェノン3重量部、保存安定剤としてt
−ブチルカテコール0.5重量部を加え、50℃に温調
されたニーダー中で30分間撹拌することにより感光性
樹脂組成物を調製した。この感光性樹脂組成物を用い、
厚み50μmのポリエチレンテレフタレート製の光透過
性キャリアフィルム上に厚み0.2mmの感光性樹脂層
を形成することにより、像形成材料を得た。
【0102】〔三次元立体像の設計〕三次元CADシス
テムにより、図11に示すように、板状の台部71の下
面に2つの同一形状の脚部72,73を設けてなり、台
部71の両端部分がオーバーハング部分P1,P2であ
る全体が下駄状の三次元立体像を設計し、この三次元立
体像を水平方向に30等分に切断したときに得られる各
断面の断面形状データを作成した。この三次元立体像の
具体的な寸法は下記のとおりである。 台部71;縦幅a=20mm,横幅b=40mm,高さ
c=3mm 脚部72(73);横幅d=5mm,高さe=3mm オーバーハング部分P1(P2)の長さf=10mm 脚部72と脚部73との間隔g=10mm
【0103】〔潜像積層体の形成〕上記の像形成材料を
用い、像形成材料の移動時間が3秒間、像形成材料の載
置時間が4秒間、マスク像の配置時間が2秒間、露光処
理時間が5秒間、感光性樹脂層の切断時間が2秒間、感
光性樹脂の剥離時間が2秒間、ワークテーブルの下降時
間が2秒間(1サイクル20秒間)、積層回数が30回
の条件で光造形装置を作動制御することにより、潜像積
層体を得た。
【0104】〔現像処理〕現像剤として、水、酸若しく
はアルカリなどの水溶液および有機溶剤を用い、これを
得られた潜像積層体の未硬化部分に噴射して当該未硬化
部分を溶解除去することにより、現像処理を行い、その
後、紫外線照射装置を用いて、硬化部分のポストキュア
を行うことにより、三次元立体像A1を得た。
【0105】<実験例2>下記の点以外は、実験例1と
同様にして三次元立体像B1を得た。 〔三次元立体像の設計〕三次元CADシステムにより、
図12に示すように、板状の台部71の下面に2つの同
一形状の脚部72,73を設けてなり、台部71の両端
部分がオーバーハング部分P3,H4である全体が下駄
状の三次元立体像を設計し、この三次元立体像を水平方
向に30等分に切断したときに得られる各断面の断面形
状データを作成した。この三次元立体像の具体的な寸法
は下記のとおりである。 台部71;縦幅a=20mm,横幅b=40mm,高さ
c=3mm 脚部72(73);横幅d=5mm,高さe=3mm オーバーハング部分P3(P4)の長さf=5mm 脚部72と脚部73との間隔g=20mm
【0106】実験例1および実験例2において、光照射
による感光性樹脂層の収縮率は平均で0.2%であり、
得られた三次元立体像A1,B1の各々は、三次元CA
Dシステムにより設計された三次元立体像に対して高い
寸法精度を有するものであった。また、光造形装置の作
動から潜像積層体の形成までの時間は10分間であり、
三次元立体像の形成において高い時間効率が得られた。
【0107】<比較実験例1>特開昭56−14447
8号公報に記載のネガフィルムを用いる光造形法によ
り、実験例1と同様にして三次元立体像の設計を行い、
像形成材料としてウレタン−アクリレート系液状感光性
樹脂「デソライトSCR−400(日本合成ゴム社
製)」を用い、照射手段として高圧水銀灯を用い、マス
クとして電子写真法により表面にマスク像が形成されて
なるポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、厚み
0.2mmの硬化層を30層積層し、これを現像して三
次元立体像A2を作製した。硬化層の形成における所要
時間は、液状感光性樹脂の液面の平坦化時間が32秒
間、マスク配置時間が2秒間、露光処理時間が8秒間、
マスク除去時間が2秒間、ワークテーブル下降時間が2
秒間(1サイクル46秒間)であり、30層積層するた
めに23分間を要した。
【0108】<比較実験例2>実験例2と同様にして三
次元立体像を設計したこと以外は比較実験例1と同様に
して三次元立体像B2を作製した。
【0109】比較実験例1および比較実験例2におい
て、光照射による感光性樹脂層の収縮率は平均で1.4
%であった。また、得られた三次元立体像A2,B2
は、台部71における各層の接着状態が不十分で各層の
剥離が生じ、台部71のオーバーハング部分P1,P
2,P3,P4の各々が収縮のため下方に反り返ったも
のであった。
【0110】<比較実験例3>特開昭62−28884
4号公報に記載の光造形法により、実験例1と同様にし
て三次元立体像の設計を行い、像形成材料としてウレタ
ン−アクリレート系液状感光性樹脂「デソライトSCR
−400」を用い、照射手段として高圧水銀灯を用い、
マスクとしてマスク像を形成する液晶セルを用い、厚み
0.2mmの硬化層を30層積層し、これを現像して三
次元立体像A3を作製した。硬化層の形成における所要
時間は、液状感光性樹脂の液面の平坦化時間が32秒
間、マスク配置時間が2秒間、露光処理時間が12秒
間、ワークテーブル下降時間が2秒間(1サイクル48
秒間)であり、30層積層するために24分間を要し
た。
【0111】<比較実験例4>実験例2と同様にして三
次元立体像を設計したこと以外は比較実験例3と同様に
して三次元立体像B3を作製した。
【0112】比較実験例3および比較実験例4におい
て、光照射による感光性樹脂層の収縮率は平均で1.2
%であった。また、得られた三次元立体像A3,B3
は、台部71における各層の接着状態が不十分で各層の
剥離が生じたものであった。
【0113】<比較実験例5>特開昭60−24751
5号公報に記載の光造形法により、実験例1と同様にし
て三次元立体像の設計を行い、像形成材料としてウレタ
ン−アクリレート系液状感光性樹脂「デソライトSCR
−400」を用い、照射手段としてアルゴンレーザーを
用い、一端から逐次連続露光するシングルスキャン描写
方法により、液状感光性樹脂に光照射して厚み0.2m
mの硬化層を形成し、この硬化層を30層積層し、これ
を現像して三次元立体像A4を作製した。硬化層の形成
における所要時間は、液状感光性樹脂の液面の平坦化時
間が32秒間、レーザーの走査時間が26秒間 ワーク
テーブル下降時間が2秒間(1サイクル60秒間)であ
り、30層積層するために30分間を要した。
【0114】<比較実験例6>実験例2と同様にして三
次元立体像を設計したこと以外は比較実験例5と同様に
して三次元立体像B4を作製した。
【0115】比較実験例5および比較実験例6におい
て、光照射による感光性樹脂層の収縮率は平均で2.8
%であった。また、得られた三次元立体像A4は、台部
71のオーバーハング部分P1,P2が収縮のために上
方に反り返ったものであり、三次元立体像B4は、台部
71の中央下部が上方に湾曲し、台部71のオーバーハ
ング部分P3,P4の下部が上方に湾曲したものであっ
た。
【0116】<比較実験例7>特開平2−113925
号公報に記載の光造形法により、実験例1と同様にして
三次元立体像の設計を行い、像形成材料としてウレタン
−アクリレート系液状感光性樹脂「デソライトSCR−
400」を用い、照射手段としてアルゴンレーザーを用
い、マルチスキャン描写方法により、厚み0.2mmの
硬化層を形成し、この硬化層を30層積層し、これを現
像して三次元立体像A5を作製した。硬化層の形成にお
ける所要時間は、液状感光性樹脂の液面の平坦化時間が
32秒間、レーザーの走査時間が40秒間 ワークテー
ブル下降時間が2秒間(1サイクル74秒間)であり、
30層積層するために37分間を要した。
【0117】<比較実験例8>実験例2と同様にして三
次元立体像を設計したこと以外は比較実験例5と同様に
して三次元立体像B5を作製した。
【0118】比較実験例7および比較実験例8におい
て、光照射による感光性樹脂層の収縮率は平均で2.4
%であった。また、得られた三次元立体像A5,B5は
台部71における各層の接着状態が不十分で各層の剥離
が生じたものであり、特に、三次元立体像A5は、台部
71のオーバーハング部分P1,P2が収縮のために上
方に反り返ったものであった。
【0119】<試験例1>図1または図10に示す光造
形装置におけるマスク像作成手段によって形成されるマ
スク像について、下記に示す方法により光透過性試験お
よび硬化層形成試験を行った。 〔光透過性試験〕磁性体を30重量%以上含有する1成
分系トナーを用い、レーザープリンターによって、29
7mm×210mm×0.1mmのポリエチレンテレフ
タレート製のフィルム上に20mm×40mmの大きさ
のベタ塗り像を有するマスク像を形成することにより、
試験用フィルムF11を作製した。また、同一の領域に
対する同一のベタ塗り像の形成を2回または3回繰り返
して2層構成または3層構成のマスク像を形成すること
により、試験用フィルムF12およびF13を作製し
た。これらの試験用フィルムに、光照射器「モデルUG
L−58(米国ウルトラバイオレット社製)」により、
波長365nmの光を照射し、紫外線強度計「UVX−
36(米国ウルトラバイオレット社製)」を用い、ベタ
塗り像が形成された部分(以下、「遮光性部分」ともい
う。)およびベタ塗り像が形成されていない部分(以
下、「透光性部分」ともいう。)の透過光の強度を測定
し、遮光性部分および透光性部分の光透過率を求めた。
結果を表1に示す。
【0120】〔硬化層形成試験〕実験例1で調製した感
光性樹脂組成物を用い、厚み0.1mmのポリエチレン
テレフタレート製のフィルムの一面上に厚み20μmの
感光性樹脂層を形成し、上記の光透過性試験におけるマ
スク像の形成と同様にして、当該フィルムの他面上に2
00mm×400mmの大きさのベタ塗り像を有するマ
スク像を形成することにより、試験用像形成材料S11
を作製した。また、同一の領域に対する同一のベタ塗り
像の形成を2回または3回繰り返して2層構成または3
層構成のマスク像を形成することにより、試験用像形成
材料S12およびS13を作製した。これらの試験用像
形成材料S11、S12、S13に、露光機「JE−A
3−SS(日本電子精機社製)」により、5秒間露光処
理を行った後、30℃の温水にて50秒間現像処理を行
うことにより、硬化層を形成した。また、試験用像形成
材料S11,S12,S13に、10秒間露光処理を行
った後、60秒間現像処理を行ったこと以外は上記と同
様にして、硬化層を形成した。
【0121】<試験例2>試験例1において、他のレー
ザープリンターを用いて試験用フィルムF21、F2
2、F23、および試験用像形成材料S21、S22、
S23を作製したこと以外は同様にして、光透過性試験
および硬化層形成試験を行った。光透過性試験の結果を
表1に示す。
【0122】<試験例3>試験例1において、インクジ
ェットプリンターおよびインジェット用インクを用いて
試験用フィルムF31、F32、F33、および試験用
像形成材料S31、S32、S33を作製したこと以外
は同様にして、光透過性試験および硬化層形成試験を行
った。光透過性試験の結果を表1に示す。
【0123】<試験例4>試験例1において、普通紙用
電子写真複写機および二成分系トナーを用いて試験用フ
ィルムF41、F42、F43、および試験用像形成材
料S41、S42、S43を作製したこと以外は同様に
して、光透過性試験および硬化層形成試験を行った。光
透過性試験の結果を表1に示す。
【0124】<試験例5>レーザープロッターおよび3
55.6mm(14インチ)×431.8mm(17イ
ンチ)×0.175mmの写真用リスフィルムを用いて
試験用フィルムF51および試験用像形成材料S51を
作製したこと以外は同様にして、光透過性試験および硬
化層形成試験を行った。光透過性試験の結果を表1に示
す。
【0125】
【表1】
【0126】表1から明らかなように、光透過性試験に
おいては、試験例1、試験例2および試験例5における
すべての試験用フィルムのマスク像、試験例3における
試験用フィルムF32、F33のマスク像、および試験
例4における試験用フィルムF43のマスク像は、遮光
性部分の光透過率が10%以下で十分に小さいものであ
った。
【0127】硬化層形成試験においては、試験例1、試
験例2および試験例5におけるすべての試験用像形成材
料、試験例3における試験用像形成材料S32、S33
は、いずれもマスク像の遮光性部分に対応する感光性樹
脂層を現像処理によって完全に除去することができた。
また、試験例4における試験用像形成材料S43は、露
光処理時間が5秒間で、現像処理時間が50秒間の条件
では、マスク像の遮光性部分に対応する感光性樹脂層を
現像処理によって完全に除去することができたが、露光
処理時間10秒間、現像処理時間60秒間の条件では、
マスク像の遮光性部分に対応する感光性樹脂層の一部が
硬化され、現像処理によって当該感光性樹脂層を完全に
除去することが困難であった。また、試験例3における
試験用像形成材料S31、および試験例4におけるS4
1、S42は、いずれもマスク像の遮光性部分に対応す
る感光性樹脂層の一部が硬化され、現像処理によって当
該感光性樹脂層を完全に除去することが困難であった。
【0128】
【発明の効果】本発明の光造形装置によれば、像形成材
料として表面が平坦な感光性樹脂層を有してなるフィル
ム状のものを用いるので、像形成材料の表面の平坦化が
不要であり、しかも、像形成材料をマスク像を介して面
露光するので、一層の露光処理に要する時間が極めて短
く、従って、所期の三次元立体像の形成において高い時
間効率が得られる。また、選択的に光透過するマスク像
を作成するマスク像作成手段を有しているので、これを
移載手段と並行して駆動することにより、更に高い時間
効率が達成される。また、マスク像が像形成材料の表面
直上に位置された状態で、当該像形成材料を面露光する
ことにより、マスク像に対する忠実度が高い状態で像形
成材料に光照射を行うとができため、所期の三次元立体
像を高い寸法精度で確実に形成することができる。ま
た、光照射手段としてレーザーや平行光を放出する光源
を使用する必要がないため、装置の低コスト化を図るこ
とができる一方、短波長の紫外線を放出する光源を用い
ることもできるので、感光性樹脂層を構成する材料を広
い範囲で選択することが可能となると共に、先行して処
理された感光性樹脂層における未露光部分が硬化される
という、いわゆる突き抜け現象を抑制することができ、
その結果、所期の三次元立体像の形成が確実に達成され
る。
【0129】また、先行して処理された感光性樹脂層の
上面の全面が、後続の感光性樹脂層の全体に対する支持
面として利用されるので、先行して処理された感光性樹
脂層の未硬化層上に後続の感光性樹脂層の硬化層の一部
が位置されるような場合にも、確実に所期の処理を実行
することができる。従って、目的とする三次元立体像が
いわゆるオーバーハング状部分を有するものであって
も、当該オーバーハング状部分を支持するサポート部分
を形成することなしに当該三次元立体像を確実に作製す
ることができ、このため、オーバーハング状部分を有す
る三次元立体像の形成において、サポート部分の設計作
業や、現像後におけるサポート部分の除去作業が不要と
なる。
【0130】請求項2に記載の光造形装置によれば、マ
スク像が像形成材料の硬化処理対象領域上に形成される
ので、マスク像に対する忠実度が極めて高い状態で像形
成材料の感光性樹脂層に選択的に光照射することがで
き、その結果、所期の三次元立体像を高い寸法精度で確
実に形成することができる。
【0131】請求項3に記載の光造形装置によれば、電
気光学的にマスク像を作成するマスク像作成手段を有し
ているので、瞬時に所期のマスク像を形成することがで
き、その結果、三次元立体像の形成において高い時間的
効率が得られる。
【0132】請求項4に記載の光造形装置によれば、マ
スク像が像形成材料とは別個のマスク像形成用フィルム
上に形成されるので、マスク像の形成においては、像形
成材料に対して影響を及ぼすことがなく、その結果、マ
スク像の形成の条件を大きい自由度で選択することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光造形装置の一例の構成を示す説明図
である。
【図2】本発明の光造形装置に用いられる像形成材料の
一例を示す説明用断面図である。
【図3】図1の光造形装置の動作を順に示す説明図であ
る。
【図4】図3に続き、図1の光造形装置の動作を順に示
す説明図である。
【図5】図4に続き、図1の光造形装置の動作を順に示
す説明図である。
【図6】露光処理された像形成材料の硬化処理対象領域
における感光性樹脂層と、先行して露光処理された感光
性樹脂層とが積層された状態を示す説明用断面図であ
る。
【図7】本発明の光造形装置の他の例の構成を示す説明
図である。
【図8】図7の光造形装置の動作を順に示す説明図であ
る。
【図9】図8に続き、図7の光造形装置の動作を順に示
す説明図である。
【図10】本発明の光造形装置の更に他の例の構成を示
す説明図である。
【図11】実験例において設計した三次元立体像の一例
を示す説明図である。
【図12】実験例において設計した三次元立体像の他の
例を示す説明図である。
【符号の説明】
10 ワークテーブル 11 アーム 12 昇降機構 20 移載手段 21 供給ロール 22 巻取りロー
ル 23 加圧ローラ 24,25,2
6,27 ガイドローラ 28 切断機構 30 光照射手段 40 マスク像作成手段 41 マスク像作
成手段 42 マスク像配置手段 45 マスク像作
成手段 46 画像形成機構 47 移送機構 48 マスク像配置手段 50 制御手段 60 三次元CADシステム S 像形成材料 71 台部 72 脚部 F 光透過性キャリアフィルム K 感光性樹脂
層 M マスク像 MF マスク像形
成用フィルム E 露光処理領域 T マスク像形
成領域 P1,P2,P3,P4 オーバーハング部分

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平坦な表面を有する感光性樹脂層を有し
    てなるフィルム状の像形成材料に光照射して硬化樹脂層
    を形成し、この硬化樹脂層が積層されてなる三次元立体
    像を形成するための光造形装置であって、 ワークテーブルと、 このワークテーブル上に前記像形成材料を移載する移載
    手段と、 前記ワークテーブル上に移載された前記像形成材料の感
    光性樹脂層を、選択的に光を透過させるマスク像を介し
    て面露光する光照射手段と、 前記マスク像を作成するマスク像作成手段と、 このマスク像作成手段により作成されたマスク像を、前
    記ワークテーブル上の像形成材料の表面直上に位置させ
    るマスク像配置手段とを具えてなることを特徴とする光
    造形装置。
  2. 【請求項2】 平坦な表面を有する感光性樹脂層を有し
    てなるフィルム状の像形成材料に光照射して硬化樹脂層
    を形成し、この硬化樹脂層が積層されてなる三次元立体
    像を形成するための光造形装置であって、 ワークテーブルと、 前記像形成材料の硬化処理対象領域上に、選択的に光を
    透過させるマスク像を形成するマスク像作成手段と、 前記マスク像が形成された前記像形成材料の硬化処理対
    象領域を、前記ワークテーブル上に移載する移載手段
    と、 前記ワークテーブル上に移載された前記像形成材料の感
    光性樹脂層を、前記マスク像を介して面露光する光照射
    手段とを具えてなることを特徴とする光造形装置。
  3. 【請求項3】 平坦な表面を有する感光性樹脂層を有し
    てなるフィルム状の像形成材料に光照射して硬化樹脂層
    を形成し、この硬化樹脂層が積層されてなる三次元立体
    像を形成するための光造形装置であって、 ワークテーブルと、 このワークテーブル上に前記像形成材料を移載する移載
    手段と、 選択的に光を透過させるマスク像を電気光学的に作成す
    るマスク像作成手段と、 このマスク像作成手段により作成されたマスク像を、前
    記ワークテーブル上の像形成材料の表面直上に位置させ
    るマスク像配置手段と、 前記ワークテーブル上に移載された前記像形成材料の感
    光性樹脂層を、前記マスク像を介して面露光する光照射
    手段とを具えてなることを特徴とする光造形装置。
  4. 【請求項4】 平坦な表面を有する感光性樹脂層を有し
    てなるフィルム状の像形成材料に光照射して硬化樹脂層
    を形成し、この硬化樹脂層が積層されてなる三次元立体
    像を形成するための光造形装置であって、 ワークテーブルと、 このワークテーブル上に前記像形成材料を移載する移載
    手段と、 マスク像形成用フィルム上に、選択的に光を透過させる
    マスク像を形成するマスク像作成手段と、 前記マスク像形成用フィルム上に形成されたマスク像
    を、前記ワークテーブル上の像形成材料の表面直上に位
    置させるマスク像配置手段と、 前記ワークテーブル上に移載された前記像形成材料の感
    光性樹脂層を、前記マスク像を介して面露光する光照射
    手段とを具えてなることを特徴とする光造形装置。
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