JPH0722746B2 - 水溶性磁性流体の濃縮方法 - Google Patents
水溶性磁性流体の濃縮方法Info
- Publication number
- JPH0722746B2 JPH0722746B2 JP60065547A JP6554785A JPH0722746B2 JP H0722746 B2 JPH0722746 B2 JP H0722746B2 JP 60065547 A JP60065547 A JP 60065547A JP 6554785 A JP6554785 A JP 6554785A JP H0722746 B2 JPH0722746 B2 JP H0722746B2
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- soluble
- soluble magnetic
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、水溶性磁性流体の濃縮方法に関する。更に詳
しくは、比重差選別、廃水処理などに用いられ、希釈さ
れた水溶性磁性流体などに適用される濃縮方法に関す
る。
しくは、比重差選別、廃水処理などに用いられ、希釈さ
れた水溶性磁性流体などに適用される濃縮方法に関す
る。
水溶性磁性流体は、一般に湿式法で調製された磁性体超
微粒子の水性けん濁液に界面活性剤を添加して形成さ
れ、比重差選別、廃水処理などに大量に用いられてい
る。これらの用途に用いられた場合、比重差選別で選別
された粉粒体あるいは廃水処理で分離された不純物など
は水洗できるが、この際水溶性磁性流体は洗浄が容易で
あり、また溶剤としての水がきわめて廉価であるという
利点を有している。
微粒子の水性けん濁液に界面活性剤を添加して形成さ
れ、比重差選別、廃水処理などに大量に用いられてい
る。これらの用途に用いられた場合、比重差選別で選別
された粉粒体あるいは廃水処理で分離された不純物など
は水洗できるが、この際水溶性磁性流体は洗浄が容易で
あり、また溶剤としての水がきわめて廉価であるという
利点を有している。
このようにして用いられた水溶性磁性流体は、水洗など
により水で希釈された状態となるが、これを濃縮して再
利用することができれば、その経済的利点が更に増すこ
とになる。
により水で希釈された状態となるが、これを濃縮して再
利用することができれば、その経済的利点が更に増すこ
とになる。
こうした観点から従来から行われている濃縮法は、磁性
体の表面を親水性にしている界面活性剤をpHを変えるこ
とにより遊離させて表面疎水性とし、この表面疎水性超
微粒子を凝集沈降させ、上澄の水を除去する方法であ
る。しかるに、この際の超微粒子の表面酸化などによ
り、化学的および結晶学的な純度の低下が起り、磁性体
超微粒子の飽和磁化を低下させる。また、濃縮をこのよ
うな方法によつてくり返す内に、分散性の低下もみられ
る。更に、この方法は、凝集沈降、水分離、表面親水化
による再分散などの多工程を必要としている。
体の表面を親水性にしている界面活性剤をpHを変えるこ
とにより遊離させて表面疎水性とし、この表面疎水性超
微粒子を凝集沈降させ、上澄の水を除去する方法であ
る。しかるに、この際の超微粒子の表面酸化などによ
り、化学的および結晶学的な純度の低下が起り、磁性体
超微粒子の飽和磁化を低下させる。また、濃縮をこのよ
うな方法によつてくり返す内に、分散性の低下もみられ
る。更に、この方法は、凝集沈降、水分離、表面親水化
による再分散などの多工程を必要としている。
本発明者らは、界面活性剤が含まれる水溶性磁性流体を
濃縮する際工程数を低減し、更に磁性流体を構成する強
磁性体超微粒子の飽和磁化や分散性などの低下を防止し
得る方法を求めて種々検討の結果、凍結乾燥法を用いる
ことがきわめて有効であることを見出した。
濃縮する際工程数を低減し、更に磁性流体を構成する強
磁性体超微粒子の飽和磁化や分散性などの低下を防止し
得る方法を求めて種々検討の結果、凍結乾燥法を用いる
ことがきわめて有効であることを見出した。
〔問題点を解決するための手段〕および〔作用〕 従つて、本発明は界面活性剤が含まれる水溶性磁性流体
の濃縮方法に係り、界面活性剤が含まれる水溶性磁性流
体の濃縮は、それを凍結乾燥させることにより行われ
る。
の濃縮方法に係り、界面活性剤が含まれる水溶性磁性流
体の濃縮は、それを凍結乾燥させることにより行われ
る。
水溶性磁性流体は、そもそも湿式法で調製された磁性体
超微粒子の水性けん濁液に界面活性剤を添加し、それを
濃縮することにより形成される。
超微粒子の水性けん濁液に界面活性剤を添加し、それを
濃縮することにより形成される。
この湿式法による磁性体超微粒子の水性けん濁液の調製
は、2価第一鉄塩(硫酸塩、硝酸塩、塩化物など)と3
価第二鉄塩(硫酸塩、硝酸塩、塩化物など)との混合物
水溶液またはこれらに更に2価金属塩(コバルト、ニツ
ケル、マンガン、亜鉛などの硫酸塩、硝酸塩、塩化物な
ど)を加えた混合物水溶液に、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウムなどのアルカリ水溶液を加えて熟成すること
により行われる。これにより、フエライト類超微粒子、
例えばマグネタイト(Fe3O4)、ニツケル・フエライト
(NiO・Fe2O3)、マンガン・フエライト(MnO・Fe2O3)、
コバルト・フエライト(CoO・Fe2O3)、ニツケル−亜鉛
フエライト(Ni・ZnO・Fe2O3)、マンガン−亜鉛フエライ
ト(Mn・ZnO・Fe2O3)、コバルト−亜鉛フエライト(Co・Z
nO・Fe2O3)などが、約50〜100Åの粒径で得られる。
は、2価第一鉄塩(硫酸塩、硝酸塩、塩化物など)と3
価第二鉄塩(硫酸塩、硝酸塩、塩化物など)との混合物
水溶液またはこれらに更に2価金属塩(コバルト、ニツ
ケル、マンガン、亜鉛などの硫酸塩、硝酸塩、塩化物な
ど)を加えた混合物水溶液に、水酸化ナトリウム、水酸
化カリウムなどのアルカリ水溶液を加えて熟成すること
により行われる。これにより、フエライト類超微粒子、
例えばマグネタイト(Fe3O4)、ニツケル・フエライト
(NiO・Fe2O3)、マンガン・フエライト(MnO・Fe2O3)、
コバルト・フエライト(CoO・Fe2O3)、ニツケル−亜鉛
フエライト(Ni・ZnO・Fe2O3)、マンガン−亜鉛フエライ
ト(Mn・ZnO・Fe2O3)、コバルト−亜鉛フエライト(Co・Z
nO・Fe2O3)などが、約50〜100Åの粒径で得られる。
このようにして調製される磁性体超微粒子の水性けん濁
液に界面活性剤が添加され、それを濃縮することによつ
て水溶性磁性流体が形成されるが、界面活性剤として
は、例えばオレイン酸、リノール酸、リノレン酸などの
高級不飽和脂肪酸の金属塩などが用いられる。これらの
界面活性剤を水性液中で磁性体超微粒子に吸着させる
と、2分子配向吸着して表面親水性となり、超微粒子が
水中に安定して分散するようになり、これを濃縮するこ
とによつて界面活性剤が含まれる水溶性磁性流体を形成
する。従つて、本発明方法は、一旦使用され、水で希釈
されたものばかりではなく、新たに調製される水溶性磁
性流体の濃縮にも等しく適用することができる。
液に界面活性剤が添加され、それを濃縮することによつ
て水溶性磁性流体が形成されるが、界面活性剤として
は、例えばオレイン酸、リノール酸、リノレン酸などの
高級不飽和脂肪酸の金属塩などが用いられる。これらの
界面活性剤を水性液中で磁性体超微粒子に吸着させる
と、2分子配向吸着して表面親水性となり、超微粒子が
水中に安定して分散するようになり、これを濃縮するこ
とによつて界面活性剤が含まれる水溶性磁性流体を形成
する。従つて、本発明方法は、一旦使用され、水で希釈
されたものばかりではなく、新たに調製される水溶性磁
性流体の濃縮にも等しく適用することができる。
濃縮のための凍結乾燥は、水分除去のために用いられる
圧力および温度条件に従つて、通常の方法によつて行わ
れる。その濃縮は、一般に磁性流体の比重が約1.0〜1.5
程度になるように行われる。
圧力および温度条件に従つて、通常の方法によつて行わ
れる。その濃縮は、一般に磁性流体の比重が約1.0〜1.5
程度になるように行われる。
本発明方法によれば、界面活性剤が含まれる水溶性磁性
流体濃縮の際、工程の短縮を図ることができるばかりで
はなく、磁性流体を構成する強磁性超微粒子の飽和磁化
および分散性の低下を有効に防止することができる。
流体濃縮の際、工程の短縮を図ることができるばかりで
はなく、磁性流体を構成する強磁性超微粒子の飽和磁化
および分散性の低下を有効に防止することができる。
即ち、濃縮は一工程で行なうことができるので、水溶液
中での処理時間を短縮することができ、また磁性流体超
微粒子表面では界面活性剤の脱着による表面疎水化を行
わずに濃縮を行なうことができるので、磁性流体の性能
の低下が有効に防止される。
中での処理時間を短縮することができ、また磁性流体超
微粒子表面では界面活性剤の脱着による表面疎水化を行
わずに濃縮を行なうことができるので、磁性流体の性能
の低下が有効に防止される。
次に、実施例について本発明を説明する。
実施例 1N FeSO4水溶液100mlおよび1N Fe2(So4)3水溶液100mlの
混合溶液に、6N NaOH水溶液の必要量をpHが約11になる
迄攪拌下に添加し、その後100℃で30分間熟成せしめた
後冷却する。その後、形成された水性けん濁液をpHが8
以下になる迄傾瀉洗浄してから蒸留水で3倍に希釈し、
そこにオレイン酸ナトリウム6gを攪拌下に添加して、90
℃で30分間加熱した。これを冷却すると界面活性剤が含
まれる水溶性磁性流体が得られ、更にこれを−50℃迄急
冷後0.1Torr迄減圧し、この圧力を維持しつつ室温迄昇
温させることにより、水分を昇華させながら脱水を行な
い、水溶性磁性流体の濃縮を比重が1.0になる迄行なつ
た。
混合溶液に、6N NaOH水溶液の必要量をpHが約11になる
迄攪拌下に添加し、その後100℃で30分間熟成せしめた
後冷却する。その後、形成された水性けん濁液をpHが8
以下になる迄傾瀉洗浄してから蒸留水で3倍に希釈し、
そこにオレイン酸ナトリウム6gを攪拌下に添加して、90
℃で30分間加熱した。これを冷却すると界面活性剤が含
まれる水溶性磁性流体が得られ、更にこれを−50℃迄急
冷後0.1Torr迄減圧し、この圧力を維持しつつ室温迄昇
温させることにより、水分を昇華させながら脱水を行な
い、水溶性磁性流体の濃縮を比重が1.0になる迄行なつ
た。
Claims (1)
- 【請求項1】界面活性剤が含まれる水溶性磁性流体を凍
結乾燥させることを特徴とする水溶性磁性流体の濃縮方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60065547A JPH0722746B2 (ja) | 1985-03-29 | 1985-03-29 | 水溶性磁性流体の濃縮方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60065547A JPH0722746B2 (ja) | 1985-03-29 | 1985-03-29 | 水溶性磁性流体の濃縮方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61222591A JPS61222591A (ja) | 1986-10-03 |
JPH0722746B2 true JPH0722746B2 (ja) | 1995-03-15 |
Family
ID=13290146
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60065547A Expired - Lifetime JPH0722746B2 (ja) | 1985-03-29 | 1985-03-29 | 水溶性磁性流体の濃縮方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0722746B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19852547A1 (de) * | 1998-11-13 | 2000-05-18 | Studiengesellschaft Kohle Mbh | Wasserlösliche nanostrukturierte Metalloxid-Kolloide und Verfahren zu ihrer Herstellung |
JP2002241133A (ja) * | 2001-02-14 | 2002-08-28 | General Kk | 水性磁性分散体 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5745687A (en) * | 1980-08-29 | 1982-03-15 | Fujitsu Ltd | Identifying method for group of punch card |
JPS5895578A (ja) * | 1981-12-01 | 1983-06-07 | Nittetsu Mining Co Ltd | 汚濁された希薄水ベ−ス磁性流体の処理方法 |
-
1985
- 1985-03-29 JP JP60065547A patent/JPH0722746B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61222591A (ja) | 1986-10-03 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |