JPH0722737U - 鼻腔洗浄器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 鼻腔へ侵入した花粉やほこり、細菌などの
微生物を追い出し、花粉症やアレルギー性鼻炎の症状で
ある鼻みず、鼻づまりを予防する。 【構成】 タンク部１に曲げたパイプ部２をつけ、その
パイプ部２の先につば部３を設けた鼻腔洗浄器である。
タンク部１に適量の塩と微温湯を入れ、溶かし、洗浄液
を作る。鼻孔挿入口４を鼻孔に挿入し、もう片方の鼻孔
を押さえる。挿入した側の鼻孔から、息を吸うように、
洗浄液を吸い込み、口から吐き出す。この動作を数回、
両方の鼻孔について行なう。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、鼻腔を洗浄するための容器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、花粉症やアレルギー性鼻炎をもつ場合、花粉やほこり、細菌などの微生 物の鼻腔への侵入を予防するには、マスクを着用していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

マスクを常時着用し続けることは容易なことではない。 また、マスクを着用していても、花粉やほこり、細菌などの微生物の鼻腔への 侵入を、完全に防げるわけではない。 そして、侵入してしまった場合、症状が出るのを防ぐ手だてが特になかった。 この考案が解決しようとする課題は、鼻腔へ侵入した花粉やほこり、微生物を 追い出し、花粉症やアレルギー性鼻炎の症状である鼻みず、鼻づまりを予防する ことである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

こめ考案の考案者は、微温湯に塩を溶かしたもので、鼻腔を洗浄することを思 いつき、試してみた。 洗浄は、片方の鼻孔を指で押さえ、もう片方の鼻孔から微温湯を吸い込み、口 から出す方法である。 その際、洗浄液とする微温湯を体温程度にし、その塩分を生理食塩水の濃度に 近付けると、鼻腔に吸い込んだとき、まったく痛みがないことに気づいた。 また、この考案の考案者はアレルギー性鼻炎のため、睡眠中寝具などのほこり を吸い込み朝起きると同時によく鼻づまりが起き、しばらくして鼻みずが出始め ていたが、起床後すぐに鼻腔を洗浄することで、症状を防ぐことができた。 また、それ以外の場合でも、アレルギー性鼻炎の鼻づまりや、鼻みずの出始め に、鼻腔を洗浄することで症状が治まった。

【０００５】 しかし、鼻腔の洗浄の際、コップを使用していたためうまくいかず、洗浄液が 袖やえり口をぬらすことがしばしばあった。 そこで、この考案の考案者は、鼻腔を洗浄するための専用の容器について、い ろいろ工夫し試みた結果、以下の考案を完成させることができた。 すなわち、タンク部１に曲げたパイプ部２をつけ、そのパイプ部２の先につば 部３を設けた鼻腔洗浄器である。 微温湯と塩を投入する注入口５は、タンク部１のどこに設けてもよい。パイプ 部２の根元でも構わない。また形態も、ねじぶたのようにしてもよい。 また、タンク部１は力を加えなくとも、洗浄液が自然と出てくるようにすると 使いよい。 タンク部１は、洗浄液が出ることで容易に変形する弾力のある素材にしてもよ い。また、蛇腹にしてもよい。 また、変形しないような素材にする場合、洗浄液を出やすくするため、開閉の できる空気窓９などを設けてもよい。 パイプ部２は固定角度にしてもよいし、蛇腹にして、自在に変形するようにして もよい。 つば部３は、きめの細かいスポンジなどの弾性体１０を付けた構造にすると、 より密着しやすくなる。 また、つば部３を鼻孔挿入口４の位置に配置してもよい。その際もスポンジな どの弾性体１０を付けた構造にすると密着しやすい。 また、つば部３は片方の鼻孔だけでなく、同時に両方の鼻孔を覆うように大き くしてもよい。またその場合に、左右どちらの鼻孔に挿入していても、もう片方 の鼻孔を覆うように、つば部３の左右を両方とも大きくしてもよい。 また、タンク部１には、微温湯の容積を示す目盛８をつけるとよい。 さらに、タンク部１に温度が示せるよう、温度により色が変わるフィルムや、 あるいはその他の形態の温度形をつけると、より使いやすい。

【０００６】

【作用】

この考案に係る鼻腔洗浄器は、次のようにして使用する。 タンク部底面７を床面に置いた状態で、タンク部１に注入口５から適量の微温 湯と塩を投入した後、鼻孔挿入口４にふた６をして、よく振り塩を溶かし洗浄液 を作る。 次に、ふた６をはずし、洗浄液が出ないように鼻孔挿入口４を指で押さえなが ら、片方の鼻孔に鼻孔挿入口４を挿入する。その際、つば部３が鼻孔に密着する ようにする。 そして、もう片方の鼻孔を完全に押さえ、空気が入らないようにする。 その状態で、鼻孔挿入口４の側の鼻孔から、息を吸うように吸い込むと、洗浄 液が鼻腔に入る。入った洗浄液は口から吐き出す。 この吸って吐き出すという動作を片方の鼻孔に対して数回行ない、もう片方の 鼻孔に対しても同様に行なう。 最後に、鼻腔の洗浄後、軽く鼻をかむと、鼻腔に残っていた洗浄液が出る。

【０００７】

【実施例】

実施例１ 図１は実施例１を示す斜視図である。 実施例１のものでは、タンク部１に曲げたパイプ部２をつけ、パイプ部２の先 につば部３を設けている。 タンク部１は、洗浄液が出ることで容易に変形する弾力ある素材とする。タン ク部１には微温湯の容積を表示する目盛８をつけ、鼻孔挿入口４には、ふた６を 備えている。 また、タンク部１はねじぶた式の注入口５を備え、注入口５において、パイプ 部２が属する部分との取り外しができる。

【０００８】 実施例２ 図３は実施例２を示す側面図である。 実施例２のものでは、タンク部１が蛇腹になり、変形しやすいため、洗浄液が 出やすくなっている。また、蛇腹部分を押すことで、洗浄液を勢いよく出すこと もできる。 また、パイプ部２を蛇腹にし、自在に角度を変えれるようにしている。

【０００９】 実施例３ 図４は実施例３を示す正面図である。 実施例３のものでは、タンク部１にプラスチックなどの変形しない素材を使用 している。そして、開閉のできる空気窓９をタンク部１に設け、空気窓９を開け たときに洗浄液が出るようにしている。

【００１０】 実施例４ 図５は実施例４を示す拡大側面図である。 実施例４のものでは、つば部３を、きめの細かいスポンジなどの弾性体１０を つけた構造にし、密着しやすくしている。また、スポンジなどの弾性体は、使用 時に水や洗浄液を含ませることで、より密着度が増す。

【００１１】 実施例５ 図６は実施例５を示す拡大側面図である。 実施例５のものでは、つば部３を、鼻孔挿入口４の位置に配置している。こう することで、つば部３の曲面の丸みを鼻孔に押しつけるように密着させることが できる。

【００１２】 実施例６ 図７は実施例６を示す拡大側面図である。 実施例６のものでは、実施例５のつば部３に、きめの細かいスポンジなどの弾 性体１０をつけた構造をしている。これにより、実施例５より、さらに鼻孔に密 着させることができる。 また、スポンジなどの弾性体は、使用時に水や洗浄液を含ませることで、より 密着度が増す。

【００１３】 実施例７ 図８は実施例７を示す拡大正面図である。 実施例７のものでは、鼻孔挿入口４を片方の鼻孔に挿入した際、もう片方の鼻 孔も覆うように、つば部３を大きくしている。また、左右どちらの鼻孔に挿入し ていても、もう片方を覆うように、左右の両方を大きくしている。

【００１４】 実施例８ 図９は実施例８を示す拡大正面図である。 実施例８のものでは、実施例７のつば部３に、きめの細かいスポンジなどの弾 性体１０をつけた構造をしている。これにより、実施例７より、さらに鼻孔に密 着させることができる。 また、スポンジなどの弾性体は、使用時に水や洗浄液を含ませることで、より 密着度が増す。

【００１５】

【考案の効果】

この考案に係る鼻腔洗浄器を使用して鼻腔を洗浄すると、鼻腔へ侵入した花粉 やほこり、微生物などを追い出し、花粉症やアレルギー性鼻炎の症状である鼻み ず、鼻づまりを予防することができる。 また、洗浄の際、えり口やそでをぬらすことなく、容易に鼻腔を洗浄すること ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】実施例１を示す斜示図である。

【図２】実施例１の使用状態を示す側面図である。

【図３】実施例２を示す側面図である。

【図４】実施例３を示す正面図である。

【図５】実施例４を示す拡大側面図である。

【図６】実施例５を示す拡大側面図である。

【図７】実施例６を示す拡大側面図である。

【図８】実施例７を示す拡大正面図である。

【図９】実施例８を示す拡大正面図である。

【符号の説明】

１ タンク部 ２ パイプ部 ３ つば部 ４ 鼻孔挿入口 ５ 注入口 ６ ふた ７ タンク部底面 ８ 目盛 ９ 空気窓 １０ 弾性体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 タンク部（１）に曲げたパイプ部（２）
   をつけ、パイプ部の先につば部（３）を設けた鼻腔洗浄
   器。