JPH07227177A - 甲虫類の飼育・観察装置 - Google Patents
甲虫類の飼育・観察装置Info
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- JPH07227177A JPH07227177A JP1712194A JP1712194A JPH07227177A JP H07227177 A JPH07227177 A JP H07227177A JP 1712194 A JP1712194 A JP 1712194A JP 1712194 A JP1712194 A JP 1712194A JP H07227177 A JPH07227177 A JP H07227177A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- case
- breeding
- observing
- beetles
- observation
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 一つの飼育・観察装置の中でカブトムシ等の
甲虫類の生態をつぶさに観察できるとともに、幼虫から
成虫になるときに飼育環境の切り替えを容易にできる甲
虫類の飼育・観察装置を提供する。 【構成】 少なくとも側面が透明な材料で形成された飼
育ケース1内に透明な材料で形成された観察室9を配置
し、保持手段11によって保持する。観察室9は甲虫類
の幼虫の観察可能な幅とし、幼虫の成長過程を飼育ケー
ス1の外部から表裏共、くまなく観察できる。又、甲虫
類が成虫になった時は観察室9を引き抜き、成虫の飼育
環境に容易に切り替えることができる。
甲虫類の生態をつぶさに観察できるとともに、幼虫から
成虫になるときに飼育環境の切り替えを容易にできる甲
虫類の飼育・観察装置を提供する。 【構成】 少なくとも側面が透明な材料で形成された飼
育ケース1内に透明な材料で形成された観察室9を配置
し、保持手段11によって保持する。観察室9は甲虫類
の幼虫の観察可能な幅とし、幼虫の成長過程を飼育ケー
ス1の外部から表裏共、くまなく観察できる。又、甲虫
類が成虫になった時は観察室9を引き抜き、成虫の飼育
環境に容易に切り替えることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、甲虫類、例えばカブト
ムシの飼育・観察装置に係り、特に、幼虫から成虫まで
の飼育・観察を一貫して容易にできるようにしたものに
関する。
ムシの飼育・観察装置に係り、特に、幼虫から成虫まで
の飼育・観察を一貫して容易にできるようにしたものに
関する。
【0002】
【従来の技術】近時、学校等では自然観察の一環として
甲虫類、例えばカブトムシを飼育し、その生態を観察す
る教育が行われている。カブトムシの場合は、幼虫から
成虫になるまでの一定期間を飼育しながら観察する。カ
ブトムシの幼虫は堆肥の中でほとんど動かずに堆肥自体
を餌として成長し、やがて脱皮してサナギとなる。そし
て、さらにサナギから脱皮して成虫になると、堆肥の中
からはい出してきて活発に活動するものである。
甲虫類、例えばカブトムシを飼育し、その生態を観察す
る教育が行われている。カブトムシの場合は、幼虫から
成虫になるまでの一定期間を飼育しながら観察する。カ
ブトムシの幼虫は堆肥の中でほとんど動かずに堆肥自体
を餌として成長し、やがて脱皮してサナギとなる。そし
て、さらにサナギから脱皮して成虫になると、堆肥の中
からはい出してきて活発に活動するものである。
【0003】このような甲虫類の飼育・観察する装置と
しては、従来飼育ケースが使用されている。上記飼育ケ
ースは、側面部が透明な材料で形成されカブトムシの成
虫を飼育可能な広さを有する有蓋の箱体であり、このも
のを使用するにあたっては、まず、上記飼育ケース内に
充分な堆肥を入れ、堆肥の中に数匹のカブトムシの幼虫
を入れて飼育・観察する。又、カブトムシが成虫になっ
た時は、飼育ケースの底に堆肥を敷き上部を空間とし
て、ここにとまり木や餌を入れて飼育・観察するもので
ある。
しては、従来飼育ケースが使用されている。上記飼育ケ
ースは、側面部が透明な材料で形成されカブトムシの成
虫を飼育可能な広さを有する有蓋の箱体であり、このも
のを使用するにあたっては、まず、上記飼育ケース内に
充分な堆肥を入れ、堆肥の中に数匹のカブトムシの幼虫
を入れて飼育・観察する。又、カブトムシが成虫になっ
た時は、飼育ケースの底に堆肥を敷き上部を空間とし
て、ここにとまり木や餌を入れて飼育・観察するもので
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の構成による
と次のような問題があった。まず、従来の飼育ケースは
カブトムシの幼虫の生態を観察できないという問題があ
った。これは、カブトムシの幼虫が暗い場所を好む性質
があることから堆肥の内部に入り込んで巣を作るため、
飼育ケースの外部から巣の中を観察することができない
からである。又、仮りにケースの壁面に接して巣を作っ
た場合でも、巣の一面だけしか見ることができず充分な
観察ができないものであった。
と次のような問題があった。まず、従来の飼育ケースは
カブトムシの幼虫の生態を観察できないという問題があ
った。これは、カブトムシの幼虫が暗い場所を好む性質
があることから堆肥の内部に入り込んで巣を作るため、
飼育ケースの外部から巣の中を観察することができない
からである。又、仮りにケースの壁面に接して巣を作っ
た場合でも、巣の一面だけしか見ることができず充分な
観察ができないものであった。
【0005】又、幼虫がサナギから成虫になるのを観察
することも困難であるので、堆肥を取り除き飼育ケース
の底面に堆肥を敷き詰める時期もわからないので的確に
対応できず、又、飼育ケースから堆肥を取り出して成虫
の飼育に適した環境にする等の切り替え作業が面倒であ
るという問題があった。
することも困難であるので、堆肥を取り除き飼育ケース
の底面に堆肥を敷き詰める時期もわからないので的確に
対応できず、又、飼育ケースから堆肥を取り出して成虫
の飼育に適した環境にする等の切り替え作業が面倒であ
るという問題があった。
【0006】本発明はこのような点に基づいてなされた
ものでその目的とするところは、一つの飼育・観察装置
の中でカブトムシの生態をつぶさに観察できるととも
に、幼虫から成虫になったときに飼育環境の切り替えを
容易にできる甲虫類の飼育・観察装置を提供することに
ある。
ものでその目的とするところは、一つの飼育・観察装置
の中でカブトムシの生態をつぶさに観察できるととも
に、幼虫から成虫になったときに飼育環境の切り替えを
容易にできる甲虫類の飼育・観察装置を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべく
本願発明による甲虫類の飼育・観察装置は、少なくとも
側面が透明な材料で形成され甲虫類を飼育可能な広さを
有する飼育ケースと、上記飼育ケース内に挿入・配置さ
れ透明な材料で形成されるとともに甲虫類の幼虫を観察
可能な幅を有し上下に貫通された筒状の観察室と、上記
観察室を飼育ケース内で倒れないように保持する保持手
段と、を具備し、上記観察室内を飼育ケースの外部から
観察できるように構成したことを特徴とするものであ
る。
本願発明による甲虫類の飼育・観察装置は、少なくとも
側面が透明な材料で形成され甲虫類を飼育可能な広さを
有する飼育ケースと、上記飼育ケース内に挿入・配置さ
れ透明な材料で形成されるとともに甲虫類の幼虫を観察
可能な幅を有し上下に貫通された筒状の観察室と、上記
観察室を飼育ケース内で倒れないように保持する保持手
段と、を具備し、上記観察室内を飼育ケースの外部から
観察できるように構成したことを特徴とするものであ
る。
【0008】
【作用】まず、少なくとも側面が透明な材料で形成され
た飼育ケース内に透明な材料で形成された観察室を挿入
・配置する。観察室は保持手段によって飼育ケース内で
自立している。この観察室内に堆肥を入れるとともに、
カブトムシの幼虫を数匹入れる。観察室はカブトムシの
幼虫の観察可能な幅を有しているので、幼虫の成長過程
を飼育ケースの外部から表裏共、くまなく観察すること
ができる。
た飼育ケース内に透明な材料で形成された観察室を挿入
・配置する。観察室は保持手段によって飼育ケース内で
自立している。この観察室内に堆肥を入れるとともに、
カブトムシの幼虫を数匹入れる。観察室はカブトムシの
幼虫の観察可能な幅を有しているので、幼虫の成長過程
を飼育ケースの外部から表裏共、くまなく観察すること
ができる。
【0009】そして、カブトムシが成虫になった時は観
察室が上下に貫通されているので、このものを飼育ケー
スから引き抜くことができ、これによって観察室内に堆
肥のみが残るので、これを崩して飼育ケースの底に拡散
させれば成虫の飼育環境に容易に切り替えることができ
る。又、成虫が卵を生んで死んでしまった後は、卵の入
った堆肥を再度飼育ケース内に配置した観察室内に入れ
るだけで、卵から幼虫になる過程を観察することができ
る。
察室が上下に貫通されているので、このものを飼育ケー
スから引き抜くことができ、これによって観察室内に堆
肥のみが残るので、これを崩して飼育ケースの底に拡散
させれば成虫の飼育環境に容易に切り替えることができ
る。又、成虫が卵を生んで死んでしまった後は、卵の入
った堆肥を再度飼育ケース内に配置した観察室内に入れ
るだけで、卵から幼虫になる過程を観察することができ
る。
【0010】
【実施例】以下、図1乃至図6を参照して本発明の第1
実施例を説明する。図1は本発明に係る甲虫類の飼育・
観察装置の分解斜視図を示すものである。甲虫類とは、
カブトムシの他、クワガタムシ、カミキリムシ、コガネ
ムシ等を指称するが、ここではカブトムシを例にとって
説明する。飼育ケース1は全体が合成樹脂等の透明な材
料で形成されておりケース本体3と蓋体5とより構成さ
れている。尚、飼育ケース1は少なくとも側面が透明に
形成されていれば充分であり、市販されているものを使
用することもできる。
実施例を説明する。図1は本発明に係る甲虫類の飼育・
観察装置の分解斜視図を示すものである。甲虫類とは、
カブトムシの他、クワガタムシ、カミキリムシ、コガネ
ムシ等を指称するが、ここではカブトムシを例にとって
説明する。飼育ケース1は全体が合成樹脂等の透明な材
料で形成されておりケース本体3と蓋体5とより構成さ
れている。尚、飼育ケース1は少なくとも側面が透明に
形成されていれば充分であり、市販されているものを使
用することもできる。
【0011】上記ケース本体3は上部か開口された有底
の長方体状箱体であり、上端には後述する蓋体5の嵌合
凹部5Aと嵌合して両者を一体化する嵌合凸部3Aが形
成されている。一方、上記蓋体5は上記ケース本体3の
開口に被冠されるものであり、やはり透明な材料で形成
されているが、かならずしも透明である必要はない。そ
の表面には通気孔7が多数穿設されているとともに、下
部には上記嵌合凸部3Aと嵌合する嵌合凹部5Aが形成
されている。
の長方体状箱体であり、上端には後述する蓋体5の嵌合
凹部5Aと嵌合して両者を一体化する嵌合凸部3Aが形
成されている。一方、上記蓋体5は上記ケース本体3の
開口に被冠されるものであり、やはり透明な材料で形成
されているが、かならずしも透明である必要はない。そ
の表面には通気孔7が多数穿設されているとともに、下
部には上記嵌合凸部3Aと嵌合する嵌合凹部5Aが形成
されている。
【0012】観察室9は上記飼育ケース1の内部に挿入
・配置されるものであり、保持手段11により飼育ケー
ス1内に保持される。図1に示す観察室9はほぼ矩形状
に形成された長短2枚づづの透明な板体13にスリット
15を形成し、スリット15にてはめあわせて井桁状に
組み合わせ、井桁の内部を観察室9とするとともに、井
桁の外部を保持手段11としたものである。すなわち、
板体13は飼育ケース1のケース本体3の深さとほぼ同
じ高さに形成されるとともに、幅と長さは、各々ケース
本体3と略同一の幅と長さに形成され、ケース本体3の
内部にぴったり納まるように形成されている。
・配置されるものであり、保持手段11により飼育ケー
ス1内に保持される。図1に示す観察室9はほぼ矩形状
に形成された長短2枚づづの透明な板体13にスリット
15を形成し、スリット15にてはめあわせて井桁状に
組み合わせ、井桁の内部を観察室9とするとともに、井
桁の外部を保持手段11としたものである。すなわち、
板体13は飼育ケース1のケース本体3の深さとほぼ同
じ高さに形成されるとともに、幅と長さは、各々ケース
本体3と略同一の幅と長さに形成され、ケース本体3の
内部にぴったり納まるように形成されている。
【0013】観察室9の幅Wは、カブトムシの幼虫17
Aの観察を可能とする幅に設定される。すなわち、カブ
トムシの幼虫17Aが作る巣18の大きさを考慮して表
裏から巣18の内部が観察できる幅とするものであっ
て、通常この幅Wは3〜4センチメートルの範囲で決定
され、好ましくは3.7センチメートルとする。観察室
9の高さはケース本体3の深さと長さに合わせて決定さ
れるが、これは任意である。
Aの観察を可能とする幅に設定される。すなわち、カブ
トムシの幼虫17Aが作る巣18の大きさを考慮して表
裏から巣18の内部が観察できる幅とするものであっ
て、通常この幅Wは3〜4センチメートルの範囲で決定
され、好ましくは3.7センチメートルとする。観察室
9の高さはケース本体3の深さと長さに合わせて決定さ
れるが、これは任意である。
【0014】又、図2に示すように、観察室9にはその
内部を暗くするために遮蔽部材19を被覆する。遮蔽部
材19は断面コ字状の板体の内部を黒色に塗ったもので
あり、必要に応じて上方へ引き上げ可能に形成されてい
る。又、図2に示すように、井桁の上部の板体13が交
叉する部分には、図3に示すような十字状溝23を刻設
した固定部材21を使用し、その十字状溝23を板体1
3の交叉する部分にはめ込んで板体13同士がずれない
ように固定することができる。尚、板体13同士がずれ
ないようにする手段としては図4〜5に示すように、短
い板体13Aの上側スリット15Aの上端部を外側に湾
曲させてフラップ16を形成し、一方、長い板体13B
の下側スリット15Bは直線状とするとともに、上記フ
ラップ16に対応する部分に上端より直線状の上部スリ
ット15Cを形成し、図5に示すように、上側スリット
15Aと下側スリット15Bとをはめ込んで井桁を形成
し、フラップ16を上部スリット15Cにはめ込んで板
体13同士が交叉する部分をずれないように構成するこ
ともできる。
内部を暗くするために遮蔽部材19を被覆する。遮蔽部
材19は断面コ字状の板体の内部を黒色に塗ったもので
あり、必要に応じて上方へ引き上げ可能に形成されてい
る。又、図2に示すように、井桁の上部の板体13が交
叉する部分には、図3に示すような十字状溝23を刻設
した固定部材21を使用し、その十字状溝23を板体1
3の交叉する部分にはめ込んで板体13同士がずれない
ように固定することができる。尚、板体13同士がずれ
ないようにする手段としては図4〜5に示すように、短
い板体13Aの上側スリット15Aの上端部を外側に湾
曲させてフラップ16を形成し、一方、長い板体13B
の下側スリット15Bは直線状とするとともに、上記フ
ラップ16に対応する部分に上端より直線状の上部スリ
ット15Cを形成し、図5に示すように、上側スリット
15Aと下側スリット15Bとをはめ込んで井桁を形成
し、フラップ16を上部スリット15Cにはめ込んで板
体13同士が交叉する部分をずれないように構成するこ
ともできる。
【0015】以上の構成を基にその作用を説明する。ま
ず、図6に示すように、透明な材料で形成された飼育ケ
ース1のケース本体3内に透明な材料で形成された観察
室9を挿入・配置し、観察室9を保持手段11によって
ケース本体3内で自立させる。この状態で観察室9内に
堆肥25を充分に入れるとともに、カブトムシの幼虫1
7を数匹入れる。幼虫は堆肥25のなかに入りこんで周
囲の堆肥25を餌として食べるとともに、糞をして体液
と混ぜ巣18を作る。このとき観察室9はその幅Wを、
カブトムシの幼虫17Aが作る巣17Aの大きさを考慮
して作られれているので、一対の透明な板体13の両表
面に接して巣18が形成され、よって、飼育ケース1の
外部から観察室9内の巣18を表裏共、くまなく観察す
ることができる。
ず、図6に示すように、透明な材料で形成された飼育ケ
ース1のケース本体3内に透明な材料で形成された観察
室9を挿入・配置し、観察室9を保持手段11によって
ケース本体3内で自立させる。この状態で観察室9内に
堆肥25を充分に入れるとともに、カブトムシの幼虫1
7を数匹入れる。幼虫は堆肥25のなかに入りこんで周
囲の堆肥25を餌として食べるとともに、糞をして体液
と混ぜ巣18を作る。このとき観察室9はその幅Wを、
カブトムシの幼虫17Aが作る巣17Aの大きさを考慮
して作られれているので、一対の透明な板体13の両表
面に接して巣18が形成され、よって、飼育ケース1の
外部から観察室9内の巣18を表裏共、くまなく観察す
ることができる。
【0016】又、カブトムシの幼虫17Aは周囲が暗い
場所を好む性質を有するので、常時は観察室9に、内部
を黒色に塗った遮蔽部材23を被覆しておき、安心して
巣を作れるようにしておく。そして、カブトムシの幼虫
17Aの様子を観察するときはこの遮蔽部材23を引き
上げて、内部の様子を観察することになる。
場所を好む性質を有するので、常時は観察室9に、内部
を黒色に塗った遮蔽部材23を被覆しておき、安心して
巣を作れるようにしておく。そして、カブトムシの幼虫
17Aの様子を観察するときはこの遮蔽部材23を引き
上げて、内部の様子を観察することになる。
【0017】そして、カブトムシが脱皮して成虫17B
になった時は、図7に示すように、観察室9が上下に貫
通されているので、観察室9を飼育ケース1から引き抜
く。これによって観察室9内には成虫17Bとともに堆
肥25のみが残るので、この堆肥25の形を崩して飼育
ケース1の底面に拡散させてやれば、成虫18Bの飼育
環境が直ちにでき上がる。尚、観察室9を引き抜く場
合、全体を同時に引き抜くこともできるし、板体13を
一枚づつ引き抜くこともできる。後は、堆肥25の上に
とまり木27や餌を入れれば成虫17Bを飼育しながら
観察ができる。
になった時は、図7に示すように、観察室9が上下に貫
通されているので、観察室9を飼育ケース1から引き抜
く。これによって観察室9内には成虫17Bとともに堆
肥25のみが残るので、この堆肥25の形を崩して飼育
ケース1の底面に拡散させてやれば、成虫18Bの飼育
環境が直ちにでき上がる。尚、観察室9を引き抜く場
合、全体を同時に引き抜くこともできるし、板体13を
一枚づつ引き抜くこともできる。後は、堆肥25の上に
とまり木27や餌を入れれば成虫17Bを飼育しながら
観察ができる。
【0018】さらに、成虫17Bが卵を生んで死んでし
まった場合は、図8に示すように、卵29の入った堆肥
25を一旦飼育ケース1から別の容器に取り出し、再度
飼育ケース1内に配置した観察室9内に入れる。これに
より、今度は卵から幼虫になる過程を観察することがで
きる。後は、上記の過程を繰り返すことにより、カブト
ムシを継続的に飼育・観察することになる。
まった場合は、図8に示すように、卵29の入った堆肥
25を一旦飼育ケース1から別の容器に取り出し、再度
飼育ケース1内に配置した観察室9内に入れる。これに
より、今度は卵から幼虫になる過程を観察することがで
きる。後は、上記の過程を繰り返すことにより、カブト
ムシを継続的に飼育・観察することになる。
【0019】以上本実施例によると、次のような効果を
奏することができる。まず、一つの飼育・観察装置でカ
ブトムシの生態が全てわかる状態で飼育しながら、くま
なく観察することができる。つまり、透明な飼育ケース
1を通して透明な材料で形成された観察室9内を見るこ
とができるとともに、観察室9はカブトムシの幼虫17
Aの観察可能な幅に形成されているので、観察室9に入
れた複数のカブトムシの幼虫17Aの全ての成長過程を
飼育ケースの外部から表裏共、くまなく観察することが
できるからである。
奏することができる。まず、一つの飼育・観察装置でカ
ブトムシの生態が全てわかる状態で飼育しながら、くま
なく観察することができる。つまり、透明な飼育ケース
1を通して透明な材料で形成された観察室9内を見るこ
とができるとともに、観察室9はカブトムシの幼虫17
Aの観察可能な幅に形成されているので、観察室9に入
れた複数のカブトムシの幼虫17Aの全ての成長過程を
飼育ケースの外部から表裏共、くまなく観察することが
できるからである。
【0020】又、カブトムシが成虫17Bになった時に
は、観察室9が上下に貫通されているので飼育ケース1
から引き抜くことができ、これによって、必要なとき
に、飼育ケース1内に成虫17Bの飼育環境を容易に切
り替えることができる。又、成虫17Bが卵を生んで死
んでしまった後は、卵の入った堆肥25を再度飼育ケー
ス1内に配置した観察室9内に入れるだけで、卵から幼
虫になる過程を観察することができる。
は、観察室9が上下に貫通されているので飼育ケース1
から引き抜くことができ、これによって、必要なとき
に、飼育ケース1内に成虫17Bの飼育環境を容易に切
り替えることができる。又、成虫17Bが卵を生んで死
んでしまった後は、卵の入った堆肥25を再度飼育ケー
ス1内に配置した観察室9内に入れるだけで、卵から幼
虫になる過程を観察することができる。
【0021】又、本実施例の飼育・観察装置は透明な合
成樹脂材料製の飼育ケース1と、板体13を組み合わせ
て形成した観察室9及び保持手段11と、堆肥25と、
で構成されているので、材料費が安く、又、板体13を
折り畳んで輸送することができるので輸送コストも低減
され、安価に提供することができる。
成樹脂材料製の飼育ケース1と、板体13を組み合わせ
て形成した観察室9及び保持手段11と、堆肥25と、
で構成されているので、材料費が安く、又、板体13を
折り畳んで輸送することができるので輸送コストも低減
され、安価に提供することができる。
【0022】次に、図9を参照して本発明の第2実施例
を説明する。この場合には第1実施例と同様、保持手段
と兼用した観察室31を、板体を井桁状に組み合わせて
形成したものである。この場合、板体33の長さ方向に
複数に分割(図示のものは3分割)して観察室31を複
数に分割し、その各々に幼虫を入れるようにしたもので
ある。この実施例の場合にも、前記第1実施例の場合と
同様の作用・効果を奏することができる。
を説明する。この場合には第1実施例と同様、保持手段
と兼用した観察室31を、板体を井桁状に組み合わせて
形成したものである。この場合、板体33の長さ方向に
複数に分割(図示のものは3分割)して観察室31を複
数に分割し、その各々に幼虫を入れるようにしたもので
ある。この実施例の場合にも、前記第1実施例の場合と
同様の作用・効果を奏することができる。
【0023】次に、図10を参照して本発明の第3実施
例を説明する。この場合には、断面長円状をなし上下を
貫通した筒体により観察室35を形成し、この観察室3
5の下部に飼育ケース1におけるケース本体3の底面と
ほぼ同一形状の板体を取り付けて、これを保持手段37
としたものである。この実施例の場合も、観察室を板体
とすることにより折り畳んで輸送できる点を除き、上記
第1実施例と同様の作用・効果を奏することができる。
例を説明する。この場合には、断面長円状をなし上下を
貫通した筒体により観察室35を形成し、この観察室3
5の下部に飼育ケース1におけるケース本体3の底面と
ほぼ同一形状の板体を取り付けて、これを保持手段37
としたものである。この実施例の場合も、観察室を板体
とすることにより折り畳んで輸送できる点を除き、上記
第1実施例と同様の作用・効果を奏することができる。
【0024】次に、図11を参照して本発明の第4実施
例を説明する。この場合には、飼育ケース1の底面に筒
状の観察室39をはめ込むことのできる保持部41を形
成し、これにより観察室39を保持するようにしたもの
である。尚、この保持部41は凹状とするほか、凸状と
しても良く、又、飼育ケース1の側面に形成されていて
も良い。この実施例の場合も、観察室を板体とすること
により折り畳んで輸送できる点を除き、上記第1実施例
と同様の作用・効果を奏することができる。
例を説明する。この場合には、飼育ケース1の底面に筒
状の観察室39をはめ込むことのできる保持部41を形
成し、これにより観察室39を保持するようにしたもの
である。尚、この保持部41は凹状とするほか、凸状と
しても良く、又、飼育ケース1の側面に形成されていて
も良い。この実施例の場合も、観察室を板体とすること
により折り畳んで輸送できる点を除き、上記第1実施例
と同様の作用・効果を奏することができる。
【0025】次に、図12を参照して本発明の第5実施
例を説明する。この場合には、飼育ケース1の底面に、
複数(図示の場合は4枚)の板体43を組み合わせるこ
とにより形成される観察室45を保持するスリット状に
凹陥した保持部47を形成し、上記板体43を保持部4
7にはめ込むことにより、観察室45を保持するように
したものである。この場合は、板体43を一枚つづ保持
部47から引き抜くことになる。本実施例の場合にも、
前記第1実施例の場合と同様の効果を奏することができ
る。
例を説明する。この場合には、飼育ケース1の底面に、
複数(図示の場合は4枚)の板体43を組み合わせるこ
とにより形成される観察室45を保持するスリット状に
凹陥した保持部47を形成し、上記板体43を保持部4
7にはめ込むことにより、観察室45を保持するように
したものである。この場合は、板体43を一枚つづ保持
部47から引き抜くことになる。本実施例の場合にも、
前記第1実施例の場合と同様の効果を奏することができ
る。
【0026】尚、本発明は前記各実施例に限定されるも
のではない。例えば、観察室とその保持手段は、観察室
が透明な材料で形成されており、所定の幅で、且つ、上
下が貫通した状態で形成され、保持手段によって飼育ケ
ース内に自立して保持されるように構成されていれば良
いものであり、種々の態様が考えられる。又、上記実施
例では甲虫類の飼育環境を形成するのに堆肥25を使用
したが、腐食土等を使用しても良い。
のではない。例えば、観察室とその保持手段は、観察室
が透明な材料で形成されており、所定の幅で、且つ、上
下が貫通した状態で形成され、保持手段によって飼育ケ
ース内に自立して保持されるように構成されていれば良
いものであり、種々の態様が考えられる。又、上記実施
例では甲虫類の飼育環境を形成するのに堆肥25を使用
したが、腐食土等を使用しても良い。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように本発明による甲虫類
の飼育・観察装置によると、一つの飼育・観察装置で甲
虫類の生態が全てわかる状態で飼育しながら、くまなく
観察することができる。又、甲虫類が成虫になった時に
は、観察室が上下に貫通されているのでこれを飼育ケー
スから引き抜くことができ、必要なときに飼育ケース内
を成虫の飼育環境に容器に切り替えることができる。そ
して、これにより甲虫類の飼育・観察が連続的に楽しく
容易にできるものである。
の飼育・観察装置によると、一つの飼育・観察装置で甲
虫類の生態が全てわかる状態で飼育しながら、くまなく
観察することができる。又、甲虫類が成虫になった時に
は、観察室が上下に貫通されているのでこれを飼育ケー
スから引き抜くことができ、必要なときに飼育ケース内
を成虫の飼育環境に容器に切り替えることができる。そ
して、これにより甲虫類の飼育・観察が連続的に楽しく
容易にできるものである。
【図1】本発明の第1実施例を示す図で飼育・観察装置
の分解斜視図である。
の分解斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例を示す図で飼育・観察装置
の斜視図である。
の斜視図である。
【図3】本発明の第1実施例を示す図で固定部材の斜視
図である。
図である。
【図4】本発明の第1実施例を示す図で他の板体の固定
手段を示す説明図である。
手段を示す説明図である。
【図5】本発明の第1実施例を示す図で他の板体の固定
手段を示す斜視図である。
手段を示す斜視図である。
【図6】本発明の第1実施例を示す図で幼虫の飼育・観
察の状態を示す断面図である。
察の状態を示す断面図である。
【図7】本発明の第1実施例を示す図で成虫の飼育・観
察の状態を示す断面図である。
察の状態を示す断面図である。
【図8】本発明の第1実施例を示す図で卵の飼育・観察
の状態を示す断面図である。
の状態を示す断面図である。
【図9】本発明の第2実施例を示す図で飼育・観察装置
の斜視図である。
の斜視図である。
【図10】本発明の第3実施例を示す図で飼育・観察装
置の斜視図である。
置の斜視図である。
【図11】本発明の第4実施例を示す図で飼育・観察装
置の斜視図である。
置の斜視図である。
【図12】本発明の第5実施例を示す図で飼育・観察装
置の斜視図である。
置の斜視図である。
1 飼育ケース 3 ケース本体 5 蓋体 9 観察室 11 保持手段 17A カブトムシの幼虫 17B カブトムシの成虫 25 堆肥
Claims (1)
- 【請求項1】 少なくとも側面が透明な材料で形成され
甲虫類を飼育可能な広さを有する飼育ケースと、上記飼
育ケース内に挿入・配置され透明な材料で形成されると
ともに甲虫類の幼虫を観察可能な幅を有し上下に貫通さ
れた筒状の観察室と、上記観察室を飼育ケース内で倒れ
ないように保持する保持手段と、を具備し、上記観察室
内を飼育ケースの外部から観察できるように構成したこ
とを特徴とする甲虫類の飼育・観察装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1712194A JPH07227177A (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 甲虫類の飼育・観察装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1712194A JPH07227177A (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 甲虫類の飼育・観察装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07227177A true JPH07227177A (ja) | 1995-08-29 |
Family
ID=11935207
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1712194A Pending JPH07227177A (ja) | 1994-02-14 | 1994-02-14 | 甲虫類の飼育・観察装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07227177A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103210882A (zh) * | 2013-04-24 | 2013-07-24 | 福建省农业科学院植物保护研究所 | 一种昆虫饲养观察装置及芒果白轮盾蚧饲养观察方法 |
CN103548778A (zh) * | 2013-11-12 | 2014-02-05 | 福建农林大学 | 一种昆虫室内行为观察箱及其应用 |
-
1994
- 1994-02-14 JP JP1712194A patent/JPH07227177A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103210882A (zh) * | 2013-04-24 | 2013-07-24 | 福建省农业科学院植物保护研究所 | 一种昆虫饲养观察装置及芒果白轮盾蚧饲养观察方法 |
CN103548778A (zh) * | 2013-11-12 | 2014-02-05 | 福建农林大学 | 一种昆虫室内行为观察箱及其应用 |
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