JPH0722714Y2 - 弦楽器のさわり装置 - Google Patents

弦楽器のさわり装置

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JPH0722714Y2
JPH0722714Y2 JP1990117287U JP11728790U JPH0722714Y2 JP H0722714 Y2 JPH0722714 Y2 JP H0722714Y2 JP 1990117287 U JP1990117287 U JP 1990117287U JP 11728790 U JP11728790 U JP 11728790U JP H0722714 Y2 JPH0722714 Y2 JP H0722714Y2
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adjusting
screw
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adjusting screw
pitch
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一夫 町田
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一夫 町田
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、撥等を用いて弾く三味線や琵琶等の弦楽器の
さわり装置に関するものである。
(従来の技術) 従来、この種のさわり装置は、棹の乳袋の一の糸下方に
埋設された外枠体の下側に音程調整体の調整ネジを進退
自在に螺合すると共に、外枠体内には下部に挟持板が設
けられた一の糸張力調整用の可動上駒を、前記調整ネジ
の進退操作によって棹の表面に突出されるように上下動
自在に挿着し、前記調整ネジと前記可動上駒の相互間に
は圧縮スプリングを介装させていた(例えば、実開平1-
181093号公報)。
また、一方では、棹の乳袋の一の糸下方に埋設された外
枠体内の上部に可動上駒を上下動自在に挿入し、且つ外
枠体内の下部に音程調整体の調整ネジを上下動自在に螺
合し、この音程調整体の調整ネジの上方への移動により
前記可動上駒を上方へ移動するようにしたものが提案さ
れている(例えば、実開昭56-123393号公報)。
(考案が解決しようとする課題) ところが、前者は、外枠体内の調整ネジと可動上駒との
相互間に圧縮スプリングが介装されているため、一の糸
を撥等で弾いた際に、外枠体内の圧縮スプリングを含め
た空間部分に音が吸収されて一の糸の振動が伸びず、音
の余韻が残らない欠点があるばかりでなく、可動上駒の
挟持板に音程調整体の調整ネジの上端を係止させていた
ので、可動上駒の挟持板への音程調整体の調整ネジの係
脱操作が面倒で、且つ可動上駒の挟持板に音程調整体の
調整ネジを確実に係止することができなかった。
また、後者は、音程調整体の調整ネジと可動上駒との相
互間に圧縮スプリングを介装させてはいないが、音程調
整体の調整ネジの上方への移動により可動上駒を上方向
へ移動させていたので、音程調整体の調整ネジを下方へ
移動させても、可動上駒が下方へ円滑に移動せず、一の
糸張力調整が難しく且つ確実に行うことができなかっ
た。
そこで、本考案は、上述のような課題を解決するために
案出されたもので、一の糸を撥等で弾いた際に、音の余
韻が残るようにし、しかも、可動上駒の挟持板への音程
調整体の調整ネジの係脱操作を極めて容易にできるよう
にし、且つ可動上駒の挟持板に音程調整体の調整ネジを
確実に係止できるようにし、更に、一の糸張力調整を簡
単且つ確実にできるような弦楽器のさわり装置を提供す
るものである。
(課題を解決するための手段) 本考案は、上述のような目的を達成するために、棹の乳
袋の一の糸下方に埋設された外枠体の下側に音程調整体
の調整ネジを進退自在に螺合すると共に、前記外枠体内
には、下部に挟持板が設けられた前記一の糸張力調整用
の可動上駒を、その下部の挟持板に設けた係止溝に、前
記音程調整体の調整ネジ上端に設けた係止片を係脱自在
に係止して前記調整ネジの進退操作により前記棹の表面
に突出されるように上下動自在に挿着したものである。
(作用) そして、上述のような技術的手段により、外枠体内の音
程調整体の調整ネジ上端と可動上駒下端との相互間に空
間部分がなく、一の糸を撥等で弾いた際に、従来のよう
に外枠体内の圧縮スプリングを含めた空間部分に音が吸
収されることなく、一の糸の振動が伸びるようにし、ま
た、挟持板の係止溝に調整ネジに係止片を横から差込ん
だり、或いは横から引抜けるようにし、更に、音程調整
体の調整ネジの下方への移動と共に、可動上駒が下方へ
円滑に移動するようにする。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
本考案の弦楽器のさわり装置は、第1図乃至第3図に示
すように、四角筒状の金属製の外枠体1と金属製の音程
調整体2と一の糸D張力調整用の四角柱状の略木製の可
動上駒3とから構成されている。
前記外枠体1は、筒体4の下端両側にネジ孔5付きフラ
ンジ6を突設するように形成されている。
また、前記音程調整体2は、両端部に前記外枠体1のフ
ランジ6の各ネジ孔5に対応させたネジ挿通孔7を有す
る基板8の中心部に、上下長手方向略中央部外面にH字
形状に交差する2本の縦溝9と1横溝10とを有するナッ
ト部11を上下方向へ貫通するように設け、このナット部
11には、下端にネジ頭12を有し且つ上端に係止片13を有
する調整ネジ14を上下方向へ進退自在に螺合するように
形成されている。
更に、前記可動上駒3は、上端にさわり山15を有する木
製の柱体16の下端に、水平部17と垂直部18とからなる正
面略T字形状の係止溝19が設けられた金属製の挟持板20
を、蟻状の突起21に正面蟻溝状の凹部22を介して連結す
るように形成されている。この場合、前記係止溝19の水
平部17は前後方向へ貫通するように設け、且つ垂直部18
は前後方向略中央部までとして貫通されないように設け
る。
そして、三味線や琵琶等の弦楽器Aの棹Bの乳袋Cの一
の糸D(一番太い弦)下方に穿設された嵌着孔Eに前記
外枠体3を下方から埋設し、この外枠体3のフランジ6
下側には前記音程調整体2の基板8を、各ネジ孔5にネ
ジ23をネジ挿通孔7から挿着すると共に、前記外枠体3
内には前記可動上駒3を、下部の挟持板20の係止溝19に
前記音程調整体2の調整ネジ14の係止片13が係脱自在に
係止されて前記調整ネジ14の進退操作により前記棹Bの
表面に突出されるように上下動自在に挿着したものであ
る。
(考案の効果) 本考案は、上述のように、棹Bの乳袋Cの一の糸D下方
に埋設された外枠体1の下側に音程調整体2の調整ネジ
14を進退自在に螺合すると共に、前記外枠体1内には、
下部に挟持板20が設けられた前記一の糸D張力調整用の
可動上駒3を、その下部の挟持板20に設けた係止溝19
に、前記音程調整体2の調整ネジ14上端に設けた係止片
13を係脱自在に係止して前記調整ネジ14の進退操作によ
り前記棹Bの表面に突出されるように上下動自在に挿着
したから、外枠体1内の音程調整体2の調整ネジ14上端
と可動上駒3下端との相互間に空間部分がないため、一
の糸Dを撥等で弾いた際に、従来のように外枠体内に圧
縮スプリングを含めた空間部分に音が吸収されることな
く、一の糸Dの振動が伸び、音の余韻が残る効果があ
る。
しかも、外枠体1内に可動上駒3を、その下部の挟持板
20に設けた係止溝19に、音程調整体2の調整ネジ14上端
に設けた係止片13を係脱自在に係止したことにより、挟
持板20の係止溝19に調整ネジ14の係止片13を横から差込
んだり、或いは横から引抜いたりするのみで良いため、
可動上駒3の挟持板20への音程調整体2の調整ネジ14の
係脱操作が極めて容易にできるばかりでなく、調整ネジ
14の係止片13は挟持板20の係止溝19の上下方向からは抜
けないため、可動上駒3の挟持板20に音程調整体2の調
整ネジ14を確実に係止することができ、且つ音程調整体
2の調整ネジ14の下方への移動と共に、可動上駒3が下
方へ円滑に移動するため、一の糸張力調整を簡単且つ確
実にできる。
更に、外枠体1と音程調整体2と可動上駒3とから構成
したから、従来のような圧縮スプリングを省くことがで
きるため、構造も簡素になり、著しく安価に提供するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図は本考案
のさわり装置の縦断正面図、第2図は同上の分解斜視
図、第3図は弦楽器に装着した状態の一部切欠き正面図
である。 1……外枠体、2……音程調整体、3……可動上駒、4
……筒体、5……ネジ孔、6……フランジ、7……ネジ
挿通孔、8……基板、9……縦溝、10……横溝、11……
ナット部、12……ネジ頭、13……係止片、14……調整ネ
ジ、15……さわり山、16……柱体、17……水平部、18…
…垂直部、19……係止溝、20……挟持板、21……突起、
22……凹部、23……ネジ。 A……弦楽器、B……棹、C……乳袋、D……一の糸、
E……嵌着孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】棹の乳袋の一の糸下方に埋設された外枠体
    の下側に音程調整体の調整ネジを進退自在に螺合すると
    共に、前記外枠体内には、下部に挟持板が設けられた前
    記一の糸張力調整用の可動上駒を、その下部の挟持板に
    設けた係止溝に、前記音程調整体の調整ネジ上端に設け
    た係止片を係脱自在に係止して前記調整ネジの進退操作
    により前記棹の表面に突出されるように上下動自在に挿
    着したことを特徴とする弦楽器のさわり装置。
JP1990117287U 1990-11-08 1990-11-08 弦楽器のさわり装置 Expired - Lifetime JPH0722714Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1990117287U JPH0722714Y2 (ja) 1990-11-08 1990-11-08 弦楽器のさわり装置

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JP1990117287U JPH0722714Y2 (ja) 1990-11-08 1990-11-08 弦楽器のさわり装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0475394U JPH0475394U (ja) 1992-07-01
JPH0722714Y2 true JPH0722714Y2 (ja) 1995-05-24

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ID=31865176

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JP1990117287U Expired - Lifetime JPH0722714Y2 (ja) 1990-11-08 1990-11-08 弦楽器のさわり装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56123393U (ja) * 1979-11-14 1981-09-19
JPH05957Y2 (ja) * 1988-06-10 1993-01-12

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0475394U (ja) 1992-07-01

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