JPH0722703A - 化合物半導体の成長方法 - Google Patents
化合物半導体の成長方法Info
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- JPH0722703A JPH0722703A JP18918793A JP18918793A JPH0722703A JP H0722703 A JPH0722703 A JP H0722703A JP 18918793 A JP18918793 A JP 18918793A JP 18918793 A JP18918793 A JP 18918793A JP H0722703 A JPH0722703 A JP H0722703A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 3−5族化合物半導体を使用したレーザにお
ける結晶性を改善する。 【構成】 p形AlGaInPクラッド層5の上にp形
GaInP層21とn形GaAs電流ブロック層22及
びp形GaInP層23とを一連のMOCVD工程で連
続的に形成する。p形GaInP層21はp形AlGa
InPクラッド層5と同様に5族のP(リン)を含む3
−5族化合物半導体から成るので、比較的結晶性の良い
状態に形成される。n形GaAs電流ブロック層22は
p形GaInP層21と一連の結晶成長プロセスで形成
されるので、比較的良い結晶性を有する。
ける結晶性を改善する。 【構成】 p形AlGaInPクラッド層5の上にp形
GaInP層21とn形GaAs電流ブロック層22及
びp形GaInP層23とを一連のMOCVD工程で連
続的に形成する。p形GaInP層21はp形AlGa
InPクラッド層5と同様に5族のP(リン)を含む3
−5族化合物半導体から成るので、比較的結晶性の良い
状態に形成される。n形GaAs電流ブロック層22は
p形GaInP層21と一連の結晶成長プロセスで形成
されるので、比較的良い結晶性を有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体レーザーの製造
に好適な化合物半導体の成長方法に関する。
に好適な化合物半導体の成長方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のいわゆるリッジ型導波構造の半導
体レーザ素子は、図6に示すようにn形GaAs基板1
の上面にn形GaAsバッファ層2、n形AlGaIn
Pクラッド層3、ノンドープドGaInP活性層4、p
形AlGaInPクラッド層5を順次に有し、クラッド
層5の上面には、これに連続してn形GaAs電流ブロ
ック層6に包囲される尾根状のp形AlGaInP導波
層7を有する。導波層7の上面はp形GaInPコンタ
クト層8及びp形GaAsコンタクト層9を介して電極
10に接続されており、GaAs基板1の下面は電極1
1に接続されている。なお、クラッド層5と電流ブロッ
ク層6との間にGaInP等から成るエッチングストッ
パ層を介在させる場合もある。また、p形GaInPコ
ンタクト層8とp形GaAsコンタクト層9の間に、p
形GaInPコンタクト層8を形成する一連のMOCV
D(Metal Organic Chemical Vapor Deposit
ion)プロセス中で形成したp形GaAs層を介在させ
ることもある。
体レーザ素子は、図6に示すようにn形GaAs基板1
の上面にn形GaAsバッファ層2、n形AlGaIn
Pクラッド層3、ノンドープドGaInP活性層4、p
形AlGaInPクラッド層5を順次に有し、クラッド
層5の上面には、これに連続してn形GaAs電流ブロ
ック層6に包囲される尾根状のp形AlGaInP導波
層7を有する。導波層7の上面はp形GaInPコンタ
クト層8及びp形GaAsコンタクト層9を介して電極
10に接続されており、GaAs基板1の下面は電極1
1に接続されている。なお、クラッド層5と電流ブロッ
ク層6との間にGaInP等から成るエッチングストッ
パ層を介在させる場合もある。また、p形GaInPコ
ンタクト層8とp形GaAsコンタクト層9の間に、p
形GaInPコンタクト層8を形成する一連のMOCV
D(Metal Organic Chemical Vapor Deposit
ion)プロセス中で形成したp形GaAs層を介在させ
ることもある。
【0003】図6の半導体レーザ素子を形成するにはま
ず、図7に示すようにGaAs基板1の上にn形GaA
sバッファ層2、n形AlGaInPクラッド層3、ノ
ンド−プドGaInP活性層4、p形AlGaInPク
ラッド層形成用層5a、及びp形GaInPコンタクト
層形成用層8aが積層された基体12を用意する。次
に、この基体12にエッチングを施して、図8に示すよ
うに所望の膜厚に肉薄化されたクラッド層5とこれに連
続して尾根状に突出した導波層7とGaInPコンタク
ト層8を形成する。次に、図9に示すようにGaInP
コンタクト層8の上面にプラズマCVDによって形成さ
れたSiO2 から成るマスク(図示せず)を設けて、M
OCVD法によって導波層8の周囲に選択的に電流ブロ
ック層6を形成する。続いて、上記マスクを除去した後
に同じくMOCVDによって導波層7及び電流ブロック
層6の上面にGaAsコンタクト層9を図10に示すよ
うに形成し、素子の上面及び下面に真空蒸着等によって
電極10、11を設けて図6のレーザ素子を完成させ
る。
ず、図7に示すようにGaAs基板1の上にn形GaA
sバッファ層2、n形AlGaInPクラッド層3、ノ
ンド−プドGaInP活性層4、p形AlGaInPク
ラッド層形成用層5a、及びp形GaInPコンタクト
層形成用層8aが積層された基体12を用意する。次
に、この基体12にエッチングを施して、図8に示すよ
うに所望の膜厚に肉薄化されたクラッド層5とこれに連
続して尾根状に突出した導波層7とGaInPコンタク
ト層8を形成する。次に、図9に示すようにGaInP
コンタクト層8の上面にプラズマCVDによって形成さ
れたSiO2 から成るマスク(図示せず)を設けて、M
OCVD法によって導波層8の周囲に選択的に電流ブロ
ック層6を形成する。続いて、上記マスクを除去した後
に同じくMOCVDによって導波層7及び電流ブロック
層6の上面にGaAsコンタクト層9を図10に示すよ
うに形成し、素子の上面及び下面に真空蒸着等によって
電極10、11を設けて図6のレーザ素子を完成させ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のレー
ザ素子ではAlGaInPクラッド層5とGaAs電流
ブロック層6の界面における結晶性が良好に得られない
ことが確認された。これは、5族元素がP(リン)であ
る3−5族化合物半導体から成るAlGaInPクラッ
ド層5の上に5族元素がP(リン)とは異なるAs(ヒ
素)である3−5族化合物半導体から成るGaAs電流
ブロック層6を連続的に形成しないでエッチング後にお
ける別の工程で形成するためである。同様に、GaIn
Pコンタクト層8とGaAsコンタクト層9の界面にお
いても、5族の元素がP(リン)の3−5族化合物半導
体から成るGaInPコンタクト層8の上に5族の元素
がAs(ヒ素)の3−5族化合物半導体から成るGaA
sコンタクト層9を非連続的に形成すると、結晶性の良
いGaAsコンタクト層9を得ることができない。
ザ素子ではAlGaInPクラッド層5とGaAs電流
ブロック層6の界面における結晶性が良好に得られない
ことが確認された。これは、5族元素がP(リン)であ
る3−5族化合物半導体から成るAlGaInPクラッ
ド層5の上に5族元素がP(リン)とは異なるAs(ヒ
素)である3−5族化合物半導体から成るGaAs電流
ブロック層6を連続的に形成しないでエッチング後にお
ける別の工程で形成するためである。同様に、GaIn
Pコンタクト層8とGaAsコンタクト層9の界面にお
いても、5族の元素がP(リン)の3−5族化合物半導
体から成るGaInPコンタクト層8の上に5族の元素
がAs(ヒ素)の3−5族化合物半導体から成るGaA
sコンタクト層9を非連続的に形成すると、結晶性の良
いGaAsコンタクト層9を得ることができない。
【0005】このように界面における結晶性が損なわれ
ると、レーザ発光に寄与しない無効電流が増大し、結果
として素子の歩留り低下を招く。
ると、レーザ発光に寄与しない無効電流が増大し、結果
として素子の歩留り低下を招く。
【0006】そこで、本発明の目的は、結晶性を良くす
ることができる化合物半導体の成長方法を提供すること
にある。
ることができる化合物半導体の成長方法を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、第1の結晶成長プロセスで形成された第1
の3−5族化合物半導体層の上に、前記第1の3−5族
化合物半導体層の5族の元素と同一の5族の元素を含む
少なくとも1つの第2の3−5族化合物半導体層を第2
の結晶成長プロセスで形成し、更に連続的に前記第1の
3−5族化合物半導体層の5族の元素と異なる5族の元
素を含む第3の3−5族化合物半導体層を形成する化合
物半導体の成長方法に係わるものである。なお、請求項
2に示すように、第2の3−5族化合物半導体層を第1
の3−5族化合物半導体層と同一の導電形とし、第3の
3−5族化合物半導体層を第1の3−5族化合物半導体
層と異なる導電形にすることができる。また、請求項3
に示すように第2の3−5族化合物半導体層を導電形の
異なる2つの層にすることができる。
の本発明は、第1の結晶成長プロセスで形成された第1
の3−5族化合物半導体層の上に、前記第1の3−5族
化合物半導体層の5族の元素と同一の5族の元素を含む
少なくとも1つの第2の3−5族化合物半導体層を第2
の結晶成長プロセスで形成し、更に連続的に前記第1の
3−5族化合物半導体層の5族の元素と異なる5族の元
素を含む第3の3−5族化合物半導体層を形成する化合
物半導体の成長方法に係わるものである。なお、請求項
2に示すように、第2の3−5族化合物半導体層を第1
の3−5族化合物半導体層と同一の導電形とし、第3の
3−5族化合物半導体層を第1の3−5族化合物半導体
層と異なる導電形にすることができる。また、請求項3
に示すように第2の3−5族化合物半導体層を導電形の
異なる2つの層にすることができる。
【0008】
【発明の作用及び効果】本発明において、付加された第
2の3−5族化合物半導体層(例えばp形GaInP層
21、又は24)は第1の3−5族化合物半導体層(例
えばAlGaInPクラッド層5、又はp形GaInP
層23、又はGaInPコンタクト層8)と第3の3−
5族化合物半導体層(例えばGaAs電流ブロック層2
2、又はGaAsコンタクト層25)との間に介在して
これ等の界面の結晶性の改善に寄与する。即ち、第2の
3−5族化合物半導体層の5族元素はこの下の層の5族
元素と同一であるので、下の層と別の結晶成長プロセス
で形成しても結晶性が良好に保たれる。第2の3−5族
化合物半導体層の上に形成される第3の3−5族化合物
半導体層は連続的に形成されるので、たとえ5族元素が
相違しても結晶性が比較的良好に保たれる。請求項2、
及び3に示すように導電形を決定すると、結晶性は更に
良くなる。上述のように結晶性の良い成長が達成される
と、半導体レーザ等の製造歩留りを向上させることがで
きる。
2の3−5族化合物半導体層(例えばp形GaInP層
21、又は24)は第1の3−5族化合物半導体層(例
えばAlGaInPクラッド層5、又はp形GaInP
層23、又はGaInPコンタクト層8)と第3の3−
5族化合物半導体層(例えばGaAs電流ブロック層2
2、又はGaAsコンタクト層25)との間に介在して
これ等の界面の結晶性の改善に寄与する。即ち、第2の
3−5族化合物半導体層の5族元素はこの下の層の5族
元素と同一であるので、下の層と別の結晶成長プロセス
で形成しても結晶性が良好に保たれる。第2の3−5族
化合物半導体層の上に形成される第3の3−5族化合物
半導体層は連続的に形成されるので、たとえ5族元素が
相違しても結晶性が比較的良好に保たれる。請求項2、
及び3に示すように導電形を決定すると、結晶性は更に
良くなる。上述のように結晶性の良い成長が達成される
と、半導体レーザ等の製造歩留りを向上させることがで
きる。
【0009】
【実施例】次に、図1〜図5を参照して本発明の一実施
例に係わる半導体レーザ素子の製造方法について説明す
る。なお、図1〜図5において図6〜図10と同一の箇
所には同一の符号を付してその説明を省略する。半導体
レーザ素子を製造する際には、まず、図1に示すように
3−5族化合物半導体から成るGaAs基板1の上に、
n形GaAsバッファ層2、n形AlGaInPクラッ
ド層3、ノンドープドGaInP活性層4、p形AlG
aInPクラッド層形成用層5a、及びp形GaInP
コンタクト層形成用層8aまで積層形成された基体12
を用意する。
例に係わる半導体レーザ素子の製造方法について説明す
る。なお、図1〜図5において図6〜図10と同一の箇
所には同一の符号を付してその説明を省略する。半導体
レーザ素子を製造する際には、まず、図1に示すように
3−5族化合物半導体から成るGaAs基板1の上に、
n形GaAsバッファ層2、n形AlGaInPクラッ
ド層3、ノンドープドGaInP活性層4、p形AlG
aInPクラッド層形成用層5a、及びp形GaInP
コンタクト層形成用層8aまで積層形成された基体12
を用意する。
【0010】次に、この基体12のGaInPコンタク
ト層形成用層8aとクラッド層形成用層5aに順次にエ
ッチングを施して、図2に示すようにクラッド層5、導
波層7及びGaInPコンタクト層8を形成する。な
お、p形AlGaInPクラッド層5又はp形GaIn
Pコンタクト層8は本発明の第1の結晶成長プロセス
(MOCVDプロセス)に従う第1の3−5族化合物半
導体層である。
ト層形成用層8aとクラッド層形成用層5aに順次にエ
ッチングを施して、図2に示すようにクラッド層5、導
波層7及びGaInPコンタクト層8を形成する。な
お、p形AlGaInPクラッド層5又はp形GaIn
Pコンタクト層8は本発明の第1の結晶成長プロセス
(MOCVDプロセス)に従う第1の3−5族化合物半
導体層である。
【0011】次に、GaInPコンタクト層8の上面に
マスク(図示せず)を形成して、図3に示すようにp形
AlGaInPクラッド層5の上面及び導波層7とコン
タクト層8の側面に第2の3−5族化合物半導体層とし
てのp形GaInP層21、第3の3−5族化合物半導
体層としてのn形GaAs電流ブロック層22及び後に
第1の3−5族化合物半導体層として機能するp形Ga
InP層23を一連のMOCVDで連続形成する。
マスク(図示せず)を形成して、図3に示すようにp形
AlGaInPクラッド層5の上面及び導波層7とコン
タクト層8の側面に第2の3−5族化合物半導体層とし
てのp形GaInP層21、第3の3−5族化合物半導
体層としてのn形GaAs電流ブロック層22及び後に
第1の3−5族化合物半導体層として機能するp形Ga
InP層23を一連のMOCVDで連続形成する。
【0012】次に、上記のマスクを除去した後、図4の
ように第1の3−5族化合物半導体層としてのp形Ga
InP層23とGaInPコンタクト層8の上面に第2
の3−5族化合物半導体層としてのp形GaInP層2
4と第3の3−5族化合物半導体層としてのp形GaA
sコンタクト層25を一連のMOCVDで連続形成す
る。
ように第1の3−5族化合物半導体層としてのp形Ga
InP層23とGaInPコンタクト層8の上面に第2
の3−5族化合物半導体層としてのp形GaInP層2
4と第3の3−5族化合物半導体層としてのp形GaA
sコンタクト層25を一連のMOCVDで連続形成す
る。
【0013】続いて、図5のように従来例と同様にGa
Asコンタクト層25及びGaAs基板1にオーミック
性接触する電極10及び11を形成して半導体レーザ素
子を完成させる。
Asコンタクト層25及びGaAs基板1にオーミック
性接触する電極10及び11を形成して半導体レーザ素
子を完成させる。
【0014】上記方法によれば、クラッド層5に隣接さ
せて結晶性の良いp形GaInP層21及びn形GaA
s電流ブロック層22を形成することができる。即ち、
図6〜図10に示した従来方法では、p形AlGaIn
Pクラッド層5に、別の結晶成長プロセスによって5族
元素が異なるn形GaAs電流ブロック層6を形成した
のでこの結晶性が悪かった。これに対して、本実施例で
は、第1の3−5族化合物半導体層としてのp形AlG
aInPクラッド層5に、この3−5族化合物半導体層
の5族元素と同一の元素P(リン)を含む第2の3−5
族化合物半導体層としてp形GaInP層21を形成す
るので、このp形GaInP層21の結晶性が良くな
る。p形GaInP層21の上に形成する第3の3−5
族化合物半導体層としてのn形GaAs電流ブロック層
22は、この下のp形GaInP層21における5族元
素(P)と異なる5族元素(As)を含むが、一連のM
OCVDプロセスで形成するので、結晶性が損なわれな
い。
せて結晶性の良いp形GaInP層21及びn形GaA
s電流ブロック層22を形成することができる。即ち、
図6〜図10に示した従来方法では、p形AlGaIn
Pクラッド層5に、別の結晶成長プロセスによって5族
元素が異なるn形GaAs電流ブロック層6を形成した
のでこの結晶性が悪かった。これに対して、本実施例で
は、第1の3−5族化合物半導体層としてのp形AlG
aInPクラッド層5に、この3−5族化合物半導体層
の5族元素と同一の元素P(リン)を含む第2の3−5
族化合物半導体層としてp形GaInP層21を形成す
るので、このp形GaInP層21の結晶性が良くな
る。p形GaInP層21の上に形成する第3の3−5
族化合物半導体層としてのn形GaAs電流ブロック層
22は、この下のp形GaInP層21における5族元
素(P)と異なる5族元素(As)を含むが、一連のM
OCVDプロセスで形成するので、結晶性が損なわれな
い。
【0015】同様に第1の3−5族化合物半導体層とし
てのGaInPコンタクト層8の上に別の結晶成長プロ
セスによって5族元素の異なる3−5族化合物半導体層
を成長させないで、GaInPコンタクト層8と5族元
素が同一の第2の3−5族化合物半導体層としてp形G
aInP層24を形成し、これに連続的に第3の3−5
族化合物半導体層としてのGaAsコンタクト層25を
形成するので、p形GaInP層24及びGaAsコン
タクト層25の結晶性が良好になる。また、n形GaA
s電流ブロック層22の上に直接にp形GaAsコンタ
クト層25を形成しないでp形GaInP層23と第2
の3−5族化合物半導体層としてp形GaInP層24
とを介在させ、n形GaAs電流ブロック層22とp形
GaInP層23とは連続プロセスで形成し、またp形
GaInP層24とp形GaAsコンタクト層25とも
連続プロセスで形成するので、p形GaInP層23及
びp形GaAsコンタクト層25の結晶性は良好であ
る。また、第2の3−5族化合物半導体層としてのp形
GaInP層24は別のプロセスで形成されるが、この
下の第1の3−5族化合物半導体層としてのp形GaI
nP層23と5族元素が同一であるので、この結晶性は
比較的良好である。
てのGaInPコンタクト層8の上に別の結晶成長プロ
セスによって5族元素の異なる3−5族化合物半導体層
を成長させないで、GaInPコンタクト層8と5族元
素が同一の第2の3−5族化合物半導体層としてp形G
aInP層24を形成し、これに連続的に第3の3−5
族化合物半導体層としてのGaAsコンタクト層25を
形成するので、p形GaInP層24及びGaAsコン
タクト層25の結晶性が良好になる。また、n形GaA
s電流ブロック層22の上に直接にp形GaAsコンタ
クト層25を形成しないでp形GaInP層23と第2
の3−5族化合物半導体層としてp形GaInP層24
とを介在させ、n形GaAs電流ブロック層22とp形
GaInP層23とは連続プロセスで形成し、またp形
GaInP層24とp形GaAsコンタクト層25とも
連続プロセスで形成するので、p形GaInP層23及
びp形GaAsコンタクト層25の結晶性は良好であ
る。また、第2の3−5族化合物半導体層としてのp形
GaInP層24は別のプロセスで形成されるが、この
下の第1の3−5族化合物半導体層としてのp形GaI
nP層23と5族元素が同一であるので、この結晶性は
比較的良好である。
【0016】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 図11に示すように半導体レーザを構成するこ
とができる。図11の半導体レーザを製作する時には図
1の基体12を形成する時にp形GaInPコンタクト
層8に連続させて一連のMOCVDプロセスでp形Ga
As介在層26を設け、しかる後、図2と同様なエッチ
ングを行って第1の3−5族化合物半導体層としてのp
形AlGaInPクラッド層5を形成する。次に、図3
と同様に第2の3−5族化合物半導体層としてのp形G
aInP層21と第3の3−5族化合物半導体層として
のn形GaAs電流ブロック層22とを形成し、更にこ
れ等と一連のMOCVDプロセスでp形GaAs層27
を形成する。次に別のMOCVDプロセスでp形GaA
sコンタクト層25を形成する。p形AlGaInPク
ラッド層5の上にこれと5族元素が同一のp形GaIn
P層21を形成するので、このp形GaInP層21の
結晶性が良くなる。n形GaAs電流ブロック層22は
この下のp形GaInP層21と一連のMOCVDプロ
セスで形成するので結晶性は損なわれない。また、p形
GaAsコンタクト層25の下には同一の3−5族化合
物半導体(GaAs)からなり且つ同一導電形のp形G
aAs介在層26とp形GaAs層27が設けられてい
るので、p形GaAsコンタクト層25の結晶性は良好
に保たれる。なお、p形GaAs介在層26及びp形G
aAs層27はこれ等の下の層と一連のMOCVDプロ
セスで形成されるので、結晶性の良い状態に形成され
る。 (2) 図12に示すように、第2の3−5族化合物半
導体層としてのp形GaInP層21の形成に連続した
MOCVDプロセスでもう1つの第2の3−5族化合物
半導体層としてのn形GaInP層28を形成し、これ
に連続させて第3の3−5族化合物半導体層としてのn
形GaAs電流ブロック層22を形成してもよい。この
ようにGaInPから成る同一の3−5族化合物半導体
の成長の間に導電形を変え、その後に同一導電形の異な
る材料をGaAsを成長させると、結晶性が更に改善さ
れる。同様に、n形GaAs電流ブロック層22とp形
GaInP層23との間に一連のMOCVDプロセスで
p形GaAs層29を形成し、結晶性を更に改善させる
ことができる。 (3) 3−5族化合物半導体として、GaAs、Ga
InP、AlGaInPの他に、AlGaAs、GaI
nAs、AlGaInAs、GaP等を使用することが
できる。
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 図11に示すように半導体レーザを構成するこ
とができる。図11の半導体レーザを製作する時には図
1の基体12を形成する時にp形GaInPコンタクト
層8に連続させて一連のMOCVDプロセスでp形Ga
As介在層26を設け、しかる後、図2と同様なエッチ
ングを行って第1の3−5族化合物半導体層としてのp
形AlGaInPクラッド層5を形成する。次に、図3
と同様に第2の3−5族化合物半導体層としてのp形G
aInP層21と第3の3−5族化合物半導体層として
のn形GaAs電流ブロック層22とを形成し、更にこ
れ等と一連のMOCVDプロセスでp形GaAs層27
を形成する。次に別のMOCVDプロセスでp形GaA
sコンタクト層25を形成する。p形AlGaInPク
ラッド層5の上にこれと5族元素が同一のp形GaIn
P層21を形成するので、このp形GaInP層21の
結晶性が良くなる。n形GaAs電流ブロック層22は
この下のp形GaInP層21と一連のMOCVDプロ
セスで形成するので結晶性は損なわれない。また、p形
GaAsコンタクト層25の下には同一の3−5族化合
物半導体(GaAs)からなり且つ同一導電形のp形G
aAs介在層26とp形GaAs層27が設けられてい
るので、p形GaAsコンタクト層25の結晶性は良好
に保たれる。なお、p形GaAs介在層26及びp形G
aAs層27はこれ等の下の層と一連のMOCVDプロ
セスで形成されるので、結晶性の良い状態に形成され
る。 (2) 図12に示すように、第2の3−5族化合物半
導体層としてのp形GaInP層21の形成に連続した
MOCVDプロセスでもう1つの第2の3−5族化合物
半導体層としてのn形GaInP層28を形成し、これ
に連続させて第3の3−5族化合物半導体層としてのn
形GaAs電流ブロック層22を形成してもよい。この
ようにGaInPから成る同一の3−5族化合物半導体
の成長の間に導電形を変え、その後に同一導電形の異な
る材料をGaAsを成長させると、結晶性が更に改善さ
れる。同様に、n形GaAs電流ブロック層22とp形
GaInP層23との間に一連のMOCVDプロセスで
p形GaAs層29を形成し、結晶性を更に改善させる
ことができる。 (3) 3−5族化合物半導体として、GaAs、Ga
InP、AlGaInPの他に、AlGaAs、GaI
nAs、AlGaInAs、GaP等を使用することが
できる。
【図1】本発明の実施例に従う半導体レーザの製造方法
を説明するための第1の工程における半導体層を示す断
面図である。
を説明するための第1の工程における半導体層を示す断
面図である。
【図2】実施例の第2の工程における半導体層を示す断
面図である。
面図である。
【図3】実施例の第3の工程における半導体層を示す断
面図である。
面図である。
【図4】実施例の第4の工程における半導体層を示す断
面図である。
面図である。
【図5】実施例の完成した半導体レーザを示す断面図で
ある。
ある。
【図6】従来例の半導体レーザを示す断面図である。
【図7】従来例の第1の工程の半導体層を示す断面図で
ある。
ある。
【図8】従来例の第2の工程の半導体層を示す断面図で
ある。
ある。
【図9】従来例の第3の工程の半導体層を示す断面図で
ある。
ある。
【図10】従来例の第4の工程の半導体層を示す断面図
である。
である。
【図11】変形例の半導体レーザを示す断面図である。
【図12】別の変形例の半導体レーザを示す断面図であ
る。
る。
5 GaAs電流ブロック層 21 GaInP層 22 GaAs電流ブロック層 23 GaInP層
Claims (3)
- 【請求項1】 第1の結晶成長プロセスで形成された第
1の3−5族化合物半導体層の上に、前記第1の3−5
族化合物半導体層の5族の元素と同一の5族の元素を含
む少なくとも1つの第2の3−5族化合物半導体層を第
2の結晶成長プロセスで形成し、更に連続的に前記第1
の3−5族化合物半導体層の5族の元素と異なる5族の
元素を含む第3の3−5族化合物半導体層を形成するこ
とを特徴とする化合物半導体の成長方法。 - 【請求項2】 前記第2の3−5族化合物半導体層は前
記第1の3−5族化合物半導体層と同一導電形を有する
層であり、前記第3の3−5族化合物半導体層は前記第
1の3−5族化合物半導体層と異なる導電形を有する層
である請求項1記載の化合物半導体の成長方法。 - 【請求項3】 前記第2の3−5族化合物半導体層は前
記第1の3−5族化合物半導体層と同一の導電形を有す
る層とこの上に形成された前記第1の3−5族化合物半
導体層と異なる導電形を有する層とから成り、前記第3
の3−5族化合物半導体層は前記第1の3−5族化合物
半導体層と異なる導電形を有する層である請求項1記載
の化合物半導体の成長方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5189187A JP3028710B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 化合物半導体素子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5189187A JP3028710B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 化合物半導体素子の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0722703A true JPH0722703A (ja) | 1995-01-24 |
JP3028710B2 JP3028710B2 (ja) | 2000-04-04 |
Family
ID=16236968
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5189187A Expired - Fee Related JP3028710B2 (ja) | 1993-06-30 | 1993-06-30 | 化合物半導体素子の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3028710B2 (ja) |
-
1993
- 1993-06-30 JP JP5189187A patent/JP3028710B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3028710B2 (ja) | 2000-04-04 |
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