JPH07226726A - Ofdm伝送方法並びにofdm送信装置及びofdm受信装置 - Google Patents

Ofdm伝送方法並びにofdm送信装置及びofdm受信装置

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JPH07226726A
JPH07226726A JP6019521A JP1952194A JPH07226726A JP H07226726 A JPH07226726 A JP H07226726A JP 6019521 A JP6019521 A JP 6019521A JP 1952194 A JP1952194 A JP 1952194A JP H07226726 A JPH07226726 A JP H07226726A
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JP
Japan
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ofdm
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symbol
carrier
orthogonal frequency
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Application number
JP6019521A
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English (en)
Inventor
Yasushi Sugita
康 杉田
Tatsuya Ishikawa
石川  達也
Takashi Seki
隆史 関
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】データ伝送レートを低下させることなくアナロ
グTV信号による妨害を低減する。 【構成】OFDMシンボル41,42は1H間隔で伝送され
る。斜線部43a,43bは、アナログTV信号の映像主搬
送波近傍の周波数帯域であり、これらの帯域のOFDM
キャリア同士は同一のデータに基づくシンボルで相互に
位相が180度相違するシンボルによって変調されてい
る。これらのキャリアの復調シンボルを減算すると、ア
ナログTV信号成分は相殺されて0となり、アナログT
V信号による妨害を除去した復調シンボルが得られる。
また、斜線部44a,44bは色副搬送波近傍の周波数帯域
であり、これらの帯域のOFDMキャリア同士は共通の
シンボルによって変調されている。これらのキャリアの
復調シンボルを加算すると、アナログTV信号による妨
害を除去した復調シンボルが得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】[発明の目的]
【産業上の利用分野】本発明は、データ伝送レートを向
上させるようにしたOFDM伝送方法並びにOFDM送
信装置及びOFDM受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ディジタルテレビジョン伝送方式
の研究が行なわれている。ディジタル伝送においては、
ディジタル変復調技術が、高能率符号化技術と共に、最
も重要な技術の一つである。最近、マルチパスに強く、
周波数利用効率が高く、更に他のサービスに与える妨害
が少ない等の特徴を有する直交周波数分割多重変調(O
FDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexin
g)変調)が、ディジタル地上テレビジョン(TV)伝
送に適したディジタル変調方式として注目されている。
【0003】OFDMを用いたディジタルTV伝送シス
テムは欧州を中心として研究されており、例えば北欧諸
国の開発グループによるHD−DIVINE方式(EBU
Technical Review, Vol.253,pp.40-47,1992 参照)等が
ある。
【0004】OFDMは、伝送ディジタルデータを互い
に直交する多数のキャリアに分散し、各キャリアを移相
変調(PSK:Phase Shift Keying)又は振幅位相変調(QA
M:Quasdrature Amplitude Modelation )等の方式で変
調する変調方式である。
【0005】図10はOFDM被変調波のスペクトルを
示す説明図である。
【0006】各キャリアは互いに直交しているので、変
調されたキャリアのスペクトルは、図10に示すよう
に、相互にオーバーラップし、全体のスペクトルは伝送
帯域内で平坦になる。通常、キャリアの変調及び復調
は、夫々IFFT(Inverse FastFourier Transform)
及びFFT(Fast Fourier Transform)によって行われ
る。
【0007】図11はこのような従来のOFDM送信装
置を示すブロック図である。
【0008】タイミング回路1にはクロック信号が入力
され、タイミング回路1はタイミング信号を生成して各
回路に供給する。シンボル符号化器2にはディジタルT
V信号が入力される。このディジタルTV信号は、シン
ボル符号化器2によって、PSK又はQAM方式の符号
点(シンボル)に変換される。シンボル符号化器2から
のシンボルデータ(I軸及びQ軸の成分)は、シリアル
パラレル変換器3に入力されて、OFDMのキャリア数
(N)の並列シンボルデータに変換される。シンボルの
I軸成分を複素数の実部、Q軸成分を虚部として、N個
の複素データがIFFT演算器4に与えられる。
【0009】IFFT演算器4は、IFFT演算によっ
て、N個のOFDMキャリアを変調する。OFDM演算
器4の出力はN個のキャリアの変調波を合成した信号と
なる。OFDM演算器4の出力はパラレルシリアル変換
器5に与えられて直列に変換される。パラレルシリアル
変換器5からのOFDMシンボルの実部及び虚部は、夫
々ディジタル/アナログ(D/A)変換器6,7によっ
てアナログ信号に変換された後、低域通過フィルタ(以
下、LPFという)8,9に与えられて帯域制限され
る。LPF8,9の出力は夫々乗算器10,11に与えられ
る。
【0010】局部発振器12は位相0度及び90度の局部
発振出力を夫々乗算器10,11に与えており、乗算器10,
11は、夫々LPF8,9の出力と局部発振出力との乗算
によって、同相軸変調及び直交軸変調を行う。乗算器1
0,11の出力は加算器13において加算され、加算器13か
らの直交変調信号は、帯域通過フィルタ(以下、BPF
という)14によって帯域制限されて送信される。
【0011】図12は従来のOFDM受信装置を示すブ
ロック図である。
【0012】入力端子20からの受信信号はチューナ回路
21によって中間周波帯に変換された後、BPF22によっ
て帯域制限されて乗算器23,24に与えられる。乗算器2
3,24には局部発振器25から位相が0度の同相軸発振出
力及び位相が90度の直交軸発振出力が与えられてお
り、乗算器23,24は夫々入力された信号を準同期直交検
波してLPF26,27に出力する。これらの検波出力はL
PF26,27によって帯域制限された後、A/D変換器2
8,29によってディジタル信号に変換されて、シリアル
パラレル変換器32に供給される。なお、A/D変換器2
8,29はクロック再生回路30からのクロックによって動
作する。クロック再生回路30はA/D変換器28,29の出
力からクロックを再生してA/D変換器28,29及びタイ
ミング回路31に出力する。タイミング回路31によってタ
イミング信号が生成されて各回路に供給される。
【0013】シリアルパラレル変換器32はA/D変換器
28,29の出力を並列の複素データに変換した後FFT演
算器33に出力する。FFT演算器33はFFT演算によっ
てOFDMシンボルを復調する。FFT演算器33の出力
の実部及び虚部が夫々N個のシンボルのI軸及びQ軸成
分である。OFDM演算器33からのN個のシンボルは、
パラレルシリアル変換器34に与えられて直列に変換され
てシンボル識別器35に供給される。シンボルはシンボル
識別器35によって遅延検波された後に識別されて、ディ
ジタルTV信号に戻される。
【0014】ところで、OFDMを用いたディジタルT
V伝送システムを地上波放送に応用する場合において、
現行のアナログ放送とディジタル地上TV放送とが同一
チャンネルで放送されることが考えられる。この場合に
は、所定の地域で採用されているディジタル放送チャン
ネルと同一のチャンネルが隣接地域においてアナログ放
送に用いられることがある。このため、ディジタル放送
とアナログ放送の相互干渉を少なくすることが重要であ
る。特に、アナログ放送信号の伝送レベルはディジタル
放送信号に比して比較的大きいので、アナログ放送によ
るディジタル放送への干渉が問題となる。そこで、HD
−DIVINE方式においては、アナログ放送によるデ
ィジタル放送への干渉を低減する方法を採用している。
【0015】図13はこの方式におけるOFDM伝送を
説明するためのスペクトル図である。
【0016】現行アナログ方式のチャンネル内のパワー
スペクトルは、例えば、NTSC(National Televisio
n System Committee)方式では、図13(a)に示すよ
うに、周波数がfmの映像主搬送波、周波数がfsの色
副搬送波及び音声副搬送波近傍の周波数にスペクトル成
分が集中する。そこで、HD−DIVINE方式では、
図13(b)の斜線部に示すように、NTSC信号の映
像主搬送波、色副搬送波及び音声副搬送波近傍の周波数
帯域のOFDMキャリアを用いないようにしている。こ
れにより、アナログ放送によるディジタル放送への干渉
が低減される。
【0017】しかしながら、OFDMキャリアの一部を
使用しないことから、データ伝送レートが低下してしま
うという問題があった。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来、ア
ナログ伝送信号によるディジタル伝送信号への干渉を考
慮して、OFDMキャリアの一部の使用を制限している
ことから、データ伝送レートが低下してしまうという問
題点があった。
【0019】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、アナログ伝送信号による干渉を低減すると
共にデータ伝送レートの低下を防止することができるO
FDM伝送方法を提供することを目的とする。
【0020】また、本発明は、アナログ伝送信号による
干渉を低減すると共にデータ伝送レートの低下を防止す
ることができるOFDM送信装置を提供することを目的
とする。
【0021】また、本発明は、アナログ伝送信号による
干渉を低減すると共にデータ伝送レートの低下を防止す
ることができるOFDM受信装置を提供することを目的
とする。
【0022】[発明の構成]
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
OFDM伝送方法は、直交周波数分割多重変調に用いら
れる複数のキャリアのうち同一チャンネルで伝送される
アナログテレビジョン放送信号の所定帯域に対応するキ
ャリアについては一対の直交周波数分割多重被変調波相
互間で同一のデータに基づくシンボルを用いて変調する
変調手順と、前記一対の直交周波数分割多重被変調波の
一方と他方とをn水平周期間隔(nは自然数)で送出す
る送出手順とを具備したことを特徴とするものであり、
本発明の請求項8に係るOFDM送信装置は、直交周波
数分割多重変調に用いられる複数のキャリアのうち同一
チャンネルで伝送されるアナログテレビジョン放送信号
の所定帯域に対応するキャリアについては一対の直交周
波数分割多重被変調波相互間で同一のデータに基づくシ
ンボルを用いて変調する変調手段と、前記一対の直交周
波数分割多重被変調波をn水平周期間隔(nは自然数)
で送出する送出手段とを具備したものであり、本発明の
請求項15に係るOFDM送信装置は、ディジタルテレ
ビジョン信号をシンボル符号化してシンボルを出力する
シンボル符号化手段と、前記シンボルを複数のキャリア
を用いて直交周波数分割多重変調することにより直交周
波数分割多重被変調波を作成する変調手段と、1水平周
期で伝送する前記直交周波数分割多重被変調波の数と前
記複数のキャリアのうち同一チャンネルで伝送されるア
ナログテレビジョン放送信号の映像主搬送波及び色副搬
送波近傍の周波数帯域に対応するキャリア数とに基づく
数の前記シンボルを保持する第1の記憶手段と、この第
1の記憶手段に格納された前記シンボルのうち1直交周
波数分割多重被変調波のキャリア数分のシンボルを保持
可能な第2の記憶手段と、この第2の記憶手段が記憶し
たシンボルのうち前記映像主搬送波近傍の周波数帯域に
対応するキャリアを変調するシンボルの位相を180度
移相させる移相手段と、この移相手段の出力を前記映像
主搬送波近傍の周波数帯域に対応するキャリアを変調す
るシンボルとして保持すると共に、前記第2の記憶手段
が記憶したシンボルのうち前記色副搬送波近傍の周波数
帯域に対応するキャリアを変調するシンボルを前記色副
搬送波近傍の周波数帯域に対応するキャリアを変調する
シンボルとして保持し、他のキャリアを変調するシンボ
ルとして前記第2の記憶手段に保持されていない前記第
1の記憶手段のシンボルを保持する第3の記憶手段と、
前記第2及び第3の記憶手段の出力をn水平周期間隔
(nは自然数)で切換えて前記変調手段に与える選択手
段とを具備したものであり、本発明の請求項17に係る
OFDM受信装置は、直交周波数分割多重変調に用いら
れる複数のキャリアのうち同一チャンネルで伝送される
アナログテレビジョン放送信号の所定帯域に対応するキ
ャリアについては同一のデータに基づくシンボルによっ
て変調した一対の直交周波数分割多重被変調波の一方と
他方とがn水平周期間隔(nは自然数)で交互に送出さ
れ、この送出された信号を受信して前記シンボルを復調
して復調シンボルを出力する復調手段と、前記復調シン
ボルを前記データに戻すシンボル識別手段と、前記復調
手段からの復調シンボルのうち前記アナログテレビジョ
ン放送信号の所定帯域に対応するキャリアの復調シンボ
ルについては前記一対の直交周波数分割多重被変調波の
復調出力相互間で和又は差を求めることにより前記アナ
ログテレビジョン放送信号の所定帯域による妨害を除去
して前記シンボル識別手段に与える妨害除去手段とを具
備したものである。
【0023】
【作用】本発明の請求項1において、一対の直交周波数
分割多重被変調波は複数のキャリアのうち、同一チャン
ネルで伝送されるアナログテレビジョン放送信号の所定
帯域に対応するキャリアについては、同一のデータに基
づくシンボルによって変調される。シンボルの極性を適
宜設定することにより、一対の直交周波数分割多重被変
調波の所定帯域のキャリア同士の加算又は減算によっ
て、これらのキャリアのパワーは2倍となる。送出手段
によって、これらの一対の直交周波数分割多重被変調波
の一方と他方とは、1水平周期間隔で交互に送出され
る。アナログテレビジョン放送信号は1水平周期間隔で
相関を有することから、一対の直交周波数分割多重被変
調波の所定帯域のキャリア同士の加算又は減算によっ
て、同一チャンネルで伝送される所定帯域のアナログテ
レビジョン信号成分は相殺されOFDM変調波のキャリ
ア成分のみが得られる。
【0024】本発明の請求項8において、変調手段によ
って、一対の直交周波数分割多重被変調波は複数のキャ
リアのうち、同一チャンネルで伝送されるアナログテレ
ビジョン放送信号の所定帯域に対応するキャリアについ
ては、同一のデータに基づくシンボルによって変調され
る。送出手段は、これらの一対の直交周波数分割多重被
変調波の一方と他方とを、1水平周期間隔で交互に送出
する。これにより、請求項1の伝送方法における伝送信
号を得る。
【0025】本発明の請求項15において、シンボル符
号化手段からのシンボルは第1の記憶手段に与えられ
る。第1の記憶手段は1水平周期で伝送する直交周波数
分割多重被変調波の数と複数のキャリアのうち同一チャ
ンネルで伝送されるアナログテレビジョン放送信号の映
像主搬送波及び色副搬送波近傍の周波数帯域に対応する
キャリア数とに基づく数のシンボルを保持すると、第2
及び第3の記憶手段並びに移相手段に出力する。移相手
段は映像主搬送波近傍の周波数帯域に対応するキャリア
を変調するシンボルの位相を180度移相させて第3の
記憶手段に与える。そして、第3の記憶手段には、移相
手段の出力が映像主搬送波近傍の周波数帯域に対応する
キャリアを変調するシンボルとして保持され、第2の記
憶手段が記憶したシンボルのうち色副搬送波近傍の周波
数帯域に対応するキャリアを変調するシンボルが色副搬
送波近傍の周波数帯域に対応するキャリアを変調するシ
ンボルとして保持され、他のキャリアを変調するシンボ
ルとして第2の記憶手段に保持されていない第1の記憶
手段のシンボルが保持される。こうして、第2及び第3
の記憶手段には例えば1直交周波数分割多重被変調波の
キャリア数分のシンボルが保持される。第2及び第3の
記憶手段の出力は1水平周期間隔で切換えられて変調手
段に与えられる。変調手段は、入力されたシンボルを直
交周波数分割多重被変調波に変換する。
【0026】本発明の請求項17において、復調手段
は、請求項1のOFDM伝送方法によって作成された信
号が受信され、この受信信号からシンボルを復調する。
この復調シンボルのうちアナログテレビジョン放送信号
の所定帯域に対応するキャリアについては、妨害除去手
段によって、一対の直交周波数分割多重被変調波の復調
出力相互間で和又は差が求められて、前記アナログテレ
ビジョン放送信号の所定帯域による妨害が除去される。
シンボル識別手段は妨害が除去された復調シンボルから
データを再生する。
【0027】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は本発明に係るOFDM伝送方法の一
実施例を示す説明図である。図1(a)は本実施例にお
けるOFDMシンボルの周波数パワースペクトルを示
し、図1(b)はNTSC信号の水平期間を示してい
る。
【0028】本実施例においては、NTSC信号の所定
チャンネルと同一チャンネルによってOFDM信号を伝
送するものとする。図1はこのチャンネルのOFDMシ
ンボルの伝送を説明するためのものである。図1に示す
ように、本実施例においては、NTSC信号の1水平周
期(1H)に1OFDMシンボルが伝送される。即ち、
図1(a)の時間t=t1 においてOFDMシンボル41
が伝送され、時間t=t2 においてOFDMシンボル42
が伝送される。なお、図1(a)のOFDMシンボルの
切換わりタイミングは、同一チャンネルで伝送されるN
TSC信号の水平走査開始タイミングに一致している必
要はなく、例えば、図1(b)に示すように、OFDM
シンボルが変化するタイミングからΔtだけ遅延して水
平同期期間が終了してもよい。
【0029】図1の右下り斜線部分43a,43b,…は、
同一チャンネルのNTSC信号の映像主搬送波(周波数
fm)と同一の周波数近傍の周波数帯を示しており、左
下り斜線部44a,44b,…は色副搬送波(周波数fs)
と同一の周波数近傍の周波数帯を示している。なお、図
13で示したように、このチャンネルのNTSC信号は
映像主搬送波、色副搬送波及び音声副搬送波近傍の周波
数帯において、スペクトルパワーのピークが形成されて
いるものとする。本実施例においては、図1(a)の斜
線部以外の帯域の各OFDMキャリアについては各OF
DMシンボル毎に異なるデータで変調されるのに対し、
斜線部の帯域の各OFDMキャリアは、2OFDMシン
ボルで同一のデータが用いられて変調されるようになっ
ている。
【0030】例えば、OFDMシンボル41とOFDMシ
ンボル42とでは、斜線部43a,43bの帯域の各OFDM
キャリア同士は、同一のデータを用いて変調され、斜線
部44a,44bの帯域の各OFDMキャリア同士も、同一
のデータを用いて変調される。即ち、図1の期間Th1
においてOFDMシンボル41の所定のキャリアを変調す
るデータを用いて、次の期間Th2のOFDMシンボル
42の同一キャリアを変調する。
【0031】図2はOFDMキャリアを変調するデータ
を説明するための説明図である。
【0032】変調データとしては、例えば、QAM変調
又はPSK変調等によって変調されたシンボル(Iデー
タ,Qデータ)が用いられる。このシンボルは複素デー
タであり、図2はシンボルを複素平面に展開したシンボ
ル配置の例を示している。斜線部43aの帯域の各キャリ
アを変調するシンボルと斜線部43bの帯域の各キャリア
を変調するシンボルとは同一データに基づくものである
が位相が180度ずれている。即ち、斜線部43aの帯域
の所定キャリアを変調するシンボルが、例えば、図2の
複素平面上の座標(x,y)で示されるシンボル45aで
あるものとすると、次のOFDMシンボル42の同一キャ
リアは図2の座標(−x,−y)のシンボル45bで変調
される。
【0033】一方、NTSC信号の色副搬送波に対応す
る斜線部44a,44b,…の帯域の各OFDMキャリアは
2OFDMシンボルに亘って同一シンボルで変調され
る。例えば、OFDMシンボル41の斜線部44aの所定の
OFDMキャリアを変調するシンボルが、図2のシンボ
ル45aであるものとすると、次のOFDMシンボル42の
同一キャリアもシンボル45aによって変調される。
【0034】このように、斜線部以外の帯域の各OFD
Mキャリアを変調する変調シンボルは1H毎に変化する
のに対し、斜線部43a,43b,…,44a,44b,…の帯
域の各OFDMキャリアを変調する変調シンボルは2H
期間で伝送される。
【0035】なお、斜線部の帯域の各OFDMキャリア
には比較的重要でないデータが割当てられるようになっ
ている。情報でないデータとは、例えば空間周波数が高
い画像データ等である。
【0036】このように構成された実施例の作用につい
て図3及び図4を参照して説明する。図3は横軸で周波
数を示し、縦軸の絶対値によってスペクトルパワーを示
し、縦軸の正負によって180度の位相差を示すスペク
トル図である。図3(a)は所定の1H期間に伝送され
て歪を受けたOFDMシンボル41を示し、図3(b)は
図3(a)の次の1H期間に伝送されて歪を受けたOF
DMシンボル42を示し、図3(c)は図3(a),
(b)のOFDMシンボルから得たOFDMシンボルを
示している。図3中の破線はNTSC信号のスペクトル
を示し、実線はOFDMシンボルのスペクトルを示して
いる。また、図1と同様に、右下り斜線部43,43a,43
b,…はNTSC信号の映像主搬送波近傍の周波数帯を
示し、左下り斜線部44,44a,44b,…は色副搬送波近
傍の周波数帯を示している。また、図4はNTSC放送
の走査線を示す説明図である。
【0037】所定の1H期間に伝送されたOFDMシン
ボル41は、同一チャンネルのNTSC信号(図3(a)
の破線)によって妨害を受けて、図3(a)の実線に示
すように歪む。この歪は、図3(a)に示すように、斜
線部43a,44aに示すNTSC信号の映像主搬送波及び
色副搬送波近傍の周波数帯のOFDMキャリアについて
大きい。
【0038】次の1H期間にはOFDMシンボル42が伝
送される。先ず、映像主搬送波近傍の帯域について説明
する。OFDMシンボル42は、斜線部43bの帯域の各O
FDMキャリアを変調する変調シンボルが、1H期間前
に伝送されたOFDMシンボル41の斜線部43aの帯域の
各OFDMキャリアを変調するシンボルを180度移相
させたものである。即ち、斜線部43bの帯域について
は、NTSC信号のスペクトルが1H期間前と同一であ
るのに対し、OFDMキャリアの位相は反転しているの
で、図3(b)に示すOFDMシンボル42が受信される
ことになる。
【0039】上述したように、OFDMシンボルは1H
周期で発生する。いま、図4に示すように、△印で示す
OFDMシンボル(太線)の切換わりタイミングが、N
TSC信号の走査線(細線)の開始タイミングよりも遅
延しているものとする。所定タイミングの受信信号は、
所定タイミングのNTSC信号と同一水平位置のOFD
Mシンボルとの和である。例えば、タイミングAにおけ
る受信信号は、タイミングAの走査線51とタイミングA
のOFDMシンボル41との和である。同様に、このタイ
ミングAの1H期間後のタイミングBにおける受信信号
は、タイミングBの走査線52とタイミングBのOFDM
シンボル42との和である。
【0040】ところで、NTSC信号の隣接する走査線
同士は極めて高い相関を有する。例えば、図4の走査線
51,52同士は同一水平位置における相関が高い。従っ
て、同一水平位置のOFDMシンボル、例えば、タイミ
ングA,BのOFDMシンボル41,42は略同一の妨害を
受けているものと考えることができる。即ち、NTSC
信号の1H期間前後の信号同士の相関が極めて高いこと
から、タイミングA,Bのように1H期間前後の受信信
号の差を求めると、NTSC信号成分は相殺されて0と
なる。
【0041】つまり、図3(a)に示すOFDMシンボ
ル41から図3(b)に示すOFDMシンボル42を引算す
ると、斜線部43a,43bの帯域のキャリアに重畳されて
いたNTSC信号成分は除去され、図3(c)の右下り
斜線部43に示すように、この帯域のOFDMキャリアの
歪を除去することができる。こうして、斜線部43のOF
DMキャリアから復調シンボルを得ることができる。
【0042】次に、色副搬送波近傍の帯域について説明
する。OFDMシンボル42の斜線部44bの帯域の各OF
DMキャリアは、1H期間前に伝送されたOFDMシン
ボル41の斜線部44aの帯域の各OFDMキャリアと同一
の変調シンボルによって変調される。一方、斜線部44b
の帯域のNTSC信号(色副搬送波)は、図3(a),
(b)に示すように、スペクトルが1H期間前と反転し
ている。即ち、斜線部44a,44bの帯域の1H期間前後
のNTSC信号を加算すると、この帯域のNTSC信号
成分は0となる。
【0043】従って、図3(a)に示すOFDMシンボ
ル41と図3(b)に示すOFDMシンボル42とを加算す
ると、斜線部44a,44bの帯域については、OFDMキ
ャリアに重畳されていたNTSC信号成分は除去され
る。こうして、図3(c)の斜線部44に示すように、こ
の帯域のOFDMキャリアの歪を除去することができ
る。こうして、斜線部44のOFDMキャリアから復調シ
ンボルを得ることができる。
【0044】なお、斜線部43,44の帯域以外の帯域のO
FDMキャリアについては、各OFDMシンボル毎に通
常のOFDM復調によって復調シンボルを得ることがで
きることは明らかである。
【0045】このように、本実施例においては、1H期
間前後のアナログテレビジョン画像が極めて高い相関を
有することを利用して、OFDMシンボルの各キャリア
のうち、映像主搬送波近傍の帯域のOFDMキャリアに
ついては、1H期間前後で位相が180度異なる同一デ
ータを用いて変調し、色副搬送波近傍の帯域のOFDM
キャリアについては、1H期間前後で同位相の同一シン
ボルを用いて変調するようにしており、OFDMシンボ
ルと同一チャンネルでアナログTV信号が伝送された場
合でも、受信側で1H前後の受信信号を減算又は加算す
ることにより、映像主搬送波近傍の帯域又は色副搬送波
近傍の帯域のOFDMキャリアを歪みなく再生すること
ができる。これにより、データ伝送レートが低下するこ
とを防止することができる。
【0046】なお、本実施例においては、映像主搬送波
近傍帯域と色副搬送波近傍帯域内のいずれのOFDMキ
ャリアも2H期間毎に同一データに基づく変調シンボル
によって変調する例を説明したが、何れか一方の帯域内
のOFDMキャリアのみを使用するようにしてもよい。
【0047】図5は本発明に係るOFDM送信装置の一
実施例を示すブロック図である。図5は図1のOFDM
伝送方法におけるOFDMシンボルを送出可能なもので
ある。
【0048】本実施例においては、伝送帯域にN本のキ
ャリアを有するOFDMシンボルを送出する。なお、N
本のキャリアうち、m+1本目からm+k本目までのk
本のキャリアが同一チャンネルで伝送されたNTSC信
号の映像主搬送波によって妨害を受け、l+1本目から
l+h本目までのh本のキャリアが同一チャンネルのN
TSC信号の色副搬送波によって妨害を受けるものとす
る。
【0049】入力端子61を介して入力されたディジタル
TV信号は、データ振分け回路62に与えられる。データ
振分け回路62は、入力されたディジタルTV信号の時系
列を並べ変えて、OFDMシンボルのm+1乃至m+k
本目のキャリア及びl+1乃至l+h本目のキャリアに
比較的重要でないデータが割当てられるようにする。例
えば、重要でないデータとしては、空間周波数が高い画
像情報等が考えられる。なお、NTSC信号の影響が比
較的小さい場合等には、必ずしも、これらのキャリアに
比較的重要でないデータを割当てる必要はない。
【0050】シンボル符号化器63は、データ振分け回路
53からのディジタルTV信号をI−Q平面上のシンボル
位置に割当てる。これにより、シンボル符号化器63は入
力信号をI軸成分とQ軸成分から成る複素シンボルに変
換してバッファ64に出力する。バッファ64は、順次入力
される複素シンボルを保持し、2OFDMシンボル分の
キャリア数2Nからk+h本のキャリア数を引いた2N
−k−h本のキャリアに対応する1乃至2N−k−hの
複素シンボルが入力されると、保持したデータを出力す
るようになっている。なお、上述した比較的重要でない
データの複素シンボルは、m+1乃至m+k及びl+1
乃至l+hの複素シンボルとして保持されるようになっ
ている。
【0051】バッファ64は2N−k−h個の複素シンボ
ルのうち所定の1OFDMシンボルの各キャリアに対応
する1乃至Nの複素シンボルをバッファ65に出力する。
また、バッファ64は、入力されたN+1乃至2N−k−
hの複素シンボルのうちN+1乃至N+m,N+m+1
乃至N+l−k,N+l−k+1乃至2N−k−hを夫
々1乃至m,m+k+1乃至l,l+h+1乃至Nの複
素シンボルとしてバッファ66に与えるようになってい
る。更に、バッファ64はm+1乃至m+kの複素シンボ
ルを符号反転回路67にも出力する。符号反転回路67は入
力された複素シンボルの位相を180度変化させて、m
+1乃至m+kの複素シンボルとしてバッファ66に与え
るようになっている。また、バッファ64は入力されたl
+1乃至l+hの複素シンボルをl+1乃至l+hの複
素シンボルとしてバッファ66にも出力する。
【0052】バッファ65,66は保持したデータを選択器
68に出力する。選択器68はバッファ65,66の出力を1H
期間毎に切換え選択してIFFT器69に出力する。IF
FT器69は、選択器68からのN個の入力に対してIFF
T処理を行ってOFDM変調する。IFFT器69の出力
はパラレル/シリアル変換器70に与える。パラレル/シ
リアル変換器70は、並列に入力されたN個のキャリアを
直列に並べ変えて、実数成分であるI軸データと虚数成
分であるQ軸データとから成るOFDMシンボルを得
る。I軸データ及びQ軸データは夫々ディジタル/アナ
ログ(D/A)変換器71,72に与えられる。
【0053】D/A変換器71,72は入力されたディジタ
ルデータをアナログ信号に変換して夫々乗算器73,74に
出力する。局部発振器75は所定の発振周波数で位相が0
度及び90度の発振出力を発生して夫々乗算器73,74に
出力する。乗算器73はD/A変換器71からのI軸信号と
発振器75からの同相軸発振出力とを乗算して同相軸変調
信号を加算器76に出力する。乗算器74はD/A変換器72
からのQ軸信号と発振器75からの直交軸発振出力とを乗
算して直交軸変調信号を加算器76に出力する。加算器76
は乗算器73,74の出力を加算して直交変調信号をBPF
77に出力する。BPF77は加算器76の出力を帯域制限し
て送信信号として出力するようになっている。
【0054】なお、タイミング回路78にはクロックが入
力されており、タイミング回路78はクロックに基づいて
各部のタイミング信号を作成するようになっている。
【0055】次に、このように構成された実施例の動作
について説明する。
【0056】入力端子61を介して入力されたディジタル
TV信号はデータ振分け回路62に入力される。データ振
分け回路62は、OFDMシンボルを構成する1乃至N本
のキャリアのうち同一チャンネルで伝送されるNTSC
信号の映像主搬送波及び色副搬送波近傍の周波数帯に対
応するm+1乃至m+kのk本のキャリア及びl+1乃
至l+hのh本のキャリアを変調するためのデータとし
て、比較的重要でない例えば空間周波数が高い成分を割
当てるように、データの配列を変換する。データ振分け
回路62からのディジタルTV信号はシンボル符号化器63
によって複素シンボルに変換されてバッファ64に供給さ
れる。
【0057】本実施例においては、OFDMシンボルの
m+1乃至m+kのk本のキャリア及びl+1乃至l+
hのh本のキャリアには2OFDMシンボルで同一のデ
ータを割当てる。このため、バッファ64は2OFDMシ
ンボル分の複素シンボルとしてシンボル符号化器63から
の2N−k−h個のデータを保持する。2N−k−h個
のデータが保持されると、バッファ64は、m+1乃至m
+k及びl+1乃至l+hの複素シンボルを含む1乃至
Nの複素シンボルをバッファ65に出力すると共に、m+
1乃至m+kの複素シンボルを符号反転回路67に出力す
る。また、バッファ64は、入力されたN+1乃至N+m
の複素シンボルを1乃至mの複素シンボルとしてバッフ
ァ66に与え、入力されたN+m+1乃至N+l−kの複
素シンボルをm+k+1乃至lの複素シンボルとしてバ
ッファ66に与え、入力されたN+l−k+1乃至2N−
k−hの複素シンボルをl+h+1乃至Nの複素シンボ
ルとしてバッファ66に与える。バッファ66のm+1乃至
m+kの複素シンボルとしては符号反転回路67によって
反転された複素シンボルが供給される。また、バッファ
66のl+1乃至l+hの複素シンボルとしてはバッファ
64に入力されたl+1乃至l+hの複素シンボルがその
まま供給される。
【0058】バッファ65に入力された1乃至Nの複素シ
ンボルとバッファ66に入力された1乃至Nの複素シンボ
ルとでは、l+1乃至l+hの複素シンボルが共通であ
り、また、m+1乃至m+kの複素シンボルが共通のデ
ータに基づく複素シンボルで位相が180度相違するも
のである。バッファ65,66の出力は選択器68によって1
H期間毎に切換え選択されてIFFT器69に供給され
る。
【0059】IFFT器69は所定の1H期間において、
例えばバッファ65からの1乃至Nの複素シンボルをIF
FT処理する。IFFT器69の出力はパラレル/シリア
ル変換器70によってシリアルに変換されてOFDMシン
ボルが得られる。このOFDMシンボルは、映像主搬送
波近傍の周波数帯のk本のOFDMキャリアがm+1乃
至m+kの複素シンボルによって変調されており、色副
搬送波近傍の周波数帯のh本のOFDMキャリアがl+
1乃至l+hの複素シンボルによって変調されている。
【0060】次の1H期間には選択器68によってIFF
T器69にはバッファ66の出力が供給される。IFFT器
69はバッファ66の出力をIFFT処理し、OFDM変調
出力はパラレル/シリアル変換されてOFDMシンボル
が得られる。このOFDMシンボルは、映像主搬送波近
傍の周波数帯のk本のOFDMキャリアが前OFDMシ
ンボルの同一キャリアを変調した複素シンボルの反転信
号によって変調されている。また、色副搬送波近傍の周
波数帯のh本のOFDMキャリアは前OFDMシンボル
の同一キャリアを変調した複素シンボルと同一信号によ
って変調されている。こうして、パラレル/シリアル変
換器70からは図1のOFDMシンボル41,42と同様の信
号が出力される。
【0061】パラレル/シリアル変換器70からのOFD
MシンボルのI軸データ及びQ軸データは夫々D/A変
換器71,72によってアナログ信号に変換された後乗算器
73,74に与えられる。乗算器73は局部発振器75からの同
相軸発振出力とI軸データとの乗算によってI軸データ
を同相変調し、乗算器74は直交軸発振出力とQ軸データ
との乗算によってQ軸データを直交変調する。乗算器7
3,74の出力は加算器76によって加算され、加算器76か
ら直交変調出力がBPF77に供給される。BPF77は加
算器76からのOFDM信号を帯域制限して送信信号とし
て出力する。
【0062】このように、本実施例においては、図1に
示すOFDMシンボルを作成して伝送することができ
る。映像主搬送波及び色副搬送波近傍の周波数帯のキャ
リアも使用しているので、データ伝送レートが低下する
ことを防止することができる。
【0063】図6は本発明に係るOFDM受信装置の一
実施例を示すブロック図である。図6は図1のOFDM
伝送方法におけるOFDMシンボルを受信復調可能なも
のである。
【0064】本実施例においては、受信されたOFDM
シンボルはN本のキャリアを有し、N本のキャリアのう
ち、m+1本目からm+k本目までのk本のキャリアが
同一チャンネルで伝送されたNTSC信号の映像主搬送
波によって妨害を受け、l+1本目からl+h本目まで
のh本のキャリアが同一チャンネルのNTSC信号の色
副搬送波によって妨害を受けているものとする。
【0065】受信信号は入力端子81を介して入力されて
チューナ回路82に供給される。チューナ回路82は受信信
号を中間周波数帯の信号に変換してBPF83に出力す
る。BPF83は入力された信号を帯域制限して乗算器8
4,85に出力する。局部発振器86は位相が0度及び90
度の局部発振出力を夫々乗算器84,85に出力しており、
乗算器84,85はBPF83の出力に局部発振出力を乗算す
ることにより、中間周波数帯の信号を準同期直交検波し
てベースバンドのOFDMシンボルを得る。
【0066】乗算器84,85の検波出力は夫々LPF87,
88に与えられる。LPF87,88は入力された信号を低域
に帯域制限して夫々A/D変換器89,90に出力する。A
/D変換器89,90は夫々LPF87,88からの同相軸及び
直交軸の検波出力(Iデータ,Qデータ)をディジタル
信号に変換してシリアル/パラレル変換器93に出力す
る。A/D変換器89,90の出力はクロック再生回路91に
も与えられる。クロック再生回路91はIデータ及びQデ
ータに基づいてクロックを再生して、A/D変換器89,
90にサンプリングクロックとして出力すると共に、タイ
ミング回路92にも出力する。タイミング回路92は入力さ
れたクロックに基づいて回路の各部に供給するタイミン
グ信号を発生するようになっている。
【0067】シリアル/パラレル変換器93は入力された
OFDMシンボルを並列に並べ変えて1乃至Nのシンボ
ルをFFT器94に出力する。FFT器94は入力されたシ
ンボルに対してFFT処理を行ってOFDM復調し、1
乃至Nの複素シンボルをバッファ95又はバッファ96に1
H期間毎に切換えて出力するようになっている。即ち、
バッファ95,96はタイミング信号によって、FFT器94
からのN個の並列な複素シンボル列を交互に取込む。
【0068】バッファ95,96は送信側のバッファ64に保
持される2OFDMシンボル分の複素シンボルに基づく
FFT器94の出力が入力されると、入力された1乃至
m,m+k+1乃至l,l+h+1乃至Nの複素シンボ
ルをバッファ97に出力する。また、バッファ95,96は、
入力されたm+1乃至m+kのk個の複素シンボルを減
算器98に出力し、入力されたl+1乃至l+hのh個の
複素シンボルを加算器99に出力するようになっている。
【0069】減算器98は、バッファ95出力のm+1の複
素シンボルからバッファ96出力のm+1の複素シンボル
を複素減算してバッファ97にm+1の複素シンボルとし
て出力する。同様に、減算器98は、バッファ95出力のm
+2乃至m+kの複素シンボルからバッファ96出力のm
+2乃至m+kの複素シンボルを夫々複素減算してバッ
ファ97にm+2乃至m+kの複素シンボルとして出力す
る。この減算処理によって、図3に示すように、同一チ
ャンネルで伝送されたNTSC信号の映像主搬送波近傍
の帯域による妨害が除去される。また、加算器99は、バ
ッファ95出力のl+1乃至l+hの複素シンボルとバッ
ファ96出力のl+1乃至l+hの複素シンボルとを夫々
複素加算してバッファ97にl+1乃至l+hの複素シン
ボルとして出力する。この加算処理によって、同一チャ
ンネルで伝送されたNTSC信号の色副搬送波近傍の帯
域による妨害が除去される。
【0070】バッファ97は、バッファ95の1乃至mの複
素シンボルが1乃至mの複素シンボルとして供給され、
減算器98のk個の減算結果がm+1乃至m+kの複素シ
ンボルとして供給され、バッファ95のm+k+1乃至l
の複素シンボルがm+k+1乃至lの複素シンボルとし
て供給され、加算器99のh個の加算結果がl+1乃至l
+hの複素シンボルとして供給され、バッファ95からの
1乃至m,m+k+1乃至l,l+h+1乃至Nの複素
シンボルが夫々N+1乃至N+m,N+m+1乃至N+
l−k,N+l−k+1乃至2N−k−hの複素シンボ
ルとして供給されるようになっている。
【0071】バッファ97は並列に入力された2N−k−
h個の複素シンボルを時系列にシンボル識別器100 に出
力する。シンボル識別器100 は入力された複素シンボル
を元のディジタルTV信号に戻して出力する。
【0072】次に、このように構成された実施例の動作
について説明する。
【0073】入力端子81を介して入力される受信信号は
N本のキャリアによって構成されたOFDM信号であ
る。このOFDM信号は同一チャンネルで伝送されたN
TSC信号の映像主搬送波及び色副搬送波によって、夫
々N本のうちのm+1乃至m+k,l+1乃至l+hの
キャリアが妨害を受けているものとする。
【0074】受信信号はチューナ回路82によって中間周
波帯に変換され、BPF83によって帯域制限される。B
PF83の出力は乗算器84、85に与えられ、局部発振器86
からの位相0度及び90度の発振出力を用いて準同期直
交検波される。乗算器84,85のI軸及びQ軸検波出力は
夫々LPF87,88によって帯域制限された後A/D変換
器89,90によってディジタル信号に変換される。A/D
変換器89,90の出力はクロック再生回路91に与えられて
クロックが再生され、A/D変換器89,90はこの再生ク
ロックをサンプリングクロックとして用いている。な
お、タイミング回路92は再生クロックに基づいて、各種
タイミング信号を発生する。
【0075】A/D変換器89,90からのI軸及びQ軸検
波出力、即ち、ベースバンドのOFDMシンボルはシリ
アル/パラレル変換器93によってパラレルデータに変換
されてFFT器94に供給される。FFT器94は入力され
た信号をFFT処理することによりOFDM復調し、N
個のキャリアに対応したN個の複素シンボルを得る。F
FT器94はN個の複素シンボルをバッファ95,96に交互
に出力する。即ち、バッファ95にFFT器94からの所定
のOFDMシンボルの復調出力が読込まれると、次のO
FDMシンボルの復調出力はバッファ96に読込まれる。
【0076】いま、バッファ95に図1のOFDMシンボ
ル41に対応するN個の復調シンボルが取込まれるものと
する。そうすると、次の、OFDMシンボル42に対応す
るN個の復調シンボルはバッファ96に取込まれる。バッ
ファ95,96に取込まれた復調シンボルのうち1乃至m,
m+k+1乃至l,l+h+1乃至Nの複素シンボルは
NTSC信号による妨害を受けていない。バッファ95か
らのこれらの複素シンボルは夫々1乃至m,m+k+1
乃至l,l+h+1乃至Nの複素シンボルとしてそのま
まバッファ97に与えられる。
【0077】一方、バッファ95,96に取込まれた復調シ
ンボルのうちm+1乃至m+kの複素シンボルはNTS
C信号の映像主搬送波による妨害を受けている。バッフ
ァ95,96からのこれらの複素シンボルは減算器98に与え
られて減算処理される。バッファ95に取込まれた復調シ
ンボルとバッファ96に取込まれた復調シンボルとは1H
期間の時間間隔で伝送されたものであり、画像の垂直方
向の相関が極めて高いことを考慮すると、これらの復調
シンボルは同一の妨害を受けたものと考えることができ
る。一方、バッファ95に取込まれたm+1乃至m+kの
復調シンボルとバッファ96に取込まれたm+1乃至m+
kの復調シンボルとは、夫々同一データに基づく複素シ
ンボルであり、位相が反転したものである。従って、減
算器98が2入力の減算をすることにより、NTSC信号
の映像主搬送波近傍帯域の成分は相殺され、OFDM復
調シンボルのみが得られる。これらの復調シンボルはm
+1乃至m+kの復調シンボルとしてバッファ97に供給
される。
【0078】また、バッファ95,96に取込まれた復調シ
ンボルのうちl+1乃至l+hの複素シンボルはNTS
C信号の色副搬送波による妨害を受けている。バッファ
95,96からのこれらの複素シンボルは加算器99に与えら
れて加算処理される。バッファ95に取込まれた復調シン
ボルとバッファ96に取込まれた復調シンボルとは1H期
間の時間間隔で伝送されたものであるので、これらの復
調シンボルは略同一レベルの相互に逆位相の妨害を受け
たものと考えることができる。一方、バッファ95に取込
まれたl+1乃至l+hの復調シンボルとバッファ96に
取込まれたl+1乃至l+hの復調シンボルとは、夫々
同一複素シンボルである。従って、加算器99が2入力を
加算することにより、NTSC信号の色副搬送波近傍帯
域の成分は相殺され、OFDM復調シンボルのみが得ら
れる。これらの復調シンボルはl+1乃至l+hの復調
シンボルとしてバッファ97に供給される。
【0079】バッファ96からの1乃至m,m+k+1乃
至l,l+h+1乃至NのN−k−h個の復調シンボル
は、夫々、N+1乃至N+m,N+m+1乃至N+l−
k,N+l−k+1乃至2N−k−hの復調シンボルと
してバッファ97に供給される。こうして、バッファ97に
は2OFDMシンボルの復調出力として2N−k−h個
の複素シンボルが入力される。バッファ97に並列に入力
された複素データは時系列に順次出力されて、シンボル
識別器100 に入力される。シンボル識別器100は入力さ
れた複素データをディジタルTV信号に変換して出力す
る。
【0080】このように、本実施例においては、図1に
示すOFDMシンボルを受信して、元のディジタルTV
信号を再現することができる。映像主搬送波及び色副搬
送波近傍の周波数帯のキャリアも使用したOFDM信号
が入力された場合でも、歪みなく信号を再現することが
でき、データ伝送レートが低下することを防止すること
ができる。
【0081】図5の実施例において、符号反転回路67に
入力されるデータは、バッファ64のm+1乃至m+kの
一群のデータであるものとして説明したが、m+1乃至
m+kの複素シンボルの外に、j+1乃至j+gの複素
シンボル等、バッファ64から複数群の複素シンボルを符
号反転回路67に与えてもよい。この場合には、符号反転
回路67に与えたシンボル数に応じてバッファ64から出力
する複素シンボル数を設定する。また、同様に、図5で
は、バッファ64からのl+1乃至l+hの一群の複素シ
ンボルをバッファ65,66のいずれにも供給しているが、
他の複数群の複素シンボルをバッファ65,66のいずれに
も与えるようにしてもよい。
【0082】このように、送信側において複数のキャリ
ア群を符号反転させ、又は、複数群の同一キャリアデー
タを2OFDMに亘って重複させて伝送した場合には、
図6の受信側において、減算器98及び加算器99に与える
復調シンボルもバッファ95、96から夫々一群だけ入力す
るのではなく、送信時に対応させて入力しなければなら
ないことは明らかである。
【0083】また、送信側において、バッファ64からの
m+1乃至m+k,l+1乃至l+hの複素シンボルと
他の複素シンボルとが異なるシンボル配置を有する直交
変調信号であるものとしてもよい。例えば、m+1乃至
m+k以外及びl+1乃至l+h以外の複素シンボルの
シンボル配置が16値直交振幅変調(QAM)であった
場合において、m+1乃至m+k,l+1乃至l+hの
複素シンボルデータを多値度が低いQPSKによるシン
ボル配置の信号としてもよい。更に、妨害に応じて多値
度を調整するようにしてもよい。
【0084】また、図5及び図6の実施例においては、
同一チャンネルで伝送されるNTSC信号の映像主搬送
波近傍の周波数帯に対応するOFDMキャリア及び色副
搬送波近傍の周波数帯に対応するOFDMキャリアのい
ずれも利用するようになっているが、これらの帯域のい
ずれか一方のみを用いるようにしてもよい。例えば、映
像主搬送波近傍の周波数帯に対応するOFDMキャリア
を使用しない場合には、図5の符号反転回路67及び図6
の減算器98は不要となり、色副搬送波近傍の周波数帯に
対応するOFDMキャリアを使用しない場合には、図6
の加算器99は不要となる。
【0085】図7は本発明の他の実施例に係るOFDM
伝送方法を示す説明図である。
【0086】上記各実施例は、1H期間に1OFDMシ
ンボルを割当てて伝送した例である。これに対し本実施
例においては、1H期間に2OFDMシンボル、又は、
それ以上のOFDMシンボルを割当てて伝送する。な
お、図7では1H期間に2OFDMシンボルを伝送する
例を示している。
【0087】本実施例においても、図1の実施例と同様
に、同一チャンネルで伝送されるNTSC信号の映像主
搬送波及び色副搬送波近傍の周波数帯域に相当するOF
DMキャリアについては、一対のOFDMシンボル間で
同一のデータに基づくシンボルを用いて変調する。これ
らの一対のOFDMシンボルは、本実施例においては連
続した2シンボルではなく、1H期間前後の2シンボル
である。即ち、これらの一対のOFDMシンボルの映像
主搬送波近傍の周波数帯に相当するOFDMキャリア同
士は、同一データで位相が180度相違する変調シンボ
ルによって変調される。また、これらの一対のOFDM
シンボルの色副搬送波近傍の周波数帯に相当するOFD
Mキャリア同士は、同一の変調シンボルによって変調さ
れる。なお、図1の実施例と同様に、各OFDMシンボ
ルの切換わりタイミングは、NTSC信号の水平走査開
始タイミングに一致している必要はない。
【0088】1H期間に2OFDMシンボルを伝送する
場合には、NTSC信号の走査線に対してOFDMシン
ボルは例えば図7の関係を有する。図7の細線はNTS
C信号の各走査線を示し、太線はOFDMシンボルを示
している。また、OFDMシンボルの切換わりタイミン
グは△印によって示している。図7において、例えば、
OFDMシンボル111とOFDMシンボル113と
は、映像主搬送波及び色副搬送波近傍の周波数帯域に対
応するOFDMキャリアが同一のデータに基づいて変調
されている。同様に、OFDMシンボル112,114
の映像主搬送波及び色副搬送波近傍の周波数帯域に対応
するOFDMキャリアも同一のデータに基づいて変調さ
れている。
【0089】図7に示すように、OFDMシンボルの切
換わりタイミングは、△印で示すように、NTSC信号
の走査線の開始タイミングよりも遅延しているものとす
る。所定タイミングの受信信号は、所定タイミングのN
TSC信号と同一水平位置のOFDMシンボルとの和で
ある。例えば、タイミングAにおける受信信号は、タイ
ミングAの走査線117 とタイミングAのOFDMシンボ
ル111 との和である。同様に、このタイミングAの1H
期間後のタイミングBにおける受信信号は、タイミング
Bの走査線118 とタイミングBのOFDMシンボル113
との和である。
【0090】これらの走査線117 ,118 同士は極めて高
い相関を有することから、タイミングA,BのOFDM
シンボル111 ,113 は略同一の妨害を受けているものと
考えることができる。即ち、NTSC信号の1H期間前
後の信号同士の相関が極めて高いことから、タイミング
A,Bのように1H期間前後の受信信号の差を求める
と、NTSC信号の映像主搬送波近傍の周波数帯成分は
相殺されて0となる。一方、この帯域におけるOFDM
シンボル111 ,113 のOFDMキャリア同士の位相は反
転しているので、差を求めることにより、OFDMキャ
リア成分のみが得られる。
【0091】また、NTSC信号の色副搬送波は、スペ
クトルが1H期間前と反転しているので、走査線117 ,
118 同士を加算すると、色副搬送波帯域のNTSC信号
成分は0となる。OFDMシンボル113 の色副搬送波近
傍の周波数帯域に対応するOFDMキャリアは、1H期
間前に伝送されたOFDMシンボル111 の色副搬送波近
傍の周波数帯域の各OFDMキャリアと同一の変調シン
ボルによって変調されている。従って、タイミングA,
BにおいてOFDMシンボル111 ,113 同士を加算する
と、色副搬送波近傍の周波数帯域については、OFDM
キャリアに重畳されていたNTSC信号成分は除去さ
れ、OFDMキャリア成分のみが得られる。
【0092】このように、本実施例においても図1の実
施例と同様の効果を得ることができる。更に、本実施例
においては、1走査期間に複数のOFDMシンボルを伝
送することができることから、データ伝送レートを一層
向上させることができるという利点がある。
【0093】なお、本実施例においては、1H期間前後
の一対のOFDMシンボルについて、映像主搬送波近傍
帯域と色副搬送波近傍帯域内のいずれのOFDMキャリ
アも同一データに基づく変調シンボルによって変調する
例を説明したが、何れか一方の帯域内のOFDMキャリ
アのみを同一データに基づく変調シンボルによって変調
するようにしてもよいことは明らかである。
【0094】図8は本発明の他の実施例に係るOFDM
送信装置を示すブロック図である。図8において図5と
同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
本実施例は図7のOFDMシンボルを送出可能なもので
ある。
【0095】本実施例においては、伝送帯域にN本のキ
ャリアを有するOFDMシンボルを送出する。なお、N
本のキャリアのうち、m+1本目からm+k本目までの
k本のキャリアが同一チャンネルで伝送されたNTSC
信号の映像主搬送波によって妨害を受け、l+1本目か
らl+h本目までのh本のキャリアが同一チャンネルの
NTSC信号の色副搬送波によって妨害を受けるものと
する。
【0096】バッファ121 には、データの重要度に応じ
て配列されたデータがシンボル符号化器63によって複素
シンボルに変換されて入力される。バッファ121 は、順
次入力される複素シンボルを保持し、4OFDMシンボ
ル分のキャリア数4Nから2(k+h)本のキャリア数
を引いた4N−2k−2h本のキャリアに対応する1乃
至4N−2k−2hの複素シンボルが入力されると、保
持したデータを出力するようになっている。なお、比較
的重要でないデータの複素シンボルは、m+1乃至m+
k、N+m+1乃至N+m+k、l+1乃至l+h及び
N+l+1乃至N+l+hの複素シンボルとして保持さ
れるようになっている。
【0097】バッファ121 は4N−2k−2h個の複素
シンボルのうち所定の1OFDMシンボルの各キャリア
に対応する1乃至Nの複素シンボルをバッファ122 に出
力する。また、バッファ121 は、4N−2k−2h個の
複素シンボルのうち次の1OFDMシンボルの各キャリ
アに対応するN+1乃至2Nの複素シンボルをバッファ
123 に出力する。また、バッファ121 は、入力された2
N+1乃至3N−k−hの複素シンボルのうち2N+1
乃至2N+m,2N+m+1乃至2N+l−k,2N+
l−k+1乃至3N−k−hを夫々1乃至m,m+k+
1乃至l,l+h+1乃至Nの複素シンボルとしてバッ
ファ124 に与えるようになっている。更に、バッファ12
1 は、入力された3N−k−h+1乃至3N−2k−2
hの複素シンボルのうち3N−k−h+1乃至3N+m
−k−h,3N+m−k−h+1乃至3N+l−2k−
h,3N+l−2k−h+1乃至3N−2k−2hを夫
々1乃至m,m+k+1乃至l,l+h+1乃至Nの複
素シンボルとしてバッファ125 に与えるようになってい
る。
【0098】また、バッファ121 は、m+1乃至m+k
の複素シンボルを符号反転回路126に出力すると共に、
N+m+1乃至N+m+kの複素シンボルを符号反転回
路127 に出力する。符号反転回路126 ,127 は入力され
た複素シンボルの位相を180度回転させて、夫々バッ
ファ124 ,125 にm+1乃至m+kの複素シンボルとし
て供給するようになっている。また、バッファ121 は入
力されたl+1乃至l+h,N+l+1乃至N+l+h
の複素シンボルを夫々バッファ124 ,125 のl+1乃至
l+hの複素シンボルとして出力するようになってい
る。
【0099】バッファ122 乃至125 は保持したデータを
選択器128 に出力する。選択器128はバッファ122 乃至1
25 の出力を1/2H期間毎に切換え選択してIFFT
器69に出力する。他の構成は図5の実施例と同様であ
る。
【0100】このように構成された実施例においては、
入力端子61を介して入力されたディジタルTV信号がデ
ータ振分け回路62によってデータの配列が変換され、シ
ンボル符号化器63によって複素シンボルに変換されるこ
とは図5と同様である。複素シンボルはバッファ64の代
りにバッファ121 に供給される。
【0101】本実施例においては、1Hに2OFDMシ
ンボルを伝送すると共に、OFDMシンボルのm+1乃
至m+kのk本のキャリア及びl+1乃至l+hのh本
のキャリアには1H期間前後の一対のOFDMシンボル
で同一のデータを割当てる。このため、バッファ121 は
4OFDMシンボル分の情報複素シンボルとしてシンボ
ル符号化器63からの4N−2k−2h個のデータを保持
する。4N−2k−2h個のデータが保持されると、バ
ッファ121 は、1乃至N及びN+1乃至2Nの複素シン
ボルを夫々バッファ122 ,123 に出力する。また、バッ
ファ121 からのm+1乃至m+k及びN+m+1乃至N
+m+kの複素シンボルは夫々符号反転回路126 ,127
によって反転されてバッファ124 ,125 のm+1乃至m
+kのシンボルとして供給される。
【0102】バッファ121 は、入力された2N+1乃至
2N+mの複素シンボルを1乃至mの複素シンボルとし
てバッファ124 に与え、入力された2N+m+1乃至2
N+l−kの複素シンボルをm+k+1乃至lの複素シ
ンボルとしてバッファ124 に与え、入力された2N+l
−k+1乃至3N−k−hの複素シンボルをl+h+1
乃至Nの複素シンボルとしてバッファ124 に与える。ま
た、バッファ121 は、入力された3N−k−h+1乃至
3N+m−k−hの複素シンボルを1乃至mの複素シン
ボルとしてバッファ125 に与え、入力された3N+m−
k−h+1乃至3N+l−2k−hの複素シンボルをm
+k+1乃至lの複素シンボルとしてバッファ125 に与
え、入力された3N+l−2k−h+1乃至4N−2k
−2hの複素シンボルをl+h+1乃至Nの複素シンボ
ルとしてバッファ125 に与える。
【0103】バッファ124 ,125 のm+1乃至m+kの
複素シンボルとしては夫々符号反転回路126 ,127 から
の複素シンボルが供給される。また、バッファ124 ,12
5 のl+1乃至l+hの複素シンボルとしては夫々バッ
ファ121 に入力されたl+1乃至l+h及びN+l+1
乃至N+l+hの複素シンボルがそのまま供給される。
バッファ122 に入力された1乃至Nの複素シンボルとバ
ッファ124 に入力された1乃至Nの複素シンボルとで
は、l+1乃至l+hの複素シンボルが共通であり、ま
た、m+1乃至m+kの複素シンボルが共通のデータに
基づく複素シンボルで位相が180度相違するものであ
る。同様に、バッファ123 に入力された1乃至Nの複素
シンボルとバッファ125 に入力された1乃至Nの複素シ
ンボルとでは、l+1乃至l+hの複素シンボルが共通
であり、また、m+1乃至m+kの複素シンボルが共通
のデータに基づく複素シンボルで位相が180度相違す
るものである。バッファ122 乃至125 の出力は選択器68
によって1/2H期間毎に切換え選択されてIFFT器
69に供給される。
【0104】以後の動作は図5の実施例と同様であり、
IFFT器69によって選択器128 からの複素シンボルが
OFDM変調されてOFDMシンボルが作成され、この
OFDMシンボルは直交変調されてOFDM信号として
出力される。いま、所定のタイミングでバッファ122 か
らの複素シンボルに基づくOFDM信号が出力される
と、次の1/2H期間後にはバッファ123 からの複素シ
ンボルに基づくOFDM信号が出力される。そして、バ
ッファ122 からの複素シンボルに基づくOFDM信号の
出力から1H期間後にバッファ124 からの複素シンボル
に基づくOFDM信号が出力され、バッファ123 からの
複素シンボルに基づくOFDM信号の出力から1H期間
後にバッファ125 からの複素シンボルに基づくOFDM
信号が出力される。こうして、図7のOFDMシンボル
と同様の信号が得られる。
【0105】このように、本実施例においては、図7に
示すOFDMシンボルを作成して伝送することができ
る。図5の実施例よりもよりデータ伝送レートを高くす
ることができる。
【0106】図9は本発明に係るOFDM受信装置の一
実施例を示すブロック図である。図9において図6と同
一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。図
9は図7のOFDM伝送方法におけるOFDMシンボル
を受信復調可能なものである。
【0107】本実施例においては、受信されたOFDM
シンボルはN本のキャリアを有し、N本のキャリアう
ち、m+1本目からm+k本目までのk本のキャリアが
同一チャンネルで伝送されたNTSC信号の映像主搬送
波によって妨害を受け、l+1本目からl+h本目まで
のh本のキャリアが同一チャンネルのNTSC信号の色
副搬送波によって妨害を受けているものとする。
【0108】FFT器94はシリアル/パラレル変換器93
からOFDMシンボルが順次入力され、このOFDMシ
ンボルにFFT処理を行ってOFDM復調し、1乃至N
の複素シンボルをバッファ131 乃至134 に1/2H期間
毎に切換えて出力するようになっている。即ち、バッフ
ァ131 乃至134 はタイミング信号によって、FFT器94
からのN個の並列な複素シンボル列を交互に取込む。
【0109】バッファ131 乃至134 は送信側のバッファ
121 に保持される4OFDMシンボル分の複素シンボル
に基づくFFT器94の出力が入力されると、入力された
1乃至m,m+k+1乃至l,l+h+1乃至Nの複素
シンボルをバッファ135 に出力する。また、バッファ13
1 ,133 は、入力されたm+1乃至m+kのk個の複素
シンボルを減算器136 に出力し、入力されたl+1乃至
l+hのh個の複素シンボルを加算器137 に出力するよ
うになっている。また、バッファ132 ,134 は、入力さ
れたm+1乃至m+kのk個の複素シンボルを減算器13
8 に出力し、入力されたl+1乃至l+hのh個の複素
シンボルを加算器139 に出力するようになっている。
【0110】減算器136 は、バッファ131 出力のm+1
乃至m+kの複素シンボルからバッファ133 出力のm+
1乃至m+kの複素シンボルを夫々複素減算してバッフ
ァ135 にm+1乃至m+kの複素シンボルとして出力す
る。同様に、減算器138 は、バッファ132 出力のm+1
乃至m+kの複素シンボルからバッファ134 出力のm+
1乃至m+kの複素シンボルを夫々複素減算してバッフ
ァ135 にN+m+1乃至N+m+kの複素シンボルとし
て出力する。この減算処理によって、同一チャンネルで
伝送されたNTSC信号の映像主搬送波近傍の帯域によ
る妨害が除去される。
【0111】また、加算器137 は、バッファ131 出力の
l+1乃至l+hの複素シンボルとバッファ133 出力の
l+1乃至l+hの複素シンボルとを夫々複素加算して
バッファ135 にl+1乃至l+hの複素シンボルとして
出力する。加算器139 は、バッファ132 出力のl+1乃
至l+hの複素シンボルとバッファ134 出力のl+1乃
至l+hの複素シンボルとを夫々複素加算してバッファ
135 にN+l+1乃至N+l+hの複素シンボルとして
出力する。この加算処理によって、同一チャンネルで伝
送されたNTSC信号の色副搬送波近傍の帯域による妨
害が除去される。
【0112】バッファ135 は、バッファ131 の1乃至m
の複素シンボルが1乃至mの複素シンボルとして供給さ
れ、減算器136 のk個の減算結果がm+1乃至m+kの
複素シンボルとして供給され、バッファ131 のm+k+
1乃至lの複素シンボルがm+k+1乃至lの複素シン
ボルとして供給され、加算器137 のh個の加算結果がl
+1乃至l+hの複素シンボルとして供給され、バッフ
ァ131 のl+h+1乃至Nの複素シンボルがl+h+1
乃至Nの複素シンボルとして供給される。以後、同様
に、バッファ132 の1乃至mの複素シンボルがN+1乃
至N+mの複素シンボルとして供給され、減算器138 の
k個の減算結果がN+m+1乃至N+m+kの複素シン
ボルとして供給され、バッファ132 のm+k+1乃至l
の複素シンボルがN+m+k+1乃至N+lの複素シン
ボルとして供給され、加算器139 のh個の加算結果がN
+l+1乃至N+l+hの複素シンボルとして供給さ
れ、バッファ132 のl+h+1乃至Nの複素シンボルが
N+l+h+1乃至2Nの複素シンボルとして供給され
る。更に、バッファ133 からの1乃至m,m+k+1乃
至l,l+h+1乃至Nの複素シンボルが夫々2N+1
乃至2N+m,2N+m+1乃至2N+l−k,2N+
l−k+1乃至3N−k−hの複素シンボルとして供給
され、バッファ134 からの1乃至m,m+k+1乃至
l,l+h+1乃至Nの複素シンボルが夫々3N−k−
h+1乃至3N+m−k−h,3N+m−k−h+1乃
至3N+l−2k−h,3N+l−2k−h+1乃至4
N−2k−2hの複素シンボルとして供給されるように
なっている。
【0113】バッファ135 は並列に入力された4N−2
k−2h個の複素シンボルを時系列にシンボル識別器10
0 に出力する。シンボル識別器100 は入力された複素シ
ンボルを元のディジタルTV信号に戻して出力する。
【0114】次に、このように構成された実施例の動作
について説明する。
【0115】入力端子81を介して入力される受信信号は
N本のキャリアによって構成されたOFDM信号であ
る。このOFDM信号は同一チャンネルで伝送されたN
TSC信号の映像主搬送波及び色副搬送波によって、夫
々N本のうちのm+1乃至m+k,l+1乃至l+hの
キャリアが妨害を受けているものとする。
【0116】受信信号が直交検波された後、FFT器94
によってOFDM復調されることは図6の実施例と同様
である。FFT器94はN個の複素シンボルをバッファ13
1 乃至134 に1/2H期間毎に切換えて出力する。
【0117】いま、バッファ131 に図7のOFDMシン
ボル111 に対応するN個の復調シンボルが取込まれるも
のとする。そうすると、次の、OFDMシンボル112 に
対応するN個の復調シンボルはバッファ132 に取込ま
れ、以後OFDMシンボル113,114 に対応する各N個
の復調シンボルは夫々バッファ133 ,134 に取込まれ
る。バッファ131 乃至134 に取込まれた復調シンボルの
うち1乃至m,m+k+1乃至l,l+h+1乃至Nの
複素シンボルはNTSC信号による妨害を受けていな
い。バッファ131 からのこれらの複素シンボルは夫々1
乃至m,m+k+1乃至l,l+h+1乃至Nの複素シ
ンボルとしてそのままバッファ135 に与えられる。ま
た、バッファ132 からのこれらの複素シンボルは夫々N
+1乃至N+m,N+m+k+1乃至N+l,N+l+
h+1乃至2Nの複素シンボルとしてそのままバッファ
135 に与えられる。
【0118】一方、バッファ131 乃至134 に取込まれた
復調シンボルのうちm+1乃至m+kの複素シンボルは
NTSC信号の映像主搬送波による妨害を受けている。
バッファ131 ,133 からのこれらの複素シンボルは減算
器136 に与えられて減算処理される。バッファ131 に取
込まれた復調シンボルとバッファ133 に取込まれた復調
シンボルとは1H期間の時間間隔で伝送されたものであ
り、画像の垂直方向の相関が極めて高いことを考慮する
と、これらの復調シンボルは同一の妨害を受けたものと
考えることができる。一方、バッファ131 に取込まれた
m+1乃至m+kの復調シンボルとバッファ133 に取込
まれたm+1乃至m+kの復調シンボルとは、夫々同一
データに基づく複素シンボルであり、位相が反転したも
のである。従って、減算器136 が2入力の減算をするこ
とにより、NTSC信号の映像主搬送波近傍帯域の成分
は相殺され、OFDM復調シンボルのみが得られる。こ
れらの復調シンボルはm+1乃至m+kの復調シンボル
としてバッファ135 に供給される。同様に、バッファ13
2 ,134 からのm+1乃至m+kの複素シンボル同士は
減算器138 によって減算されて映像主搬送波近傍帯域の
成分は相殺される。これらの復調シンボルはN+m+1
乃至N+m+kの復調シンボルとしてバッファ135 に供
給される。
【0119】また、バッファ131 乃至134 に取込まれた
復調シンボルのうちl+1乃至l+hの複素シンボルは
NTSC信号の色副搬送波による妨害を受けている。バ
ッファ131 とバッファ133 からのこれらの複素シンボル
は加算器137 に与えられて加算処理される。バッファ13
1 に取込まれた復調シンボルとバッファ133 に取込まれ
た復調シンボルとは1H期間の時間間隔で伝送されたも
のであるので、これらの復調シンボルは略同一レベルの
相互に逆位相の妨害を受けたものと考えることができ
る。一方、バッファ131 に取込まれたl+1乃至l+h
の復調シンボルとバッファ133 に取込まれたl+1乃至
l+hの復調シンボルとは、夫々同一複素シンボルであ
る。従って、加算器137 が2入力を加算することによ
り、NTSC信号の色副搬送波近傍帯域の成分は相殺さ
れ、OFDM復調シンボルのみが得られる。これらの復
調シンボルはl+1乃至l+hの復調シンボルとしてバ
ッファ135 に供給される。同様に、バッファ132 ,134
からのl+1乃至l+hの復調シンボル同士を加算器13
9 が加算することにより、NTSC信号の色副搬送波近
傍帯域の成分は相殺される。これらの復調シンボルはN
+l+1乃至N+l+hの復調シンボルとしてバッファ
135 に供給される。
【0120】バッファ133 からの1乃至m,m+k+1
乃至l,l+h+1乃至NのN−k−h個の復調シンボ
ルは、夫々、2N+1乃至2N+m,2N+m+1乃至
2N+l−k,2N+l−k+1乃至3N−k−hの復
調シンボルとしてバッファ135 に供給され、バッファ13
4 からの1乃至m,m+k+1乃至l,l+h+1乃至
NのN−k−h個の復調シンボルは、夫々、3N−k−
h+1乃至3N+m−k−h,3N+m−k−h+1乃
至3N+l−2k−h,3N+l−2k−h+1乃至4
N−2k−2hの復調シンボルとしてバッファ135 に供
給される。こうして、バッファ135 には4OFDMシン
ボル分の復調出力として4N−2k−2h個の複素シン
ボルが入力される。バッファ135 に並列に入力された複
素データは時系列に順次出力されて、シンボル識別器10
0 に入力される。シンボル識別器100 は入力された複素
データをディジタルTV信号に変換して出力する。
【0121】図7乃至図9においては、1H期間に2O
FDMシンボルを割当てた例を説明したが、1H期間に
3OFDMシンボル以上を割当てて伝送する場合も同様
に構成可能であることは明らかである。また、図7乃至
図9の実施例においては、同一チャンネルで伝送される
NTSC信号の映像主搬送波及び色副搬送波近傍の周波
数帯域の一群のOFDMキャリアを、1H期間前後の一
対のOFDMシンボルで共通のデータを用いて変調する
例を説明したが、図1、図5及び図6の実施例と同様
に、妨害の状態に応じて、いずれか一方の帯域のみを利
用してもよく、また、各帯域を複数群のOFDMキャリ
アに分けて変調してもよいことは明らかである。例え
ば、映像主搬送波近傍の帯域のOFDMキャリアのみを
用いる場合には、受信側において加算器137 ,139 が不
要であること等は図5,6の実施例と同様である。
【0122】なお、上記各実施例では一対のOFDMシ
ンボルとして1H前後のOFDMシンボルを用いたが、
相関があれば2H前後又は3H前後のOFDMシンボル
を用いてもよい。
【0123】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、同
一チャンネルで伝送されるアナログテレビジョン放送信
号の所定の周波数帯域のキャリアについては一対の直交
周波数分割多重被変調波相互間で同一のデータに基づく
シンボルを用いて変調し、これらの一対の直交周波数分
割多重被変調波の一方と他方とをn水平周期間隔(nは
自然数)で送出しているので、アナログテレビジョン信
号の妨害を除去すると共に、データ伝送レートを向上さ
せることができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るOFDM伝送方法の一実施例を示
す説明図。
【図2】図1の実施例を説明するための説明図。
【図3】図1の実施例を説明するためのスペクトル図。
【図4】図1の実施例を説明するための説明図。
【図5】本発明に係るOFDM送信装置の一実施例を示
すブロック図。
【図6】本発明に係るOFDM受信装置の一実施例を示
すブロック図。
【図7】本発明の他の実施例に係るOFDM伝送方法を
示す説明図。
【図8】本発明の他の実施例に係るOFDM送信装置を
示すブロック図。
【図9】本発明の他の実施例に係るOFDM受信装置を
示すブロック図。
【図10】OFDM被変調波を示す説明図。
【図11】従来のOFDM送信装置を示すブロック図。
【図12】従来のOFDM受信装置を示すブロック図。
【図13】従来例の問題点を説明するためのスペクトル
図。
【符号の説明】
41,42…OFDMシンボル、43a,43b…映像主搬送波
近傍の周波数帯を示す部分、44a,44b…色副搬送波近
傍の周波数帯を示す部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 11/06 11/24 H04N 11/06

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直交周波数分割多重変調に用いられる複
    数のキャリアのうち同一チャンネルで伝送されるアナロ
    グテレビジョン放送信号の所定帯域に対応するキャリア
    については一対の直交周波数分割多重被変調波相互間で
    同一のデータに基づくシンボルを用いて変調する変調手
    順と、 前記一対の直交周波数分割多重被変調波の一方と他方と
    をn水平周期間隔(nは自然数)で送出する送出手順と
    を具備したことを特徴とするOFDM伝送方法。
  2. 【請求項2】 前記アナログテレビジョン放送信号の所
    定帯域は、映像主搬送波及び色副搬送波の少なくとも一
    方の搬送波近傍の周波数帯域であることを特徴とする請
    求項1に記載のOFDM伝送方法。
  3. 【請求項3】 前記変調手順は、前記映像主搬送波近傍
    の周波数帯域に対応するキャリアを変調する場合には、
    前記一対の直交周波数分割多重被変調波相互間で同一デ
    ータに基づくシンボルとその反転信号とを用いて変調
    し、前記色副搬送波近傍の周波数帯域に対応するキャリ
    アを変調する場合には、前記一対の直交周波数分割多重
    被変調波相互間で同一データに基づく共通のシンボルを
    用いて変調することを特徴とする請求項2に記載のOF
    DM伝送方法。
  4. 【請求項4】 前記送出手順は、2水平周期で前記一対
    の前記直交周波数分割多重被変調波を送出することを特
    徴とする請求項1に記載のOFDM伝送方法。
  5. 【請求項5】 前記送出手順は、1水平周期に2以上の
    前記直交周波数分割多重被変調波を送出することを特徴
    とする請求項1に記載のOFDM伝送方法。
  6. 【請求項6】 前記変調手順は、前記アナログテレビジ
    ョン放送信号の所定帯域に対応するキャリアを非重要デ
    ータに基づくシンボルで変調することを特徴とする請求
    項1に記載のOFDM伝送方法。
  7. 【請求項7】前記非重要データは、映像信号の高周波成
    分であることを特徴とする請求項6に記載のOFDM伝
    送方法。
  8. 【請求項8】 直交周波数分割多重変調に用いられる複
    数のキャリアのうち同一チャンネルで伝送されるアナロ
    グテレビジョン放送信号の所定帯域に対応するキャリア
    については一対の直交周波数分割多重被変調波相互間で
    同一のデータに基づくシンボルを用いて変調する変調手
    段と、 前記一対の直交周波数分割多重被変調波をn水平周期間
    隔(nは自然数)で送出する送出手段とを具備したこと
    を特徴とするOFDM送信装置。
  9. 【請求項9】 前記アナログテレビジョン放送信号の所
    定帯域は、映像主搬送波及び色副搬送波の少なくとも一
    方の搬送波近傍の周波数帯域であることを特徴とする請
    求項8に記載のOFDM送信装置。
  10. 【請求項10】 前記変調手段は、前記映像主搬送波近
    傍の周波数帯域に対応するキャリアを変調する場合に
    は、前記一対の直交周波数分割多重被変調波相互間で同
    一データに基づくシンボルとその反転信号とを用いて変
    調し、前記色副搬送波近傍の周波数帯域に対応するキャ
    リアを変調する場合には、前記一対の直交周波数分割多
    重被変調波相互間で同一データに基づく共通のシンボル
    を用いて変調することを特徴とする請求項9に記載のO
    FDM送信装置。
  11. 【請求項11】 前記送出手段は、2水平周期で前記一
    対の前記直交周波数分割多重被変調波を送出することを
    特徴とする請求項8に記載のOFDM送信装置。
  12. 【請求項12】 前記送出手段は、1水平周期に2以上
    の前記直交周波数分割多重被変調波を送出することを特
    徴とする請求項8に記載のOFDM送信装置。
  13. 【請求項13】 前記変調手段は、前記アナログテレビ
    ジョン放送信号の所定帯域に対応するキャリアを非重要
    データに基づくシンボルで変調することを特徴とする請
    求項8に記載のOFDM送信装置。
  14. 【請求項14】前記非重要データは、映像信号の高周波
    成分であることを特徴とする請求項13に記載のOFD
    M送信装置。
  15. 【請求項15】 ディジタルテレビジョン信号をシンボ
    ル符号化してシンボルを出力するシンボル符号化手段
    と、 前記シンボルを複数のキャリアを用いて直交周波数分割
    多重変調することにより直交周波数分割多重被変調波を
    作成する変調手段と、 1水平周期で伝送する前記直交周波数分割多重被変調波
    の数と前記複数のキャリアのうち同一チャンネルで伝送
    されるアナログテレビジョン放送信号の映像主搬送波及
    び色副搬送波近傍の周波数帯域に対応するキャリア数と
    に基づく数の前記シンボルを保持する第1の記憶手段
    と、 この第1の記憶手段に格納された前記シンボルのうち1
    直交周波数分割多重被変調波のキャリア数分のシンボル
    を保持可能な第2の記憶手段と、 この第2の記憶手段が記憶したシンボルのうち前記映像
    主搬送波近傍の周波数帯域に対応するキャリアを変調す
    るシンボルの位相を180度移相させる移相手段と、 この移相手段の出力を前記映像主搬送波近傍の周波数帯
    域に対応するキャリアを変調するシンボルとして保持す
    ると共に、前記第2の記憶手段が記憶したシンボルのう
    ち前記色副搬送波近傍の周波数帯域に対応するキャリア
    を変調するシンボルを前記色副搬送波近傍の周波数帯域
    に対応するキャリアを変調するシンボルとして保持し、
    他のキャリアを変調するシンボルとして前記第2の記憶
    手段に保持されていない前記第1の記憶手段のシンボル
    を保持する第3の記憶手段と、 前記第2及び第3の記憶手段の出力をn水平周期間隔
    (nは自然数)で切換えて前記変調手段に与える選択手
    段とを具備したことを特徴とするOFDM送信装置。
  16. 【請求項16】 前記第2及び第3の記憶手段は、複数
    の前記直交周波数分割多重被変調波のシンボルを保持す
    ることが可能であると共に、前記選択手段は、前記第2
    及び第3の記憶手段の出力を1水平周期間隔で切換えな
    がら、1水平周期で伝送する前記直交周波数分割多重被
    変調波の数に基づく間隔で前記第2及び第3の記憶手段
    の出力を前記変調手段に与えることを特徴とする請求項
    15に記載のOFDM送信装置。
  17. 【請求項17】 直交周波数分割多重変調に用いられる
    複数のキャリアのうち同一チャンネルで伝送されるアナ
    ログテレビジョン放送信号の所定帯域に対応するキャリ
    アについては同一のデータに基づくシンボルによって変
    調した一対の直交周波数分割多重被変調波の一方と他方
    とがn水平周期間隔(nは自然数)で交互に送出され、
    この送出された信号を受信して前記シンボルを復調して
    復調シンボルを出力する復調手段と、 前記復調シンボルを前記データに戻すシンボル識別手段
    と、 前記復調手段からの復調シンボルのうち前記アナログテ
    レビジョン放送信号の所定帯域に対応するキャリアの復
    調シンボルについては前記一対の直交周波数分割多重被
    変調波の復調出力相互間で和又は差を求めることにより
    前記アナログテレビジョン放送信号の所定帯域による妨
    害を除去して前記シンボル識別手段に与える妨害除去手
    段とを具備したことを特徴とするOFDM受信装置。
  18. 【請求項18】 前記アナログテレビジョン放送信号の
    所定の帯域は、映像主搬送波及び色副搬送波の少なくと
    も一方の搬送波近傍の周波数帯域であることを特徴とす
    る請求項17に記載のOFDM受信装置。
  19. 【請求項19】 前記妨害除去手段は、前記復調手段か
    らの1直交周波数分割多重被変調波の復調シンボルを保
    持する記憶部を1つ以上備えた第1の記憶手段と、 前記各記憶部が記憶した前記アナログテレビジョン放送
    信号の映像主搬送波近傍の周波数帯域に対応するキャリ
    アの復調シンボルについては前記一対の直交周波数分割
    多重被変調波相互間で差を求める減算手段と、 前記各記憶部が記憶した前記アナログテレビジョン放送
    信号の色副搬送波近傍の周波数帯域に対応するキャリア
    の復調シンボルについては前記一対の直交周波数分割多
    重被変調波相互間で和を求める加算手段と、 前記一対の直交周波数分割多重被変調波の一方の復調シ
    ンボルを記憶した記憶部からの復調シンボル、前記減算
    手段及び加算手段からの復調シンボル並びに前記一対の
    直交周波数分割多重被変調波の他方の復調シンボルを記
    憶した記憶部からの復調シンボルを記憶する第2の記憶
    手段と、 この第2の記憶手段が記憶した復調シンボルを時系列に
    出力する配列手段とを具備したことを特徴とする請求項
    18に記載のOFDM受信装置。
  20. 【請求項20】 前記nは、1であることを特徴とする
    請求項1に記載のOFDM伝送方法。
  21. 【請求項21】 前記nは、1であることを特徴とする
    請求項8,15のいずれか一方に記載のOFDM送信装
    置。
  22. 【請求項22】 前記nは、1であることを特徴とする
    請求項17に記載のOFDM受信装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005341458A (ja) * 2004-05-31 2005-12-08 Fujitsu Ltd Ofdm変調装置及びofdm変調方法
JP2007043699A (ja) * 2006-07-28 2007-02-15 Sony Corp 復調回路及び受信装置

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