JPH07226326A - ロータリートランスコアの射出成形用金型及びロータリートランスコアの製造方法 - Google Patents
ロータリートランスコアの射出成形用金型及びロータリートランスコアの製造方法Info
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- JPH07226326A JPH07226326A JP6016707A JP1670794A JPH07226326A JP H07226326 A JPH07226326 A JP H07226326A JP 6016707 A JP6016707 A JP 6016707A JP 1670794 A JP1670794 A JP 1670794A JP H07226326 A JPH07226326 A JP H07226326A
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- rotary transformer
- slurry
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、配向によるウエルド、クラックの
発生を防止でき、ロータリートランスコアの内径の研削
による仕上げを必要としないで、スプルー等のリサイク
ルや廃棄を必要としないロータリートランスコアの射出
成形用金型を得ることを目的とする。 【構成】 本発明は、ソフトフェライト粉末とバインダ
ーの混合物からなるスラリー4をスラリー供給用通路1
1を通してロータリートランスコア成形部10に射出成
形するロータリートランスコアの射出成形用金型であ
る。スラリー供給用通路11の穴は、ロータリートラン
スコア成形部10に対して垂直で、このロータリートラ
ンスコア成形部10の中心を貫通している。また、この
スラリー供給用通路11と中心軸を同じくし、先端部3
bにスラリー供給用通路11の内周とほぼ同一の断面を
有するロッド3を有する。少なくともこの先端部3b
は、ロータリートランスコア成形部10の厚みを横断す
る距離を移動する。
発生を防止でき、ロータリートランスコアの内径の研削
による仕上げを必要としないで、スプルー等のリサイク
ルや廃棄を必要としないロータリートランスコアの射出
成形用金型を得ることを目的とする。 【構成】 本発明は、ソフトフェライト粉末とバインダ
ーの混合物からなるスラリー4をスラリー供給用通路1
1を通してロータリートランスコア成形部10に射出成
形するロータリートランスコアの射出成形用金型であ
る。スラリー供給用通路11の穴は、ロータリートラン
スコア成形部10に対して垂直で、このロータリートラ
ンスコア成形部10の中心を貫通している。また、この
スラリー供給用通路11と中心軸を同じくし、先端部3
bにスラリー供給用通路11の内周とほぼ同一の断面を
有するロッド3を有する。少なくともこの先端部3b
は、ロータリートランスコア成形部10の厚みを横断す
る距離を移動する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロータリートランスコ
アの射出成形用金型に関するものであり、特にソフトフ
ェライト粉末とバインダーを混練し、スラリーを射出成
形、脱脂、焼成の構成を経て平型ロータリートランスコ
アを製造する際の成形工程の金型に関するものである。
また、この金型を用いた、ロータリートランスコアの製
造方法に関する。
アの射出成形用金型に関するものであり、特にソフトフ
ェライト粉末とバインダーを混練し、スラリーを射出成
形、脱脂、焼成の構成を経て平型ロータリートランスコ
アを製造する際の成形工程の金型に関するものである。
また、この金型を用いた、ロータリートランスコアの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
ロータリートランス(R/T)コアの製造はソフトフェ
ライト粉末と例えばポリビニールアルコール、メチルセ
ルロース等のバインダーとの混合物をプレス成形し、成
形品を得ていた。
ロータリートランス(R/T)コアの製造はソフトフェ
ライト粉末と例えばポリビニールアルコール、メチルセ
ルロース等のバインダーとの混合物をプレス成形し、成
形品を得ていた。
【0003】しかし、これを焼成して焼成品は作られる
が、焼成時の反りが大きいため、必要な厚みの2〜3倍
の焼成品を作製し、溝面及び反対側の面を研削しなけれ
ばならなかった。
が、焼成時の反りが大きいため、必要な厚みの2〜3倍
の焼成品を作製し、溝面及び反対側の面を研削しなけれ
ばならなかった。
【0004】また、ソフトフェライト粉末と例えばEV
A(酢酸ビニール共重合体)、アクリル、ワックス等の
熱可塑性バインダーとを混練し、スラリーを射出成形
し、成形、焼成する方法も行われていた。
A(酢酸ビニール共重合体)、アクリル、ワックス等の
熱可塑性バインダーとを混練し、スラリーを射出成形
し、成形、焼成する方法も行われていた。
【0005】この方法によって成形された成形品はプレ
ス成形品に比べて、寸法精度が良く、研削しろを減少す
ることはできるが、焼成後の反りを防止することはでき
なかった。
ス成形品に比べて、寸法精度が良く、研削しろを減少す
ることはできるが、焼成後の反りを防止することはでき
なかった。
【0006】さらに、成形金型のゲートの位置、種類に
よって成形時に欠陥が生じるといった問題点があった。
ゲートの種類としては、図1に示すようなサイドゲー
ト、ピンポイントゲート、フィルム状リングゲートがあ
る。例えば、サイドゲートやピンポイントゲートではウ
エルド、クラックなどが発生しやすい。また、フィルム
状リングゲートではスプルーを切り離した際にロータリ
ートランスコアの内径を研削による仕上げを行わなけれ
ばならなかった。
よって成形時に欠陥が生じるといった問題点があった。
ゲートの種類としては、図1に示すようなサイドゲー
ト、ピンポイントゲート、フィルム状リングゲートがあ
る。例えば、サイドゲートやピンポイントゲートではウ
エルド、クラックなどが発生しやすい。また、フィルム
状リングゲートではスプルーを切り離した際にロータリ
ートランスコアの内径を研削による仕上げを行わなけれ
ばならなかった。
【0007】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであり、配向によるウエルド、クラックの発生を防
止でき、ロータリートランスコアの内径の研削による仕
上げを必要としないで、スプルー等のリサイクルや廃棄
を必要としないロータリートランスコアの射出成形用金
型を得ることを目的とする。
ものであり、配向によるウエルド、クラックの発生を防
止でき、ロータリートランスコアの内径の研削による仕
上げを必要としないで、スプルー等のリサイクルや廃棄
を必要としないロータリートランスコアの射出成形用金
型を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のロータリートラ
ンスコアの射出成形用金型は、例えば図1に示すよう
に、ソフトフェライト粉末とバインダーの混合物からな
るスラリー4をスラリー供給用通路11を通してロータ
リートランスコア成形部10に射出成形するロータリー
トランスコアの射出成形用金型において、スラリー供給
用通路11の穴は、ロータリートランスコア成形部10
に対して垂直で、このロータリートランスコア成形部1
0の中心を貫通し、このスラリー供給用通路11と中心
軸を同じくし、先端部3bにスラリー供給用通路11の
内周とほぼ同一の断面を有するロッド3が、少なくとも
この先端部3bがロータリートランスコア成形部10の
厚みを横断する距離を、移動するロータリートランスコ
アの成形用金型である。
ンスコアの射出成形用金型は、例えば図1に示すよう
に、ソフトフェライト粉末とバインダーの混合物からな
るスラリー4をスラリー供給用通路11を通してロータ
リートランスコア成形部10に射出成形するロータリー
トランスコアの射出成形用金型において、スラリー供給
用通路11の穴は、ロータリートランスコア成形部10
に対して垂直で、このロータリートランスコア成形部1
0の中心を貫通し、このスラリー供給用通路11と中心
軸を同じくし、先端部3bにスラリー供給用通路11の
内周とほぼ同一の断面を有するロッド3が、少なくとも
この先端部3bがロータリートランスコア成形部10の
厚みを横断する距離を、移動するロータリートランスコ
アの成形用金型である。
【0009】また、本発明のロータリートランスコアの
製造方法は、ソフトフェライト粉末とバインダーの混合
物からなるスラリー4をスラリー供給用通路11を通し
てロータリートランスコア成形部10に射出成形するロ
ータリートランスコアの製造方法において、ロータリー
トランスコア成形部10に対して垂直で、このロータリ
ートランスコア成形部10の中心を貫通するスラリー供
給用通路11を通してスラリー4を供給し、このスラリ
ー供給用通路11と中心軸を同じくし、先端部3bにス
ラリー供給用通路11の内周とほぼ同一の断面を有する
ロッド3を、少なくともこの先端部3bがロータリート
ランスコア成形部10の厚みを横断する距離を、移動さ
せるロータリートランスコアの製造方法である。
製造方法は、ソフトフェライト粉末とバインダーの混合
物からなるスラリー4をスラリー供給用通路11を通し
てロータリートランスコア成形部10に射出成形するロ
ータリートランスコアの製造方法において、ロータリー
トランスコア成形部10に対して垂直で、このロータリ
ートランスコア成形部10の中心を貫通するスラリー供
給用通路11を通してスラリー4を供給し、このスラリ
ー供給用通路11と中心軸を同じくし、先端部3bにス
ラリー供給用通路11の内周とほぼ同一の断面を有する
ロッド3を、少なくともこの先端部3bがロータリート
ランスコア成形部10の厚みを横断する距離を、移動さ
せるロータリートランスコアの製造方法である。
【0010】本発明はソフトフェライト粉末とバインダ
ーを混練し、スラリーの射出成形、脱脂、焼成の工程を
経て平型ロータリートランスコアを製造する際の成形工
程の金型に関するものである。本金型は特に、ホットラ
ンナーディスクゲート方式について限定するものであ
る。
ーを混練し、スラリーの射出成形、脱脂、焼成の工程を
経て平型ロータリートランスコアを製造する際の成形工
程の金型に関するものである。本金型は特に、ホットラ
ンナーディスクゲート方式について限定するものであ
る。
【0011】この結果、成形品のウエルド、クラック、
反りが制御される。そのために焼成品にもその効果が十
分に認められ、研削も少なくてすみ、各部の平行度、平
面度の高いものが得られる。
反りが制御される。そのために焼成品にもその効果が十
分に認められ、研削も少なくてすみ、各部の平行度、平
面度の高いものが得られる。
【0012】ホットランナーディスクゲート方式である
ため、成形後にスプルー、ランナーが発生しない。従っ
て、リサイクルの必要がない。
ため、成形後にスプルー、ランナーが発生しない。従っ
て、リサイクルの必要がない。
【0013】ディスクゲート部分がロータリートランス
コアの内径に位置するので研削による仕上げを必要とし
ない。
コアの内径に位置するので研削による仕上げを必要とし
ない。
【0014】
【作用】本発明によれば、ソフトフェライト粉末とバイ
ンダーの混合物からなるスラリー4をスラリー供給用通
路11を通してロータリートランスコア成形部10に射
出成形するロータリートランスコアの製造方法におい
て、ロータリートランスコア成形部10に対して垂直
で、このロータリートランスコア成形部10の中心を貫
通するスラリー供給用通路11を通してスラリー4を供
給し、このスラリー供給用通路11と中心軸を同じく
し、先端部3bにスラリー供給用通路11の内周とほぼ
同一の断面を有するロッド3を、少なくともこの先端部
3bがロータリートランスコア成形部10の厚みを横断
する距離を、移動させることにより、配向によるウエル
ド、クラックの発生を防止でき、スプルー等のリサイク
ルや廃棄を必要としない方法とすることができる。
ンダーの混合物からなるスラリー4をスラリー供給用通
路11を通してロータリートランスコア成形部10に射
出成形するロータリートランスコアの製造方法におい
て、ロータリートランスコア成形部10に対して垂直
で、このロータリートランスコア成形部10の中心を貫
通するスラリー供給用通路11を通してスラリー4を供
給し、このスラリー供給用通路11と中心軸を同じく
し、先端部3bにスラリー供給用通路11の内周とほぼ
同一の断面を有するロッド3を、少なくともこの先端部
3bがロータリートランスコア成形部10の厚みを横断
する距離を、移動させることにより、配向によるウエル
ド、クラックの発生を防止でき、スプルー等のリサイク
ルや廃棄を必要としない方法とすることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明ロータリートランスコアの射出
成形用金型の一実施例について図1〜図3を参照しなが
ら説明する。
成形用金型の一実施例について図1〜図3を参照しなが
ら説明する。
【0016】図3に射出成形によるロータリトランスコ
アの製造方法の工程を示す。原料のソフトフェライト粉
末(例えばNi−Cu−Znフェライトにおいて、Fe
2 03 を49.5mol%、ZnOを31.5mol
%、NiOを9.5mol%、CuOを9.5mol
%)を用意するとともにバインダー(フェライト粉末に
対する重量比(B/P)でEVA(酢酸ビニル共重合
体)を0.04、アクリル樹脂を0.04、ステアリン
酸を0.02、ワックスを0.02、バインダートータ
ルで0.12)を用意し、このフェライト粉末を予備混
合した後、加熱混練して射出成形用スラリーとする。
アの製造方法の工程を示す。原料のソフトフェライト粉
末(例えばNi−Cu−Znフェライトにおいて、Fe
2 03 を49.5mol%、ZnOを31.5mol
%、NiOを9.5mol%、CuOを9.5mol
%)を用意するとともにバインダー(フェライト粉末に
対する重量比(B/P)でEVA(酢酸ビニル共重合
体)を0.04、アクリル樹脂を0.04、ステアリン
酸を0.02、ワックスを0.02、バインダートータ
ルで0.12)を用意し、このフェライト粉末を予備混
合した後、加熱混練して射出成形用スラリーとする。
【0017】次に、このようにして得られたスラリーを
金型内に射出し、射出成形品を得る。ここで、図1を参
照しながら、ホットランナーディスクゲートの金型の機
構並びに構造について説明する。
金型内に射出し、射出成形品を得る。ここで、図1を参
照しながら、ホットランナーディスクゲートの金型の機
構並びに構造について説明する。
【0018】まず、図1のA正面図において説明する。
3はロッドであり、上下方向に移動させることができる
ものである。このロッド3はスラリー供給用通路11の
中に設置してある。ロッド3の外周とスラリー供給用通
路11との内周との間には隙間ができており、この隙間
を通してスラリーを供給することができるようになって
いる。
3はロッドであり、上下方向に移動させることができる
ものである。このロッド3はスラリー供給用通路11の
中に設置してある。ロッド3の外周とスラリー供給用通
路11との内周との間には隙間ができており、この隙間
を通してスラリーを供給することができるようになって
いる。
【0019】ロッド3の下の方にはくびれ部3aがあ
る。このくびれ部3aの下には先端部3bがあり、この
先端部3bの外径はスラリー供給供給用通路11の内径
より少し小さい程度にしている。
る。このくびれ部3aの下には先端部3bがあり、この
先端部3bの外径はスラリー供給供給用通路11の内径
より少し小さい程度にしている。
【0020】また、10はロータリートランスコア成形
部であり、この中にスラリーが充填されることによりロ
ータリートランスコア用の成形体を得ることができる。
部であり、この中にスラリーが充填されることによりロ
ータリートランスコア用の成形体を得ることができる。
【0021】また、ロッドのくびれ部3aの周りにはA
室12がある。このA室12とロータリートランスコア
成形部10はディスクゲート5によって接続されてい
る。
室12がある。このA室12とロータリートランスコア
成形部10はディスクゲート5によって接続されてい
る。
【0022】次に、射出成形の方法について説明する。
スラリー4は、射出成形機において溶融され金型に射出
される。すなわち、成形機の射出開始の信号と同時に金
型のバルブ(図示せず)は油圧により明けられ、スラリ
ー4は金型に射出される。
スラリー4は、射出成形機において溶融され金型に射出
される。すなわち、成形機の射出開始の信号と同時に金
型のバルブ(図示せず)は油圧により明けられ、スラリ
ー4は金型に射出される。
【0023】スラリー4はリング状のスラリー供給用通
路11を通り、ディスク状のA室に入る。次に、スラリ
ー4はディスクゲート5を通りロータリートランスコア
成形部10に圧入される。ロータリートランスコア成形
部10の中では、図1Bの矢印に示すように、スラリー
4はロータリートランス成形部10のセンターから外周
に向かって拡がり充填される。
路11を通り、ディスク状のA室に入る。次に、スラリ
ー4はディスクゲート5を通りロータリートランスコア
成形部10に圧入される。ロータリートランスコア成形
部10の中では、図1Bの矢印に示すように、スラリー
4はロータリートランス成形部10のセンターから外周
に向かって拡がり充填される。
【0024】次に、保持圧完了の信号によりバルブは閉
じる。図1Cに示すように、ロッド3は上昇し固定側金
型1の中に移動する。ここで、ロッド3が上昇する際、
ロッド3の先端部3bがA室12に残っていた余分なス
ラリーをかきとってゆくことになる。
じる。図1Cに示すように、ロッド3は上昇し固定側金
型1の中に移動する。ここで、ロッド3が上昇する際、
ロッド3の先端部3bがA室12に残っていた余分なス
ラリーをかきとってゆくことになる。
【0025】冷却完了後、可動側金型2が開き、成形体
はイジェクターで排出される。図2に示すのが、本例金
型により成形されたロータリートランスコア用の成形体
である。
はイジェクターで排出される。図2に示すのが、本例金
型により成形されたロータリートランスコア用の成形体
である。
【0026】固定側金型1はその中にヒーターが埋め込
まれているため、スラリーが流れるリング状のスラリー
供給用通路11はスラリーが溶融する温度に制御されて
いる。そのために通常のコールドタイプの金型に比べて
スラリーは高い流動性を維持したまま成形体を作製する
ことが出来る。その結果、成形体にウエルド、クラック
は全く生じない。
まれているため、スラリーが流れるリング状のスラリー
供給用通路11はスラリーが溶融する温度に制御されて
いる。そのために通常のコールドタイプの金型に比べて
スラリーは高い流動性を維持したまま成形体を作製する
ことが出来る。その結果、成形体にウエルド、クラック
は全く生じない。
【0027】すなわち、従来のピンポイントゲートやサ
イドゲート等ではウエルド、クラックが母数100個に
対し100個も発生していた。本発明のホットランナー
ディスクゲートでは母数100個に対し、ウエルド、ク
ラック等は全く生じなかった。
イドゲート等ではウエルド、クラックが母数100個に
対し100個も発生していた。本発明のホットランナー
ディスクゲートでは母数100個に対し、ウエルド、ク
ラック等は全く生じなかった。
【0028】さらに、通常の金型ではスプルーがつきも
のであった。リサイクル材を使うとスラリーの流動性に
変化が起こるため成形体の充填密度が変わり寸法精度を
維持するための管理が困難であった。
のであった。リサイクル材を使うとスラリーの流動性に
変化が起こるため成形体の充填密度が変わり寸法精度を
維持するための管理が困難であった。
【0029】一方、フイルム状リングゲートではランナ
ー部分を機械的に切断してコア本体から分離するが、こ
のときに仕上げに研削をしなければならず、さらに、ラ
ンナーをクラッシャーに入れリサイクルしなければなら
なかった。
ー部分を機械的に切断してコア本体から分離するが、こ
のときに仕上げに研削をしなければならず、さらに、ラ
ンナーをクラッシャーに入れリサイクルしなければなら
なかった。
【0030】本金型ではランナーが生じないため、リサ
イクルや廃棄の心配がない。
イクルや廃棄の心配がない。
【0031】次に、この射出成形品はバインダーを多量
に含んでいるために、これを4℃から8℃/hのゆっく
りした昇温速度で200℃から600℃まで昇温し、バ
インダーを脱脂する。さらに、この脱脂後の脱脂品を、
ピーク温度1000℃から1400℃で、3時間から5
時間保持しながら焼成し、焼成体を得る。
に含んでいるために、これを4℃から8℃/hのゆっく
りした昇温速度で200℃から600℃まで昇温し、バ
インダーを脱脂する。さらに、この脱脂後の脱脂品を、
ピーク温度1000℃から1400℃で、3時間から5
時間保持しながら焼成し、焼成体を得る。
【0032】従来のピンポイントゲートやサイドゲート
等では、脱脂、焼成を経たコアの反りは最大値200μ
m、最小値100μm、平均値170μmと大きなもの
であった。これを改善するにはゲート数を増やさなけれ
ばならなかった。さらに、ゲート部分の摩耗が激しいた
めに金型部品の交換を頻繁に行わなければならなかっ
た。
等では、脱脂、焼成を経たコアの反りは最大値200μ
m、最小値100μm、平均値170μmと大きなもの
であった。これを改善するにはゲート数を増やさなけれ
ばならなかった。さらに、ゲート部分の摩耗が激しいた
めに金型部品の交換を頻繁に行わなければならなかっ
た。
【0033】これに対して本例では、焼成後において、
最大値30μm、最小値20μm、平均値28μmと非
常に小さな反りしか生じなかった。さらに、金型内でゲ
ートカットが自動で行え、研削の必要も無かった。この
ようにして得られた焼結体は金型が良いために、焼結体
に欠陥が生じない。
最大値30μm、最小値20μm、平均値28μmと非
常に小さな反りしか生じなかった。さらに、金型内でゲ
ートカットが自動で行え、研削の必要も無かった。この
ようにして得られた焼結体は金型が良いために、焼結体
に欠陥が生じない。
【0034】次に、この焼結体の上面及び下面を研削加
工等を行ってロータリトランスコアを得る。この研削等
の工程は従来においても行われていたものである。
工等を行ってロータリトランスコアを得る。この研削等
の工程は従来においても行われていたものである。
【0035】以上のことから本例によれば、スラリーは
ディスクゲートを介して成形体を作製することが出来る
ので、配向によるウエルド、クラックが生じない。ま
た、これを脱脂、焼成した場合、反りや曲がり等の変形
を生ぜず、寸法安定性に優れている。また、そのために
研削工程の短縮や省略が可能であり原材料の削減ができ
る。また、さらにスプルー等のリサイクルや廃棄が無
く、原材料を削減できる。
ディスクゲートを介して成形体を作製することが出来る
ので、配向によるウエルド、クラックが生じない。ま
た、これを脱脂、焼成した場合、反りや曲がり等の変形
を生ぜず、寸法安定性に優れている。また、そのために
研削工程の短縮や省略が可能であり原材料の削減ができ
る。また、さらにスプルー等のリサイクルや廃棄が無
く、原材料を削減できる。
【0036】なお、本発明は上述の実施例に限らず本発
明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を採り得
ることはもちろんである。
明の要旨を逸脱することなくその他種々の構成を採り得
ることはもちろんである。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スラリーはディスクゲートを介して成形体を作製するこ
とが出来るので、配向によるウエルド、クラックが生じ
ない。また、これを脱脂、焼成した場合、反りや曲がり
等の変形を生ぜず、寸法安定性に優れている。また、そ
のために研削工程の短縮や省略が可能であり原材料の削
減ができる。また、さらにスプルー等のリサイクルや廃
棄が無く、原材料を削減できる。
スラリーはディスクゲートを介して成形体を作製するこ
とが出来るので、配向によるウエルド、クラックが生じ
ない。また、これを脱脂、焼成した場合、反りや曲がり
等の変形を生ぜず、寸法安定性に優れている。また、そ
のために研削工程の短縮や省略が可能であり原材料の削
減ができる。また、さらにスプルー等のリサイクルや廃
棄が無く、原材料を削減できる。
【図1】本発明ロータリートランスコアの射出成形用金
型の一実施例を示す構成図である。
型の一実施例を示す構成図である。
【図2】本発明金型により成形されたロータリートラン
スコアを示す斜視図である。
スコアを示す斜視図である。
【図3】本発明ロータリートランスコアの製造方法の工
程図である。
程図である。
【図4】従来の金型のゲートを示す説明図である。
1 固定側金型 2 可動側金型 3 ロッド 3a くびれ部 3b 先端部 4 スラリー 5 ディスクゲート 10 ロータリートランスコア成形部 11 スラリー供給用通路 12 A室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01F 41/02 D (72)発明者 高橋 秀一 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 ソフトフェライト粉末とバインダーの混
合物からなるスラリーをスラリー供給用通路を通してロ
ータリートランスコア成形部に射出成形するロータリー
トランスコアの射出成形用金型において、 スラリー供給用通路の穴は、ロータリートランスコア成
形部に対して垂直で、このロータリートランスコア成形
部の中心を貫通し、 このスラリー供給用通路と中心軸を同じくし、先端部に
スラリー供給用通路の内周とほぼ同一の断面を有するロ
ッドが、少なくともこの先端部がロータリートランスコ
ア成形部の厚みを横断する距離を、移動することを特徴
とするロータリートランスコアの成形用金型。 - 【請求項2】 ソフトフェライト粉末とバインダーの混
合物からなるスラリーをスラリー供給用通路を通してロ
ータリートランスコア成形部に射出成形するロータリー
トランスコアの製造方法において、 ロータリートランスコア成形部に対して垂直で、このロ
ータリートランスコア成形部の中心を貫通するスラリー
供給用通路を通してスラリーを供給し、 このスラリー供給用通路と中心軸を同じくし、先端部に
スラリー供給用通路の内周とほぼ同一の断面を有するロ
ッドを、少なくともこの先端部がロータリートランスコ
ア成形部の厚みを横断する距離を、移動させることを特
徴とするロータリートランスコアの製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP01670794A JP3428117B2 (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | ロータリートランスコアの射出成形用金型及びロータリートランスコアの製造方法 |
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JP01670794A JP3428117B2 (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | ロータリートランスコアの射出成形用金型及びロータリートランスコアの製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH07226326A true JPH07226326A (ja) | 1995-08-22 |
JP3428117B2 JP3428117B2 (ja) | 2003-07-22 |
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ID=11923751
Family Applications (1)
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JP01670794A Expired - Fee Related JP3428117B2 (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | ロータリートランスコアの射出成形用金型及びロータリートランスコアの製造方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3428117B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019504492A (ja) * | 2015-12-17 | 2019-02-14 | コミッサリア ア レネルジー アトミーク エ オ ゼネルジ ザルタナテイヴ | 低磁気損失を示すインダクタコア |
-
1994
- 1994-02-10 JP JP01670794A patent/JP3428117B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019504492A (ja) * | 2015-12-17 | 2019-02-14 | コミッサリア ア レネルジー アトミーク エ オ ゼネルジ ザルタナテイヴ | 低磁気損失を示すインダクタコア |
US11309109B2 (en) | 2015-12-17 | 2022-04-19 | Commissariat A L'energie Atomique Et Aux Energies Alternatives | Inductive core exhibiting low magnetic losses |
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