JPH0722604Y2 - 自動車用シガーライタ - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、インストルメントパネル等に配置され、かつ
前方の注意力を損なわないようにシガーライタ本体を反
転させないでそのまま引出して着火させ得る自動車用シ
ガーライタる自動車用シガーライタに関するものであ
る。

〔従来の技術〕

この種のシガーライタとして、実開昭51-159272号公報
により、車体の収納部の巻付リール軸に電源に接続した
コードを巻着し、収納部にヒータ保持体を出入自在に嵌
装し、ヒータ保持体に設けた発熱材とコードとを接続し
たのが開示されている。これにより、煙草は口にくわえ
たままでヒータ保持他を持ってくれば着火でき、着火後
ヒータ保持体を手放せば、収納部に自動部に戻るように
なっている。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかしながら、着火させる際には、ヒータ保持体を持っ
てくると共に、別途にスイッチ操作が必要であった。

よって、本考案は、前方の注意力を損なわないようにシ
ガーライタ本体を反転させないでそのまま引出して着火
させる際に、スイッチ操作無しで自動的に着火させ得る
自動車用シガーライタを提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は、この目的を達成するために、シガーライタ本
体に、コードを通して給電され、かつシガーライタ本体
の引出し方向を向いて加熱により開放するバイメタル
と、コードの先端に接続してバイメタルに引出側から係
入可能で、かつこの係入状態でバイメタルから通電され
るヒータと、開放時にヒータをバイメタルから係脱させ
るように、バイメタルの背後に位置し、かつヒータをコ
ードを介して引出し方向へ付勢するばねとを設けると共
に、ヒータに向けて煙草が挿入され、かつバイメタル及
びヒータを包囲する筒部を形成し、車体側パネルには、
シガーライタ本体が引出し可能に収納されるシガーライ
タソケットを形成すると共に、コードを巻き取る自動巻
取り器を設け、この自動巻取り器の牽引力は、シガーラ
イタ本体を引出し方向に引張るとコードを介してばねを
圧縮させてヒータを開放したバイメタルに嵌入させ得る
ように設定されていることを特徴とする。

〔作用〕

喫煙時には、シガーライタ本体を引出し、コードの牽引
力を利用してばね力に抗してヒータをバイメタルに係合
させて通電させる。ヒータの加熱によりバイメタルが開
放すると、ばね力でヒータが突出して通電オフとなる。
筒部に挿入するか又は逆に口にくわえて筒部を挿入させ
た煙草が着火すると、コードを自動巻き取り器に巻き取
らせつつシガーライタ本体をシガーライタソケットに誘
導させる。

〔考案の実施例〕

第１図及び第２図は、本考案の一実施例によるシガーラ
イタを示す。

第１図において、20は、インストルメントパネルのソケ
ットに収納されてコード22が自動巻き取り器（いずれも
図示せず）により巻き取られるシガーライタ本体であ
る。筒部21の奥には、その内部でスライドするヒータ26
に係合するバイメタル25が配置されている。シガーライ
タ本体20にスライド可能に導入されたコード22の先端
は、牽引用にヒータ26に接続すると共に、途中では一緒
に案内されてきた±のリード線にスライド接点23、23a
が固定され、引出し方向へ開放したバイメタル25に給電
する±のガイド接点24aに接続している。バイメタル25
の背後には、コード22を手前に、即ちバイメタル25から
ヒータ26を係脱させる方向へ付勢するばね30が装着され
ている。バイメタル25及びヒータ26の周囲には耐熱セラ
ミック27、石綿28が配置され鉄板29で包囲されている。
第２図の概略図に従いこのバイメタル式のシガーライタ
本体の動作を説明する。

第２図ａに示すシガーライタソケットへの格納状態に在
るシガーライタ本体１に、煙草を挿入して手前に引っ張
ると、ヒータ26はコード22の牽引力によりばね30を圧縮
させた状態で、バイメタル25に嵌入して第２図ｂに示す
状態になる。これにより、ヒータ26はバイメタル25を通
して通電され、加熱されるバイメタル25が開くことによ
り、ヒータ26はばね30で第２図ｃに点線で示すようにバ
イメタル25から離脱する。煙草に着火させた後は、前述
と同様にコード22を自動巻取りさせて第２図ａに示す状
態に復帰させてソケットに収納させる。

〔考案の効果〕

以上、本考案によれば、シガーライタ本体を反転させる
ことなく引出しでき、コードの牽引で自動的に戻せるだ
けでなく、引き出すだけで自動的に加熱が開始され、即
ち煙草を挿入させたシガーライタ本体を口に運ぶだけ
で、又は口でくわえた煙草にシガーライタ本体を運ぶだ
けで着火される。したがって、着火操作が簡単なだけで
なく、スイッチ操作のために前方から注意を反らす可能
性もなくなり、運転の安全性が一層向上する。シガーラ
イタ本体を引き出したままの状態でもヒータはバイメタ
ルからの離脱で自動的にオフになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例によるシガーライタ本体の断
面図及び第２図は同実施例のシガーライタ本体の動作を
説明する図である。 20……シガーライタ本体、22……コード、21……筒部、
26……ヒータ、25……バイメタル、30……ばね。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】シガーライタ本体に、コードを通して給電
   され、かつ前記シガーライタ本体の引出し方向を向いて
   加熱により開放するバイメタルと、前記コードの先端に
   接続して前記バイメタルに引出側から係入可能で、かつ
   この係入状態で前記バイメタルから通電されるヒータ
   と、前記開放時に前記ヒータを前記バイメタルから係脱
   させるように、前記バイメタルの背後に位置し、かつ前
   記ヒータを前記コードを介して前記引出し方向へ付勢す
   るばねとを設けると共に、前記ヒータに向けて煙草が挿
   入され、かつ前記バイメタル及び前記ヒータを包囲する
   筒部を形成し、 車体側パネルには、前記シガーライタ本体が引出し可能
   に収納されるシガーライタソケットを形成すると共に、
   前記コードを巻き取る自動巻取り器を設け、この自動巻
   取り器の牽引力は、前記シガーライタ本体を引出し方向
   に引張ると前記コードを介して前記ばねを圧縮させて前
   記ヒータを開放した前記バイメタルに嵌入させ得るよう
   に設定されていることを特徴とする自動車用シガーライ
   タ。