JPH0722593A - 薄膜強誘電性装置及び焦電性装置用ドナードープペロブスカイト材料形成方法及び構造 - Google Patents

薄膜強誘電性装置及び焦電性装置用ドナードープペロブスカイト材料形成方法及び構造

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JPH0722593A
JPH0722593A JP5240104A JP24010493A JPH0722593A JP H0722593 A JPH0722593 A JP H0722593A JP 5240104 A JP5240104 A JP 5240104A JP 24010493 A JP24010493 A JP 24010493A JP H0722593 A JPH0722593 A JP H0722593A
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pyroelectric
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Scott R Summerfelt
アール.サマーフェルト スコット
Howard R Beratan
アール.ベラタン ハワード
Bernard M Kulwicki
エム.クルウィッキ バーナード
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    • C04B35/465Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on oxide ceramics based on titanium oxides or titanates based on titanates based on alkaline earth metal titanates
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    • H01L27/02Devices consisting of a plurality of semiconductor or other solid-state components formed in or on a common substrate including semiconductor components specially adapted for rectifying, oscillating, amplifying or switching and having at least one potential-jump barrier or surface barrier; including integrated passive circuit elements with at least one potential-jump barrier or surface barrier
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    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10NELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10N15/00Thermoelectric devices without a junction of dissimilar materials; Thermomagnetic devices, e.g. using the Nernst-Ettingshausen effect
    • H10N15/10Thermoelectric devices using thermal change of the dielectric constant, e.g. working above and below the Curie point
    • H10N15/15Selection of materials

Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄膜ペロブスカイト材料をドープすることに
よって基板を高温に維持することなくこの材料の誘電率
を最高化する。 【構成】 ペロブスカイト材料は、結晶粒度が小さくな
るに従いそのキュー温度の下で誘電率が高まる。ドナー
ドーパントは、ペロブスカイト材料の臨界結晶粒度を小
さくする。それゆえ、ドナードーパントで以て真性ペロ
ブスカイト材料をドープし、次いでその真性臨界結晶粒
度より小さい平均結晶粒度を有するドナードープペロブ
スカイト材料の層を形成する結果、この層の残留分極特
性をこの層の平均結晶粒度に類似の平均結晶粒度をもつ
真性ペロブスカイト材料の残留分極特性より高くし、好
適には、更にアクセプタドーパントでドープしてこの材
料の抵抗を高める。基板表面上の構造は、導電層とこれ
に接触したこのドナードープペロブスカイト材料の層を
含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般的に不揮発性メモリ
装置内で用いられる薄膜強誘電性材料の製造に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明の範囲に限定することなく、本発
明の背景を薄膜強誘電性および焦電性(pyroele
ctric)材料の実施例との関連において説明する。
【0003】この種の材料は、電子産業において有益な
種々の性質を示すペロブスカイトとして周知である。こ
れらの性質の誘電率は集積回路(例えばSiO2 及びS
34 )で用いられる従来の絶縁体の誘電率より大き
くなり得る誘電率である。この高誘電率は従来のDRA
M(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ)内に
電荷を蓄積する非常に小さなコンデンサの製造を可能に
し、それによってメモリセルの密度を増加する。
【0004】誘電率に関連して焦電FOM(figur
e of merit)がある。焦電FOMは焦電係数
と誘電率との間の率に比例する。焦電係数は誘電率及び
自発分極の機能をする。多くのペロブスカイトは非常に
大きな焦電FOMを示し、この焦電性が充分大きい場
合、電磁気放射を照射することによって起こる温度変動
を含む温度の変化をさせるほど非常に感度の強い有益な
装置を作る。このような焦電検知器のアレイは現在赤外
線画像を結像し得るよう形成されている。これらの検知
器は低温冷却装置を必要としないため、経済的に実行可
能である。
【0005】ペロブスカイト材料の強誘電性質はまた、
これらの残留分極の特性に関して電子産業において有効
である。この分極の方向は材料に対する電界の適用によ
って転換され得る。分極特性は電界が除去された後に残
る。この分極方向は電気的に関知され得る。これらの材
料による残留分極特性はFRAM(強誘電ランダム・ア
クセス・メモリ)が不揮発性、すなわち各メモリ要素の
状態(論理1またはゼロ)が電力が除去されても残留す
ることを示す物質によって構成される。これらの装置は
更に形状により、従来のDRAMより速い読取り/書込
みサイクルを実現し得る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、有益な強誘
電性質及び焦電性質を示す薄膜ペロブスカイト構造を形
成する方法である。ペロブスカイト材料は、(1)Ca
TIO3 によって代表される周知のペロブスカイト結晶
構造を示すあらゆる材料、及び(2)小さい格子ひずみ
又はいくつかの原子の欠如によって理想的立体ペロブス
カイト構造から導出されることがある構造をもつ化合物
である。多くのペロブスカイトは化学式ABO3 を有
し、ここにAは1つ以上の一価、二価、又は三価元素で
あり、Bは1つ以上の五価、四価、三価又は二価元素で
ある。
【0007】集積回路FRAMの製造を有効にするた
め、ペロブスカイト材料は大量残留分極特性及び少量保
磁電圧を示さねばならない。薄膜焦電装置の製造を有益
にするためペロブスカイト材料は大きな焦電FOMを示
さねばならない。これらの性質はこれらの薄膜材料にあ
らわれる。
【0008】ペロブスカイト材料の強誘電及び焦電性質
はこれらの材料の結晶粒度を小さくするに従い一般的に
低下することが、発見されている。ペロブスカイトのバ
ルクセラミック型の結晶粒度は一般に0.5から100
μmであるが、他方、薄膜内の結晶粒度は一般に0.0
2から0.5μmである。後に説明するように、有益な
特性は各材料および特性に特有の臨界結晶粒度より小さ
い結晶粒度に対し実質的に存在しない。ペロブスカイト
の正確な化合物も強誘電及び焦電性質に影響する。
【0009】この分野における過去の調査研究の多く
は、薄膜形状にあるペロブスカイトの強誘電性質及び焦
電性質を確保することに努めてきた。薄膜内の結晶粒度
を最大化する意味でこの薄膜を堆積すると、これがその
特性を最高化するように働くことは、周知である。これ
はそのペロブスカイト薄膜が堆積される基板の温度を高
温に維持することによって実施できるが、それは高い堆
積温度ほど通常その堆積薄膜内に大きい結晶粒度を生じ
るからである。しかしながら、高い基板温度ほど基板上
に存在するデバイス及び基板上にすでに形成された構造
に損傷を生じることがある。一般に、温度は、可能なか
ぎり低く維持されなければならない。さらに、結晶粒度
は一般的に膜の厚さより小さい。したがって、良好な強
誘電性質及び焦電性質を持つ薄膜ペロブスカイトを堆積
する方法は、その薄膜厚さと基板を高温へ上昇すること
で起こされる潜在的損傷とによって限定される。
【0010】薄膜に強誘電性質及び焦電性質を維持する
様に用いられる他のテクニックによってペロブスカイト
の化合物の変更ができる。例えば、ペロブスカイトを含
むあるリードの強誘電性質は結晶粒度を小さくするに伴
って急速には低下しない。しかしPbOは多くの材料と
非常に反応性であり、化学的に容易に還元され、高い蒸
気圧力を有し、かつシリコンデバイスを容易に侵す。こ
のような理由により、これらの材料は集積回路の製造に
はおそらく用いられないであろう。
【0011】一般に、本発明は強誘電性及び/又は焦電
性を減少する結晶粒度を低下させる方法で材料をドープ
する従来の技術の欠点を克服する。本発明の一実施例に
おいて、薄膜ペロブスカイト材料の強誘電性質(すなわ
ち残留分極特性)は、ドーピングによって強化される。
説明される実施例は、真性強誘電臨界結晶粒度を有する
真性ペロブスカイト材料を1種類以上のジーパントで以
ってドープし、次いでこの真性強誘電臨界結晶粒度より
小さい平均結晶粒度を有するドナードープペロブスカイ
ト材料の層を形成することによって改善された強誘電材
料を形成する方法であり、この層を形成する結果、この
層の残留分極特性はこの層の平均結晶粒度に類似の平均
結晶粒度をもつ真性ペロブスカイト材料の残留分極特性
より実質的に高い。ここに使用されるような強誘電臨界
結晶粒度は、その残留分極特性が結晶粒度を小さくする
に伴って急速に低下することを開始するような最大結晶
粒度を意味する。好適にはこのドナードープペロブスカ
イト材料は、1種類以上のアクセプタドーパントで以て
さらにドープされて、ドナーアクセプタドープペロブス
カイト材料を形成し、これによって、その抵抗が実質的
に高められる。好適には、その真性ペロブスカイト材料
は化学的組式ABO3 を有し、ここにAは1つ以上の一
価、二価、又は三価元素であり、Bは1つ以上の五価、
四価、三価又は二価元素である。
【0012】本発明の他の実施例では薄膜ペロブスカイ
ト材料の焦電性(すなわち焦電FOM)は、ドーピング
によって強化される。説明される本発明は、真性焦電臨
界結晶粒度を有する真性ペロブスカイト材料を1種類以
上のドーパントで以ってドープし、次いでこの真性焦電
臨界結晶粒度より小さい平均結晶粒度を有するドナード
ープペロブスカイト材料の層を形成することによって改
善された焦電材料を形成する方法であり、この層を形成
する結果、この層の焦電FOMはこの層の平均結晶粒度
に類似の平均結晶粒度をもつ真性ペロブスカイト材料の
焦電FOMより実質的に高い。ここに使用されるような
焦電臨界結晶粒度は、その焦電FOMが結晶粒度を小さ
くするに伴って急速に低下することを開始するような最
大結晶粒度を意味する。好適にはこのドナードープペロ
ブスカイト材料は、1種類以上のアクセプタドーパント
で以てさらにドープされて、ドナーアクセプタドープペ
ロブスカイト材料を形成し、これによって、その抵抗が
実質的に高められる。好適には、その真性ペロブスカイ
ト材料は化学的組式ABO3 を有し、ここにAは1つ以
上の一価、二価、又は三価元素であり、Bは1つ以上の
五価、四価、三価又は二価元素である。
【0013】この改善された強誘電性及び/又は焦電性
材料を含む構造は、基板表面に形成された真性強誘電臨
界結晶粒度より小さい平均結晶粒度を有するドナードー
プペロブスカイト材料の層を含む。他の構造は、2つの
導電層間に挟まれたドナードープ材料の層を含む。
【0014】本発明の応用は多岐にわたる。提示された
これらの材料は、コンデンサ、トランジスタ、不揮発性
メモリセルのような半導体回路に使用される多くの構造
電磁放射検出アレイ用画素、及び電気光学応用に用途を
見つけることができる。これらの材料の多くの圧電性質
を利用するデバイスも、本発明から受益する。
【0015】本発明の利点は、薄膜に典型的にみられる
結晶粒度を持って形成されたペロブスカイト材料につい
ての実質的に高められた残留分極特性を含む。本発明は
また、薄膜形式におけるペロブスカイト材料の焦電FO
Mを維持する。さらに、提示された方法によって、その
抵抗は一般的に高められる。
【0016】
【実施例】本発明の新規な特徴である特性は、添付の特
許請求の範囲に記載されている。しかし、本発明自体だ
けではなく、本発明のその他の特徴および利点は添付の
図との関連において読まれる実施例についての次の説明
を参照することによって最も良く理解される。
【0017】ペロブスカイト材料の有益な強誘電性およ
び焦電性質は一般的に材料の結晶粒度を減少させる。図
1に示されたように、無ドープチタン酸バリウム(以下
BT)の誘電率は、温度および結晶粒度に伴って変動す
る。6.8μmの結晶粒度の場合、その誘電率はそのキ
ュリー温度(約130度)において鋭いピークを有する
が、他の温度においては遙かに低い。結晶粒度が0.7
μmに減少するに従い、その誘電率のピークは鋭さを弱
め、キュリー温度より下でのその誘電率は高まり、かつ
温度に伴って余り変動しない。なおいっそう小さい結晶
粒度においては、その誘電率は全温度にわたり低下し、
温度に伴って実質的に一定である。
【0018】図2を参照すると、これと同じ傾向が見ら
れる。大きい結晶粒度(すなわち、53μm)において
は、その誘電率はそのキュリー温度において鋭いピーク
を有する。結晶粒度が小さくなるに従い、そのキュリー
温度より下でのその誘電率は高まり、誘電率のピークは
鋭さを弱める。
【0019】図3を参照すると、チタン酸バリウム・ス
トロンチウムに関し、同じ傾向が見られる。10μmの
結晶粒度の場合、その誘電率は温度に伴って急激に変動
するが、より小さい結晶粒度においては、誘電率のピー
クは鋭さを弱める。
【0020】一般的に、温度に伴う誘電率の変動率が大
きい場合、焦電FOMも大きい。これらの図が示すよう
に、誘電率の変動率がある結晶粒度以下で下がる。すな
わちカーブの傾斜は結晶粒度がある値より下に減少する
につれて小さくなる。図1に示されたデータによるとチ
タン酸バリウムのその値は約6.8μmである。図3が
示すようにチタン酸バリウムストロンチウムのその値は
約10μmである。
【0021】これらの図が示すように、焦電ペロブスカ
イト材料の焦電FOMはある結晶粒度より下で急速に低
下する。さらに、ここで用いられる焦電臨界結晶粒度
(以下PCGS)はその誘電率が結晶粒度を小さくする
に伴って焦電FOMが急速に低下することを開始するよ
うな最大結晶粒度を意味する。殆どの薄膜ペロブスカイ
トにあらわれる典型的な結晶粒度は一般的にPCGSよ
りずっと小さく、薄膜の焦電性質は小さくなるか存在し
なくなる。薄膜ペロブスカイトの結晶粒度は有益な焦電
性質を有するためPCGSより大きくなければならな
い。PCGSを典型的な薄膜の結晶粒度より低下させる
ための方法が必要とされている。
【0022】ペロブスカイトの有益な強誘電性質は又、
結晶粒度減少を低下させる。例えばチタン酸バリウムジ
ルコネイトによって示される残留分極特性は100μm
より大きい結晶粒度に対し18μC/cm2 である。3
0から50μmの範囲の結晶粒度において残留分極特性
は6μC/cm2 で測定されている。さらに小さな結晶
粒度の場合(例えば1μm)、残留分極特性はそれが実
質的になくなるまで急激に低下する。
【0023】例示されたように強誘電材料の残留分極特
性はある結晶粒度より下で急速に低下する。さらに、こ
こに用いられる強誘電臨界結晶粒度(FCGS)はその
残留分極特性が結晶粒度を小さくするに伴って急速に低
下することを開始するような最大結晶粒度を意味する。
殆どの薄膜ペロブスカイトにあらわれる典型的な結晶粒
度は一般的にFCGSよりずっと小さく、薄膜の強誘電
性質は小さくなるか存在しなくなる。薄膜ペロブスカイ
トの結晶粒度は有益な強誘電性質を有するためFCGS
より大きくなければならない。FCGSを典型的な薄膜
の結晶粒度より低下させるための方法が必要とされてい
る。
【0024】ドナードーパントはペロブスカイト材料の
焦電臨界結晶粒度および強誘電臨界結晶粒度を一般に小
さくすることが発見されている。この効果は先行技術で
は周知ではなく、その機能や説明は不確である。一般
に、元素又はイオンは、次のような場合ドナードーパン
トである。(1)それが結晶格子内の原子を置換しかつ
それが置換する原子よりも大きい数の価電子を有する場
合、又は(2)それが格子間に存在しその外側電子殻が
半分より少なく満たされている場合。中間の場合は、不
確であり経験的に決定されることがある。例えば、ある
元素は、次のようなときにドナードーパントとして振る
舞う。(1)それらの原子価が置換される原子のそれと
同じとき、(2)それらの価電子殻が正確に半分満たさ
れているとき。
【0025】アクセプタドーパントはあるペロブスカイ
ト材料の抵抗を高めることが、また、発見されている。
したがって、本発明の他の態様は、強誘電性および焦電
ペロブスカイト材料のアクセプタ共ドーピングである。
一般に、元素又はイオンは、次の場合アクセプタドーパ
ントである。(1)それが結晶格子内の原子を置換しか
つそれが置換する原子よりも小さい数の価電子を有する
ならば、又は(2)それが格子間に存在しその価電子殻
が半分より多く満たされている場合、中間の場合は、不
確であり経験的に決定されることがある。例えば、ある
元素は、次のようなときにドナードーパントとして振る
舞う。(1)それらの原子価が置換される原子のそれと
同じとき、(2)それらの価電子殻が正確に半分満たさ
れているとき。
【0026】ドーパントは、ある効果を発生するために
真性材料に意図的に導入される種である。約0.1モル
百分率より低い濃度で存在する非意図的不純物は、一般
的に、ドーパントとは考えられない。したがって、本発
明の文脈において、真性ペロブスカイト材料は、この中
にドナー又はアクセプタドーパントとして振る舞う不純
物が、もしあるならば、約0.1モル百分率より低い濃
度で存在するペロブスカイト材料である。同様に真性焦
電臨界結晶粒度(以下IPCGS)は、真性ペロブスカ
イト材料の焦電臨界結晶粒度である。真性強誘電臨界結
晶粒度(以下IFCGS)は、真性ペロブスカイト材料
の強誘電臨界結晶粒度である。
【0027】本発明の好適実施例の材料に関する公称組
成式は
【0028】
【化1】
【0029】のように与えられ、ここに、Dは三価ドナ
ーイオン(例えば、Bi、Sb、Y、La、Ce、P
r、Nd、Sm、Gd、Tb、Dy、Ho、及びEr、
又はこれらの化合物)を含み、及びAは三価アクセプタ
イオン(例えば、Co、Cu、Fe、Mn、Ru、A
l、Ga、Sc、In、Ni、及びYb、又はこれらの
化合物)、又は二価アクセプタイオン(例えば、Mg)
を含む。注意するのは、三価及び二価アクセプタイオン
はいずれも、Ti副格子上に在駐すると云うことであ
る。これらの組成比の値は、表1に与えられている。
【0030】
【表1】
【0031】もちろん、aとbとcの和は1である。
【0032】
【数1】(すなわち、a+b+c=1)
【0033】本発明の第2好適実施例に関する公称組成
式は
【0034】
【化2】
【0035】のようにあたえられ、ここに、Dは五価ド
ナーイオン(例えば、Nb、Ta、又はこれらの化合
物)を含み、及びAは三価又は二価アクセプタイオン
(例えば、Co、Cu、Fe、Mn、Ru、Al、G
a、Mg、Sc、In、Ni、及びYb、又はこれらの
化合物)を含む。表1に与えられた組成比の値がなお適
用する。
【0036】本発明の第3好適実施例に関する公称組成
式は
【0037】
【化3】
【0038】のように与えられ、ここに、Dは三価ドナ
ーイオン(例えば、Bi、Sb、Y、La、Ce、P
r、Nd、Sm、Gd、Tb、Dy、Ho、及びEr、
又はこれらの化合物)を含み、及びAは一価アクセプタ
イオン(例えば、K、Na、又はこれらの化合物)を含
む。この場合も、表1に与えられた組成比の値が適用す
る。
【0039】本発明の第4好適実施例に関する公称組成
式は
【0040】
【化4】
【0041】のように与えられ、ここに、Dは五価ドナ
ーイオン(例えば、Nb、Ta、又はこれらの化合物)
を含み、及びAは一価アクセプタイオン(例えば、K、
Na、又はこれらの化合物)を含む。更にこの場合も、
表1に与えられた組成比の値が適用する。
【0042】注意するのは、4つの列挙された実施例に
関する前掲の式は、xとyとが等しくない限り電荷平衡
の意味を含まないと云うことである。xとyとは、一般
に異なる(通常、x>y)から、Ba及び/又はTi副
格子上のイオン空席の形成によって電荷補償が起こらな
ければならない。第1実施例(すなわち、Ba副格子上
の三価ドナー及びTi副格子上の三価アクセプタ)の場
合、x>yかつ補償がBa副格子上で起こると仮定する
と、電荷補償を計算に入れた式は
【0043】
【化5】
【0044】となるであろうが、これはイオン電荷置換
における差が(x−y)でありかつ1つのBa空席
(V)が2の電荷差を補償することができる(Baは2
の原子価を有する)からである。もしその補償がTi副
格子上で起こるならば、(x−y)/4の空席が必要で
あろう。本発明においては、x>yであることが典型的
に望まれ、そうでなければ、補償は酸素副格子上で起こ
ることがある。
【0045】電荷補償までも含めると様々な仮定に従い
おびただしい組成式を導くことが判る。したがって、最
初の4つの好適実施例に対して与えられた公称式はここ
に説明されたような電荷補償を得るために達成される式
の変動までも包含するものと仮定する。
【0046】実験において、公称組成
【0047】
【化6】
【0048】を持つ材料が調整された。この材料は溶液
内で成分を化合させることによって作られ、次いでこの
溶液は焼成されてバルクにされ、研磨され、加圧され、
焼結された。その結果のセラミック密度は、理論密度の
少なくとも95%であった。このセラミック材料は次い
で機械的に研磨され、250μmの厚さになるまで薄く
された。これに金属メッキが施されて試験コンデンサを
形成した。
【0049】この材料の平均結晶粒度は、線切取り(l
ine intercept)法による測定で0.5μ
mであった。そのピーク誘電率(そのキュリー温度にお
ける誘電率)は10,000より高く、かつ温度に対し
て急速に変動した。(すなわち、この材料は良好な焦電
性質を示す)この振る舞いは、この材料の臨界結晶粒度
が0.5μmより小さいことを示す。
【0050】以上に少数の公的実施例が詳細に説明され
た。いうまでもなく、本発明の範囲は、ここに説明され
た実施例と異なるが、しかしなお本発明の特許請求の範
囲内にある実施例を含む。例えば多くのペロブスカイト
材料が小型機器デバイス、センサ及び定在音響波(以下
SAW)デバイスにおいて有効であるピエゾ電子性も示
す。これらの材料のドナードービングの効果及び利点は
ピエゾ電子の例にも同様に良く適応する。
【0051】内部及び外部接続は、オーミック、容量
性、直接もしくは介在回路又は他の手段を経由する間接
であっても良い。実現は、光学型又は他の技術型の形状
及び実施例と同様、シリコン、ガリウム−ひ素又はその
他の電子材料系列内の離散構成要素又は全面的集積回路
において、企図される。
【0052】本発明は説明用の実施例を参照して説明さ
れたが、本説明が限定的な意味に解釈されることを意図
しているのではない。これら説明用の実施例の種々の変
形及び組合せばかりでなく本発明の他の実施例も、本説
明を参照すればこの技術の分野の習熟者にとって明白で
ある。したがって、添付の特許請求の範囲はあらゆるこ
れらの変形及び組合せを包含することを意図する。
【0053】以上の説明に関して更に次の項を開示す
る。
【0054】(1) 改善された強誘電材料を形成する
方法であって、(a) 第2ペロブスカイト材料を形成
するために第1強誘電臨界結晶粒度を有する第1ペロブ
スカイト材料にドナードーパントを添加するステップ
と、(b) 前記第1強誘電臨界結晶粒度より小さい平
均結晶粒度を有する前記第2ペロブスカイト材料の層を
形成するステップとを含み、前記ステップの結果、前記
層の残留分極特性は前記層の平均結晶粒度に類似の平均
結晶粒度をもつ前記第1ペロブスカイト材料の残留分極
特性より実質的に高い、方法。
【0055】(2) 第1項に記載の方法において、前
記層は前記第1ペロブスカイト材料がドープされた後に
形成される方法。
【0056】(3) 第1項記載の方法において、前記
層の前記平均結晶粒度は前記第1強誘電臨界結晶粒度の
半分より小さい、方法。
【0057】(4) 第1項記載の方法において、前記
第2ペロブスカイト材料は
【0058】
【化7】
【0059】を含み、ここにAは1つ以上の一価元素又
は二価元素又は三価元素を含み、Bは1つ以上の五価元
素又は四価元素又は三価元素又は二価元素を含み、Dは
1つ以上のドナーイオンを含み、
【0060】
【数2】
【0061】である、方法。
【0062】(5) 第1項記載の方法において、前記
第2ペロブスカイト材料は
【0063】
【化8】
【0064】を含み、ここにAは1つ以上の一価元素又
は二価元素又は三価元素を含み、Bは1つ以上の五価元
素又は四価元素又は三価元素又は二価元素を含み、Dは
1つ以上のドナーイオンを含み、
【0065】
【数3】
【0066】である、方法。
【0067】(6) 第1項記載の方法において、前記
第2ペロブスカイト材料は
【0068】
【化9】
【0069】含み、ここにAは1つ以上の一価元素又は
二価元素又は三価元素を含み、Bは1つ以上の五価元素
又は四価元素又は三価元素又は二価元素を含み、D′は
1つ以上のドナーイオンを含み、D″は1つ以上のドナ
ーイオンを含み、
【0070】
【数4】
【0071】である、方法。
【0072】(7) 第1項記載の方法において、前記
第2ペロブスカイト材料は
【0073】
【化10】
【0074】を含み、ここにAは1つ以上の一価元素又
は二価元素又は三価元素を含み、Bは1つ以上の五価元
素又は四価元素又は三価元素又は二価元素を含み、D′
は1つ以上のドナーイオンを含み、D″は1つ以上のド
ナーイオンを含み、D′′′は1つ以上のドナーイオン
を含み、
【0075】
【数5】
【0076】である、方法。
【0077】(8) 第8項記載の方法において、Aは
バリウムを含み、Bはチタンを含む、方法。
【0078】(9) 第8項記載の方法において、Aは
バリウムとストロンチウムとを含み、Bはチタンを含
む、方法。
【0079】(10) 第1項記載の方法において、前
記第2ペロブスカイト材料は第3ペロブスカイト材料を
形成するために1種類以上のアクセプタドーパントで以
て更にドープされ、前記ドープされることによって前記
第3ペロブスカイト材料の抵抗が前記第2ペロブスカイ
ト材料の抵抗より実質的に高められる、方法。
【0080】(11) 第10項記載の方法において、
前記第3ペロブスカイト材料は、
【0081】
【化11】
【0082】を含み、ここに
【0083】
【数6】
【0084】であり、Dは1つ以上の三価ドナーイオン
を含み、かつAは1以上の三価アクセプタイオンを含
む、方法。
【0085】(12) 第10項記載の方法において、
前記第3ペロブスカイト材料は、
【0086】
【化12】
【0087】を含み、ここに
【0088】
【数7】
【0089】であり、Dは1つ以上の五価ドナーイオン
を含み、かつAは1以上の三価アクセプタイオン又は二
価のアクセプタイオンを含む、方法。
【0090】(13) 第10項記載の方法において、
前記第3ペロブスカイト材料は、
【0091】
【化13】
【0092】を含み、ここに
【0093】
【数8】
【0094】であり、Dは1つ以上の三価ドナーイオン
を含み、かつAは1以上の一価アクセプタイオンを含
む、方法。
【0095】(14) 第10項記載の方法において、
前記第3ペロブスカイト材料は、
【0096】
【化14】
【0097】を含み、ここに
【0098】
【数9】
【0099】であり、Dは1つ以上の五価ドナーイオン
を含み、かつAは1以上の一価アクセプタイオンを含
む、方法。
【0100】(15) 第10項記載の方法において、
前記第3ペロブスカイト材料は、
【0101】
【化15】
【0102】を含み、D′は1つ以上のドナーイオンを
含み、D″は1つ以上のドナーイオンを含み、D′′′
は1つ以上のドナーイオンを含み、A′は1つ以上のア
クセプタイオンを含み、A″は1つ以上のアクセプタイ
オンを含み、
【0103】
【数10】
【0104】である、方法。
【0105】(16) 改善された強誘電材料を形成す
る方法であって、(a) 第2ペロブスカイト材料を形
成するために第1臨界結晶粒度を有する第1ペロブスカ
イト材料にドナードーパント又はアクセプタドーパント
を添加するステップと、(b) 前記第1臨界結晶粒度
より小さい平均結晶粒度を有する前記第2ペロブスカイ
ト材料の層を形成するステップとを含む方法。
【0106】(17) 強誘電材料を形成する方法であ
って、(a) ドナードープチタン酸バリウム−ストロ
ンチウムを形成するために
【0107】
【化16】
【0108】に1.0モル百分率の濃度になるだけのジ
スプロシウム及びチタンを添加するステップと、(b)
約0.5μmの平均結晶粒度を持つ前記ドナードープ
チタン酸バリウム−ストロンチウムの層を形成するステ
ップとを含み、前記ステップの結果、前記ドナードープ
チタン酸バリウム−ストロンチウムの層の強誘電性臨界
結晶粒度は、前記
【0109】
【化17】
【0110】の強誘電性臨界結晶粒度より小さい方法。
【0111】(18) 改善された焦電材料を形成する
方法であって、(a) 第2ペロブスカイト材料を形成
するために第1焦電臨界結晶粒度を有する第1ペロブス
カイト材料にドナードーパントを添加するステップと、
(b) 前記第1焦電臨界結晶粒度より小さい平均結晶
粒度を有する前記第2ペロブスカイト材料の層を形成す
るステップとを含み、前記ステップの結果、前記層の焦
電特性は前記層の平均結晶粒度に類似の平均結晶粒度を
持つ前記第1ペロブスカイト材料の焦電特性より実質的
に高い、方法。
【0112】(19) 第18項記載の方法において、
前記第2ペロブスカイト材料は
【0113】
【化18】
【0114】を含み、ここにAは1つ以上の一価元素又
は二価元素又は三価元素を含み、Bは1つ以上の五価元
素又は四価元素又は三価元素又は二価元素を含み、D′
は1つ以上のドナーイオンを含み、D″は1つ以上のド
ナーイオンを含み、D′′′は1つ以上のドナーイオン
を含み、
【0115】
【数11】
【0116】である、方法。
【0117】(20) 第19項記載の方法において、
前記第2ペロブスカイト材料は第3ペロブスカイト材料
を形成するために1種類以上のアクセプタドーパントで
以て更にドープされ、前記ドープされることによって前
記第3ペロブスカイト材料の抵抗が前記第2ペロブスカ
イト材料の抵抗より実質的に高められる、方法。
【0118】(21) 第20項記載の方法において、
前記第3ペロブスカイト材料は
【0119】
【化19】
【0120】を含み、D′は1つ以上のドナーイオンを
含み、D″は1つ以上のドナーイオンを含み、D′′′
は1つ以上のドナーイオンを含み、A′は1つ以上のア
クセプタイオンを含み、A″は1つ以上のアクセプタイ
オンを含み、
【0121】
【数12】
【0122】である、方法。
【0123】(22) 基板表面上に形成された構造で
あって、真性強誘電臨界結晶粒度より小さい平均結晶粒
度を持つドナードープペロブスカイト材料の層を含む構
造。
【0124】(23) (a) 第1導電層と、(b)
前記第1導電層と接触し真性強誘電臨界結晶粒度より
小さい平均結晶粒度を持つドナードープペロブスカイト
材料の層とを含む構造。
【0125】(24) 第23項記載の構造において、
前記ドナードープペロブスカイト材料の層は第1導電層
と第2導電層との間に挿入される構造。
【0126】(25) 基板表面に形成された構造であ
って、真性焦電臨界結晶粒度より小さい平均結晶粒度を
持つドナードープペロブスカイト材料の層を含む構造。
【0127】(26) 説明された本発明は真性強誘電
(又は焦電)臨界結晶粒度を有する真性ペロブスカイト
材料を1種類以上のドーパントで以ってドープし、次い
でこの真性強誘電(又は焦電)臨界結晶粒度より小さい
平均結晶粒度を有するドナードープペロブスカイト材料
の層を形成することによって改善された強誘電材料を形
成し、前記層を形成する結果、前記層の残留分極特性
(又は焦電特性)は前記層の平均結晶粒度に類似の平均
結晶粒度をもつ真性ペロブスカイト材料の残留分極特性
より実質的に高い。ここに使用されるような強誘電(又
は焦電特性)臨界結晶粒度は、その残留分極特性が結晶
粒度を小さくするに伴って急速に低下することを開始す
るような最大結晶粒度を意味する。好適には前記ドナー
ドープペロブスカイト材料はドナーアクセプタドープペ
ロブスカイト材料を形成するために、1種類以上のアク
セプタドーパントで以てさらにドープされ、該ドープに
よって、前記ドープペロブスカイト材料の抵抗が実質的
に高められる。好適には、前記真性ペロブスカイト材料
は化学組式ABO3 を有し、ここにAは1つ以上の一
価、二価、又は三価元素であり、Bは1つ以上の五価、
四価、三価、又は二価元素である。前記改善された強誘
電(又は焦電)材料を含む構造は、基板表面に形成され
た真性強誘電(又は焦電)臨界結晶粒度より小さい平均
結晶粒度を有するドナードープペロブスカイト材料の層
を含む。他の構造は、2つの導電層間に挟まれたドナー
ドープ材料の層を含む。
【図面の簡単な説明】
【図1】種々な結晶粒度の無ドープBTについての温度
に対する誘電率の変動を示すグラフ図。
【図2】種々な結晶粒度の無ドープBTについての温度
に対する誘電率の変動を示すグラフ図。
【図3】種々な結晶粒度の無ドープチタン酸バリウム・
ストロンチウムについての温度に対する誘電率の変動を
示すグラフ図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/8242 27/108 37/02 (72)発明者 ハワード アール.ベラタン アメリカ合衆国テキサス州リチャードソ ン,イー.ベルトライン 2111 ,アパー トメント ナンバー 106ビー (72)発明者 バーナード エム.クルウィッキ アメリカ合衆国マサチューセッツ州アトル ボロ フォールズ,ピー.オー.ボックス 1407

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】改善された強誘電材料を形成する方法であ
    って、 (a) 第2ペロブスカイト材料を形成するために第1
    強誘電臨界結晶粒度を有する第1ペロブスカイト材料に
    ドナードーパントを添加するステップと、 (b) 前記第1強誘電臨界結晶粒度より小さい平均結
    晶粒度を有する前記第2ペロブスカイト材料の層を形成
    するステップと を含み、前記ステップの結果、前記層の残留分極特性は
    前記層の平均結晶粒度に類似の平均結晶粒度をもつ前記
    第1ペロブスカイト材料の残留分極特性より実質的に高
    い、方法。
  2. 【請求項2】基板表面上に形成された構造であって、真
    性強誘電臨界結晶粒度より小さい平均結晶粒度を持つド
    ナードープペロブスカイト材料の層を含む構造。
JP5240104A 1992-09-28 1993-09-27 薄膜強誘電性装置及び焦電性装置用ドナードープペロブスカイト材料形成方法及び構造 Pending JPH0722593A (ja)

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