JPH0722502B2

JPH0722502B2 - フイルタ付巻煙草

Info

Publication number: JPH0722502B2
Application number: JP13521485A
Authority: JP
Inventors: ヘニング・ザイデル; ヴオルフガング・ヴイルデナウ; ヨーアヒム・マントケ
Original assignee: ハ−・エフ・ウント・ペ−ハ−・エフ・リ−ムツマ・ゲ−エムベ−ハ−・ウント・コンパニ−
Priority date: 1984-06-20
Filing date: 1985-06-20
Publication date: 1995-03-15
Anticipated expiration: 2010-03-15
Also published as: JPS6131075A; ES291377U; US4593707A; ES287550U; ES287550Y; EP0167863A1; ES291377Y; CA1226498A; EP0167863B1

Description

【発明の詳細な説明】本発明はフィルタ付巻煙草に関し、特に可変通気型のフ
ィルタ付巻煙草に関する。

西独特許公開公報第30 11 959 号によって公知であるフ
ィルタ付巻煙草では、煙流と通気空気とは厳密に分離さ
れ、両者は喫煙者の口中で初めて混り合う。

通気型であるこのようなフィルタ付巻煙草において通気
空気即ち二次空気の分量は、例えば巻付けカバーの空気
透過性、即ち該カバーに設けられる孔の数及び寸法や、
溝付フィルタの通気路の寸法及び数、フィルタ抵抗、並
びに煙草が燃えるにつれて変化する煙草葉片束の所有す
る抵抗など様々な要因に左右される。

諸要因を綿密に調和させることによって、その都度所望
の二次空気関連領域が達成され得、即ち例えば二次空気
の分量を増すために溝付フィルタの溝が拡張され、また
巻付けカバーには対応してより良く空気を通す孔が設け
られる。しかし、通気の程度をこのようにして変更する
のは煩わしく、巻煙草の製造が甚だしく面倒になる。

通気空気流を、通気開口部を指かまたはスライド環で塞
ぐことによって調節し得るフィルタ付巻煙草が、米国特
許第3,390,684号から既に公知である。しかしこの煙草
は、通気空気流の供給に十分な可変性が無い点、また外
観が従来のフィルタ付巻煙草と異なる点で不利である。
更に米国特許第3,376,874号から回転可能に配置され
る。巻煙草フィルタ用のカップ形ケースが公知であり、
喫煙者はこのケースの回転の程度によってフィルタ効果
を調節し得る。カップ形ケースを有するこの調節可能な
フィルタは、複雑な方法でしか製造され得ず、かつやは
り煙草の外観を、通常のフィルタ付煙草のものと相違さ
せる。更に、これらの公知フィルタは総て、通気空気流
が煙流から厳密に分離されてはいないという欠点も有す
る。

本発明の目的は、煙草煙の濃度を維持して味及び芳香を
保ちつつ煙草煙の吸引総量を適宜調節でき、空気量調節
操作も容易であり、喫煙時における吸口部の変形もな
い、単純構造で製造容易なフィルタ付巻煙草を提供する
ことである。

本発明によれば、前述の目的は、円筒状の巻紙及びこの
巻紙の中に収容された煙草片からなる煙草部分と、空気
不透過性のチューブ及び該チューブ内に充填されたフィ
ルタ材料からなり、一端の端面が煙草部分の一端の端面
に当接するように煙草部分と同軸に設けられており、煙
草部分の外形とほぼ同じ外径を有するフィルタと、チュ
ーブの外周面において該チューブの周方向に互いに間隔
をおいて形成されており、各々がチューブの一端から離
間した部位からチューブの他端に向けてフィルタの長手
軸に沿って伸長すると共にフィルタの他端の端面に開口
する複数の溝と、煙草部分とフィルタとを固定的に連結
すべくフィルタと隣接する煙草部分の一端及びフィルタ
を囲繞すると共に、フィルタの他端を越えて延長する延
長部を有しており、該延長部の内周面には周方向に沿っ
てリング状の凸部が設けられている巻付カバーと、複数
の溝内の空間の夫々と巻付カバーの外部とを常時連通す
べく複数の溝の夫々に対応して巻付カバーに設けられた
複数の貫通孔と、底部がフィルタの他端の端面に当接し
ており、外周面がリング状の凸部に係合する凹部を有す
ると共に巻付カバーの延長部に内接しており、フィルタ
及び巻付カバーに対して摺動回転自在に保持されたカッ
プ状部材と、カップ状部材の内部空間とチューブの内部
とを常時連通すべくカップ状部材の底部の中央部に設け
られており、煙草部分からの煙草煙をカップ状部材の内
部に導入する中央開口部と、巻付カバーの外部から貫通
孔を介して溝内に導入された空気を煙草煙から分離した
ままカップ状部材の内部に導入すべくフィルタの他端の
端面における溝の開口に夫々対応してカップ状部材の底
部に設けられた複数の周辺開口部とを有しており、溝の
開口と周辺開口部とが互いに協働して画定する各開口面
積はカップ状部材における周方向の変位に伴って増減さ
れるフィルタ付巻煙草によって達成される。

本発明のフィルタ付巻煙草によれば、チューブの外周面
には該チューブの周方向に互いに間隔をおいて複数の溝
が形成されており、これらの溝の各々がチューブの一端
側における部位からチューブの他端に向けてフィルタの
長手軸に沿って伸長すると共にフィルタの他端の端面に
開口しており、巻付カバーはフィルタと隣接する煙草部
分の一端及びフィルタを囲繞して煙草部分とフィルタと
を固定的に連結すると共にフィルタの他端を越えて延長
する延長部を有しており該延長部の内周面には周方向に
沿ってリング状の凸部が設けられており、この巻付カバ
ーには複数の溝の夫々と対応して複数の貫通孔が設けら
れて複数の溝内の空間の夫々と巻付カバーの外部とを常
時連通している。カップ状部材は底部がフィルタの他端
の端面に当接しており外周面がリング状の凸部に係合す
る凹部を有すると共に巻付カバーの延長部に内接してお
りフィルタ及び巻付カバーに対して摺動回転自在に保持
されている。このカップ状部材の底部においては中央部
に中央開口が設けられると共にフィルタの他端の端面に
形成された開口に夫々対応して複数の開口部が設けられ
ており、中央開口は煙草部分からの煙草煙をカップ状部
材の内部に導入すべくカップ状部材の内部空間とチュー
ブの内部とを常時連通しており、複数の開口部は巻付カ
バーの外部から貫通孔を介して溝内に導入される空気を
煙草煙から分離したままカップ状部材の内部に導入する
と共にカップ状部材の回転動作に伴って開口の各開口面
積を増減させる。

従って、本発明のフィルタ付巻煙草によれば、喫煙時、
煙草部分からの煙草煙がカップ状部材の中央開口を介し
て該カップ状部材の内部に導入されると共に、巻付カバ
ーの外部から導入された空気が複数の開口部を介して煙
草煙から分離したままカップ状部材の内部に導入される
ため、喫煙者は、空気により薄められていない煙草部分
からの煙草煙を直接吸い込み得ると共に空気を煙草煙か
ら分離した状態で吸い込み得、煙草煙の濃度を維持して
味及び芳香を保ちつつ有害物質の吸引量を低減し得、い
わゆる軽い味の煙草を実現し得る。更に、カップ状部材
はフィルタ及び巻付カバーに対して摺動回転自在に保持
されており、空気を導入する開口の各開口面積を該カッ
プ状部材の回転動作に伴って増減させるため、各喫煙者
の嗜好あるいは喫煙時の気分に合わせて導入空気量を適
宜調整し得、一つの煙草で軽い味の煙草から重い味の煙
草までをその時々に合わせて楽しみ得る。しかも、カッ
プ状部材は底部がフィルタの他端の端面に当接しており
外周面がリング状の凸部に係合する凹部を有すると共に
巻付カバーの延長部に内接しておりフィルタ及び巻付カ
バーに対して摺動回転自在に保持されており、中央開口
及び複数の開口部はカップ状部材の底部に設けられてい
るため、構造が単純で製造が容易であると共に、導入空
気量を調節する際の回転操作も容易であり、喫煙者が指
あるいは舌で楽に行い得る。加えて、この調節部品であ
るカップ状部材は一端閉鎖他端開放の円筒状で剛性を有
しているため、喫煙時における唇、舌又は歯による吸口
部の変形を回避し得、快適な喫煙が楽しめる。その結
果、煙草煙の濃度を維持して味及び芳香を保ちつつ煙草
煙の吸引総量を適宜調節し得、空気量調節操作を容易と
し得、喫煙時における吸口部の変形を回避し得、構造を
単純化し得る。

本発明の別の具体例では、可変通気型フィルタ付巻煙草
は、カップ形部材内部がフィルタ材料によって部分的に
または完全に満たされているように構成され得る。

補助的なフィルタ材料が用いられる上記具体例は、単純
なフィルタ栓によってか、あるいはまた溝を設けられた
フィルタによって実現し得る。補助的な溝付フィルタを
カップ形部材内に配置しても該フィルタの溝が円筒形の
フィルタボディの溝と整列し、かつ特にフィルタボディ
がカップ形部材内のフィルタ栓に対して密着していれば
一次煙流に質的な変化は生じない。しかし、一次煙流は
カップ形部材内のフィルタ栓を通される際に、カップ形
部材が都合好く回転されず、通気路の整列が妨げられる
ことによって、及び／又はカップ形部材内に位置する溝
付フィルタ栓の内部において二次空気と一次煙流とを合
流させて混合するべく、二次空気流を前記フィルタ栓の
通気路から該フィルタ栓内部へ故意に通すことによって
質的効果に影響を及ぼされ得る。

上述のフィルタ付巻煙草の、吸口側端部に位置する回転
可能なカップ形部材は、例えばピンを用いてかまたは喫
煙者の小指によって適当な位置へ回転され得る。

特に好ましい具体例によれば、巻付けカバーの延長部の
外形とカップ状部材の延長部の外径との差は、カップ形
部材の巻付けカバー延長部によって覆われない筒方延長
部が前記カバー延長部に近接する部分に段付けされて、
巻付けカバーによって囲繞された溝付フィルタのカバー
厚を含めた外径に等しい外径を有し、かつ前記フィルタ
と整列することによっても補償され得る。

本発明の別の有利な具体例によれば、カップ形部材の巻
付けカバー延長部によって覆われない、即ち巻付けカバ
ー延長部を越えて伸長する筒形延長部は、単一の直径を
有するか、あるいは段付けされているかにかかわらず別
の巻付けカバーによって覆われている。

特に好ましい具体例によれば、カップ形部材の巻付けカ
バー延長部を越えて延長する部分、即ち筒形延長部に適
用される別の巻付けカバーは、巻付けカバー延長部と予
定破断箇所を介して結合され得る。この具体例は、溝付
フィルタの領域の巻付けカバーと、カップ形部材の領域
の巻付けカバー延長部と、別の巻付けカバーとが見た目
に一体な面を構成する点で有利なだけでなく、予定破断
箇所を有するただ一つの巻付けカバーが溝付フィルタ、
カップ形部材及び筒形延長部に一工程で巻付けられ得る
という利点も有する。

筒形延長部を僅かに回転しさえすれば予定破断箇所が破
れ、その結果前記延長部を回転することによって所望の
通気効果が得られる。

カップ形部材を容易に回転させ、また通気空気の調節を
簡単にするものとして、巻付けカバー延長部並びに回転
可能なカップ形部材に制止手段が設けられていれば更に
有利であり、この手段は前記カップ形部材の、底面の周
縁開口部あるいは切除部が溝状通気路出口に一致して空
気を通過させる位置から空気遮断位置への限られた回転
のみを可能にする。好ましくは、制限手段は弓形の凹部
と係合する弓形の凸部あるいは突起から成り、その際複
数個の突起が互いに離隔して配置されていてもよく、そ
れらの突起は対応する弓形凹部と係合する。

特に好ましい具体例によれば、筒形延長部かまたは該延
長部を覆う別の巻付けカバーの外表面並びに巻付けカバ
ー延長部の外表面に、完全に空気を通過させる位置及び
／又は遮断する位置を示す印が付けられ得る。

本発明を、添付図面に基づき以下に詳述する。

第１図に示したフィルタ付巻煙草において、煙草部分12
は煙草葉片束14と、この束14を囲繞する巻紙16とによっ
て構成されている。溝付フィルタ18は、空気不透過性の
チューブ22を有する円筒形のフィルタボディ20から成
り、チューブ22の外周面は、溝状の通気路24を構成する
ように内に縮んでいる。溝付フィルタ18は、巻付けカバ
ー26によって囲繞されており、カバー26は通気路24の領
域に孔28を具えている。通気路24は吸口側端部で開き、
かつ煙草側端部で閉じている。

二次空気は、孔28及び通気路24を通って流れ、フィルタ
18のフィルタボディ20を通過して流れる煙から分離され
つつ通気路24の出口25（第1a図）を通過して喫煙者の口
中に達する。

フィルタ18の吸口側端部にカップ形部材30が配置されて
おり、部材30は巻付けカバー延長部26′によって回転自
在に保持される。部材30は第２図に示したように、部材
30をリング形に取巻く凹部40を有し、凹部40に、延長部
26′の内表面に設けられたリング形の凸部38が係合す
る。この構成によって、部材30はその長手軸のまわりに
回転され得、同時に外部へ滑り出ないように保持されて
いる。部材30の底面32は、第3a図に示したように幾つか
の開口部を有し、溝付フィルタ18の端面21の領域には中
央開口部34が位置し、また底面32の周縁領域には別に複
数個の個別的な開口部36が位置しており、開口部36は通
気路24の出口25（第1a図）と整列している。

開口部36は、第3b図に示すような切除部37として形成さ
れ得る。第3b図においては、周縁領域に位置する切除部
37は中央開口部34に続いている。

部材30の対応する回転によって、通気上の二つの究極状
態が達成され得る。第1b図において部材30の底面32は、
該底面32が溝状通気路24の出口25を塞ぐように回転され
ており、この状態において二次空気の流入は阻止され、
従って通気が妨げられる。

第1a図では、底面32の周縁領域に位置する開口部36が、
通気路24の出口25に一致しており、その結果二次空気は
通気路24を経て遮られることなく部材30の内へ流入し
得、そこで二次空気はフィリタボディ20並びに部材30の
底面32に設けられた中央開口部34を通過して部材30の内
部42に進入した濾過済みの煙と互いに混合され得る。部
材30の内部42は、場合によっては別のフィルタ材料によ
って、例えばフィルタリング44（第２図）の形態で部分
的にかあるいは完全に占有され得る。

第４図に示した具体例において、部材30は吸口側で延長
部26′を越えて延長し、延長部26′から突出した筒形延
長部50を構成している。この結果、この突出した延長部
50を指で軽く摘むことによって通気が所望のように調節
され得る。

上記第４図の具体例では、延長部50と延長部26′との間
に僅かに段差が存在し、従って巻煙草の外観がほんの少
々だが通常に異なるので、第５図に示した好ましい具体
例では、延長部26′によって覆われない延長部50は延長
部26′に近接する部分に設けられた段52から先の部分が
太くされ、その際突出した延長部50の突出部分54は巻付
けカバー26によって囲繞されたフィルタ18のカバー厚を
含めた外径にほぼ等しい外径を有し、かつフィルタ18と
整列している。

上記二つの部分の外径は、等しくても、また僅かに相違
していてもよい。

第６図に示した特に好ましい具体例において、延長部2
6′によって覆われない延長部50の突出部分54は、別の
巻付けカバー56によって覆われている。

この構成は、筒形延長部50または54に段が設けられてい
てもいなくても適用され得る。

カバー26、延長部26′並びに付加的なカバー56かより美
しく、かつより一様に見えるように、これらの部分は単
一の材料から製造され得、また第７図に示すように、延
長部26′とカバー56′とが予定破断箇所を介して結合さ
れ得る。

このような構成は、外観をより良くする点で有利なだけ
でなく、巻付けカバーを構成する総ての部分、即ち本来
のカバー26、延長部26′並びにカバー56または56′をフ
ィルタ付巻煙草に一工程で巻付け得るより容易でかつ良
好な製造を実現するという利点も有する。

別のカバー56′の外側領域、即ち吸口の外側端部を軽く
捻れば予定破断箇所58は破れ、適当な回転運動が可能と
なる。

別の特に好ましい具体例では、回転可能な部材30の限ら
れた回転のみを可能にする制限手段が設けられており、
上記限られた回転とは即ち底面32の開口部あるいは切除
部36が通気路24の出口25に一致して空気を通過させる位
置から、第1b図に示したような二次空気を全く通さない
完全な空気遮断位置までの回転である。

上記制限手段は第８図に示したように、弓形の凸部又は
鼻状の突起60から成る。この凸部又は突起60は、対応す
る溝状の弓形凹部62と係合する。

好ましくは、延長部26′の内表面に複数個の突起60が互
いに離隔して配置されており、これらの突起60は部材30
に対応して形成された凹部62と係合する。

別の制限手段も同様に可能である。最後に、筒形延長部
50か又は延長部50を覆うカバー56又は56′の外表面並び
に延長部26′の外側に、完全に空気を通過させる位置及
び／又は遮断する位置を示す印を付ければ好都合であ
る。

上述した以外の変形も可能である。例えば空気不透過性
のチューブ22は、多少は空気を通すようにも形成され得
る。また溝状通気路は、フィルタボディ20の煙草側端部
にまで達していてもよい。最後にフィルタボディの領域
に更に別のフィルタ材料を収容した室を更に設けること
も可能である。

【図面の簡単な説明】

第1a図は完全な通気状態にあるフィルタ付巻煙草の縦断
面図、第1b図は通気空気が遮断された状態のフィルタ付
巻煙草を示す第1a図に類似の部分縦断面図、第２図はカ
ップ形部材を一部切除して示す説明図、第3a図はカップ
形部材の底部の説明図、第3b図はカップ形部材底部の変
形例を示す第3a図に類似の説明図、第４図はカップ形部
材が突出している本発明によるフィルタ付巻煙草の一変
形例を示す部分縦断面図、第５図は完全な通気状態にあ
る本発明によるフィルタ付巻煙草の吸口側領域の、第４
図に類似の部分縦断面図、第６図は回転可能なカップ形
部材の段を設けられた筒形延長部の別の構成を示す部分
断面図、第７図は別の巻付けカバーが巻付けカバー延長
部と予定破断箇所を介して結合されている様を示す第６
図に類似の部分断面図、第８図は本発明フィルタ付巻煙
草の吸口の、制限手段を具備したカップ形部材の領域に
おける横断面図である。 12……煙草部分、14……煙草葉片束、16……巻紙、18…
…溝付フィルタ、20……フィルタボディ、22……チュー
ブ、24……溝状通気路、26,56,56′……巻付けカバー、
26′……巻付けカバー延長部、28……孔、30……カップ
形部材、32……底面、34,36,37……開口部、38……リン
グ形凸部、40……リング形凹部、44……フィルタリン
グ、50……筒形延長部、52……段,58……予定破断箇
所、60……突起、62……弓形凹部。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者ヨーアヒム・マントケドイツ連邦共和国、デー―2357・ヒツツフーゼン、シユールシユトラーセ・16 (56)参考文献特開昭59−63179（ＪＰ，Ａ) 特開昭57−132872（ＪＰ，Ａ) 特開昭57−110185（ＪＰ，Ａ) 特開昭55−68282（ＪＰ，Ａ) 特公昭54−3960（ＪＰ，Ｂ１) 国際公開84／01273（ＷＯ，Ａ)

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】円筒状の巻紙及びこの巻紙の中に収容され
た煙草片からなる煙草部分と、空気不透過性のチューブ
及び該チューブ内に充填されたフィルタ材料からなり、
一端の端面が前記煙草部分の一端の端面に当接するよう
に前記煙草部分と同軸に設けられており、前記煙草部分
の外形とほぼ同じ外径を有するフィルタと、前記チューブの外周面において該チューブの周方向に互
いに間隔をおいて形成されており、各々が前記チューブ
の前記一端から離間した部位から前記チューブの他端に
向けて前記フィルタの長手軸に沿って伸長すると共に前
記フィルタの他端の端面に開口する複数の溝と、前記煙草部分と前記フィルタとを固定的に連結すべく前
記フィルタと隣接する前記煙草部分の前記一端及び前記
フィルタを囲繞すると共に、前記フィルタの前記他端を
越えて延長する延長部を有しており、該延長部の内周面
には周方向に沿ってリング状の凸部が設けられている巻
付カバーと、前記複数の溝内の空間の夫々と前記巻付カバーの外部と
を常時連通すべく前記複数の溝の夫々に対応して前記巻
付カバーに設けられた複数の貫通孔と、底部が前記フィルタの前記他端の端面に当接しており、
外周面が前記リング状の凸部に係合する凹部を有すると
共に前記巻付カバーの前記延長部に内接しており、前記
フィルタ及び前記巻付カバーに対して摺動回転自在に保
持されたカップ状部材と、前記カップ状部材の内部空間と前記チューブの内部とを
常時連通すべく前記カップ状部材の前記底部の中央部に
設けられており、前記煙草部分からの煙草煙を前記カッ
プ状部材の内部に導入する中央開口部と、前記巻付カバーの外部から前記貫通孔を介して前記溝内
に導入された空気を前記煙草煙から分離したまま前記カ
ップ状部材の内部に導入すべく前記フィルタの前記他端
の端面における前記溝の開口に夫々対応して前記カップ
状部材の底部に設けられた複数の周辺開口部とを有して
おり、前記溝の開口と前記周辺開口部とが互いに協働して画定
する各開口面積は前記カップ状部材における周方向の変
位に伴って増減されるフィルタ付巻煙草。
【請求項２】前記カップ状部材の内部は、フィルタ材料
によって部分的に満たされている特許請求の範囲第１項
に記載の巻煙草。
【請求項３】前記カップ状部材の内部は、フィルタ材料
によって完全に満たされている特許請求の範囲第１項に
記載の巻煙草。
【請求項４】前記カップ状部材に設けられた前記中央開
口部と前記周辺開口部の夫々とが互いに連通している特
許請求の範囲第１項から第３項のいずれか一項に記載の
巻煙草。
【請求項５】前記カップ状部材における吸口側の開口端
部は、前記巻付カバーの前記延長部を越えて延長する筒
状の延長部を有している特許請求の範囲第１項から第４
項のいずれか一項に記載の巻煙草。
【請求項６】前記カップ状部材の前記延長部が拡径され
ている特許請求の範囲第５項に記載の巻煙草。
【請求項７】前記カップ状部材の前記延長部が、前記巻
付カバーとは別の巻付カバーによって覆われている特許
請求の範囲第５項又は第６項に記載の巻煙草。
【請求項８】前記巻付カバーは予定破断箇所を介して前
記別の巻付カバーに結合されている特許請求の範囲第７
項に記載の巻煙草。
【請求項９】前記カップ状部材における前記周方向の変
位を前記カップ状部材の周辺開口部が前記溝の開口に完
全に対応して空気の流れを最大限に許容する第１の位置
と該空気の流れを遮断する第２の位置との間に制限する
手段が、前記巻付カバー及び前記カップ状部材に設けら
れている特許請求の範囲第１項から第８項のいずれか一
項に記載の巻煙草。
【請求項１０】前記制限する手段は、前記巻付カバーの
前記延長部の内周面に設けられた突起と前記カップ状部
材の外周面において該突起を収容するように前記周方向
に部分的に設けられた溝とを備えている特許請求の範囲
第９項に記載の巻煙草。
【請求項１１】前記カップ状部材及び前記巻付カバーに
は前記第１の位置及び前記第２の位置を示す目印が付さ
れている特許請求の範囲第９項又は第10項に記載の巻煙
草。