JPH07224882A - 油圧緩衝器 - Google Patents

油圧緩衝器

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Publication number
JPH07224882A
JPH07224882A JP1840894A JP1840894A JPH07224882A JP H07224882 A JPH07224882 A JP H07224882A JP 1840894 A JP1840894 A JP 1840894A JP 1840894 A JP1840894 A JP 1840894A JP H07224882 A JPH07224882 A JP H07224882A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spring
piston
cylinder
damping force
shock absorber
Prior art date
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Pending
Application number
JP1840894A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Kobayashi
孝夫 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 油圧緩衝器において、部品点数を少なく、構
造を簡単とし、スプリング機構のばね定数の調整を容易
とする。 【構成】 油圧緩衝器10のシリンダ14内には上室1
6と下室18とを区画するピストン20が摺動可能に嵌
装されており、下室18とリザーバ室22とがベースバ
ルブ機構24を介して連通されている。ピストン20の
上下両端部には、減衰力発生機構としてのディスクバル
ブ40、44が設けられている。上室16の上端部には
スプリング機構46が設けられており、スプリング機構
46は、シリンダ14内に軸48方向に配置された板ば
ね50と、ピストン20の摺動に伴って板ばね50と係
合し板ばね50に撓み変形を起こさせる係合部材として
のストッパプレート52とで構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車両の懸架
装置に用いられる油圧緩衝器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車等の車両の懸架装置に用い
られる油圧緩衝器は、油液を封入したシリンダと、シリ
ンダに摺動可能に嵌装されるピストンと、ピストンに連
結され一端がシリンダの外部に延出するピストンロッド
と、シリンダ内のピストンの摺動による油液の流動を制
御して減衰力を発生する減衰力発生機構を有している。
そして、ピストンロッドの伸縮にともないシリンダ内を
ピストンが摺動することによって生じる油液の流動を制
御して減衰力を発生させるようになっている。
【0003】また、この種の油圧緩衝器は、ピストンロ
ッドの最大伸長時にピストンがシリンダ内の端部に衝突
して衝撃を発生して乗り心地を悪化させることがある。
そこで、例えば、特開平5−118372号公報に示さ
れる油圧緩衝器がある。
【0004】図6に示される如く、この油圧緩衝器70
では、ピストンロッド72のシリンダ74内に位置する
部位に、第1ばね76と、この第1ばね76とは特性の
異なる第2ばね78とを直列に配置し巻装しており、ピ
ストンロッド72が所定ストローク伸長すると、第1ば
ね76及び第2ばね78が縮んでピストンロッド72の
伸長に反発力を作用させるようになっている。この反発
力は、ピストンロッド72の伸長に伴い先ず、第1ばね
76と第2ばね78とが縮むことにより除々に大きくな
り、次いで、第1のばね76が縮みきった後、さらに、
第2ばね78が縮むことにより大幅に大きくなるように
なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この油
圧緩衝器70では、ピストンロッド72のシリンダ74
内に位置する部位に、第1ばね76と、この第1ばね7
6とは特性の異なる第2ばね78とを直列に配置するた
め、部品点数が多い上、構造が複雑となり、ばね特性の
調整が難しいという不具合がある。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、部品点数が少
なく、構造が簡単となり、スプリング機構のばね定数の
調整が容易な油圧緩衝器を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、流体を充填し
たシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に配置されると
ともに前記シリンダ内の室を区画するピストンと、一端
が前記ピストンに連結し他端が前記シリンダの外部へ延
出したピストンロッドと、前記ピストンの摺動に伴い減
衰力を発生する減衰力発生機構と、前記ピストンの過度
の移動を規制するスプリング機構と、を有する油圧緩衝
器において、前記スプリング機構が前記シリンダの軸方
向に配置され、該軸方向と交差する面に含まれる方向に
撓み変形を起こすばね部材と、前記ピストンの摺動に伴
って前記ばね部材と係合し前記ばね部材に撓み変形を起
こさせる係合部材と、を有することを特徴としている。
【0008】
【作用】本発明の油圧緩衝器では、ピストンロッド(ピ
ストン)が所定量移動すると、シリンダの軸方向に配置
され、該軸方向と交差する面に含まれる方向に撓み変形
を起こすばね部材に係合部材が係合し、ばね部材に撓み
変形を起こさせ、ピストンロッドの伸長に反発力が作用
する。この反発力は、ピストンロッドの伸長に伴い、係
合部材とばね部材との係合位置が変わるため、ばね部材
の撓み量をストロークに応じて調整することで、例え
ば、先述の従来の技術のように先ず、除々に大きくな
り、次いで、さらに、大幅に大きくなるようにスプリン
グ機構のばね定数が調整できる。従って、従来の、特性
の異なる複数のばねを直列に配置する構造に比べ、部品
点数が少なく、構造が簡単となり、スプリング機構のば
ね定数の調整が容易となる。
【0009】
【実施例】本発明の油圧緩衝器の一実施例を図1〜図5
に従って説明する。
【0010】図1に示される如く、本実施例の油圧緩衝
器10は、外筒(アウタシェルとも言う)12と、この
外筒12内に配置されたシリンダ14を備えた複筒式と
なっている。シリンダ14内には、シリンダ14内を上
室16と下室18とに区画するピストン20が摺動可能
に嵌装されている。また、外筒12とシリンダ14との
間には、リザーバ室22が形成されており、下室18と
リザーバ室22とがシリンダ14の下室18側の端部に
設けられたベースバルブ機構24を介して連通されてい
る。
【0011】ピストン20には、一端がシリンダ14の
外部に延出するピストンロッド26が貫通され、ナット
28によって連結されており、シリンダ14の上室16
側の端部には、ピストンロッド26が摺動可能に挿通さ
れるロッドガイド30及びリングナット31が設けられ
ている。このリングナット31内にはオイルシール32
が圧入されている。リングナット31の外周面には雄ね
じが切ってあり、外筒12の上端内面に形成された雌ね
じに螺合している。また、シリンダ14の上室16及び
下室18には、流体としての油液が充填されており、リ
ザーバ室22には、油液及びガスが封入されている。
【0012】ピストン20には、上室16と下室18と
を連通する伸び側油液通路34及び縮み側油液通路36
が設けられている。ピストン20の上室16側の端部に
は、縮み行程時に縮み側油液通路36内の油液の流動を
制御して減衰力を発生させる減衰力発生機構としてのオ
リフィスを有するディスクバルブ40が設けられてお
り、ピストン20の下室18側の端部には、伸び行程時
に伸び側油液通路34内の油液の流動を制御して減衰力
を発生させる減衰力発生機構としてのディスクバルブ4
4が設けられている。
【0013】上室16の上端部には、ピストン20の過
度の上室16側の移動を規制するスプリング機構46が
設けられている。このスプリング機構46は、シリンダ
14内にシリンダ14の軸48方向に配置されたばね部
材としての板ばね50と、ピストン20の摺動に伴って
板ばね50と係合し板ばね50に撓み変形を起こさせる
係合部材としてのストッパプレート52とで構成されて
いる。
【0014】板ばね50は、リバウンド方向(図1の矢
印A方向)に向けて径が除々に小さくなった円筒形状と
されており、小径側端部50Aと大径側端部50Bとの
中間部50Cから小径側端部50Aまでの縮径率が、大
径側端部50Bから中間部50Cまでの縮径率より大き
くなっている。また、板ばね50には、小径側端部50
Aから、複数のスリット54が軸48方向に沿って形成
されており、板ばね50の大径側端部50Bは、シリン
ダ14の内周に溶接、かしめ等によって固定されてい
る。
【0015】ストッパプレート52は、リング状とされ
ており、内周側に突出した凸部52Aが、ピストンロッ
ド26に形成されたリング溝56に嵌合し、溶接、かし
め等で固定されている。
【0016】図2に示される如く、ストッパプレート5
2の外径L1は、板ばね50の最大径部の内径L2よ
り、若干小径となっている。
【0017】図1に示される如く、ベースバルブ機構2
4には、下室18からリザーバ室22への油液流動を制
御して減衰力を発生させるオリフィス及びディスクバル
ブから成る減衰力発生機構56と、リザーバ室22から
下室18への油液の流通を許容して下室18からリザー
バ室22への油液の流通を阻止する逆止弁58が設けら
れている。
【0018】次に、本実施例の作用を説明する。本実施
例の油圧緩衝器10の伸び行程時には、ピストン20の
移動に伴って、上室16の油液が、伸び側油液通路34
を通って下室18へ流れ、オリフィス及びディスクバル
ブ44によって減衰力が発生する。この時、ピストンロ
ッド26が上室16内から退室した分の油液がリザーバ
室22からベースバルブ機構24の逆止弁58を通って
下室18へ流れる。
【0019】一方、油圧緩衝器10の縮み行程時には、
ピストン20の移動に伴って、下室18の油液が、縮み
側油液通路36を通って上室16へ流れ、オリフィス及
びディスクバルブ40によって減衰力が発生する。この
時、ピストンロッド26が上室16内に侵入した分の油
液が下室18からベースバルブ機構24の減衰力発生機
構56を通ってリザーバ室22へ流れ、減衰力が発生す
る。
【0020】また、本実施例の油圧緩衝器10の伸び行
程時には、ピストンロッド26が図1に示す状態から、
矢印A方向へ移動し、図2に示される如く、ストッパプ
レート52が、板ばね50の大径側端部50B内に入
り、板ばね50に接触する。ここが、図5に(A)で示
す、板ばね50の反発力が出始める点となる。
【0021】さらに、ピストンロッド26が図2の矢印
A方向へ移動すると、図3に示される如く、ストッパプ
レート52が板ばね50内を図3の矢印A方向へ摺動
し、板ばね50の中間部50Cに設けられた縮径率の変
曲点に達し、ここが、図5に(B)で示す、板ばね50
の特性が変わる変曲点となる。
【0022】また、さらに、ピストンロッド26が図3
の矢印A方向へ移動すると、図4に示される如く、スト
ッパプレート52が板ばね50内を摺動し、ロッドガイ
ド30に当接し、ピストンロッド26は、これ以上図4
の矢印A方向へ移動できなくなり、ここが、図5に
(C)で示す、板ばね50の反発力の最後の点となる。
【0023】従って、本実施例の油圧緩衝器10のスプ
リング機構46のばね特性は図5に示す非線形となり、
スプリング機構46のばね定数は、板ばね50のばね定
数を変えることで容易に調整できる。このため、従来
の、特性の異なる2つのばねを直列に配置する構造に比
べ、部品点数が少なく、構造が簡単となり、スプリング
機構のばね定数の調整が容易となる。
【0024】また、本実施例の油圧緩衝器10の板ばね
50は、シリンダ14の内周に固定するだけで良いの
で、組付工程が少なく組付作業性が良い。
【0025】なお、本実施例では、スプリング機構46
のばね特性を図5に示す非線形としたが、スプリング機
構46のばね特性はこれに限定されず、線形等の他のば
ね特性としても良い。
【0026】いずれにしても、板ばね50の径を変更す
るのみで、所望のばね定数を得ることができるため、ば
ね定数の調整が容易である。
【0027】また、本実施例ではピストンロッド26側
にストッパプレート52を設け、シリンダ14の内周に
板ばね50を固定した構造となっているが、ピストンロ
ッド26側にロッドガイド30側から離れるにつれて拡
径していくような板ばねの上端部を、シリンダ14の内
周側にストッパプレートをそれぞれ固定した構造であっ
ても良い。
【0028】さらに、本実施例においては、円筒形状で
軸48方向にスリット54が設けられた板ばね50を採
用しているが、係合部材と係合して撓み変形を起こすも
のなら良く、その形状としては並行して2組設けられた
ようなもの、角筒形状など様々なものが考えられる。さ
らにばね自身の形状も板状である必要はなく、棒状等様
々なものが考えられる。即ち、シリンダ14の軸方向に
配置されて、その軸方向と交差する面に含まれる方向に
撓み変形するものであれば良い。
【0029】
【発明の効果】本発明は、流体を充填したシリンダと、
該シリンダ内に摺動可能に配置されるとともにシリンダ
内の室を区画するピストンと、一端がピストンに連結し
他端がシリンダの外部へ延出したピストンロッドと、ピ
ストンの摺動に伴い減衰力を発生する減衰力発生機構
と、ピストンの過度の移動を規制するスプリング機構
と、を有する油圧緩衝器において、スプリング機構がシ
リンダの軸方向に配置され、該軸方向と交差する面に含
まれる方向に撓み変形を起こすばね部材と、ピストンの
摺動に伴ってばね部材と係合しばね部材に撓み変形を起
こさせる係合部材と、を有する構成としたので、部品点
数が少なく、構造が簡単となり、スプリング機構のばね
定数の調整が容易になるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の油圧緩衝器を示す側断面図
である。
【図2】本発明の一実施例の油圧緩衝器の作用を説明す
る拡大側断面図である。
【図3】本発明の一実施例の油圧緩衝器の作用を説明す
る拡大側断面図である。
【図4】本発明の一実施例の油圧緩衝器の作用を説明す
る拡大側断面図である。
【図5】本発明の一実施例の油圧緩衝器のスプリング機
構のばね特性を示すグラフである。
【図6】従来例の油圧緩衝器を示す側断面図である。
【符号の説明】
10 油圧緩衝器 14 シリンダ 16 上室 18 下室 20 ピストン 24 ベースバルブ機構 26 ピストンロッド 40 ディスクバルブ(減衰力発生機構) 44 ディスクバルブ(減衰力発生機構) 46 リバウンドスプリング 50 板ばね(ばね部材) 52 ストッパプレート(係合部材) 54 スリット 56 減衰力発生機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体を充填したシリンダと、該シリンダ
    内に摺動可能に配置されるとともに前記シリンダ内の室
    を区画するピストンと、一端が前記ピストンに連結し他
    端が前記シリンダの外部へ延出したピストンロッドと、
    前記ピストンの摺動に伴い減衰力を発生する減衰力発生
    機構と、前記ピストンの過度の移動を規制するスプリン
    グ機構と、を有する油圧緩衝器において、前記スプリン
    グ機構が前記シリンダの軸方向に配置され、該軸方向と
    交差する面に含まれる方向に撓み変形を起こすばね部材
    と、前記ピストンの摺動に伴って前記ばね部材と係合し
    前記ばね部材に撓み変形を起こさせる係合部材と、を有
    することを特徴とする油圧緩衝器。
JP1840894A 1994-02-15 1994-02-15 油圧緩衝器 Pending JPH07224882A (ja)

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JP1840894A JPH07224882A (ja) 1994-02-15 1994-02-15 油圧緩衝器

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100489407B1 (ko) * 2000-12-12 2005-05-12 주식회사 만도 쇽 업소버의 스토퍼 조립구조

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100489407B1 (ko) * 2000-12-12 2005-05-12 주식회사 만도 쇽 업소버의 스토퍼 조립구조

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