JPH07224751A - 揚水発電装置の調相運転方法及びその調相運転制御装置 - Google Patents
揚水発電装置の調相運転方法及びその調相運転制御装置Info
- Publication number
- JPH07224751A JPH07224751A JP6016079A JP1607994A JPH07224751A JP H07224751 A JPH07224751 A JP H07224751A JP 6016079 A JP6016079 A JP 6016079A JP 1607994 A JP1607994 A JP 1607994A JP H07224751 A JPH07224751 A JP H07224751A
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- Japan
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- runner
- air
- valve
- inlet valve
- guide vane
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E10/00—Energy generation through renewable energy sources
- Y02E10/20—Hydro energy
Landscapes
- Control Of Water Turbines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明の目的は揚水運転又は発電運転からラン
ナを空中回転運転させる調相運転への切替時間を早くし
た揚水発電装置の調相運転方法及びその調相運転制御装
置を提供することにある。 【構成】本発明の揚水発電装置の調相運転方法は、ラン
ナを有するランナ室上流側にガイドベーン及び入口弁を
有し、ランナがランナ室内で水中回転している状態で、
ガイドベーン及び入口弁を閉じた後、ランナ室に設けた
給気路より空気をランナ室に送入し、水位を押し下げて
空転運転をすることにある。
ナを空中回転運転させる調相運転への切替時間を早くし
た揚水発電装置の調相運転方法及びその調相運転制御装
置を提供することにある。 【構成】本発明の揚水発電装置の調相運転方法は、ラン
ナを有するランナ室上流側にガイドベーン及び入口弁を
有し、ランナがランナ室内で水中回転している状態で、
ガイドベーン及び入口弁を閉じた後、ランナ室に設けた
給気路より空気をランナ室に送入し、水位を押し下げて
空転運転をすることにある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に、フランシス型ポ
ンプ水車を停止することなく揚水運転状態または発電運
転状態からランナを空転運転させる待機運転または調相
運転への運転切替えを行う揚水発電装置の調相運転方法
及びその調相運転制御装置に関する。
ンプ水車を停止することなく揚水運転状態または発電運
転状態からランナを空転運転させる待機運転または調相
運転への運転切替えを行う揚水発電装置の調相運転方法
及びその調相運転制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特公昭60−42357 号公報の明細書第3頁
コラム5の第29行目から同コラム6の第12行目に記
載された水車又はポンプ水車の運転方法によれば、水車
もしくはポンプ水車のように同期発電機に直結される水
力機械においては、電力系統の力率が低下した場合、こ
れを改善するために調相運転が行われる。
コラム5の第29行目から同コラム6の第12行目に記
載された水車又はポンプ水車の運転方法によれば、水車
もしくはポンプ水車のように同期発電機に直結される水
力機械においては、電力系統の力率が低下した場合、こ
れを改善するために調相運転が行われる。
【0003】調相運転指令と共に、入口弁が開放され、
ケーシング内の圧力を高め、続いてガイドベーンを開放
し、ケーシング内の高圧水がランナを回転させる。ラン
ナ及びランナに直結されている回転電機例えば発電機が
定格電力に達すると、電力系統に並入される。
ケーシング内の圧力を高め、続いてガイドベーンを開放
し、ケーシング内の高圧水がランナを回転させる。ラン
ナ及びランナに直結されている回転電機例えば発電機が
定格電力に達すると、電力系統に並入される。
【0004】並入されると、ガイドベーンの開度を全閉
し給気弁を開放してランナ室内に圧縮空気を送り込ん
で、ランナ室の水面を押し下げると共に、入口弁を閉じ
始め、ランナを空中回転させる所謂調相運転が行われ
る。
し給気弁を開放してランナ室内に圧縮空気を送り込ん
で、ランナ室の水面を押し下げると共に、入口弁を閉じ
始め、ランナを空中回転させる所謂調相運転が行われ
る。
【0005】調相運転において、ランナ外周部のプライ
ミング圧力が入口弁を全閉するまで十分に低下しない現
象があり、この現象はランナの回転による遠心力でのラ
ンナ外周部の圧力がケーシング内の静水圧よりも高いこ
とにより、ランナ外周部のガイドベーン内側に滞留して
いる水に混入している気泡が、ガイドベーン全閉時のガ
イドベーン相互の間隙を通りケーシング側へ漏れること
が原因で、ランナ内の水の空気への置換が遅れるためで
ある。
ミング圧力が入口弁を全閉するまで十分に低下しない現
象があり、この現象はランナの回転による遠心力でのラ
ンナ外周部の圧力がケーシング内の静水圧よりも高いこ
とにより、ランナ外周部のガイドベーン内側に滞留して
いる水に混入している気泡が、ガイドベーン全閉時のガ
イドベーン相互の間隙を通りケーシング側へ漏れること
が原因で、ランナ内の水の空気への置換が遅れるためで
ある。
【0006】一方、入口弁が全閉すると、ガイドベーン
の外周側から入口弁間の空間が一個の閉鎖容器となり、
ケーシング内の圧力とランナ外周部のプライミング圧力
と同一圧力まで昇圧されるので、空気がガイドベーン相
互の間隙を通りケーシング側へ漏れるのが減少して、ラ
ンナ内の水の空気への置換が促進され、ランナ外周部の
プライミング圧力低下が急速に進行する。
の外周側から入口弁間の空間が一個の閉鎖容器となり、
ケーシング内の圧力とランナ外周部のプライミング圧力
と同一圧力まで昇圧されるので、空気がガイドベーン相
互の間隙を通りケーシング側へ漏れるのが減少して、ラ
ンナ内の水の空気への置換が促進され、ランナ外周部の
プライミング圧力低下が急速に進行する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】他方、ポンプ水車の高
落差及び大容量化に伴い、ランナ外周部の圧力とケーシ
ング内の静水圧との差が増大し、かつランナの呑み口幅
の寸法が増大することより、ガイドベーン相互の間隙の
総面積が増大し、揚水運転または発電運転状態から調相
運転への切替え時、ランナ室内の水面押し下げ時のガイ
ドベーン相互の間隙を通り、ケーシング側への漏れ空気
量が増大して、一緒に水面押し下げ中の水を吸い上げ
て、ランナを空気中で運転させる調相運転への切替時間
に多大な時間を必要とする。
落差及び大容量化に伴い、ランナ外周部の圧力とケーシ
ング内の静水圧との差が増大し、かつランナの呑み口幅
の寸法が増大することより、ガイドベーン相互の間隙の
総面積が増大し、揚水運転または発電運転状態から調相
運転への切替え時、ランナ室内の水面押し下げ時のガイ
ドベーン相互の間隙を通り、ケーシング側への漏れ空気
量が増大して、一緒に水面押し下げ中の水を吸い上げ
て、ランナを空気中で運転させる調相運転への切替時間
に多大な時間を必要とする。
【0008】従って、本発明の目的は、揚水運転又は発
電運転からランナを空中回転運転させる調相運転への切
替時間を早くした揚水発電装置の調相運転方法及びその
調相運転制御装置を提供することにある。
電運転からランナを空中回転運転させる調相運転への切
替時間を早くした揚水発電装置の調相運転方法及びその
調相運転制御装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の揚水発電装置の
調相運転方法は、ランナを有するランナ室上流側にガイ
ドベーン及び入口弁を有し、ランナがランナ室内で水中
回転している状態で、ガイドベーン及び入口弁を閉じた
後、ランナ室に設けた給気路より空気をランナ室に送入
し、水位を押し下げて空転運転をすることにある。
調相運転方法は、ランナを有するランナ室上流側にガイ
ドベーン及び入口弁を有し、ランナがランナ室内で水中
回転している状態で、ガイドベーン及び入口弁を閉じた
後、ランナ室に設けた給気路より空気をランナ室に送入
し、水位を押し下げて空転運転をすることにある。
【0010】更に、本発明の調相運転方法を適用するに
は、ポンプ水車の諸元は、ランナの呑み口幅寸法をB
(m),ランナ外周直径をD(m),ランナの回転速度をN
(rpm),ガイドベーン枚数をZ(枚)としたとき、ガイド
ベーン相互の間隙を通りケーシング側への漏れ空気量の
増大が著しくなるB×Z×(π×D×N/60)2/(2×
g)の値が7×104 以上の揚水発電装置に適用すれ
ば、更に効果がある。ここに、πは円周率を、gは重力
加速度を示す。
は、ポンプ水車の諸元は、ランナの呑み口幅寸法をB
(m),ランナ外周直径をD(m),ランナの回転速度をN
(rpm),ガイドベーン枚数をZ(枚)としたとき、ガイド
ベーン相互の間隙を通りケーシング側への漏れ空気量の
増大が著しくなるB×Z×(π×D×N/60)2/(2×
g)の値が7×104 以上の揚水発電装置に適用すれ
ば、更に効果がある。ここに、πは円周率を、gは重力
加速度を示す。
【0011】
【作用】この結果、本発明ではガイドベーン及び入口弁
が共に全閉または全閉近傍にて水面押し下げ用の給気が
開始され、ケーシング内の圧力とランナ外周部のプライ
ミング圧力とが同一圧力となり、空気のガイドベーン相
互の間隙を通りケーシング側への漏れるのが著しく減少
し、ランナ内の水の空気への置換が促進され、ランナ外
周部のプライミング圧力の低下が急速に進行し、水面押
し下げ用の給気開始後短時間で水面押し下げが完了する
ので、ランナを空気中で運転させる調相運転への切替時
間を早く出来るようになった。
が共に全閉または全閉近傍にて水面押し下げ用の給気が
開始され、ケーシング内の圧力とランナ外周部のプライ
ミング圧力とが同一圧力となり、空気のガイドベーン相
互の間隙を通りケーシング側への漏れるのが著しく減少
し、ランナ内の水の空気への置換が促進され、ランナ外
周部のプライミング圧力の低下が急速に進行し、水面押
し下げ用の給気開始後短時間で水面押し下げが完了する
ので、ランナを空気中で運転させる調相運転への切替時
間を早く出来るようになった。
【0012】また、ケーシング側への漏気は、ガイドベ
ーン全閉時のガイドベーン相互の接触面での間隙を通じ
て漏れるものであるので、この間隙の総面積を減少する
ことによっても漏気量を低減することが可能である。間
隙の総面積は、ランナの呑み口幅寸法をB(m)及びガイ
ドベーン枚数をZ(枚)とすると、B×Zで示されること
となる。ガイドベーン全閉時のランナ外周部のプライミ
ング水圧とケーシングの静水圧の差は、近似的にランナ
周速の2剰に比例するとできるので、ランナ外周直径を
D(m)及びランナの回転速度をN(rpm)とすると、(π×
D×N/60)2/(2×g)に比例するものである。従っ
て、この間隙の総面積と差圧の積であるB×Z×(π×
D×N/60)2/(2×g)の値が7×104以上の範囲
で、ガイドベーン全閉時のガイドベーン相互の接触面で
の間隙を通じてケーシング側への漏気が大きくなるの
で、フランシス型ポンプ水車に適用した場合、特に効果
が大きい。
ーン全閉時のガイドベーン相互の接触面での間隙を通じ
て漏れるものであるので、この間隙の総面積を減少する
ことによっても漏気量を低減することが可能である。間
隙の総面積は、ランナの呑み口幅寸法をB(m)及びガイ
ドベーン枚数をZ(枚)とすると、B×Zで示されること
となる。ガイドベーン全閉時のランナ外周部のプライミ
ング水圧とケーシングの静水圧の差は、近似的にランナ
周速の2剰に比例するとできるので、ランナ外周直径を
D(m)及びランナの回転速度をN(rpm)とすると、(π×
D×N/60)2/(2×g)に比例するものである。従っ
て、この間隙の総面積と差圧の積であるB×Z×(π×
D×N/60)2/(2×g)の値が7×104以上の範囲
で、ガイドベーン全閉時のガイドベーン相互の接触面で
の間隙を通じてケーシング側への漏気が大きくなるの
で、フランシス型ポンプ水車に適用した場合、特に効果
が大きい。
【0013】
【実施例】以下、図1から図4を参照して本発明の実施
例を説明する。
例を説明する。
【0014】主軸1は上部側に図示していない回転電機
例えば発電機兼電動機である発電電動機を装着し、主軸
の下部フランジに遠心型ランナ2をボルトにて接続し軸
回りに回転する。遠心型ランナ2とランナ2の高圧側に
円形翼列状に配置されスピンドル回りにガイドベーン3
を回動可能に取り付け、ガイドベーン3は上カバー4お
よび下カバー5に回動可能に支持し、上カバー4および
下カバー5は上下で互いに平行に向き合い、ガイドベー
ン3の外周側に円形翼列状に配置されるステーベーン6
とステーベーン6に2枚のフランジからなる上下スピー
ドリング7A,7Bを溶接接合している。
例えば発電機兼電動機である発電電動機を装着し、主軸
の下部フランジに遠心型ランナ2をボルトにて接続し軸
回りに回転する。遠心型ランナ2とランナ2の高圧側に
円形翼列状に配置されスピンドル回りにガイドベーン3
を回動可能に取り付け、ガイドベーン3は上カバー4お
よび下カバー5に回動可能に支持し、上カバー4および
下カバー5は上下で互いに平行に向き合い、ガイドベー
ン3の外周側に円形翼列状に配置されるステーベーン6
とステーベーン6に2枚のフランジからなる上下スピー
ドリング7A,7Bを溶接接合している。
【0015】ケーシング8はステーベーン6の外側には
渦巻状に配置され、上下スピードリング7A,7Bに断
面両端が溶接接合されている。ケーシング8の渦巻上流
側に鉄管9を設け、入口弁10は鉄管9とケーシング8
とを接続する。入り口弁10が全閉時に鉄管9内圧力と
ケーシング8内圧力を均圧化するために、鉄管9とケー
シング8に配管11Aを接続し、側弁11は配管11A
に接続されている。
渦巻状に配置され、上下スピードリング7A,7Bに断
面両端が溶接接合されている。ケーシング8の渦巻上流
側に鉄管9を設け、入口弁10は鉄管9とケーシング8
とを接続する。入り口弁10が全閉時に鉄管9内圧力と
ケーシング8内圧力を均圧化するために、鉄管9とケー
シング8に配管11Aを接続し、側弁11は配管11A
に接続されている。
【0016】上部吸出し管13はランナ2下側に下向き
に広がる円錐形状であり、水位検出器12は上部吸出し
管13に取り付けられ、上部吸出し管13の下側に接続
された下部吸出し管14は出口が水平方向に屈曲されて
いる。
に広がる円錐形状であり、水位検出器12は上部吸出し
管13に取り付けられ、上部吸出し管13の下側に接続
された下部吸出し管14は出口が水平方向に屈曲されて
いる。
【0017】ガイドベーン3と上カバー4と下カバー5
と上部吸出し管13とで囲まれるランナ室15は、上カ
バー4に空気供給配管20Aを設けている。空気供給配
管20Aは空気を供給してランナ室15内の水面を水位
検出器12位置まで押し下げると共に、20AD2自動弁
16を設け、空気供給配管20Aの空気を制御する。2
0AD1自動弁17を有する空気供給配管17Aは上部吸
出し管13に接続すると共に、空気供給配管20Aと同
様にランナ室15に空気を供給する働きをする。
と上部吸出し管13とで囲まれるランナ室15は、上カ
バー4に空気供給配管20Aを設けている。空気供給配
管20Aは空気を供給してランナ室15内の水面を水位
検出器12位置まで押し下げると共に、20AD2自動弁
16を設け、空気供給配管20Aの空気を制御する。2
0AD1自動弁17を有する空気供給配管17Aは上部吸
出し管13に接続すると共に、空気供給配管20Aと同
様にランナ室15に空気を供給する働きをする。
【0018】ランナ2と下カバー5とで囲まれる側圧室
18と上部吸出し管13または下部吸出し管14との間
に設けた排水配管19Aは、20DG1自動弁19により
側圧室内部の水を吸出し管13に排出する。またランナ
2外周とガイドベーン3との中間部と上部吸出し管13
または下部吸出し管14との間に設けた排水配管20A
は、ランナ2及びガイドベーン3内の水を20DG2自動
弁20により吸出し管13に排出する。
18と上部吸出し管13または下部吸出し管14との間
に設けた排水配管19Aは、20DG1自動弁19により
側圧室内部の水を吸出し管13に排出する。またランナ
2外周とガイドベーン3との中間部と上部吸出し管13
または下部吸出し管14との間に設けた排水配管20A
は、ランナ2及びガイドベーン3内の水を20DG2自動
弁20により吸出し管13に排出する。
【0019】揚水運転においては、発電電動機により主
軸1を介してランナ2が運転されている状態にて、入口
弁10及びガイドベーン3は開かれ、水が下池より下部
吸出し管14及び上部吸出し管13を通してランナ2に
流入する。ランナ2に流入した水は、ランナ2の回転に
よる遠心力で昇圧されて、それぞれガイドベーン3及び
ステーベーン6間の流路を通り、ケーシング8へ流入す
る。ケーシング8へ流入した水は、入口弁10及び鉄管
9を介して、上池に揚水される。また発電運転の場合に
は、上述の流れる方向は逆になり、且つ水の持つ動力が
ランナ2にて回転エネルギに変換されて主軸1を介して
発電電動機に伝達される。
軸1を介してランナ2が運転されている状態にて、入口
弁10及びガイドベーン3は開かれ、水が下池より下部
吸出し管14及び上部吸出し管13を通してランナ2に
流入する。ランナ2に流入した水は、ランナ2の回転に
よる遠心力で昇圧されて、それぞれガイドベーン3及び
ステーベーン6間の流路を通り、ケーシング8へ流入す
る。ケーシング8へ流入した水は、入口弁10及び鉄管
9を介して、上池に揚水される。また発電運転の場合に
は、上述の流れる方向は逆になり、且つ水の持つ動力が
ランナ2にて回転エネルギに変換されて主軸1を介して
発電電動機に伝達される。
【0020】他方、同期発電機に直結される水力機械に
おいては、電力系統の力率が低下した場合、これを改善
するためにランナ室15の水面を押し下げ、ランナ2を
空中空転させる所謂調相運転が行われる。また揚水運転
又は発電運転に即応できるように待機運転が行われる。
おいては、電力系統の力率が低下した場合、これを改善
するためにランナ室15の水面を押し下げ、ランナ2を
空中空転させる所謂調相運転が行われる。また揚水運転
又は発電運転に即応できるように待機運転が行われる。
【0021】次に、ポンプ水車を停止することなく揚水
運転又は発電運転から調相運転に切替える場合を図1乃
至図6により説明する。
運転又は発電運転から調相運転に切替える場合を図1乃
至図6により説明する。
【0022】ポンプ水車を運転状態で、ガイドベーン3
が閉鎖を開始すると同時に、遅延タイマT1がカウント
を開始する。遅延タイマT1はガイドベーン3が閉鎖時
間の中央に回動して来たら、入口弁10に閉鎖開始指令
を与え、入口弁10の閉鎖を開始する。そして、ガイド
ベーン3が全閉鎖後、入口弁10はガイドベーン3より
遅れて全閉鎖後、入口弁10が閉鎖されて、水位が下が
り、回転中のランナ2が空気中に露呈した位置で、水位
計12の水位計水位検出器33D5 の水位検出信号とに
より、自動弁16,17,19,20が開動作をする。
ガイドベーン3を全閉鎖後に入口弁10を閉鎖すること
により、流水遮断を防止する。
が閉鎖を開始すると同時に、遅延タイマT1がカウント
を開始する。遅延タイマT1はガイドベーン3が閉鎖時
間の中央に回動して来たら、入口弁10に閉鎖開始指令
を与え、入口弁10の閉鎖を開始する。そして、ガイド
ベーン3が全閉鎖後、入口弁10はガイドベーン3より
遅れて全閉鎖後、入口弁10が閉鎖されて、水位が下が
り、回転中のランナ2が空気中に露呈した位置で、水位
計12の水位計水位検出器33D5 の水位検出信号とに
より、自動弁16,17,19,20が開動作をする。
ガイドベーン3を全閉鎖後に入口弁10を閉鎖すること
により、流水遮断を防止する。
【0023】自動弁16,17により空気供給配管16
A,17Aよりランナ室15内に圧縮空気を供給して、
水位を水位計水位検出器33D5 の位置に維持した状態
で回転中のランナ2は調相運転に移行する。つまり調相
運転への移行が完了する。他の自動弁19,20により
水を上部吸出し管13または下部吸出し管14に排出す
る。
A,17Aよりランナ室15内に圧縮空気を供給して、
水位を水位計水位検出器33D5 の位置に維持した状態
で回転中のランナ2は調相運転に移行する。つまり調相
運転への移行が完了する。他の自動弁19,20により
水を上部吸出し管13または下部吸出し管14に排出す
る。
【0024】また側弁11を閉鎖する場合は、入口弁1
0が全閉鎖前の入口弁小開検出信号21mb検出後に遅延
タイマT2がカウントを開始する。遅延タイマT2は入
口弁全閉検出信号21lbを検出すると、遅延タイマT2
は側弁11の閉鎖を開始し、その後、全閉鎖する。つま
り遅延タイマT2は入口弁10が全閉する前に側弁11
が閉鎖するのを防止すればよいから、入口弁10の全閉
と同時に、入口弁10の閉鎖を開始する。その後は上記
入口弁10が全閉鎖後と同じ動作をする。また入口弁全
閉検出信号21lb後に遅延タイマT3を開始し側弁11
を閉鎖してもよい。
0が全閉鎖前の入口弁小開検出信号21mb検出後に遅延
タイマT2がカウントを開始する。遅延タイマT2は入
口弁全閉検出信号21lbを検出すると、遅延タイマT2
は側弁11の閉鎖を開始し、その後、全閉鎖する。つま
り遅延タイマT2は入口弁10が全閉する前に側弁11
が閉鎖するのを防止すればよいから、入口弁10の全閉
と同時に、入口弁10の閉鎖を開始する。その後は上記
入口弁10が全閉鎖後と同じ動作をする。また入口弁全
閉検出信号21lb後に遅延タイマT3を開始し側弁11
を閉鎖してもよい。
【0025】以後は、ランナ室15内の空気が、ポンプ
水車の外部へ漏れ出ることによる水位上昇を水位計12
の水位計水位検出器33D4 の水位検出信号により検出
し、自動弁16を開して、ランナ室15内に空気を補給
して、水位を押し下げ、水位計水位検出器33D5 の水
位検出信号により、自動弁16を再度閉することで、調
相運転状態を安定的に継続する。
水車の外部へ漏れ出ることによる水位上昇を水位計12
の水位計水位検出器33D4 の水位検出信号により検出
し、自動弁16を開して、ランナ室15内に空気を補給
して、水位を押し下げ、水位計水位検出器33D5 の水
位検出信号により、自動弁16を再度閉することで、調
相運転状態を安定的に継続する。
【0026】調相運転から揚水運転又は発電運転に切替
える場合ガイドベーン3及び入口弁10に制御部から開
放指令が入力されると、ガイドベーン3及び入口弁10
が開放を開始し、水がランナ室15内に供給させ始め
て、水位が上昇し水位計水位検出器33D4 に達すと、
この水位検出信号により自動弁16,17,19,20
を閉方向にして閉じると共に、空気を排気する。調相運
転から揚水運転又は発電運転への移行が完了する。
える場合ガイドベーン3及び入口弁10に制御部から開
放指令が入力されると、ガイドベーン3及び入口弁10
が開放を開始し、水がランナ室15内に供給させ始め
て、水位が上昇し水位計水位検出器33D4 に達すと、
この水位検出信号により自動弁16,17,19,20
を閉方向にして閉じると共に、空気を排気する。調相運
転から揚水運転又は発電運転への移行が完了する。
【0027】このように、本発明ではガイドベーン3及
び入口弁10が共に全閉または全閉近傍にて水面押し下
げ用の給気が開始され、ケーシング内の圧力とランナ外
周部のプライミング圧力とが同一圧力となり、空気のガ
イドベーン相互の間隙を通りケーシング側への漏れるの
が著しく減少し、ランナ室15内の水の空気への置換が
促進され、ランナ外周部のプライミング圧力の低下が急
速に進行し、水面押し下げ用の給気開始後短時間で水面
押し下げが完了するので、ランナ2を空気中で運転させ
る調相運転への切替時間を早く出来るようになった。
び入口弁10が共に全閉または全閉近傍にて水面押し下
げ用の給気が開始され、ケーシング内の圧力とランナ外
周部のプライミング圧力とが同一圧力となり、空気のガ
イドベーン相互の間隙を通りケーシング側への漏れるの
が著しく減少し、ランナ室15内の水の空気への置換が
促進され、ランナ外周部のプライミング圧力の低下が急
速に進行し、水面押し下げ用の給気開始後短時間で水面
押し下げが完了するので、ランナ2を空気中で運転させ
る調相運転への切替時間を早く出来るようになった。
【0028】また遅延タイマT1を使用して、ガイドベ
ーン3の閉鎖を入口弁10の閉鎖を早くしたので、流水
遮断を防止出来るようになった。この点については遅延
タイマT2,T3も同様である。
ーン3の閉鎖を入口弁10の閉鎖を早くしたので、流水
遮断を防止出来るようになった。この点については遅延
タイマT2,T3も同様である。
【0029】図4及び図6は、本発明の他の実施例に係
わるポンプ水車の揚水または発電運転からの調相運転へ
の切替え方法を示す動作特性図及び切替え制御方法のブ
ロック図を示す。図4及び図6は図1,図2を参照しな
がら説明する。
わるポンプ水車の揚水または発電運転からの調相運転へ
の切替え方法を示す動作特性図及び切替え制御方法のブ
ロック図を示す。図4及び図6は図1,図2を参照しな
がら説明する。
【0030】揚水または発電運転からの調相運転への運
転切替え指令を受けた後に、ガイドベーン3を閉鎖し、
ガイドベーン全閉検出信号74lbの検出信号により入口
弁10を閉し、入口弁小開検出信号21mbまたは入口弁
全閉検出信号21lbの検出後のタイマ設定時間経過後
に、20AD2自動弁16と20AD1自動弁17と20DG
2自動弁20とを全開として、ランナ室15内の水面を
押し下げし、上部吸出し管13に設けた水位計12の水
位計水位検出器33D5 の水位検出信号により、20AD
1自動弁17及び20AD2自動弁16を閉した後、側圧
室18内の水を上部吸出し管13または下部吸出し管1
4に排出するために、下カバー5に設けた20DG1自動
弁19を開放することで調相運転への移行が完了する。
尚、側弁11は、入口弁全閉検出信号21lbの検出信号
にて閉する。以後は、第一実施例に同じである。
転切替え指令を受けた後に、ガイドベーン3を閉鎖し、
ガイドベーン全閉検出信号74lbの検出信号により入口
弁10を閉し、入口弁小開検出信号21mbまたは入口弁
全閉検出信号21lbの検出後のタイマ設定時間経過後
に、20AD2自動弁16と20AD1自動弁17と20DG
2自動弁20とを全開として、ランナ室15内の水面を
押し下げし、上部吸出し管13に設けた水位計12の水
位計水位検出器33D5 の水位検出信号により、20AD
1自動弁17及び20AD2自動弁16を閉した後、側圧
室18内の水を上部吸出し管13または下部吸出し管1
4に排出するために、下カバー5に設けた20DG1自動
弁19を開放することで調相運転への移行が完了する。
尚、側弁11は、入口弁全閉検出信号21lbの検出信号
にて閉する。以後は、第一実施例に同じである。
【0031】更に、他の実施例を説明する。
【0032】ガイドベーン3及び入口弁10の開鎖位置
と開放位置に第1スイッチと第2スイッチとを設け、こ
れらのスイッチの開閉信号は図示していない制御部に入
力されて、制御部より各自動弁17〜19の開閉を指示
する。また制御部は各スイッチの動作時間に相当する開
閉時間を予めマイクロコンピュータの記憶演算部に入力
し、開閉時間経過後に各自動弁の開閉を制御して、各ス
イッチを省略してもよい。
と開放位置に第1スイッチと第2スイッチとを設け、こ
れらのスイッチの開閉信号は図示していない制御部に入
力されて、制御部より各自動弁17〜19の開閉を指示
する。また制御部は各スイッチの動作時間に相当する開
閉時間を予めマイクロコンピュータの記憶演算部に入力
し、開閉時間経過後に各自動弁の開閉を制御して、各ス
イッチを省略してもよい。
【0033】ランナ室15に設けた空気供給配管20A
の空気供給及び排気を20AD2自動弁16で制御し、ラ
ンナ室15及びランナ室上流側に設けたガイドベーン3
と入口弁10が閉鎖時に第1スイッチからの閉鎖信号に
より自動弁16を開放して空気をランナ室内に供給し、
ランナ室内に供給された空気でランナの水位を押し下げ
たランナ2が空気中の空中位置で露呈する。自動弁1
6,17を閉じる時には、ガイドベーン3と入口弁10
が開放を開始すると第2スイッチからの開放信号により
自動弁16を切替えて空気をランナ室内より外部に排気
する。これらの制御は図示していない制御部で行う。ま
た制御部はランナ2が空気中に露呈した空中位置で水位
計水位検出器33D5 の水位検出信号により自動弁1
6,17を閉じたり、水位が水位計水位検出器33D 4
に上昇した時には自動弁16,17を開放して、常に水
位を水位計水位検出器33D4 に維持する。
の空気供給及び排気を20AD2自動弁16で制御し、ラ
ンナ室15及びランナ室上流側に設けたガイドベーン3
と入口弁10が閉鎖時に第1スイッチからの閉鎖信号に
より自動弁16を開放して空気をランナ室内に供給し、
ランナ室内に供給された空気でランナの水位を押し下げ
たランナ2が空気中の空中位置で露呈する。自動弁1
6,17を閉じる時には、ガイドベーン3と入口弁10
が開放を開始すると第2スイッチからの開放信号により
自動弁16を切替えて空気をランナ室内より外部に排気
する。これらの制御は図示していない制御部で行う。ま
た制御部はランナ2が空気中に露呈した空中位置で水位
計水位検出器33D5 の水位検出信号により自動弁1
6,17を閉じたり、水位が水位計水位検出器33D 4
に上昇した時には自動弁16,17を開放して、常に水
位を水位計水位検出器33D4 に維持する。
【0034】更に、本発明の調相運転制御方法は下記の
条件を満足するフランシス型ポンプ水車に適用できる。
即ち、ケーシング側への漏気は、ガイドベーン全閉時の
ガイドベーン相互の接触面での間隙を通じて漏れるもの
であるので、この間隙の総面積を減少することによって
も漏気量を低減することが可能である。間隙の総面積
は、ランナの呑み口幅寸法をB(m)及びガイドベーン枚
数をZ(枚)とすると、B×Zで示されることとなる。ま
た、ガイドベーン全閉時のランナ外周部のプライミング
水圧とケーシングの静水圧の差は、近似的にランナ周速
の2剰に比例するとできるので、ランナ外周直径をD
(m)及びランナの回転速度をN(rpm) とすると、(π×
D×N/60)2/(2×g) に比例するものとできる。
ここに、πは円周率を、gは重力加速度を示す。
条件を満足するフランシス型ポンプ水車に適用できる。
即ち、ケーシング側への漏気は、ガイドベーン全閉時の
ガイドベーン相互の接触面での間隙を通じて漏れるもの
であるので、この間隙の総面積を減少することによって
も漏気量を低減することが可能である。間隙の総面積
は、ランナの呑み口幅寸法をB(m)及びガイドベーン枚
数をZ(枚)とすると、B×Zで示されることとなる。ま
た、ガイドベーン全閉時のランナ外周部のプライミング
水圧とケーシングの静水圧の差は、近似的にランナ周速
の2剰に比例するとできるので、ランナ外周直径をD
(m)及びランナの回転速度をN(rpm) とすると、(π×
D×N/60)2/(2×g) に比例するものとできる。
ここに、πは円周率を、gは重力加速度を示す。
【0035】従って、この間隙の総面積と差圧の積であ
るB×Z×(π×D×N/60)2/(2×g)の値が7×
104 以上の範囲で、ガイドベーン全閉時のガイドベー
ン相互の接触面での間隙を通じてのケーシング側への漏
気が大きくなるので、本発明をこのようなポンプ水車に
適用した場合が特に効果が大きい。
るB×Z×(π×D×N/60)2/(2×g)の値が7×
104 以上の範囲で、ガイドベーン全閉時のガイドベー
ン相互の接触面での間隙を通じてのケーシング側への漏
気が大きくなるので、本発明をこのようなポンプ水車に
適用した場合が特に効果が大きい。
【0036】このように、上記数値をフランシス型ポン
プ水車の調相運転方法に適用すると調相運転への切替時
間を早く出来ると共に、フランシス型ポンプ水車を設計
する際に、予め上記数値7×104 以上であるか否かを
計算できるので、実験することなく、本発明の調相運転
方法を適用すれば良か否か予めわかり、設計が容易に出
来る利点がある。
プ水車の調相運転方法に適用すると調相運転への切替時
間を早く出来ると共に、フランシス型ポンプ水車を設計
する際に、予め上記数値7×104 以上であるか否かを
計算できるので、実験することなく、本発明の調相運転
方法を適用すれば良か否か予めわかり、設計が容易に出
来る利点がある。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、揚水または発電運転か
らの調相運転への切替えにおいて、ガイドベーン全閉時
間隙を通りランナ室からケーシング側への漏気を低減出
来るので、揚水運転又は発電運転からランナを空中回転
運転させる調相運転への切替時間を早くできる。また上
述の数値7×104以上であるか否かを計算できるの
で、実験することなく、本発明の調相運転方法を適用す
れば良か否か予めわかり、設計が容易に出来る利点があ
る。
らの調相運転への切替えにおいて、ガイドベーン全閉時
間隙を通りランナ室からケーシング側への漏気を低減出
来るので、揚水運転又は発電運転からランナを空中回転
運転させる調相運転への切替時間を早くできる。また上
述の数値7×104以上であるか否かを計算できるの
で、実験することなく、本発明の調相運転方法を適用す
れば良か否か予めわかり、設計が容易に出来る利点があ
る。
【図1】図2で使用した本発明の実施例に係わるポンプ
水車のランナ室廻りを示す詳細断面図である。
水車のランナ室廻りを示す詳細断面図である。
【図2】本発明の実施例に係わるポンプ水車の全体を示
す概略図である。
す概略図である。
【図3】図1,図2で使用した本発明の実施例に係わる
ポンプ水車の揚水または発電運転からの調相運転への切
替える調相運転制御方法のブロック図である。
ポンプ水車の揚水または発電運転からの調相運転への切
替える調相運転制御方法のブロック図である。
【図4】図1,図2で使用した本発明の実施例に係わる
ポンプ水車の揚水または発電運転からの調相運転への切
替える調相運転制御方法のブロック図である。
ポンプ水車の揚水または発電運転からの調相運転への切
替える調相運転制御方法のブロック図である。
【図5】図1,図2,図3で使用した本発明の実施例に
係わるポンプ水車の揚水または発電運転からの調相運転
への切替える調相運転制御方法の動作特性図である。
係わるポンプ水車の揚水または発電運転からの調相運転
への切替える調相運転制御方法の動作特性図である。
【図6】図1,図2,図4で使用した本発明の実施例に
係わるポンプ水車の揚水または発電運転からの調相運転
への切替える調相運転制御方法の動作特性図である。
係わるポンプ水車の揚水または発電運転からの調相運転
への切替える調相運転制御方法の動作特性図である。
1…主軸、2…ランナ、3…ガイドベーン、4…上カバ
ー、5…下カバー、10…入口弁、11…側弁、12…
水位計、13…上部吸出し管、14…下部吸出し管、1
5…ランナ室、16,17,18,19…自動弁、16
A,17A…空気供給配管。
ー、5…下カバー、10…入口弁、11…側弁、12…
水位計、13…上部吸出し管、14…下部吸出し管、1
5…ランナ室、16,17,18,19…自動弁、16
A,17A…空気供給配管。
Claims (6)
- 【請求項1】ランナを有するランナ室上流側にガイドベ
ーン及び入口弁を有し、ランナがランナ室内で水中回転
している状態で、ガイドベーン及び入口弁を閉鎖後、ラ
ンナ室に設けた空気供給配管より空気をランナ室に送入
し、水位を押し下げて空中運転をすることを特徴とする
揚水発電装置の調相運転方法。 - 【請求項2】ランナを有するランナ室上流側のガイドベ
ーンと入口弁または側弁とが全閉または全閉近傍となっ
た後に、ランナ室に設けた空気供給配管の自動弁とラン
ナ室下流側の上部吸出し管に設けられた空気供給配管の
自動弁とランナ室に設けられた排水配管の自動弁とを全
開して揚水運転状態又は発電運転状態からランナを空中
運転状態に切替えを行うことを特徴とする請求項1記載
の揚水発電装置の調相運転方法。 - 【請求項3】揚水運転状態又は発電運転状態からランナ
を空中運転させる運転状態への切替え指令入力を受けた
後に、ランナを有するランナ室上流側のガイドベーンに
閉指令を出力し、且つガイドベーンが全閉または全閉近
傍となったことを検出装置により検出した検出信号と、
入口弁に閉指令を出力し、且つ入口弁が全閉となったこ
とを検出装置で検出した検出信号と、側弁に閉指令を出
力し、且つ入口弁または側弁が全閉または全閉近傍とな
ったことを検出装置により検出した検出信号と、を制御
部に入力後、制御部から上記空気供給配管の自動弁とラ
ンナ室下流側の上部吸出し管に設けられた空気供給配管
の自動弁とランナ室に設けられた排水配管の自動弁に開
指令を上記検出信号より一定時間遅延させた後に出力す
ることを特徴とする請求項1記載の揚水発電装置の調相
運転方法。 - 【請求項4】揚水運転状態又は発電運転状態からランナ
を空中回転運転させる運転状態への切替え指令入力を受
けた後に、ガイドベーンに閉指令を出力し、ガイドベー
ンの閉指令より一定時間タイマにより遅延させ入口弁に
閉指令を出力し、入口弁が全閉となった検出信号を入力
して側弁を閉する閉指令と、ガイドベーンと入口弁また
は側弁が全閉または全閉近傍となった全閉信号を制御部
に入力し、制御部は上カバーに設けられた空気供給配管
の自動弁と上部吸出し管に設けられた空気供給配管の自
動弁とカバーに設けられた排水配管の自動弁への開指令
を、閉信号より一定時間タイマにより遅延させた後に出
力することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の揚
水発電装置の調相運転制御装置。 - 【請求項5】ランナ室に設けた空気供給配管の空気供給
及び排気を制御する自動弁と、ランナ室及びランナ室上
流側に設けたガイドベーンと入口弁が閉鎖時に自動弁を
開放して空気をランナ室内に供給指令をすると共に、ガ
イドベーンと入口弁が全開時に自動弁を開放させて空気
をランナ室内より外部に排気指令をするスイツチと、ス
イツチからの制御指令に応じて空気供給配管よりランナ
室に供給された空気でランナの水位を押し下げた空中位
置で自動弁を閉じると共に、水位を押し上げ空転位置で
無くなると自動弁を開放して水位を維持する水位検出器
とを制御する制御部を設けたことを特徴とする揚水発電
装置の調相運転制御装置。 - 【請求項6】ランナを有するランナ室上流側にガイドベ
ーン及び入口弁を有し、ランナがランナ室内で水中回転
している状態で、ガイドベーン及び入口弁を閉鎖後、ラ
ンナ室に設けた空気供給配管より空気をランナ室に送入
し、水位を押し下げて空中運転をする調相運転方法を、
ランナの呑み口幅寸法をB(m),ランナ外周直径をD
(m),ランナの回転速度をN(rpm) 、ガイドベーン枚数
をZ(枚)としたとき、B×Z×(π×D×N/60)2/
(2×g)の値が7×104以上であるフランシス型ポン
プ水車に、使用することを特徴とする揚水発電装置の調
相運転方法。ここに、πは円周率を、gは重力加速度を
示す。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6016079A JPH07224751A (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | 揚水発電装置の調相運転方法及びその調相運転制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6016079A JPH07224751A (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | 揚水発電装置の調相運転方法及びその調相運転制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07224751A true JPH07224751A (ja) | 1995-08-22 |
Family
ID=11906555
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6016079A Pending JPH07224751A (ja) | 1994-02-10 | 1994-02-10 | 揚水発電装置の調相運転方法及びその調相運転制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07224751A (ja) |
-
1994
- 1994-02-10 JP JP6016079A patent/JPH07224751A/ja active Pending
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